JPH03190605A - ダイヤモンドコーテイング切削工具及びその切刃部仕上方法 - Google Patents
ダイヤモンドコーテイング切削工具及びその切刃部仕上方法Info
- Publication number
- JPH03190605A JPH03190605A JP33011389A JP33011389A JPH03190605A JP H03190605 A JPH03190605 A JP H03190605A JP 33011389 A JP33011389 A JP 33011389A JP 33011389 A JP33011389 A JP 33011389A JP H03190605 A JPH03190605 A JP H03190605A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diamond
- edge
- cutting
- tool
- coated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000010432 diamond Substances 0.000 title claims abstract description 100
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 99
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 25
- 239000012808 vapor phase Substances 0.000 claims abstract description 9
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 claims description 22
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 claims description 10
- 239000006061 abrasive grain Substances 0.000 claims description 7
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 5
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 claims description 5
- 238000009499 grossing Methods 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 5
- 238000003466 welding Methods 0.000 abstract description 4
- 238000010189 synthetic method Methods 0.000 abstract 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 18
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 11
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 3
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 3
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 3
- 238000001308 synthesis method Methods 0.000 description 3
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 2
- 239000010408 film Substances 0.000 description 2
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 2
- 239000002932 luster Substances 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 2
- -1 Al and Ou Chemical class 0.000 description 1
- 229910052582 BN Inorganic materials 0.000 description 1
