JPH03193674A - セラミックスの電気接合方法及び電気接合用インサート材 - Google Patents

セラミックスの電気接合方法及び電気接合用インサート材

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JPH03193674A
JPH03193674A JP33404489A JP33404489A JPH03193674A JP H03193674 A JPH03193674 A JP H03193674A JP 33404489 A JP33404489 A JP 33404489A JP 33404489 A JP33404489 A JP 33404489A JP H03193674 A JPH03193674 A JP H03193674A
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浩司 奥田
Hiroshi Takai
高井 博史
Natsumi Miyake
三宅 夏美
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、特に少なくとも一方が絶縁性のセラミックス
との接合に好適な電気接合方法及びその接合用インサー
ト材に関するものである。
〈従来技術と発明が解決しようとする問題点〉セラミッ
クス同士またはセラミックスと金属とを接合する場合、
特開昭61−36180号及び62−202875号公
報に示されるように、セラミックスの導電性を利用して
接合方向に電流を流し、そのときに発生するジュール熱
により、セラミックスを高温度に加熱させて電気的な接
合を行っている。
しかし、両者ともセラミックスの導電性を利用している
ために、絶縁性セラミックスについては、電気的な接合
ができないという根本的な問題点がある。一方、前者に
ついては、通電電極を被接合部材の突合せ部近傍に近づ
けることにより、局部加熱を行っているが、電極を被接
合部材の外周面に設けているために、複雑形状になると
、外周面に沿って電極を設は難くくなるという問題があ
る。
また、電流が外周面より流れ込むために、電極を近づけ
ると、突合せ面の広い被接合部では、その外周側と内部
側とで電流密度が異なり、それに伴う発熱量が異なるた
めに、突合せ部会体を均一に加熱できないという問題が
ある。他方、後者については、セラミックス全体が加熱
されるために、高温接合や大気中の接合では、セラミッ
クスの劣化が全体に及ぶ虞れがある。
く問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記の問題点を解決するために、請求項1に
おいては、被接合セラミックスと導電性被接合部材との
間に、高導電性通電部材と高導電性通電部材よりも大き
い抵抗率を有する通電発熱部材とを備えた電気接合用イ
ンサート材を介在させて突合せ、導電性被接合部材と高
導電性通電部材との間に電流を通じることにより、主に
通電発熱部材に生じるジュール熱によって、突合せ部及
びその近傍を直接加熱して接合することを特徴としてい
る。
また、請求項2においては、被接合セラミックスと被接
合部材との間に、第1及び第2の高導電性通電部材と高
導電性通電部材間に設けられ、かつ高導電性通電部材よ
りも大きい抵抗率を有する通電発熱部材とを備えた電気
接合用インサート材を介在させて突合せ、前記第1及び
第2の高導電性通電部材間に電流を通じることにより、
主に通電発熱部材に生じるジュール熱によって、前記突
合せ部及びその近傍を直接加熱して接合することを特徴
としている。
さらに、請求項3.4においては、被接合セラミックス
と被接合部材との電気接合用インサート材であって、高
導電性通電部材と通電発熱部材とが予め強固に接合され
、また前述の2者に、さらに少なくとも一層からなる熱
応力緩和部材とが予め強固に接合されていることを特徴
としている。
く作 用〉 以上のような方法及びインサート材とすることにより、
被接合セラミックスと被接合部材との間に介在した通電
発熱部材から発生するジュール熱が他よりも大きくなる
ので、両者による突合せ部及びその近傍を集中的かつ均
一に加熱させることができ、かつ応力緩和に対応させる
ことができる。
特に、少なくとも一方が絶縁性の被接合セラミックスを
接合する場合に、本発明が最大限に発揮される。
〈実施例〉 実施例1 第1図は、本発明の第1の接合方法を示す実施例の概略
断面図であって、絶縁性のセラミックスと導電性被接合
部材とを接合する場合を示している。まず、被接合セラ
ミックス1を絶縁性513N4 (φ7X10mm)、
