JPH03188029A - ビス‐クロロメチル置換芳香族化合物の製造法 - Google Patents

ビス‐クロロメチル置換芳香族化合物の製造法

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JPH03188029A
JPH03188029A JP32653289A JP32653289A JPH03188029A JP H03188029 A JPH03188029 A JP H03188029A JP 32653289 A JP32653289 A JP 32653289A JP 32653289 A JP32653289 A JP 32653289A JP H03188029 A JPH03188029 A JP H03188029A
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JP
Japan
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chloromethyl
zinc chloride
bis
paraformaldehyde
prepare
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JP32653289A
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English (en)
Inventor
Chikataka Sakata
坂田 周隆
Takashi Akamatsu
赤松 昂
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Harima Chemical Inc
Original Assignee
Harima Chemical Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ビス−クロロメチル置換芳香族化合物は、各種の合成中
間体として有用な化合物であり、本発明はこのビス−ク
ロロメチル置換芳香族化合物の工業的な製造法に関する
ものである。
(従来の技術) 芳香族炭化水素のクロロメチル化の方法として、Bla
ncにより塩化亜鉛の存在下でホルマリンまたはパラホ
ルムアルデヒドと塩酸または塩化水素ガスの混合により
芳香族炭化水素にクロロメチル基を導入する方法が報告
されている(Blanc、Bull、soc、chim
、、[4]33,313(1923)] 、 Darz
ns とLevyにより酢酸溶液中、パラホルムアルデ
ヒドと塩酸により導入する方法[Compt、rend
、 、 202.73 (1936) ]が、Quel
etらにより、アリールエーテルにホルマリンと塩酸に
より導入する方法[Compt、rend、、196.
1411(1933)、 Ib1d、、 198,10
2(1934)、Bull、soc、chim。
[513,2200(1936) 、 Ib1d、 、
 [5] 4.620 (1937) 、 Ib1d、
 、 [4] 53.510(1933) 、 Ib1
d、 、 [5] 1.539(1934) 、 Ib
1d、 、 [5] 1 、904 (1934) ]
 が、Vavon+BIIe、Ca1inにより酢酸溶
液中触媒なしでクロロメチルエーテルにより導入する方
法[Bull、soc、chim、 、 [5]6.1
025(1939)]などが報告されている。また、ビ
ス−クロロメチルエーテル、メチラールなどを用いてク
ロロメチル化する方法もある。この中でBlancによ
る方法が最も良い方法であると言われているが、ビス−
クロロメチル置換体の合成収率は一般に極めて低い。
特公昭46−29908号には、ビフェニルをシクロヘ
キサン溶媒中で、98%パラホルムアルデヒド、98%
塩化亜鉛及び塩化水素ガスによってビス−クロロメチル
化する方法の記載があるが、工業的に実施するには種々
の問題がある。
(発明が解決しようとする問題点) 現在のところ、ビス−クロロメチル置換された芳香族化
合物を収率良く合成するためには、触媒として塩化亜鉛
を使用して無水に近い状態でパラホルムアルデヒド及び
塩化水素と反応しなければならないとされている。この
ため、反応中に塩化水素ガスの導入が必要となってくる
ため、塩化水素ガス導入のための耐腐食性の装置が必要
となる。
また、工業用の塩化亜鉛は比較的多くの、例えば約lO
%の水分を含んでいるため、高い収率で反応させるには
塩化亜鉛の脱水使用が必要となるが、塩化亜鉛は吸湿性
が高いため、粉砕やハンドリングが極めて困難である。
しかも、反応に25時間程度の長い時間を必要とするな
どの問題を有している。
本発明はこのような工業的な問題点を解決することを目
的としている。
(問題を解決するための手段) このような目的を達成するために、本発明者らは、鋭意
研究したところ、塩化水素ガスに代えて塩化チオニルを
使用することにより、容易にかつ安価に入手可能な90
%塩化亜鉛、92%パラホルムアルデヒドのような工業
品が使用可能となり、また簡略な装置設備によって芳香
族炭化水素あるいはこれらの誘導体を容易にかつ高い収
率でビスクロロメチル化できることを見出し、本発明を
完成した。
すなわち、本発明は芳香族炭化水素あるいはこれらの誘
導体を不活性有機溶媒の存在下に、ホルムアルデヒド重
合物、塩化亜鉛及び塩化チオニルと反応させることを要
旨とするビス−クロロメチル置換芳香族化合物の製造法
である。
本発明に用いられる芳香族炭化水素としては、ベンゼン
、ビフェニル、ナフタレンの他に芳香族化合物としてア
ントラセン、フェナントレン、ナフタセン、ジフェニル
メタン、ビベンジル、ジフヱニルエーテル、ピレン、ア
セナフテン等が挙げられ、これらの誘導体としてそのi
1!換基が炭素数5以下のアルキル基、アルコキシ基、
塩素、臭素のようなハロゲン原子、及びクロロメチル基
などが挙げられる。
本発明方法は上記の芳香族炭化水素あるいはこれらの誘
導体、ホルムアルデヒド重合物及び塩化亜鉛を反応に不
活性な溶媒中に仕込み、10〜70°C1好ましくは3
0〜50°Cの温度で塩化チオニルを徐々に滴下して反
