JPH03188105A - 水酸基含有含フッ素樹脂、その製法及び塗料組成物 - Google Patents

水酸基含有含フッ素樹脂、その製法及び塗料組成物

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JPH03188105A
JPH03188105A JP23249090A JP23249090A JPH03188105A JP H03188105 A JPH03188105 A JP H03188105A JP 23249090 A JP23249090 A JP 23249090A JP 23249090 A JP23249090 A JP 23249090A JP H03188105 A JPH03188105 A JP H03188105A
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JP
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hydroxyl group
cyclic hydrocarbon
hydroxyl
fluorine
group
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JP23249090A
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English (en)
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Kaoru Kamiyanagi
薫 上柳
Akira Nakabayashi
亮 中林
Hiroaki Adachi
弘明 足立
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水酸基含有含フッ素樹脂に関する。
更に詳細には、本発明は、常温又は加熱下に架橋硬化し
うる含フッ素塗料に適する耐候性樹脂に関する。
(従来の技術) ポリイソシアナート系またはメラミン系化合物を硬化剤
として用い、常温又は加熱下に架橋硬化しうる水flI
基を含有する含フッ素塗料用樹脂は、例えば特開昭57
−34107号公報、特開昭511−34866号公報
、特開昭59−102962号公報、特開昭61−27
5311号公報、特開昭62−288666号公報等で
知られている。
然しなから、−船釣に水酸基含有含フッ素共重合体は、
硬化剤、特に常温硬化性に優れたポリイソシアナート系
硬化剤との相溶性に乏しく、上記従来技術においても、
例えばシクロヘキシルビニルエーテルや非常に嵩高い置
換基を有するビニルエステル等の、高価かつ入手困難な
共重合成分を使用している。
それにもかかられす、得られた水酸基含有含フッ素共重
合体は硬化剤との相溶性や顔料分散性等、更には硬化塗
膜の硬度や基材への密着性等の性能が未だ充分とは言え
ず、この点を改良する目的で、例えば特開昭59−96
177号公報、特開昭61−247727号公報、特開
昭59−41321号公報、特開昭6に247750号
公報等に見られるが如く、水酸基含有含フッ素共重合体
に、例えばポリエステルやポリアクリレート等をグラフ
ト共重合させるといった、比較的煩雑で技術的にも困難
な手法を用いざるを得ないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) すなわち、本発明の目的は、煩雑な工程を経ることもな
く、また入手困難な原料も必要とせずして製造可能な、
各種硬化剤との相溶性や顔料分散性に優れ、且つ耐候性
及び塗膜硬度、基材への密着性等の塗膜性能にも優れた
水酸基含有含フン素樹脂とその製造方法、及びそれを用
いた塗料組成物を従供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、
水酸基含有含フッ素共重合体の側鎖に特定の結合基を介
し、特定構造の官能基を導入することにより、上記課題
を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った
すなわち、本発明は: ■ 分子中にフッ素及び水酸基を含有し、かつ側鎖にウ
レタン結合を介して環状炭化水素基を有する、数平均分
子量1,000〜50,000、樹脂分水酸基価10〜
150の水酸基含有含フン素樹脂に関するものであり、
また、 ■ 分子中にフッ素及び水酸基を含有する水酸基含有含
