JPH03192161A - 導電性無機着色型顔料、その製造方法及びその用途 - Google Patents

導電性無機着色型顔料、その製造方法及びその用途

Info

Publication number
JPH03192161A
JPH03192161A JP2228297A JP22829790A JPH03192161A JP H03192161 A JPH03192161 A JP H03192161A JP 2228297 A JP2228297 A JP 2228297A JP 22829790 A JP22829790 A JP 22829790A JP H03192161 A JPH03192161 A JP H03192161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
antimony
compound
tin
hydrolyzable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2228297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Hayashi
林 尚男
Norihiro Sato
佐藤 法祐
Manabu Hosoi
学 細井
Nobuyoshi Kasahara
笠原 暢順
Wolf-Dieter Griebler
ウォルフ・ディータ・グリーブラー
Joerg Hocken
ヨルク・ホッケン
Guenter Rudolph
ギュンター・ルドルフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GEA Group AG
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Metallgesellschaft AG
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Metallgesellschaft AG, Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Metallgesellschaft AG
Publication of JPH03192161A publication Critical patent/JPH03192161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/06Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
    • H01B1/10Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances sulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/02Ingredients treated with inorganic substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/04Compounds of zinc
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/80Particles consisting of a mixture of two or more inorganic phases
    • C01P2004/82Particles consisting of a mixture of two or more inorganic phases two phases having the same anion, e.g. both oxidic phases
    • C01P2004/84Particles consisting of a mixture of two or more inorganic phases two phases having the same anion, e.g. both oxidic phases one phase coated with the other
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/12Surface area
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/40Electric properties

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は導電性混相ルチル型顔料、その製造方法及びそ
の用途に関する。ここで用途とは、着色帯電防止性プラ
スチックスの添加剤として及び帯電防止性着色塗料等の
