JPH0722799U - 車両玩具 - Google Patents

車両玩具

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JPH0722799U
JPH0722799U JP5374093U JP5374093U JPH0722799U JP H0722799 U JPH0722799 U JP H0722799U JP 5374093 U JP5374093 U JP 5374093U JP 5374093 U JP5374093 U JP 5374093U JP H0722799 U JPH0722799 U JP H0722799U
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gear
drive shaft
right drive
drive
electric motor
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JP5374093U
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English (en)
Inventor
義夫 水門
Original Assignee
株式会社ハンザワ・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体1を、上方から押付け、手で後退させて
も、揺動ギヤ22などのギヤを破損しない自動車玩具を
提供する。 【構成】 電動機11の正回転時に、伝動ギヤ機構12
に組込んだ揺動ギヤ22を中間ギヤ24を介して右従動
ギヤ23に噛合させ、左,右駆動軸6,8と左,右駆動
輪7,9を正回転させ、電動機11の逆回転時に左駆動
軸6を逆回転させ、右駆動軸8に固定した従動ギヤ23
と揺動ギヤ22との直接噛合によって右駆動軸8を正回
転させる自動車玩具において、右駆動軸8とこれに対し
回転可能な右駆動輪9とに、クラッチ機構27の係合板
26とクラッチ板25とをそれぞれ設け、前記手による
車体1の後退時にのみ、係合板26とクラッチ板25と
の係合を外し、右駆動輪9を右駆動軸8から切離して逆
回転させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車玩具などの左,右駆動輪を備えた車両玩具に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記のような車両玩具として、実開平5−18592号公報、この考案 の出願人が先に提案した特願平4−231012号(平成4年8月31日出願) に示すように、車体に左,右駆動軸をそれぞれ回動可能に取り付け、前記車体に 正,逆回転する電動機と、この電動機の回転によって左,右駆動輪を回転させる 伝動ギヤ機構とを備え、左,右駆動軸に左,右駆動輪をそれぞれ嵌合固定したも のがあった。
【0003】 また、伝動ギヤ機構は、左,右一方の駆動軸を常に噛合う複数のギヤによって 回転させ、他方の駆動軸を、駆動側のギヤの軸に枢支した切換えアームに前記駆 動側のギヤに噛合う揺動ギヤを枢支し、この揺動ギヤを中間ギヤとこの中間ギヤ に噛合う従動側のギヤとに切換え可能に噛合させて回転させるようにしてある。 そして、前記電動機を正回転させることで、前記伝動ギヤ機構の揺動ギヤが中 間ギヤを介して従動側のギヤと噛合い、左,右駆動軸および左,右駆動輪を正回 転させて自動車などの車両を前進させ、電動機を逆回転させることで、前記伝動 ギヤ機構によって左,右一方の駆動軸および駆動輪を逆回転させると共に、伝動 ギヤ機構の揺動ギヤが切換えられて揺動ギヤが従動側のギヤに直接噛合い、他方 の駆動軸および駆動輪を正回転させ、車両を小さい回転半径で旋回、Uターンさ せている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来の車両玩具は、通常、幼児がラジオコントロール方式などの遠隔 操作によって行っているが、車体を上方から押付けて後方に手で動かすと、左, 右一方の駆動軸側では支障がないが左,右他方の駆動軸側では、次の問題点が生 じる。
