JPH03190041A

JPH03190041A - 偏向ヨーク

Info

Publication number: JPH03190041A
Application number: JP32732089A
Authority: JP
Inventors: Mitsugi Ura; 浦　貢; Kazushi Takahashi; 一志高橋; Yoshihiro Obara; 小原　良浩
Original assignee: Hitachi Mizusawa Electronics Co Ltd
Current assignee: Hitachi Media Electronics Co Ltd
Priority date: 1989-12-19
Filing date: 1989-12-19
Publication date: 1991-08-20
Anticipated expiration: 2014-08-03
Also published as: JP2930631B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、例えばビデオデイスプレィ装置あるいはテレ
ビゲーム装置などに用いられる偏向ヨークに係り、特に
偏向ヨークから発生する不要ふく射を有効に低減するこ
とのできる手段に関する。

［従来の技術］ビデオデイスプレィ装置などにおける不要ふく射の発生
源としては、偏向コイル、フライバックトランス、およ
びその他のコイル類があるが、その中でも主となる発生
源は偏向ヨークである。

偏向ヨークから発生する不要ふく射は、水平帰線期間中
に水平偏向コイルに流れるのこ歯状波形の電流による誘
導磁界である。偏向ヨークにより発生する不要ふく射を
防止する方法として従来から種々提案されており、その
−例が特開昭６２−８２６３３号公報に記載されている
。

この公報に記載されている発明は、クラ形の水平偏向コ
イルの前端部（ブラウン管のパネル側端部）と後端部（
ブラウン管のネック側端部）とのフリンジ部から発生す
る不要ふく射を除くようにしたものである。具体的には
、水平偏向コイルとほぼ相思の打消し用クラ形コイルを
用い、二のキャンセルコイルを水平偏向コイルに直列に
ｔｉ！Ｍし、このキャンセルコイルの前端部、後端部の
フリンジ部に生ずる磁界をもって水平偏向コイルの前端
部、後端部のフリンジ部から発生する誘導磁界、すなわ
ち不要ふく射をキャンセルしようとするものである。

［発明が解決しようとする課題］二のキャンセルコイルは、偏向ヨークの前端部付近にお
いて上、下方向に対称に取り付けられている。しかしこ
れは偏向ヨークをブラウン管に取付け、そのブラウン管
の周囲に例えば磁気シールド板などの外部磁性体が無い
場合には、キャンセルコイルから発生する磁束が対称と
なり、不要ふく射をブラウン管の全周において低減する
ことが可能である。

しかし実際のビデオデイスプレィ装置は、偏向ヨーク以
外から出る不要ふく射を低減させるために、シャシの外
周を磁気シールド板で覆っている場合が多い、二のため
、ビデオデイスプレィ装置の中にブラウン管に取付けら
れたキャンセルコイルを配置した偏向ヨークを入れて不
要ふく射値を測定すると、その磁気ジ−ドル板の設置に
よりある個所ではその不要ふく射値が大きくなり、その
ために人体に悪影響を及ぼすなどの心配がある。

本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、
不要ふく射が極めて少ない偏向ヨークを提供することに
ある。

ＣＨＭを解決するための手段］上記目的を達成するため１本発明は１例えばラッパ状コ
アの内側に一対のクラ形の水平偏向コイルおよび一対の
クラ形の垂直偏向コイルがそれぞれ配置された偏向ヨー
ク、あるいは一対のトロイダル形の垂直コイルをラッパ
状コアに巻回した偏向ヨークなどの偏向ヨークと、その偏向ヨークのコア前端部付近に複数個１例えば上、
下方向に対称に１つずつ配置され、偏向ヨークの前端部
、後端部から発生する誘導磁界をキャンセルするキャン
セルコイルと、その偏向ヨークの付近に配置されて、前記キャンセルコ
イルから発生する磁束の分布状態を不均衡にする１例え
ば磁気シールド板や他の磁気コイル類などからなる磁束
分布不均衡部材とが組み合わさった偏向ヨークを対象と
するものである。