- PZNSFCLAULLKQX-UHFFFAOYSA-N Boron nitride Chemical compound N#B PZNSFCLAULLKQX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- WGLPBDUCMAPZCE-UHFFFAOYSA-N Trioxochromium Chemical compound O=[Cr](=O)=O WGLPBDUCMAPZCE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910003481 amorphous carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000423 chromium oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 239000012071 phase Substances 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 239000007779 soft material Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 230000002747 voluntary effect Effects 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、基材表面に気相合成法により夕°イヤモンド
の被覆層を形成したダイヤモンドコーティング切削工具
及びその切刃部仕上方法に関する。
の被覆層を形成したダイヤモンドコーティング切削工具
及びその切刃部仕上方法に関する。
ダイヤモンドは高硬度で、AlやOu等の軟質金属と殆
ど反応しないという特性を有するので、これらの軟質金
属やプラスチ゛ンク等の軟質材料の高速切削に適した切
削工具として利用されてl/)る。
ど反応しないという特性を有するので、これらの軟質金
属やプラスチ゛ンク等の軟質材料の高速切削に適した切
削工具として利用されてl/)る。
かかるダイヤモンド切削工具としてもi、単結晶ダイヤ
モンドの切刃を母材に取付(また単結晶タ゛イヤモンド
工具、及び微粒ダイヤモンドを高温高圧で焼結した焼結
体ダイヤモンド工具力(従来力)ら実用に供され、特に
Slを含むA1合金の加工等に重用されている。
モンドの切刃を母材に取付(また単結晶タ゛イヤモンド
工具、及び微粒ダイヤモンドを高温高圧で焼結した焼結
体ダイヤモンド工具力(従来力)ら実用に供され、特に
Slを含むA1合金の加工等に重用されている。
しかしながら、これらのダイヤモンド切目り工具は高価
であるうえ、ブレーカ−付切削チップ等の複雑形状の切
削工具には適用が困難である等の問題点があった。
であるうえ、ブレーカ−付切削チップ等の複雑形状の切
削工具には適用が困難である等の問題点があった。
一方、近年になり気相合成法によって低圧気相中からダ
イヤモンド薄膜を合成することが可能となった。そこで
、高価で複雑形状の切削工具には適さない単結晶ダイヤ
モンド工具や焼結体ダイヤモンド工具に代り、複雑形状
の基体上にもダイヤモンド薄膜を簡単に被覆出来る気相
合成法の利点を生かして、工具形状の基体表面にダイヤ
モンド被覆層を設けたダイヤモンドコーティング切削工
具が新しい安価なダイヤモンド工具“とじて期待されて
いる。
イヤモンド薄膜を合成することが可能となった。そこで
、高価で複雑形状の切削工具には適さない単結晶ダイヤ
モンド工具や焼結体ダイヤモンド工具に代り、複雑形状
の基体上にもダイヤモンド薄膜を簡単に被覆出来る気相
合成法の利点を生かして、工具形状の基体表面にダイヤ
モンド被覆層を設けたダイヤモンドコーティング切削工
具が新しい安価なダイヤモンド工具“とじて期待されて
いる。
しかし、気相合成法で合成されるダイヤモンドは無定形
炭素の含有量が少なく、結晶性が高い為明瞭な稜線をも
った結晶面(所謂自形面)が表面に現われゴツゴツした
表面肌となる。この為、ダイヤモンドコーティング切削
工具の切刃は滑らかでなく、前記の単結晶ダイヤモンド
工具や焼結体ダイヤモンド工具に比較して、切れ味が劣
り被削材の仕上面も劣る欠点があった。
炭素の含有量が少なく、結晶性が高い為明瞭な稜線をも
った結晶面(所謂自形面)が表面に現われゴツゴツした
表面肌となる。この為、ダイヤモンドコーティング切削
工具の切刃は滑らかでなく、前記の単結晶ダイヤモンド
工具や焼結体ダイヤモンド工具に比較して、切れ味が劣
り被削材の仕上面も劣る欠点があった。
又、ダイヤモンド工具が軟質材料の被削材と殆ど溶着し
ないと云っても、上記の如く表面に明瞭な稜線をもった
結晶面が現われているダイヤモンドコーティング切削工
具では切刃表面の稜と稜との間に被削材が入り込むので
、単結晶ダイヤモンド工具や焼結体ダイヤモンド工具に
比べ溶着が生じやすく、工具寿命が短くなる欠点があっ
た。
ないと云っても、上記の如く表面に明瞭な稜線をもった
結晶面が現われているダイヤモンドコーティング切削工
具では切刃表面の稜と稜との間に被削材が入り込むので
、単結晶ダイヤモンド工具や焼結体ダイヤモンド工具に
比べ溶着が生じやすく、工具寿命が短くなる欠点があっ
た。
(発明が解決しようとする課題)
本発明はかかる従来の事情に鑑み、複雑形状の切削工具
にも適用可能であって、被剛材の仕上面が単結晶ダイヤ
