JPH03189005A - 圧延機のロール組替え方法及びその組替えに使用するストリップの緊張装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、スキンパスラインやピックリングラインな
どに設置される圧延機、と（に圧延ロールにストリップ
を互い違いに巻付けて圧延するような形式の圧延機に配
置されるロールの簡便かつ迅速な組替えを実現しようと
するものである。

（従来の技術） 従来、スキンパスライン等に設置されている例えば２段
式の圧延機では、圧延に供するストリップの形状に応じ
てロールカーブや圧下量を調整しつつ上下のロール間に
該ストリップを通してその形状矯正を行っていた。また
ストリップのより有利な形状矯正を行う方法としては、
ロールカーブを変更するためのロール加熱方法やロール
のクラウンを油圧によって制御する、いわゆるＶＣ（Ｖ
ａｒｉａｂｌｅ　Ｃｒｏｗｎ）圧延法などが知られてい
る（鉄と鋼’　７７−５６６７第２５１頁参照）、シか
しながら上記のようなストリップの形状矯正手段は、圧
延材料の厚みが薄く形状変形の大きい場合とか、片耳伸
びが生じている材料に対しては、絞りが発生する危険が
あるため大圧下することができず、従ってこのような場
合、その形状矯正は充分ではなかったのである。

近年ではこのような対策として、圧延ロールにストリッ
プを巻付けて圧延を行う、巻付は異同圧延法が開発され
た（特開昭６３−４３７１５号公報参照）。

（発明が解決しようとする課題） かかる手法は、上記の手法に比べある程度効果があるこ
とが確認されてきている。しかしながら圧延材料を圧延
ロールに巻き付ける形式であることから、圧延材を巻き
付けたままではロールの組替えができず、従ってロール
の組替えの際には圧延材を−たん取り外す必要があった
。

ここに、−たん取り外した圧延材料を再び圧延ロールに
巻き付ける作業は、該材料の先端にワイヤーロープを取
り付け、このワイヤーロープをロールに巻き付ける。そ
してクレーンなどにて該ワイヤーロープを引っ張りなが
ら圧延ロールに材料を巻き付けていくという手順に従う
ことになり、多大な時間（１〜２時間）を要し、しかも
圧延材料の巻付けの際、ロールにすりきすが発生する不
利があった。

このような形式になる圧延機において、−たん圧延を中
断してロールの組替えを行うようなことがあっても、圧
延材料の取り外しをすることなくＭ便かつ迅速にロール
の組替えができる、新規な方法とその方法に使用する装
置を提案することがこの発明の目的である。

（課題を解決するための手段） この発明は、圧延パスラインを上下に挟む少なくトモ一
対の圧延ロールにストリップを互い違いに巻き付けつつ
、該ストリップの圧下を行う圧延機の圧延ロールを組替
えるに当たり、圧延ロールの回転を一端停止して、まず
圧延ロールに巻き付いたストリップを該圧延ロールから
離反させ、次いでその離反状態を維持して圧延ロールの
取り外し・取り付けを行うことを特徴とする圧延機のロ
ール組替え方法である。

ここにこの発明においては、ストリップを圧延ロールか
ら離反させた後、該ストリップをその長手方向に沿って
緊張させておくのがよい。

また、この発明は圧延ロールから離反させたストリップ
をその長手方向に緊張させる装置であって、該装置はス
トリップの幅方向に沿って進退移動可能で、かつ圧延パ
スラインと交差する向きに昇降移動可能なストリップの
支持用ロッドを備えることを特徴とするストリップの緊
張装置であり、ここに上記のストリップの支持用ロッド
は圧延機の出入り側にそれぞれ、少なくとも３本有する
ものとする。また、上記の装置において、ストリップの
支持用ロッドは、ベアリングを介して回転可能に支持さ
れ該ロッドの進退移動を司る液圧又は空気圧シリンダー
からなるスライド機構と、このシリンダー〇軸端域にか
ん合するギア及びこのギアと噛み合い該シリンダーを該
支持ロッドとともに上下に移動させるラックからなる昇
降機構を備えるものとするのがよい。

（作　用） さて、第１図（ａ）（ｂ）　（Ｃ）にこの発明に従うス
トリップの緊張装置の一例を、ストリップを圧延ロール
に巻付けつつ圧下する形式の圧延機に設置した場合につ
いて示し、同図における番号１は、圧延機のハウジング
、２ａ、２ｂは圧延ロール、３は圧延に供されるストリ
ップ、４ａ〜４ｆはストリ・ンプ３をその長手方向に緊
張させる際に使用するストリップの支持用ロッドであっ
て、この支持ロッド４ａ〜４ｆは、ベアリングｂを介し
て回転可能に支持された液圧あるいは空気圧の如きシリ
ンダーＳに接続され、該シリンダーＳの作動によってス
トリップ３の幅方向に進退移動できるようになっている
。ここに支持用ロッドを進退移動させる手段はシリンダ
ーＳに代えてラックとビニオンからなる機械式のスライ
ド機構としてもよい。またこの支持用ロッド４ａ〜４ｆ
のそれぞれには、これに連結するシリンダーＳの軸端領
域にギアｇを設けて、このギアｇを枠体５内に設置した
ラックｒと係合させる。各シリンダーＳの軸端には、モ
ータなどの駆動源６を接続しておき、それを作動させる
ことによって、上記ギアｇをラックｒに沿って移動させ
、それとともに各支持用ロッドを圧延パスラインと交差
する向きに上下動させる。ここに支持用ロッドを上下動
させる手段としては、ギア及びラックに代えて液圧シリ
ンダーなどを適用するとこもできる。