【0005】 すなわち、左,右一方の駆動軸側では、前記のように車体を動かすと、左,右 一方の駆動輪が正,逆回転するが、この駆動輪は一方の駆動軸に固定してあり、 伝動ギヤ機構の常に噛合っている複数のギヤを介して、電動機の回転軸を正,逆 回転させるように回転力を伝達するので支障がない。 しかし、左,右他方の駆動軸側では、前記のように車体を動かすと、他方の駆 動軸と他方の駆動輪とを固定し、伝動ギヤ機構によって電動機の正,逆回転時に 、他方の駆動軸および駆動輪を常に正回転させるようにしているので、車体を後 退させると、他方の駆動輪が逆回転しようとし、前記揺動ギヤ、これに噛合う従 動ギヤおよび他の駆動軸が正回転しようとすることで、揺動ギヤなどに大きな力 が加わり、揺動ギヤなどが破損するという問題点があった。
【0006】 この考案は、前述した問題点を解決して、車体を上方から押付けて後退させて も、伝動ギヤ機構の揺動ギヤなどのギヤの破損を防止できる車両玩具を、簡単な 構成のクラッチ機構の付加によって提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、左,右駆動軸をそれぞれ回動可能に取付けた車体に、正,逆回転 する電動機と、左,右一方の駆動軸側には常に噛合う複数のギヤを有し、他方の 駆動軸側には駆動側のギヤの軸に枢支した切換えアームに前記駆動側ギヤに噛合 う揺動ギヤを枢支し、この揺動ギヤを中間ギヤとこの中間ギヤに噛合う従動側の ギヤとに切換可能に噛合させ、前記電動機の正回転時には前記揺動ギヤが中間ギ ヤを介して前記従動側のギヤと噛合い左,右駆動軸を正回転させ、前記電動機の 逆回転時には左,右一方の駆動軸を逆回転させると共に揺動ギヤが従動側のギヤ と直接噛合い他方の駆動軸を正回転させる伝動ギヤ機構とを設けた車両玩具にお いて、左,右一方の駆動軸に一方の駆動輪を嵌合固定し、他方の駆動軸に他方の 駆動輪を軸方向に拘束して回動自在に嵌合させ、他方の駆動輪に嵌合固定し他方 の駆動軸に対し回動自在なクラッチ板と、このクラッチ板に形成した係合部に他 方の駆動輪の逆回転時に係合が外れる係合腕を凹凸係合させて弾持し他方の駆動 軸に保持した係合板とからなるクラッチ機構を具備させたものである。
【0008】
【作用】
この考案による車両玩具は、左,右一方の駆動軸には一方の駆動輪を嵌合固定 したが、左,右他方の駆動軸には他方の駆動輪を回動自在に嵌合させ、他方の駆 動軸と駆動輪とをクラッチ機構によって連結したので、電動機を正,逆回転させ る通常の操作時には前記クラッチ機構が入っていても、従来のものと同様に車両 玩具を前進させたり、旋回させたりすることができる。
【0009】 そして、車体を上方から押し付けて後方に手で動かした時に、一方の駆動軸側 では、前述した従来のものと同様に、支障なく駆動輪と駆動軸とが一体に逆回転 する。
【0010】 また、車体を前記のように後方に動かした時、他方の駆動輪が逆回転し、クラ ッチ機構を介して他方の駆動軸も逆回転しようとするが、揺動ギヤが正回転しこ れに噛合う従動側のギヤを介して他方の駆動軸が正回転しようとするので、揺動 ギヤとこれより従動側の他方の駆動軸に固定したギヤとの回転方向が逆になるの で、クラッチ機構が切れて、他方の駆動輪が逆回転し、他の駆動軸側の揺動ギヤ などが大きな回転力を支えることがなく、伝達ギヤ機構に設けた揺動ギヤ、中間 ギヤなどのギヤをむりに回転させることがなく、これらのギヤの破損を防止でき る。
【0011】 さらに、前記クラッチ機構は、他方の駆動軸にクラッチ板を嵌合固定し、他方 の駆動軸に係合板を保持し、クラッチ板に形成した係合部に前記係合板に形成し た係合腕を凹凸係合させて弾持させたので、前記クラッチ板、係合板の2部材を 付加すればよく、これらは硬質のプラスチックなどの一体成形品にすることがで き、クラッチ板、係合板を駆動軸、駆動輪に取付けるための加工も容易であるた め、クラッチ機構の構成が簡単で、このクラッチ機構を安価に車両玩具に組込む ことができる。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の一実施例につき図を参照して説明する。 図1,図2はこの考案の一実施例による車両玩具を示す。 図1,図2において、1はシャーシとボディとを含む車体であり、車体1は、 合成樹脂の成形品からなる下部車体2と上部車体3とが、複数のビスにより固定 されている。
