JPH0318714B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真装置において感光体上の未転
写トナーを清掃するクリーニング装置に関するも
のである。

従来、感光体を繰返し利用する画像形成装置の
像担持体表面を清掃する装置としては様々なもの
が提案されている。

そのうちブレードクリーニング装置は感光体表
面にブレードを圧接させて未転写残留トナーを掻
き落し除去する構造であり装置が小型であると共
にクリーニング効率が高く、騒音、機械内外の汚
れが少なく、また回収したトナーの再使用が容易
である等のすぐれた利点を有している。

ところが上記のブレードクリーニング装置では
転写紙の繊維、埃、キヤリア等の、トナー以外の
ものがブレードのエツジ部と感光体表面との間に
はさまつてしまい、その部分からトナーが通過し
てしまつてクリーニング不良が引き起されてしま
うという不具合を有している。

いわゆる乾式現像方式を採用する複写装置にお
いて使用されるトナーの平均粒径は十数ミクロン
であるが、一方前述の、例えば転写紙の繊維の線
径は、細いものではやはり十数ミクロンであり、
またクリーニングブレードのクリーニングエツジ
の仕上げ精度はおおむね10ミクロン前後である。

これから推察するに、クリーニングブレードと
感光体の接触部に前記転写紙の繊維が入り込む危
険性はかなり高いと思われる。

上記不具合を改善する目的で感光体の逆転等が
考案されているが、クリーニングブレードの感光
体への接触状態がいわゆるワイパー方式の場合、
ブレードがめくれてしまい使いものにならない。
また上記の逆回転を実施するには通常感光体を回
転させる電動機を使う場合が多く、この電動機は
画像形成装置内の種々の装置を動かす構造になつ
ている為、逆回転と同様に種々の装置が逆回転を
始め問題になつていた。

また、クリーニングブレードのエツジ部分への
異物引つかかり除去方法としては (1) クリーニングブレードを軸方向に移動させ
る。

(2) 上記したように感光体を逆回転させる。

等があるが、上記(1)，(2)はクリーニングブレード
のエツジと感光体との接触状態を相対的に、強制
的に変化させて異物等の侵入を防ぐ手段であると
考えられる。

この場合、上記接触状態の変化の程度はトナー
の通過を許すようなものであつてはならないのは
もちろんである。

実験によれば、上記(1)，(2)は異物侵入を未然に
防ぐ効果は認められるが一旦エツジ部分に異物が
侵入した場合にはこれを除去する効果は十分でな
かつた。すなわち上記相対動作が不十分であると
判断される。

本発明は上記の事情に鑑みなされたものであつ
て、その目的とするところは像担持体としての感
光体が移動中でかつ感光体上に未転写トナーが存
在しないときにクリーニングブレードを圧接状態
から瞬間的に離間−圧接と変化させるようにして
クリーニングブレードのエツジ部分と感光体の接
触状態を相対的に変化させエツジ部分に引つかか
つた異物の除去を確実に行うようにすることにあ
る。

以下、本発明を図面を参照して説明する。図面
中１は像担持体Ｄとしての感光体、２はクリーニ
ング装置である。クリーニング装置２は装置本体
２３を備えており、この装置本体２３の下部はト
ナー搬送機構２４が設けてある。装置本体２３に
は回動軸１１が設けてあり、この回動軸１１に第
２保持部材６が回動自在に取付けてある。この第
２保持部材６には第１保持部材４がピボツトスク
リユ５連結してあり、第１保持部材４はクリーニ
ングブレード３を保持していてこれらで保持手段
Ｂを構成している。第２保持部材６の端部の軸部
７は、前記装置本体２３に形成した窓部２５から
外方に突出している。そして装置本体２３には支
持部２６が形成してあり、この支持部２６にはス
プリング係合シヤフト９を介して圧力印加スプリ
ング８の上端部が取付けてあり、この圧力印加ス
プリング８の下端部は前記第２保持部材６の軸部
７に係止してあり、これらで圧接手段Ｃを構成し
ている。

前記装置本体２３の外方にはブレード離間レバ
ー１０が設けてあり、このブレード離間レバー１
０はその一端部を支軸２２により装置本体２３に
取付けられていて上下揺動自在になされている。

前記装置本体２３の下側部にはソレノイド１７
が固設してあり、ソレノイド１７のプランジヤー
１８は第１リンク１９を介して第２リンク２０の
一端部に連結してあり、この第２リンク２０の他
端部は第３リンク２１を介して前記ブレード離間
レバー１０に連結してあり、これらで離間手段Ｅ
を構成している。そしてブレード離間レバー１０
の下縁部に前記第２保持部材６の軸部７が当接し
ている。

前記トナー搬送機構２４はトナー案内パドル１
３とトナー搬送オーガー１４とを備えている。

次に作動を説明する。

回収トナーは感光体１上を自由落下し、トナー
案内板１２によりクリーニング装置２の底部に導
かれる。このトナーは時計廻り方向に回転するト
ナー案内パドル１３によつてその流れが促進され
トナー案内板１２上へのトナーの堆積が防止され
る。

このようにしてクリーニング装置２の底部に導
かれた回収トナーはトナー搬送オーガー１４によ
り機械の手前側又は奥側に運ばれ、図示しない手
段によりトナー回収容器に収納されるかまた現像
機へ搬送されて再使用される。

