JP2516372Y2 - 自動車玩具装置 - Google Patents

自動車玩具装置

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JP2516372Y2
JP2516372Y2 JP1992046037U JP4603792U JP2516372Y2 JP 2516372 Y2 JP2516372 Y2 JP 2516372Y2 JP 1992046037 U JP1992046037 U JP 1992046037U JP 4603792 U JP4603792 U JP 4603792U JP 2516372 Y2 JP2516372 Y2 JP 2516372Y2
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秋男 小沢
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、所定の走行路上を走行
させるようにしたラジコンカーなどの自動車玩具装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の走行路、いわゆるレーシン
グコースを備え、自動車(自動車玩具)をレーシングコ
ースに沿って走行させるものは、多数知られている。こ
れらのレーシングコースの多くは樹脂で構成され、自動
車が走行する走行路部分が断面凹状の溝となっており、
この溝に沿わせて自動車を走行させるようになってい
る。そして、レーシングコースは収納を考慮して、一般
的には分解構造になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような従来のレー
シングコースでは、走行路の形状が1または2〜3のパ
ターンに限定されてしまい、これにラジコンカーを走行
させる場合には、自動車の走行、操舵のコントロールが
パターン化されてしまうため、玩具として厭き易い問題
があった。一方、レーシングコースは分解構造となって
いるが、カーブや交差の部分の部材がかさばるため、か
なりの収納スペースを必要とする問題があった。しか
も、コース部品の一つを破損または紛失しても、コース
全体が使用不可能になっていまい、無駄の多いものとな
っていた。
【0004】本考案は、任意形状の走行路を構成できる
と共に、コンパクトに収納できる自動車玩具装置を提供
することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案は、駆動装置を有して自走可能な自動車と、自動車
が走行する走行軌道とを備えた自動車玩具装置におい
て、走行軌道は、折曲げ自在な軟質材料で形成された軌
道ベースと、曲げ自在な軟質材料で形成された、軌道ベ
ースに対して着脱自在な軌道レールと、軌道レールを軌
道ベースに固定する固定部材とを有し、自動車は、車体
の前部下面に軌道レールに走行を案内されるガイド部材
を有することを特徴とする。
【0006】この場合、自動車は、ラジオコントロール
により走行され、駆動装置は、駆動モータと、駆動モー
タの正逆両回転をギヤチェンジにより自動車の低高速両
走行に変換可能な変換部とを有することが好ましい。
【0007】
【作用】軌道レールを固定部材で軌道ベースに固定する
ことにより走行軌道が構成され、自動車はそのガイド部
材の部分で軌道レールに案内されて、走行軌道上を走行
する。この場合、軌道ベースおよび軌道レールは、折曲
自在な軟質材料で形成されているので、固定部材の
配設位置により走行軌道を任意の形状に構成でき、か
つ、収納時には折り曲げてコンパクトにまとめることが
できる。
【0008】この場合、自動車が、ラジオコントロール
により走行され、駆動装置が、駆動モータと、駆動モー
タの正逆両回転をギヤチェンジにより自動車の低高速両
走行に変換可能な変換部とで構成されていれば、コント
ロール回路や駆動装置を複雑に構成することなく、安価
、自動車の低速走行と高速走行とを行わせることがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例に係る自動車玩具装
置を図面に基いて詳細に説明する。図1はコントローラ
の外観斜視図であり、図2は自動車の外観斜視図であ
り、図3はレーシングマットの外観斜視図である。この
自動車玩具装置は、コントローラ1およびラジコンの自
