JPH03172190A - 有機代謝産物の採取方法 - Google Patents

有機代謝産物の採取方法

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JPH03172190A
JPH03172190A JP12171490A JP12171490A JPH03172190A JP H03172190 A JPH03172190 A JP H03172190A JP 12171490 A JP12171490 A JP 12171490A JP 12171490 A JP12171490 A JP 12171490A JP H03172190 A JPH03172190 A JP H03172190A
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JP
Japan
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culture
chlorella
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strain
metabolite
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Pending
Application number
JP12171490A
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English (en)
Inventor
Masahiro Ogaki
大垣 昌弘
Takasada Ishii
石井 孝定
Ikunosuke Tanabe
田辺 幾之助
Kazuyo Sato
和代 佐藤
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OSAKA SEIKEN KK
Original Assignee
OSAKA SEIKEN KK
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は細胞外に有機物を排出する藻類を利用して有機
代謝産物を採取する方法に関する。
(従来の技術) 現在、遺伝子工学の技術の発達とともに、多くの微生物
遺伝子を操作し、有用な物質を得ることが可能になって
きた。この場合、微生物細胞内に生産された目的とする
物質が細胞外に排出されることが、工業生産上極めて重
要である。現在、このようにして得られた酵素や抗生物
質等の代謝産物が医薬品をはじめ日用品、食品にいたる
まで、多くの面において利用されているのは周知の事実
であり、また動物細胞からもインターフェロン等有用物
質が得られるようになりつつある。
一方、植物細胞においては、細胞が厚い細胞壁に覆われ
てあり、また一般的には光合成により、独立栄養で生活
しているので、無機塩類とCO2を栄養源として吸収す
るものの、分子量が大きい高分子有機代謝産物の細胞壁
の通過ならびに放出、排出は行われていないとされてい
る。
したがって、植物細胞を培養してその有機代謝物を細胞
外に排出させて採取する試みはほとんど行われていない
例外的に、クロレラ・ブルガリスの或る株が細胞内にデ
ンプン粒を生産しかつ細胞外に排出することは知られて
いる(特公昭56−11317号)が、デンプン以外の
高分子有機代謝産物の挙動については全く知られていな
い。
(発明の解決しようとする課題) 本発明者らは植物細胞を培養して有機代謝産物を細胞外
に排出させ、採取する方法について研究を重ねて本発明
に到達した。
(課題を解決するための手段) 本発明は、従属栄養条件下で培養できる微細藻類の株を
、同化しうる炭素源、利用しうる窒素源、リン供給源お
よびミネラルを含有する液体培地中で、好気条件下に、
少くとも対数増殖期に達するまで培養し、培養物から不
溶物を除いた画分を採取することを特徴とする有機代謝
産物の製造法である。
従属栄養条件下で培養できる微細藻類としては、たとえ
ば、クロレラ属、セネデスムス属に属する緑藻が挙げら
れる。
これらの属に属する株の好ましい例としては、クロレラ
属については、たとえばクロレラ●ブルガリスAl−1
y 株から単細胞分離によって得られたAl−1y−5
(11) 、その変異株または遺伝子工学的に修飾され
た株などが挙げられる。
クロレラ●ブルガリスA7?−1y−3(11)の形態
学的および生理的特徴は次の通りである。
細胞は球形で、大きさは3.3〜60X3.3〜5.2
μ、1個の葉緑体を有し、単一細胞で生活する。2個、
4個又は6個(通常4個)の嬢細胞(autospor
e)を形成する。細胞壁は平滑であるが、細胞が老化す
ると、自然に破れ易いという特性を有する。生育可能な
p Hは5〜9、生育可能な温度は25〜42゜Cであ
るが、最適p Hは7〜8、最適温度は31゜Cである
。コロニーの色は初め緑色で、生育するに従って緑色が
うすくなって帯黄色になる。
この株は明暗培養ともに藻体の乾物量の70〜80優の
デンプンを蓄積する。さらに本株は生成デンプンの最高
2/3を体外に排出する特性をもっている。
また、セネデスムス属についてはセネテ゛スムス●オブ
