JPH03174782A - 積層形圧電アクチュエータ素子 - Google Patents

積層形圧電アクチュエータ素子

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Publication number
JPH03174782A
JPH03174782A JP2080471A JP8047190A JPH03174782A JP H03174782 A JPH03174782 A JP H03174782A JP 2080471 A JP2080471 A JP 2080471A JP 8047190 A JP8047190 A JP 8047190A JP H03174782 A JPH03174782 A JP H03174782A
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JP
Japan
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laminated
internal electrode
thickness
piezoelectric ceramic
protective layer
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Pending
Application number
JP2080471A
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English (en)
Inventor
Hiroteru Kamataki
鎌滝 裕輝
Yukinori Kawamura
幸則 河村
Tokukatsu Matsumoto
松本 徳勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電界によって圧電材料に誘起される伸縮歪を利
用したアク千−エークとして、各種マイクロメカトロニ
クス機器に用いられる積層形圧電アクチュエータ素子関
する。
〔従来の技術〕
近年メカトロニクス機器が急速に発展し、これに伴なっ
て例えばロボットなどを駆動し、微小な変位や発生力を
利用した制御装置として用いられる圧電アクチュエータ
の開発も盛んである。特に厚さ方向に分極された圧電セ
ラミックスをその分極方向が互いに対向するようにスタ
ックとして積み重ね、圧電セラミックスの電界誘起歪を
発生させる積層形圧電アクチュエータ素子は、小さな電
圧によって大きな変位を得ることができるのでその有用
性が注目されている。
この種の積層形圧電アクチュエータ素子(以下積層圧電
素子と略称する)は例えば第9図にその構造を模式断面
図で示したものが知られている。
第9図においてこの積層圧電素子はジルコン酸チタン酸
鉛などのQ、5 mm厚の圧電セラミックス板1と、5
μm程度の厚さを有する導電性の内部電極層2とが交互
に多数積層された積層体の上下両端面に、内部電極層2
を介して圧電セラミックス板1の厚さの1.1倍以上の
厚さを持ち圧電セラミックス板1と同じ組成の圧電セラ
ミックス板3、およびこれと同じ組成のさらに厚さの大
きい保護層4を設けてあり、各内部電極層2は積層体の
中心軸に関して互いに反対側にあって平行な平面を呈す
る側面端部において、1層おきに機械加工によりあけた
スリットに、縦方向で左右非対称となるように絶縁層5
を充填することにより電気的に絶縁し、さらに平行側面
に露出している各部材を連結4部電極6を取り付け、こ
の電極6により直流電源の極性の異なる端子7,7aに
電気的に並列に接続した構造となっている。そして直流
電源端子7,7aに異なる極性の電圧を印加したとき、
圧電セラミックス板1内に生じた電界で圧電セラミック
ス板1に圧電縦効果による伸び歪が積層方向に発生し、
各圧電セラミックス板1の歪が相加されて積層体全体と
してこの積層圧電素子に大きな伸び歪が生ずるのである
このような構造の積層圧電素子に圧電セラミックス板3
を用いるのは、積層圧電素子に電界がかけられたとき、
各圧電セラミックス板1は縦方向に伸び横方向は縮み、
保護層4は固定されたままであるから各圧電セラミック