導電性被接合部材2をコバール(φ7X7mm)とし、
この間に、T i / Cu / A g合金箔の接合
剤3a(φ7 X O,3mm)を介在したタングステ
ン(抵抗率ρ−5X10−6Ω・cm)の高導電性通電
部材4(φ7 X o、3mm)とTiN含有Si3N
4セラミックス(抵抗率ρ−5X10=Ω・cm)の通
電発熱部材5(φ7X3龍)とからなる電気接合用イン
サート材8の両面に、接合剤3aと同様の接合剤3b、
3cを設けて配設する。配設に際しては、通電部材4が
セラミックス1側に、かつ発熱部材5が被接合部材2側
になるようにする。ここで、通電を容易にするために、
通電部材4の外周方向に突出した端子部9が設けられて
おり、この端子部は接合後、不必要テアれば、加工によ
り除去する。つぎに、この構成体中の発熱部材5が高導
電性の通電補助部材10に向くように載置し、接合方向
に約50kg/C−の圧力Pを加えて固定する。
このような構成において、接合雰囲気を真空とし、高導
電性通電部材4と通電補助部材10との間に電圧を印加
すると、発熱部材5の抵抗率を通電部材4よりも十分大
きくしているので、電流は接合剤3a、発熱部材5.接
合剤3C及び導電性被接合部材2を接合方向に略均−に
流れる。本実施例では、発熱部材5の抵抗率を他よりも
大きくしているので、発熱部材5でのジュール熱が主と
なり、その熱が接合剤3a、通電部材4.接合剤3b、
被接合セラミックス1及び接合剤3c、被接合部材2へ
と順次に伝導し、それぞれの接合剤とその両側の各部材
とが反応するまで、電流を徐々に増加させ、発熱部材5
の中央部の温度を放射温度計により測定しつつ、約30
℃/akinの、率で約950℃まで加熱し、10分間
保持した後、電流を徐々に減少させ、約30℃/win
で室温まで冷却し接合を完了した。接合強度については
、常温でせん断試験を行った結果、約90 M P a
であった。
実施例2 第2図は、本発明の第1の接合方法の他の実施例を示す
概略断面図であって、実施例1に熱応力緩和を考慮した
場合を示しており、実施例1と異なる点は、導電性被接
合部材2と通電発熱部材5との間に、熱応力緩和部材6
を配設している。配設に際しては、接合剤3C側に熱応
力緩和部材6を設け、この緩和部材6と被接合部材2と
の間に接合剤3dを介在させる。接合剤3dは、実施例
1の3a〜3Cと同様に、T i / Cu / A 
g合金箔である。
このような構成の主たる目的は、被接合部材2と発熱部
材5との熱膨張係数が大きくなると、残留応力が発生し
、強度が低下する虞れがあるために、熱応力を緩和する
必要がある。
熱応力緩和部材6としては、被接合部材2と発熱部材5
との中間的な熱膨張係数を有する材料または延性の大き
な金属、例えばCu、AJi、Niなどを用いることが
できる。また、複数の組成からなる熱応力緩和層を段階
的に形成すればより効果的である。なお、この部材は導
電性が必要であり、また抵抗率が発熱部材5と路間等で
あれば、発熱部材となりうる。
本実施例の接合条件については、実施例1と同様である
ので省略する。
以上の実施例1,2において、導電性被接合部材2とし
ては、S i C,T i N、 T i Cなどの単
一導電性セラミックスまたは絶縁性セラミックスに導電
性材を付与した複合セラミックス、サーメット、金属が
例示され、また通電発熱部材5として、上記のセラミッ
クスの他、サーメットが例示できるが、発熱部材5は被
接合部材2よりも大きい抵抗率を有するものを選定する
必要がある。
また、高導電性通電部材4としては発熱部材5の抵抗率
に比べて十分小さい抵抗率を有する材料で、かつ接合終
了までの過程で全体が溶融するなどして、通電に支障を
きたすことのない材料が必要であり、上記の被接合部材
2と同様のものが例示される。
さらに、被接合セラミックス1を絶縁性としたが、導電
性であっても可能であり、この場合、被接合部材1を通
って上部がら電流が流れ出ないように、この部材1の上
部を絶縁すればよい。
実施例3 第3図は、本発明の第2の接合方法を示す実施例の概略
断面図であって、絶縁性のセラミックスと絶縁性の被接
合部材とを接合する場合を示している。まず、被接合セ
ラミックス1を絶縁性A1z O3(<67X20no
s) 、被接合部材2’ ヲ絶R性Aj!zoa(φ7
X20num)とし、この間に、Tic含有A12o3
セラミックス(ρ−4xlO−2Ω・CII+)の通電
発熱部材5(φ7X3mm)の両面にT i / Cu
 / A g合金箔の接合剤3a、3b(φ7X0.3
mm)を介して設けられたM。
(ρ−5×10−6Ω・am)の第1及び第2の高導電
