JPH03170564A - 活性エネルギー線硬化型水分散性艶出し塗料 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型水分散性艶出し塗料

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JPH03170564A
JPH03170564A JP30993589A JP30993589A JPH03170564A JP H03170564 A JPH03170564 A JP H03170564A JP 30993589 A JP30993589 A JP 30993589A JP 30993589 A JP30993589 A JP 30993589A JP H03170564 A JPH03170564 A JP H03170564A
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一郎 五十嵐
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実松 徹司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は印刷紙等の光沢加工に使用される艶出し塗料に
関するものであり、更に詳しくは活性エネルギー線で硬
化可能であり、有m溶剤を含まないため、無公害で安全
性に優れた水分散性艶出し塗料に関するものである. 〔従来の技術〕 印刷紙等に高級感を与えるため、従来より各種の光沢加
工が行なわれている.広く行なわれている方式として、
有i溶剤に塩化ビニルー酢酸ビニル系等のポリマーを溶
解したラッカーを印刷紙上に塗布した後、有機溶剤を蒸
発させ乾燥成膜させる方式があるが、この方式は多量の
有機溶剤を使用するため、作業環境の悪化や大気汚染を
引き起こすだけでなく、引火による火災の危険性がある
.さらに、加工により得られる塗膜も光沢感が充分でな
いという欠点がある. この塩化ビニルー酢酸ビニル系ラフ力を用いる方式に比
較して、光沢感をより強く与える方法としては、金属鏡
面を利用したブレスコート方式やラ≧ネート加工方式が
あるが、これらの方法においても有m溶剤を使用するこ
とが避けられないため、作業環境の悪化、大気汚染およ
び火災の危険性等の問題がある. 一方、このような作業環境の悪化、大気汚染および火災
の危険性を改善するため、有411溶剤を使用しない紫
外線(以下UVと略す)硬化型塗料を用いて、艶出し加
工を行なう方式が開発されている.この方式では、良好
な光沢感を得ることが出来るが、印刷面への密着性が劣
るとともに、塗工適性を確保する目的で、塗料として低
粘度のモノマーを使用するため、紙へのしみ込みが起こ
りやすい.またこのモノマーの皮膚に対する好ましくな
い刺激も避けられない.密着性やしみ込みを改善するた
めに、分子量の大きなアクリル系オリゴマーが使用され
る場合もあるが、オリゴマーは粘性が高く、無溶剤で使
用することは困難であり、一般に有機溶剤が使用される
ため、作業環境、大気汚染、火災の危険性の問題はなお
解決されていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の艶だし加工用塗料が有する上記の作業
環境の悪化、大気汚染および火災の危険性等の問題を解
消し、かつ紙へのしみ込みのない、かつ油性インク印刷
面への密着性に優れた活性エネルギー線硬化型水分散性
艶だし塗料物を提供するものである。
(口)発明の構戊 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、上述の問題を解決するために駁意検討を
行った結果、分子中に2個以上のアクリロイル基を有す
る重合性アクリレート(A)およびこれと相溶性を有す
る熱可塑性樹脂(B)を主威分とする組戒物を、水中に
分散させることによって得られるエマルションがきわめ
て有効であることを見出し、本発明を完戒するに到った
即ち、本発明は分子中に2個以上のアクリロイル基を有
する重合性アクリレート(A)およびこれと相熔性を有
する熱可塑性樹脂(B)を分散体とする水中油滴型エマ
ルションからなる活性エネルギー線硬化型紙用艶出し塗
料である.以下、本発明に使用する各威分、乳化方法お
よび硬化方法について詳細に説明する。
〈重合性アクリレート〉 本発明における(A)Iffl分は、1分子中に2個以
上のアクリロイル基を持つ重合性アクリレートである。
この(A)戒分に充分なエネルギー線硬化性を与えるた
めには、アクリロイル基1個当りの分子量が1000以
下であるものが好ましく、また低沸点化合物に特有な臭
気を抑制するには、常圧における沸点が200゜C以上
のものが好ましい。
本発明で使用可能な重合性アクリレートの具体例として
は、例えば下記(a)〜(e)のアクリレートがある. (a)ポリオールボリアクリレート これは、通常ポリアルキレングリコール、2価以上の多
価アルコールまたは2価以上の多価アルコールにアルキ
レンオキサイドを付加した多価アルコールのポリアクリ
レートとして得られるものであり、これらの例としては
、ネオペンチルグリコールジアクリレー}、1.6−ヘ
キサンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
トおよびジペンタエリスリトールへキサアクリレート等
がある.上記に例示したものの他、印刷面に塗布される
艶出し塗料において、油性インキへの密着性が極めて良
好な塗膜を形或する重合性アクリレートとして、ジプロ
ピレングリコールジアクリレートおよびトリプロピレン
グリコールジアクリレートなどのポリプロビレングリコ
ールジアクリレート、トリメチロールプロパンのプロピ
レンオキサイド付加物のトリアクリレート、グリセリン
のブロビレンオキサイド付加物のトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールのプロピレンオキサイド付加物のテ
トラアクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキ
サイド付加物のジアクリレートなど2価以上の多価アル
コールにブロビレンオキサイドを付加した多価アルコー
ルのポリアクリレート等があり、例えば油性インキで印
刷された紙表面に艶出し塗料を塗布する場合には、これ
らを使用することは大変好ましいことである. (b)ポリエステルアクリレート これは、通常多価アルコールと多価カルボン酸および/
またはその無水物〔以下、カルボン酸(無水物)とは、
多価カルボン酸および/またはその無水物を意味する〕
とアクリル酸とをエステル化することによって得ること
ができるものであり、その例としてはマレイン酸(無水
物)とエチレングリコールとのポリエステルジオールの
ジアクリレート、フタル酸(無水物)とジエチレングリ
コールとのポリエステルジオールのジアクリレート、ア
ジピン酸とトリエチレングリコールとのポリエステルジ
オールジアクリレートおよびテトラヒドロフタル酸(無
水物)とトリメチロールブロバンとのポリエステルボリ
オールのポリアクリレート等がある。
(c)エポキシアクリレート これは、通常分子中に2個以上のエポキシ基を有するエ
ボキシ樹脂やフェノール、クレゾール、プチルフェノー
ル、オクチルフェノールおよびノニルフェノール等から
得られる各種フェノールノボラック樹脂とエビクロルヒ
ドリンとの反応から得られるエボキシ樹脂に、アクリル
酸またはカルボキシル基含有アクリレートと多塩基酸の
混合物を反応させることによって得られるものであり、
その例としては、ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ルのジアクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテルのジアクリレートおよび1.6−ヘキサン
ジオールジグリシジルエーテルのジアクリレート等があ
る。
(d)ウレタンアクリレート これは、通常多価アルコール、多価イソシアネートおよ
び水酸基含有アクリレートを反応させることによって得
られるものであり、その例としてはアジビン酸、セバシ
ン酸、マレイン酸およびテレフタル酸等の有機多塩基酸
とエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4
プチレングリコールおよび1.6−ヘキサンジオール等
の多価アルコール類とのポリエステルジオールとトリレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシア不一ト、4
.4′−ジフエニルメタンイソシアネート、水素添加ト
リレンジイソシアネートおよび1.6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート等のジイソシアネートと2一ヒドロキ
シエチルアクリレートとの付加生成物やボリブロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエ
ーテルジオールとトリレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、4,4゜−ジフェニルメタンイソ
シアネート、水素添加トリレンジイソシアネートおよび
1.6−へキサメチレンジイソシアネート等のジイソシ
アネートと2−ヒドロキシエチルアクリレートとの付加
生戒物等がある.(e)その他の重合性アクリレート 上記(a)〜(d)に属さないものとして、ポリアクリ
口イルオキシリン酸エステルおよびポリシロキサンボリ
アクリレート等がある.前記の重合性アクリレートは、
単独で用いてもまた2種以上混合して用いてもよい.単
独では粘性が高くて取り扱い難い重合性アクリレートを
用いる場合は、上記の重合性アクリレートの中から低粘
度の重合性アクリレートを適宜選択して希釈剤として併
用するか、あるいは更に必要によりその他のアクリル系
のモノマー類を添加することも可能である. また、ポリエチレングリコール等の親水性の大きい重合
性アクリレートを使用する場合は、親油性を有するポリ
プロピレングリコール等の重合性アクリレートあるいは
七ノマーを混合して用む1るのがよい。
く熱可塑性樹脂〉 本発明の(B)戒分は、上記(A)戒分と相溶性を有す
る熱可塑性樹脂であり、例えば下記の樹脂がある。
(i)塩素化ポリオレフイン樹脂 (ii)塩化ゴム (it)ロジン系樹脂 (1v)石油樹脂 (v)アルキッド樹脂 (vi)クマロン・インデン樹脂 (vi)ポリテルペン樹脂 (vi)変戒テルベン樹脂 (ix)キシレン樹脂 以下に上記の各樹脂について説明する.(i)塩素化ポ
リオレフィン樹脂 これは、ポリエチレン、ボリブロビレン、エチレンープ
ロピレン共重合体、エチレンーブタジェン共重合体、エ
チレンー酢酸ビニル共重合体およびエチレンーアクリル
酸エステル共重合体等のポリオレフィン系樹脂を塩素化
して得られる熱可塑性樹脂である. (B)威分は(A)成分と相溶性を有することが必要で
あるが、一般に塩素化ポリオレフィン柑脂はその塩素含
有量が低下すると、(A)成分に対する相溶性が低下す
るので、塩素含有量は10%以上であることが好ましい
. また、塩素化ポリオレフィン樹脂は一般に高分子量のも
の程(A)戒分に対する相溶性が低下するため、その分
子量はlO万以下であることが好ましく、2万以下であ
ることがより好ましい.本発明における塩素化ポリオレ
フィン樹脂の市販品の例としては、アデカプレンCE−
3 0 3、CE−305、CP−101(以上いずれ
も旭電化工業株式会社製)等がある. (ii)塩化ゴム これは、天然ゴムを塩素化して得られるものであり、市
販品の例としてアデカ塩化ゴムCR−5(旭電化工業株
式会社製)等がある. 塩化ゴムの分子量は、上記(i)と同様の理由で、10
万以下であることが好ましく、2万以下であることがよ
り好ましい。
( iii )ロジン系樹脂 ロジン系樹脂としては、ウッドロジン、ガム口ジンおよ
びトール油ロジン等のロジンおよび重合ロシン、水添ロ
ジン、水添ロジンエステル、ロジン変性フェノール樹脂
、ロジンのα、β一不飽和カルボン酸付加物およびロジ
ンのα、β一不飽和カルボン酸付加物と多価アルコール
のエステル等のロジン誘導体がある。
これらの市販品の例としては、ハリフェノールP−14
5G、ハリマックR−80およびハリエスターDS−1
10(以上いずれも播磨化戒工業株式会社製)等がある
. ( iv )石油樹脂 石油樹脂は、芳香族系石油樹脂、脂肪族系石油樹脂およ
び水添石油樹脂等であり、市販品の例としてはネオボリ
マーE−100、ネオボリマーS(以上いずれも日本合
戒樹脂株式会社製)およびFTP−6 1 0 0 (
三井石油化学工業株式会社製)等がある。
(v)アルキッド招脂 本発明に使用されるアルキッド樹脂は、無水フタル酸、
イソフタル酸等の2塩基酸、グリセリン、ペンタエリス
リトール等の多価アルコールおよびアマ二油、脱水ヒマ
シ油、大豆油等の脂肪酸からなる脂肪酸変性ポリエステ
ル樹脂であって、市販品の例としてALY−1、ALC
−1 (以上いずれも播磨化戒工業株式会社製)等があ
る.その他の熱可塑性樹脂として、(vi)クマロン・
インデン樹脂、(vi)ポリテルペン系樹脂、(vi)
変性テルペン樹脂および(ix)キシレン樹脂等があり
、これらも市販されているものを使用することができる
. 前記の熱可塑性樹脂は単独で用いても2種以上混合して
用いてもよい。
重合性アクリレートに対する熱可塑性樹脂の好ましい配
合量は、重合性アクリレート100重量部(以下単に部
と表す)当たり、10〜150部、より好ましくは20
〜120部である.熱可塑性樹脂の配合量がIO部より
少ないと、油性インク印刷面への密着性が悪くなり、1
50部を越えて使用すると、熱可塑性樹脂を溶解させた
重合性アクリレートの粘度が増加するため、安定なエマ
ルションが得られなくなることがある。
〈界面活性剤〉 本発明のエマルション型塗料を得るために使用される界
面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、
ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンア
シルエステル等の非イオン性界面活性剤;脂肪酸塩、高
級アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩およびアルキルナフクレン酸塩等の陰イオン界面
活性剤等があり、これらを単独でまたは2種以上混合し
て用いることが出来る.上記の界面活性剤の中でも特に
、HLBIO以上の非イオン性界面活性剤と、高分子界
面活性剤、水溶性ボリマーあるいは水分散性重合体の少
なくとも1種とを混合して使用すると、安定性のより優
れたエマルションを得ることができる. なお上記の成分に加え、所望により可塑剤、レベリング
剤、増粘剤、消泡剤を配合し、あるいは本発明以外の重
合性アクリレートまたはメタクリレートのエマルシタン
や水分散性重合体等を添加して、本発明の塗料を調製す
ることも可能である.〈溶解方法〉 加熱下または室温下で攪拌混合しながら、重合性アクリ
レートに熱可塑性樹脂を溶解する.このとき、必要に応
じて熱可塑性樹脂を適当な溶剤に溶解しても良いが、重
合性アクリレートへの溶解を終えた後は、加熱等により
溶剤を除去することが好ましい. く乳化方法〉 本発明の塗料は、例えば以下のようにして得ることがで
きる。
即ち、上記のようにして熱可塑性樹脂を溶解した重合性
アクリレートを、界面活性剤の存在下で、加熱または室
温下において攪拌しながら、水を徐々に添加することに
より水中油滴型エマルシッンを得る. 特に、以下に述べる工程に従って乳化させる方法は、本
発明の塗料を安定性の優れた水中油滴型エマルシゴンと
することができるので好ましい.■熱可塑性樹脂を溶解
した重合性アクリレートに水分散性重合体、高分子界面
活性剤および水溶性ボリマーのうち少なくとも1種を加
え撹拌機で混合する.この時上記混合物に水を存在させ
ることが好ましい.したがって高分子界面活性剤あるい
は水溶性ボリマーが水に溶解されていない場合には、水
を加えて撹拌することが好ましい.高分子界面活性剤の
好ましい配合割合は、熱可塑性樹脂を溶解した重合性ア
クリレート100部当たり20〜04 1部、より好ま
しくは10−0.1部であり、水分散性重合体および水
溶性ポリマーの好ましい配合割合は、熱可塑性樹脂を溶
解した重合性アクリレートlOO部当たり40〜0.1
部、より好ましくは25〜0.1部であり、水の好まし
い配合割合は、熱可塑性樹脂を溶解した重合性アクリレ
ート100部当たり60〜1部、より好ましくは30〜
5部である. ■続いて上記工程で得た混合物に非イオン性界面活性剤
を添加し撹拌を行う.非イオン性界面活性剤の好ましい
添加割合は、熱可塑性樹脂を溶解した重合性アクリレー
}100部当たり20〜1部、より好ましくは10〜1
部である.■上記工程を経て得られた混合物に、これを
撹拌しながら水を添加する.この工程において、工程■
および■を経て調製された油中水滴型エマルションを、
水中油滴型エマルションに相転移させると共に、エマル
シッンの固形分比率を所望の値(例えば60〜30wt
%)に調整する.なお硬化手段が、紫外線照射である場
合には、予め重合性アクリレートに熱可塑性樹脂と後述
する光開始剤を溶解しておく他は、前記の乳化方法と同
様の操作を行えばよい.また光開始剤が水溶性である場
合には、前記の方法で予めエマルシゴンを製造した後に
、上記のようにして得た重合性アクリレートのエマルシ
ョンに添加、溶解することも可能である. 〈硬化方法〉 本発明の塗料は、紫外線(UV) 、加速電子線(EB
)およびγ線のような771M性放射線等の活性エネル
ギー線を塗布面に照射することによって容易に硬化させ
ることができ、艶出しを行う対象物に塗料を塗布した後
における水分の乾燥条件および照射条件は、常法に従え
ばよい. 本発明の塗料を紫外線の照射により硬化させる場合は、
光開始剤を塗料に含有させることが好ましい. 光開始剤の例としては、ベンジル、ベンゾイン′エチル
エーテル、ペンゾインブロビルエーテル、ペンゾフェノ
ン、3,3゜−ジメチルメトキシベンゾフェノン、2.
4−ジエチルチオキサントン、2.4−ジイソブロビル
チオキサントン、2−メチル−1− (4− (メチル
チオ)フエニル〕−2一モルホリノプロパノン、2−ヒ
ドロキシ−2一メチル−1−フエニループロパン−1−
オン、1−(4−イソプロビルフエニル)−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロパン−1−オン、ベンジルジメチ
ルケクールおよびメチルベンゾイルフオーメート等があ
り、これらを単独あるいは2種以上混合して用いること
ができる. なお、ペンゾフェノン、3.3゛ −ジメチルー4−メ
トキシベンゾフェノン、2,4−ジエチルチオキサント
ンおよび2.4−ジイソプ口ビルチオキサントン等の光
開始剤を用いる場合には、pジメチルアξノ安息香酸エ
チルおよびp−ジメチル安息香酸イソアミル等の光重合
促進剤を併用することも有効である. 光開始剤および場合により併用される光重合促進剤の好
ましい配合量は、前記の重合性アクリレートと熱可塑性
樹脂の合計量100部当たり1〜15部であり、より好
ましくは2〜lO部である。
光開始剤および場合により併用される光重合促進剤の添
加量が1部より少ない場合は、紫外線硬化性が低下し、
l5部より多い場合は硬化した塗膜が変色しやすくなる
恐れがある。なお、光重合促進剤の光開始剤に対する配
合割合は、紫外線硬化型組成物において通常使用されて
いる割合とすればよい. 〔参考例、実施例および比較例〕 以下参考例、実施例および比較例により本発明を更に具
体的に説明する. 実施例1 (UV硬化型水分散性艶出し塗料(1)の製造)ベンジ
ルジメチルケクール8部および塩素化ポリエチレン(旭
電化工業株式会社製商品名:アデカプレンCE−303
)40部をトリプロピレングリコールジアクリレート(
東亜合戒化学工業株式会社製商品名:アロニンクスM−
220)60部に充分溶解した。この混合物108部に
水分散性重合体(東亜合戒化学工業■製商品名:アロン
HD−9、固形分70%)を30部添加して70゜Cで
撹拌した.続いて非イオン性界面活性剤としてポリオキ
シエチレンノニルフエニルエーテル(花王アトラス株式
会社製商品名:エマルゲン935)10部を加え充分撹
拌した後、イオン交換水130部を徐々に滴下しなから
70゜Cにて撹拌し、U■硬化型水分散性艶出し塗料(
1)を得た。
得られたエマルションは、固形分50%、粘度40 c
 p s / 2 5℃(株式会社東京計器製E型粘度
計)、平均粒子径はlμm以下で、分離・沈降が6カ月
以上無い安定なエマルションであった.実施例2. 〔UV硬化型水分散性艶出し塗料(2)の製造〕ベンジ
ルジメチルケクール8部、塩素化ポリエチレン(旭電化
工業株式会社製商品名:アデカプレンCE−305)3
0部をトリメチロールプロパンのプロピレンオキサイド
3モル付加物のトリアクリレート(東亜合威化学工業株
式会社製商品名:アロニックスM−310)70部に充
分溶解した.この混合物108部に水分散性重合体(東
亜合或化学工業株式会社製商品名:アロンHD−9、固
形分70%〉を30部添加して70゜Cで撹拌した.続
いて非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル(花王アトラス株式会社製商品名
:エマルゲン935)10部を加え充分撹拌した後、イ
オン交換水130部を徐々に滴下しながら70゜Cにて
撹拌し、UV硬化型水分散性艶出し塗料(2)を得た.
得られたエマルションは、固形分50%、粘度40cp
s/25゜C(株式会社東京計器製E型粘度計)、平均
粒子径は1μm以下で、分離・沈降が6カ月以上無い安
定なエマルシヲンであった.実施例3. 〔Uv硬化型水分散性艶出し塗料(3)の製造〕ベンジ
ルジメチルケタール8部および石油樹脂(日本合成樹脂
株式会社製商品名:ネオボリマーE−100)40部を
トリブロビレングリコールジアクリレート(東亜合威化
学工業株式会社製商品名:アロニックスM−220)5
0部とポリエステルアクリレート(東亜合或化学工業株
式会社製商品名:アロニックスM−7100)10部か
らなる混合液に充分溶解した.この混合物108部に水
分散性重合体(束亜合戒化学工業株式会社製商品名:ア
ロンHD−9、固形分70%)を30部添加して70゜
Cで撹拌した.続いて非イオン性界面活性剤としてポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王アトラス
株式会社製商品名:エマルゲン935)10部を加え充
分撹拌した後、イオン交換水130部を徐々に滴下しな
がら70゜Cにて撹拌し、UV硬化型水分散性艶出し塗
料(3)を得た。得られたエマルションは、固形分50
%、粘度4 0 c p s / 2 5℃(株式会社
東京計器製E型粘度計)、平均粒子径は1μm以下で、
分離・沈降が6カ月以上無い安定なエマルションであっ
た。
実施例4. (EB硬化型水分散性艶出し塗料(4)の製造〕塩素化
ポリエチレン(旭電化工業株式会社製商品名:アデカプ
レンCE−303)40部をトリブロビレングリコール
ジアクリレート(東亜合威化学工業株式会社製商品名:
アロニフクスM−220)60部に充分溶解した。この
混合物100部に水分散性重合体(東亜合或化学工業株
式会社製商品名:アロンHD−9、固形分70%)を3
0部添加して70℃で撹拌した。続いて非イオン性界面
活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル(花王アトラス株式会社製商品名:エマルゲン935
)10部を加え充分撹拌した後、イオン交換水122部
を徐々に滴下しなから70゜Cにて撹拌し、EB硬化型
水分散性艶出し塗料(4)を得た.得られたエマルショ
ンは、固形分50%、粘度40cps/25゜C(株式
会社東京計器製E型粘度計)、平均粒子径は1μm以下
で、分離・沈降の6カ月以上無い安定なエマルションで
あった. 上記のようにして得た活性エネルギー線硬化型水分散性
艶出し塗料のそれぞれを、油性インクで印刷された紙面
上に塗布し、熱風乾燥器により100″Cにて20秒間
乾燥することにより塗膜を形威し各種の特性を評価した
.それらの結果を下記表1に示した.各特性の測定方法
と結果の判定基準は以下の通りである. (1)紫外線硬化性 UV硬化型水分散性艶出し塗料を塗布後、水分を100
℃で20秒乾燥させた.続いて8oW / c mの高
圧水銀灯(最大照度:200mw/cm”)下10cm
をコンベアー速度10m/ m i nで通過させ、塗
膜の粘着性がなくなるまでの通過回数で評価した. (2)電子線硬化性 EB硬化型水分散性艶出し塗料を塗布後、水分を100
℃で20秒乾燥させた。続いて、電子線照射装置(ES
I社製エレクトロカーテン)を用い塗膜の粘着性がなく
なる最低の吸収線量(Mrad)で評価した.照射は、
加速電圧l7 0 k v,酸素濃度100 〜200
ppmの条件で行った. (3)油性インク密着性 油性インクが印刷された紙上に形威した塗膜にカッター
ナイフによりクロスカットを入れ、セロテープ(ニチバ
ン株式会社製)をその表面に圧着させてから剥離した時
の塗膜の残存状態で評価した. O:塗膜の剥がれ無し.○:カット部分に塗膜の剥がれ
あり.×:塗膜剥がれが多い.(4)折曲げ性 油性インクが印刷された紙上に形威した塗膜を180度
折曲げて、塗膜の割れを目視で検査した. (5)しみこみ 印刷がなされていない紙面に塗料を塗布し熱風乾燥器に
より1 0 0 ’Cにて20秒間乾燥後、紫外線硬化
を行い紙面への塗料のしみ込みの程度を目視で評価した
. ◎:しみ込み無し。×:シみ込みによる紙面の変色有り
. (6)光沢 油性インクで印刷された紙上に塗膜を形成し、JIS 
 K5400に従い測定した.比較例1. 熱可塑性樹脂を含まず無溶剤型の市販の艶だし加工用紫
外線硬化型塗料を、油性インクで印刷された紙面に塗布
し、乾燥を行わないことを除いては上記と同様の操作を
行い、紫外線硬化性、密着性、折曲げ性、しみ込みおよ
び光沢を評価した.これらの結果を下記表1に示した. 比較例2. 熱可塑性樹脂を含まず、有機溶剤で希釈された市販の艶
だし加工用紫外線硬化型塗料を使用し、上記と同様の操
作を行い、紫外線硬化性、密着性、折曲げ性、しみ込み
および光沢を評価した.これ(ハ)発明の効果 本発明の活性エネルギー線硬化型水分散性艶出し塗料は
、有機溶剤を含まないため、作業環境の悪化、大気汚染
、火災の危険性などの問題がなく極めて安全性に優れて
いる。また、紙へのしみ込みがなくかつ優れた密着性を
有しているため、従来の艶だし加工用紫外線硬化型塗料
に比較してその有用性は極めて大きいものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、分子中に2個以上のアクリロイル基を有する重合性
    アクリレート(A)およびこれと相溶性を有する熱可塑
    性樹脂(B)を分散体とする水中油滴型エマルションか
    らなる活性エネルギー線硬化型紙用艶出し塗料。
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