動車2と、自動車2を走行させるためのレーシングコー
ス(走行軌道)4が設けられたレーシングマット3とで
構成されている。
【0010】図1に示すように、このコントローラ1
は、ハンディタイプに構成され、上部に送信アンテナ1
1と各種のスイッチが配設されている。コントローラ1
の上部中央の表側には、円形に盛り上がった低速走行ス
イッチ12が設けられ、裏面側には、高速走行スイッチ
13(図1では省略、図5参照)が設けられている。低
速走行スイッチ12の近接位置には、ロックスイッチ1
4が設けられており、このロックスイッチ14をロック
位置に切り替えることにより、自動車2は低速で自動走
行する。これらスイッチ12,13,14による各種の
走行コントロールは、コントローラ1から発信されるデ
ィジタルコントロール信号により行われ、自動車2はこ
のディジタルコントロール信号に従って走行する。
【0011】図2に示すように、この自動車2は、車体
31に前輪32,32および後輪33,33を備えると
共に、車体31の前部と後部にそれぞれウィング34
a,34bが取り付けられていて、F1のレーシングカ
ーを模したものとなっている。車体31の右側部には、
前述のディジタルコントロール信号を受信する受信アン
テナ35が設けられ、左側部には、メインスイッチ36
が設けられている。メインスイッチ36は、自動車2の
主電源をON−OFFするもので、メインスイッチ36
をONすることにより、コントローラ1による各種の走
行コントロールが可能になる。
【0012】また、車体31の後部にはモード切替スイ
ッチ37が設けられており(図2では省略、図6参
照)、レーシングコース4を走行するためのコースモー
ドと、コース4外を走行するためのコース外モードとに
切り替えられるようになっている。コースモードでは、
低速前進走行と高速前進走行の走行パターンが可能にな
り、コース外モードでは、前進走行とバックターン(左
旋回)の走行パターンが可能になる。一方、車体31の
下面には、図4に示すように、中間部に電池ボックス3
8が設けられ、前部にガイド部材39が設けられてい
る。ガイド部材39は「ハ」字状に形成されており、自
動車2はこのガイド部材39の部分でレーシングコース
4に案内されて、コース4上を走行する。
【0013】図3は、レーシングマット3であり、矩形
に形成されたレーシングマット3の表面(軌道ベース)
3aに、周回のレーシングコース4が設けられている。
レーシングコース4は、内周コース4aと外周コース4
bとが交差する構造になっており、いずれの位置からス
タートしても両コース4a,4bを走行して元のスター
ト地点にゴールするようになっている。この実施例で
は、コントローラ1および自動車2が2組用意されてお
り、通常は、スタート位置に2台の自動車2をセットし
てレースを開始し、一周或いは数周のゴールを競って遊
ぶようになっている。また、一人で遊ぶ場合には、一方
の自動車2を前述のロックスイッチ14で自動走行させ
ておき、他方の自動車2をコントロール走行させる。
【0014】ここで、レーシングマット3を詳細に説明
する前に、コントローラ1の構造および自動車2の駆動
機構について簡単に説明する。
【0015】図5は、コントローラ1の分解斜視図であ
り、同図に示すように、このコントローラは、電池ボッ
クス15a有する本体15と上蓋16とを備え、内部に
コントロール回路が組み込まれた基板17と各種のスイ
ッチとを収容して構成されている。低速走行スイッチ1
2は、基板17の表側に取り付けられたスイッチ本体1
8と押ボタン19とで構成されている。押ボタン19
は、押釦部20と取付基部21とで構成されており、取
付基部21の端部21aでコントローラ1内部のボス2
2に揺動自在に取り付けられ、押釦部20の部分で外部
に露出する。また、取付基部21の上記端部21aの逆
側には舌片21bが形成され、この舌片21bの部分で
ロックスイッチ14に係合するようになっている。同様
に、高速走行スイッチ13は、基板17の裏側に取り付
けられたスイッチ本体23と押ボタン24とで構成さ
れ、さらに押ボタン24が、押釦部25と取付部26と
で構成されている。
【0016】ロックスイッチ14は、上蓋16にスライ
ド自在に取り付けられ、下面で低速走行スイッチ12に
係合している。ロックスイッチ14の下面には、直動カ
ム14aが形成されており、この直動カム14aが低速
走行スイッチ12の舌片21bに係合する。すなわち、