フッ素共重合体中の水酸基の一部と、少な(とも1種の
環状炭化水素基含有モノイソシアナートとを反応させる
、水酸基含有含フッ素樹脂の製造方法に関し、並びに ■ 分子中にフッ素を含有する重合性単量体、分子中に
水酸基を含有する重合性単量体、及び分子中にウレタン
結合を介して環状炭化水素基を含有する重合性単量体を
必須の構成成分とし、場合により任意の他の重合性単量
体の共存下に、これら単量体混合物を共重合する、水酸
基含有フン素樹脂の製造方法にも特徴を有し、更に ■ 分子中にフッ素及び水酸基を含有し、かつ側鎖にウ
レタン結合を介して環状炭化水素基を有する水酸基含有
含フッ素樹脂と、これを架橋可能な硬化剤とを主樹脂成
分として配合してなる、塗料組成物に関するものである
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の出発物質となるべき水酸基含有含フッ素共重合
体は、例えば; (al  特開昭57−34107号公報、特開昭58
−136662号公報、特開昭62−288666号公
報、特開昭63−110265号公報、特開昭59−2
19372号公報、特開昭59−102962号公報、
特開昭61−113607号公報、特開昭61−275
311号公報、特開昭62−169820号公報、特開
昭61−57609号公報、特開昭63−182312
号公報、特開昭59−102961号公報、特開昭63
83108号公報、特開昭63−218715号公報、
特開昭63−213508号公報、特開昭64−606
16号公報、特開昭61−141713号公報等に見ら
れるが如き、例えばフン化ビニリデン、トリフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ピレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロ
−メチルビニルエーテル等に代表される、含フッ素オレ
フィン系単量体の少なくとも1種と、これと共重合し得
る共重合体中に水酸基を導入可能な単量体成分、及び任
意のその他の単量体成分との共重合物。
(bl  例えば、特開昭58−34866号公報、特
開昭59−145274号公報、特開昭6310501
5号公報等に見られる如き側鎖に含フッ素基を有する(
メタ)アクリレート系の少なくとも1種と、これと共重
合し得る共重合体中に水酸基を導入可能な単量体成分、
及び任意のその他の単量体成分との共重合物。
等が挙げられる。
なかでも、上記(a)で示される共重合体が好ましく、
この際、水酸基導入可能な分子中に水酸基を含有する重
合性単量体成分としては、例えば、2ヒドロキシエチル
ビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル
、4−ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル等のヒ
ドロキシアルキルビニルエーテル類=2−ヒドロキシエ
チルアリルエーテル:4−ヒドロキシブチルアリルエー
テル等のヒドロキシアルキルアリルエーテル類等が代表
的に例示され、更には、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等の水酸基含有(メタ)アクリレート等も使用で
きる。
また、その他の単量体成分としては、例えばエチルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロへキシルビ
ニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル等の
アルキルビニルエーテルR=エチルアリルエーテル、フ
チルアリルエーテル、シクロへキシルアリルエーテル、
2−エチルへキシルアリルエーテル、等のアルキルアリ
ルエーテル類:酢酸ビニル、酪酸ビニル、2−エチルヘ
キサン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサチック酸ビ
ニル等のアルキルビニルエステル類:酢酸アリル、酪酸
アリル、2−エチルヘキサン酸アリル等のアリルエステ
ル類:及び各種(メタ)アクリル酸エステル類、フラー
ル酸エステル類、マレイン酸エステル類、各種不飽和炭
化水素類等が代表的に例示可能である。
更に好ましい水酸基含有含フッ素共重合体(a)として
は、含フッ素オレフィン系単量体として、下記一般式(
+)  で示されるものを用いたもの、CF、 −=C
