JPH0317575Y2 - - Google Patents

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JPH0317575Y2
JPH0317575Y2 JP1985007545U JP754585U JPH0317575Y2 JP H0317575 Y2 JPH0317575 Y2 JP H0317575Y2 JP 1985007545 U JP1985007545 U JP 1985007545U JP 754585 U JP754585 U JP 754585U JP H0317575 Y2 JPH0317575 Y2 JP H0317575Y2
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magnet
yoke
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cylindrical wall
bottom wall
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小型モータまたは磁石発電機等のよ
うな回転電機における磁石固定装置に関し、特
に、磁石をヨークの内周に位置決めする構造の改
良に係り、例えば、フアンモータにおける固定子
等に利用して有効なものに関する。
〔従来の技術〕
従来、小型モータの固定子等に利用される小型
モータの磁石固定装置として、有底円筒形状に形
成されているヨークの円筒壁と底壁との間に段付
部を傾斜させて形成し、フエライトマグネツト等
のような磁石(以下、マグネツトという。)をそ
の一隅を段付部に突き当てて位置決めするととも
に、その一側面をヨーク円筒壁に接着固定してな
るものがある(例えば、実公昭53−53843号公報
参照)。
また、磁石発電機の回転子として、有底円筒形
状に形成されているヨークの円筒壁に打ち出し部
(または押し出し部)を径方向内向きに突設し、
マグネツトをその一隅を打ち出し部の上面に突き
当てて位置決めするとともに、その一側面をヨー
ク円筒壁に接着固定してなるものがある(例え
ば、特開昭56−39144号公報および特開昭57−
16561号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
前者においては、段付部が傾斜して形成されて
いるため、次のような問題点がある。
(1) マグネツトの一隅が傾斜した段付部のコーナ
に強く突き当てられるため、マグネツトの隅に
割れが発生することがある。
(2) マグネツトが段付部のコーナを乗り越えて傾
斜面に掛かつて位置決めされた場合、マグネツ
トが円筒壁に対して傾いて固定されることによ
り、回転子との間におけるギヤツプを減少させ
ることになるため、マグネツトが回転子に干渉
する危険が発生する。
後者においては、ヨークの円筒壁に打ち出し部
を径方向内向きに突出させるため、打ち出し部の
筒心と平行方向に対する位置の精度出しが困難で
あり、しかも、打ち出し部の突出方向がヨークの
絞り加工方向と直交する方向であるため、生産性
が悪いという問題点がある。
本考案の目的は、前記従来技術の問題点を解決
し、磁石をヨークに適正に位置決めして固定させ
ることができるとともに、余剰接着剤の流出を防
止することができ、また、強度および生産性を向
上させることができる回転電機の磁石固定装置を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る回転電機の磁石固定装置は、有底
円筒形状に形成されているヨーク1と、このヨー
ク1の円筒壁2内周面に環状に並べられて配さ
れ、接着剤によりそれぞれ接着されている複数個
の磁石13と、この磁石13を前記ヨーク1の軸
線方向について位置決めするために磁石13の軸
線方向端面に係合するように、前記ヨーク1の底
壁6の外周縁部に配されて、この底壁6から内側
に突設されている位置決め部とを備えている回転
電機の磁石固定装置において、 前記位置決め部8はその径方向の断面形状が横
向きの略S字形状になるように、かつ、その半円
形凸面が前記底壁6の軸線方向内側に前記円筒壁
2に沿つて連続して環状に隆起するように屈曲形
成されており、 この位置決め部8と円筒壁2との間には環状凹
部9が、前記断面S字形状の半円形凹面によつて
形成されていることを特徴とする。
〔作用〕
前記した手段によれば、マグネツトがヨーク底
壁に突設された位置決め部にその下面全体を受け
られることによつて位置決めされるため、マグネ
ツトの接着作業において、マグネツトは位置決め
部によつて安定的に保持されることになり、マグ
ネツトの接着工程が簡単化され、ヨークに対する
位置が高精度に確保されることになる。
しかも、傾斜面による位置決めでないため、、
マグネツトの下隅における割れが防止されること
になる。また、マグネツトが円筒壁に対して傾い
て固定される事態の発生は皆無になり、したがつ
て、回転子との間におけるギヤツプを減少させる
ことによるマグネツトと回転子との干渉の危険を
回避することができ、その結果、回転子とマグネ
ツトとのギヤツプを最小限度に設定するとが可能
になり、フアンモータの性能を向上させることが
できる。
位置決め部は底壁を筒心と平行方向に上向きに
隆起させることにより形成されるため、そのプレ
ス加工方向がヨークの絞り加工方向と平行になる
ことにより、ヨークと同時成形することが可能に
なり、生産性を高められることになる。
位置決め部が環状に隆起されて屈曲形成されて
いるため、ビードとしてヨークの強度を高めるこ
とができる。
位置決め部が底壁を半円形凸部に隆起させるこ
とにより屈曲形成されているため、応力集中を回
避することができるとともに、良好な加工性を得
ることができる。
位置決め部が断面が横向きの略S字形状になる
ように形成されているため、位置決め部と円筒壁
との間に環状凹部を同時に形成させることがで
き、余剰接着剤を環状凹部で停留させることによ
りその流出による汚染を防止することができる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例であるフアンモータ
の磁石固定装置を示す縦断面図、第2図はその一
部切断平面図、第3図はその底面図である。
なお、第2図中、一部切断部に有るマグネツト
の図示は省略されている。
本実施例において、このフアンモータの磁石固
