JPH03179071A - 粘着シート及びその製造方法 - Google Patents

粘着シート及びその製造方法

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JPH03179071A
JPH03179071A JP29555789A JP29555789A JPH03179071A JP H03179071 A JPH03179071 A JP H03179071A JP 29555789 A JP29555789 A JP 29555789A JP 29555789 A JP29555789 A JP 29555789A JP H03179071 A JPH03179071 A JP H03179071A
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英明 鈴木
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Shiyuuichirou Takeda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、粘着シートに関し、特にカールの発生や複写
機での通紙時のジャミングがなく、転写・定着プロセス
において、トナーの定着性に優れた粘着シートに関する
ものである。
「従来の技術」 粘着シートは商業用、事務用、家庭用等非常に広範囲な
用途にラベル、ステッカ−、ワッペン、配送伝票等とし
て使用されている。そして近年、電子写真複写機で所望
の画像を複写して簡便な印刷シールラベルあるいは宛名
シールラベルとして利用される粘着シートの需要が急速
に伸びつつある。
粘着シートは、表面基材と剥離シートとの間に粘着剤層
を形成したものであり、表面基材には紙、フィルム、金
属フォイル等が用いられ、剥離シートとしてはグラシン
紙のような高密度原紙、クレーコート紙、ポリラミ原紙
等にシリコーン化合物や弗素化合物の如き剥離剤を塗布
したものが使用される。また粘着剤としては、溶剤型粘
着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型粘着剤等
が使用される。
かかる粘着シートは、カールが発生しやすい為複写機中
で通紙不良をおこす欠点があった。即ち、粘着シートの
一般的な製造工程では、通常剥離基体に剥離剤を塗布乾
燥し、この剥離剤層上に粘着剤を塗布乾燥した後、表面
基材と貼り合わされる。
このため、剥離基体はこれらの乾燥工程において収縮し
ており、外部環境の変化等で偏った吸湿、吸水が起こる
と、直ちにカールが発生してしまう。
特に、剥離基体としてグラシン紙のような重叩解、高密
度の紙を使用した場合には、乾燥時の収縮率が高いため
、吸湿、吸水あるいは再乾燥によって起こる繊維の膨潤
や収縮を吸収すべき空隙が極めて少なく、結果的にカー
ルの発生がとりわけ著しいという欠点が存在する。
このような粘着シートのカールは、複写機で複写する際
の通紙不良や転写不良を起こす他、例えば粘着シートに
印刷、グイカット、シートカット等の処理を施してラベ
ルやシール等に加工する段階でも給紙不良、祇不揃い、
印刷ずれ等のトラブルを起こし、作業適性及び品質面に
おいて極めて重大な障害となっていた。
従来、粘着シートのカールを矯正するために、粘着シー
トをカール方向とは逆の方向に鋭角的に曲げるカールブ
レーカ−の使用、エアーコンディショナーの付設やスチ
ームダンピングを行う方法等が提案されているが、工程
の複雑さが伴い、効果の点でも不充分であった。
また、剥離基体裏面への水塗り等の方法でカールを矯正
を行う場合は、その効果が強すぎる為、剥離基体側への
カールが大きくなり過ぎ、複写機での通紙時のジャミン
グトラブルを引き起こすのが現状であった。
更に、表面基材として例えば上質紙を用いた粘着シート
においては、電子写真複写機の感光体上のトナーを表面
基材に転写・定着させるプロセスにおいて、トナーが表
面基材に充分定着しないという難点があった。
「発明が解決しようとする課題j かかる現状に鑑み、本発明者らは粘着シートのカールや
複写機での通紙時のジャ逅ングがなく、転写・定着プロ
セスにおいて、トナーの定着性を向上させることを目的
とし、鋭意研究の結果、表面基材に、特定の単量体を乳
化共重合してなる特定のガラス転移温度を有するアクリ
ル酸エステル共重合体エマルジョンを主成分とする処理
液を、塗布または含浸し、且つ剥離基体の裏面に、水溶
性可塑剤を主成分とする処理液を塗布または含浸させる
