JPH03189421A - 油圧クラッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、自動車の油圧クラッチに関するものである。

〈従来の技術〉 第２図で示すように、エンジンのクランクシャフト１に
フレックスプレート４を固着し、このフレックスプレー
ト４に内側カバー６ａ及び外側カバー６ｂとがボルト８
で結合されたクラッチカバー６をボルト７によって結合
し、このクラッチカバー６内に、外側カバー６ｂに設け
られている軸穴２１を挿通する変速機の入力軸２にスプ
ライン嵌合しているスプラインハブ２０を介してクラッ
チディスク３が設けられ、前記外側カバー６ｂに前記ク
ラッチディスク３を内側カバー６ａに押圧接触させるピ
ストン１１と、このピストン１１を嵌挿するシリンダ１
０とを設け、コントロールバルブ１４にて制御される圧
油を外側カバー６ｂに設けた通路１５を介して前記シリ
ンダ１０に供給するようにした油圧クラッチを本特許出
願人は例えば特願平１−９５２２１号で特許出願してい
る。

〈発明が解決しようとする課題〉 この種の油圧クラッチにおいては、クラッチカバー６内
にクラッチディスク３を内設した状態でクラッチカバー
６をリングギヤ５を備えたフレックスプレート４に結合
し、その後に入力軸２を軸穴２１よりクラッチカバー６
内に挿入し、スプラインハブ２０をスプライン嵌合して
クラッチディスク３と入力軸２の芯出しをする組立作業
が行われている。

しかしながら、スプラインハブ２０の軸穴２１側の外周
面２０ａはテーバ状の細径となっていて、入力軸２の軸
線と平行な軸線の軸穴２１の径との間に大きな隙間Ｃが
できている。このため、前記組立時にクラッチディスク
３が大きく動くので、芯出し作業が雑しく、相当な時間
を要している。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、上記従来の問題を解決したもので、その特徴
とする構成は、エンジンのクランクシャフトに結合され
ているクラッチカバー内のクラッチディスクをクラッチ
接続方向に押圧するピストンを有し、前記クラッチカバ
ーに設けられている軸穴を挿通し、クラッチカバー内で
クラッチディスクのスズラインハブとスプライン嵌合し
ている変速機の入力軸を備えた油圧クラッチにおいて、
前記軸穴とスプラインハブの外周面とを入力軸の軸線と
平行な軸線の平行面としたものである。

また、前記軸穴とスプラインハブの外周面との平行面を
オーバラップしたものである。

く作　用〉 本発明は、上記の構成により、スプラインハブと軸穴と
の極小隙間によってクラッチディスクの動き斌を最少と
し、芯出し作業を容易とするものである。

く実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
において、■はエンジンのクランクシャフトであり、こ
れにフレックスプレート４が固着されている。このフレ
ックスプレート４の外周にはスタータモータと連結され
るリングギャラか取付けられている。

６はクラッチカバーであり、内側カバー６８と外側カバ
ー６ｂとがボルト８によって結合一体止されている。こ
のクラッチカバー６は前記フレックスプレート４にボル
ト７によって結合されている。

３は前記クラッチカバー６内に納められているクラッチ
ディスクであり、スプラインハブ２０を有している。こ
のスプラインハブ２０は前記外側カバー６ｂに設けられ
ている軸穴２１を挿通する変速機の入力軸２にスプライ
ン嵌合されている。

１０は外側カバー６ｂに設けられたシリンダであり、こ
のシリンダ１０内にクラッチディスク３を内側カバー６
ａに圧接するピストン１１が嵌挿されている。

１４はコントロールバルブであり、これにより制御され
る圧油が通路１５を介して前記シリンダ１０に供給され
る。

本発明は上記のような構成の油圧クラッチにおいて、元
来入力軸２の軸線と平行な軸線の軸穴２１に対し、前記
スプラインハブ２０の外周面２２を前記軸穴２１と平行
する平行面とし、かつ、この平行面間の隙間Ｃを半径方
向で０．５〜Ｉ　　ｎ／ｎの極小としたものである。

さらに、軸穴２１とスプラインハブ２０の外周面２２と
の平行面をオーバラップさせる。

本発明は上記の通りの構成であるから、予めクラッチカ
バー６内に納められたクラッチディスク３は、そのスプ
ラインハブ２０の外周面２２とクラッチカバー６に設け
られている軸穴２１とは平行な面で、しかも極小隙間Ｃ
の底台状態となり、クラッチカバー６内におけるクラッ
チディスク３の揺動を規制する。

これにより、油圧クラッチと変速機の組立時におけるク
ラッチディスク３の芯出し作業が容易、かつ短時間で得
られる。

〈発明の効果〉 以上のように本発明は、クラッチカバー内に納められる
クラッチディスクのスプラインハブの外周面をクラッチ
カバーに設けられている入力軸と平行な軸線の軸穴と平
行な面とし、この軸穴とスプラインハブの外周面との平
行面間の隙間を極小にし、且つオーバラップさせた構成
であるから、クラッチカバー内におけるクラッチディス
クの揺動を最小限に抑えることができ、変速機との組立
時におけるクラッチディスクの芯出し作業の容易、迅速
化が得られる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の要部断面図、第２図は従来例の要部断
面図である。 ｌ・・・クランクシャフト、２・・・入力軸、３・・・
クラッチディスク、４・・・フレックスプレート、６・
・・クラッチカバー、１０・・・シリンダ、１１・・・
ピストン、２０・・・スプラインハブ、２１・・・軸穴
、２２・・・外周面、Ｃ・・・隙間。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）エンジンのクランクシャフトに結合されているク
   ラッチカバー内のクラッチディスクをクラッチ接続方向
   に押圧するピストンを有し、前記クラッチカバーに設け
   られている軸穴を挿通し、クラッチカバー内でクラッチ
   ディスクのスプラインハブとスプライン嵌合している変
   速機の入力軸を備えた油圧クラッチにおいて、前記軸穴
   とスプラインハブの外周面とを入力軸の軸線と平行な軸
   線の平行面としたことを特徴とする油圧クラッチ。
2. （２）前記軸穴とスプラインハブの外周面との平行面を
   オーバラップした請求項１記載の油圧クラッチ。