ロックスイッチ14をロック位置にスライド移動させる
ことにより、低速走行スイッチ12がONして、自動車
2を低速で自動走行させる。なお、送信アンテナ11
は、本体15と上蓋16との間に挟み込まれるようにし
て保持され、基板17のコントロール回路に接続されて
いる。
【0017】ここでコントローラ1の操作方法について
説明する。自動車2をレーシングコース4で走行させる
場合には、まず自動車2のメインスイッチ36をONす
ると共に、モード切替スイッチ37をコースモードに切
り替えておく。この状態で、低速走行スイッチ12をO
Nすると、レーシングコース4上を自動車2が低速で前
進走行し、高速走行スイッチ13をONすると、高速で
前進走行する。また、この両スイッチ12,13を同時
にONすると、高速走行スイッチ13が優先され自動車
2は高速で前進走行する。したがって、実際の走行で
は、レーシングコース4の直線部分とカーブ部分とに対
応させて、低速走行スイッチ12をONした状態で、高
速走行スイッチ13をON−OFFさせ、自動車2のス
ピードをコントロールする。
【0018】一方、自動車2をレーシングコース4外で
走行させる場合には、まず自動車2のメインスイッチ3
6をONすると共に、モード切替スイッチ37をコース
外モードに切り替えておく。この状態で、低速走行スイ
ッチ12をONすると、自動車2が低速で前進走行し、
高速走行スイッチ13をONすると、左にバックターン
する。また、この両スイッチ12,13を同時にONす
ると、高速走行スイッチ13が優先され自動車2は左に
バックターンする。したがって、低速走行スイッチ12
と高速走行スイッチ13とを適宜使い分けて、障害物な
どを回避しながら自動車2をコース外で走行させること
ができる。
【0019】次に、図6を参照して自動車2の駆動機構
について説明する。なお、同図の紙面に対し左下が車体
31の前部であり、右上が後部であるため、以下の説明
では左右の表現は車体31に対するものとして、紙面の
左右とは逆になる。図6は後輪33廻りの駆動機構の分
解斜視図であり、同図に示すように、この駆動機構は、
駆動モータ41、クラッチギヤ部42、減速ギヤ部4
3、高低速シフトギヤ部44、動力伝達ギヤ部45、デ
ファレンシャルギヤ部46およびエンジン音発生部47
で構成されている。駆動モータ41は、上述の電池ボッ
クス38に収容された電池(図示せず)を電源として、
駆動回路により定速で正逆回転され、そのピニオン51
から回転動力をクラッチギヤ部42に伝達する。
【0020】クラッチギヤ部42は、このピニオン51
に噛み合う入力ギヤ52と、出力ギヤ53と、クラッチ
54と、出力ギヤ53を介してクラッチ54を噛み合わ
せるコイルスプリング55とが、回転軸56に同軸上に
取り付けられて構成されている。入力ギヤ52とクラッ
チ54の主動側54aとは回転軸56に固定され、一方
で出力ギヤ53とクラッチ54の従動側54bとは回転
軸56に自由回転状態で取り付けられている。したがっ
て、入力ギヤ52の回転は、クラッチ54の主動側54
aから従動側54bを経て、出力ギヤ53から減速ギヤ
部43に伝達される。この場合、クラッチ54の従動側
54bは出力ギヤ53を介してコイルスプリング55に
よりクラッチ54の主動側54aに付勢されており、通
常は主従動側54a,54b共に連れ回りするが、出力
ギヤ53が過負荷になるとクラッチ54の従動側54b
がすべり回転して、直接駆動モータ41に過負荷がかか
らないようになっている。
【0021】減速ギヤ部43は、大ギヤ57と中ギヤ5
8と小ギヤ59の3枚のギヤを接触した状態で、回転軸
60に固定して構成されている。大ギヤ57はクラッチ
ギヤ部42の出力ギヤ53に噛み合って動力の入力端と
なっており、中ギヤ58は高速走行のときに高低速シフ
トギヤ部44に動力を伝達する出力端となり、小ギヤ5
9は低速走行のときに高低速シフトギヤ部44に動力を
伝達する出力端となる。すなわち、大ギヤ57、中ギヤ
58および小ギヤ59は、一体に同一回転するが、中ギ
ヤ58と小ギヤ59の歯数の相違により、高速走行と低
速走行とが可能になっている。
【0022】高低速シフトギヤ部44は、減速ギヤ部4
3の回転軸60の端部に回転自在に取り付けられた回転
アーム61と、この回転アーム61に形成された一対の
軸突起62,62にそれぞれ回転自在に軸支された高速