【0013】 下部車体2の前部には、前車軸4が横架され、前車軸4の下部車体2両側に突 出した左,右端部にはゴムタイヤ付の前車輪5がそれぞれ抜け止めされていて回 動自在に嵌合されている。
【0014】 下部車体2の後部には左駆動軸6が前車軸4と平行に配置され、左駆動軸6の 下部車体2左側に突出した左端部に左駆動輪7が嵌合固定されている。図3にも 示すように、左駆動軸6の右端部には右駆動軸8が回動自在に嵌合され、右駆動 軸8は、左駆動軸6と同軸に配置され、下部車体2の右側に突出した右端部に右 駆動輪9が回動自在に嵌合されている。左,右駆動軸6,8は、これらの軸方向 移動が拘束され、左,右駆動輪7,9にはそれぞれゴムタイヤ10,10が嵌合 固定されている。
【0015】 下部車体2後部上の左側部には、極の切換えによって正,逆回転する小型の横 軸電動機11が支持され、この電動機11の右側にはその駆動力を左,右駆動軸 6,8に伝達する伝動ギヤ機構12が配置されている。そして、左,右駆動軸6 ,8の下部車体2上の部分、電動機11および伝動ギヤ機構12を覆うカバー1 3が、下部車体2上に複数のビスによって着脱可能に固定されている。
【0016】 前記伝動ギヤ機構12は、電動機11の右側に突出する回転軸14に駆動ギヤ 15が嵌合固定され、駆動ギヤ15に大ギヤ16が嵌合されている。大ギヤ16 の両側には、これと同軸に左,右小ギヤ17,18が一体に形成されている。左 小ギヤ17には、左駆動軸6に嵌合固定された左方の従動ギヤ19が嵌合されて いる。
【0017】 前記大ギヤ16および左,右小ギヤ17,18のギヤ軸20が左右方向に延び 、このギヤ軸20の右側突出部には切換えアーム21の基端部が回動自在に嵌合 され、切換えアーム21の先端部には揺動ギヤ22が軸回りに回動自在に枢着さ れている。揺動ギヤ22は、右小ギヤ18に噛合されていると共に、右駆動軸8 と一体に設けた右方の従動ギヤ23と、右方の従動ギヤ23の後部と噛合されて 軸回りに回動自在な中間ギヤ24との間に配置され、電動機11の正回転時には 中間ギヤ24に、逆回転時には右方の従動ギヤ23の前部にそれぞれ噛合うよう にされている。
【0018】 そして、駆動ギヤ15、左,右小ギヤ17,18、揺動ギヤ22、および中間 ギヤ24は同歯数にそれぞれ歯が形成され、左方,右方の従動ギヤ19,23は 、駆動ギヤ15などより大径で歯数が多い同歯数に、それぞれ歯が形成されてい る。
【0019】 なお、電動機11は、左右両端部が下部車体2の上面に開口する凹部2aに嵌 合支持され、下部車体2上にビス止め固定されたカバー13により前記凹部2a に押付け固定されている。また、左,右駆動軸6,8、大ギヤ16および左,右 小ギヤ17,18のギヤ軸20、揺動ギヤ22のギヤ軸は、それぞれ下部車体2 の上面に開口する凹部2aに嵌合支持されて、前後方向移動が拘束されると共に 、下部車体2上にビス止め固定されたカバー13により上下方向移動も拘束され ている。
【0020】 前記右駆動輪9内には、図4にも示すように、クラッチ板25と係合板26と からなるクラッチ機構27が設けられている。クラッチ板25は、左駆動輪9の 左端開口部に嵌合固定されて、右駆動軸8の従動ギヤ23右側に突出した円柱状 部8aに回動自在に嵌合され、周方向の4箇所に等間隔で係合部を構成する係合 孔25aがそれぞれ形成された硬質プラスチック製のものである。
【0021】 前記係合板26は、環状部26aの内周面に正六角形の中央孔26bが形成さ れ、中央孔26bが右駆動軸8の円柱状部8a右方に突出した正六角形の回り止 め部8bに左右方向に摺動可能に嵌合されて、右駆動軸8に対する軸回りの回動 が拘束され、前記環状部26aが右駆動軸8の円柱状部8aと右駆動輪9のボス 部9aとに挟まれて左右方向移動が拘束されている。また、環状部26aの外周 から十字状に係合腕26cが突出形成され、各係合腕26cの先端部には半球状 などの係合突起26dが係合板26の係合孔25aにそれぞれ係脱可能に係合さ れ、係合板26が弾性のある硬質プラスチックによって形成されていることで、 通常時には係合突起26dが係合孔25aに係合されたクラッチ機構27投入状 態に保持されている。