ことにより、上記の如き難点が極めて効率良く解消され
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
「課題を解決するための手段」 本発明は、剥離基体、剥離剤、粘着剤、表面基材を順次
積層してなる粘着シートにおいて、■エチレン性不飽和
カルボン酸含有単量体及び■ホモポリマーのガラス転移
温度が50℃以上であるエチレン性不飽和結合含有単量
体、ならびに[3]これらの単量体と共重合可能な他の
単量体を乳化共重合してなるアクリル酸エステル共重合
体エマルジョンのガラス転移温度が0〜100℃であり
、該共重合体エマルジョンを主成分とする処理液を該表
面基材に塗布または含浸し、且つ剥離基体の裏面に水溶
性可塑剤を主成分とする処理液を塗布または含浸させて
なることを特徴とする粘着シートである。
「作用」 本発明では、表面基材に塗布または含浸される化合物が
特定の単量体混合物を共重合した高分子であり、該高分
子のガラス転移温度がo−io。
°C2より好ましくは20〜70°Cであるアクリル酸
エステル共重合体エマルジョンが選択的に使用される。
かかる特定の高分子を使用することにより、複写機での
トナーの定着性が大幅に改良されるが、因みに、ガラス
転移温度が0°Cより低くなると、皮膜の粘着性が強く
なり過ぎ、巻取り時にブロッキングを起こしたり、複写
機での通紙時に機械内部で粘着によるジャミングを起こ
す恐れがあり、逆に100°Cより高くなると、得られ
る皮膜が硬くなり過ぎて処理液を塗布した側にカールを
起こし、これによりトナーの定着性が悪くなったり、通
紙時にカールによるジャミングを起こすといった欠点が
ある。したがって、単量体組成を調節することにより本
発明の所望の効果が発現されるようにアクリル酸エステ
ル共重合体エマルジョンのガラス転移温度を充分調節す
る必要がある。
本発明において用いられる上記特定のアクリル酸エステ
ル共重合体エマルジョンを構成するエチレン性不飽和カ
ルボン酸含有単量体としては、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、フマ
ル酸、モノアルキルマレイン酸、モノアルキルイタコン
酸、モノアルキルフマル酸等が挙げられる。勿論、必要
に応じて2種以上の併用も可能である。
尚、共重合体中に占める上記エチレン性不飽和カルボン
酸含有単量体の割合が全単量体の1重量%未溝になると
、得られた共重合体の分散安定性が不充分となり、逆に
10重量%を越えると、乾燥性が不充分となる恐れもあ
るため、エチレン性不飽和カルボン酸含有単量体は1〜
10重量%の範囲で共重合するのが望ましい。
一方、本発明で用いられるアクリル酸エステル共重合体
エマルジョンを構成するホモポリマーのガラス転移温度
が50℃以上であるエチレン性不飽和結合含有単量体と
しては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、塩化ビニル、スチレン、(メタ)アクリロニトリル
、アクリル酸−ter t−ブチル、メタクリル酸−1
so−プロピル等が挙げられる。勿論、必要に応して2
種以上の併用も可能である。
尚、共重合体中に占めるこれらのホモポリマーのガラス
転移温度が50℃以上であるエチレン性不飽和結合含有
単量体の割合は、全単量体の50〜90重量%の範囲で
調節されるのが望ましい。
本発明においては、これらのホモポリマーのガラス転移
温度が50°C以上であるエチレン性不飽和結合含有単
量体の中でも、特にメタクリル酸メチル、(メタ)アク
リロニトリル、スチレンが共重合速度、及びガラス転移
温度等の調節の面から好ましく用いられる。
また、本発明で用いられるアクリル酸エステル共重合体
エマルジョンを構成する上述の如き単量体と共重合可能
な他の単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸
オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステ
アリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、(メタ
)アクリル酸プロピル、酢酸ビニル、エチレン、ジ(メ
タ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリ
ル酸ジエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリ
エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸(ポリ)エ
チレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸プロピレング
リコール、ジ(メタ)アクリル酸ジプロピレングリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸トリプロピレングリコール、
ジ(メタ)アクリル酸(ポリ)プロピレングリコール、
ジ(メタ)アクリル酸−1,3−ブチレングリコール、
トリ (メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン、テ
トラ(メタ)アクリル酸テトラメチロールメタン、ジビ
ニルベンゼン、ジ(メタ)アクリル酸1.4−ブタンジ
オール、ジ(メタ)アクリル酸−1,6−ヘキサンジオ
ール、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリ
ルア逅ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N
−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド、N、N’−メチレン
ビス(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
尚、共重合体中に占める上記共重合可能な他の単量体の
割合は、全単量体の10〜60重量%の範囲で調節され
るのが望ましい。勿論、必要に応じて2種以上の併用も
可能である。
本発明においては、これらの共重合可能な他の単量体の
中でも、特にアクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル等が共重合速度、及びガラス転移温度等の調
節の面から好ましく用いられる。
本発明のアクリル酸エステル共重合体エマルジョンは、
上記の如き単量体の混合物を乳化剤、連鎖移動剤、重合
開始剤等の存在下、水系で乳化共重合する方法で製造さ
れる。
尚、上記特定のエマルジョンを主成分とする処理液は、
塗布の安全性等の点で水系処理液として調製することが
望ましい。
上記の如き処理液には、本発明の所望の効果を阻害しな
い範囲で、例えば、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、デキストリン、酸化澱
粉、架橋澱粉、エステル化澱粉、グラフト共重合澱粉等
の澱粉誘導体などの各種の水溶性天然高分子類、ポリビ
ニルアルコールをはじめとする合成高分子類、消泡剤、
浸透剤、濡れ剤、滑剤、レベリング剤、硬化剤、増粘剤
、皮膜形成助剤、帯電防止剤等を適宜添加することがで
きる。
かかる処理液の固形分濃度は、1〜50重量%、好まし
くは2〜20重量%の範囲となるように調製されるのが
望ましい。
かくして調製された処理液を表面基材に塗布または含浸
させるものであるが、方法については特に限定されず、
例えばエアーナイフコーター、ロールコータ−、ケート
ロールコータ−、グラビアコーター、バーコーター、ブ
レードコーター、ロッドブレードコーター、サイズプレ
スコーター等の各種装置が適宜使用されるが、オフマシ
ンコーターに限らず、抄紙機上に設置したオンマシンコ
ーターで塗布してもよい。特に、表面基材が上質紙の場
合、オンマシンコーターでの塗工は、塗工直前の紙面温
度等の影響で塗布量が付は易く、乾燥性も良好なため好
ましい実施態様の一つである。
表面基材への塗布または含浸量は、それぞれ乾燥重量で
0.05〜20g/nf程度の範囲で調節するのが好ま
しく、特に0.1〜8g/rrf程度が望ましい。
本発明の粘着シートにおいて、表面基材および剥離基体
としては通常の坪量30〜300 g/n(程度の各種
シート類等が使用される。例えば、表面基材として、特
に限定されないが紙、フィルム、金属フォイル等が用い
られる。
また、剥離基体としても坪量30〜300 g/ボ程度
の上質紙等各種繊維シート類が使用される。
尚、剥離基体には剥離剤の浸透を防止する目的で、下塗
り層を形成するのが望ましい。
かかる下塗り層の主成分としては、例えば分子量が10
00〜10000の乳化剤を2〜10重量%含有するガ
ラス転移温度−60〜0℃の水分散性アクリル酸エステ
ル共重合体樹脂等の高分子が使用される。下塗り層には
更に必要により、セルロース誘導体、澱粉誘導体などの
各種の水溶性天然高分子類、ポリビニルアルコールをは
じめとする合成高分子類、消泡剤、浸透剤、濡れ剤、ブ
ロッキング防止のための滑剤、レベリング剤、硬化剤、