ギヤ63および低速ギヤ64とで構成されている。高速
ギヤ63は減速ギヤ部43の中ギヤ58に噛み合い、低
速ギヤ64は減速ギヤ部43の小ギヤ59に噛み合って
いる。すなわち、この部分に、中ギヤ58を太陽歯車と
し、高速ギヤ63を遊星歯車とし、回転アーム61をキ
ャリアとする高速側の遊星歯車列と、小ギヤ59を太陽
歯車とし、低速ギヤ64を遊星歯車とし、回転アーム6
1をキャリアとする低速側の遊星歯車列とが構成されて
いる。
【0023】この場合、駆動モータ41が正転すると、
低速ギヤ64が回転アーム61側から見て小ギヤ59廻
りに時計方向に公転され、動力伝達ギヤ部45の伝達ギ
ヤ65に噛み合うようになっている。一方、駆動モータ
41が逆転すると、高速ギヤ63が回転アーム61側か
ら見て中ギヤ58廻りに反時計方向に公転され、デファ
レンシャルギヤ部46のメインギヤ67に直接噛み合う
ようになっている。すなわち、動力伝達ギヤ部45の伝
達ギヤ65はその回転軸66に固定された状態で、また
デファレンシャルギヤ部46のメインギヤ67は後車軸
68に回転自在に取り付けられた状態で、それぞれ上記
の中ギヤ58および小ギヤ59の公転軌跡上に臨んでお
り、駆動モータ41が正転のときは、低速ギヤ64から
の回転動力が伝達ギヤ65を介してメインギヤ67に入
力され、逆転のときは、高速ギヤ63からの回転動力が
直接メインギヤ67に入力される。この構造により、駆
動モータ41の正逆回転が、メインギヤ67の部分では
低、高速回転に変換されて伝達される(図7参照)。
【0024】一方、回転アーム61の端部61aには、
前記のモード切替スイッチ37の操作端37aが接離す
るようになっており、コースモードに切り替えた場合に
は、モード切替スイッチ37の操作端37aと回転アー
ム61の端部61aとが離間した状態になり、コース外
モードに切り替えた場合には、この端部61aと操作端
37aの両者が係合した状態になる。この離間した状態
では、上記の説明の動力伝達経路となるが、係合した状
態では、低速ギヤ64と伝達ギヤ65とが噛み合った状
態で回転アーム61の回転がロックされ、駆動モータ4
1の正逆両回転動力が、いずれも動力回転ギヤ部45を
介してデファレンシャルギヤ部46に正逆両回転のまま
伝達される。したがって、駆動源を構成する駆動モータ
41の正逆の2つの回転パターンが、コースモードでは
高速、低速の2つの走行パターンに変換され、コース外
モードでは前進(低速)、後退の2つの走行パターンに
変換される。なお、後退の走行パターンでは、右側の前
輪32の車軸受け40の部分が長溝となっているので
(図4参照)、実際には、路面抵抗により前輪32の車
軸が傾いて左に後退ターンされる。
【0025】デファレンシャルギヤ部46は、動力の入
力端となるメインギヤ67と、メインギヤ67に組み込
んだ一対の小ピニオン69,69と、この両小ピニオン
69,69に両側からそれぞれ噛み合う左サイドギヤ7
0および右サイドギヤ71とで構成されている。左後輪
33および左サイドギヤ70は後車軸68に固定され、
右後輪33、右サイドギヤ71およびメインギヤ67は
後車軸68に自由回転状態で軸支されている。メインギ
ヤ67に入力された回転動力は両サイドギヤ70,71
に伝達され、左サイドギヤ70側は後車軸68を介して
左後輪33に伝達され、右サイドギヤ71側は継手72
を介して右後輪33に伝達される。この場合、メインギ
ヤ67、両小ピニオン69,69および両サイドギヤ7
0,71により差動歯車列が構成されており、左右両後
輪33,33間で差動がとれ、自動車2のターン走行が
無理無く行えるようになっている。
【0026】エンジン音発生部47は、左後輪33と左
サイドギヤ70との間の後車軸68部位に回転自在に軸
支された駆動ギヤ73および爪車74と、この爪車74
に弾かれようにして揺動する板ばね75と、揺動する板
ばね75の上端屈曲部75aにより打ち鳴らされるドラ
ム76とで構成されている。駆動ギヤ73と爪車74と
は相互に固定されており、連れ回りするようになってい
る。板ばね75はドラム76が取り付けられているフレ
ーム77に固定され、先端75bが爪車74に係合する
と共に、上端屈曲部75aがドラム76の打面に間隙を
存して対向している。ドラム76の打面はゴムなどで構
成され、爪車74により弾かれた板ばね75が連続的に
打ち当たると、エンジン音に似た音が出るようになって
いる。
