JP2773257B2 - Si含有炭化ケイ素セラミックス同士の電気接合方法 - Google Patents

Si含有炭化ケイ素セラミックス同士の電気接合方法

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JP2773257B2 JP16752289A JP16752289A JP2773257B2 JP 2773257 B2 JP2773257 B2 JP 2773257B2 JP 16752289 A JP16752289 A JP 16752289A JP 16752289 A JP16752289 A JP 16752289A JP 2773257 B2 JP2773257 B2 JP 2773257B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、Si含有炭化ケイ素セラミックス同士の電気
接合方法に関するものである。
<従来の技術> Si含有炭化ケイ素セラミックス同士を接合する方法と
して、SiC,C,バインダーからなる接合剤を塗布してセラ
ミックス部材を突合せ、加圧成形した後、突合せ部に供
給した金属ケイ素を高温に加熱し、溶融した金属ケイ素
により接合剤をケイ化して、セラミックス部材を反応焼
結接合する方法が提案されている。この方法は、接合後
の接合層組織が母材と類似の組織となり、セラミックス
の特徴を損わない良い接合方法であると考えられる。し
かし、この接合方法は、セラミックス部材全体を高温炉
の中に入れ、ケイ素の融点以上(1450℃)まで加熱する
全体加熱を行っており、セラミックス部材が大型化すれ
ば、それに伴い高温炉の設備が高価になり、炉が大きく
なれば、所定の温度まで加熱する時間及び冷却時間も長
くなり、ランニングコストも高価となる問題があった。
そこで、セラミックス部材の突合せ部のみを加熱する
局部加熱方式が望まれており、その方式の一つとして、
特開昭61−36180号公報に開示されているように、セラ
ミックス部材の突合せ部を境にして突合せ部近傍のセラ
ミックス部材にそれぞれ当接した電極間に電圧を印加
し、突合せ面に垂直方向の通電電流をセラミックス部材
及び接合剤に通電加熱して接合する方法が提案されてい
る。この接合方法は、接合剤が良導電性が突合せ面に均
一に密着させて塗布されている場合は、良好な接合が期
待できる。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記の反応焼結法で用いるSiC,C,バイ
ンダーからなる接合剤は、常温では高低抗であるため
に、通常用いられる低電圧・大電流の一般的な電源で
は、通電できないという問題が起り得る。それを解決す
るためには、高電圧が印加できる大容量の電源を使用す
ればよいが、設備費が高価になり過ぎる問題が生じる。
また、高電圧を印加して通電すると、接触抵抗のバラツ
キによる電流集中により、突合せ部が均一に加熱されな
いので、均一な接合が得られないだけでなく、セラミッ
クス部材にクラックなどが発生する虞れもあった。
<問題点を解決するための手段> 上記の問題点を解決するために、本発明の請求項1に
おいては、Si含有炭化ケイ素セラミックス部材間に少な
くともSiC,C,バインダーからなる接合剤を介在させて突
合せ、突合せ部の側面に当接した電極間に電圧を印加
し、突合せ面に平行方向の通電電流によりセラミックス
部材に通電加熱すると共に、セラミックス部材を加熱す
る前または加熱した後に、突合せ部に供給した金属ケイ
素をその融点以上に加熱し、溶融した金属ケイ素により
接合剤をケイ化して、セラミックス部材を反応焼結接合
することを特徴としている。
また請求項2においては、Si含有炭化ケイ素セラミッ
クス部材間に少なくともSiC,C,バインダーからなる接合
剤を介在させて突合せ、突合せ部の側面に当接した第1
の電極間に電圧を印加し、突合せ面に平行方向の通電電
流をセラミックス部材に通電加熱し、接合剤中のバイン
ダーを炭化させた後、第1の電極間への電圧印加を中断
