JPH03170087A - 時計の時刻修正構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、外部からの操作により時計の時刻を修正する
構造に関する。

［従来の技術］ 従来の時計の時刻修正構造には実公昭５９−１８３７７
公報に記載される様な時計を止めずに時針のみを単独で
修正する構造と、分針を固定する二番かなと、秒針を固
定する四番車から三番車を介して駆動される二番歯車の
間に摩擦スリップ部をもうけ、秒針を回転させることな
く分針を修正する構造があった。

［発明が解決しようとする課題　］ しかし、従来の前者の構造は５つの小さい部品をサブア
センブルして完成するため、かつＨκ制レバーをカムに
掛け第２筒車の穴に挿入するという複雑な作業が必要で
ある。また、第２筒車に提制レバー案内穴加工をするた
め、通常の旋盤で加工できなくかなり高価な部品となる
。その上、時計の厚さを決定する中心部で第ｌ筒車と第
２筒車が二段となるため時計の薄型化の障害となる。

また、後者の構造は摩擦による固定のため、分針と秒針
の位相は如何なる状態にもなり、秒針が１２時位置にき
た時でも分針が正しく表示しない時があるため、注意し
て時刻合わせを行なわなければならなかった。その上、
小さい二番歯車にばねを作成するため、部品のばらつき
により摩擦力がばらつき、安定したすべりトルクを得る
ためには部品の作り込みが必要となる。このすべりトル
クが小さいと、小さな力で時刻合わせを行なわなくては
ならなく操作感が悪いばかりか、針のアンバランスによ
る衝撃時の時刻ずれが発生する。逆に、すべりトルクが
高いと、修正部材に大きな力が掛かるため、部品の強度
を確保するため番二部品の大型化もしくは難加工材科を
使用しなければならなく、非常に高価な部品であった。

本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的
とするところは、安価な構造で修正トルクが安定しかつ
正確な修正のできる時計の時刻修正構造を提供するもの
である。

［謀題　を解決するための手段コ 本発明の時計の時刻修正構造は、時刻を表示する部材を
固定する表示車、前記表示車を強制回転させる外部操作
部材、時計を駆動する駆動部、通常携帯時に前記駆動部
の運動を歯車結合により前記表示車に伝達する少なくと
も１つの伝達車を有する時計の時刻修正構造に於いて、
前記歯車結合の少なくとも１つがはずれる前記伝達車の
位置が存在し、前記歯車結合がはずれる位置に有る時に
は前記伝達車を前記通常携帯時の位置に戻す力を加える
ことを特徴とする。

［実施例］ 以下に、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図は木発明の１つの実施例を示す平面図であり、第
２図及び第３図はその断面図である。

最初に携帯時の各輪列の作動について説明する。

二番車１は時計の駆動部であるステッピングモー夕から
輪列群を介して駆動され、日の裏車２を駆動する。日の
裏車２は第１時差車３、第２時差車４を介して筒車５を
１２時間で１回転させる。筒車５は日回し車６を駆動し
２４時間で１回転させる。日回し車６の爪６ａは１日１
回日躍正レバー８により規正される日車７と係合し１歯
分回転させる。また、筒車５は第３修正車９、第２修正
車１０を介して第１修正車１１を駆動している。ここで
、第１時差車３は地板１２の長穴１２ａに案内され日車
押え１３のばね１３ａにより第２時差車４方向に規正さ
れている。また、第２時差車４は池板１２の長穴１２ｂ
に案内され日車押えｌ３のばね１３ｂにより筒車５方向
に規正されている．つづみ車ｌ４は携帯時は第１修正車
１ｌと係合していないが、時計の外部操作部材であるり
ゆうずを１段引き出すことにより１点鎖線の位置に移動
し、第１修正車１１と係合する。