XY     ・・・(1)(X、Yは同一でも異なっ
ていても良く、夫々F、CCCF、 、Hの何れかを示
す。)特に好ましいものとしては、クロロトリフルオロ
エチレン、ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロ
エチレンの中から選ばれる少なくとも1種を用いたもの
である。
これら水酸基含有含フッ素共重合体の分子量は、通常、
数平均分子量でi、ooo〜50,000゜好ましくは
、2,000〜30,000程度であり、その水酸基価
は、通常、樹脂分換算で10〜150、好ましくは25
〜100程度、Tg(ガラス転移温度)は、通常、−5
0〜120°C1好ましくは一20〜90°C程度であ
る。
本発明によりなる水酸基含有含フッ素樹脂は、■ 上記
の如き水酸基含有含フッ素共重合体中の水酸基の一部と
少なくとも1種の環状炭化水素基含有モノイソシアナー
トとを反応させる、もしくは ■ 上記の如き含フッ素単量体、水酸基含有単量体、及
び水酸基含有単量体と少なくとも1種の環状炭化水素含
有モノイソシアナートとを反応させて得られる分子中に
ウレタン結合を介して環状炭化水素基を有する単量体を
必須の構成成分とし、場合により任意の他の共重合性単
量体の共存下にこれらを共重合させることにより得られ
る。
これら環状炭化水素基含有モノイソシアナートとしては
、例えば、 ・シクロヘキシルイソシアナート、 ・アルキル置換シクロヘキシルイソシアナート、・ベン
ジルイソシアナート、 ・イソシアナトメチル−シクロヘキサン等のモノイソシ
アナート類: 更には、例えば、 ・3−イソシアナトメチル−3,5,5−)リメチルシ
クロヘキシルイソシアナート:(IPDI)、 ・1.3−(又は1.4−)ビス(インシアナトメチル
)シクロヘキサン= (水添XDI)、・1.3−(又
は1.4−)ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン: 
(XDI)、 ・1.3−(又は1.4−)ビス(α、α−ジメチルイ
ソシアナトメチル)ベンゼン:  (TMXDI)、 ・ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン: 
(水添MDI)、 ・1.4−(又は1.:3−)ジイソシアナトシクロヘ
キサン、 ・l−メチル−2,4−(又は2.6−)ジイソシアナ
トシクロヘキサン: (水添TDI)、等の環状炭化水
素基含有ジイソシアナートモノマー類の2つのイソシア
ナート基のうちの1つだすを、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパツール、イソプロパツール、n−ブタノ
ール、イソブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、ベンジルアルコール、2−エチルヘキシルアルコ
ール、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジイソブチ
ルアミン、ジシクロヘキシルアミン等の1価の活性水素
化合物と反応させて得られるモノイソシアナート化合物
(いわゆるハーフブロック体)M等が挙げられる。
なお、これら、いわゆるハーフブロック体は、−a的に
は、対応するジイソシアナートモノマーと活性水素化合
物とを、ジイソシアナー+−a剰条件〜好ましくはN 
COlo H当量比6以上で反応させた後、余剰のジイ
ソシアナートモノマーを除去精製することによって、ハ
ーフブロック体を主成分とする混合物として得られる。
本発明に用いられるイソシアナート類は、上記の如く、
環状飽和炭化水素基もしくは芳香環を有することが必須
であるが、例えばフェニルイソシアナート、トリレンジ
イソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート等
の如き芳香環に直接イソシアナート基が結合したものは
塗料としての耐候性に欠点を生じるため、好ましくない
これらモノイソシアナート[は、適宜混合して用いるこ
とも出来、また任意に、ブチルイソシアナート、ヘキシ
ルイソシアナート、2−エチルヘキシルイソシアナート
、オクタデシルイソシアナート等の脂肪族モノイソシア
ナート類、及び/又はヘキサメチレンジイソシアナート
、3,3.5(又は3,5.5−) トリメチルへキサ
メチレンジイソシアナートCTMDI)の如き脂肪族ジ
イソシアナート類や、上記の環状炭化水素基含有ジイソ