増粘剤、皮膜形成助剤、帯電防止剤、水溶性可塑剤等を
含有させることもできる。
剥離剤についても、特に限定されず、各種のシリコーン
化合物や弗素化合物等が常法に従って塗布される。
本発明の粘着シートは、剥離基体の裏面に水溶性可塑剤
を主成分とした処理液を塗布または含浸することにより
、特にカールの発生が効果的に防止される為、複写機で
の通紙時のカールによるジャミングが極めて効率良く改
善され、トナーの定着性の改良の為に表面基材へ特定の
高分子を設けたことと相まって、総合的な複写機適性が
極めて良好となるものである。
本発明において用いられる水溶性可塑剤としては、例え
ばエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ヘンタエリトリフト、ソ
ルビット、ソルビタン、蔗糖等の多価アルコール類、各
種重合度のポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール類等が挙げられ
るが、なかでもグリセリン、トリメチロールプロパン、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコールはカール矯正効果に優れるためより
好ましく用いられる。なお、上記可塑剤は必要に応じて
2種以上の化合物を併用してもよい。
本発明における処理液は、上述の如き水溶性可塑剤を水
に溶解して調製されるが、かかる処理液中における水溶
性可塑剤の固形分濃度は1〜50重量%、好ましくは1
0〜30重量%の範囲となるように調製されるのが望ま
しい。
また、かかる処理液中には、本発明の所望の効果を阻害
しない範囲で、セルロース誘導体、澱粉誘導体等の各種
水溶性天然高分子類、ポリビニルアルコールをはじめと
する合成高分子類、消泡剤、浸透剤、濡れ剤、ブロッキ
ング防止のための滑剤、レベリング剤、硬化剤、増粘剤
、皮膜形成助剤、帯電防止剤、界面活性剤等を適宜添加
することができる。
剥離基体裏面への処理液の塗布は、剥離基体が粘着シー
トに加工される前または加工された後のいずれで行って
もよく、さらに剥離剤塗布工程、粘着剤塗布工程、貼り
合わせ工程等の任意の工程で処理することができるが、
カール矯正効果の点で粘着剤塗布後、表面基材を貼り合
わせる直前または直後が望ましい。
なお、剥離基体裏面への処理の程度は、処理液中の含有
成分が剥離基体の重量に対して0.1〜20重量%、好
ましくは0.5〜15重量%の範囲で付着するように処
理するのが望ましい。また、かかる処理液の塗布または
含浸は、エアーナイフコータ、ロールコータ−、グラビ
アコーター、バーコーター等の周知の装置で塗工するこ
とができる。
本発明の粘着シートを構成する方法は、常法に従って例
えば、剥離シート上に溶剤型粘着剤、エマルジョン型粘
着剤、ホットメルト型粘着剤等を塗布し、必要により乾
燥することにより粘着剤層を形成するのであるが、該粘
着剤層の引張強さ(JISに−6301に準ずる)が5
にg / cJ以上であると、印刷機で粘着シートをグ
イカット、シートカットした際、カット刃に粘着剤の付
着が抑制されるため好ましい実施態様の一つである。次
いで上記粘着剤層上に表面基材を貼り合わせて粘着シー
トに仕上げられるが、表面基材を貼り合わせる直前に該
表面基材を50〜100°Cのオーブンで熱処理すると
、カール矯正効果がさらに大きくなるためやはり好まし
い実施態様の一つである。
而して、本発明の工程の概略を示すと例えば以下の様に
なる。
■ 表面基材の製造 各種シート層上に、本発明の特定の単量体を乳化共重合
してなる特定のガラス転移温度を有するアクリル酸エス
テル共重合体エマルジョンを主成分とする処理液を、オ
フマシンコーターまたはオンマシンコーターにより塗布
または含浸し、乾燥後スーパーカレンダーで平滑化処理
を行う。
■ 下塗り層を設けた剥離基体の製造 上質紙等に下塗りN塗液を塗布乾燥し、スーパーカレン
ダーで平滑化処理を行う。
■ 粘着シートの製造 上記下塗り層上に剥離剤を塗布乾燥し、さらにその上に
粘着剤層を塗布乾燥し、次いで上記表面基材の裏面側を
粘着剤層上に貼り合わせ、その直後、剥離基体の裏面に
本発明の水溶性可塑剤を主成分とする処理液を塗布また
は含浸する。(表面基材を貼り合わせる直前に、表面基
材を熱処理すると、−層カール矯正効果があがる。) 「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論これらに限定されるものではない。
尚、例中の塗布量、部数、混合割合などは特に断らない
