JPH03177565A - 蒸発源用坩堝 - Google Patents

蒸発源用坩堝

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Publication number
JPH03177565A
JPH03177565A JP31560289A JP31560289A JPH03177565A JP H03177565 A JPH03177565 A JP H03177565A JP 31560289 A JP31560289 A JP 31560289A JP 31560289 A JP31560289 A JP 31560289A JP H03177565 A JPH03177565 A JP H03177565A
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JP
Japan
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crucible
vapor
lid
emissivity
deposited
Prior art date
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Pending
Application number
JP31560289A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Nakagiri
康司 中桐
Fumitoshi Nishiwaki
文俊 西脇
Yoshiaki Yamamoto
義明 山本
Hiroyoshi Tanaka
博由 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31560289A priority Critical patent/JPH03177565A/ja
Publication of JPH03177565A publication Critical patent/JPH03177565A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は蒸発源用坩堝、特にクラスタイオンビーム蒸着
等に使用されるノズル付き蒸発源用坩堝の改良に関する
従来の技術 従来、蒸着材料を加熱蒸発させて蒸着基板に薄膜の作製
を行う真空蒸着、クラスタイオンビーム蒸着等に用いる
蒸着源装置は、第3図に示すような構成をしていた。す
なわち、ノズル11をその上面部中央に形成した円筒状
の密閉型坩堝(クヌーセンセル)12と、その坩堝12
の外側に坩堝工2の側周面と平行に設置されて坩堝12
の側周面を加熱する電子ボンバード用熱陰極13から構
成されている。密閉型坩堝12は黒鉛、タングステン等
の単層構造を有するものが一般的である。電子ボンバー
ド用熱陰極13はタングステン、タンタル等の線材をコ
イル状に底形したものである。14は熱陰極13に電圧
を印加しこれを加熱するための熱陰極加熱用電源、15
は坩堝12と熱陰極13の間に電圧を印加して高温に加
熱した熱陰極13から熱電子を坩堝12に衝突させるこ
とにより、坩堝12を電子ボンバード加熱するための坩
堝加熱用電源である。
前記閉型坩堝12を用いた場合の製膜プロセスは次のよ
うになる。坩堝12の内部に蒸着材料5を収容した後、
坩堝12を設置した真空槽(図示せず)を所定の真空度
に設定し、坩堝12を電子ボンバード加熱して蒸着材料
5を蒸発させる。
この蒸着材料5の蒸気16は、真空槽と坩堝12内部と
の圧力差によりノズル11から図中矢印方向に噴出し、
この際断熱膨張し過冷却される。このため蒸気16は凝
縮し、500から2000個の原子が互いに緩く結合し
た塊状原子集団のビームすなわちクラスタビームとなっ
て基板(図示せず)に衝突し、蒸着膜が作製される。
発明が解決しようとする課題 前述のように、従来の蒸発源用坩堝では、坩堝12の側
周面を電子ボンバード用熱陰極13により一様な熱流束
で加熱するものであった。このため坩堝12の上部およ
び下部は中央部と同じ熱入力である。しかし、円筒状の
密閉型坩堝12には円形状の上面および下面が存在する
ため坩堝中央部と比較して上部および下部からの輻射に
よる放熱量は大きくなる。したがって、坩堝12の軸方
向に沿って温度分布が生じ、坩堝中央部で温度が高く上
部および下部で温度が低下することになる。このため、 (1)坩堝上面部のノズル付近の温度が低下し、蒸発物
が滴状で吹き出すスピッティング状態を生じ易い。その
ため蒸着膜が膜質不良となり、ノズルが閉塞する。
(2)同じ加熱条件でも、坩堝内に収容した蒸着材料の
量すなわち蒸着材料の充填高さによって蒸着材料の温度
が変化し、蒸発速度が一様でなく蒸着速度も変化する。
そのため蒸着の安定性が悪い。
(3)坩堝内に収容した蒸着材料の充填高さが低くなっ
た場合でも蒸着速度を一定に保つためには、坩堝下部の
温度低下を補うため余分に加熱しなければならない。そ
のため加熱効率が悪い。
等の問題点があった。
そこで本発明は前記の課題を解決するために、坩堝の軸
方向に沿った温度分布を一様化することにより、安定し
て高品質の蒸着膜が作製できるとともに、加熱効率がよ
い蒸発源用坩堝を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明による蒸発源用坩堝は、側周面が一様な熱流束で
加熱され、上面部中央にノズルを形成してなる筒状の蒸
発源用坩堝において、坩堝の上部および下部に中央部よ
りも輻射率の低い材料を用いたものである。
作用 上記のような溝底によって得られる作用は次の通りであ
る。
高温に加熱された熱陰極の熱輻射と電子ボンバードによ
り坩堝の側周面が一様な熱流束で高温に加熱されており
、坩堝の各面からはその温度と材質に応じた輻射率で熱