定装置はヨーク1を備えており、ヨーク1は鉄板
等のような磁性材料を用いてプレス加工により略
有底円筒形状に一体成形されている。ヨーク1の
円筒壁2における開口縁には、エンドプレート
(図示せず)をかしめ付けるための鍔部3が外側
に略直角に屈曲されて突設されており、鍔部3の
適当箇所には位置決め用の切欠部4が切設されて
いる。また、円筒壁2の適当箇所(後述するマグ
ネツト13と13との間)には円形の透孔5が開
設されており、透孔5は水抜き装置(図示せず)
を取り付け得るように構成されている。
ヨーク1の底壁6は全体的には円筒壁2に対し
て略直角になるように形成されており、円筒壁2
との隣接部であるその外周部には傾斜部7が比較
的緩やかな傾斜を持つように形成されている。
底壁6の傾斜部7における外周縁部には位置決
め部8が、その断面形状が横向きの略S字形状に
なるように、かつ、その半円形凸面が底面上に円
筒壁2に沿つて環状に隆起するように屈曲形成さ
れており、位置決め部8と円筒壁2との間には環
状凹部9が、前記断面S字形状の半円形凹面によ
り形成されている。
前記断面S字形状部により形成されることにな
る位置決め部8と環状凹部9とは、ヨーク1のプ
レス加工におけるフオーミングの際に同時成形す
ることが望ましい。
ヨーク1の底壁6における中央部には、回転子
(図示せず)の軸を挿通するための透孔10が開
設されており、透孔10の周囲にはその軸を支承
する軸受(図示せず)を収容するための軸受収容
部11が略円筒形状に形成されている。軸受収容
部11の外部にはラビリンスリング12が嵌着さ
れており、このリング12は回転子軸に装着され
るフアン(図示せず)と協働してラビリンスシー
ルを構成するようになつている。
このように構成されているヨーク1における円
筒壁2の内周には、円弧形状に形成されている複
数個のマグネツト13が周方向に略等間隔に配さ
れて位置めされたうえで、接着剤により接着固定
されている。すなわち、各マグネツト13はその
一端面(以下、下面とする。)全体を前記位置決
め部8に当接されて位置決めされるとともに、そ
の一側面(以下、背面とする。)を円筒壁2の内
周面に接着される。接着作業において、マグネツ
ト13の背面と円筒壁2との間から流下する余剰
の接着剤は、位置決め部8にせき止められ、これ
に隣接する環状凹部9に停留されることにより、
他部への流出を防止される。
なお、接着作業中におけるマグネツト13の周
方向の位置決めは適当な治具を使用して確保する
ことが望ましい。
前記実施例ではフアンモータの固定子について
説明したが、本考案は磁石発電機の回転子等のよ
うな回転電機の磁石固定装置全般に適用すること
ができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、マグネ
ツトがヨーク底壁に突設された位置決め部にその
下面全体を受けられることによつて位置決めされ
るため、マグネツトの接着作業において、マグネ
ツトは位置決め部によつて安定的に保持されるこ
とになり、マグネツトの接着工程が簡単化され、
ヨークに対する位置が高精度に確保されることに
なる。
しかも、傾斜面による位置決めでないため、マ
グネツトの下隅における割れが防止されることに
なる。また、マグネツトが円筒壁に対して傾いて
固定される事態の発生は皆無になり、したがつ
て、回転子との間におけるギヤツプを減少させる
ことによるマグネツトと回転子との干渉の危険を
回避することができ、その結果、回転子とマグネ
ツトとのギヤツプを最小限度に設定することが可
能になり、フアンモータの性能を向上させること
ができる。
位置決め部は底壁を筒心と平行方向に上向きに
隆起させることにより形成されるため、そのプレ
ス加工方向がヨークの絞り加工方向と平行になる
ことにより、ヨークと同時成形することが可能に
なり、生産性を高められることになる。
位置決め部が環状に隆起されて屈曲形成されて
いるため、ビードとしてヨークの強度を高めるこ
とができる。
位置決め部が底壁を半円形凸部に隆起させるこ
とにより屈曲形成されているため、応力集中を回
避することができるとともに、良好な加工性を得
ることができる。
位置決め部が断面が横向きの略S字形状になる
ように形成されているため、位置決め部と円筒壁
との間に環状凹部を同時に形成させることがで
き、余剰接着剤を環状凹部で停留させることによ
りその流出による汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるフアンモータ
の磁石固定装置を示す縦断面図、第2図はその一
部切断平面図、第3図はその底面図である。 1……ヨーク、2……円筒壁、3……鍔部、4
……切欠部、5……透孔、6……底壁、7……傾
斜部、8……位置決め部、9……環状凹部、10
……透孔、11……軸受収容部、12……ラビリ
ンスリング、13……マグネツト(磁石)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 有底円筒形状に形成されているヨーク1と、こ
    のヨーク1の円筒壁2内周面に環状に並べられて
    配され、接着剤によりそれぞれ接着されている複
    数個の磁石13と、この磁石13を前記ヨーク1
    の軸線方向について位置決めするために磁石13
    の軸線方向端面に係合するように、前記ヨーク1
    の底壁6の外周縁部に配されて、この底壁6から
    内側に突設されている位置決め部とを備えている
    回転電機の磁石固定装置において、 前記位置決め部8はその径方向の断面形状が横
    向きの略S字形状になるように、かつ、その半円
    形凸面が前記底壁6の軸線方向内側に前記円筒壁
    2に沿つて連続して環状に隆起するように屈曲形
    成されており、 この位置決め部8と円筒壁2との間には環状凹
    部9が、前記断面S字形状の半円形凹面によつて
    形成されていることを特徴とする回転電機の磁石
    固定装置。
JP1985007545U 1985-01-22 1985-01-22 Expired JPH0317575Y2 (ja)

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JPS61123677U JPS61123677U (ja) 1986-08-04
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