【0022】 なお、図3,図4中、30は駆動軸6の右端部にかしめ付けた止めリングであ り、このリング30によって、右駆動軸8、右駆動輪9、係合板26、クラッチ 板25の右方への移動が拘束されている。 下部車体2には、充電可能な小型蓄電池、乾電池などの電源28と、オン,オ フおよび正,逆回転の切換えをラジオコントロール方式の遠隔操作によって行う 制御装置29とが設けられ、電源28が制御装置29を介して電動機11に接続 されている。
【0023】 次に、この実施例の動作について説明する。 遠隔操作によって、制御装置29にオン、正回転指令を与えると、電源28に 接続された電動機11の回転軸14と共に駆動ギヤ15が反時計方向に正回転し 、駆動ギヤ15に噛合っている大ギヤ16が左,右ギヤ17,18と一体に時計 方向に回転する。このため、左小ギヤ17に噛合っている左方の従動ギヤ19が 反時計方向に回転し、左方の駆動軸6および左,右駆動輪7も一体に反時計方向 に正回転する。
【0024】 右小ギヤ18が時計方向に回転することで、これに噛合っている揺動ギヤ22 が反時計方向に回転し、揺動ギヤ22が中間ギヤ24に噛合っている場合には、 中間ギヤ24がそのまま時計方向に回転し、揺動ギヤ22が中間ギヤ24と離れ ている場合には、揺動ギヤ22は反時計方向に回転しつつ、ギヤ軸20回りに切 換アーム21が時計方向に回転することで、中間ギヤ24に噛合い、中間ギヤ2 2が時計方向に回転する。中間ギヤ24が時計方向に回転すると、これに噛合っ ている右方の従動ギヤ23は、左方の従動ギヤ19と等しい速度で反時計方向に 回転し、クラッチ機構27が投入されているので、右方の駆動軸8および駆動輪 9も一体に反時計方向に正回転する。
【0025】 左方および右方の駆動輪7,9が共に反時計方向に正回転すると、これらに固 定されたタイヤ10によって自動車玩具が前方に直進する。 なお、揺動ギヤ22が中間ギヤ24と離れている場合には、これらが噛合うま での間、左方の駆動輪7のみが反時計方向に回転することで、自動車玩具が右旋 回するが、旋回量は僅かであるために、ほとんど問題にならない。
【0026】 そして、自動車玩具の直進中に遠隔操作によって制御装置29に逆回転指令を 与えると、電動機11に流れる電流方向が反対になるため、回転軸14と共に駆 動ギヤ15が時計方向に回転し、大ギヤ16と左,右小ギヤ17,18とが一体 に反時計方向に回転し、従動ギヤ19、左方の駆動軸6および駆動輪7が一体に 時計方向に逆回転する。右小ギヤ18が反時計方向に回転することで、揺動ギヤ 22は、時計方向に回転しつつ、ギヤ軸20回りに回動して、右方の従動ギヤ2 3に噛合い、従動ギヤ23は反時計方向に右方の駆動軸8と共に正回転し、クラ ッチ機構27が投入状態を保つので右方の駆動輪9も反時計方向に正回転する。
【0027】 前述したように、左方の駆動輪7が時計方向に逆回転し、タイヤ10によって 自動車玩具を後退させようとし、右方の駆動輪9が反時計方向に正回転し、タイ ヤ10によって自動車玩具を前進させようとするので、自動車玩具は左旋回する 。
【0028】 したがって、この実施例では小さな回転半径で自動車玩具を旋回させることが でき、適時に制御装置29に正回転指令を与え、自動車玩具を直進させることで 、この玩具を90°旋回させて左折前進させたり、Uターンさせたりすることが できる。なお、自動車玩具の直進中あるいは旋回中に制御装置29に停止指令を 与え、電動機11への通電を遮断することで、自動車玩具を停止させることがで きる。
【0029】 そして、この実施例では、電源28を投入して電動機11を正,逆回転させる と、伝動ギヤ機構12を介して右駆動軸8が常に正回転し、クラッチ機構27を 介して右駆動輪9が一体に正回転する。すなわち、右駆動軸8と一体にクラッチ 機構27の係合板26が正回転し、これから突出した各係合腕26cの先端部に 設けた係合突起26dがクラッチ板25に設けた係合孔25aに係合したクラッ チ機構27の投入状態で、クラッチ板25と右駆動輪9とが一体に正回転する。
【0030】 また、電源28を遮断し、電動機11が停止した状態で、図2の矢印aに示す ように車体1を上方から下方に向かって押し、左,右駆動輪7,9のタイヤ10 を走行面に押付け、図2の矢印bに示すように、車体1を手で押して前後に動か すと、前進時には左,右駆動輪7,9が正回転する。
