JPH03175092A - 自動ページめくり装置 - Google Patents

自動ページめくり装置

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JPH03175092A
JPH03175092A JP18317990A JP18317990A JPH03175092A JP H03175092 A JPH03175092 A JP H03175092A JP 18317990 A JP18317990 A JP 18317990A JP 18317990 A JP18317990 A JP 18317990A JP H03175092 A JPH03175092 A JP H03175092A
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JP
Japan
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slider
guideway
page
pickup arm
clip
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JP18317990A
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English (en)
Inventor
Chizuko Itou
伊藤 池鶴子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、楽譜演奏などにおいて利用される自動ページ
めくり装置に係わり、とくに、ページめくりを吸着手段
とプッシャーとにより行なうものに関する。
(従来の技術) 従来、読書あるいは楽譜演奏などに際して、ページめく
りの煩わしさを軽減するための自動ページめくり装置が
種々提案されている。
たとえば、特開昭60−204398号公報には、楽譜
の各ページ間にそれぞれ挿入された複数のプッシャー(
押杆)を順次回動させることにより、ページを1枚ずつ
順次めくっていく装置が記載されている。また、この装
置においては、各プッシャーをそれぞればねにより付勢
するともに、常時はロックレバ−により制動しておき、
ソレノイドを作動させて制動を解除することにより、プ
ッシャーにめくり動作を行なわせるようにしている。
しかし、この従来の装置の構造では、プッシャーと同数
のページしかめくることができず、めくることのできる
ページ数に制約がある。そればかりでなく、多くのプッ
シャーが必要であるため、制御が複雑になり、大型化が
不可避である。
また、プッシャーは往復動作するものを1つのみ設け、
何らかのページ浮上手段により、つぎにめくるべきペー
ジをその裏側のページからある程度引き離した上で、め
くるべきページとその裏側のページとの間にプッシャー
を挿入する装置も提案されている。
このようなページ浮上手段は、通常、回動あるいは直線
運動するアームの先端部にページを捕捉する吸着手段を
設けた構造になっているが、この吸着手段としては、た
とえば実開平1−166559号公報に記載されている
ような粘着ローラーや、特開昭63−12N89号公報
に記載されているような吸気吸着を行なう吸着器や、特
開昭57−95498号公報に記載されているような電
磁石または永久磁石などがある。また、実開昭63−8
7055号公報に記載されているように、ページを摩擦
により浮上させる押圧ローラーを利用したページ浮上手
段も提案されている。
なお、特開昭57−95498号公報に記載の装置では
、電磁石によりページを吸着するために、このページに
磁性インクによる印刷部分を設ける構造が採られている
しかし、前記公報に記載されているページ浮上手段を有
するいずれのページめくり装置も、構造が複雑で、大型
である。たとえば、実開平1−166559号公報に記
載の装置では、アームに回動と直線運動との両方を行な
わせているため、構造の複雑化が不可避である。また、
特開昭63−120689号公報および特開昭57−9
5498号公報に記載の装置では、ページ浮上手段の駆
動源がソレノイドであるのに対して、プッシャーの駆動
源がモーターであり、両部動源が別になっている。さら
に、実開昭63−87055号公報に記載の装置でも、
プッシャーであるめくりレバー用のレバー駆動機構と、
