JPH03177246A - 自動原稿送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写機等の画像形成装置に設置される自動原
稿送り装置（Ａ　Ｄ　Ｆ　；　Ａｕｔｏ　Ｄｏｃｕｍｅ
ｎｔＦｅｅｄｅｒ）に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、複写機等の画像形成装置において、原稿載置作業
の能率化を図るため、自動原稿送り装置の導入が活発化
されている。この装置は、原稿給紙部、搬送ベルト、原
稿排出部等を備え、原稿トレイにストックされた原稿を
１枚ずつ画像形成装置の原稿載置部上に供給し、排出す
るように構成されている。

上記原稿給紙部は、原稿トレイにストックされた原稿を
１枚ずつ搬出する給紙ローラや、レジストローラ対を備
え、上記給紙ローラによって原稿をその先端がレジスト
ローラ対に当接する位置まで搬出しく１次給紙）、これ
によって原稿先端の斜め補正を行った後、上記レジスト
ローラ対を作動させて搬送ベルトまで搬出する（２次給
紙）ように構成されている。

また、このような装置の中には、そのコンパクト化を図
るため、上記レジストローラ対と搬送ベルトとを共通の
単一駆動源で駆動するようにしたものも知られている。

この装置では、駆動源であるモータ等の駆動軸に、歯車
機構やベルト機構を介して、レジストローラ対の回転軸
と搬送ベルトの駆動軸の双方を連結し、これによって上
記モル夕の駆動力を各軸に伝達するといった手段がとら
れている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記装置によれば、原稿が１次給紙される際に、その先
端がレジストローラ対に対してその間に若干挟み込まれ
るように押付けられることにより、原稿の斜め補正が行
われるが、この原稿が比較的厚く、腰の強いものである
と、その１次給紙の勢いでレジストローラ対が若干給紙
方向に回転することがある。

このとき、原稿給紙部が上述のように単一の駆動源でレ
ジストローラ対および搬送ベルトを駆動するものである
と、上記レジストローラ対の回転が歯車機構やベルト機
構を通じて搬送ベルト側に伝達されることにより、実際
に搬送ベルトが動く可能性がある。このとき、すでに原
稿載置部上に前の原稿が搬送され、位置決めされている
場合には、この位置決めされた原稿の位置が上記搬送ベ
ルトの動きによってずらされることとなる。この原稿載
置位置のずれは、そのまま画像形成位置のずれとなるた
め、未然に防ぐことが重要である。

本発明は、このような事情に鑑み、装置のコンパクト化
を図り、かつ１次給紙時の原稿の位置ずれを確実に防ぐ
ことができる自動原稿送り装置を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、原稿を挟み込んだ状態で搬送するレジストロ
ーラ対と、画像形成装置本体の原稿載置部上に配設され
、上記レジストローラ対から搬出される原稿を上記原稿
載置部上の定められた位置まで搬送する搬送手段とを備
え、原稿をその先端が上記レジストローラ対に当接する
位置まで一旦給紙した後、上記レジストローラ対が作動
して原稿を搬出するように構成された自動原稿送り装置
において、上記レジストローラ対および搬送手段の双方
を駆動する単一の駆動源と、上記レジストローラ対の回
転軸に設けられ、上記駆動源の駆動力を上記回転軸に伝
達する駆動伝達部材とを備えるとともに、この駆動伝達
部材と上記回転軸との間に、上記駆動伝達部材の給紙方
向の駆動力のみを上記回転軸に伝達するワンウェイクラ
ッチを設けたものである。

〔作　用〕

上記構成によれば、駆動源の駆動力はワンウェイクラッ
チおよび駆動伝達部材を介してレジストローラ対の回転
軸に伝達され、これによってレジストローラ対が駆動さ
れる。

一方、１次給紙時において、原稿がレジストローラ対に
当接し、レジストローラ対が給紙方向に回転しても、そ
の回転はワンウェイクラッチの作用で駆動伝達部材には
伝達されない。すなわち、レジストローラ対は空転する
のみであり、これに伴って搬送手段が動くことはない。

〔実施例〕

第２図は、本発明の一実施例における自動両面原稿送り
装置（ＲＡＤＦ）の内部構造を示したものである。この
装置は、複写機のコンタクトガラスＧに対して原稿を供
給し排出する機能と、供給した原稿を反転して再度コン
タクトガラスＧに供給する機能とを備えている。