モンド工具や焼結体ダイヤモンド工具に比較して遜色な
く、しかも安価で工具寿命の長いダイヤモンドコーティ
ング切削工具を提供することを目的とする。
にも適用可能であって、被剛材の仕上面が単結晶ダイヤ
モンド工具や焼結体ダイヤモンド工具に比較して遜色な
く、しかも安価で工具寿命の長いダイヤモンドコーティ
ング切削工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、基材表面上に気相
合成法によるダイヤモンド被覆層を有するダイヤモンド
コーティング切削工具において、切刃のエツジ及びエツ
ジから逃げ面側0.1鶴以内のダイヤモンド被覆層;表
面の面粗さがRmax 0.5μm以下であることを特
徴とする。
合成法によるダイヤモンド被覆層を有するダイヤモンド
コーティング切削工具において、切刃のエツジ及びエツ
ジから逃げ面側0.1鶴以内のダイヤモンド被覆層;表
面の面粗さがRmax 0.5μm以下であることを特
徴とする。
又、かかるダイヤモンドコーティング切削工具を得る切
刃部の仕上方法としては、少なくとも切刃のエツジ及び
エツジ近傍の逃げ面のダイヤモンド被覆層表面を、研磨
砥粒を付着させたブラシを用いて基材を露出させること
なく、面粗さRm ax0.5μm以下に平滑化するこ
とを特徴とする。
刃部の仕上方法としては、少なくとも切刃のエツジ及び
エツジ近傍の逃げ面のダイヤモンド被覆層表面を、研磨
砥粒を付着させたブラシを用いて基材を露出させること
なく、面粗さRm ax0.5μm以下に平滑化するこ
とを特徴とする。
前記した被削材の仕上面が単結晶ダイヤモンド工具や焼
結体ダイヤモンド工具に比較して劣る等のダイヤモンド
コーティング切削工具の欠点は、ダイヤモンド被覆層表
面に現われた明瞭な稜線をもった結晶面を平滑化するこ
とで解消できると考えられる。
結体ダイヤモンド工具に比較して劣る等のダイヤモンド
コーティング切削工具の欠点は、ダイヤモンド被覆層表
面に現われた明瞭な稜線をもった結晶面を平滑化するこ
とで解消できると考えられる。
表面を平滑化する手段としては、単結晶ダイヤモンド工
具や焼結体ダイヤモンド工具において通常行なわれてい
るように、スカイ7研磨等でラップ仕上を施すことが考
えられるが、処理コストが高く、ダイヤモンドコーティ
ング切削工具に特有の低コストというメリットが損なわ
れる。更に、複雑形状の基材表面にも被覆可能な気相合
成法によれば、プレーカー付切削チップやドリル等の複
雑形状のダイヤモンドコーティング切削工具を安価に提
供出来るが、ラップ盤を用いるラップ仕上では複雑形状
の切削工具の処理が困難である。
具や焼結体ダイヤモンド工具において通常行なわれてい
るように、スカイ7研磨等でラップ仕上を施すことが考
えられるが、処理コストが高く、ダイヤモンドコーティ
ング切削工具に特有の低コストというメリットが損なわ
れる。更に、複雑形状の基材表面にも被覆可能な気相合
成法によれば、プレーカー付切削チップやドリル等の複
雑形状のダイヤモンドコーティング切削工具を安価に提
供出来るが、ラップ盤を用いるラップ仕上では複雑形状
の切削工具の処理が困難である。
そこで本発明者等は、被剛材の仕上面の優劣を左右する
のは主として切刃のエツジとエツジ近傍の逃げ面の滑ら
かさであるから、この部分のみを簡便に平滑化できしか
も複雑形状の切削工具にも対応出来る手段としてブラシ
ホーニングが最適であるとの結論に達した。
のは主として切刃のエツジとエツジ近傍の逃げ面の滑ら
かさであるから、この部分のみを簡便に平滑化できしか
も複雑形状の切削工具にも対応出来る手段としてブラシ
ホーニングが最適であるとの結論に達した。
本発明においては第1図に示すように、切刃部の中でも
特にエツジ1から逃げ面2側をブラシ研磨するのである
が、ブラシ研磨であるが故に、すくい面3側も同時に研
磨される。
特にエツジ1から逃げ面2側をブラシ研磨するのである
が、ブラシ研磨であるが故に、すくい面3側も同時に研
磨される。
本発明のダイヤモンドコーティング切削工具では、上記
の如く少なくとも切刃のエツジ1並びにその近傍の逃げ
面2のダイヤモンド被覆層4の表面が平滑化されている
ので、被削材の仕上面が単結晶ダイヤモンド工具や焼結
体ダイヤモンド工具とほぼ同等のレベル仕上がり状態ま
で改善される。
の如く少なくとも切刃のエツジ1並びにその近傍の逃げ
面2のダイヤモンド被覆層4の表面が平滑化されている
ので、被削材の仕上面が単結晶ダイヤモンド工具や焼結
体ダイヤモンド工具とほぼ同等のレベル仕上がり状態ま
で改善される。
かかる本発明による作用効果を得るためには、エツジl
及びエツジ1から逃げ面2側の少なくとも0.1 am
以内を、面粗さRmax 0.5μm以下に平滑化する
必要がある。しかし、エツジ1から逃げ面2側の2闘を
超える範囲を研磨しても、通常の切削では効果がない。
及びエツジ1から逃げ面2側の少なくとも0.1 am
以内を、面粗さRmax 0.5μm以下に平滑化する
必要がある。しかし、エツジ1から逃げ面2側の2闘を