ページ浮上手段用の昇降駆動機構およびローラー駆動機
構とを設けており、構造が複雑で、大型は避けられず、
用途も非常に特殊なものに限られる。
また、吸気吸着を行なう吸着器を用いたページ浮上手段
では、特別な吸引ポンプを必要とするとともに、比較的
大きな音が発生するため、とくに譜面演奏を行なう際に
用いるのには適していない。これに対して、磁石により
電磁吸着を行なうものは、音をほとんど発しない点で優
れているが、特開昭57−95498号公報に記載の装
置では、ページが磁性インクによる印刷部分を設けた特
殊なものでなければならないため、一般的な汎用性がな
い。
(発明が解決しようとする課題) 前述のように、プッシャーとページ浮上手段とを設けた
従来の自動ページめくり装置では、構造が複雑で、大型
である問題があった。
また、ページ浮上手段に磁石を利用した従来の装置では
、音を発しないなどの利点があるものの、ページが磁性
インクによる印刷部分を設けた特殊なものでなければな
らないため、一般的な汎用性がない問題があった。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので
、保持板に立て掛けた楽譜などの冊子類を対象とし、往
復動じてページをめくるプッシャーとページ浮上手段と
を設けた自動ページめくり装置において、簡単かつコン
パクトな構造で確実にページをめくられるようにするこ
とを目的とするものである。
また、この自動ページめくり装置で、ページ浮上手段に
磁石を利用したものにおいて、特殊なページでなくても
自動めくりを行なえるようにすることを目的とするもの
である。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項■の自動ページめくり装置は、前記前者
の目的を達成するために、ページがめくられる楽譜など
の冊子類を立て掛け保持する保持板の左右方向に延びる
側部に配設される基体と、この基体に前記保持板と平行
でかつ左右方向と直交する方向を回転軸方向として揺動
自在に支持されたピックアップアームと、このピックア
ップアームの先端部に設けられた磁石あるいは吸気吸着
器などの吸着手段と、前記基体に左右方向へ摺動自在に
支持されたスライダーと、このスライダーに一体的に設
けられ前記保持板に平行に対向して位置するプッシャー
と、前記スライダーを往復駆動する駆動源とを備えてい
る。そして、前記基体に、前記ピックアップアームの回
転軸よりも左右方向一側に偏位させて、前記スライダー
の摺動方向と平行な方向へ延びるガイドウェイを設ける
とともに、このガイドウェイの両端からそれぞれ同側に
屈曲させて前記保持板と交わる方向性を有する退避路を
設け、一方、前記ピックアップアームに、前記保持板と
交わる方向性を有するガイド溝を設けて、前記ガイドウ
ェイないし退避路に滑動子を摺動自在に支持するととも
に、この滑動子を前記ガイド溝に摺動自在に係合し、さ
らに、前記基体に、その退避路に前記滑動子が位置した
ときこの滑動子をガイドウェイに復帰する方向へ付勢す
る付勢手段を設けている。さらに、前記スライダーは、
前記ガイドウェイの両端をそれぞれ越える範囲内で摺動
可能とするとともに、前記スライダーに、前記ガイドウ
ェイからの退避路の屈曲方向へ突出しガイドウェイにあ
るときの前記滑動子の軌跡内を先端が通る突起片を設け
ている。
それに加えて、請求項2の自動ページめくり装置は、前
記後者の目的を達成するために、前記吸着手段を磁石す
なわち電磁石あるいは永久磁石とし、さらに、非磁性材
料からなる小片を裏側に設けページの端縁部に取り付け
られる磁性材料からなるクリップを備えたものである。
(作用) 本発明の請求項■の自動ページめくり装置では、滑動子
が基体のガイドウェイにおけるピックアップアームの回
転軸からより離れた端部(以下、説明を簡明にするため
に、この端部側を右側とする。)に位置しているとき、
吸着手段が保持板に立て掛けた冊子類のページの端縁部
に近接対向する。そして、冊子類のページのうちの右葉
側の最前のページをめくるときには、まず、滑動子がガ
イドウェイの右側の端部に位置している状態で、ピック
アップアームの先端部の吸着手段にめくられるべきペー
ジの右端縁部が吸着される。これとともに、駆動源によ
り駆動されて、スライダーが左方へ摺動する。このスラ
イダーの摺動開始後、スライダーの突起片が滑動子を左
