JPH0319353Y2 - - Google Patents

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JPH0319353Y2
JPH0319353Y2 JP1985103227U JP10322785U JPH0319353Y2 JP H0319353 Y2 JPH0319353 Y2 JP H0319353Y2 JP 1985103227 U JP1985103227 U JP 1985103227U JP 10322785 U JP10322785 U JP 10322785U JP H0319353 Y2 JPH0319353 Y2 JP H0319353Y2
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JP
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brake
coil spring
brake band
drum
free end
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JP1985103227U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本案は全自動洗濯機等の脱水洗濯機に係り、特
に環状のブレーキバンドを用いる制動装置に関す
るものである。
(従来技術とその問題点) 従来、この種の制動装置は、ブレーキドラムの
外周に環状のブレーキバンドを嵌着し、このブレ
ーキバンドの一端を外方に折り曲げて折曲片を形
成し、この折曲片に作動レバーを係合させて該ブ
レーキバンドの回転を阻止することにより、ブレ
ーキバンドとブレーキドラム間の摩擦力で脱水軸
に制動をかけるようになつているが、このような
構成では、脱水時に脱水軸及びブレーキドラムと
共に高速回転しているブレーキバンドの折曲片に
作動レバーを係合させる為、ブレーキバンドの折
曲片と作動レバーとの衝突によつて大きな音が発
生し、そしてその音は洗濯機の外枠等に伝わり、
反響音及び共鳴音を伴うことが多く、この種脱水
洗濯機における騒音の一因となつているものであ
つた。
然るに、最近では、脱水軸に対して回転自在で
かつブレーキバンドの折曲片と係合して該バンド
と共に一体的に回転する回転ドラムを備え、この
回転ドラムの外周に、一端を固定端、他端を自由
端とし巻締め方向が脱水時の回転方向と一致する
コイルバネを巻着し、このコイルバネの自由端を
操作して該バネを締緩させ、制動、非制動の切換
えを行なうものが提案されており、このものでは
ブレーキバンドの折曲片と作動レバーのように勢
いよく衝突する部分が存在しない為、このような
衝突に伴う騒音の発生を防止できるものである。
ところで、このものでは、ブレーキバンドと回転
ドラムとを一体的に回転させる為に、回転ドラム
にスリツトを有するアームを突設し、このアーム
をスリツトを以つてブレーキバンドの折曲片に嵌
挿し何れの回転方向にも係合させることが必要で
あり、ブレーキバンドの折曲片とアーム間の遊び
をなくすることが騒音対策上理想的である。しか
し、実際には部品等の寸法のばらつきにより遊び
をなくすることが困難であり、遊びを極力小さく
抑えるように設計することになるが、遊びを小さ
くする程組立作業性が低下するという問題を招く
ものである。
(考案の目的) 本案はかかる点に鑑みてなされたもので、ブレ
ーキバンドの折曲片と回転ドラムのアームとを緩
衝材を介して係合させることにより、折曲片とア
ーム間に充分な遊びをもたせ組立作業性の向上を
計ると同時に当該部分における音の発生を抑制で
きるようにしたものである。
(実施例) 以下図面に示した本案の実施例について詳細に
説明する。
先ず、第1図乃至第3図において、1は外枠、
2は外枠1内に防振支持機構により弾性的に吊下
支持した水槽、3は洗濯兼脱水槽、4は該槽3を
上端に固定する中空の脱水軸、5は脱水槽3の内
底部に配置した回転翼、6は脱水軸4内に回転自
在に嵌挿支持し上端に回転翼5を、下端にプーリ
7を夫々固定した回転軸、8はプーリ7とモータ
プーリ9との間にベルト10を張設して回転軸6
に回転を伝達する洗濯兼脱水モータ、11は排水
弁、12は水槽1の外底部に設けた基板、13は
機構ケースを示す。
14は脱水軸4に設けたブレーキドラム、15
はブレーキドラム14に嵌着した環状のブレーキ
バンドで、その内面にはブレーキライニングを装
着し、一端は外方に折り曲げて折曲片16を形成
する。17はブレーキドラム14の上方ボス部1
4aの外周に軸受18介して嵌合し脱水軸4即ち
ボス部14aに対して回転自在となる回転ドラム
で、その外周縁適所よりアーム19を突設し、こ
のアーム19の先端部のスリツト20をブレーキ
バンド15の折曲片16に第2図示の如く嵌挿す
る。第2図において、16aは折曲片16に披着
したゴム、プラスチツク等の緩衝材であり、折曲
片16とアーム19とは緩衝材16aを介して係
合する。従つて、折曲片16とアーム19間に組
立作業性の向上を目的として適当な遊びCを設
け、この遊びCにより折曲片16とアーム19と
が衝突するような状態になつたところで、緩衝材
16aの介在により衝突音の発生を小さく抑制で
きることになる。21は回転ドラム17の外周に
巻着すると共に一端をボルト及びナツト等の締着
具22により基板12の固着して固定端としかつ
他端を自由端としてなるコイルバネで、その巻締
め方向は脱水軸4の脱水時回転方向と一致させて
ある。23はコイルバネ21の自由端に係脱する
作動レバーで、常時スプリング(図示せず)によ
り係合方向に付勢され、該係合によりコイルバネ
21を弛緩すべく作用する。24はブレーキドラ
ム14の下方ボス部14bの外周に巻着すると共
に一端をボルト及びナツト等の締着具25により
機構ケース13に固着して固定端としかつ他端を
自由端としてなるコイルバネで、その巻締め方向
は上記他方のコイルバネ21と逆方向に設定して
ある。
26は回転軸6若しくはプーリ7に一体的に設
けたクラツチボス、27はクラツチボス26と脱
水軸4の双方に跨つて巻着し巻締め方向を脱水時
の回転方向と一致させてなるクラツチバネ、28
はクラツチバネ27の外周に位置しかつ該バネ2
7の下端と係脱する回転自在なクラツチギア、2
9はクラツチギア28に係脱するクラツチレバー