させると同時に、突合せ部を境にして突合せ部近傍のセ
ラミックス部材にそれぞれ当接した第2の電極間に電圧
を印加し、突合せ面に垂直方向の通電電流により前記セ
ラミックス部材及び接合剤に通電加熱すると共に、前記
セラミックス部材を加熱する前または加熱した後に、突
合せ部に供給した金属ケイ素をその融点以上に加熱し、
溶融した金属ケイ素により接合剤をケイ化して、セラミ
ックス部材を反応焼結接合することを特徴としている。
<作用及び実施例> 第1図(a)及び第1図(b)は、それぞれ本発明の
第1の接合方法を実施する装置の概略正面図及び横断面
図であって、パイプ状のセラミックス同士を横方向に配
置し、電流の向きを突合せ面と平行になるように通電し
て接合する場合を示している。まず、常温での抵抗率が
約10-1Ω・cmのSi含有炭化ケイ素セラミックス部材1a,1
b(10φ×5φ×50mm)の突合せ面に、SiC,C,バインダ
ーからなるペースト状の接合剤2を塗布し、これらを重
ね合せた状態で、接合剤2をケイ化させるための粒状の
金属ケイ素5をパイプ内の突合せ部に載置するか、また
はペースト状の金属ケイ素を突合せ部の外周に塗布し、
100kg/cm2の圧力を加えて固定した。バインダーとして
は、フェノール樹脂,フラン樹脂,セルロース,タール
ピッチなど高温において炭化し、カーボン源となり得る
ものを使用する。
つぎに、図示しない電源装置に接続され、かつ先端部
が内側に対してセラミックス部材の外周に沿った円弧状
に形成された1対のカーボン製電極3a,3bを、セラミッ
クス部材の突合せ部側面に対向配置させる。配置に際し
ては、電極3a,3bの円弧状に形成した部分を突合せ部に
向ける。
つづいて、電極3a,3bのセラミックス部材に向いた面
全体に、カーボンの導電性ペースト6を塗布し、電極3
a,3bを加圧しつつ、カーボンペーストの溶剤成分を蒸発
させて、電極3a,3bをセラミックス部材の突合せ部側面
に密着させる。
その後、接合雰囲気をArガスとし、電極3a,3b間に電
圧を印加して通電電流を徐々に増加させ、約180℃で15
分間保持してバインダーを硬化させた後、100℃/minの
率で800℃まで加熱し、約5分間保持してバインダーを
炭化させた。つづいて、100℃/minで1500℃まで加熱
し、約20分間保持して溶融した金属ケイ素により接合剤
をケイ化させた後、電流を徐々に減少させ、約50℃/min
で室温まで冷却し接合を完了した。接合部を顕微鏡で観
察した結果、良好な接合層が形成されていた。また、接
合強度は常温曲げ試験で30kg/mm2以上であった。
第2図は本発明の第2の接合方法を実施する装置の概
略正面図であって、パイプ状のセラミックス同士を横方
向に配置し、電流の向きを突合せ面と平行及び垂直にな
るように通電して接合する場合を示している。まず、常
温での抵抗率が約10-1Ω・cmのSi含有炭化ケイ素セラミ
ックス部材1a,1b(10φ×5φ×50mm)の突合せ面に、S
iC,C,バインダーからなるペースト状の接合剤2を塗布
し、これらを重ね合せた状態で、金属ケイ素を第1の実
施例と同様に供給し、100kg/cm2の圧力を加えて固定し
た。
つぎに、第1の実施例と同様の形成された1対の第1
の電極3a,3bを、突合せ部側面に対向配置する。さら
に、リング状に形成され、かつ2分割される1対の第2
の電極4a,4bを、突合せ部を境にして突合せ部近傍のセ
ラミックス部材1a,1bに配置する。
つづいて、第1の電極3a,3b及び第2の電極4a,4bのセ
ラミックス部材に向いた面全体に、カーボンの導電性ペ
ースト6を塗布し、電極3a,3b,4a,4bを加圧しつつ、カ
ーボンペーストの溶剤成分を蒸発させて、電極3a,3bを
突合せ部に、また電極4a,4bをそれぞれセラミックス部
材1a,1bに密着させる。
その後、接合雰囲気をArガスとし、第1の電極3a,3b
間に電圧を印加して、突合せ面と平行方向の通電電流を
徐々に増加させ、約180℃で15分間保持してバインダー