このような場合は前記クリーニングブレード３
は感光体１の表面より離れている。

感光体１表面のクリーニングは、クリーニング
ブレード３を感光体１表面に圧接して行われる。

すなわち、圧力印加スプリング８の引張力は回
動軸１１を支点としてクリーニングブレード３に
圧接力として加わり所望のクリーニングを行う。

この圧接力の解除すなわちクリーニングブレー
ド３の感光体１からの離間は、ソレノイド１７に
電流を流しこれを作動させてプランジヤー１８を
後退させ、第１、第２、第３リンク１９，２０，
２１を介してブレード離間レバー１０を支軸２２
を支点に下方向に回動させ、このブレード離間レ
バー１０により第２保持部材６の軸部７を下方向
に移動させクリーニングブレード３を矢印Ａ方向
すなわち上方向に移動して行う。

一方離間の解除、すなわち圧接動作はソレノイ
ド１７への電流を断つことによりプランジヤー１
８の吸収を解き同時に圧力印加スプリング８の力
により自動的に行われる。

次に転写材等の繊維等がクリーニングブレード
３のエツジに引つかかつた場合のこの繊維等の除
去について説明する。

上記のような動作状態により、クリーニングブ
レード３が感光体１から離間されたのち、圧接状
態に移るときのクリーニングブレード３の動きを
考えてみる。

最大離間位置から感光体１に接触する直前まで
はクリーニングブレード３には外力が加わらない
自由な状態であるが、移動中の感光体１に接触し
た直後から定常状態に至るまでのごくわずかな時
間の間にクリーニングブレード３には急激な力が
加わることとなる。このとき、クリーニングブレ
ード３のエツジは恐らくエツジの接触状態の変化
にともなうごくわずかの振動を誘発され、このエ
ツジの変形及び振動が感光体１とクリーニングブ
レード３のエツジの摩擦状態を刻々変化させ、そ
の摩擦状態の変化がクリーニングブレード３のエ
ツジに付着していた異物を不安定な状態にするた
めに移動している感光体１が異物を除去し運び去
るものと考えられる。この場合、不可欠な要因と
しては感光体１が常に移動状態であるということ
があげられる。

例えば感光体１が停止している状態で上記離
間、圧接動作を行つても、異物とクリーニングブ
レード３のエツジの結びつきを不安定にはできる
がそこを狙つて直ちに除去する手段がないため、
結局中途半端な動作に終つてしまう。

一方、上記動作を感光体１の移動状態に実施す
るには、未転写像がクリーニングゾーンにある時
に行うと連続複写では続きの複写中に前記未クリ
ーニング像が転写されてしまうという不具合があ
るため感光体１上に未転写像が存在しない時に行
う必要がある。

例えばＭ／Ｃスタート直後のアイドルタイム
（Idle Time）（空スキヤン時）又は複写サイクル
終了後のアイドルタイム時、更に強力な効果を期
待する場合には複写間のインターイメージ間に動
作を行う等である。

また上記動作は、上記理由により、ごく短時間
内に、例えばソレノイド１７の瞬間的なON／
OFF動作に相追従する程度に行う。

更に上記動作はクリーニングブレード３の変
形、振動はその異物除去効果をゆだねているた
め、上記変形、振動量はより多い方が望ましい。
ところがクリーニングブレード３は通常ポリウレ
タン等の弾性ゴムで構成されているため、長期間
使つているとへたりが発生し所期に設定した離間
量が、長期使用後には小さくなつてしまうという
不具合がある。

そこで上記離間量を随時調整可能にしておき、
クリーニングブレード３がへたつてきたとき、そ
のへたり量に相当する量を離間量の増加として補
償してやることが提案される。

具体的には第１図においてソレノイド固定スク
リユー１６にてソレノイド１７の位置をプランジ
ヤー１８の吸引量が増す方向に移動させることに
より行われる。

なお、クリーニングブレード３の感光体１への
圧接、離間、圧接の動作は感光体１上の未転写ト
ナーが存在しない部分で行われ、しかもクリーニ
ングブレード３はこれと感光体１との接触線にお
ける接平面とクリーニングブレード３とのなす角
度のうち感光体１の未クリーニング側の角度が鋭
角となるようにクリーニングブレード保持手段Ｂ
により保持されるものである。

本発明は以上詳述したようになるから、像担持
体としての感光体１が移動中でかつ感光体１上に
未転写トナーが存在しないときににクリーニング
ブレード３を圧接状態から瞬間的に離間−圧接と
変化させることが可能になり、これによりクリー
ニングブレード３のエツジ部分と感光体１の接触
状態を相対的に変化させ前記エツジ部分に引つか
かつた異物の除去を確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の側面図、第２図は第
１図−線に沿う断面図である。 ３はブレード、２３は装置本体、Ｂは保持手
段、Ｃは圧接手段、Ｄは像担持体、Ｅは離間手
段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 像担持体Ｄ表面の未転写トナーを除去するク
   リーニングブレード３と、このクリーニングブレ
   ード３を保持する保持手段Ｂと、前記クリーニン
   グブレード３を前記像担持体Ｄ表面に弾性的に圧
   接する圧接手段Ｃと、この圧接手段Ｃの圧接力に
   抗して前記クリーニングブレード３を前記像担持
   体Ｄ表面から離間させる離間手段Ｅとを具備した
   電子写真装置のクリーニング装置において、 前記像担持体Ｄ表面の移動中で、かつ前記クリ
   ーニングブレード３に対応した像担持Ｄ表面に未
   転写トナーが存在しないときに、前記クリーニン
   グブレード３を前記像担持体Ｄ表面から圧接状態
   から一時的に離間した後再び圧接させるように前
   記離間手段Ｅを制御する離間制御手段を有するこ
   とを特徴とする電子写真装置のクリーニング装
   置。