超える範囲を研磨しても、通常の切削では効果がない。
しかも、被削材との溶着も殆ど発生しないばかりか、ダ
イヤモンド被覆層の剥離を抑える効果も認められ、相乗
して工具寿命を延長しうろことが確認された。又、簡便
なブラシホーニングによるので、複雑形状の切削工具に
も対応でき、ラップ仕−Lよりも処理コストも遥かに安
い利点がある。
イヤモンド被覆層の剥離を抑える効果も認められ、相乗
して工具寿命を延長しうろことが確認された。又、簡便
なブラシホーニングによるので、複雑形状の切削工具に
も対応でき、ラップ仕−Lよりも処理コストも遥かに安
い利点がある。
ブラシに付着させる研磨砥粒の材質としては、ダイヤモ
ンド、立方晶窒化硼素(C!−BN) 、アルミナ(A
/ O)、酸化クロム(cro)等が好ましいが、特に
ダイヤモンド又はC−BNを用いると研磨の効率が良い
。砥粒の粒径に関しては、微粒すぎると研磨の効率が悪
く、逆に粗粒すぎると基材が露出しない範囲で被覆層の
みを研磨する調整が件しいので、ナ100〜す1500
程度の粒径が好ましい。又、平滑な表面を効率良く得る
ためには、最初に粗粒のブラシを使用し、次に微粒のブ
ラシを使うことが有効である。尚、切削工具の形状に応
じて、線径や強度の異なるブラシを使い分けたり研磨個
所がブラシに入り込む深さを変えることも、研磨を適切
且つ効率的に行なう上で有効である。
ンド、立方晶窒化硼素(C!−BN) 、アルミナ(A
/ O)、酸化クロム(cro)等が好ましいが、特に
ダイヤモンド又はC−BNを用いると研磨の効率が良い
。砥粒の粒径に関しては、微粒すぎると研磨の効率が悪
く、逆に粗粒すぎると基材が露出しない範囲で被覆層の
みを研磨する調整が件しいので、ナ100〜す1500
程度の粒径が好ましい。又、平滑な表面を効率良く得る
ためには、最初に粗粒のブラシを使用し、次に微粒のブ
ラシを使うことが有効である。尚、切削工具の形状に応
じて、線径や強度の異なるブラシを使い分けたり研磨個
所がブラシに入り込む深さを変えることも、研磨を適切
且つ効率的に行なう上で有効である。
実施例I
W−フィラメントCvD装置を用い、SiN を主成
分とする型番5PGN 12030の切削チップ(住人
電気工業■製NS 130)を基材とし、その表面上に
ダイヤモンド被覆層を形成してダイヤモンドコーティン
グ切削チップを作製した。基材表面をす270の電着砥
石を用いて傷入れ処理し、フィラメント温度2200σ
、フィラメントと基材間の距離7關、基材であるチップ
の切刃部の表面温度を970σに設定し、反応容器内に
原料ガスとしてHlooo SC0M 、 OH7SC
ICMを導入しながら圧力80torrで成膜し、12
時間の反応により膜厚7μmノタイヤモンド被覆層を得
た。このダイヤモンド被覆層表面の結晶粒径は4〜7μ
mで、表面粗さRm axは1.8μmであった。
分とする型番5PGN 12030の切削チップ(住人
電気工業■製NS 130)を基材とし、その表面上に
ダイヤモンド被覆層を形成してダイヤモンドコーティン
グ切削チップを作製した。基材表面をす270の電着砥
石を用いて傷入れ処理し、フィラメント温度2200σ
、フィラメントと基材間の距離7關、基材であるチップ
の切刃部の表面温度を970σに設定し、反応容器内に
原料ガスとしてHlooo SC0M 、 OH7SC
ICMを導入しながら圧力80torrで成膜し、12
時間の反応により膜厚7μmノタイヤモンド被覆層を得
た。このダイヤモンド被覆層表面の結晶粒径は4〜7μ
mで、表面粗さRm axは1.8μmであった。
このダイヤモンドコーティング切削チップと、比較の為
に同一型番の焼結体ダイヤモンド切削チップ(住友電気
工業■製スミダイヤDA150)及び単結晶ダイヤモン
ド切削チップ(住友電気工業■製スミクリスタルワンユ
ースチップ)を用いて純A/の切削試験を行ない、被削
材の表面仕上り状態を評価した。切削条件はv=40σ
m/min 、 f=0.1吟’rev 5d=o、l
+a+aで乾式切削である。1分間切削後の被削材の
表面粗さRmaxは、ダイヤモンドコーティング切削チ
ップが5.6μm1焼結体ダイヤモンド切削チップが4
.2μm1及び単結晶ダイヤモンド切削チップが3.1
μmであった。又、焼結体ダイヤモンド切削チップと単
結晶ダイヤモンド切削チップによる被剛材仕上げ面が鏡
面に近い美しい金属光沢を有するのに対し、ダイヤモン
ドコーティング切削チップではやや白味がかった外観を
呈していた。
に同一型番の焼結体ダイヤモンド切削チップ(住友電気
工業■製スミダイヤDA150)及び単結晶ダイヤモン
ド切削チップ(住友電気工業■製スミクリスタルワンユ
ースチップ)を用いて純A/の切削試験を行ない、被削
材の表面仕上り状態を評価した。切削条件はv=40σ
m/min 、 f=0.1吟’rev 5d=o、l
+a+aで乾式切削である。1分間切削後の被削材の
表面粗さRmaxは、ダイヤモンドコーティング切削チ
ップが5.6μm1焼結体ダイヤモンド切削チップが4
.2μm1及び単結晶ダイヤモンド切削チップが3.1