添加剤として用いることをいう。
[従来の技術] プラスチックスの電気絶縁性は既知である。しかし、特
殊な用途では、ある程度の導電性がプラスチックに対し
て急速に要求され始めている。電子コンポーネント類を
外界の電磁場から遮蔽する(例えば、コンビエータ−ハ
ウジング)ことに加えて、その様な用途は特に静電気を
放電させるべき場合、例えば包装産業、爆薬の貯蔵等に
関連している。それらの用途としては、集積回路コンポ
ーネント等や医療用ゴム物品類等の帯電防止性の表面仕
上、帯電防止性の全面敷詰め(wall−to−wal
l)カーペット、帯電防止“クリーンルーム”又は金属
含有導電性接着剤類等である。導電性であるか又は導電
性表面フィルムが施されたプラスチックコンポーネント
は帯電防止性塗料を用いて作られている。
導電性粉粒体の添加によってポリマーを導電性にするこ
とは既知である。例えば、金属又はカーボンブラック粉
粒体、酸化亜鉛の様な半導体酸化物又はヨウ化銅の様な
半導体ヨウ化物等を用いることができる。原則として、
充填剤の様な市販の添加剤を含有するポリマーは黒色で
ある。その理由は該重合体がカーボンブラック又は金属
粉粒体を含有することにある。とはいえ、黒色は多くの
場合に好まれない0例えば酸化亜鉛を充填剤として含有
するポリマーはその電気的特性に関しては安定でなく、
例えばヨウ化銅を充填剤として含有するポリマーは完全
に不活性とはいえない、アンチモンで活性化された(d
oped)酸化スズは毒性の上から受入れ得ない。ヨー
ロッパ特許第025583号明細書からは、アンチモン
で活性化された酸化スズからなる層を有する酸化チタン
粒子が提供されていることが判る。以前から知られてい
る導電性白色粉粒体はそれに染料又は顔料を加えること
によって導電性有色顔料へ変えることができる。
ルチル構造の混相顔料は遥か前から知られている。ルチ
ル構造であって、しかも可視領域の広い範囲に亘って呈
色する混合酸化物を作るには、次の様な各種の金属酸化
物、Nip、 Cr、Os、 CuO又はMnOを5b
aOs、 NbnOs又はWO,と共に酸化チタンの結
晶格子中に組込むことによって実現できる。
ニッケル又はクロムを含有する混相ルチル型顔料は工業
的に重要となって来た。
酸化ニッケル及び酸化クロムが色彩付与酸化物として酸
化チタン中に組込まれる場合には、高い方の原子価にあ
る金属の酸化物、特に五酸化アンチモン、五酸化ニオブ
及び/又は三酸化タングステンを原子価補償の為に組込
む。この様な顔料を作るには、アナターゼ型の酸化チタ
ン及び/又は酸化チタンの水和物をその結晶の中に組込
み可能な金属酸化物又はその前駆化合物と共に、約90
0〜約1200℃に焼成し、続いて粉砕する[IJll
mannsEncyclopaedie der te
cbnischen Cheaie、4th edit
ien、18,608〜609 (1979)] 、混
相ルチル型顔料は耐光性、耐候性、耐酸性、耐アルカリ
性の以外にも各種の化学薬品に対して耐性を備えている
外に、約1000℃までの温度において安定である。例
えばアルキド−メラミンベース又はシリコンポリエステ
ルベース塗料となった場合の優れた色相安定性−一強烈
な照射条件の下にあってさえも発揮されるその耐光性及
び耐候性−一のお蔭で、該顔料は顔料入り焼付塗料とし
ても、コイル被覆用の塗料としても、抜群に好適である
。しかし、この混相ルチル型顔料を用いてプラスチック
を着色するこ技術も急速に重要になっている。
従って、酸化クロム(III)を含有する混相ルチル型
顔料であって、特に高い方の原子価にある金属の酸化物
として、酸化アンチモンの外にも酸化ニオブ及び/又は
酸化タングステンを含有するものが経済的には最高の重
要性を備えるに至った。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は導電性有色顔料であって、次の性質を兼
備するものを提供することにある:安定な導電性; ポリマー及び樹脂中での高度の分散性;広い色相領域に
亘って色相の高安定性。
この目的は本発明の無機有色顔料を用いることによって
完遂される。この顔料を用いれば、本発明を次の通り特
色づけることができるニー[課題を解決するための手段
] 該顔料は混相ルチル型顔料を基質とし、それにアンチモ
ンで活性化された(doped)酸化スズからなる導電
性被覆を施されたものである。
この被覆は各種の望ましい結果を作り出す。該顔料は酸
化スズを例えば30wt%しか含有しないに拘らず、顔
料自体としては単味の導電性酸化スズと同等の導電性を
備えている。その関連において、第1図に示されたグラ
フを参照する。同グラフが示すものはアンチモン活性化
酸化スズで被覆された混相ルチル型粉末の導電性の酸化
スズ含有率(wt%)に対する依存性である。この半導