シアナート類等のジイソシアナート類等と混合して用い
ることも可能である。
水酸基含有含フッ素共重合体と上記環状炭化水素基含有
モノイソシアナートとを反応させる際の、水酸基含有含
フッ素共重合体中のOH基と、イソシアナート類のNC
O基との当量比は、原料である水酸基含有含フッ素共重
合体のOH価、及び目的とする水酸基含有含フッ素塗料
用樹脂の目標OH価により設定されるが、通常N CO
lo H当量比で3/100〜90/100、好ましく
は、5/100〜80/100、更に好ましくは10/
100〜70/100の範囲で設定される。
このN G Olo H当量比が37100より小さい
場合は目的とする硬化剤との相溶性や顔料分散性発現の
効果゛に乏しく、また9 0/100より大きい場合は
、生成物である水酸基含有含フッ素塗料用樹脂のOH価
が低くなりすぎて塗料としての性能が出しにくい。
一方、水酸基含有単量体と環状炭化水素基含有イソシア
ナート類とを予め反応させて、ウレタン結合を介して環
状炭化水素基を含有する単量体を得る場合は、水酸基含
有単量体のOH基とイソシアナートIIのNGO基とを
等当量で反応して、目的の環状炭化水素基を含有する単
量体のみを得た後、他の単量体と共重合に供しても良い
し、また、上記の如きN COlo H当量比範囲の水
酸基含有単量体過剰の条件で、かつ必要により他の共重
合性単量体の共存下で反応させた後、所望の共重合反応
に供しても良い、更には、所望の単量体類とイソシアナ
ート成分を同時に反応器中に仕込み、重合反応とウレタ
ン形成反応を同時に行うことも可能である。
いずれの反応に際しても、溶剤は使用してもしなくても
良いが、通常は、例えばトルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブ、メチルエチルケトン
、メチルイソブチルケトン等の溶剤を用いることが可能
であり、また、反応を促進するために、例えばジブチル
錫ジラウレート等の公知のウレタン化反応促進触媒を添
加することも可能である。
反応温度は、通常、室温〜120°C程度の中から選択
される。
反応の進行は、例えば赤外線吸収スペクトルや滴定等に
よりNGO基の減少を追うことにより追跡され、通常N
C0Iが消滅した時点で反応を終了する。
かくして得られた、生成物の構造を代表的に例示すると
、 主鎖に  −CF、−CXY (X、Yは同一でも異なっていてもよく、それぞれ好ま
しくはF、CI、CF、、Hを示す、)なる構造でフッ
素を含有しており、 かつ、 −CH,−CH− Q−OH。
(Qは2価の有機基である。) なる構造で側鎖に水酸基を有しており、かつ、−CH,
−CH Q−0−Co−NH−Z。
(Qは2価の有機基であり、Zは環状炭化水素基を有す
る1価の有機基を示す、) なる構造で他の側鎖にウレタン結合を介して環状炭化水
素基を有した、側鎖にウレタン結合を介して環状炭化水
素基を有する水酸基含有含フッ素樹脂である。
得られた水酸基含有含フッ素樹脂の分子量は、数平均分
子量で1,000〜50,000、好ましくは、2,0
00〜30,000程度であり、その水酸基価は、樹脂
分換算で10〜150、好ましくは25〜100程度、
Tg(ガラス転移温度)は、−50−120℃、好まし
くは一20〜90℃程度である。
分子量が上記i、oooより低すぎる場合は、塗料用主
剤として用いた場合に塗膜の強腹、硬度、耐候性等に欠
陥を生じ、また50,000より高すぎる場合には、樹
脂の粘度が高く成り過ぎて取り扱いが困難になるため、
それぞれ好ましくない。
また、水酸基価が上記lOより低すぎる場合は、やはり
塗膜の強度、硬度、耐候性等に欠陥を生じ、150より
高すぎる場合は、塗膜が脆くなり、それぞれ好ましくな
い。
更に、Tgが一50°Cより低すぎる場合は、塗膜の硬
度が低すぎて好ましくなく、120°Cより高すぎる場
合は、塗膜が脆くなりすぎて好ましくない。
これら水酸基含有含フッ素樹脂を、塗料組成物の主剤と
して用いる場合には、硬化剤として通常下記の如きもの
が用いられる。
■ 例えば、ヘキサメトキシメチロールメラミン及びそ
の縮合多核体、ヘキサブトキシメチロールメラミン及び
その縮合多核体等のいわゆるメラミン系硬化剤。
■ 例えば、ヘキサメチレンジイソシアナート(HDI
)、I PD I、水添MD I、XD I、水添XD
I、TMDI (各略号は前出参照)等のジイソシアナ
ートモノマー類、及びこれらのモノマー類の単独又は混
合物から誘導される、例えば、イソシアヌレート型ポリ
