JPH0318987Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は光源からの光を導光板を介して操作ノ
ブに導き、操作ノブを照明するようにした表示装
置に係り、特に操作ノブの位置により照明に変化
をもたせ、ON，OFF状態を明確に判別し得るよ
うにしたものである。

〔従来の技術〕

従来、例えば自動車等の車輛に装備されるエア
コン表示装置や内外気コントロール装置は光源か
らの光をアクリル樹脂等の透明な導光板を用いて
表面パネル（表示板）や操作ノブに導き、これら
を明るく照明することにより、夜間における視認
性、操作性並びに車内インテリアの向上を計るよ
うにしたものが広く用いられている。第１図ａ，
ｂは従来のエアコン表示装置に組込まれた表示装
置の一例を示すもので、これを同図において説明
すると、１はエアコン表示装置、２はエアコン表
示装置１の前面に取付けられ文字、記号等の表示
部３以外の部分に遮光膜４が施された表示板、５
は表示板２に設けられた左右方向に長いレバー操
作孔、６はレバー操作孔５にスライド自在に挿通
されたノブ軸、７は前記ノブ軸６に導光体レバー
８を介して取付けられた操作ノブ、９は前記表示
板２の背面に配設された導光板、１０は光源、１
１は前記導光板９、光源１０等を使納するケース
本体を示し、前記光源１０からの光１２を導光板
９を介して表示板２に導き表示部３を照明すると
同時に導光体レバー８に導いて操作ノブ７の表面
を照明するようにしている。このため、導光体レ
バー８の先端は操作ノブ７の表面に露呈し、かつ
フロストまたはシボ加工等により粗面に形成され
ることにより光を散乱反射させ、操作ノブ７の視
認性を向上させている。また、導光体レバー８の
後端面は斜めに切落されることにより反射面１３
を形成している。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、このような従来の表示装置１に
あつては、操作ノブ７がいずれの位置にあつても
常に同一の明るさで照明されるため、変化が全く
なく、明るさ自体には何らの意味を持たせること
ができず、操作ノブ７の位置により表示装置１の
動作、非動作状態を判別するしかなかつた。その
ため、操作ノブ７の移動量が少ないと判別しずら
いという欠点を有している。そこで、OFF時に
は光源を消灯させ操作ノブを照明しないようにす
ることも考えられるが、その場合には操作ノブの
位置が分りにくいという不都合が生じる。

したがつて、本考案は上述したような従来の問
題点に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、操作ノブをオン、オフ位置により異なつ
た明るさで照明することにより、表示装置自体の
作動状態、スイツチのON，OFF状態等を容易に
判別し得るようにした表示装置を提供するもので
ある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記目的を達成するために、表示板に
設けられた長穴状のレバー操作孔をスライド自在
に貫通するノブ軸と、このノブ軸の先端に設けら
れた操作ノブと、前記ノブ軸に設けられ先端が前
記操作ノブの表面に臨むノブ照明用導光板と、ケ
ース内部に配設された光源からの光を前記ノブ照
明用導光体に導く導光板とを具備してなり、前記
ノブ照明用導光体もしくは導光板は少なくとも２
つの光量変更部を有し、前記操作ノブはオン、オ
フ位置により前記光量変更部により異なつた明る
さで照明されるようにしたものである。

〔作用〕

本考案において、２つの光量変更部はオン、オ
フ時におけるスイツチの位置的相違により、操作
ノブを異なつた明るさで照明する。

〔実施例〕

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。

第２図は本考案に係る表示装置の一実施例を示
す横断面図、第３図は縦断面図である。なお、図
中第１図と同一構成部材のものに対しては同一符
号を以つて示し、その説明を省略する。表示板２
には左右方向に長いレバー操作孔５が設けられ、
このレバー操作孔５を貫通するノブ軸６は該孔５
の長手方向に摺動自在に配設されている。光源
（図示せず）からの光をノブ照明用導光体１５に
導く導光板９は前記表示板２の背面側でレバー操
作孔５の上方に該孔５とほぼ等しい長さを有して
配設され、その中間部に折曲部９１Ａが設けられ
ることにより平面視略〓形に形成され、第２図に
おいて左端部９１Ｂが表示板２の裏面に近接して
平行に対向し、右端部９１Ｃが表示板２の裏面か
ら左端部９１Ｂよりも後方に離れて平行に対向し
ている。左端部９１Ｂと右端部９１Ｃの断面積は
等しい。