この装置の原稿給紙部には、原稿トレイエ、ピックアッ
プローラ２、給紙ローラ対３、レジストローラ対４等が
配設されている。上記レジストローラ対４は、駆動ロー
ラ４ａおよび従動ローラ４ｂとからなり、両者が互いに
圧接する位置に配されている。

上記コンタクトガラスＧの上方には搬送ベルト６が配設
されており、その下流側に、原稿を反転するための原稿
反転機構７が配置されている。搬送ベルト６は、上記コ
ンタクトガラスＧの上流側および下流側に各々配された
駆動ローラ５ａと従動ローラ５ｂとの間に張設されてお
り、上記駆動ローラ５ａが図の時計回り方向に回転駆動
されることにより、これと連動して搬送ベルト６が原稿
を原稿給紙部からコンタクトガラスＧ上へ搬送するよう
になっている。

原稿反転機構７は、ガイド部材９、および反転ローラ１
０を備えている。この反転ローラ１０は、回転軸１０ａ
回りに回転駆動され、その周面には搬送コロ１１．１２
が圧接しており、さらにその下流側には切換ガイド板１
３が配設されている。

この切換ガイド板１３は、図に示される第１の位置と、
この第１の位置から図の反時計回りに若干回転した第２
の位置とを有し、第１の位置では、上記反転ローラ１０
とともに原稿をコンタクトガラスＧ上へ送り返すリター
ン通路１４を形成し、第２の位置では、原稿を排出トレ
イ１５へ案内する原稿排出通路を形成する。

次に、上記レジストローラ対４および搬送ベルト６の駆
動構造を第１図に基づいて説明する。

図において、１８は自動原稿送り装置本体の側板であり
、この側板１８に軸受２０を介して上記駆動ローラ４ａ
の回転軸２２、および駆動ローラ５ａの回転軸２４が各
々支持されている。

一方、この側板１８には、軸２６を介してタイミングプ
ーリ２８が回転可能に支持されている。

このタイミングプーリ２８は、プーリ部２８ａおよび歯
車部２８ｂとからなり、プーリ部２８ａは、タイミング
ベルト３０を介して装置内蔵のメインモータ（駆動源：
図示せず）に連結されている。

これに対し、各回転軸２２．２４の端部には歯車３２．
３４が固定され、双方の歯車３２．３４が、上記タイミ
ングプーリ２８の歯車部２８ｂに噛合されている。

さらに、この装置の特徴として、上記回転軸２２の端部
と歯車３２との間には、ワンウェイクラッチ３６が介設
されている。このワンウェイクラッチ３６は、歯車３２
が給紙方向、すなわち第１図において右ねじが上に進む
方向と同方向に回転した場合にのみその回転を回転軸２
２に伝達し、逆方向に回転する場合には伝達しないよう
に構成されている。換言すれば、回転軸２２が給紙方向
、すなわち第１図において右ねじが上に進む方向と同方
向に回転した場合には、その回転を歯車３２に伝達せず
、その逆方向に回転する場合にのみ伝達するように構成
されている。

なお、図において３８は、歯車３４とタイミングプーリ
２８の歯車部２８ｂとの相対位置を固定するための位置
決め部材である。

次に、この装置の作用を説明する。

まず、原稿トレイ１に原稿がストックされた状態で、図
外のスタートキーが操作されると、ピックアップローラ
２および給紙ローラ対３が作動することにより、１枚目
の原稿がレジストローラ対４の間に挟み込まれるような
位置まで搬出され、これによって原稿の斜め送り補正が
行われる。このとき、原稿が比較的厚くて腰の強いもの
であると、この原稿がレジストローラ対４と当接する際
にその勢いでレジストローラ対４が給紙方向に回転する
ことがあるが、このレジストローラ対４の駆動ローラ４
ａおよび回転軸２２が回転しても、この回転はワンウェ
イクラッチ３６の作用により歯車３４に伝達されず、駆
動ローラ４ａは空転するのみである。従って、従来のよ
うに上記駆動ローラ４ａの回転が歯車３２、タイミング
プーリ２８、および歯車３４を通じて駆動ローラ５ａに
伝達されるといったことは起こらず、搬送ベルト６は静
止状態を保つ。

