JPH0317768B2 - - Google Patents

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JPH0317768B2
JPH0317768B2 JP15178882A JP15178882A JPH0317768B2 JP H0317768 B2 JPH0317768 B2 JP H0317768B2 JP 15178882 A JP15178882 A JP 15178882A JP 15178882 A JP15178882 A JP 15178882A JP H0317768 B2 JPH0317768 B2 JP H0317768B2
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JP
Japan
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silicon
fluidized bed
bed reactor
reactor
temperature
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JP15178882A
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JPS5945917A (ja
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Mitsunori Yamada
Masaji Ishii
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高純度の多結晶シリコンの製法、特
に、流動床反応器に無機シラン化合物と水素との
混合ガスを供給し、無機シラン化合物を加熱下還
元又は分解させシリコンを析出させる高純度の多
結晶シリコンの連続的製法の改良に関するもので
ある。
高純度の多結晶シリコンは導体用や太陽光発電
用の原材料であることからその需要はますます増
大されることが見込まれていることからこれを大
量にしかも効率よく製造する方法が要望されてい
る。
多結晶シリコンの製法は従来からいろいろ提案
されている。
例えば、細い高純度のシリコン棒に電流を通じ
て加熱し、これに三塩化シランと水素との混合ガ
スを送つてシリコンをその表面に析出させる方法
があるが、その製造に大量の熱量が必要であるの
で高価となり好ましくない。
又、精製された無機シラン化合物例えば四塩化
珪素、トリクロルシラン、ジクロルシラン、モノ
クロルシラン及びモノシラン等を流動床反応器に
供給して温度400〜1200℃圧力1〜3気圧の条件
で反応させると、次式で示すような還元又は分解
反応が起り反応器内に存在する種シリコン(粒径
50〜500μ)の表面にシリコンが析出する。
(1) Sil4+2H2→Si+4HCl (2) SiHCl3+H2→Si+3HCl (3) SiH2Cl2→Si+2HCl (4) SiH3Cl→Si+HCl+H2 (5) SiH4→Si+2H2 これらの方法は反応表面積が大きいので析出生
長速度が高く、小さい反応器容量で高い生産性が
得られ、又流動床反応器内の熱交換速度が大きく
少ない電力で運転が可能である。いわゆる省エネ
ルギー的な方法である。
しかし、この方法において、原料として用いる
無機シラン化合物は、いずれも腐食性のガスであ
り、又、高純度シリコン粒子を高温下流動状態で
その粒子表面にシリコンを析出生長させるので流
動床反応器の内壁がシリコン粒により摩耗し反応
器の材料によつては高純度シリコン粒が汚染され
る欠点がある。従つて反応器の材料はその用途に
応じて高純度の石英、炭化珪素、窒化珪素、カー
ボン、ステンレス、インコネル、ハステロイ等の
合金から選択される。
流動床反応器内部を400〜1200℃の温度とする
には反応器を加熱する必要があるが、通常は円筒
状の反応器の外側に電気ヒーターを付帯させこれ
により加熱している。しかるに高純度シリコン粒
を流動状態で反応させ無機シラン化合物を供給し
てシリコンをその表面に析出させても加熱してい
る反応器の内壁部の温度はシリコン粒の表面温度