ス板1の伸縮作用によって、この積層圧電素子は第9図
に示した点線のように変形し、圧電セラミックス板1と
保護層4との間に剪断応力集中が起きるので、保護層4
に接する個所には圧電セラミックス板1の1.1倍以上
の厚さを持つ圧電セラミックス板3を配置することによ
り、その応力集中を緩和し解消しようとしているのであ
る。また積層圧電素子には圧電セラミックス板3を用い
る代わりに、圧電セラミックス板1と同じ組成で厚さが
圧電セラミックス板1の約10倍程度の保護層4のみを
設けた構造のものもある。しかし、いrれの構造であっ
ても、電圧を印加したとき次のような問題が生ずる。
〔発明が解決しようとする課題〕
第1は電圧印加によって圧電セラミックス板3と保護層
4との間に発生する応力の問題である。
積層圧電素子の大きさが従来の直径5北φ、高さ 5 15mm程度のものでは、厚さのより大きな圧電セラミ
ックス板3を挿入することにより、保護層4との間に発
生する剪断応力集中を緩和することはできるとしても、
直径20u+φ、高さ75朋という大きい積層圧電素子
で印加電圧が200V以上になると、この剪断応力集中
に起因する素子の不良発生率は4層優以上に達する。こ
れは積層圧電素子が大面積で積層数が増し、印加電圧が
大きくなると電界強度も4.OOV/miと高くなり、
その結果圧室セラミックス板3と保護層4との間Iこ発
生する大きな剪断応力集中のために、積層圧電素子に機
械的なりラックを伴ない、絶縁性が破壊されるからであ
る。
第2は積層体に生ずる内部応力のほかに、実負荷による
外力を受けて保護層4自体にクラックを発生するという
問題である。実負荷をかけるとき保護層4に接触する押
さえ具が固定され、積層圧電素子の方のみ伸縮駆動する
ような場合、負荷側の部材との材料強度の相違に起因し
て、保護層41こクラックを生じ極端な場合は破壊に至
る。
 6− 本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目
的は大きな形状のものでも電圧印加時に剪断応力集中に
起因する素子の破損や実負荷時における保護層の破損を
生ずることのない積層圧電素子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために本発明の積層形圧電アクチ
ュエータ素子は、電圧印加によって積層体に生ずる剪断
応力集中に対しては、圧電セラミックス板の間に埋め込
まれる内部電極層の厚さを10〜50μmとし、同じ厚
さの内部電極層を埋め込んだ圧電セラミックス板からな
る第1の積層領域を積層体の中心部に設け、第1の積層
領域の両端に接しこれより厚い内部電極層を埋め込んだ
圧電セラミックス板からなる第2の積層領域を積層体の
中心部に関して対称位置に設け、同様に順次厚さを増し
た内部電極層を埋め込んだ圧電セラミックス板からなる
n番目の積層領域を積層体の中心部に関して対称位置に
設けて、最も厚い内部電極層を埋め込んだ圧電セラミッ
クス板が積層体端部で保護層と接触するように構成する
また実際に負荷をかけたとき、保護層にクラックが入る
問題に対しては、保護層の材料を変え、保護層と圧電セ
ラミックス板との熱膨張係数の差が一5X10−6に一
1≦(αp−αp)≦2.5X10 ’K ”〔但しα
mは保護層の熱膨張係数、αpは圧電セラミックス板の
熱膨張係数〕の範囲にあり、保護層と圧電セラミックス
板とのヤング率の差が一6×103kf/mm3≦(Y
m−Yp)≦20X103kf/ll1l(但しYmは
保護層のヤング率、Ypは圧電セラミックス板のヤング
率〕の範囲にあって、圧縮強度が1000時/mm3以
上を持つ保護層を用いて、これを積層体の上下両端部に
接着した構成とする。
〔作用〕
本発明の積層圧電素子は上記のように、上下両端部に厚
さの大きい圧電セラミックス板を備える代わりに圧電セ
ラミック板の間に埋め込まれる内部電極層を従来より厚
く設定し、積層体の中心部から両端部に向かって内部電
極層が段階的に厚くなるように、同じ厚さを持つ内部電
極層同士をグループ分けして積層領域を形成し、それぞ
れの積層領域を積層体の中心部に関して対称位置に配置
して、特に最も厚い内部電極層を持つ圧電セラミックス