を硬化させた後、100℃/minの率で800℃まで加熱し、約
5分間保持してバインダーを炭化させた。その後は、第
1の電極3a,3b間への電圧印加を中断させると同時に、
第2の電極4a,4b間に電圧を印加して、突合せ面と垂直
方向の通電電流を徐々に増加させ、つづいて100℃/min
で1500℃まで加熱し、約20分間保持して溶融した金属ケ
イ素により接合剤をケイ化させた後、電流を徐々に減少
させ、約50℃/minで室温まで冷却し接合を完了した。接
合部を顕微鏡で観察した結果、良好な接合層が形成され
ていた。また、接合強度は常温曲げ試験で30kg/mm2以上
であった。
なお、以上の実施例では、本発明の方法を実施する装
置に、セラミックス部材を固定した後、通電加熱により
バインダーを硬化させたが、別の加熱手段で硬化させた
後、上記の装置に固定してもよい。
また、ケイ化のための金属ケイ素を、加熱前に突合せ
部に供給したが、加熱後に例えば棒状の金属ケイ素を突
合せ部外面に接触させ、溶融させて供給してもよい。
<発明の効果> 以上のように、本発明によれば、セラミックス部材の
突合せ部を通電により局部加熱させることで、反応焼結
接合法が適用できるので、良好な接合が安価な設備及び
低ランニングコストで実現可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び第1図(b)は、それぞれ本発明の第
1の接合方法を実施する装置の概略正面図及び横断面図
である。 第2図は、本発明の第2の接合方法を実施する装置の概
略正面図である。 1a,1b……セラミックス部材、2……接合剤、3a,3b……
(第1の)電極、4a,4b……第2の電極、5……金属ケ
イ素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 37/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si含有炭化ケイ素セラミックス部材間に少
    なくともSiC,C,バインダーからなる接合剤を介在させて
    突合せ、前記突合せ部の側面に当接した電極間に電圧を
    印加し、前記突合せ面に平行方向の通電電流により前記
    セラミックス部材に通電加熱すると共に、前記セラミッ
    クス部材を加熱する前または加熱した後に、前記突合せ
    部に供給した金属ケイ素をその融点以上に加熱し、溶融
    した前記金属ケイ素により前記接合剤をケイ化して、反
    応焼結接合するSi含有炭化ケイ素セラミックス同士の電
    気接合方法。
  2. 【請求項2】Si含有炭化ケイ素セラミックス部材間に少
    なくともSiC,C,バインダーからなる接合剤を介在させて
    突合せ、前記突合せ部の側面に当接した第1の電極間に
    電圧を印加し、前記突合せ面に平行方向の通電電流を前
    記セラミックス部材に通電加熱し、前記接合剤中のバイ
    ンダーを炭化させた後、前記第1の電極間への電圧印加
    を中断させると同時に、前記突合せ部を境にして突合せ
    部近傍の前記セラミックス部材にそれぞれ当接した第2
    の電極間に電圧を印加し、前記突合せ面に垂直方向の通
    電電流により前記セラミックス部材及び接合剤に通電加
    熱すると共に、前記セラミックス部材を加熱する前また
    は加熱した後に、前記突合せ部に供給した金属ケイ素を
    その融点以上に加熱し、溶融した前記金属ケイ素により
    前記接合剤をケイ化して、反応焼結接合するSi含有炭化
    ケイ素セラミックス同士の電気接合方法。
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WO2014133068A1 (ja) * 2013-02-27 2014-09-04 京セラ株式会社 セラミック接合体および流路体
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