JPH03169942A - 壁パネルの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、梁などの構造体への壁パネルの取付構造に関
するものである。

【従米の技術】

プレハブ住宅などにおいて家屋の壁面を構或する壁パネ
ルは、上端を梁などの構造体１に、下端を土台１０にそ
れぞれ結合することによって構造体１と土台１９との間
に取り付けられている．そして地震時に構造体１を支持
する柱１１が揺れると、！＠９図に示すように構造体１
が変位することになるために、壁パネルの上端と下端を
構造体１と土台１０にそれぞれ固定してあれば、構造体
１の変位に追随して壁パネルも変形されることになり、
壁パネルのフレームが大きく変形されると、７レームに
取り付けた外装板が破損したり脱落したりするおそれが
ある． このために、構造体１に対する壁パネルの上端の結合は
両者の間に滑りを持たせるようにしておこなうことがな
されている。このように構造体１と壁パネルとの間に滑
りを持たせると、構造体１が地震時に変位しても壁パネ
ルはこの構造体１の変位に追随せず、壁パネルに変形が
生じることを防ぐことができるのである。

【発明が解決しようとする課題】

しかし、壁のコーナ一部に設けられるコーナーパネルな
ど、構造体１の変位に追随して変位する部材が上記壁パ
ネルに連結されている場合、構造体１が変位しても壁パ
ネルが上記のように全く変位しないと、この構造体１の
変位に追随して変位するコーナーパネルなどとの連結部
分に大きく歪みが発生し、構造体１の変位が所定量を超
えるとコーナーパネルなどに−破壊が生じるおそれがあ
るという問題があった。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、構造体
の変位が所定よりも大きくなると壁パネルもこれに応じ
て変形されるようにすることを目的とするものである。

【課題を解決するための手段】

本発明に係る壁パネルの取付構造は、梁のような構造体
１に取り付けた取付金物２に連結片３を下方へ垂下して
設けると共に連結片３の背面に左右一対のストッパー片
４，４を突出して設け、壁パネル５の背面の上端部を取
付金物２の連結片３の表面に当接させるように壁パネル
５を構造体１に沿って配設し、壁パネル５の背面側の上
端部に挟持金物６を取り付けると共に連結片３の上記一
対のストッパー片４，４間の部分を挟持金物６と壁パネ
ル５の背面との間に挟持させて威ることを特徴とするこ
とを特徴とするものである．

【作　用】

本発明にあっては、構造体１に取り付けた取付金物２の
連結片３を壁パネル５の背面と壁パネル５に取り付けた
挟持金物６との間に挟持させることによって構造体１に
壁パネル５の上端部を取り付けるようにしているために
、挟持金物６と連結片３との滑りで、構造体１が地震時
に変位しても壁パネル５はこの構造体１の変位に追随せ
ず、壁パネル５に変形が土しることを防ぐことができる
。 また連結片３に突設した一対のストッパー片４，４間の
部分を挟持金物６と壁パネル５の背面との間に挟持させ
るようにしているために、構造体１が所定以上に変位す
ると一対のストッパー片４，４の一方が挟持金物６に当
接して構造体１の変位が壁パネル５に伝播され、壁パネ
ル５は変形を受けることになる。