板を保護層に接触させて積層体を構成することにより、
直流電圧印加時の電界で発生する剪断応力集中に対して
は、電界強度を低下させることなく応力を各内部電極層
に吸収させ、応力集中を緩和することが可能となるから
、この積層圧電素子を健全な状態に保持する動作回数が
大幅に増し耐久性を著しく向上させることができる。
また、圧電セラミックス板との接続の点のみを考慮して
これと同じ材料の保護層を用いるのではなく、上記の範
囲で熱膨張係数とヤング率を持つ保護層材料を積層体の
上下に取り付けることにより、圧電セラミックス板との
接続と強度の双方を満足することができ、実負荷をかけ
ても、保護層にクラックなどを発生することなく、大き
な変位と発生力を得ることができる。
〔実施例〕
以下本発明を実施例に基づき説明する。
 9− 第1図は本発明の積層圧電素子の構成を示す模式断面図
であり、第9図と共通部分を同一符号で表わしである。
第1図と第9図の比較かられかるように1本発明の積層
圧電素子が構造上従来素子と異なる所は次の点にある。
一つは圧電セラミックス板3を用いていないこと、他は
圧電セラミックス板1の厚さを変えることなく、厚さの
異なる内部電極層2aと2bをそれぞれ同じ厚さ同士の
複数からなるグループとして分は積層体内に配置したこ
とである。第1図では内部電極1i2a、2bはいずれ
も従来より厚くしてあり、積み重ね方向に置かれた積層
体に対して水平方向中心部に、10μm厚さの内部電極
1i2aを含む第1の積層領域8を形成し、30μm厚
さの内部電極層2bを含む二つの第2の積層領域旦を、
それぞれ第1の積層領域旦の上下に対称位置となるよう
に、厚さの異なる内部電極層2a、2bの形成された圧
電セラミックス板1を積み重ねて積層体を構成したもの
である。即ち本発明の積層圧電素子は第9図の圧電セラ
ミックス板3を用いる代わりに、各内部−10− 電極層2を従来より厚くしてその厚さ別にグルブ分けし
、特に保護層4に接着する第2の積層領域9に属する内
部電極層2bはその厚さを最も大きくするように定め、
電圧印加時に生ずる剪断応力をこれら内部電極層2a、
2bにより吸収させるように構成してあり、な力)でも
応力集中部となる保護層4との境界では内部電極層2b
に効果的にその吸収効果を持たせている。
次に第1図に示した本発明の積層圧電素子を製造する手
順についてその概要をのべる。
先ず圧電セラミックス板1を成形、焼結、研磨して直径
20朋φ、厚さQ、5mm  とした後、この圧電セラ
ミックス板1の上下両面に銀ペーストを塗布して焼き付
ける。銀ペーストはガラスフ11ノドを数多、銀を60
〜70%含むものを使用する。このとき1回に焼き付け
る銀ペーストの厚さは片面で0.01朋であるから、銀
ペーストの塗布は焼き付は後に得られる内部電極層2a
、2bの厚さに応じて1回以上繰り返し行ない、内部電
極層2aとなるものの厚さは10μm、内部電極層2b
となるものの厚さは30μmとなるようにする。この状
態でさらに銀ペーストを塗布した後、圧電セラ□ノクス
板1を所定の枚数積層して焼き付けることにより積層体
を得るが、その際厚さ10.camの内部!極層2aを
持つ圧電セラミックス板1は積層体0中心部に位置する
ように積み重ねて第1の積層領域旦を形成し、さらにこ
の第1の積層領域8の上下両面に、厚さ30μmの内部
電極層2bを持つ圧電セラミックス板1を重ねて第2の
積層領域9を形成し、積層体の上下両最端部となる個所
には同じく銀ペストを一面に塗布した保護層4を置き、
全体を締め付けて重なり合った銀ペースI・同士を焼き
付ける。
次いでこの積層体の二つの平行側面における各内部電極
層2a、2bの端部に、1層おきに縦方向で左右非対称
となるスII ノド加工を眉し、これらス11ソト(こ
絶縁材料を充填して絶縁層5を形成した後、二つの平行
側面ではそれぞれ各絶縁層5゜各圧電セラミックス板1
.各内部電極層2a、2bの露出面が同一平面となるよ
うにする。次にこの平行側面にそれぞれ外部電極6を取
り付けることにより第1図と同様の積層圧電素子を得る
ことができる。
第2図は第1図とは異なる積層圧電素子の構成例を示し
た模式断面図であり、内部電極層2a。
2bに関して10μmの厚さを持つ第1の積層領域8.