前記ノブ照明用導光体１５は２つの光量変更部
５１，５２を有している。すなわち、一方の光量
変更部５１はノブ照明用導光体１５の中間部によ
つて構成され、操作ノブ７が左方位置に移動され
た際前記導光板９の左端部９１Ｂの下方に対応位
置するもので、下面には複数の小さなＶ字状凹部
３２が並設されている。これに対して他方の光量
変更部５２は前記ノブ照明用導光体１５の後端部
によつて構成され、操作ノブ７が鎖線で示すよう
に右方位置に移動された際、前記導光板９の右端
部９１Ｃの下方に対応位置するもので、下面には
同様に複数の小さなＶ字状凹部３３が並設されて
いる。但し、この光量変更部５２は前記光量変更
部５１よりも高さおよび巾が小さく設定されるこ
とにより、小さな断面積とされている。

このような構成からなる表示装置において、操
作ノブ７を左方に移動させて第２図実線で示すよ
うに、導光板９の左端部９１Ｂの下方に位置させ
た場合には、左端部９１Ｂからノブ照明用導光体
１５の光量変更部５１に入つた光がＶ字状凹部３
２に当つて該導光体１５の前端部方向に反射さ
れ、操作ノブ７の表面を照明する。一方、操作ノ
ブ７を右方に移動させて導光板９の右端部９１Ｂ
の下方に光量変更部５２を位置させた場合には、
右端部９１Ｃから光量変更部５２に入つた光がＶ
字状凹部３３に当つて該導光体１５の前端部方向
に反射され、操作ノブ７の表面を照明する。

この場合、導光板９の左端部９１Ｂと、右端部
９１Ｃの下面から出射する光の量は一定でも、ノ
ブ照明用導光体８の光量変更部５１，５２の断面
積が異なるので、操作ノブ７のON，OFF位置と
では導光体８内に入射する光量も異なり、そのた
め大きな面積を有する光量変更部５１に入射する
場合（プツシユスイツチのON時）において、操
作ノブ７の表面をより明るく照明し、小さな面積
を有する光量変更部５２に入射する場合（OFF
時）においてはON時より幾分暗く照明する。こ
の結果、プツシユスイツチのON，OFF状態は操
作ノブ７の位置確認に代えて照明の強弱によつて
判別できる。

また、２つの光量変更部５１，５２を異なる色
で着色したり、あるいはいずれか一方の光量変更
部のみを着色し、照明の色をON，OFF時に変え
るようにしておけば、より一層判別を容易なもの
とすることができる。

なお、上記実施例はノブ照明用導光体１５に２
つの光量変更部５１，５２を設けた場合について
説明したが、本考案はこれに限らず必要に応じて
２つ以上の光量変更部を設けてもよいことは勿論
で要は操作ノブ７の切換位買と同数の光量変更部
を設ければよい。

また、上記実施例はノブ照明用導光体１５に光
量変更部５１，５２を設けたが、導光板９側に設
けることも可能である。その場合、導光板９に設
けられる光量変更部の厚みを変えればよい。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案に係る表示装置は、
導光板に導かれた光源からの光を、ノブ軸に設け
たノブ照明用導光体に導いて操作ノブの表面を照
明するに際し、部記導光板もしくはノブ照明用導
光体に少なくとも２つの光量変更部を設け、操作
ノブをそのオン，オフ位置により異なつた明るさ
で照明するよに構成したので、表示装置のオン，
オフ状態と作動状態とを的確に判別することがで
き、特に夜間時等においてオフ状態にあつても操
作ノブの位置確認が容易で、視認性を向上させる
という格別な効果が期待される。また、光量変更
部により照明の明るさを変えるだけでなく照明色
を変えることも可能で、その場合には車内インテ
リアを一層向上させ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは従来のエアコン装置に実装され
た表示装置の一例を示す要部正面図および−
線断面図、第２図は本考案に係る表示装置の一実
施例を示す横断面図、第３図は同装置の縦断面図
である。 ２……表示板、５……レバー操作孔、６……ノ
ブ軸、７……操作ノブ、９……導光板、１０……
光源、１１……ケース本体、１５……ノブ照明用
導光体、５１，５２……光量変更部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表示板に設けられた長穴状のレバー操作孔をス
   ライド自在に貫通するノブ軸と、このノブ軸の先
   端に設けられた操作ノブと、前記ノブ軸に設けら
   れ先端が前記操作ノブの表面に臨むノブ照明用導
   光体と、ケース内部に配設された光源からの光を
   前記ノブ照明用導光体に導く導光板とを具備して
   なり、前記ノブ照明用導光体もしくは導光板は少
   なくとも２つの光量変更部を有し、前記操作ノブ
   はオン，オフ位置により前記光量変更部により異
   なつた明るさで照明されることを特徴とする表示
   装置。