方へ押圧して、この滑動子がガイドウェイに沿って左方
へ移動する。それに伴い、滑動子がピックアップアーム
のガイド溝に沿って摺動しながら、このピックアップア
ームが揺動する。このピックアップアームは、ガイドウ
ェイがピックアップアームの回転軸よりも左右方向一側
に偏位しているために、前記保持板から離れるように揺
動することになり、その結果、ピックアップアームおよ
び吸着手段とともに、めくられるべきページがその裏側
のページから引き離される。そして、めくられるべきペ
ージとその裏側のページとの間にスライダーと一体的な
プッシャーが挿入されるとともに、吸着手段からめくら
れるべきページが離れる。その後も、スライダーは左方
へ摺動し続け、プッシャーが綴り合わされたページの左
葉側まで移動して、ページが右から左へめくられる。な
お、スライダーが左方へ移動していくとき、滑動子がガ
イドウェイの左端部に達すると、スライダーの突起片に
より押圧されて、滑動子がガイドウェイから左側の退避
路に入り、突起片が滑動子を乗り越え、その後は、スラ
イダーにピックアップアームが連動しなくなる。
突起片が滑動子を乗り越えた後、付勢手段により、退避
路に入った滑動子がガイドウェイに戻る。さらに、ペー
ジがめくられ終わった後、スライダーは逆に右方へ摺動
する。それに伴い、スライダーの突起片により押圧され
て、滑動子がガイドウェイに沿って右方へ摺動し、これ
により、ピックアップアームが逆に揺動して元の位置へ
戻る。そして、滑動子がガイドウェイの右端部に達する
と、スライダーの突起片により押圧されて、滑動子がガ
イドウェイから右側の退避路に入り、突起片が滑動子を
乗り越え、ピックアップアームがスライダーに連動しな
くなるとともに、スライダーが元の位置に戻る。なお、
突起片が滑動子を乗り越えた後、付勢手段により、退避
路に入った滑動子がガイドウェイに戻る。
また、請求項2の自動ページめくり装置では、使用にあ
たって、まず、保持板に立て掛けた冊子類のページの端
縁部で、かつ、滑動子が基体のガイドウェイの右端部に
位置しているとき磁石が近接対向する位置にクリップを
予め取り付けておく。
そして、このクリップを介してめくられるべきページが
吸着手段である磁石に吸着される。このとき、磁性材料
からなるクリップの裏側に非磁性材料からなる小片が設
けられていることにより、め(られるべきページの裏側
のページに取り付けられたクリップがめくられるべきペ
ージのクリップに重複吸着されてしまうことが防止され
る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例の構成を第1図ないし第4図に
基づいて説明する。
Pは冊子類である楽譜で、この楽譜Pは、複数枚のペー
ジPi、 P2.・・・を綴じ合わせてなるもので、各
ページPI、 P2.・・・が左から右へ順次めくられ
ていくべきものである。
また、第1図において、11は譜面台で、この譜面台1
1は、前記楽譜Pを立て掛け保持するもので、下部が前
方に出るように若干傾斜した保持板11aの下側の端縁
部に前方へ突出した突片11bを有している。
さらに、12は自立架台で、この自立架台12は、脚部
12aと、この脚部12aに立設された筒状の第■の支
柱12bと、この第1の支柱+2bに上下摺動自在にか
つ任意の高さで保持可能に嵌合された第2の支柱12c
と、この第2の支柱12cの上端部に設けられた取り付
は部12dとからなっている。そして、この取り付は部
12dに後述の基体13あるいは前記譜面台11がボル
ト12eとナツトIN とにより回動可能に取り付けら
れるものである。したがって、取り付けられた譜面台1
1などは、高さと傾斜角度とが自在に調整できるように
なっている。
21は自動ページめくり装置の基体で、この基体21は
、前記譜面台11の上側部に左右方向全幅に渡って配設
されたものであり、その保持板11aの上端縁部から前
方へ廂状に突出した載置板22を有している。
そして、この載置板22には、左右方向へ直線状に延び
るプッシャー走行用溝22aが形成されている。この走
行用#22aは、前記保持板11aを右方へ越える位置
からこの保持板11aの左右方向中央部を左方へ越える
位置まで延びている。また、前記載置板22上には、前
記走行用溝22!の前方でかつ前記保持板11aの左右
方向中央部よりも右方に位置して、前記走行用溝22a