【0027】エンジン音発生部47への回転動力は、動
力伝達ギヤ部45の伝達ギヤ65から入力されるが、こ
の場合、コースモードの低速走行およびコース外モード
の前進とバックターン走行にあっては、高低速シフトギ
ヤ部44の低速ギヤ64から伝達ギヤ65を経て駆動ギ
ヤ73に動力が伝達され、コースモードの高速走行にあ
っては、高低速シフトギヤ部44の高速ギヤ63からメ
インギヤ67を経て駆動ギヤ73に動力が伝達される。
これにより、自動車2が低速で走行するときは爪車74
の回転が遅くなり、高速で走行するときは爪車74の回
転が速くなって、自動車2の速度に応じたエンジン音を
発生させることができる。
【0028】なお、図6中の符号78は駆動回路基板で
あり、この駆動回路基板78には、コントローラ1から
のコントロール信号に基づいて、駆動モータ41を正逆
駆動する駆動回路が組み込まれている。また、同図中
で、駆動回路基板78の隣に表されているものは、駆動
回路をON−OFFするメインスイッチ36であり、メ
インスイッチ36は、車体の表面に露出するスライドボ
タン36aとスイッチ本体36bとで構成されている。
【0029】次に、図3、図8および図9を参照してレ
ーシングマット3について説明する。レーシングマット
3は、内外周各コース4a,4bの中央にそれぞれ布設
した長短2本の内外両軌道レール81,82と、この両
軌道レール81,82を適度な間隔でレーシングマット
3の表面3aに固定する複数個の固定部材83と、内外
両軌道レール81,82の交差部を構成する交差レール
84とを備えている。レーシングマット3の基材は、塩
化ビニールなどのシート材で折曲げ自在に構成されてい
る。各軌道レール81,82は、固定部材83に対し自
在に差し通すことができるように構成されており、それ
により、軌道レールは軌道ベースに対して着脱自在にな
っている。また、軌道レールは塩化ビニールなどの曲げ
自在な軟質材でパイプ状に形成されていることから、任
意の形状に曲げて軌道ベースに固定することができる。
さらに、軌道レールは収納時には曲げて仕舞うことも可
能である。
【0030】各固定部材83は、図8に示すように、軌
道レール81,82が挿通可能な保持部83aと、保持
部83aをレーシングマット3の表面3aに固定する固
定部83bとから成り、レーシングマット3のレーシン
グコース4位置の中心線上に適宜間隔をおいて配設され
ている。したがって、各軌道レール81,82を固定部
材83に順次に差し通してゆくことにより、所望形状の
レーシングコース4が完成する。交差レール84は、図
9に示すように、軌道レール81,82の交差部を構成
する4本のレールガイド85,85,85,85と、こ
のレールガイド85を保持する保持板86とから成り、
内外両軌道レール81,82のそれぞれの両端部をレー
ルガイド85,85,85,85に差し込むことによ
り、内外両軌道レール81,82が相互にクロス接続さ
れる。
【0031】一方、自動車2は、車体31の下面のガイ
ド部材39の部分で内外両軌道レール81,82に係合
し、内外両軌道レール81,82を案内にして走行す
る。その際、前輪32,32の操舵は特に行わないが、
上述の長溝となっている車軸受け40により(図4参
照)、自動的に操舵される。そして、上記のレーシング
コース4では、内周コース4aからスタートした自動車
2は、内周コース4aを半周した後、交差部で外周コー
ス4bに出て、外周コース4bを一周した後、再度交差
部を経て内周コース4aを半周し元のスタート(ゴール
位置)に戻る。一方、外周コース4bからスタートした
自動車2は、外周コース4bを半周した後、交差部で内
周コース4aに入り、内周コース4aを一周した後、再
度交差部を経て外周コース4bを半周し元のスタート位
置(ゴール位置)に戻る。したがって、2台の自動車2
を用いての各種のカーレースが可能となっている。
【0032】このように本実施例によれば、軌道レール
81,82上に自動車2をセットし、コントローラ1に
より自動車2を走行させることにより、レーシングマッ
ト3上でカーレースを行うことができる。この場合、レ
ーシングマット3は、軌道レール81,82と交差レー
ル84とが着脱可能になっており、また柔らかい材料で
構成されているので、丸めたり、折り曲げたりすること
により極めてコンパクトに収納することができる。
【0033】なお、本実施例では、軌道レール81,8