μmであった。又、焼結体ダイヤモンド切削チップと単
結晶ダイヤモンド切削チップによる被剛材仕上げ面が鏡
面に近い美しい金属光沢を有するのに対し、ダイヤモン
ドコーティング切削チップではやや白味がかった外観を
呈していた。
次に、第2図に示す如く上記ダイヤモンドコーティング
切削チップ5を自公転するターンテーブル6に固定し、
+400のダイヤモンド砥粒を付着させた回転する研磨
ブラシ7を押し付けて軽く研磨し、更にす1200のダ
イヤモンド砥粒を付着させた回転する研磨ブラシで仕−
ヒげ研磨を行ない、基材が露出しないように注意しなが
ら切刃のエツジ及びエツジ近傍の逃げ面を含むダイヤモ
ンド被覆層表面を平滑化した。得られた切刃のエツジ及
びエツジから逃げ面側少なくともQ、l+msを含む研
磨面は光沢がある鏡面に近い状態になり、そのRmax
は0.4μmであった。
切削チップ5を自公転するターンテーブル6に固定し、
+400のダイヤモンド砥粒を付着させた回転する研磨
ブラシ7を押し付けて軽く研磨し、更にす1200のダ
イヤモンド砥粒を付着させた回転する研磨ブラシで仕−
ヒげ研磨を行ない、基材が露出しないように注意しなが
ら切刃のエツジ及びエツジ近傍の逃げ面を含むダイヤモ
ンド被覆層表面を平滑化した。得られた切刃のエツジ及
びエツジから逃げ面側少なくともQ、l+msを含む研
磨面は光沢がある鏡面に近い状態になり、そのRmax
は0.4μmであった。
この本発明によるダイヤモンドコーティング切削チップ
を用いて上記と同様の切削試験を行なったところ、被削
材の表面粗さRmaxは4.1μmとなり、鏡面に近い
美しい金属光沢に仕−ヒかり、焼結体ダイヤモンド切削
チップ及び単結晶ダイヤモンド切削チップと比較しても
遜色ない仕上り面が得られた。
を用いて上記と同様の切削試験を行なったところ、被削
材の表面粗さRmaxは4.1μmとなり、鏡面に近い
美しい金属光沢に仕−ヒかり、焼結体ダイヤモンド切削
チップ及び単結晶ダイヤモンド切削チップと比較しても
遜色ない仕上り面が得られた。
実施例2
W−フィラメントOVD装置を用い、直径2.0鴎の超
硬合金製マイクロドリル(住友電気工業■製イゲタロイ
マイクロドリルTN 200 )にダイヤモンド被覆層
を形成して、6本のダイヤモンドコーティングドリルを
作製した。フィラメント温度2200C°、フィラメン
トとドリル先端の距離15朋、ドリル先端の表面温度9
80 C”に設定し、反応容器内に原料ガスとしてHを
500 SOCM及びCHを7.5 SoCMで導入し
ながら圧力40 torrで8時間成膜して、ドリル先
端に膜厚約5μmのダイヤモンド被覆層を得た。このダ
イヤモンド被覆層表面の結晶粒径は3〜5μmで、表面
粗さRmaxは1.1μmであった。
硬合金製マイクロドリル(住友電気工業■製イゲタロイ
マイクロドリルTN 200 )にダイヤモンド被覆層
を形成して、6本のダイヤモンドコーティングドリルを
作製した。フィラメント温度2200C°、フィラメン
トとドリル先端の距離15朋、ドリル先端の表面温度9
80 C”に設定し、反応容器内に原料ガスとしてHを
500 SOCM及びCHを7.5 SoCMで導入し
ながら圧力40 torrで8時間成膜して、ドリル先
端に膜厚約5μmのダイヤモンド被覆層を得た。このダ
イヤモンド被覆層表面の結晶粒径は3〜5μmで、表面
粗さRmaxは1.1μmであった。
得られたダイヤモンドコーティングドリルのうち3本の
ドリル先端を、ナ1500のダイヤモンド砥粒を付着さ
せた回転ブラシで基材が露出しないように注意しながら
研磨し、切刃のエツジ及びエツジ近傍の逃げ面を含むダ
イヤモンド被覆層表面を平滑化した。得られた表面のR
maxは0.3μmであった。得られた切刃のエツジ及
びエツジから逃げ面側少なくとも0.1略を含む研磨面
は光沢がある鏡面に近い状態になり、そのRmaxは0
.3μmであった。
ドリル先端を、ナ1500のダイヤモンド砥粒を付着さ
せた回転ブラシで基材が露出しないように注意しながら
研磨し、切刃のエツジ及びエツジ近傍の逃げ面を含むダ
イヤモンド被覆層表面を平滑化した。得られた表面のR
maxは0.3μmであった。得られた切刃のエツジ及
びエツジから逃げ面側少なくとも0.1略を含む研磨面
は光沢がある鏡面に近い状態になり、そのRmaxは0
.3μmであった。
上記研磨処理を施した3本のダイヤモンドコーティング
ドリルと、未研磨の3本のダイヤモンドコーティングド
リルを用いて、4枚重ねたガラスエポキシ多層基板にN
−200Orpm 、 ?=2000s%/minの切
削条件で穴あけ試験を行なった。未研磨の3本のダイヤ
モンドコーティングドリルでは1860ヒツト、201
0ヒツト及び2130ヒツトでスミャ(多層基板におけ
る絶縁不良)は発生し、工具寿命となったのに対し、研
磨処理したダイヤモンドコーティングドリルでは374
0ヒツト、3920ヒツト及び4060ヒツトまでスミ
ャの発生がなく、工具寿命が約3倍に延びた。尚、基材