と平行に延びる上方へ開口した凹溝状のガイドウェイ2
2bが設けられている。前記走行用溝22aは、このガ
イドウェイ22bの両端を左右両側方にそれぞれ越えて
延びている。さらに、このガイドウェイ22bの左右両
端部からそれぞれ前方へ垂直に屈曲させて退避路22c
 、 22dが形成されている。
また、前記載置板22上には、その両退避路22c 、
  22dに臨ませて、リミットスイッチ23. 24
が取り付けられている。これらリミットスイッチ23、
24は、付勢手段を兼ねるアクチュエータ23a。
24aをそれぞれ後側に有しており、たとえば、これら
アクチュエータ23g 、 24aが前方へ押圧された
ときオンするものである。そして、これらアクチュエー
タ23a 、 24aは、自然状態にあっては前記ガイ
ドウェイ22bにまで達し、前方へ押圧されたときには
後方への復帰力を生じるものである。
また、前記基体21にはピックアップアーム26が支軸
27により上下方向を回転軸方向として揺動自在に支持
されている。ピックアップアーム26の回転軸をなす前
記支軸27は、前記載置板22の後方でかつ前記ガイド
ウェイ22bよりも左方に位置している。そして、前記
ピックアップアーム26は、はぼ逆り字形桿状になって
いて、前記支軸27から延び載置板22の上方に平行に
位置する直線状の水平部26aと、この水平部261の
前端から垂下した直線状の垂下部26bと、この垂下部
26bの下端から後方へ屈曲した傾斜部26cとからな
っている。
この傾斜部26cは、後方へ向かって下降する方向へ傾
斜している。また、前記ピックアップアーム26の水平
m 26 aには、前記ガイドウェイ22bないし退避
路22c 、 22dに重なる直線状のガイド溝26d
が形成されている。このガイド溝26dは、前記ガイド
ウェイ22bと斜交する方向性を有している。
そして、前記載置板22のガイドウェイ22bないし退
避路22c 、 22dにはほぼ円柱形状の滑動子28
が摺動自在に支持されており、この滑動子28上に一体
に突設されたピン28aが前記ピックアップアーム26
のガイド溝26dに摺動自在に挿嵌されて係合されてい
る。前記滑動子28は、退避路22c。
22dに位置したとき前記リミットスイッチ23. 2
4のアクチュエータ23g 、 24aにより後方すな
わちガイドウェイ22bに復帰する方向へ付勢されるよ
うになっている。なお、この付勢のための手段は、リミ
ットスイッチ23. 24のアクチュエータ23a。
24aに代えて、退避路2”lc 、 22d自体をば
ね受けとして取り付けられるコイルばねなどにすること
も可能である。
また、前記ピックアップアーム26の傾斜部26cには
、吸着手段としての直流電磁石29が所定範囲摺動自在
に支持されている。
さらに、前記載置板22上の後部には、スライダー31
が左右方向へ摺動自在に支持されている。
このスライダー31は、前記基体21の後側左端部に設
けられた駆動源としてのモーター32によりベルトなど
を介して往復駆動されるものである。そして、前記スラ
イダー31の右端部前側には、前記保持板11aに平行
に対向して位置する棒状のプッシャー33が一体に垂設
されている。このプッシャー33は、前記載置板22の
プッシャー走行用溝22!に押通されていて、このプッ
シャー走行用#22gの右端部、と左端部との間の範囲
内で移動するものである。
また、前記スライダー31の左端部には突起片31aが
前方へ突出させて一体に形成されている。
この突起片31aは、前方へ向かって尖った3角形状に
なっているが、前記載置板22のガイドウェイ22bの
後部の上方位置をその右方から左方へあるいは逆に通過
するものである。すなわち、前記突起片31aは、ガイ
ドウェイ22bにあるときの滑動子28の軌跡内を先端
が通るようになっている。
36は電源コードで、この電源コード36は、商用交流
電源のコンセントに接続されるプラグ37を先端に有し
ており、前記モーター32および電磁石29とその制御
回路となどに給電を行なうためのものである。また、3
8はフットスイッチで、このフットスイッチ38は、前
記制御回路にコード39を介して接続されており、ペー
ジめくり動作を開始させるさせるためのものである。
41は磁性材料からなるクリップで、第3図および第4
図に詳しく示すこのクリップ41は、前記ページPI、