次に、時差修正時の作動について説明する。上述のつゆ
うすを１段引き出した状態でつづみ車１４を回転させ、
第１修正車１１、第２修正車ｌＯ、第３修正車９、筒車
５、第２時差車４、第１゛時差車３を介して日の裏車２
を回転させようとするが、ステッピングモータの引きト
ルクにより日の裏車２を止めるトルクが働いている。こ
の時、筒車５を時計方向に回転される場合は、第４図に
示す様に第２時差車４を筒車５から遠ざける力が働き、
口車押さえ１３のばね１３ｂをたわめ、１点鎖線で示す
ように筒車５との噛み合いがはずれて筒車５は時計方向
に回転し、ばね１３ｂにより第２時差車４は元の位置に
復帰する。また、筒車５を反時計方向に回転される場合
は、第５図に示す様に第１時差車３を第２時差車４から
遠ざける力が働き、ばね１３ａをたわめ、１点鎖線で示
すように第２時差車４との噛み合いがはずれて筒車５は
反時計方向に回転し、ばね１３ａにより第１時差車３は
元の位置に復帰する。ここで筒車５の歯数を１２枚にし
てあるため、１歯分は１時間となり１時間ステップの時
差修正が可能となる。日回し車６は筒車５の回転と共に
回転するため、ＲＭ修正に伴い日車７の修正，も同時に
できる。またばね１３ａ及び１３ｂを長くとることがで
き、部品のばらつきに対して修正トルクのばらつきを小
さくすることができる。

第６図は本発明の他の実施例を示す断面図ある。

四番車２０はステッピングモー夕により駆動され三番車
２１、二番車２２、日の裏車２３、筒車２４へ順次減速
される。また、日の裏車２３は小鉄車２４と噛み合って
いる。この四番車２０には秒針、二番車２２には分針、
筒車２４には時針が取り付けられている。三番車２１の
軸２１ａは修正ばね２７に案内されている。つづみ車２
８は携帯時は小鉄車２５と係合せず、つゆうすをｌ股引
き出すことにより１点ｔ１線で示す様に小鉄車２５と係
合し、同時に２点鎖線で示す規正レバー２６が四番車２
０を規正する。この状態で巻真２９を回転し小鉄車２５
を回転させれば、四番車２０が固定されいるため修正ば
ね２７が二番車２２と離れる方向にたわみ、１点鎖線に
示すように三番車２１が倒れ、三番車２１と二番車２２
の噛み合いがはずれ時分針のみの修正ができる。ここで
、二番歯車２２ａの歯数を６０枚としてあるので、１分
ステップの修正となる。

本実施例では駆動部にステッピングモータを用いて説明
したが、超音波モータや同期モータをしようしてもよく
、またぜんまい式時計においても動揺の効果がある。ま
た、携帯時の噛み合いを確保する手段としてばねを用い
て説明したが、磁力等他の手段を使用してもよい。また
、修正ステップを１時間及び１分で説明したが、本発明
はそれを規定するものではない。

［発明の効果］ 以上説明してきた様に、噛み合う２枚の歯車の少なくと
も１方に力を加え携帯時は噛み合いがはずれないように
し、修正時は修正力を利用して噛み合いをはずすという
簡単な構造により、複雑及び高精度なサブアセンブルお
よび加工の必要がなく、かつ時計の厚さを決定する中心
部を薄くすることにより時計の薄型化が可能になる。ま
た、歯数を選択することにより任意に修正ステップを設
定できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１つの実施例を示す平面図。 第２図及び第３図は第１図の断面図。 第４図は筒車５を時計方向に修正する時の作動図。 第５図は筒車５を反時計方向に修正する時の作動図。 第６図は本発明の他の実施例を示す断面図。 １，２２・・・・・・・・・・二番車 ２，２３・・・・・・・・・・日の裏車３・・・・・・
・・・・・・・・・・第１時差車４・・・・・・・・・
・・・・・・・第２時差車５，２４・・・・・・・・・
・筒車 ９・・・・・・・・・・・・・・・・第３修正車１０・
・・・・・・・・・・・・・第２修正車１１・・・・・
・・・・・・・・・第１修正車ｌ３・・・・・・・・・
・・・・・日車押え１４．２８・・・・・・・・つづみ
車 ２１・・・・・・・・・・・・・・三番車２５・・・・
・・・・・・・・・・小鉄車２７・・・・・・・・・・
・・・・修正ばね２９・・・・・・・・・・・・・・巻
真以 上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 時刻を表示する部材を固定する表示車、前記表示車を強
   制回転させる外部操作部材、時計を駆動する駆動部、通
   常携帯時に前記駆動部の運動を歯車結合により前記表示
   車に伝達する少なくとも１つの伝達車を有する時計の時
   刻修正構造に於いて、前記歯車結合の少なくとも１つが
   はずれる前記伝達車の位置が存在し、前記歯車結合がは
   ずれる位置に有る時には前記伝達車を前記通常携帯時の
   位置に戻す力を加えることを特徴とする時計の時刻修正
   構造。