このような構成の設備において、ストリップを取り外す
ことなく圧延ロールの組替えを行うには、次の手順に従
う。

１）　まず、第２図のように、圧延ロール２ａ。

２ｂに巻き付いたストリップ３がハウジング１のそれぞ
れ入側及び出側にはみ出すように該ストリップ３を送り
出す。

２）　次に各支持用ロッド４ａ〜４ｆをライン内へスラ
イドさせストリップ３の内側に位置させる。

３）　そして各支持用ロッド４ａ〜４ｂを上下に移動さ
せて第３図に示すよう圧延ロール２ａ、２ｂにストリッ
プ３が干渉しないようにそれを緊張させた状態で通常の
組替え要領に従いロールの組替えを行う。

以上説明したようにこの発明では、ストリップを通板さ
せた状態でロールの組替えを行うことができるので、ロ
ールの組替えに多大な時間を要したり、ロールにすり傷
を発生させるようなうれいはない。

第４図に、ピックリングラインの一例を示す。

同図における番号７はアンコイラ−１８はレベラー、９
はウエルダー、１０はテンパーミル、１１は入側ルーパ
ーカー、１２は酸洗槽、１３は水洗槽、１４は出側ルー
パーカー、１５は出側シャー、そして１６はテンション
リールである。このような設備に通されるストリップ３
は、通常ウエルダ−９にて接合され、次いでテンパーミ
ル１０を通って形状矯正される。ここで平たんになった
ストリップ３は入側ルーパーカー１１を経由して酸洗槽
１２で脱スケールされた後、水洗槽１３さらに出側ルー
パーカー１４を経由してテンションリール１６に巻き取
られる。このようなラインにおいては、入側ウエルダ−
９で後続のストリップと接続されれば、出側テンション
リール１６の前段におけるシャー１５に至るまでは連続
化されていて、このような状態でテンパーミル１０のロ
ールの組替えを行うためにストリップ３を切断すること
は不可能である。しかしながら、この発明におけいては
、ストリップ３を切断することなく簡便かつ迅速にロー
ルの組替えを行うことができるのである。

（実施例） 圧延ロールに巻き付いたストリップを−たん切断し、ロ
ールの組替え後ストリップの先端にワイヤーロープを取
付け、これをクレーンによって引張って該圧延ロールに
ストリップを巻き付ける従来のロール組替え方式と、こ
の発明におけるロール組替え方式について同様の設備を
用いてそれにかかる時間について計測した。その結果、
従来方式では約２時間程度あったのが、この発明によれ
ば約２０〜３０分と極めて短時間でロールの組替え作業
を終了することができた。

（発明の効果） かくしてこの発明によれば、圧延ロールに巻き付けたス
トリップを切断したりロールにすり傷をつけることなし
に該圧延ロールを簡便かつ迅速に組替えることができ、
従ってこれにかかる時間や経費を節減できるし、ライン
の生産性を著しく改善できる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）（Ｃ）はこの発明に従う装置の一例
を示した図、 第２図、第３図はこの発明に従うロールの組替え要領の
説明図、 第４図はビックリングラインを模式的に示した図である
。 １・・・圧延機のハウジング ２ａ、２ｂ・・・圧延ロール ３・・・ストリップ　　　４ａ〜４ｆ・・・回転ロシド
、ｂ・・・ベアリング　　　Ｓ・・・シリンダーｇ・・
・ギア　　　　　　　ｒ・・・ラック６・・・駆動源　
　　　　７・・・アンコイラ−８・・・レベラー　　　
　９・・・ウェルター１０・・・テンパーミル　　１１
・・・入側ルーバーカー１２・・・酸洗槽　　　　　１
３・・・水洗槽１４・・・出側ルーパーカー １５・・・出側シャー　　　Ｉ６・・・テンションリー
ル第１図 （ａ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、圧延パスラインを上下に挟む少なくとも一対の圧延
   ロールにストリップを互い違いに巻き付けつつ、該スト
   リップの圧下を行う圧延機の圧延ロールを組替えるに当
   たり、 圧延ロールの回転を一端停止して、まず圧 延ロールに巻き付いたストリップを該圧延ロールから離
   反させ、次いでその離反状態を維持して圧延ロールの取
   り外し・取り付けを行うことを特徴とする圧延機のロー
   ル組替え方法。 ２、ストリップを圧延ロールから離反させた後、該スト
   リップをその長手方向に沿って緊張させる請求項１記載
   の方法。 ３、圧延ロールのロール表面から離反させたストリップ
   をその長手方向に緊張させる装置であって、該装置はス
   トリップの幅方向に沿って進退移動可能で、かつ圧延ロ
   ールのロール軸と交差する向きに昇降移動可能なストリ
   ップの支持用ロッドを備えることを特徴とするストリッ
   プの緊張装置。 ４、圧延ロールの出入側に、ストリップの支持用ロッド
   を少なくとも３本有する請求項３記載の装置。 ５、請求項３又は４に記載した装置において、ストリッ
   プの支持用ロッドは、ベアリングを介して回転可能に支
   持され該ロッドの進退移動を司る液圧又は空気圧シリン
   ダーからなるスライド機構と、このシリンダーの軸端域
   にかん合するギア及びこのギアと噛み合い該シリンダー
   を該支持ロッドとともに上下に移動させるラックからな
   る昇降機構を備えることを特徴とするストリップの緊張
   装置。