 P2.・・・における綴り合わせ部Cと反対側の端縁
部に挟みつけられて着脱自在に取り付けられるものであ
る。そして、前記クリップ41の裏側には合成樹脂ある
いは紙などの非磁性材料からなる小片42が設けられて
いる。この小片42は、たとえば、前記クリップ41の
外側端にヒンジ43を介して吊り下げられている。しか
し、小片42は、このようにクリップ41に畳み込むほ
か、厚手のものにして、単にこのクリップ41の裏側に
貼り付けてもよい。
つぎに、前記実施例の作用について説明する。
前記自動ページめくり装置を使用して、楽譜演奏を行な
う際には、予め、楽譜Pの各ページPI。
P2.・・・の右側の端縁部で、かつ、滑動子28がガ
イドウェイ22bの右端部に位置しているとき電磁石2
9が近接対向する位置にクリップ41をそれぞれ取り付
けてお(。このとき、クリップ41の小片42が楽譜P
の右葉側Rにおいて各ページPi、 P2.・・・の裏
側に位置するようにする。これとともに、楽譜Pの綴じ
合わせ部Cが保持板11!の左右方向中央部に位置する
ように、譜面台11に楽譜Pを立て掛けておく。なお、
図示していないが、実際には、楽譜Pは、その両葉で表
紙またはめくられないページの上側端縁部がクリップに
より挟まれて支えられ、下側端縁が突片11bに軽く接
触する。
第2図(a)は、ピックアップアーム26およびスライ
ダー31が初期位置にある状態を示しているが、この状
態では、ガイドウェイ22bの右端部に滑動子28が位
置しているとともに、この滑動子28よりも右方にスラ
イダー31が位置している。
この状態において、演奏中の必要な時点で、楽譜Pの右
葉側Rの最前の1枚のページP1をめくらせるために、
演奏者がフットスイッチ38を踏んでオンにすると、電
磁石29が励磁されて、この電磁石29に前記ページP
1のクリップ41が吸引されて着き、このページP1が
捕捉される。
これとともに、モーター32が起動して、スライダー3
1が左方へ摺動し始める。スライダー31の摺動開始後
少し経つと、スライダー31の突起片31gが滑動子2
8を左方へ押圧するようになり、この滑動子28がスラ
イダー31とともにガイドウェイ22bに沿って左方へ
滑動する。これに連動して、滑動子28のピン28aが
ピックアップアーム26のガイド溝26dに沿って摺動
しながら、ピックアップアーム26が時計回り方向へ小
角度揺動する。
このピックアップアーム26は、その支軸27よりもガ
イドウェイ22bが右方に偏位しているために、楽譜P
の裏側の保持板11aから離反するように揺動すること
になる。その結果、ピックアップアーム2G、電磁石2
9およびクリップ41とともに、第4図に詳しく示すよ
うに、めくられるべき1枚のページP1が若干めくり上
げられて、その裏側のページP2から前方へ引き離され
る。
なお、このとき、磁性材料からなるクリップ41の裏側
に非磁性材料からなる小片42があり、めくられるべき
ページP1に取り付けられたクリップ41とその裏側の
ページP2に取り付けられたクリップ41との間に一定
の距離が確保されるので、透過磁気により前記裏側のク
リップ41がめくられるべきページP1のクリップ41
に随伴吸着されることが防止される。その際、当初折り
畳まれていた小片42が電磁石29によるクリップ41
の吸着時に重力などにより起き上がるようになっていれ
ば、このクリップ41とその裏側のクリップ41との間
に隙間がより確実に形成される。
そして、めくられるべきページP1がその裏側のページ
P2から引き離された後、これらページP1゜P2間の
隙間にスライダー31と一体的に左方へ移動しているプ
ッシャー33が挿入される。
また、スライダー31が左方へ移動していくとき、第2
図(b)に示すように、滑動子28がガイドウェイ22
bの左端部に達すると、スライダー31の突起片31a
により前方へ押圧されて、滑動子28がガイドウェイ2
2bから左側の退避路22c内に入り、突起片31aが
滑動子28を右から左へ乗り越える。
その後は、スライダー31にピックアップアーム26が
連動しなくなり、このピックアップアーム26は停止し
、スライダー31のみが左方へ移動し続ける。
そして、左側の退避路22c内に滑動子28が入ったと
き、この滑動子28によりリミットスイッチ23のアク
チュエータ23!が前方へ押圧されて、このリミットス