【0031】 左駆動輪7が正回転すると、左駆動軸6が正回転し、伝動ギヤ機構12に設け た左方の従動ギヤ19、左小ギヤ17、大ギヤ16、駆動ギヤ15を介して、電 動機11の回転軸14が電動機11の図示しないロータと共に正回転する。右駆 動輪9が正回転すると、クラッチ機構27が投入した状態で、右駆動軸9と一体 的に右方の従動ギヤ23が正回転し、中間ギヤ24、揺動ギヤ22、右小ギヤ1 7が正回転する。この場合に、右小ギヤ17は、大ギヤ16と一体に設けられ、 大ギヤ16が左駆動輪7の正回転によって正回転するが、右駆動輪9の正回転を 妨げない。したがって、右駆動輪8と右駆動軸9とを連結するクラッチ機構27 が投入状態のままであり、車体1は支障なく前進する。
【0032】 前記のように車体1を手で前後に動かすその後退実施時には、左,右駆動輪7 ,9が逆回転する。左駆動輪7が逆回転すると、左駆動輪6、左方の従動ギヤ1 9、左小ギヤ17、大ギヤ16、駆動ギヤ15を介して電動機11の回転軸14 が逆回転する。これと共に、大ギヤ16の逆回転によって、右小ギヤ17、揺動 ギヤ22が逆回転し、揺動ギヤ22が中間ギヤ24から離れて右方の従動ギヤ2 3に噛合い、従動ギヤ23と右駆動軸8とが一体に正回転する。
【0033】 しかし、前述したように、右駆動輪9は逆回転するので、右駆動軸8と右駆動 輪9とを連結するクラッチ機構27が遮断されることで、右駆動軸8が正回転し 、右駆動軸8が逆回転し、揺動ギヤ22や右方の従動ギヤ23などに大きな力が 作用して、これらが破損することを防止できる。 この場合に、クラッチ機構27は、右駆動輪9に固定したクラッチ板25の係 合孔25と、右駆動軸8に固定した係合板26の係合腕26cの係合突起26d との凹凸係合が外れて、右駆動輪9とクラッチ板25のみが一体に逆回転し、右 駆動軸8と一体に係合板26が正回転することになる。したがって、係合孔25 aと係合突起26dの形状、大きさおよび係合腕26cのクラッチ板25に対す る押付け力を適正にすることで、車体1を手で後退させた時にのみに遮断するク ラッチ機構27が得られる。
【0034】 この実施例では、右駆動輪9にクラッチ板25を嵌合固定すると共に、これら で囲まれた内部に係合板26を収容したので、クラッチ機構27が小型で体裁も よくなり、右駆動輪9と右駆動軸8との間に組込むことができる。
【0035】 この考案において、クラッチ板の係合孔、係合板の係合腕は、2つ、3つにす るなど前記実施例の4つに限られることなく適宜増減できるが、複数でこれらが 同時に係脱するようにすることが好ましく、係合孔に代えてクラッチ板を貫通し ない係合凹部にしてもよく、クラッチ板、係合板の一方または両方を金属板にし てもよい。
【0036】 この考案において、切換えアームを電動機の回転軸に取付け、切換えアームに 枢支した揺動ギヤを前記回転軸に嵌合固定した駆動ギヤに噛合せるようにしても よい。
【0037】 この考案は、実施例のように、駆動輪にタイヤを嵌合固定することなく、無限 軌道帯を係合させることで、トラクタなどの無限軌道付き車両玩具にも適用でき る。
【0038】 また、この考案は、ラジオコントロール方式の遠隔操作に限られることなく、 ワイヤコントロール方式の遠隔操作などによって操作するようにしてもよい。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案による車両玩具は、左,右一方の駆動軸には一 方の駆動輪を嵌合固定したが、左,右他方の駆動軸には他方の駆動輪を回動自在 に嵌合させ、他方の駆動軸と駆動輪とをクラッチ機構によって連結したので、電 動機を正,逆回転させる通常の操作時には前記クラッチ機構が入っていても、従 来のものと同様に車両玩具を前進させたり、旋回させたりすることができる。
【0040】 そして、車体を上方から押し付けて後方に手で動かした時に、一方の駆動軸側 では、前述した従来のものと同様に、支障なく駆動輪と駆動軸とが一体に逆回転 する。
【0041】 また、車体を前記のように後方に動かした時、他方の駆動輪が逆回転し、クラ ッチ機構を介して他方の駆動軸も逆回転しようとするが、揺動ギヤが正回転しこ れに噛合う従動側のギヤを介して他方の駆動軸が正回転しようとするので、揺動 ギヤとこれより従動側の他方の駆動軸に固定したギヤとの回転方向が逆になるの で、クラッチ機構が切れて、他方の駆動輪が逆回転し、他の駆動軸側の揺動ギヤ などが大きな回転力を支えることがなく、伝達ギヤ機構に設けた揺動ギヤ、中間 ギヤなどのギヤをむりに回転させることがなく、これらのギヤの破損を防止でき る。