として用いた超硬合金製マイクロドリルでの同様の穴あ
け試験では400ヒツトで工具寿命に達した。
ドリルと、未研磨の3本のダイヤモンドコーティングド
リルを用いて、4枚重ねたガラスエポキシ多層基板にN
−200Orpm 、 ?=2000s%/minの切
削条件で穴あけ試験を行なった。未研磨の3本のダイヤ
モンドコーティングドリルでは1860ヒツト、201
0ヒツト及び2130ヒツトでスミャ(多層基板におけ
る絶縁不良)は発生し、工具寿命となったのに対し、研
磨処理したダイヤモンドコーティングドリルでは374
0ヒツト、3920ヒツト及び4060ヒツトまでスミ
ャの発生がなく、工具寿命が約3倍に延びた。尚、基材
として用いた超硬合金製マイクロドリルでの同様の穴あ
け試験では400ヒツトで工具寿命に達した。
本発明によれば、複雑形状の切削工具にも適用可能であ
って、被削材の仕上面が単結晶ダイヤモンド工具や焼結
体ダイヤモンド工具に比較して遜色なく、又被削材の溶
着をなくすと共にダイヤモンド被覆層の剥離を抑えるこ
とにより従来より長い工具寿命を有するダイヤモンドコ
ーティング切削工具を安価に提供することが出来る。
って、被削材の仕上面が単結晶ダイヤモンド工具や焼結
体ダイヤモンド工具に比較して遜色なく、又被削材の溶
着をなくすと共にダイヤモンド被覆層の剥離を抑えるこ
とにより従来より長い工具寿命を有するダイヤモンドコ
ーティング切削工具を安価に提供することが出来る。
第1図は本発明のダイヤモンドコーティング切削工具の
切刃部の断面図、第2図は実施例1で用いたブラシ研磨
装置の概略の斜視図である。 1・・エツジ 2・・逃げ面 3・・すくい而 4・・ダイヤモンド被覆層5・
・切削工具 6・・ターンテーブル7・・研磨ブ
ラシ 第1図 第2図 手 続 補 正 t (自発) 1゜ 事件の表示 平成 年 特 許 願 第3301)3号 3、 補正をする者 事件との関係
切刃部の断面図、第2図は実施例1で用いたブラシ研磨
装置の概略の斜視図である。 1・・エツジ 2・・逃げ面 3・・すくい而 4・・ダイヤモンド被覆層5・
・切削工具 6・・ターンテーブル7・・研磨ブ
ラシ 第1図 第2図 手 続 補 正 t (自発) 1゜ 事件の表示 平成 年 特 許 願 第3301)3号 3、 補正をする者 事件との関係
Claims (3)
- (1)基材表面上に気相合成法によるダイヤモンド被覆
層を有するダイヤモンドコーティング切削工具において
、切刃のエッジ及びエッジから逃げ面側0.1mm以内
のダイヤモンド被覆層表面の面粗さがRmax0.5μ
m以下であることを特徴とする上記ダイヤモンドコーテ
ィング切削工具。 - (2)切刃のエッジ及びエッジから逃げ面側2mm以内
のダイヤモンド被覆層表面の面粗さがRmax0.5μ
m以下であることを特徴とする、請求項(1)記載のダ
イヤモンドコーティング切削工具。 - (3)基材表面上に気相合成法によるダイヤモンド被覆
層を有するダイヤモンドコーティング切削工具において
、少なくとも切刃のエッジ及びエッジ近傍の逃げ面のダ
イヤモンド被覆層表面を、研磨砥粒を付着させたブラシ
を用いて基材を露出させることなく、面粗さRmax0
.5μm以下に平滑化することを特徴とするダイヤモン
ドコーティング切削工具の切刃部仕上方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33011389A JP2881876B2 (ja) | 1989-12-20 | 1989-12-20 | ダイヤモンドコーテイング切削工具及びその切刃部仕上方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33011389A JP2881876B2 (ja) | 1989-12-20 | 1989-12-20 | ダイヤモンドコーテイング切削工具及びその切刃部仕上方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03190605A true JPH03190605A (ja) | 1991-08-20 |
JP2881876B2 JP2881876B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=18228944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33011389A Expired - Fee Related JP2881876B2 (ja) | 1989-12-20 | 1989-12-20 | ダイヤモンドコーテイング切削工具及びその切刃部仕上方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2881876B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6705806B2 (en) | 1998-12-28 | 2004-03-16 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Cutting tool coated with diamond |