体層は比較的に薄いから、混相ルチル型顔料の色は殆ど
影響されず、明度も実用的には減少していない(第1表
参照)。
本発明の導電性顔料は重合体に導電性を付与するのみな
らず、それを着色するから、有色顔料(非導電性)を更
に追加する必要無しに該顔料の最終導電性を増加させる
ことになる。これは白色の導電性市販顔料を凌ぐ長所で
ある。
この種の顔料が広く用いられる為には、混相酸化物顔料
基質の表面に生成する活性化(doped)酸化スズの
結合が十分に強くて典型的な機械的処理(混合、分散処
理等)に耐えられることを要する。混相ルチル型有色顔
料へ積層された層が強く結合していることは結晶工学に
よって保証されている。混相ルチル型有色顔料の結晶構
造は正方晶系である酸化スズ層の結晶構造と同一である
から、エピタキシャル成長が可能となる。
導電性酸化スズ(酸化アンチモンで活性化されている)
が十分な導電性を発揮する為に必要な量は用いられる混
相ルチル型顔料の比表面積に依存する。即ち、基質上に
強固に結合した半導体層を十分な厚さで形成させるべき
である。2nm未満の層厚では、不十分であり、80n
mを越える層厚では、この系の取扱中に半導体層の脱離
する危険が高まる。また、80nmを超える領域では導
電性が限界に近付く。純半導体層の色は濃青色か(黒色
へと急速に変るのであるから、本発明によって付与され
る優位性即ち、混相ルチル型有色顔料を提供するという
優位性が失われることになる。この理由により、該層の
厚さは好ましくは10〜3゜nmである。
もし、混相ルチル型顔料が典型的表面積(BET)1〜
Low”7g、好ましくは3〜5 m”7gのものであ
れば、半導体層の比率は約30wt%ということになる
更に、本発明による混相ルチル型有色顔料において達成
され得る導電性は酸化スズ層中のアンチモン含量(酸化
アンチモンとして)に依存する。
アンチモン含量は一般に酸化アンチモンとして1〜15
wt%、好ましくは2〜12wt%(二酸化スズが6〜
12wt%の場合には)である。その範囲においては、
混相ルチル型有色顔料の光学的性質及び色相安定性の損
失は僅かである。
本発明の混相ルチル型有色顔料は1.2 Xl0−’〜
7 X 10−” (Ω・cm) −’の導電性を有す
る。導電性混相ルチル型顔料から主として形成される導
電性粉粒体の導電性は厚さ1〜5mmのペレットの体積
抵抗を測定することによって求められる。その目的で粉
体を90 barの圧力で充填してベレットを形成させ
、これに電極を圧力2〜5 barで圧着して抵抗を測
定する。
本発明は導電性混相ルチル型有色顔料の製造方法にも関
する0本発明の方法においては、混相ルチル型顔料な鉱
酸中に分散させた水性分散液を絶えず撹拌しながら、加
水分解性スズ化合物の鉱酸溶液と、次いで加水分解性ア
ンチモン化合物の鉱酸溶液と混合し、そのpH値を上昇
させて加水分解性化合物を加水分解させ、次に沈殿した
水酸化物で被覆された混相ルチル型顔料を好ましくは熟
成した後に分離し、乾燥し、焼成する。
スズの加水分解性化合物及びアンチモンの加水分解性化
合物を含有する各々の鉱酸溶液な混相ルチル型顔料の鉱
酸水性分散液に同時に加え、混相ルチル型顔料の存在下
にpH値を増加させて前記同化合物を同時に加水分解し
てもよい。
しかしながら、更に好ましいのは次の方式であろうニー スズ及びアンチモンの加水分解性化合物の鉱酸溶液を混
相ルチル型顔料の水性分散液へ逐次添加する際に、スズ
化合物が加水分解された後に、各々を引続いて加える。
この分散液及び鉱酸溶液は塩酸で強酸性(pHO〜2)
に設定されることが好ましい、尤も、硫酸も用い得る。
好適に用いられる加水分解性化合物はスズのハライド及
びアンチモンのハライドから主としてなり、好ましくは
それらの塩化物、例えば四塩化スズ及び三塩化アンチモ
ンからなる。
本発明の方法を実施する際には、混相ルチル型顔料の水
分散液を先ず調製し、該分散液を強酸性pH値(0〜2
)へ調節する。この調節には好ましくは塩酸を用いる。
固体濃度の制限はバラクきが無(、均一な分散液を得た
いという要請から来るものであって、該濃度は一般に1
0〜500g/βとする。
加水分解性スズ化合物、好ましくは四塩化スズの必要全
量の約1〜5%の少量を用いて、次の被覆段階に備えて
混相ルチル型顔料の表面の前処理を行なう。次いで、強
塩基、好ましくは水酸化ナトリウム溶液を用いて10を
超えるpH値に調節した後に、pH値を一定に保ちなが
ら、追加の塩基及び追加の加水分解性スズ化合物(好ま
しくは四塩化スズの塩酸溶液)を同時に添加する。添加
は好ましくは常温よりも高温、60〜80’Cで行なう
。SnO□aq層を作り上げる為又はその状態を改善す
る為には、次いでpH値を酸性域まで低下させる。好ま
しくはpHO〜2へ塩酸で行なう。次に、アンチモンの