イッチ23が作動する。これにより、励磁電流が遮断さ
れて、電磁石29が脱磁され、この電磁石29からクリ
ップ41が離れる。また、突起片31aが滑動子38を
乗り越えると、リミットスイッチ23のアクチュエータ
23aにより後方へ付勢されて、退避路22c内に逃げ
ていた滑動子28がガイドウェイ22bに戻る。なお、
電磁石29を脱磁させるためのリミットスイッチは、基
体21の後側に設けて、ピックアップアーム26により
作動させるようにするなどしてもよい。
その後も、スライダー31は左方へ摺動し続け、そのプ
ッシャー33により後押しされて、ページP1がめくり
進められる。最終的に、プッシャー33は、楽譜Pの左
葉側りの前方位置まで移動し、この楽譜Pの左葉側りに
ページP1が強制着地される。こうして、1枚のページ
P1が右から左へめくられる。
さらに、プッシャー33がプッシャー走行用溝22aの
左端部に達すると、たとえばそこに設けられた図示しな
いリミットスイッチがスライダー31の押圧によって作
動することにより、モーター32が反転して、スライダ
ー31が逆に右方へ移動し始める。
その後しばらく経つと、第2図(d)に示すように、ス
ライダー31の突起片311により滑動子28が右方へ
押圧されるようになり、この滑動子28がガイドウェイ
22hに沿って右方へ移動する。それに伴って、ピック
アップアーム26は反時計回り方向へ揺動する。そして
、滑動子28がガイドウェイ22bの右端部に達すると
、突起片3hにより前方へ押圧されて、滑動子28がガ
イドウェイ22bから右側の退避路22d内に入り、突
起片31aが滑動子28を左から右へ乗り越える。
その後は、スライダー31にピックアップアーム26が
連動しなくなり、このピックアップアーム26は停止し
、スライダー31のみが右方へ移動し続ける。なお、突
起片31aが滑動子28を左から右へ乗り越えた後、リ
ミットスイッチ24のアクチュエータ24aにより後方
へ付勢されて、退避路22d内に逃げていた滑動子28
がガイドウェイ22bに戻る。
こうして、ピックアップアーム26が初期位置に復帰す
る。
また、プッシャー33がプッシャー走行用溝22aの右
端部まで移動すると、たとえばそこに設けられた図示し
ないリミットスイッチがスライダー31の抑圧によって
作動することにより、モーター32が停止する。こうし
て、スライダー31も初期位置まで戻る。
そして、この状態で、つぎのめくり指示待ちになる。
こうして、演奏者がフットスイッチ38を踏む毎に、前
述の動作が反復され、ページPi、 P2.・・・が(
枚ずつめくられていく。
ところで、ページめくりが進み、楽譜Pの右葉側Rにお
けるページPi、 P2.・・・の残存枚数が減ってい
くに従い、電磁石29により吸着されるべきクリップ4
1の保持板11亀からの高さが低下していくことになる
。ところが、前記実施例では、ピックアップアーム26
の先端部に傾斜部26cを形成して、この傾斜部26c
に電磁石29を摺動自在に支持したので、この電磁石2
9が自重によって降下することにより、クリップ41を
吸着する際のこれら電磁石29とクリップ41との間の
間隔を常に一定以下に保つことができる。
なお、前記自動ページめくり装置を確実に動作させるた
めには、その各機構と譜面台11との相対的な位置関係
を正確に設定することが必要不可欠であるが、位置関係
の正確な設定のためには、前述のような角度および高さ
を自在に調節できる自立架台12に自動ページめくり装
置や譜面台11を搭載するとよい。
前記自動ページめくり装置を用いれば、従来の手めくり
による演奏の中断を大幅に解消でき、とくに、練習時に
使用しての効果がきわめて大きい。ただし、演奏時一部
に前譜に戻るいわゆるリピートについての対応は、手動
によらざるを得ない。
そして、前記構成によれば、めくり動作を行なうプッシ
ャー33の確実な挿入のために、電磁石29を利用して
めくるべきページPI、 P2.・・・を浮上させるも
のにおいて、電磁石29により吸引されるクリップをペ
ージPI、 P2.・・・に取り付けるようにしたので
、磁性インクによる印刷部分を設けているような特殊な
ページでなくても、自動めくりを行なうことができ、汎
用性が高まる。
しかも、ピックアップアーム26とスライダー31とを
同一のモーター32により駆動できるとともに、ピック
アップアーム26とスライダー31とを連動させるため