よりも高くなるために反応の進行に伴い、シリコ
ン粒の表面にシリコンが析出すると同時に反応器
の内壁にもシリコンの析出が起る。そのシリコン
の単位面積当りの析出速度はシリコン粒表面より
温度の高い反応器内壁部の方が大きい。それ故連
続運転の進行時間に比例して反応器内壁部に析出
付着したシリコン層の厚みも増大してくる。これ
は反応器のシリコン粒充填容積が減少し、生産量
の低下をきたすばかりか、定常かつ長期間にわた
る連続運転が不能となり、工業的に大きな欠点と
なつている。又反応器材質として前記石英、炭化
珪素、窒化珪素等を使用した場合には反応器材質
の温度による膨張係数と析出付着したシリコンの
膨脹係数の相異に寄因して反応器の昇温時あるい
は降温時に反応器が破壊するという致命的欠陥を
有する。
本発明者らはこの点につき鋭意研究した結果流
動床反応器を外筒と内筒を有する2重円筒型反応
器を使用し、外筒の外側を加熱し円筒の内側にシ
リコンを析出させる無機シラン化合物例えば四塩
化珪素、トリクロルシラン、ジクロルシラン、モ
ノクロルシラン及びモノシランと水素の混合ガス
を反応器下部より供給すれば反応器の壁に析出付
着するシリコンは著しく減少することが分つた。
本発明はこれらの知見に基づいてなされたもの
であつて流動床反応器に無機シラン化合物と水素
との混合ガスを供給し、加熱下反応させスリーブ
を連続的に製造する方法において、流動床反応器
を2重円筒型のものを用い、その内筒の内側に流
動床反応器の下部に設けた分散板を介して無機シ
ラン化合物と水素との混合ガスを供給することを
特徴とするシリコンの連続的製法である。
本発明を図面に従つてさらに説明する。図面は
本発明の実施例に用いる装置の断面図である。
まず図面に示すようにシリコンを析出させる原
料ガス例えば四塩化珪素、トリクロルシラン、ジ
クロルシラン、モノクロルシラン及びモノシラン
等の無機シラン化合物から選ばれた1種以上のガ
スと水素との混合ガスはガス分散板4を通じて流
動床反応器に導かれる。未反応ガスは排出管8よ
り未反応ガス回収系へ送られる。一方高純度の多
結晶種シリコンは供給管7より供給し、流動床反
応器内で生長した高純度の多結晶シリコンはシリ
コン排出管6から排出される。
流動床反応器には50〜1000μのシリコン粒を存
在させ四塩化珪素、トリクロルシラン、ジクロル
シラン、モノクロルシラン、モノシラン等から選
ばれた1種以上の析出原料ガスと水素との混合ガ
スをガス分散板4を介してシリコン粒中に分散さ
せ、シリコン粒を流動化させつつ、400〜1200℃
の温度で還元あるいは分解させ、シリコン粒の表
面にシリコンを析出させシリコン粒を生長させつ
つ連続的に製造される。内筒3を設けない従来法
の場合反応温度を保つべく電気炉2で加熱するこ
とにより流動床反応器内のシリコン粒が存在する
領域はほぼ均一な温度になるが流動床反応器1の
内壁は反応領域の温度より高くなる。すなわち、
前記シラン化合物のシリコン析出反応は吸熱反応
でありかつ前記無機シラン化合物と水素の混合ガ
スの流動床反応器への供給温度は析出反応温度よ
り低くせざるを得ないので、流動床反応器1を加
熱しないと反応温度の維持が出来ない。例えば、
トリクロルシランを析出原料ガスとして用いて、
反応温度900℃で運転した場合流動床反応器1を
電気炉2で加熱し、流動床反応器1の内壁は約
1000℃になる。しかるに温度が高くなる程反応速
度は大きくなるので単位表面積当りのシリコン析
出生長速度は大きくなる。ただし反応領域に存在
するシリコン粒子の表面積は流動床反応器の内壁
の表面積に比較して非常に大きいので、シリコン
析出量は流動床反応器の内壁に生長するシリコン
析出量より流動床反応器内部のシリコン粒子表面
へのシリコン析出量の方が大きいが、連続運転の
進行に伴い流動床反応器1の内壁にシリコンが析
出しつづけ、ひいては運転不能となる。本発明の
方法は流動床反応器1の内部に内筒3を設け、析
出原料ガス例えば四塩化珪素、トリクロルシラ
ン、ジクロルシラン、モノクロルシランあるいは
モノシラン等のシラン化合物又はこれと水素ガス
の混合ガス原料ガス供給口から供給しこれを分散
板4より分散させ、前記内筒の内側を通過させ、