このようにして１次給紙が行われた後、駆動源であるメ
インモータが作動し、その駆動力がタイミングベルト３
０を通じてタイミングプーリ２８に伝達されることによ
り、同タイミングプーリ２８が第１図において右ねじが
下に進む方向と同方向に回転する。この回転は、歯車３
２およびワンウェイクラッチ３６を介して駆動ローラ４
ａに伝達され、これによって同駆動ローラ４ａが第１図
において右ねじが上に動く方向（第２図の時計回り方向
）に回転するとともに、上記回転が歯車３４を介して駆
動ローラ５ａに伝達され、この駆動ローラ５ａも上記駆
動ローラ４ａと同方向に回転駆動される。これによって
、レジストローラ対４にニップされた原稿が再び搬出さ
れ（２次給紙）、その後所定のタイミングで駆動が停止
されることにより、上記原稿はコンタクトガラスＧ上の
所定の位置に正確に位置決めされる。

この状態から、複写機本体が作動することにより、複写
が行われ、その後、再び搬送ベルト６が作動し、かつ原
稿反転機構７が作動することにより、上記原稿が排出さ
れるか、あるいは反転した状態で再びコンタクトガラス
Ｇ上に戻されることになる。

以上のように、この装置では、同一の駆動源を用いてレ
ジストローラ対４および搬送ベルト６の双方を駆動する
ようにしているので、装置のコンパクト化を図ることが
できる。しかも、駆動源からレジストローラ対４に対し
てのみ、給紙方向の駆動力が伝達されるようにし、レジ
ストローラ対４の給紙方向の回転が駆動源側に伝達され
ないようにしているので、１次給紙の際に搬送ベルト６
が動くおそれがない。従って、従来のようにコンタクト
ガラスＧ上の原稿が位置ずれするといった不都合は起こ
らず、常に適正な複写を行うことができる。

なお、本発明はこのような実施例に限定されず、例とし
て次のような態様をとることも可能である。

（１）　　上記実施例では、本発明における駆動伝達部
材として歯車３２を用いているが、その他ベルト機構や
チェーン機構等、周知の伝達機構を適用すればよい。

（２）上記実施例では自動両面原稿送り装置（ＲＡＤＦ
）を例示したが、本発明は通常の片面用自動原稿送り装
！（ＡＤＦ）に適用しても同様の効果が得られるもので
ある。

〔発明の効果〕

以上のように本発明は、同一の駆動源によりレジストロ
ーラ対と搬送手段の双方を駆動するとともに、上記駆動
源の駆動力をレジストローラ対に伝達する駆動伝達部材
と上記レジストローラ対の回転軸との間にワンウェイク
ラッチを設け、給紙方向の回転が駆動源からレジストロ
ーラ対に対しての方向にのみ伝達されるようにしたもの
であるので、駆動源の共通化によって装置のコンパクト
化を図りながら、１次給紙の際にレジストローラ対の給
紙方向の回転が搬送手段に伝達されることによる原稿の
ずれを未然に防ぐことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における自動原稿送り装置の
要部を示す一部断面平面図、第２図は同装置の全体構成
図である。 ４・・・レジストローラ対、６・・・搬送ベルト（搬送
手段）、２２・・・回転軸、２８・・・タイミングプー
リ３２・・・歯車、３６・・・ワンウェイクラッチ、Ｇ
・・・コンタクトガラス（原稿載置部）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、原稿を挟み込んだ状態で搬送するレジストローラ対
   と、画像形成装置本体の原稿載置部上に配設され、上記
   レジストローラ対から搬出される原稿を上記原稿載置部
   上の定められた位置まで搬送する搬送手段とを備え、原
   稿をその先端が上記レジストローラ対に当接する位置ま
   で一旦給紙した後、上記レジストローラ対が作動して原
   稿を搬出するように構成された自動原稿送り装置におい
   て、上記レジストローラ対および搬送手段の双方を駆動
   する単一の駆動源と、上記レジストローラ対の回転軸に
   設けられ、上記駆動源の駆動力を上記回転軸に伝達する
   駆動伝達部材とを備えるとともに、この駆動伝達部材と
   上記回転軸との間に、上記駆動伝達部材の給紙方向の駆
   動力のみを上記回転軸に伝達するワンウェイクラッチを
   設けたことを特徴とする自動原稿送り装置。