応させることにより行われる。ここで、ホルムアルデヒ
ド重合物とは、パラホルムアルデヒド、ポリオキシメチ
レン、トリオキサンなどを意味するが、工業的にはパラ
ホルムアルデヒドが好ましい。
反応溶媒としては反応に不活性な溶媒であればいずれも
使用可能であるが、特にシクロヘキサン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム等が好ましい。溶媒の使用量は、出発
原料である芳香族炭化水素あるいはこれらの誘導体に対
して1〜5倍量がこのましい。
反応に用いられる塩化チオニルの量は出発原料である芳
香族炭化水素あるいはこれらの誘導体に対して1〜3モ
ル、特に1.1〜1.5モル程度が好ましい。
ホルムアルデヒド重合物として、パラホルムアルデヒド
を使用する場合は原料の芳香族炭化水素あるいはこれら
の誘導体に対して2〜3モル、特に2.2〜2.6モル
が好ましい。
塩化亜鉛の壁は原料の芳香族炭化水素あるいはこれらの
誘導体に対して0.5〜1モル、特に0゜6〜0.8モ
ルが好ましい。
パラホルムアルデヒド及び塩化亜鉛の両者に含まれる水
の量は少ない程良いが、反応に用いられる塩化チオニル
に対して1モル以下で、どちらかにかたよらないことが
好ましいので、塩化亜鉛もパラホルムアルデヒドも純度
90%以上であることが好ましい。
尚、クロロメチル基を1個含有する芳香族炭化水素ある
いはこれらの誘導体を出発原料とする時には、パラホル
ムアルデヒド、塩化亜鉛、及び塩化チオニルの使用量は
上記のそれぞれの半量程度でよい。
(実施例) 次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。尚、以下に示すGC純度
は面積比である。
実施例1 ビフェニル154.20g、パラホルムアルデヒド(純
度92%)71.80g、塩化亜鉛(純度90%)90
.80g及びシクロヘキサン200gを攪t’!’ 器
付きの11の四つロフラスコに入れ、40℃に保ちつつ
攪拌し、ビフェニルを溶解した。
その後、塩化チオニル154.84gを滴下ロートを用
いて4時間かけて40°Cで滴下し、滴下終了後6時間
反応させた。
反応終了時のGCによる分析純度は未反応のビフェニル
0%、4.4°−ビス−(クロロメチル)−ビフェニル
65.7%であった。
反応溶液を15°Cに冷却し、吸引濾過を行い、15°
Cに冷却したシクロヘキサンで洗浄した。水で中性にな
るまで洗浄した後、室温減圧下にて乾燥して目的の4.
4°−ビス−(クロロメチル)−ビフェニル153.2
0g (収率61.0%、GC純度97.4%)を麟、
p、 135〜137°Cの無色の結晶性粉末として得
た。
得うれた4、4゛−ビス=(クロロメチル)−ビフェニ
ルをシクロヘキサンにより再結晶すれば一、p、 13
6.5〜137.5℃、純度99.5%の無色の結晶と
して得られた。
実施例2 下記第1表に示す出発原料を用い、実施例1と同様な方
法によって下記の第1表に示す反応生成物を得た。
第1表 (比較例) 比較例1 ビフェニル154.20g、パラホルムアルデヒド(純
度92%)71.80g、350°Cで加熱脱水した塩
化亜鉛92.70g及びシクロヘキサン200gを攪拌
器及び塩化水素ガス導入管付きのInの四つロフラスコ
に入れ、50°Cに保ちつつ攪拌し、ビフェニルを溶解
した。この溶液中に50℃に保持したまま塩化水素ガス
の強い流れを導入しながら3時間激しく攪拌した後、3
0°Cでさらに塩化水素ガスを導入しつつ24時間攪拌
した。このときのGCによる分析純度は未反応のビフェ
ニル4.5%、4.4°−ビス−(クロロメチル)ビフ
ェニル59.5%であった。
比較例2 加熱脱水した塩化亜鉛に代え、塩化亜鉛(純度90%)
100.94gを使用する以外は比較例1と同様にして
反応を行わせた。反応終了時のGCによる分析純度は未
反応のビフェニル6.1%。
4.4°−ビス−(クロロメチル)−ビフェニル48.
9%であった。
(発明の効果) 本発明によれば、塩化亜鉛及びパラホルムアルデヒドに
含まれる水分と塩化チオニルが反応するため、塩化亜鉛
及びパラホルムアルデヒドを脱水処理する必要はなくな
る大きな利点を有する。また、反応により生成した水も
塩化チオニルがこれと反応し塩化水素ガスとなるため、
終始水の少ない状態で反応を行うことができ、反応の転
化率は高く、反応時間が10時間程度と大幅に短縮でき
るシまた、塩化亜鉛、パラホルムアルデヒドを脱水乾燥
、粉砕したり、塩化水素ガスを導入するための装置も必
要としなくなり、工業的に極めて価値のある製造法であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 芳香族炭化水素あるいはこれらの誘導体を不活性有機溶
    媒の存在下に、ホルムアルデヒド重合物、塩化亜鉛及び
    塩化チオニルと反応させることを特徴とするビス−クロ
    ロメチル置換芳香族化合物の製造法。
JP32653289A 1989-12-15 1989-12-15 ビス‐クロロメチル置換芳香族化合物の製造法 Pending JPH03188029A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280285A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Nippon Steel Chem Co Ltd ビス(クロロメチル)ナフタレンの製造方法。
CN107473927A (zh) * 2017-08-23 2017-12-15 湖北三才堂化工科技有限公司 一种联苯二氯苄的制备工艺
CN110461805A (zh) * 2017-03-29 2019-11-15 卡斯蒂利亚-拉曼查大学 用于合成9,10-双(氯甲基)蒽的方法

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JPS6348234A (ja) * 1986-08-14 1988-02-29 Fuji Sekiyu Kk 2,5−ジ(クロロメチル)−p−キシレンの製造方法

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