30μmの厚さを持つ第2の積層領域9の外に、さらに
50μm厚の内部電極層2Cを持つ第3の積層領域辺を
形成してあり、この内部電極層2Cが保護層4に接する
ように構成したものである。
このように本発明の積層圧電素子は、厚さ別に分けた内
部電極層を持つ複数個の積層領域のうちでも厚さの小さ
い内部電極層2aの属する圧電セラミックス板1を第1
の積層領域8として積層体の中心に配置し、その上下に
対称位置となるように、内部電極層2aより厚さの大き
い内部電極層2bを含む第2の積層領域9.場合によっ
てはさらに厚さを噌した内部電極層2Cを持つ第3の積
層領域Wを順に重ねてゆくなど、n個の積層領域を設け
ることができる。そして第1図、第2図に3 示した各積層領域に属する内部電極層例えば2a。
2b、2cの数は積層体の積層方向の長さを勘案して適
宜決めればよいが、中心部に位置する第1の積層領域及
は内部電極層2aの数を多くし、中心部から積層体の上
下方向に形成する内部電極層2b、2cの数量は段階的
にこれらの数を減らすようにして、第2.第3の積層領
域9,10 を積み重ねるのが保護層4との境界に生ず
る剪断応力の集中を吸収するのに適している。
なお第2図の構成とする製造方法も第1図の場合と基本
的に同じであり、内部電極層2cを有する正常セラミッ
クス板1の積層領域10をさらに付加するだけであるか
らその説明を省略するが、ただ内部電極層2cの厚さは
50μmより厚くするのは製造技術上難しく、積層圧電
素子としても変位量と発生力との関係に問題があるので
50μmまでとするのがよい。
次に以上のようにして得られる直径20rratφ、高
さ75朋の第1図および第2図の積層圧電素子について
、それぞれに直流電圧400vを印加したとき、4 この素子に発生する最大剪断応力を測定して得られた結
果を第3図に示す。第3図は横軸を積層体中心からの距
離とし、縦軸の最大剪断応力との関係を示した線図であ
り、比較のために第9図に示した従来素子の場合も併記
しである。第3図における曲線(イ)は従来素子2曲線
−)は本発明による第1図の素子2曲線(ハ)は同じく
第2図の素子を表わしている。第3図から曲線(ハ)即
ち厚さを50μmの内部電極層2Cを含む第3の積層領
域10を形成した積層圧電素子に発生する最大剪断応力
が最も低く、内部電極層の厚さを中心部から順次増した
積層領域の多い方が剪断応力をよく吸収することがわか
る。
第4図は同じく第1図および第2図の積層圧電素子につ
いてそれぞれ駆動したとき、駆動回数と素子の非破損率
との関係を示した線図であり、比較のために従来素子の
場合を併記したものである。
第4図における曲線(イ)は従来素子2曲線(ロ)は本
発明による第1図の素子9曲線(ハ)は同じく第2図の
素子を表わしている。第4図のように曲線(ハ)即ち内
部電極層の厚さ別による積層領域を5個所に設けた第2
図の積層圧電素子では107回駆動しても素子は全く破
損を起こすことなく、曲線(ロ)即ち内部電極層の厚さ
別による積層領域を3個所に設けた第1図の積層圧電素
子の非破損率は90%以上であり、曲線(イ)の従来素
子の非破損率が50%近くまで低下するのに比べて、本
発明の積層圧電素は駆動時の剪断応力集中対して大きな
吸収効果を持っており、耐久性と信頼性を向上させ、ま
た不良品が低減するので製造歩留まりを高めることがで
きる。
次に保護層4の破損の問題について、従来保護層4は接
続の点のみを考慮して、熱膨張係数を合わせるために圧
電セラミックス板1と同じ材料を用いているが、保護層
4は圧電セラミックス板1のように伸縮作用は必要とせ
ず、また圧電セラミックス板1は元来強度の高いセラミ
ックスではないから、保護層4としては圧電セラミック
ス板1より強度の大きいセラミックスを使用するのがよ
い。したがって、保護層4は熱膨張係数が大きくすれな
い範囲で、その強度を圧電セラミックス板1に対してど
の程度大きくするかを定めることが重要であり、これが
本発明の眼目でもある。
第5図は本発明の積層圧電素子の構成を示す模式断面図
であるが、従来と異なる所は保護層4を圧電セラミック
ス板1に対して熱膨張係数とヤング率の値を定め、圧縮
強度の高い材料を用いたことと、エツジ部の面取りを可
能にしたことであ、る。
第5図の積層圧電素子を製造する方法は、既に述べた方
法と基本的に同じであるからその説明は省略するが、こ