析出反応を進行させるものである。前記析出原料
ガスと水素ガスの混合ガスを内筒3の内側を通過
させることにより内筒の内側はシリコン粒の流動
状態を形成しつつ前記混合ガスの析出反応が起
り、ガスの流れに伴いシリコン粒は下部より上部
へ運ばれ、上昇したシリコン粒は流動床反応器の
本体である外筒1と内筒3の間を上部より下部に
運動する循環流を形成する。このシリコンの循環
流により熱の移動も敏速に行われ、内筒の内側お
よび内筒と外筒の間も温度は均一に保たれる。そ
れ故内筒の内壁はほぼ反応温度に保たれるので前
記析出原料ガスより析出したシリコンは充填シリ
コン粒子表面に析出し、内筒の内壁への析出は従
来の流動床反応器の本体である外筒の内壁は電気
加熱により従来の内筒のない流動床反応器の内壁
と同様に壁温度は反応温度以上に上昇するが、前
記析出原料ガスは内側に供給しているので内筒と
外筒の間は反応滞域ではなく、未反応の原料析出
ガスがわずかに循環する程度なので流動床反応器
本体である外筒の内壁の温度は反応温度以上高く
なるが、内壁へのシリコンの析出はほとんどな
い。したがつて従来の流動床反応器に比較して反
応器内壁のシリコンの析出は著しく少なく長期運
転が可能である。以下実施例をあげてさらに本発
明を具体的に説明する。
実施例 1 内径100mm、高さ1500mmの石英製流動床反応器
本体である外筒の内部に内径80mm、厚み4mm、高
さ1000mmの石英製内筒を付滞した流動床反応器の
内筒の内側にトリクロルシラン20mol%、水素
80mol%の混合ガスを9.2/minの速度で供給
し、流動床反応器本体の外側に付滞した電気炉を
加熱することにより、流動床反応器の内部を温度
900℃に保持した。一方平均粒子径200μの高純度
多結晶の種シリコンを2g/hrの速度で流動床反
応器の上部より供給しつつ連続運転を行い、平均
29.6g/hrの速度で多結晶シリコンが製造され
た。運転は順調に行われ300時間の連続運転を実
施した。運転の終了の後流動床反応器を解体した
ところ流動床反応器の内筒および外筒の器壁のシ
リコン付着はほとんどなかつた。
実施例 2 実施例1と同様な流動床反応器を使用し、流動
床反応器の内筒の内側にモノシラン10mol%、水
素90mol%の混合ガスを11/minの速度で供給
し、流動床反応器本体の外側に付滞した電気炉を
加熱することにより反応器内部を700℃に保持し
た。一方平均粒子径200μの高純度多結晶の種シ
リコンを4g/hrの速度で流動床反応器の上部よ
り供給しつつ連続運転を行い平均85.7g/hrの速
度で多結晶シリコンが製造された。
運転は順調に行われ300時間の連続運転を実施
した。運転の終了の後流動床反応器を解体したと
ころ、流動床反応器の内筒および外筒の器壁のシ
リコンの付着はほとんどなかつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例の装置の断面図である。 符号、1……流動床反応器、2……電気炉、3
……内筒、4……ガラス分散板、5……原料ガス
供給口、6……シリコン排出管、7……種シリコ
ン供給管、8……未反応ガス排出管、9……気
泡、10……金属シリコン粉末。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 流動床反応器に無機シラン化合物と水素との
    混合ガスとを供給し加熱下反応させシリコンを連
    続的に製造する方法において、前記流動床反応器
    を2重円筒型のものを用いその内筒の内側に前記
    流動床反応器の下部に設けた分散板を介して前記
    無機シラン化合物と水素との混合ガスを供給する
    ことを特徴とする多結晶シリコンの連続的製法。
JP15178882A 1982-09-02 1982-09-02 多結晶シリコンの連続的製法 Granted JPS5945917A (ja)

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JPS5945917A JPS5945917A (ja) 1984-03-15
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