加水分解性化合物から主としてなる活性化剤(dopi
ng agent)、好ましくは三塩化アンチモンを好
ましくは常温よりも高温で添加する。これを成功させる
には、水酸化物ゲルを熟成させて半導体前駆体を生成さ
せる。この様な熟成の結果、水酸化スズのマトリックス
中へ水酸化アンチモンが均一に分配される。これによっ
て、改善された半導体性質が得られる。
もし、スズの濃度及びアンチモンの濃度を溶解度積K 
sp (Sn (OH) 4 ) : 56及びK g
p(Sn(OR)s)=41.4から算出し、これらを
pH値に対してプロットすれば、勾配の互いに異なる2
本の直線が得られる筈である。そして両者はpH=oに
おいて交差する。その理由は直線が濃度軸を横切る点付
近において、スズ及びアンチモンが略等しい溶解度を示
すことにある。熟成期間中には微視的領域において水酸
化物格子の形成及び分・解が何度も何度も繰り返され、
その結果としてスズ及びアンチモンの両者が同等に分配
される。
加水分解性スズ化合物及び加水分解性アンチモン化合物
の濃度は用いられる同化合物の物理的性質に依存し、0
.1〜500g/gの範囲にあ、る。
唯一必要とされる条件は添加される溶液が一般的条件に
おいて、該元素の水酸化物及び酸化物よりも低溶解度の
加水分解性化合物を含有しないことである。
固−液分離の後に、被覆された混相ルチル型顔料を乾燥
し、温度300〜800℃、好ましくは400〜600
℃に焼成して、それに導電性を付与する。
本発明方法によって、導電性で基質の組成に応じて有色
の混相ルチル型顔料が得られる。該顔料は次記する様な
各種の性質を備えている:・安定な導電性、高分散性及
び色相の高安定性、しかも該顔料は次の使途に特に適す
る:・プラスチック及び塗料中へ混ぜ込んでそれを着色
し、それに帯電防止性を付与する。
この理由で、本発明の大きな目的はこの導電性混相ルチ
ル型顔料を用いてプラスチックス、合成繊維、積層紙に
色彩のみならず帯電防止性を同時に付与することである
。更に導電性接着剤化合物を作り出すこと及び帯電防止
性の有色塗料を作り出すこともできる。
即ち、本発明は各種の長所を示す。導電性混相ルチル型
有色顔料を提供する外、簡単に該顔料な作り出す方法を
も提供する。その生産物は安定な導電性を示し、プラス
チック中及び合成繊維中に均一に分散させることができ
る外に、改めて着色剤を加えることを事実1要せずに色
彩を付与と共に、前記の物に帯電防止性を付与するにも
用い得る。
同一の特質は本発明の導電性混相ルチル型顔料を含有す
る塗料、被覆用組成物及び接着剤組成物に適用可能であ
る。
本発明を更に詳細に、下記の各実施例を参照して説明す
る。
実施例1 (Ti、Ni、Sb)の酸化物を含有する混相ルチル型
顔料[比表面積3 m”/g ;商品名: 5icot
an Ge1b Llolo(BASF AG社製)]
100gを70℃の水400m1中に懸濁させて、塩酸
でpH2に調整した。次いで、70℃の水500 ml
、四塩化スズ溶液(純度99%以上)1ml及び塩酸 
(濃)1mlを加えた。生成黄色懸濁液をpH1,5に
おいて、引続いて60分間撹拌した。10%水酸化ナト
リウム800m1及び四塩化スズ溶液を2M塩酸100
m1に溶解させた溶液31m1を同時に加えた。続いて
、更に30分間撹拌した。該段階の総括時間は120分
間に及び、温度は70℃であった。次の90分間以内に
pH値を塩酸で2.5まで低下させ、次に三塩化アンチ
モン5.3gを溶解させた2M塩酸溶液100m1及び
10%水酸化ナトリウム溶液170m1を同時に滴下し
た。黄色懸濁液を70℃に20時間放置した。次に固形
分を分離し、乾燥した。
500℃で焼成(1)シた後及び600℃で焼成(2)
シた後に、粉体はそれぞれ、電気伝導率(1)1.4 
Xl0−’(Ω・cm)−’及び電気伝導率(2) 5
.1 xlo−”(Ω・cm) ” ’を示した。
実施例2 (Ti、Cr、Sb)の酸化物を含有する混相ルチル型
顔料[dio: 1.3 urn:商品名:Ferro
 P 630(Ferro社g)]100gを水400
m1中に懸濁させ、塩酸でpH2に調整した。次いで、
水500g、四塩化スズ溶液1ml及び濃塩酸1mlを
加えてpH値を1.5とした。オレンジ色懸濁液を室温
で1時間撹拌した。10%水酸化ナトリウム500m1
を次に加えて該懸濁液を70℃に加熱した。四塩化スズ
溶液31m1を2M塩酸691111に溶解させた溶液
31m1を90分以内に滴下した。更に20m1の10
%水酸化ナトリウムを加えてpH値を安定させる必要が
あった。オレンジ色の懸濁液を70℃で0.5時間撹拌
した。その後に、約110m1の2M塩酸を1.5時間
以内に滴下して、pH値を2.5とした。120m1の
10%水酸化ナトリウム溶液及び三塩化アンチモン5.