の素子は保護層4の材料としてAl2O3(9V%、9
5.4%、99.5%)、 Z r 02 (91%)
1MgO(97%)、51304(92%)t 5iC
(98%)+ AIKマシナブルセラミックス(8r 
09AI320 a ! Mg Qなどの複合化合物)
など、を使用した。各材料について括弧内はその純度を
表わす。
保護層4を以上の材料とし、直径20m1nφ、高さ5
5mTILの第5図の積層圧電素子を作製し、保護層4
の接着時における保護層4の熱膨張係数(αゎ)と圧電
セラミックス板1の熱膨張係数(αp)との 7− 差(αp−αp)を横軸とし、縦軸を保護層4の接着後
の良品率として表わした線図を第6図に示す。
第6図のように良品率100%が、得られる熱膨張係数
の差(αゎ一αp)の範囲は一5X10 ’K 1≦(
αm−α )≦2.5X10−6K ’である。
第7図はこの積層圧電素子について、印加電圧:400
v、駆動速度=15回/sec  負荷:約200kg
/dとして、駆動回数107回以上の耐久試験を行ない
、保護層4のヤング率(Ym)と圧電セラミックス板1
のヤング率(Yp)との差(YpYp)を横−に、試験
後の素子良品率を縦軸として両者の関係を牟かした線図
である。第7図から良品率100%が得られるヤング率
の差(Ym−Yp)の範囲は、−6X103kr/mm
3≦(Ym−Yp)≦20×103kq/mm3である
ことがわかる。
第6図、第7図の結果を満足するものとして、上記各種
(7)候補材料のうちAl2O3,ZrO2,Mg0J
ヨヒアシナブルセラミソクスが保護層4として用いるの
に適している。負荷荷重に耐えるためには、10001
y/mm3以上の圧縮強度を必要とするが、これ18− らの材料は十分にこの値を持っている。また保護層4を
圧電セラミックス板lと同じ材料どしたのでは欠けやす
いために、エツジ部を面取りすることができなかったが
、これらり材料を保護層4として用いるときは、エツジ
部の面取りが可能であり、保護層4に生ずるクラックが
上面周辺部から起きやすいことを考慮すれば、この点に
おいても本発明に用いられる保護層4の方が有利である
第8図は保護層4aと保護層4bを内部電極層2を介し
て2段に重ねた場合の積層圧電素子の模式断面図を示し
ており、その他の部分は第5園と同じである。これは圧
電セラミックス板1と保護層4aとの接着性が必ずしも
よくないとき、熱膨張係数およびヤング率がいずれも圧
電セラミックス板1と保護層4aとの中間0値を持つ材
料の保護層4bをまず13E亀セラミツクス板1に接着
し、そり上に保護層4aを接着して保護層4bに接続を
より確実にするための中間層としての役割を持たせたも
のである。
第8図の構造を持つ積層圧電素子についても、第5図に
示したものと同様高い耐久性を得ることができる。
〔発明の効果〕
小型の積層圧電素子では内部電極層の厚さが5μm程度
であっても、積層体の両端で保護層と接触する部分に大
きな厚さのセラミックス板を設けて、直流電圧の印加に
よる電界強度を下げそのときに発生する剪断的な応力集
中に対処することができたが、積層圧電素子が大型にな
るとその応力集中を緩和することが不可能となり、多く
の不良品が生ずるのを避けられなかったのに対して、本
発明によれば実施例で述べた如く、積層体の両端に大き
な厚さの圧電セラミックス板を設ける代わりに、多数の
圧電セラミックス板の間に埋め込まれる内部電極層を従
来より厚くするとともにその厚さを変えて、同じ厚さの
も同士による積層領域を積層体の中心部に形成し、その
両面に積層体の中心部から長さ方向に向かって中心部と
対称位置となるように、中心部から端部になるにつれて
内部電極層が厚くなる積層領域を複数個積み重ねて積層
体を形成して積層圧電素子を構成したために、大型積層
圧電素子に発生する剪断応力集中をよく吸収することが
可能となり、その結果素子の破損や絶縁不良を起こすこ
となく、耐久性を高めて長期間の寿命を確保することが
できる。
また、大型の積層圧電素子では実際に負荷をかけて電圧
印加するとき、負荷荷重との接触面で保護層にクラック
が入るという問題については、従来圧電セラミックス板
との接続の点のみ考慮してこれと同じ材料の保護層を用
いていたのに対して、本発明では実施例で述べたように
、接続に関与する熱膨張係数を考慮した上で、ヤング率