イソシアナート、ビユレット型ポリインシアナート、1
,3−ブタンジオール、トリメチロールプロパン等の多
価アルコールとのウレタン型付加体等に代表されるポリ
イソシアナート系硬化剤。
■ 上記ポリイソシアナート系硬化剤のイソシアナート
基を、例えばイミダゾール類、ヒドロキシピリジン類、
アセト酢酸エステル等のいわゆる活性メチレン系化合物
類、各種オキシム類、カプロラクタム類、フェノール類
等の化合物で封鎖したブロックイソシアナート系硬化剤
これら硬化剤類は、適宜混合して用いることも可能であ
る。
塗料組成物中の水酸基含有含フッ素樹脂と上記の如き硬
化剤類との配合比率は、求める塗料の性能に応じて任意
に設定可能であるが、通常はメラミン系硬化剤の場合は
、主剤と硬化剤との重量比で100/3〜100150
の範囲、好ましくは10015〜100/40の範囲で
選定され、ポリイソシアナート及びブロンクイソシアナ
ート系硬化剤の場合は、水酸基含有含フッ素樹脂中にO
H基と硬化剤中にNGO基との当量比がOH/NGO=
0.3/1〜3/11好ましくは0.5/l〜2.5/
1の範囲で選択される。
塗料組成物中には、上記主剤及び硬化剤の他に、必要に
応じて粘度調整のための溶剤類、硬化反応促進のための
触媒類、顔料・染料類、光吸収剤、酸化防止剤等の安定
剤類、その他の塗料用添加剤類等を配合することが可能
である。
かくして得られた塗料組成物は、原料である水酸基金を
含フッ素共重合体の有する優れた耐候性を維持しながら
、ポリイソシアナート等の各種硬化剤との相溶性、及び
顔料分散性、硬化塗膜の硬度、基材への密着性等が格段
に向上した性能を発揮する。
以下、実施例により更に詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例により何ら限定されるものではない。
なお、実施例中に使用する略号を以下に列記する。
〔単量体〕
CTFE:クロロトリフルオロエチレン、1−IFP:
  ヘキサフルオロプロピレン、HBVE :ヒドロキ
シプチルビニルエーテルEVE  :エチルビニルエー
テル、 IBVE:イソブチルビニルエーテル、VV−9:バー
サチック酸ビニルエステル、〔イソシアナート成分〕 CHI  ニジクロヘキシルイソシアナート、IPDI
:3−イソシアナトメチル−3,5゜5−トリメチルシ
クロヘキシルイソシアナート、 〔重合開始剤〕 AIBN:アゾビスイソブチロニトリル、パーブチルP
V:t−プチルバーオキシピパレート、 〔分子量〕 共重合体の分子量は、ゲルパーミエイションクロマトグ
ラフィを用いて、ポリスチレン標品検量線より求めた。
〔使用機器〕
・装置:島津製作所 LC−3A、 ・カラム:東ソー■ TSKget G−5000HXL G−4000HXL G−2000HXL ・検出器:島津製作所 RID−6A、・データ処理:
島津製作所C−R4A、・キャリヤー:テトラヒドロフ
ラン、 (IR測測定 界外線吸収スペクトル(IR)は、日本分光■製FT/
IR−5M型を使用して測定した。
〔水酸基価〕
水酸基価はJIS  K−0070に準じて測定した。
〔物性測定〕
各種塗膜の物性測定(耐衝撃性、密着性)は、JIS 
 K−5400に準じた。また、塗膜硬度の測定は、l
5O−1522に従った。
実施例I CTFE126g、EVE47g、HBVE50gをキ
シレン/メチルイソブチルケトン(MIBK)混合溶剤
中で、AIBNを開始剤として重合を行った後、精製・
固形分調整を行い、固形分=50%:樹脂分水酸基価=
130■−KOH/g(以下同単位);数平均分子量’
:12,000の水酸基含有含フッ素共重合体を得た。
これを〔共重合体A〕とする。
共重合体A100gと3.9gのMIBKに溶解した3
、9gのCHIとをジブチル錫ジラウレートを触媒とし
て、赤外線吸収スペクトル(IR)にてNGO基の消滅
を確認するまで、80°Cで4時間反応した。
得られた水酸基含有含フッ素樹脂溶液は、淡黄色透明液
体で、固形分=50%;樹脂分水酸基価−88;数平均
分子量−13,000であった。
得られた樹脂溶液を〔主剤■〕とする。
原料〔共重合体A〕及び生成物〔主剤■〕のIRスペク
トルをそれぞれ第1.2図に示す。
第2図より、〔主剤■〕のrRスペクトルには1700
cm−’付近にウレタン結合に起因する吸収が観測され
、〔主剤■]にはウレタン結合を介して環状炭化水素基
(シクロヘキシル基)が導入されたことが明らかである
実施例2 MIBKとCHIの量を夫々7.5gとする以外は、実