性通電部材4a、4b (φ7 X O,3m++e)
とからなる電気接合用インサート材8を配設する。配設
に際しては、このインサート材8の両面に、接合剤3a
、3bと同様の接合剤3c、3dを設ける4第1及びf
iJ2の通電部材4a、4bについては、実施例1と同
様に通電用の端子部9a、9bがそれぞれ設けられてい
る。つぎに、この構成体を接合方向に約50 kg /
 c−の圧力Pを加えて固定するこのような構成におい
て、接合雰囲気を真空とし、第1及び第2の通電部材4
a、4b間に電圧を印加すると、発熱部材5の抵抗率を
通電部材4a、4bよりも十分大きくしているので、電
流は接合剤3 a +発熱部材5及び接合剤3bを接合
方向に略均−に流れる。本実施例では、発熱部材5の抵
抗率を他よりも大きくしているので、発熱部材5でのジ
ュール熱が主となり、その熱が接合剤3a、第1の通電
部材4a、接合剤3c、被接合セラミックス1及び接合
剤3b、第2の通電部材4b、接合剤3d、被接合部材
2′へと順次に伝導し、それぞれの接合剤とその両側の
各部材とが反応して接合を完了するまで、実施例1を同
条件で行った。その結果、接合体より3 mra X 
4 mm+ X40 mmの試験片を切り出し、常温で
4点曲げ試験で約180 M P aの接合強度が得ら
れた。
実施例4 第4図は、本発明の第2の接合方法の他の実施例を示す
概略断面図であって、実施例3に熱応力緩和を考慮した
場合を示しており、実施例3と異なる点は、被接合部材
2′を金属、例えば鋼としているので、第2の高導電性
通電部材4bと被接合部材2′との間に熱応力緩和部材
6を配設している。配設に際しては接合剤3d側に緩和
部材6を設け、この緩和部材6と被接合部材2′との間
に接合剤3eを介在させる。接合剤3eは、接合剤3a
〜3dと同様に、T i / CLl / A g合金
箔である。
このような構成の目的は、熱応力緩和であって、緩和部
材6として実施例2と同様のものが適用できる。
本実施例の接合条件は、実施例1と同様であるので省略
する。
以上の実施例3,4において、第1及び第2の通電部材
4a、4bを同種としたが、異種であってもよい。ただ
し、発熱部材5及び被接合部材2′の熱膨張係数が著し
く異なる場合は、第2の通電部材4bとして、発熱部材
5と被接合部材2′との中間的な熱膨張係数を有する材
料を選ぶとより好ましい。
また、緩和部材6は第2の通電部材4bと被接合部材2
′との間に配設してもよい。
さらに、被接合セラミックス1は導電性セラミックスが
適用でき、被接合部材2′は導電性セラミクス、サーメ
ットのいずれでも適用できるが、この場合には、実施例
1,2のように、絶縁を考慮すればよい。
なお、以上の実施例1〜4の接合剤38〜3eは、それ
ぞれ両側の材料同士が直接、拡散などにより反応強固に
接合できる場合は、特に必要ではない。
実施例5 本実施例は、請求項1,3に対応する。
第5図は、本発明の第1の接合方法に適用される第1の
電気接合用インサート材を示す概略断面図である。図に
おいて、通電を容易にするための端子部9が設けられた
高導電性通電部材4と通電発熱部材5とが、予め強固に
接合され一体化されており、さらに必要に応じてその両
面に接合剤3b、・3cが形成されている。
一体化の方法としては、接合剤による接合またはホット
プレス、HIPなどによる拡散接合が可能である。
接合剤3b、3cの形成方法としては、スクリーン印刷
、スプレー法、イオンブレーティング、CVD、溶射な
どのあらゆる薄膜または厚膜作成技術が適用できる。
実施例6 本実施例は、請求項1,4に対応する。
第6図は、本発明の第1の接合方法に適用される第2の
電気接合用インサート材を示す概略断面図である。図に
おいて、実施例5の通電部材4と発熱部材5とに、さら
に発熱部材5側に設けられた熱応力緩和部材6との3者
が、予め強固に接合され一体化されており、必要に応じ
てその両面に接合剤3b、3dが形成されている。
実施例7 本実施例は、請求項2,3に対応する。
第7図は、本発明の第2の接合方法に適用される第1の
電気接合用インサート材を示す概略断面図である。図に
おいて、通電を容易にするための端子部9a、9bがそ
れぞれ設けられた第1及び第2の高導電性通電部材4a
、4b間に、通電発熱部材5か予め強固に接合され一体
化されており、必要に応じてその両面に接合剤3c、3
dが形成されている。
実施例8 本実施例は、請求項2□4に対応する。
第8図は、本発明の第2の接合方法に適用される第2の
電気接合用インサート材を示す概略断面図である。図に
おいて、実施例7の第1の通電部材4a、発熱部材5.