そして、前記磁束分布不均衡部材の付近に配置されてい
る前記キャンセルコイルの磁束の強さと。

磁束分布不均衡部材から離れた位置に配置されているの
前記キャンセルコイルの方の磁束の強さと異ならしめた
ことを特徴とするものである。

［作用］水平偏向コイルとキャンセルコイルとがシリーズまたは
パラレルに結線されているか、またはシャーシ側に結線
されていると、水平偏向コイルに水平偏向電流が流れる
と、これがキャンセルコイルにも流れ、キャンセルコイ
ルから磁界が発生する。これらキャンセルコイルから発
生した磁界は。

水平偏向コイルの前端部から発生する誘導磁界の領域ま
で達するし、また該水平偏向コイルの後端部から発生す
る誘導磁界の領域まで達する。

しかるにビデオディスクプレイ装置に磁気シールド板を
取付けた場合には、その磁気シールド板の取付け方によ
っては、このキャンセルコイルから発生する磁界が透磁
率の高い磁気シールド板の方へ多く通るようになる。そ
のため、キャンセルコイルから発生する磁界がアンバラ
ンスとなり。

水平偏向コイルの前端部から発生する誘導磁界とその後
端部から発生する誘導磁界をバランスよく打消すことが
できなくなる。

よって本発明は、これらをバランス良く打消させるため
に、キャンセルコイルの磁束の強さに強弱を設け、それ
によって不要ふく射の発生を防止したものである。

［実施例］以下、本発明の一実施例を図面によって説明する。第１
図はブラウン管１と偏向ヨーク２のみの組合わせ時にお
ける誘導磁界とキャンセルコイルから発生する磁界４の
様子を示す図、第２図は第１図の下側に磁気シールド板
を追加した場合の誘導磁界とキャンセルコイルからの磁
界の発生の様子を示す図、第３図は上、下キャンセルコ
イルからの磁界の強さシアンバランスにして磁気シール
ド板による影響を補正した本発明の一実施例を示す図で
ある。

これらの図において１はブラウン管、２は偏向ヨーク、
３．３′はキャンセルコイル、４はそのキャンセルコイ
ル３．３′から発生する磁界、５は偏向ヨーク２から発
生する誘導磁界、６は磁気シールド板である。

前記第１図に示す例では、ブラウン管１及び偏向ヨーク
２の周囲には磁気シールド板等の磁性体が無いためにキ
ャンセルコイル３．３′から発生する磁界４は偏向ヨー
ク２の中心軸Ｚ−Ｚに対して対称となる。そのため、こ
のキャンセルコイル３．３′から発生する磁界４で偏向
ヨーク２の前端部及び後端部の誘導磁界５を打消し、不
要ふく射値が低減できる。

しかしながら実際のビデオディスクプレイ装置は、偏向
ヨーク以外のコイル類等がら出る誘導磁界を低減させる
ようにビデオディスクプレイ装置の全周囲又は一部分を
磁気シールド板６で覆うことが多い、第２図に示すよう
にブラウン管１及び偏向ヨーク２の下側を磁気シールド
板６にて覆った場合には、キャンセルコイル３，３′か
ら出る磁界４はキャンセルコイル３．３′が偏向ヨーク
２の外側に取り付けられているため、磁気シールド板６
による影響が大きく、同図に示すように偏向ヨーク２の
中心軸Ｚ−Ｚに対してキャンセルコイル３．３′から出
る磁界４の状態が上、下アンバランスとなる。

よってブラウン管前側の点Ａ及び後側の点Ｂにおいて、
偏向ヨーク２から出る誘導磁界５とキャンセルコイル３
．３′から出る磁界４は互いに打消し出来なく、部分的
に不要ふく射値が大きくなる。

これを改善するため、磁気シールド板６付近に配置され
ている下側のキャンセルコイル３′の磁束の強さよりも
、磁気シールド板６と反対側に配置されている上側のキ
ャンセルコイル３の磁束の強さを強くすることにより、
偏向ヨーク２の前端部及び後端部より発生する誘導磁界
５とキャンセルコイル３．３′　より発生する磁界４と
ほぼ相思形とする二とができ、互いに打消し合い不要ふ
く射値を低減することができる。