JP2019077080A (ja) * | 2017-10-23 | 2019-05-23 | 兼房株式会社 | チップソー |
WO2021241499A1 (ja) * | 2020-05-28 | 2021-12-02 | 京セラ株式会社 | 被覆工具及びこれを備えた切削工具 |
-
1989
- 1989-12-20 JP JP33011389A patent/JP2881876B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6705806B2 (en) | 1998-12-28 | 2004-03-16 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Cutting tool coated with diamond |
US7179022B2 (en) | 1998-12-28 | 2007-02-20 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Cutting tool coated with diamond |
JP2019077080A (ja) * | 2017-10-23 | 2019-05-23 | 兼房株式会社 | チップソー |
WO2021241499A1 (ja) * | 2020-05-28 | 2021-12-02 | 京セラ株式会社 | 被覆工具及びこれを備えた切削工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2881876B2 (ja) | 1999-04-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR0167039B1 (ko) | 다이아몬드 피복된 공구 및 제조방법 | |
RU2131329C1 (ru) | Вставка режущего инструмента и способ ее изготовления | |
US6161990A (en) | Cutting insert with improved flank surface roughness and method of making the same | |
EP1198609B2 (en) | Process for producing a hard-material-coated component | |
JPH01153228A (ja) | 気相合成ダイヤモンド工具の製造法 | |
JPH02109608A (ja) | 超硬合金カッターチップとその製造方法 | |
KR101014698B1 (ko) | 절삭공구 | |
JPH0621360B2 (ja) | 耐剥離性にすぐれたダイヤモンド被覆燒結合金及びその製造方法 | |
JPH03190605A (ja) | ダイヤモンドコーテイング切削工具及びその切刃部仕上方法 | |
JPH08294805A (ja) | 切削工具用チップ | |
JP2014133298A (ja) | CVDコーティングされた多結晶c−BN切削工具 | |
US5567522A (en) | Diamond cutting tool and method of manufacturing the same | |
Murakawa et al. | An efficient mechanical polishing method for diamond-coated inserts and testing of their performance | |
JPH04201102A (ja) | ダイヤモンド被覆スローアウェイチップ | |
JPH01208397A (ja) | ダイヤモンド被覆体及びこれを用いた切削工具 | |
JP4009190B2 (ja) | スローアウェイチップ及びその製造方法 | |
JPH06179166A (ja) | 研磨工具とその製造方法 | |
JP4512077B2 (ja) | 刃先交換型切削チップ | |
JPS62218071A (ja) | ダイヤモンド研摩シ−ト | |
JPH01259171A (ja) | 硬質被膜被覆切削工具部材 | |
JPH0788580B2 (ja) | ダイヤモンド被覆超硬合金及びその製造方法 | |
JPS6357102A (ja) | コ−テイングチツプ | |
JP4744486B2 (ja) | スローアウェイチップおよびスローアウェイチップの製造方法 | |
JPH0688237A (ja) | ダイヤモンド切削工具およびその製造方法 | |
JPH0215976A (ja) | ダイヤモンド膜付き薄板回転工具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |