JPH03171125A - フィルム一体型カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、未露光のフィルムをカメラ本体内に装填した
、いわゆる使い捨てのフィルム一体型カメラに関する。

〔従来の技術〕

近年、使い捨てカメラとしてカメラ本体を組立てる際に
あらかじめ未露光のフイルムをカメラ本体内に内蔵させ
たフィルム一体型カメラが市販されている。このフィル
ム一体型カメラは、フイルム全部について撮影が終了す
ると、フイルムを内蔵したままの状態で現像所に送り、
現像所ではカメラ本体からフィルムを巻取ったパトロー
ネを取出して該フィルムの現像処理を行う。カメラはこ
の状態において使命を達したこととなり廃棄される。従
ってフィルム一体型カメラは極めて安価であることが求
められる。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来から、一般のカメラには各種方式のセルフタイマ機
構が用いられているが、上述のごときフィルム一体型カ
メラでは、製造コストの面等から従来方式のセルフタイ
マ機構を組込むことが困難であった。

そこで、本発明は、簡単な構造で安価に製造することが
できるセルフタイマ内蔵のフィルム一体型カメラを提供
することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記した目的を達成するために、本発明のフィルム一体
型カメラは、未露光のフィルムを装填してあるカメラ本
体内に、ゼンマイ駆動゜の歯車群を有するセルフタイマ
装置を内蔵したことを特徴としている。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す一実施例に基づいて、さらに
詳細に説明する。

フィルム一体型カメラ１は、合成樹脂材料を成型して構
成されるカメラ本体１０の内部に、図示しないが、周知
のごとくバトローネより引き出された状態の未露光のフ
ィルムを、露光枠を挟んでパトローネ室と反対側に設け
られたフィルム装填室に装填している。

このフィルム一体型カメラ１は、１コマ撮影の都度フィ
ルム巻上げを行って露光済のフイルムをパトローネ内に
巻込み、所定枚数の撮影を終了した段階ではフィルムは
全てパトローネ内に収容される構造になっている。

露光済のフィルムは、カメラ本体１０に収めたままの状
態でユーザから処理業者に送られ、業者は明室にてカメ
ラよりバトローネを取出し、以降通常のＤ，Ｐ，Ｅ作業
と同様の処理作業が行えるシステムになっている。また
前記フイルム一体型カメラ１は、必要に応じて紙等から
なる保護．カバ−に収納された状態で使用され、市販に
際しては防湿性の包装部材に収めてシールされた状態で
出荷される。

前記カメラ本体１０の前面には、僅かに突出した撮影レ
ンズ部１１と、カメラ本体１０を貫通する孔からなる枠
形式のファインダ１２と、後述するセルフタイマ装置２
０の作動レバー１３とが設けられ、カメラ本体１０の上
面には、シャツタレリーズ板１４と、フィルムカウンタ
窓１５とが設けられ、さらに背面には、図示しないが、
フィルム巻上げ用のノブが、その一部が外形から突出す
るように設けられている。またカメラ本体１０の内部に
は、前述の未露光フィルム装填室，パトロネ室，シャッ
タ機構等が設けられ、さらに第２図及び第３図に示すセ
ルフタイマ装置２０が内蔵されている。

このフィルム一体型カメラ１に内蔵されるシャッタ機構
は、周知のごとくノブを回転させてフィルムを巻上げる
と同時にコツキングされるもので、前記シャツタレリー
ズ板１４を抑圧し、該シャツタレリーズ板１４の下方に
配設されたレリーズ部材１６を押動することによりシャ
ッタのレリーズを行うように形成されている。

従って、このカメラ１で通常の撮影を行う場合は、まず
前記ノブを回転させてフィルムを１コマ分巻上げるとと
もにフィルムカウンタの送りとシャッタ機構のコツキン
グを行い、前記シャツタレリーズ板１４を下方に押動す
ることにより行うことができる。

そして、前記セルフタイマ装置２０は、第２図乃至第５
図に拡大して示すように、カメラ本体１０の内部に配設
された歯車群２１，駆動用のゼンマイ２２，作動ギア２
３，作動力ム２４．作動板２５及び前記カメラ本体１０
の外面に設けられた作動レバー１３等から構威されてい
る。前記作動力ム２４は、作動ギア２３の中心から偏心
した位置に回動可能に取付けられており、該作動力ム２
４を挟んで作動ギア２３のセット方向（第４図矢印方向
）には、作動力ム２４の回動位置を規制するストツパ２
６が設けられ、作動方向（第５図矢印方向）には、作動
力ム２４を前記ストッパ２６方向に抑圧するスプリング
２７が設けられている。

また、前記作動板２５は、その一端部２５ａが上記作動
力ム２４の作用点に配置され、他端部２５ｂが前記レリ
ーズ部材１６を押動できる位置に配置されている。

このセルフタイマ装置２０は、前記作動レバー１３を回
動して、前記作動ギア２３を、第４図に示すように反時
計回りに回転させ、ゼンマイ２２を巻上げることにより
セットする。このとき、前記作動力ム２４は、作動板２
５を下方に抑動しないように、作動板２５の一端部２５
ａに当接したときに前記スプリング２７の押圧力に抗し
て回動する。

そしてセルフタイマ装置２０の作動は、ゼンマイ２２の
駆動力が、ゼンマイ２２を収容したコア外周の第１ギア
２１ａから第１ピニオン２ｌｂに伝達され、第１ピニオ
ン２ｌｂと一体の第２ギア２１ｃから第２ピニオン２１
ｄに伝達され、さらに第２ピニオン２１ｄと一体の第３
ギア２１ｅを介して作動ギア２３に伝達され、作動ギア
２３が第５図に示すように所定の速度で時＝１回りに回
転することにより行われる。このとき、前記作動力ム２
４は、スプリング２７の押圧力によりストッパ２６に当
接した状態に保持されているので、作動板２５の一端部
２５ａに当接した際に回動することなく該部分を下方に
押動する。これにより作動板２５が下方に移動し、その
他端部２５ｂが前記レリーズ部材１６を抑動してシャッ
タのレリズを行いセルフタイマ撮影が行われる。

このように、セルフタイマによる撮影は、通常の撮影の
場合に比べて、フィルムを巻上げた後、シャツターレリ
ーズ板１４の操作に代えてセルフタイマ作動用のレバー
１３を操作することが異なるのみである。従って、セル
フタイマ撮影後も、前記通常の撮影後と同様にノブを回
転させることにより、フィルムの１コマ分の巻上げと、
シャッタ装置のコツキングと、フィルムカウンタの送り
とを行うことができる。

尚、セルフタイマ装置は、カメラ本体に一体的に設けて
もよく、歯車．ゼンマイを収容する箱状のユニットを形
成してカメラ本体内に組込むようにしてもよい。このセ
ルフタイマ装置の構成は、上記実施例に限らず他の構成
でも実施することが可能であり、ゼンマイの強さやギア
の組合せを適宜設定することによりセルフタイマの作動
時間を任意に設定することができる。また作動板とレリ
ーズ部材を一体的に形成したり、クランクやワイヤー等
の伝達機構でセルフタイマ装置の作用部とレリーズ部材
とを接続することもできる。さらに、本発明は、ストロ
ボ内蔵のフィルム一体型カメラや保護カバー付きのもの
にも同様に適用することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明のフィルム一体型カメラは
、カメラ本体内に、少ない部品点数で簡単な構成のゼン
マイ駆動の歯車群を有するセルフタイマ装置を内蔵した
から、従来、コスト的にセルフタイマを組込むことが困
難であったフィルム一体型カメラでもセルフタイマ撮影
を行うことが可能であり、また極めて安価に製造するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はセルフタイマを内蔵したフイルム一体型カメラ
の斜視図、第２図は要部の拡大正面図、第３図は同じく
平面図、第４図及び第５図はセルフタイマ装置の作動の
説明図である。 １・・・フィルム一体型カメラ　　１０・・・カメラ本
体　　１１・・・撮影レンズ部　　１２・・・ファイン
ダ１３・・・作動レバー　　１４・・・シャツタレリー
ズ板１６・・・レリーズ部材　　２０・・・セルフタイ
マ装置２１・・・歯ｒ−ａ　　　２２・・・ゼンマイ　
　２３・・・作動ギア　　２４・・・作動力ム　　２５
・・・作動板２６・・・ストツパ　　２７・・・スプリ
ングカＩ図 １フィルム−４４生力メラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、未露光のフィルムを装填してあるカメラ本体内に、
   ゼンマイ駆動の歯車群を有するセルフタイマ装置を内蔵
   したことを特徴とするフィルム一体型カメラ。