施例1と同様に反応を行い、淡黄色透明液体:固形分=
50%:樹脂分水酸基価−55;数平均分子量−14,
000なる物性を有する〔主剤■〕を得た。
実施例3 HFP  216g、IBVE  78g、HBVE 
 77gをMIBK溶剤中でパーブチルPVを開始剤と
して重合を行った後、精製・固形分調整を行い、固形分
−50%:樹脂分水酸基価−87;数平均分子1t=3
3.000の水酸基含有含フッ素共重合体を得た。これ
を〔共重合体B〕とする。
共重合体B100gと4.8gのMIBKに溶解した4
、8gのCI−f lとをジブチル錫ジラウレートを触
媒として、赤外線吸収スペクトル(IR)にてNGO基
の消滅を確認するまで、75゛Cで4時間反応した。
得られた水酸基含有含フッ素樹脂溶液は、淡黄色透明液
体で、固形分−50%:樹脂分水酸基価=40;数平均
分子量−36,000であった。
得られた樹脂溶液を〔主剤■〕とする。
原料〔共重合体B〕と生成物〔主剤■〕のIRスペクト
ルをそれぞれ第3.4図に示す。
第4図より、〔主剤■〕のIRスペクトルには1700
C11−’付近にウレタン結合に起因する吸収が観測さ
れ、〔主剤■〕にはウレタン結合を介して環状炭化水素
基(シクロヘキシル基)が導入されたことが明らかであ
る。
実施例4 222gのIPDIと、7.4gのイソブチルアルコー
ルとを100”Cで3時間反応させた後、薄11i発缶
を用いて余剰のIPDIを除去精製し、純度93%のI
PDIのイソブチルアルコールによるハーフブロック体
を得た。
共重合体8100gとlO,ogのMIBKに溶解した
10.0gの上記ハーフブロック体とをジブチル錫ジラ
ウレートを触媒として、赤外線吸収スペクトル(IR)
にてNGO基の消滅を確認するまで、80°Cで4時間
反応した。
得られた水酸基含有含フッ素樹脂溶液は、固形分−50
%:樹脂分水酸基価=43;数平均分子量−40,00
0であった。得られた樹脂溶液を〔主剤■〕とする。
実施例5 HFP216g、VV−9130g、HBVE90gを
MIBK溶剤中でバーブチルPVを開始剤として重合を
行った後、精製・固形分調整を行い、固形分−50%:
樹脂分水酸基価=110;数平均分子量=30,000
の水酸基含有含フッ素共重合体を得た。これを〔共重合
体C〕とする。
共重合体Cl00gと4.9gのMIBKに溶解した4
、9gのCHIとをジブチル錫ジラウレートを触媒とし
て、赤外線吸収スペクトル(IR)にてNGO基の消滅
を確認するまで、75°Cで4時間反応した。
得られた水酸基含有含フッ素樹脂溶液は、淡黄色透明液
体で、固形分=50%:樹脂分水酸基価=60;数平均
分子量−34,000であった。
得られた樹脂溶液を〔主剤■)とする。
実施例6 オートクレープ中にHBVE46g、IBVE60g1
キシレン250g、CHI  25gを仕込み、触媒と
してジブチル錫ジラウレートをCHIに対して40pp
m加えて60°Cにて1時間反応させた。その後、CT
FEを119g仕込み、ハーフチル−P■を開始剤、炭
酸カルシウムを安定剤として 、67°Cにて8時間重
合を行った。
キシレンにて固形分調整を行った後、固形分=50%;
樹脂分水酸基−49■−KOH、数平均分子19,00
0の水酸基含有フン素樹脂溶液を得た。得られた樹脂溶
液を〔主剤■〕とする。
比較例1 4.8gのCHIを、4.8gのn−ヘキシルイソシア
ナートとする以外は、実施例3と同様に反応を行い、固
形分=50%:樹脂分水酸基価=40;数平均分子量L
=、36,000の樹脂溶液を得た。このものを〔主剤
1〕とする。
実施例6〜11および比較例2〜5 実施例1〜6で得られた水酸基含有含フッ素樹脂(主剤
■〜■)と、硬化剤としてヂュラネートTPA−100
(ヘキサメチレンジイソシアナート系イソシアヌレート
型硬化剤、NGO含量=23.3%)とを、OH/N 
CO当量比=1.0になるように配合し、キシレン/M
 I B K混合溶剤をシンナーとしてフォードカップ
#4で15秒に調整し、塗装し塗膜物性を測定した。(
実施例6〜11) 比較例1で得られた主剤1、及び実施例1.3.5に記
した共重合体A、B、Cを主剤とした系も実施例6〜1
1と同様に塗装し塗膜物性を測定した。(比較例2〜5
) 夫々の結果を第1表に示す。
第1表 (発明の効果) 第1表の実施例6.7と比較例3との比較:実施例日、
9と比較例4との比較:実施例10と比較例5との比較
から明らかな如く、本発明による新規な樹脂は、優れた