である。尚、上記作動レバー23及びクラツチレ
バー29は従来周知のように一体的な連動関係に
あり、従来と同様にソレノイド、小型モータ等を
駆動源として動作される。
上記構成において、その動作を説明する。
脱水時、作動レバー23はコイルバネ21の自
由端に係合して該バネ21を弛緩状態におき、ク
ラツチレバー29はクラツチギア28との係合を
解除した状態にある。この状態で、モータ8が駆
動すると、プーリ7の回転はクラツチバネ27を
介して脱水軸4に伝達されることになり、洗濯兼
脱水槽3の回転により被洗濯物の脱水動作を行な
う。この時、回転ドラム17はコイルバネ21が
弛緩状態にある為、アーム19と折曲片16との
係合関係によりブレーキバンド15と共に脱水軸
4に伴つて回転する。
而して、脱水時間が経過してモータ8が停止
し、作動レバー23及びクラツチレバー29が動
作されると、脱水動作は終了する。この時、クラ
ツチレバー29はクラツチギア28に係合してク
ラツチバネ27による動力伝達状態を解除する一
方、作動レバー23はコイルバネ21の自由端と
の係合を解除する。すると、コイルバネ21の巻
締め方向と回転ドラム17の回転方向とが一致し
ている為、回転ドラム17はコイルバネ21の巻
締まりにより回転が阻止され、これに伴つてアー
ム19と折曲片16とが係合関係にある為ブレー
キバンド15も回転が阻止されることになり、ブ
レーキバンド15と慣性回転しているブレーキド
ラム14との間で摩擦力が発生し、この摩擦力に
より脱水軸4に制動をかけてその慣性回転を速や
かに停止する。
以上のように脱水動作の終了時に制動をかける
ことになるが、この際、従来のような作動レバー
とブレーキバンドの折曲片との衝突、というよう
な部位が存在せず、衝突による音の発生をなくす
ることができる。
尚、洗濯時、モータ8の左右反転駆動により回
転軸6及び回転翼5は周期的に反転しで反転水流
により洗濯することになるが、この際洗濯兼脱水
槽3は何れの方向にも回転することはない。即
ち、洗濯兼脱水槽3が脱水時と同じ方向に回転し
ようとした場合には、コイルバネ21の巻締まり
により回転ドラム17及びブレーキバンド15が
停止状態にあつて該バンド15とブレーキドラム
14との摩擦力により阻止され、又逆の方向に回
転しようとした場合にはコイルバネ24の巻締ま
りにより阻止されることになる。
第4図は本案の他実施例におけるA部矢視図で
あり、アーム19のスリツト20周縁にゴム、プ
ラスチツク等の緩衝材20aを設けたものであ
る。而して、この実施例にあつても、先の実施例
と同様の作用効果を期待することができる。
(考案の効果) 以上の如く本案の構成によれば、環状のブレー
キバンドを使用するものにあつてブレーキバンド
回転阻止に伴う騒音の発生を防止できることは勿
論、アームと折曲片との係合関係に充分な遊びを
もたせてその組立作業性を向上させることがで
き、しかも当該係合部分における音の発生を小さ
く抑えることができ、実用上極めて有益な考案で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案制動装置の一実施例を示す要部断
面図、第2図は第1図のA部矢視図、第3図は同
装置を実施する脱水洗濯機の概略縦断面図、第4
図は本案制動装置の他実施例におけるA矢視図で
ある。 3……洗濯兼脱水槽、4……脱水軸、14……
ブレーキドラム、15……ブレーキバンド、16
……折曲片、16a……緩衝材、17……回転ド
ラム、19……アーム、20……スリツト、20
a……緩衝材、21……コイルバネ、23……作
動レバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 槽を固定する脱水軸にブレーキドラムを設け、
    このブレーキドラムに環状のブレーキバンドを嵌
    着し、このブレーキバンドの回転を阻止してこの
    バンドとブレーキドラムとの間の摩擦により脱水
    軸に制動を掛けるものであつて、 上記脱水軸に対して回転自在でかつ上記ブレー
    キバンドと一体的に設けた回転ドラムと、この回
    転ドラムの外周に巻着すると共に一端を固定端、
    他端を自由端とし巻締め方向を脱水時の回転方向
    と一致させてなるコイルバネと、このコイルバネ
    の自由端に係脱する作動レバーとを具備し、 上記作動レバーは制動時にコイルバネの自由端
    との係合を解除しかつ非制動時にコイルバネの自
    由端に係合して当該コイルバネを弛緩状態にすべ
    く構成した脱水洗濯機の制動装置において、 上記ブレーキバンドは一端に折曲片を形成し、
    上記回転ドラムは外周縁に、上記折曲片にスリツ
    トを以つて嵌挿し何れの回転方向にも係合関係と
    なるアームを設け、 この折曲片とアームとを緩衝材を介して係合し
    た脱水洗濯機の制動装置。
JP1985103227U 1985-07-05 1985-07-05 Expired JPH0319353Y2 (ja)

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JP1985103227U JPH0319353Y2 (ja) 1985-07-05 1985-07-05

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JPS6210894U JPS6210894U (ja) 1987-01-23
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5350291U (ja) * 1976-09-30 1978-04-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53137572U (ja) * 1977-04-04 1978-10-31

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JPS5350291U (ja) * 1976-09-30 1978-04-27

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JPS6210894U (ja) 1987-01-23

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