【0042】 さらに、前記クラッチ機構は、他方の駆動軸にクラッチ板を嵌合固定し、他方 の駆動軸に係合板を保持し、クラッチ板に形成した係合部に前記係合板に形成し た係合腕を凹凸係合させて弾持させたので、前記クラッチ板、係合板の2部材を 付加すればよく、これらは硬質のプラスチックなどの一体成形品にすることがで き、クラッチ板、係合板を駆動軸、駆動輪に取付けるための加工も容易であるた め、クラッチ機構の構成が簡単で、このクラッチ機構を安価に車両玩具に組込む ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る車両玩具を示した一
部切欠き図面
【図2】図1のA−A線に沿って切断した車両玩具を示
した縦断側面図
【図3】図1の車両玩具の要部を示した分解斜視図
【図4】図1の車両玩具の右方の駆動軸、駆動輪をクラ
ッチ機構と共に示した断面図
【符号の説明】
1 車体 2 下部車体 3 上部車体 6 左駆動軸 7 左駆動輪 8 右駆動軸 8a 円柱状部 8b 回り止め部 9 右駆動輪 9a ボス部 11 電動機 12 電動ギヤ機構 13 カバー 14 回転軸 15 駆動ギヤ 16 大ギヤ 17,18 左,右小ギヤ 19 左方の従動ギヤ 20 ギヤ軸 21 切換えアーム 22 揺動ギヤ 23 右方の従動ギヤ 24 中間ギヤ 25 クラッチ板 25a 係合孔(係合部) 26 係合板 26a 環状部 26b 中央孔 26c 係合腕 26d 係合突起 27 クラッチ機構 30 止めリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左,右駆動軸をそれぞれ回動可能に取付
    けた車体に、正,逆回転する電動機と、左,右一方の駆
    動軸側には常に噛合う複数のギヤを有し、他方の駆動軸
    側には駆動側のギヤの軸に枢支した切換えアームに前記
    駆動側ギヤに噛合う揺動ギヤを枢支し、この揺動ギヤを
    中間ギヤとこの中間ギヤに噛合う従動側のギヤとに切換
    可能に噛合させ、前記電動機の正回転時には前記揺動ギ
    ヤが中間ギヤを介して前記従動側のギヤと噛合い左,右
    駆動軸を正回転させ、前記電動機の逆回転時には左,右
    一方の駆動軸を逆回転させると共に揺動ギヤが従動側の
    ギヤと直接噛合い他方の駆動軸を正回転させる伝動ギヤ
    機構とを設けた車両玩具において、左,右一方の駆動軸
    に一方の駆動輪を嵌合固定し、他方の駆動軸に他方の駆
    動輪を軸方向に拘束して回動自在に嵌合させ、他方の駆
    動輪に嵌合固定し他方の駆動軸に対し回動自在なクラッ
    チ板と、このクラッチ板に形成した係合部に他方の駆動
    輪の逆回転時に係合が外れる係合腕を凹凸係合させて弾
    持し他方の駆動軸に保持した係合板とからなるクラッチ
    機構を具備させたことを特徴とする車両玩具。
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JP (1) JPH0722799U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005010389A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Konami Corporation 走行装置、及び動力制限機構
CN108815859A (zh) * 2018-07-09 2018-11-16 俞度 一种无碳小车换向机构

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WO2005010389A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Konami Corporation 走行装置、及び動力制限機構
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