の構造が簡単かつコンパクトである。
すなわち、往復動してページをめくるプッシャー33と
ページ浮上手段とを簡単な構造で組み合わせて一体化し
ており、コンパクトにでき、とくに、譜面台11に立て
掛けた楽譜Pなどの冊子類のページをめくるのに適した
装置とできる。そして、このように簡単かつコンパクト
な構造であるにもかかわらず、確実にページPI、 P
2.・・・をめくることができる。
なお、電磁石29には、脱磁後ばねにより押す自己釈放
型のものを用いてもよい。
また、前記実施例では、吸着手段を電磁石29としたが
、吸着手段は永久磁石とすることも可能である。吸着手
段を永久磁石とした場合には、滑動子28がガイドウェ
イ22bの右端部に位置したときにすぐ永久磁石にクリ
ップ41が吸着され、プッシャー33がページP1をめ
くっていく過程において、クリップ41が永久磁石から
強制的に離されることになる。しかし、吸着手段を永久
磁石とした方が構造は簡単にできるが、吸着手段を電磁
石29とした方が作動が確実になるとともに、ページP
i、 P2゜・・・を痛めにくい。
また、前記実施例では、磁石29による吸着を行なうた
めに、ページPI、 P2.・・・の端縁部に磁性材料
からなるクリップ41を取り付けるようにしたが、ペー
ジPI、 P2.・・・の端縁部に、磁性粘着テープを
貼着したり、磁性塗料を塗布したりすることも可能であ
る。
さらに、吸着手段は、真空吸着を行なう吸着器、あるい
は、外面に両面粘着テープを貼着したローラーなどにす
ることも可能である。
吸気吸着器は、ページPI、 P2.・・・にクリップ
41を取り付けたり、加工を施したりすることなく、こ
のページPi、 P2.・・・を確実に吸着できる点で
優れているが、特別な吸引ポンプを必要とする。これと
ともに、磁石29は、音をほとんど発しない点でも優れ
ている。
また、外面に両面粘着テープを貼着したローラーでは、
粘着力が変化し、粘着テープを適宜取り替える必要があ
る。
なお、ページめくり動作を開始させるためのスイッチを
フットスイッチ38とした前記実施例は、自立型譜面立
てを用いるバアイオリンあるいはチエ口などの演奏に適
したものである。
これに対して、第5図に示すようなテーブル型の電子ピ
アノ51においては、フットスイッチ38に代えて、テ
ープスイッチ52を電子ピアノ51の前面などに設ける
とよい。なお、テーブル型の電子ピアノ51においては
、譜面台11の上部に基体21を配設する前記実施例の
構造をそのまま適用できる。
また、第6図に示すようなアップライト型ピアノ53で
も、背丈の低いタイプのものならば、基体21をピアノ
53の頭部板上に置くことにより、前記実施例の自動ペ
ージめくり装置をほとんどそのまま利用できる。なお、
このようなアップライト型ピアノ53においても、その
譜面台11の前面などにテープスイッチ52を設けると
よい。
さらに、前記実施例では、楽譜Pを立て掛け保持する保
持板11aの上側部に、ピックアップアーム26および
スライダー31を組込んだ基体21を配設したが、基体
21は、保持板11aの下側部に配設してもよく、むし
ろその方が好ましい。
また、本発明の自動ページめくり装置は、楽譜Pに限ら
ず、他の図書類などにも応用可能である。もちろん、ペ
ージをめくる方向も、前記実施例のような右から左では
なく、左から右にすることも可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、つぎのような効果が得られる。
請求項1の自動ページめくり装置では、往復動じてペー
ジをめくるプッシャーと、その押入を確実にするための
ページ浮上手段とを設けたものにおいて、退避路を有す
るガイドウェイと、揺動自在のピックアームに設けられ
たガイド溝と、滑動子と、プッシャーが設けられたスラ
イダーに設けられた突起片と、付勢手段とによって、駆
動源により往復駆動される前記スライダーと、ページを
吸着する吸着手段が設けられたピックアップアームとを
連動させて、このピックアップアームを往復動させるよ
うにしたので、スライダーとピックアップアームとで駆
動源を共用できるとともに、構造が簡単かつコンパクト
であり、しかも、確実にページをめくることができる。
そして、このようにプッシャーとページ浮上手段とを簡
単な構造で組み合わせて一体化したことにより、とくに
、保持板に立て掛けた楽譜などの冊子類のページをめく