限り、全て固形分で示した。
実施例1 坪量52g/n(、厚さ70μmの上質紙の表面に下記
組成の処理液Aを乾燥塗布量が1.0g/%となるよう
にバーコーターで塗布乾燥し、スーパーカレンダーで平
滑化処理して表面基材を得た。
処理疲嘉生量製 メタクリル酸メチル260 g、アクリル酸ブチル40
 g、アクリル酸−2−エチルヘキシル88g、アクリ
ル酸12g1ポリオキシ工チレンノニルフエニルエーテ
ル硫酸ナトリウム系乳化剤7g1イオン交換水170g
から威る乳化単量体混合液(1)を調製した。
次に、攪拌機、クーラー、滴下ロート、窒素吸込管、温
度計を付帯した21の四つロフラスコにイオン交換水2
40gとポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫
酸ナトリウム系乳化剤2g。
過硫酸カリウム0.8gを仕込み、窒素置換しなから7
0°Cまで昇温した後、この中に上記乳化単量体混合液
(1)を2時間かけて滴下させて重合させた。滴下終了
後、70°Cで2時間熟成して重合を完結させた。得ら
れたアクリル酸エステル共重合体エマルジョンのガラス
転移温度は27℃であった。
次に、このアクリル酸エステル共重合体エマルジョン9
7重量部、ワックスエマルジョン2重量部、消泡剤1重
量部を含む水性処理液(濃度10重量%)を調製した。
剋乱之二上生製造 分子量2500の乳化剤を2重量%含有するアクリル酸
ブチル−アクリロニトリル−アクリル酸の3元共重合体
(中央理化工業■製 商品名「リカボンドET−L−9
24−IJ)(ガラス転移温度ニー14°C)100重
量部と分子量2500の乳化剤を2重量%含有するアク
リル酸ブチル−アクリロニトリル−メタクリル酸メチル
−アクリル酸の4元共重合体(中央理化工業■製 商品
名「リカボンドET−L−924−2J)(ガラス転移
温度:48°C)20重量部を混合した水性共重合体に
、ポリビニルアルコール10重量部、グリセリン1重量
部、コロイダルシリカ2重量部、消泡剤0.1重量部を
添加して濃度40重量%の下塗り雇用水性処理液を調製
した。
この下塗り雇用水性処理液を坪量50.g/rrl、厚
さ65μmの上質紙にロンドブレードコーターで乾燥塗
布量が4g/rrrとなるように塗布乾燥して下塗り層
を有する剥離基体を得た。
この下塗り層上にシリコーン剥離剤(トート・シリコー
ン■製 商品名rSRX−211J )の7%トルエン
溶液を乾燥塗布量が1 g/rrfとなるように、バー
コーターで塗布乾燥して剥離シートを得た。
叛置之二上夏盟遺 この剥離シートの剥離剤塗布面にアクリル系エマルジョ
ン粘着剤(日本カーバイド■製 商品名「ニカゾールL
−122J)(引張強さ:2.5kg/Cd)ラリバー
スロールコータ−で乾!塗布1が20g/rdとなるよ
うに塗布乾燥した。
次いで、この粘着剤層上に前記表面基材の処理液Aを塗
布していない面(裏面)を重ねてプレスロールで貼り合
わせた後、剥離シート裏面に下記組成の処理液Bを乾燥
塗布量が1.0g/nfとなるようにロールコータ−で
塗布乾燥して粘着シートを製造した。
処11uB列几製 グリセリン22重量部、炭酸水素ナトリウム0゜9重量
部を含む水性処理液(濃度22.9重量%)を調製した
実施例2 実施例1の処理液Aを、坪量40g/]Tf、厚さ55
μmの上質紙にオンマシンのチャンブレックスコーター
で乾燥塗布量が2 g/Mとなるように塗布乾燥し、ス
ーパーカレンダーで平滑化処理して表面基材を得た以外
は実施例1と同様にして粘着シートを製造した。
実施例3 実施例1において、表面基材を貼り合わせる直前に表面
基材を80°Cのオーブンで熱処理して粘着剤層上に貼
り合わせた以外は実施例1と同様にして粘着シートを製
造した。
実施例4 坪量64g/rrf、厚さ75μmの上質紙の表面に、
処理液Aの代わりに下記組成の処理液Cを乾燥塗布量が
1.2 g/rrtとなるように塗布乾燥し、スーパー
カレンダーにより平滑化処理して表面基材を得た以外は
実施例1と同様にして粘着シートを製造した。
処理攻旦夏剛盟 メタクリル酸メチル300g、アクリル酸ブチル80g
、アクリル酸20gの単量体混合物を用いた以外は実施
例1の処理液Aと同様にしてアクリル酸エステル共重合
体エマルジョンを得た。(ガラス転移温度:56°C)
このアクリル酸エステル共重合体エマルジョン90重量
部、コロイダルシリカ8重量部、消泡剤2重量部を含む
水性処理液(濃度10重量%)を調製した。
実施例5 坪量52g/nf、厚さ70μmの上質紙の表面に処理
液への代わりに下記組成の処理液りを乾燥塗布量が1.