次に下側のキャンセルコイル３′の磁束の強さよりも、
上側のキャンセルコイル３の磁束の強さを強くする具体
的な手段について説明する。

（具体例１）下側のキャンセルコイル３′のコイル巻数（ｎｌ）より
も、上側のキャンセルコイル３のコイル巻数（ｎ）を多
くする（ｎ’＜ｎ）。

（具体例２）第３図に示すように、偏向ヨーク２の中心線Ｚ−Ｚに対
する下側のキャンセルコイル３′の取付け角度θ′より
も、上側のキャンセルコイル３の取付け角度θを小さく
する（θ′〉θ）。

（具体例３）上、下のキャンセルコイル３′３とも例えば四角形の磁
性体またはコイルボビンに巻装される訳であるが、上、
下キャンセルコイル３′３のコイルボビンの縦、横の長
さを異ならしめる二とにより、結果的に下側のキャンセ
ルコイル３′のコイル全長（Ｌ′）よりも、上側のキャ
ンセルコイル３のコイル全長（Ｌ）を長くする（Ｌ’　
＜Ｌ）。

（具体例４）例えば、下側のキャンセルコイル３′のコイルボビンの
形状を四角形とし、上側のキャンセルコイル３のコイル
ボビンの形状を台形として、上。

下のキャンセルコイル３′３の巻回形状を異にする。

前記キャンセルコイルとしては、磁性体にコイルを巻い
たもの、あるいは磁性体を用いない所謂コアレスのもの
を用いることができるが、前記磁性体にコイルを巻いた
ものの方が、コイルの巻数が少なくてすむという特長を
有している。

また前記実施例では、偏向ヨークの上、下方向に１つず
つキャンセルコイルを配置した例について説明したが１
本発明はこれに限定されるものではなく、３個以上のキ
ャンセルコイルを対にして偏向ヨークの周囲に配置する
こともできる。また。

上、下方向に配置する場合でも、斜め上、下方向にキャ
ンセルコイルを配置してもよい。

さらに前記実施例では、偏向ヨークの付近に配置されて
、前記キャンセルコイルから発生する磁束の分布状態を
不均衡にする磁束分布不均衡部材として、磁気シールド
板の場合について説明したが１本発明はこれに限定され
るものではなく１例えば水平サイズ調整コイルあるいは
りニアリテーコイルなどの磁気コイル類などの磁界発生
部材の設置によってもキャンセルコイルから発生する磁
束の分布状態を不均衡にすることがあるから、本発明は
このような場合にも適用可能である。

このように磁束分布不均衡部材として磁気コイルが組み
込まれる場合は、前記磁気シールド板と反対に、その磁
気コイルの付近に配置されている前記キャンセルコイル
の磁束の強さよりも、磁気コイルと離れた位置に配置さ
れているキャンセルコイルの磁束の強さを弱くするよう
に構成される。

このようにキャンセルコイルの磁束の強さに強弱を付け
る具体的な手段としては、磁気コイルの付近に配置され
ているキャンセルコイルよりも、磁気コイルと離れた位
置に配置されているキャンセルコイルのコイル巻数を少
なくしたり、偏向ヨ一りの中心線に対する取り付け角度
を大きくしたす、コイル全長を短くしたり、形状を変え
たすする二とによって達成できる。