第2の通電部材4bとに、さらに第2の通電部材4b側
に設けられた熱応力緩和部材6との4者が、予め強固に
接合され一体化されており、必要に応じてその両側に接
合剤3c、3eが形成されている。なお、緩和部材6は
第2の通電部材4bと被接合部材2′との間に配設して
もよい。
〈発明の効果〉 本発明の請求項1及び2の効果は、被接合セラミックス
と被接合部材との間に介在した通電発熱部材から発生す
るジュール熱を他よりも大きくさせたので、両者により
突合せ部及びその近傍を集中的かつ均一に加熱させるこ
とができ、かつ応力緩和に対応させることができる。特
に、少なくとも一方が絶縁性の被接合セラミックスを接
合する場合に、本発明を最大限に発揮させることができ
る。
また、突合せ部及びその近傍のみを直接加熱するように
したので、被接合セラミックス全体の劣化を最小限にと
どめることができ、かつ加熱効率が高く、短時間接合、
設備費の低減、ランニングコストの低減が可能であると
いう実用上の価値が大である。
請求項3,4の効果は、高導電性通電部材と通電発熱部
材、またはこの2者にさらに熱応力緩和部材とを一体化
して、必要に応じてその両面に接合剤を設けることによ
り、取扱い及び接合時の位置合せが容易になり、接合工
程を簡略することができ、また現場作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、それぞれ本発明の第1の接合方法
を示す実施例及び他の実施例の概略断面図である。 第3図および第4図は、それぞれ本発明の第2の接合方
法を示す実施例及び他の実施例の概略断面図である。 第5図及び第6図は、それぞれ本発明の第1の接合方法
に適用される第1及び第2の電気接合用インサート材を
示す概略断面図である。 第7図及び第8図は、それぞれ本発明の第2の接合方法
に適用される第1及び第2の電気接合用インサート材を
示す概略断面図である。 1・・・被接合セラミックス、2,2′・・・被接合部
材、3 a 〜3 e−接合剤、4.4 g、4b”高
導電性通電部材、 5・・・通電発熱部材、 ・・熱応力緩 和部材、 8・・・電気接合用インサー 部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被接合セラミックスと導電性被接合部材との間に、
    高導電性通電部材と前記高導電性通電部材よりも大きい
    抵抗率を有する通電発熱部材とを備えた電気接合用イン
    サート材を介在させて突合せ、前記導電性被接合部材と
    高導電性通電部材との間に電流を通じることにより、主
    に前記通電発熱部材に生じるジュール熱によって、前記
    突合せ部及びその近傍を直接加熱して接合するセラミッ
    クスの電気接合方法。 2、被接合セラミックスと被接合部材との間に、第1及
    び第2の高導電性通電部材と前記高導電性通電部材間に
    設けられ、かつ前記高導電性通電部材よりも大きい抵抗
    率を有する通電発熱部材とを備えた電気接合用インサー
    ト材を介在させて突合せ、前記第1及び第2の高導電性
    通電部材間に電流を通じることにより、主に前記通電発
    熱部材に生じるジュール熱によって、前記突合せ部及び
    その近傍を直接加熱して接合するセラミックス電気接合
    方法。 3、請求項1または請求項2記載の高導電性部材と通電
    発熱部材とが、予め強固に接合されている電気接合用イ
    ンサート材。 4、請求項1または請求項2記載の高導電性部材と通電
    発熱部材とに、さらに少なくとも一層からなる熱応力緩
    和部材とを備えており、前記高導電性部材と通電発熱部
    材と熱応力緩和部材とが、予め強固に接合されている電
    気接合用インサート材。
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