リキュウス53が挙げられる。
これらの株は種類により、たとえば遺伝子工学の操作に
より、有機代謝産物が質または量的に変化しても、水溶
性有機代謝産物を排出しうる限り使用可能である。
本発明においては、上記の株を液体培地中で、振とう培
養や深部通気培養のような好気条件下に培養する。
培養は光線照射下に明培養の形で行ってもよく、光線遮
断下に暗培養の形で行ってもよい。
培地としては、同化しうる炭素源、利用しうる窒素源お
よび必要なミネラルを含むものが用いられる。
炭素源は、明培養の場合炭酸ガスでよいが、暗培養にお
いては、グルコース、マンノース、酢酸などを用いるの
が好ましい。
窒素源としては、尿素、ポリペプトン、酢酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸カリウ
ムなどを用いうる。
リン供給源としては、リン酸一水素カリウムもしくはナ
トリウム、リン酸二水素ナトリウムのようなリン酸塩類
が用いられる。
ミネラルとしては、硫酸もしくは塩化マグネシウムのよ
うなマグネシウム塩類、塩化カルシウムのようなカルシ
ウム塩類、硫酸第一もしくは第二鉄のような鉄塩類が少
量用いられる。
培地の初発pHは5,5ないし15、好ましくは約7に
調整される。
培地温度は25ないし35゜C1好ましくは約30゜C
に調整するのがよい。
培養の進行により藻の細胞は増殖し、対数増殖期を経て
定常期に入るが、本発明においては少くとも対数増殖期
に達するまで培養する。所望により定常期に入るまで培
養を継続してもよい。
上記の培養により、細胞内に生産される有機代謝産物は
細胞外に排出される。
かくして得られた培養物から細胞やデンプンなどの不溶
物を除去して水溶性有機代謝産物を含む画分を得ること
ができる。
不溶物の除去は、培養物から固形物を枦過または沈降に
よって除くことにより容易に行うことができる。
不溶物を除去した画分中に発現する有機代謝産物として
は、たとえば、クロレラ生長因子(OGF)、クロロフ
ィル、ペプチド、核酸系物質などが挙げられる。これら
は培養した細胞の株の種類により異りうる。
かくして、藻類の液体培養物から細胞を破砕することな
く有用な有機代謝産物を採取することができる。所望に
より培養物中の細胞を破砕してもよいが、破砕を避ける
ことにより細胞内容物の混入による所望の有機代謝産物
の汚染を防ぐことができる。
また、有用な外来遺伝子を導入したり、または細胞融合
等の遺伝子操作的手法により改変した株を利用して有用
な有機代謝産物をタンク培養により工業的規模で生産す
ることもできる。なおクロレラ●ブルガリスAd−1y
i(11)株は鹿児島大学農学部に保存されている。
実施例1 培地組成: NaNOs     2.O  f  MgSO*●7
HtO  O.2 ?CaClz●2HtO  O.0
5   FeSO4●7H20  G.0025K2H
PO40.8   KH2PO40.2酵母エキス  
1.0   グルコース  20.0上記を水1lに溶
解し、p H 7. 2に調整上記培養液を500ml
容量の坂口フラスコに100mlずつ分注し12G’C
で15分間滅菌した。これにクロレラ●ブルガリスAJ
−my−3(11)株の作存用斜面培養から採ったクロ
レラ1白金耳を接種し、50゜Cで5日間振盪培養)(
130往復/分)後、遠心分離によってクロレラ藻体と
デンプン粒を分離した。
遠心管の最下層に緑色のクロレラ藻体、その上層に純白
のデンプン粒が沈澱した。デンプン粒はヨード澱粉反応
により着色し、顕微鏡で確認した。
また培養液の遠心上清は緑色をしており、これを減圧濃
縮後、分液ロートでエチルエーテル層に転溶し、自記分
光光度計により、紫外、可視の吸収曲線を描かせたとこ
ろ、クロロフィルの吸光度曲線とほとんど同一であった
また培養液遠心上清を自記分光光度計により吸収曲線を
描かせたところ2 6 0 nmに吸収ピークが見られ
た。これを脱塩処理後、乳酸閑によるCOF定量により
、クロレラの熱水抽出液と同様のCGFが確認された。
これらのことから核酸系の物實が藻体外に排出されてい
ることが明かである。
*CGFの定量法 CGFの含有量はラクトパチルス●アシドフイルス.(
Lactobacillus  acidophilu
s)I FO3205を用いて生物学的に定量した。本
菌の保存はニツスイ一般乳酸菌接種用培地に沈降性炭酸
カルシウムを入れたものを使用した。試験に使う前に植
えつぎ、24時間培養した後、前培養培地(酵1エキス
111グルコース12、ペプトン0.52、酢酸ソーダ
0.52、水1 0 0ml, pH6.8 )に植え
つぎ、24時間培養した。これを遠沈(3000rpm
5分間)した後、上澄を捨て、生理食塩水5mlを加え
て撹拌し、遠沈した。この遠沈を2〜3回繰返して洗浄
を行なった後、50倍に希釈して使用した。
MIIした試験管に基礎培地(スキムミルク8F,グル
コース32、水100ml )を3.5ml入れ、これ
にL記の培養液遠心上清または50倍に希釈したクロレ
ラエキスを3.5mlを加え全量を7mgトシ、100
゜Cで50分間滅菌した。これに上記の乳酸菌(50倍
希釈液)1〜2滴を接種し、3o゜Cで4日間培養した