［発明の効果］本発明は前述のような構成になっており、磁気シールド
板など外部の磁気的影響により不要ふく射値が増大する
ことを、それに応じて各キャンセルコイルから発生する
磁束の強さをアンバランスにすることより、磁気シール
ド板などの外部の磁気的影響を補正して、不要ふく射値
を有効にかつ簡単に低減することがきる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ブラウン管と偏向ヨークの組合せで磁気シー
ルド板が無い場合の誘導磁界とキャンセルコイルからの
磁界の発生状態を示す図、第２図は、第１図の下側に磁
気シールド板を追加した場合の誘導磁界とキャンセルコ
イルからの磁界の発生状態を示す図。第３図は、上、下キャンセルコイルから発生する磁束の
強さをアンバランスにして、磁気シールド板による磁気
的影響を補正した本発明の一実施例を示す図である。Ｚ・・・・・・偏向ヨークの中心線、 θ、θ′・・・・・・キャンセルコイルの取り付け角度
。１・・・・・・ブラウン管、　　　２・・・・・・偏向
ヨーク。３．３′・・・・・・キャンセルコイル、４・・・・・
・キャンセルコイルから発生する磁界、５・・・・・・
誘導磁界、　　　　６・・・・・磁気シールド板。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）偏向ヨークと、その偏向ヨークのコア前端部付近に複数個配置され、偏
向ヨークの前端部、後端部から発生する誘導磁界をキャ
ンセルするキャンセルコイルと、その偏向ヨークの付近
に配置されて、前記キャンセルコイルから発生する磁束
の分布状態を不均衡にする磁束分布不均衡部材とが組み
合わされた偏向ヨークにおいて、その磁束分布不均衡部材の付近に配置されている前記キ
ャンセルコイルの磁束の強さと、磁束分布不均衡部材か
ら離れた位置に配置されている前記キャンセルコイルの
磁束の強さとが異なつていることを特徴とする偏向ヨー
ク。
（２）請求項（１）記載において、前記偏向ヨークが、
ラツパ状コアの内側に一対のクラ形の水平偏向コイルお
よび一対のクラ形の垂直偏向コイルがそれぞれ配置され
た偏向ヨークであることを特徴とする偏向ヨーク。
（３）請求項（１）記載において、前記偏向ヨークが、
一対のトロイダル形の垂直コイルをラツパ状コアに巻回
したものから構成されていることを特徴とする偏向ヨー
ク。
（４）請求項（１）記載において、前記偏向ヨークの上
、下方向に前記キャンセルコイルがそれぞれ配置されて
いることを特徴とする偏向ヨーク。
（５）請求項（１）記載において、前記キャンセルコイ
ルが磁性体に巻回されたコイルから構成されていること
を特徴とする偏向ヨーク。
（６）請求項（１）記載において、前記磁束分布不均衡
部材が磁気シールド体あり、その磁気シールド体の付近
に配置されている前記キャンセルコイルの磁束の強さよ
りも、磁気シールド体と離れた位置に配置されているキ
ャンセルコイルの磁束の強さを強くすることを特徴とす
る偏向ヨーク。
（７）請求項（１）記載において、前記磁束分布不均衡
部材が磁気コイルあり、その磁気コイルの付近に配置さ
れている前記キャンセルコイルの磁束の強さよりも、磁
気コイルと離れた位置に配置されているキャンセルコイ
ルの磁束の強さを弱くすることを特徴とする偏向ヨーク
。
（８）請求項（１）記載において、前記磁束分布不均衡
部材の付近に配置されている前記キャンセルコイルのコ
イル巻数と、磁束分布不均衡部材から離れた位置に配置
されているの前記キャンセルコイルのコイル巻数が異な
つていることを特徴とする偏向ヨーク。
（９）請求項（１）記載において、前記磁束分布不均衡
部材の付近に配置されている前記キャンセルコイルの前
記偏向ヨークの中心線に対する取り付け角度と、磁束分
布不均衡部材から離れた位置に配置されているの前記キ
ャンセルコイルの偏向ヨークの中心線に対する取り付け
角度が異なつていることを特徴とする偏向ヨーク。
（１０）請求項（１）記載において、前記磁束分布不均
衡部材の付近に配置されている前記キャンセルコイルの
コイル全長と、磁束分布不均衡部材から離れた位置に配
置されている前記キャンセルコイルのコイル全長が異な
つていることを特徴とする偏向ヨーク。
（１１）請求項（１）記載において、前記磁束分布不均
衡部材の付近に配置されている前記キャンセルコイルの
形状と、磁束分布不均衡部材から離れた位置に配置され
ているの前記キャンセルコイルの形状とが異なつている
ことを特徴とする偏向ヨーク。