るのに適した装置とできる。
それに加えて、請求項2の自動ページめくり装置では、
吸着手段を磁石としたものにおいて、非磁性材料からな
る小片を裏側に設け磁石により吸引される磁性材料から
なるクリップをページに取り付けるようにしたので、特
殊なページでなくても自動めくりを行なうことができ、
汎用性が高まる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動ページめくり装置の一実施例を示
す斜視図、第2図(a)、(b)   (c)(d)は
同上ピックアップアームおよびスライダーの連動動作を
示す一部の平面図、第3図(a)(b)は同上クリップ
の正面図および平面図、第4図は同上電磁石によるクリ
ップの吸着作用を示す平面図、第5図は本発明の他の実
施例を示す斜視図、第6図は本発明のさらに他の実施例
を示す斜視図である。 P・・冊子類である楽譜、Pi、 P2・・ページ、1
1a   ・保持板、21・・基体、22a   ・ガ
イドウェイ、22c、2N  ・退避路、23a 、 
24a   ・付勢手段を兼ねるアクチュエータ、26
・・ピックアップアーム、26d   ・ガイド溝、2
8・・滑動子、29・・吸着手段(電磁石)、31・・
スライダー311   ・突起片、32・・駆動源とし
てのモーター33・・プッシャー 41・・クリップ、
42・・小片。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ページがめくられる冊子類を立て掛け保持する保
    持板の左右方向に延びる側部に配設される基体と、 この基体に前記保持板と平行でかつ左右方向と直交する
    方向を回転軸方向として揺動自在に支持されたピックア
    ップアームと、 このピックアップアームの先端部に設けられた吸着手段
    と、 前記基体に左右方向へ摺動自在に支持されたスライダー
    と、 このスライダーに一体的に設けられ前記保持板に平行に
    対向して位置するプッシャーと、前記スライダーを往復
    駆動する駆動源とを備え、 前記基体に、前記ピックアップアームの回転軸よりも左
    右方向一側に偏位させて、前記スライダーの摺動方向と
    平行な方向へ延びるガイドウェイを設けるとともに、こ
    のガイドウェイの両端からそれぞれ同側に屈曲させて前
    記保持板と交わる方向性を有する退避路を設け、 前記ピックアップアームに、前記保持板と交わる方向性
    を有するガイド溝を設け、 前記ガイドウェイないし退避路に滑動子を摺動自在に支
    持するとともに、この滑動子を前記ガイド溝に摺動自在
    に係合し、 前記基体に、その退避路に前記滑動子が位置したときこ
    の滑動子をガイドウェイに復帰する方向へ付勢する付勢
    手段を設け、 前記スライダーは、前記ガイドウェイの両端をそれぞれ
    越える範囲内で摺動可能とし、 前記スライダーに、前記ガイドウェイからの退避路の屈
    曲方向へ突出しガイドウェイにあるときの前記滑動子の
    軌跡内を先端が通る突起片を設けた ことを特徴とする自動ページめくり装置。
  2. (2)前記吸着手段は、磁石とし、 非磁性材料からなる小片を裏側に設けページの端縁部に
    取り付けられる磁性材料からなるクリップを備えた ことを特徴とする請求項1記載の自動ページめくり装置
JP18317990A 1989-09-18 1990-07-11 自動ページめくり装置 Pending JPH03175092A (ja)

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JP1-240234 1989-09-18
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106427276A (zh) * 2016-10-26 2017-02-22 广西大学 一种自动翻书器
CN107009780A (zh) * 2017-05-11 2017-08-04 瑞安市异想天开科技有限公司 一种书本翻页装置
CN110497712A (zh) * 2018-05-17 2019-11-26 王三保 脚踏翻书器

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