硬化剤との相溶性を有していて、塗料用樹脂として優れ
ており、従って本発明による塗料組成物は、優れた塗膜
物性(特に硬度と密着性)を有している。
また、実施例8と比較例2との比較により、環状炭化水
素基導入効果が理解される。
l)○:透明塗膜(硬化剤との相溶性= O) 、 2
)◎1100/100  3)ASTM G−53準1
11%X→04装時白濁塗膜、硬化進行と  ○:99
/100〜50/100. Q:QUV 3000Hr
 テ光沢共に透明イー             X:
49/100以下、    保持率951臥L×:白濁
塗膜(硬化剤との相溶性= X) 、        
 傘H塗膜外観不良につき評価出来ず。
【図面の簡単な説明】 第1.2図は、それぞれ原料〔共重合体A]及び生成物
〔主剤■〕のIRスペクトルを示す。 第3.4図は、それぞれ原料〔共重合体B〕及び生成物
〔主剤■〕のIRスペクトルを示す。 (ほか1名)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子中にフッ素及び水酸基を含有し、かつ側鎖に
    ウレタン結合を介して環状炭化水素基を有する、数平均
    分子量1,000〜50,000、樹脂分水酸基価10
    〜150の水酸基含有含フッ素樹脂。
  2. (2)分子中にフッ素及び水酸基を含有する水酸基含有
    含フッ素共重合体中の水酸基の一部と、少なくとも1種
    の環状炭化水素基含有モノイソシアナートとを反応させ
    ることを特徴とする、水酸基含有含フッ素樹脂の製造方
    法。
  3. (3)分子中にフッ素を含有する重合性単量体、分子中
    に水酸基を含有する重合性単量体、及び分子中にウレタ
    ン結合を介して環状炭化水素基を含有する重合性単量体
    を必須の構成成分とし、場合により任意の他の重合性単
    量体の共存下に、これら単量体混合物を共重合すること
    を特徴とする、水酸基含有フッ素樹脂の製造方法。
  4. (4)分子中にフッ素及び水酸基を含有し、かつ側鎖に
    ウレタン結合を介して環状炭化水素基を有する水酸基含
    有含フッ素樹脂と、これを架橋可能な硬化剤とを主樹脂
    成分として配合してなる、塗料組成物。
JP23249090A 1989-09-14 1990-09-04 水酸基含有含フッ素樹脂、その製法及び塗料組成物 Pending JPH03188105A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5283304A (en) * 1990-08-13 1994-02-01 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Fluorine-containing resin and coating composition containing same as main component
JP2008101221A (ja) * 2007-11-12 2008-05-01 Kanto Denka Kogyo Co Ltd 二重結合含有含フッ素共重合体を主成分とするフッ素系ワニス
JP2008115392A (ja) * 2007-11-12 2008-05-22 Kanto Denka Kogyo Co Ltd 二重結合を含有する含フッ素共重合体硬化塗膜

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US5283304A (en) * 1990-08-13 1994-02-01 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Fluorine-containing resin and coating composition containing same as main component
JP2008101221A (ja) * 2007-11-12 2008-05-01 Kanto Denka Kogyo Co Ltd 二重結合含有含フッ素共重合体を主成分とするフッ素系ワニス
JP2008115392A (ja) * 2007-11-12 2008-05-22 Kanto Denka Kogyo Co Ltd 二重結合を含有する含フッ素共重合体硬化塗膜

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