3gを2M塩酸100m1に溶解させた溶液100m1
を同時に添加した。数滴の濃塩酸を加えてpH値を一定
に保った。
オレンジ色の懸濁液を次に70℃で20時間撹拌した。
20時間後に該懸濁液を濾過し、更に洗浄した。生成物
を110℃で乾燥させ、次いで600℃で1時間焼成し
た。
粉体は電気導電率2.7X 10−”(Ω・cm) −
’を示した。
注:  raso(μm)」は粒径分布の中央値(me
dianvalue)である、これは全粒径の幾何学的
中央値、即ち50%は残部となる粒径である。
実施例3 (Ti、 Ni、 Sb)の酸化物を含有する混相ルチ
ル型顔料 Idea: 0.91tmH商品名:Fer
ro P 610(Ferro社製)]100gを水4
00m1中に懸濁させ、塩酸でpH2に調整した0次い
で、水500g、濃塩酸約2ml及び四塩化スズ溶液1
mlを加えてpH値を約1.5とした。黄色懸濁液を室
温で1時間撹拌した。10%水酸化ナトリウム500m
1を次に加えた。該懸濁液を70℃に加熱した。塩化第
二スズ溶液31m1を2M塩酸69m1に溶解させた溶
液を90分以内に滴下した。更に140m1の10%水
酸化ナトリウムを加えて滴下の期間中にはpH値を11
.5以上に保った。黄色の懸濁液を70℃で更に0.5
時間撹拌した。その後に、約210+olの2M塩酸を
1.5時間以内に滴下して、pH値を2.5とした。1
15m1の10%水酸化ナトリウム及び三塩化アンチモ
ン5.3gを2M塩酸100m1に溶解させた溶液10
0m1を同時に滴下した。数滴の濃塩酸を加えてpH値
を一定に保った。
生成物を次に70℃で20時間撹拌した。引き続いて、
濾過され、110℃で乾燥された生成物を600℃で1
時間焼成した。
粉体電気伝導率は6.5 Xl0−”(Ω・cm)−’
に達した。
実施例4 (Ti、 Cr、 Sb)の酸化物を含有する混相ルチ
ル型顔料【比表面積5m″/g:商品名:5icota
n L 2010(BASF AG社製)1100.を
水400sl中に懸濁させて、塩酸で1)H2に調整し
た0次いで、水500g、濃塩酸1.5ml及び四塩化
スズ溶液1mlを加えてpH値を約1.5に調節した。
オレンジ色懸濁液を常温において1時間撹拌した。引き
続いて、10%水酸化ナトリウム500m1を加え、該
懸濁液を70℃に加温した0次に、四塩化スズ溶液(四
塩化スズ31m1を2M塩酸69m1に溶解させた溶液
)を1.5時間以内に滴下した0滴下期間中のp)l値
を11.5未満にしてはならないので、更に85m1の
10%水酸化ナトリウム溶液を追加した。該オレンジ色
懸濁液を70℃で0.5時間撹拌した。それに続いて2
M塩酸210+++1を1.5時間以内に滴下して、p
H値を2.5に調節した。次に10%水酸化ナトリウム
溶液115m1及び三塩化アンチモン溶液的100m1
(三塩化アンチモン5.3gを2M塩酸溶液100m1
及び数滴の濃塩酸を加えたもの)を同時に滴下して、p
H値を約2.5にした0滴下は1時間後に終了した。更
に。
生成物を70℃で20時間撹拌した。引き続いて、濾別
されたオレンジ色生成物を110℃で乾燥した後、60
0℃で1時間焼成した。
粉末電気伝導率は4.9 Xl0−”(Ω・cm) −
’に達した。
実施例5 (TL、 Ni、 Sb)の酸化物を含有する混相ルチ
ル型顔料[比表面積3m”7g;商品名: 5icot
anL 1012(BASF AG社製)]100gを
水300m1中に懸濁させて、塩酸でpH2に調整した
。次いで、更に水600g、濃塩酸約1mlを加えてp
H値を約1.5に調節した。黄色懸濁液を常温において
1時間撹拌した。引き続いて、10%水酸化ナトリウム
500m1を加え、該懸濁液を70℃に加温した。
次に、四塩化スズ溶液(四塩化スズ溶液31m1を2M
塩酸69m1に溶解させた溶液)を1.5時間以内に滴
下した。滴下期間中のpH値を11.5未満にしてはな
らないので、更に120m1の10%水酸化ナトリウム
溶液を追加した。該黄色懸濁液を70℃で0.5時間撹
拌した。それに続いて2M塩酸120m1を1.5時間
以内に滴下して、pH値を2.5に調節した0次に10
%水酸化ナトリウム溶液115m1及び三塩化アンチモ
ン麺液約100m1(三塩化アンチモン5.3gを2M
塩酸溶液100all及び数滴の濃塩酸を加えたもの)
を同時に滴下して、pH値を約2.5にした0滴下は1
時間後に終了した。更に、黄色懸濁液を70℃で20時
間撹拌し、濾別し、得られた生成物を110℃で乾燥し
、600℃で1時間焼成した。
粉末電気伝導率は1.1X10−”(Ω・ca)−’に
達した。
[発明の効果] 本発明の導電性有色混相ルチル型顔料は各種重合体に導
電性と共に色彩を付与し得るから、従来の白色導電性顔
料とは異なり、有色顔料の添加が不要で低顔料体濃度を
実現でき、また導電性物質であるアンチモン活性化二酸
化スズをその粒子表面の被覆として用いるだけであるか
ら、顔料の色彩に殆ど影響を与えない。しかも、該導電
性物質を格段に少量含有するにも拘らず、単味の導電性
酸化スズに比して実質的に同等の導電性を被配合重合体
に付与し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の導電性有色混相ルチル型顔料における
アンチモン活性化酸化スズの含有率と電気伝導率との関
係を示すグラフである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)混相ルチル型顔料を実質的に基質とし、アンチモ
    ンで活性化された酸化スズからなる導電性の被覆を施さ