2g/rriとなるように塗布乾燥し、スーパーカレン
ダーにより平滑化処理して表面基材を得た以外は実施例
1と同様にして粘着シートを製造した。
処11Uと引見型 スチレン280 g1メタクリル酸メチル68g1アク
リル酸−2−エチルヘキシル40g1アクリル酸12g
の単量体混合物を用いた以外は実施例1の処理液Aと同
様にしてアクリル酸エステル共重合体エマルジョンを得
た。(ガラス転移温度ニア6°C)このアクリル酸エス
テル共重合体エマルジョン95重量部、ワックスエマル
ジョン4重量部、消泡剤1m!1部を含む水性処理液(
4度15重量%)を調製した。
実施例6 実施例1において、表面基材の表面に処理液六の代わり
に下記組成の処理液E@塗布した以外は実施例1と同様
にして粘着シートを製造した。
処里攻旦生皿製 メタクリル酸メチル290 g、アクリル酸ブチル60
g1アクリル酸−2−エチルヘキシル30g、アクリル
酸20gの単量体混合物を用いた以外は実施例1の処理
液Aと同様にしてアクリル酸エステル共重合体エマルジ
ョンを得た。(ガラス転移温度:49°C)このアクリ
ル酸エステル共重合体エマルジョン97重量部、ワック
スエマルジョン2重量部、消泡剤1重量部を含む水性処
理液(濃度8重量%)を調製した。
実施例7 実施例1において、表面基材の表面に処理液Aの代わり
に下記組成の処理液Fを塗布した以外は実施例1と同様
にして粘着シートを製造した。
処毘放旦曵皿翌 メタクリル酸メチル360 g、アクリル酸ブチルlo
g、アクリル酸−2−エチルヘキシル10g、アクリル
酸20gの単量体混合物を用いた以外は実施例1の処理
液Aと同様にしてアクリル酸エステル共重合体エマルジ
ョンを得た。(ガラス転移温度:91°C)このアクリ
ル酸エステル共重合体エマルジゴン97重量部、ワック
スエマルジョン2重量部、消泡剤1重量部を含む水性処
理液(濃度8重量%)を調製した。
実施例8 粘着剤をアクリル系エマルジョン粘着剤(東洋インキ製
造■製 商品名「オリバインBPW−5082−2J)
(引張強さ: 8.  Okg/cj)とした以外は実
施例1と同様にして粘着シートを製造した。
実施例9 粘着剤をアクリル系エマルジョン粘着剤(日本カーバイ
ド■製 商品名「ニカゾールTS−1226J)(引張
強さ: 10. 5kg/cffl)とした以外は実施
例1と同様にして粘着シートを製造した。
比較例1 実施例1において、処理液Aを塗布しなかった以外は実
施例1と同様にして粘着シートを製造した。
比較例2 坪152 g/rrr、厚さ70μmの上質紙の表面に
処理液Aの代わりに下記組成の処理液Gを乾燥塗布量が
0.7 g/rrIとなるようにバーコーターで塗布乾
燥した。
処理液旦生■製 アクリル酸エステル共重合体エマルジョン(日本台tc
コム■製 商品名rAE−816J )  (ガラス転
移温度ニー48°C)80重量部、ワックスエマルジョ
ン10重量部、コロイダルシリカ8重量部、消泡剤2重
量部を含む水性処理液(f:4度8重量%)を調製した
尚、この表面基材をスーパーカレンダー処理するために
、巻取りを巻き戻した際、表面と裏面で著しくブロッキ
ングを起こし表面基材の表面は完全に破壊された。従っ
て、粘着シートは製造できなかった。
比較例3 実施例1において、上質紙の表面に処理液Aの代わりに
下記組成の処理液Hを塗布乾燥した以外は実施例1と同
様にして粘着シートを製造した。
処理且旦生皿製 スチレン130g、アクリル酸ブチル250gアクリル
酸20gの単量体混合物を用いた以外は実施例1の処理
液Aと同様にしてアクリル酸エステル共重合体エマルジ
ッンを得た。(ガラス転移温度ニー15°C)このアク
リル酸エステル共重合体エマルジョン80重量部、ワッ
クスエマルジョン10重量部、コロイダルシリカ8重量
部、消泡剤2重量部を含む水性処理液(濃度8重量%)
を調製した。
尚、この表面基材をスーパーカレンダー処理するために
、巻取りを巻き戻した際、表面と裏面で若干ブロッキン
グを起こした為、表面基材の表面が一部破壊された。
比較例4 坪量64g/rrr、厚さ75μmの上質紙の表面に、
処理液Aの代わりに下記&[l戒の処理液Iを乾燥塗布
量が1.0g/rrfとなるようにエアーナイフコータ
ーで塗布乾燥し、スーパーカレンダー処理をして表面基
材を得た。
処理東土生皿盟 スチレン・無水マレイン酸共重合体(モンサント■製 