後、生成した乳酸を1/1oNNaOHで滴定した。指
示薬はBTB及びNRの混合指示薬を使用した。
なお、クロレラエキスは次の操作により作製した。即ち
乾燥クロレラ・ブルガリスS−225株6〜1(lを1
00mlの水に懸濁し、100゜Cで1時間煮沸した後
遠沈(4000rpmIO分間)し、上澄を水で10〜
20倍に希釈して調製し tこ。
実施列2 培地組成: NaNOs     2.O f  MgS04●7}
Iz0  0.2 fCaCh●2H20  0.05
  Fe80<●7H20  0.0026K2HPO
+    0.8   M{2PO4    0.2酵
母エキス  1.0   グルコース 20.0上記を
水1lに溶解し、pH7、2に調整上記培養液を500
ml容量の坂口フラスコに100mlずつ分注し、1.
2気圧、123℃で15分間蒸気滅菌した。これにクロ
レラ●ブルガリスG−512株の保存用斜面培養から採
ったクロレラ1白金耳を接種し、暗黒下に30゜Cで5
日間振盪培養(130往復/分)後、遠心分離後その上
清をP紙で胛過し、自記分光光度計により吸収曲線を描
かせたところ2 6 0 nmに吸収ピークが見られた
 (第1図)これを脱塩処理後、乳酸菌によるCGF定
量法により、クロレラの熱水抽出液と同様のCGFが確
認された。
?の培養液遠心上清枦過液に活性炭を加え、よく撹拌後
、活性炭を炉別した。この枦別した活性炭にエタノール
を加えて溶出させたエタノール溶出液を自記分光光度計
により吸収曲線を描かせたところ、2 6 0 nmに
著しい吸収ピークが見られた (第2図tこのエタノー
ル溶出液を40℃以下でロータリーエバポレーターで乾
固させたのち、システィン−70%■硫酸法およびシス
ティンー濃硫酸法によって、クロレラCGFと称される
ものと同様の核酸系物質であることを確認した。
クロレラ−ブルガリスに代えてセネデスムス●オブリキ
ュウス53を用いるほかは上記と同様に行ったところ同
様の結果が得られた。
(発明の効果) 本発明によれば、微細藻類が細胞外に排出する種々の有
機代謝産物を工業的規模において採取することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2においてクロレラ・ブルガリスを培養
後、培養物上清液の示す紫外部吸収スペクトル曲線、第
2図は上記培養上清液の成分を活性炭に吸着させたのち
エタノールで溶出した溶出液の紫外部吸収スペクトル曲
線である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)従属栄養条件下で培養できる微細藻類の株を同化
    しうる炭素源、利用しうる窒素源、リン供給源およびミ
    ネラルを含有する液体培地中で、好気的条件下に、少く
    とも対数増殖期まで培養し、培養物から不溶物を除いた
    画分を採取することを特徴とする有機代謝産物の採取方
    法。
  2. (2)微細藻類が緑藻である請求項1記載の方法。
  3. (3)微細藻類がクロレラ属またはセネデスムス属に属
    する請求項1記載の方法。
  4. (4)株がクロレラ・ブルガリスに属する請求項1記載
    の方法。
  5. (5)培養を暗黒下で行う請求項1、2、3または4記
    載の方法。
  6. (6)有機代謝産物がクロレラ生長因子、クロロフィル
    、ペプチド、または核酸系物質である請求項1、2、3
    、4、5または5記載の方法。
JP12171490A 1989-07-06 1990-05-11 有機代謝産物の採取方法 Pending JPH03172190A (ja)

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JP1-174696 1989-07-06
JP17469689 1989-07-06

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JPH03172190A true JPH03172190A (ja) 1991-07-25

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JP12171490A Pending JPH03172190A (ja) 1989-07-06 1990-05-11 有機代謝産物の採取方法

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JP (1) JPH03172190A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009011197A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Univ Of Miyazaki 焼却灰を利用する光合成生物の培養培地およびその製造方法、並びに光合成生物の培養方法
JP2013039085A (ja) * 2011-08-18 2013-02-28 Ihi Corp エタノールの製造方法

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