2の固定部材83をレーシングマット3の表面3aに固
定するようにしているが、レーシングマットの任意の位
置に配設してもよく、その場合、レーシングマット3に
複数種のレーシングコース4をプリントしておき、これ
に沿って固定部材83の配設箇所を形成しておけば、複
数種のレーシングコース4を構成できる。また、レーシ
ングマット3を用いることなく軌道ベースを単なる室内
の床面とし、固定部材83を介して床面に軌道レール8
1,82を設けて、レーシングコース4を構成するよう
にしてもよい。
【0034】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、走行軌道
を軌道ベースと軌道レールとこれを固定する固定部材と
で構成し、自動車に軌道レールに走行を案内されるガイ
ド部材を設けているので、自動車を走行軌道上で自在に
走行させることができる。また、軌道レールが曲げ自在
な軟質材料で形成され、軌道レールが軌道ベースに対し
て着脱自在であることから、軌道レールを任意の形状に
曲げて軌道ベースに固定することができるので、走行軌
道のバリエーションが多彩になり、厭きのこない玩具と
することができる。しかも、壊れ難く、収納の際には、
軌道ベースと軌道レールとを別々に収納することができ
ることからコンパクトにまとめられて、収納性を向上で
きる効果を有する。この場合、軌道ベースは折曲げて仕
舞え、軌道レールは曲げて仕舞えるのでより一層収納性
が高まる。
【0035】この場合、自動車が、ラジオコントロール
により走行され、駆動装置が、駆動モータと、駆動モー
タの正逆両回転をギヤチェンジにより自動車の低高速両
走行に変換可能な変換部とを有するようになっているの
で、安価で簡単な構造で自動車の低高速走行を楽しむこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコントローラの外観斜視図である。
【図2】実施例の自動車の外観斜視図である。
【図3】実施例のレーシングマットの外観斜視図であ
る。
【図4】自動車を横転させた状態の外観斜視図である。
【図5】コントローラの自動車の分解斜視図である。
【図6】自動車の駆動機構廻りの分解斜視図である。
【図7】低速走行時と高速走行時の各種歯車の噛み合い
状態を表した説明図である。
【図8】軌道レールを固定する固定部材廻りの外観斜視
図である。
【図9】交差レールの外観斜視図である。
【符号の説明】
2 自動車 3a レーシングマットの表面 4 レーシングコース 31 車体 39 ガイド部材 81 内軌道レール 82 外軌道レール 83 固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A63H 30/04 A63H 30/04 A // A63H 17/34 17/34

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置を有して自走可能な自動車と、
    当該自動車が走行する走行軌道とを備えた自動車玩具装
    置において、 前記走行軌道は、折曲げ自在な軟質材料で形成された軌
    道ベースと、曲げ自在な軟質材料で形成された、軌道ベ
    ースに対して着脱自在である軌道レールと、当該軌道レ
    ールを前記軌道ベースに固定する固定部材とを有し、前
    記自動車は、車体の前部下面に前記軌道レールに走行を
    案内されるガイド部材を有することを特徴とする自動車
    玩具装置。
  2. 【請求項2】 前記自動車は、ラジオコントロールによ
    り走行され、前記駆動装置は、駆動モータと、当該駆動
    モータの正逆両回転をギヤチェンジにより前記自動車の
    低高速両走行に変換可能な変換部とを有することを特徴
    とする請求項1に記載の自動車玩具装置。
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US4527101A (en) * 1983-11-23 1985-07-02 Black & Decker Inc. Universal electric motor speed sensing by using Fourier transform method

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