が逃げている。坩堝の上部および下部は中央部より放熱
面積が大きく、このため坩堝の上部および下部では中央
部よりも温度低下が大きい。そこで、坩堝の上部および
下部に中央部よりも輻射率の低い材料を用いて坩堝を構
成することにより上部および下部からの熱の逃げが少な
くなる。すなわち、坩堝の熱損失が坩堝の中央部よりも
坩堝の上部および下部で少なくなるため、坩堝上部およ
び下部での温度低下が補償され、坩堝の温度分布が軸方
向に一様となる。
その結果、スピンティング状態が生じにくくなり、高品
質の製膜が可能となる。また、蒸着材料の充填高さにか
かわらず一定の蒸着速度で安定して製膜することが可能
となり、しかも加熱効率がよい。
実施例 以下、本発明による実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明による蒸発源用坩堝の一実施例の縦断面
図である。1は、穴径2mm程度、長さ2nv程度のノ
ズル2をその上面部中央に形成した坩堝蓋、3は坩堝底
部、4は円筒状の坩堝本体である。坩堝M1と坩堝底部
3はタングステンで、坩堝本体4は黒鉛で製作している
坩堝蓋1と坩堝底部3は坩堝本体4にねし止めしている
。まず坩堝底部4の下端部内周のめねじ部に坩堝底部3
のおねじ部をねし止めし、蒸着材料5をその内部に収容
し、坩堝蓋1のおねじ部を坩堝本体4の上端部内周のめ
ねじ部にねじ止めして密閉型坩堝Aとする。
タングステンの輻射率は温度2000°Kにおいて0.
2、黒鉛の輻射率は温度2000°Kにおいて0.8で
ある。このように坩堝蓋1と堝底3の輻射率が坩堝本体
4の輻射率よりも小さいため、坩堝M1と坩堝底部3か
らの熱の逃げは、坩堝本体4と同じ材質を用いていた場
合よりも少なくなる。そのため、坩堝本体4の軸方向の
温度分布を一様化できる。
その結果、スピッティング状態が生じにくくなり、高品
質の蒸着膜の作製が可能となり、ノズル2が閉塞するこ
ともなくなる。さらに、蒸着材料5の充填高さにかかわ
らず蒸着速度が一定となり、蒸着の安定性を高めること
ができて、加熱効率がよい。
第2図は本発明による蒸発源用坩堝の他の実施例の縦断
面図である。この実施例の構成が第1図の実施例の構成
と異なる点は、坩堝本体8の両端部外周におねじ部を設
け、坩堝M6と坩堝底部7に設けためねじ部をねし止め
して密閉型坩堝Bとする構成にある。つまり、坩堝M6
と坩堝底部7の輻射率が坩堝本体8の輻射率よりも小さ
くて、坩堝蓋6と坩堝底部7の熱膨張率が坩堝本体8の
熱膨張率よりも小さい場合には、高温状態においても坩
堝本体8の内部と外部で圧力差をしっかりと保つことが
でき、前記第1図の実施例と同様の作用を発揮すること
ができる。
発明の効果 以上のように本発明による蒸発源用坩堝は、側周面が一
様な熱流束で加熱され、上面部中央にノズルを形成して
なる筒状の蒸発源用坩堝において、坩堝の上部および下
部に中央部よりも輻射率の低い材料を用いる構成にして
いるため、坩堝の軸方向に沿った温度分布を一様化する
ことが可能となり、安定して高品質の蒸着膜を作製でき
るとともに、加熱効率をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の蒸発源用坩堝の縦断面図、
第2図は本発明の他の実施例の蒸発源用坩堝の縦断面図
、第3図は従来の蒸発源用坩堝を使用した蒸発源用装置
の説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)側周面が一様な熱流束で加熱され、上面部中央に
    ノズルを形成してなる筒状の蒸発源用坩堝において、坩
    堝の上部および下部に中央部よりも輻射率の低い材料を
    用いた蒸発源用坩堝。
JP31560289A 1989-12-04 1989-12-04 蒸発源用坩堝 Pending JPH03177565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31560289A JPH03177565A (ja) 1989-12-04 1989-12-04 蒸発源用坩堝

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31560289A JPH03177565A (ja) 1989-12-04 1989-12-04 蒸発源用坩堝

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03177565A true JPH03177565A (ja) 1991-08-01

Family

ID=18067329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31560289A Pending JPH03177565A (ja) 1989-12-04 1989-12-04 蒸発源用坩堝

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JP (1) JPH03177565A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020176287A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 株式会社アルバック 蒸着源及び真空処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020176287A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 株式会社アルバック 蒸着源及び真空処理装置

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