    れた着色顔料であることを特徴とする導電性無機着色顔
    料。
  2. (2)該基質がBET法による比表面積1〜10m^2
    /gであることを特徴とする請求項1に記載の導電性無
    機着色顔料。
  3. (3)該基質がアンチモンで活性化された二酸化スズ被
    覆層と同一の結晶構造を有することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の導電性無機着色顔料。
  4. (4)該被覆層が厚さ2〜80nmのものであることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の導電性無機
    着色顔料。
  5. (5)二酸化スズからなる該被覆層が1〜15重量%の
    酸化アンチモンを含むことを特徴とする請求項1乃至4
    の何れかに記載の導電性無機着色顔料。
  6. (6)混相ルチル型顔料の鉱酸水溶液中分散体が加水分
    解性スズ化合物の鉱酸溶液及び加水分解性アンチモン化
    合物の鉱酸溶液の両者と混合され、そのpHを上昇させ
    て加水分解性化合物の加水分解を生じさせ、沈殿した水
    酸化物で被覆された該混相ルチル型顔料を熟成後分離し
    、乾燥及び焼成することを特徴とする導電性無機着色顔
    料の製造方法。
  7. (7)加水分解性化合物を含有する鉱酸溶液を該混相ル
    チル型顔料の水性懸濁液に、該スズ化合物の加水分解終
    了後に引続いて加えることを特徴とする請求項6に記載
    の方法。
  8. (8)加水分解性化合物を含有する該溶液が塩酸酸性溶
    液であることを特徴とする請求項6又は7に記載の方法
  9. (9)該加水分解性化合物が塩化スズ(IV)及び塩化ア
    ンチモン(III)であることを特徴とする請求項6〜8
    の何れかに記載の方法。
  10. (10)加水分解性スズ化合物の鉱酸水溶液の一部分を
    pH3未満において、該混相ルチル型顔料の水性分散液
    に先ず加え、次に残りの大量部分を加えてpH10で加
    水分解し、その後にアンチモン化合物の鉱酸溶液を加え
    、pH3未満で加水分解することを特徴とする請求項6
    〜9の何れかに記載の方法。
  11. (11)プラスチックス、合成繊維類、積層紙類を着色
    すると共に帯電防止性を付与する為の、導電性接着剤組
    成物を生産する為の又は帯電防止性を備えた着色塗料を
    生産する為の請求項1〜10の何れかに記載の該導電性
    混合相ルチル型顔料の用途。
JP2228297A 1989-09-01 1990-08-31 導電性無機着色型顔料、その製造方法及びその用途 Pending JPH03192161A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3929056.5 1989-09-01
DE3929056A DE3929056A1 (de) 1989-09-01 1989-09-01 Elektrisch leitfaehiges zinksulfid-pulver und verfahren zu seiner herstellung sowie dessen verwendung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03192161A true JPH03192161A (ja) 1991-08-22

Family

ID=6388426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2228297A Pending JPH03192161A (ja) 1989-09-01 1990-08-31 導電性無機着色型顔料、その製造方法及びその用途

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5131952A (ja)
EP (1) EP0415477A3 (ja)
JP (1) JPH03192161A (ja)
CA (1) CA2022743A1 (ja)
DE (1) DE3929056A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2752024T3 (es) * 2006-06-21 2020-04-02 Venator Germany Gmbh Plástico que contiene sulfuro de zinc
DE102012103903A1 (de) 2012-05-03 2013-11-07 Eckart Gmbh Plättchenförmiges Effektpigment umfassend eine kupferhaltige Beschichtung, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung desselben
DE102014018586A1 (de) * 2014-12-17 2016-06-23 Merck Patent Gmbh Lasermarkierbare und laserschweißbare polymere Materialien
DE102017212100A1 (de) 2017-07-14 2019-01-17 Clariant Plastics & Coatings Ltd Additivmischungen für Kunststoffe, lasermarkierbare Polymerzusammensetzungen enthaltend diese und deren Verwendung