商品名「スクリプトセット520J)(ガラス転移温度
:130°C)97重量部、コロイダルシリカ2重量部
、消泡剤1重量部を含む水性塗液(濃度10重量%)を
調製した。
次に実施例1と同じ剥離シートの剥離剤塗布面に実施例
1と同じアクリル系エマルジョン粘着剤をリバースロー
ルコータ−で乾燥塗布量が22g/ポとなるように、塗
布乾燥した以外は、実施例1と同様にして粘着シートを
製造した。
比較例5 実施例1において、剥離シートの裏面に処理液Bの代わ
りに水を4CG/mとなるようにロールコータ−で塗布
乾燥した以外は実施例1と同様にして粘着シートを製造
した。
かくして得られた14種類の粘着シートのカール、複写
機での通紙時のジャごング状態、トナーの定着性を評価
し表に示した。
〔カール評価〕
J、TAPPI紙パルプ試験方法N(Li2−77に従
って評価した。
カール度=100/カール半径(C川)TSは正カール
(表面基材側へのカール)、WSは逆カール(剥離基体
側へのカール)を示す。
〔通紙時のジャミング状態〕
○;ジャミングは全く認められない。
Δ;ジャごングが起きることもあるが実用上問題ないレ
ベルであった。
×:著しくジャミングが起き、実用上問題がある。
〔トナ一定着性〕
複写機(商品名、5F−8100,シャープ社製)で原
稿を複写した後、印字部のトナーをカミソリで10回削
り、トナーの定着性を評価した。
○;トナーが殆ど脱落しない。
Δ;トナーが少し脱落したが、実用上問題ない。
×;トナーが著しく脱落した。
なお、表中r常湿」とは28℃、6o%R)(の環境下
で7時間調湿を行ったものであり、「高湿」とは25°
C290%RHの環境下で7時間調湿を行った後に測定
した結果を示た。
また、表中ブロッキングとは、表面基材をスーパーカレ
ンダー処理するために、巻取りを巻き戻した際、表面と
裏面が粘着する現象を指す。
〔カット適性〕
粘着シートを長さ20cm、幅15cmに切り、100
枚を重ねてギロチンテスト機(六合製作所■製 商品名
rCM−450J)で幅方向に20回連続して断裁した
後のギロチン刃に付着した粘着剤の量(単位: mg)
を測定した。
「効果」 表から明らかな様に、本発明の粘着シートはカール及び
複写機での通紙時のジャミングがなく、トナーの定着性
にも極めて優れたものであった。
−表一

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)剥離基体、剥離剤、粘着剤、表面基材を順次積層
    してなる粘着シートにおいて、[1]エチレン性不飽和
    カルボン酸含有単量体及び[2]ホモポリマーのガラス
    転移温度が50℃以上であるエチレン性不飽和結合含有
    単量体、ならびに[3]これらの単量体と共重合可能な
    他の単量体を乳化共重合してなるアクリル酸エステル共
    重合体エマルジョンのガラス転移温度が0〜100℃で
    あり、該共重合体エマルジョンを主成分とする処理液を
    該表面基材に塗布または含浸し、且つ剥離基体の裏面に
    水溶性可塑剤を主成分とする処理液を塗布または含浸さ
    せてなることを特徴とする粘着シート。
  2. (2)粘着剤の引張強さ(JISK−6301に準ずる
    )が、5Kg/cm^2以上であることを特徴とする請
    求項(1)記載の粘着シート。
  3. (3)剥離基体と剥離剤との間に高分子化合物を主成分
    とする下塗り層を設けた請求項(1)〜(2)記載の粘
    着シート。
  4. (4)表面基材への処理液をオンマシン塗工機で塗布ま
    たは含浸した請求項(1)〜(3)記載の粘着シート。
  5. (5)剥離基体上に剥離剤を設けた剥離シートに粘着剤
    を塗布乾燥した後、表面基材を貼り合わせる直前に、該
    表面基材を50〜100℃で熱処理することを特徴とす
    る粘着シートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007047435A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Lintec Corp 印字用粘着シート

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