および圧縮強度の高いセラミックスを保護層として用い
たために、電圧印加を矩形波でマイナス電圧からプラス
電圧まで一挙に印加して高変位、大出力を得るときも、
保護層の破損は勿論なんら素子に不都合を生ずることな
く、大きな駆動速度のもとに高い耐久性と信頼性を保持
し、素子の特性を最大限に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
1− 第1図は内部電極層の配置Iこついて本発明の積層形圧
電アクチュエータ素子の要部構成を示す模式断面図、第
2図は内部電極層の配置について第1図とは異なる構成
例の本発明の積層形圧電アクチュエーク素子を示す模式
断面図、第3図は第1図、第2図および従来の積層形圧
電アクチュエータ素子の比較で示した素子中心部から端
部までの距離と素子に発生する最大剪断応力との関係線
図。 第4図は同じく第1図、第2図および従来の積層形圧電
アクチュエータ素子の比較で示した駆動回数と非破損率
との関係線図、第5図は保護層の材料を変えた本発明の
積層形圧電アクチュエータ素子の要部構成を示す模式断
面図、第6図は第5図の積層形圧電アクチュエータ素子
の保護層と圧電セラミックス板との熱膨張係数の差に対
する保護層接続時の素子不良率の関係線図、第7図は同
じく保護層と圧電セラミックス板とのヤング率の差に対
する耐久試験後の素子不良率の関係線図、第8図は保護
層を2段Iこ重ねた本発明の積層形圧電アクチュエータ
素子の要部構成を示す模式断面図。 2− 第9図は従来の積層形圧電ア〃チュエータ素子の要部構
成を示す模式断面図である。 1.3:圧電セラミックス板、2,2a、2b。 2c;内部電極層、4,4a、4b:保護層、5:絶縁
層、6:外部電極、7,7a:直流電源端子、旦:第1
の積層領域、旦:第2の積層領域、−23− 第 2 図 (cm) 積層1杉圧電7クナユエータ素子の中1u力\、リ の
 石巨離 第 図 第 図 第 8 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)積層された複数個の圧電セラミックス板の間にそれ
    ぞれ埋め込まれた同径の内部電極層を有し上下両端に内
    部電極層を介して保護層を設けた積層体と、この積層体
    の二つの平行な平面を呈する側面とそれぞれ同一平面を
    もつように内部電極層側端部で交互に形成された絶縁層
    を含む二つの平行側面の双方に接続され、内部電極層と
    一層おきに電気的な導通を可能とする二つの外部電極と
    を備えた積層形圧電アクチュエータ素子であって、圧電
    セラミックス板の間に埋め込まれる内部電極層の厚さを
    10〜50μmとし、積層体の中心部の積層領域の内部
    電極層よりその外側の積層領域ほど内部電極層の厚さを
    厚くし、最も厚い内部電極層を埋め込んだ圧電セラミッ
    クス板が積層体端部で保護層と接触することを特徴とす
    る積層形圧電アクチュエータ素子。 2)積層された複数個の圧電セラミックス板の間にそれ
    ぞれ埋め込まれた同径の内部電極層を有し上下両端に内
    部電極層を介して保護層を設けた積層体と、この積層体
    の二つの平行な平面を呈する側面とそれぞれ同一平面を
    もつように内部電極層側端部で交互に形成された絶縁層
    を含む二つの平行側面の双方に接続され、内部電極層と
    一層おきに電気的な導通を可能とする二つの外部電極と
    を備えた積層形圧電アクチュエータ素子であって、保護
    層の熱膨張係数(α_m)と圧電セラミックス板の熱膨
    張係数(α_p)との差(α_m−α_p)が−5×1
    0^−^6K^−^1≦(α_m−α_p)≦2.5×
    10^−^6^K^−^1の範囲,保護層のヤング率(
    Y_m)と圧電セラミックス板のヤング率(Y_p)と
    の差(Y_m−Y_p)が−6×10^3kg/mm^
    3≦(Y_m−Y_p)≦20×10^3kg/mm^
    3の範囲にあり、かつ保護層が1000のkg/mm^
    3以上の圧縮強度を有することを特徴とする積層形圧電
    アクチュエータ素子。
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