CN109082262B (zh) * 2018-08-13 2020-11-03 广东泰强化工实业有限公司 一种基于CuS光热转换机理的红外快固化水性过机胶以及涂布方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4086123A (en) * 1977-02-25 1978-04-25 Ferro Corporation Zinc sulfide based pigments
US4216023A (en) * 1979-02-12 1980-08-05 Ferro Corporation Zinc sulfide based pigments containing selenium
EP0025583B1 (en) * 1979-09-14 1982-11-24 Mitsubishi Materials Corporation Electroconductive powder and process for production thereof
US4826727A (en) * 1985-07-03 1989-05-02 The Cherry Corporation Phosphorescent material for electroluminescent display, comprising silver sulfide in copper sulfide coating on phosphor particles and/or elemental sulfur in dielectric binder for phosphor particles
US4681807A (en) * 1985-07-09 1987-07-21 Gte Products Corp. Gray body colored zinc sulfide activated with copper
KR870010154A (ko) * 1986-04-09 1987-11-30 원본미기재 전기발광 표시용 인광물질 및 전기발광 매트릭스 표시판과 그의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
US5131952A (en) 1992-07-21
CA2022743A1 (en) 1991-03-02
DE3929056A1 (de) 1991-03-07
EP0415477A2 (de) 1991-03-06
EP0415477A3 (en) 1991-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2999491B2 (ja) 導電性薄板状顔料
US5350448A (en) Electrically conductive pigments
US4880703A (en) Acicular electroconductive titanium oxide and process for producing same
US5853887A (en) White conductive powder, a process for its production and a resin composition containing the powder
JPH10147729A (ja) 導電性顔料
KR100394889B1 (ko) 침상 전기전도성 산화주석 미세입자 및 그의 제조방법
US5273822A (en) Fibrous electrically-conductive filler and process for producing the same
US6632276B1 (en) Conductive pigments
CN1028009C (zh) 导电性颜料复合材料
JP3167119B2 (ja) 導電性硫酸バリウムの製造法
EP0415478B1 (de) Elektrisch leitfähiges Rutilmischphasen-Pigment, Verfahren zu seiner Herstellung sowie dessen Verwendung
JPH03192161A (ja) 導電性無機着色型顔料、その製造方法及びその用途
US6726856B2 (en) Process for preparing electrically conductive pigments
WO1999022894A1 (fr) Poudre enduite et son procede de preparation
JPH0782508A (ja) 安定化された導電性顔料
JPS61141616A (ja) 導電性二酸化チタン微粉末及びその製造方法
JP4078660B2 (ja) 導電性酸化チタンとその製法およびこれを含有したプラスチック組成物
JP3222955B2 (ja) 透明導電性粉末及びその製造方法
JPS6111254B2 (ja)
JP3557688B2 (ja) 短冊状導電性粉末とその製造方法および用途
JP3394556B2 (ja) 導電性硫酸バリウムフィラー及びその製造方法
CN107967967B (zh) 锑掺杂氧化锌、氧化锡包覆氧化硅导电粉的制备方法
JPH02149424A (ja) 白色導電性物質及びその製法
JPH0832561B2 (ja) 複合導電性粉末およびその製造法
JP3140576B2 (ja) 導電性硫酸バリウムフィラー及びその製造方法