【実施例】

以下本発明を実施例によって詳述する。 取付金物２は弟３図に示すように連結片３を垂下して断
面Ｌ字型に形或されるものであり、その背面側の左右両
側靖部にストッパー片４，４を背方へ突出させて設けて
ある。この取付金物２は連結片３が下方へ突出するよう
に、ラチス梁などの構造体１の下面にボルトナット１２
によって固定してある。一方、外壁を構戒するために用
いられる壁パネル５は、金属の７レーム１３の屋外側に
発泡コンクリート等の無機外装材で形威される外装板１
４を取り付けると共に７レーム１３の屋内側にパーチク
ルボード等の木質系の内装下地材で形威される面板１５
を取り付けて形威されるものであり、７レーム１３内に
は中枠体１６が設けてある。外装板１４はその端面に係
止溝１７を設けてあり、７レーム１３の上枠体１８と下
枠体１９にそれぞれビス２０で取り付けた係止金物２１
，２１を係止溝１７に挿入係止させることによって、７
レーム１３に取り付ける上うにしてある．上記のように
形威される壁パネル５を構造体１と基ｌ！２２にアンカ
ーボルト２３で固定した土台１０との間に取り付けるに
あたっては、第１図に示すように、壁パネル５の下端を
土台１０上に載置すると共に壁パネル５の上端をその上
枠体１６の背面（屋内面）が取付金物２の連結片３の表
面（屋外面）に当接されるように構造体１に沿って配設
しておこなう．そして土台１０への壁パネル５の下靖の
取り付けは、下枠体１９をボルトナット１２で結合固定
しておこなうことができる．また構造体１への壁パネル
５の上端の取り付けは、中枠体１６に挟持金物６をボル
トナット１２で取り付けると共にこの挟持金物６の上端
部の挟持片２４を連結片３の背面側に当接させて挟持金
物６と壁パネル５の背面との間に連結片３を挟持させる
ことによって、取付金物２を介しておこなうことができ
る．ここで、挟持金物６の幅寸法は取付金物２に設けた
一対のストッパー片４，４間の間隔寸法よりも小さく形
威してあり、第２図に示すように左右のストッパー片４
，４間のほぼ中央に挟持金物６は位置するようにしてあ
る． しかして、壁パネル５は下端は土台１０に固定されてい
るが、構造体１への壁パネル５の上端の取り付けは挟持
金物６と壁パネル５の背面との間に取付金物２の連結片
３を挟持させることによっておこなわれているために、
連結片３と挟持金物６との間の滑りによって壁パネル５
の面方向において構造体１と壁パネル５とは相互に７　
１７−な状態になっている。従って、地震時に＃ＩＪ９
図のように構造体１が変位しても、連結片３と挟持金物
６との間の滑りによって構造体１の変形に壁パネル５は
追随せず、壁パネル５に変形が生じることを防ぐことが
できる。しかし構造体１の変位が所定ｊ１（すなわち挟
持金物６とストッパー片４との開の距離の寸法）を超え
ると、，左右一対のス｝　＝ｉパー片４のうち一方が挟
持金物６の側端に当接し、構造体１の変位はこの時点か
ら壁パネル５に伝播され、構造体１の変位に伴って壁パ
ネル５も変形される。従って、壁のコーナ一部に設けら
れるコーナーパネルなど、構造体１の変位に追随して変
位する部材が上記壁パネル５に連結されている場合、構
造体１が所定以上変位すると壁パネル５もこれに追随し
て変形するために、この構造体１の変位に追随して変位
するコーナーパネルなどとの連結部分に大きな歪みが発
生することを防止することができる． 第２図の実施例では二個の取付金物２と挟持金物６を用
いて構造体１への壁パネル５の取り付けをおこなうよう
にしているが、第５図に示すように一個の取付金物２と
挟持金物６で構造体１に壁パネル５を取り付けることも
できる．この場合には第６図に示すように連結片３の中
央部寄りにストッパー片４，４を設けた取付金物２を用
いる。 また、壁パネル５の７レーム１３の屋内側に取り付ける
面板１５には、取付金物２と挟持金物６とを収容するた
めの切欠部２５を面板１５の上端部に設ける必要がある
．第２図の実施例では第４図（１）のように切欠部２５
を設けた面板１５を、第５図の実施例では第４図（ｂ）
のように切欠部２５を設けた面板１５を用いるものであ
り、また取付金物２と挟持金物６の位置に応じて第４図
（ｃ）（ｄ）に示すように切欠部２５を設けたものを用
いるものである．壁パネル５の側靖を上記と同様な取付
会物２と挟持金物６とを用いで柱１１に取り付ける場合
には、＠４図（ｅ）（ｆ）に示す上うな上端縁と側端縁
にそれぞれ切欠部２５を設けた面板１５を用いるもので
ある． 尚、無機質外装材で外装板１４を形或する場合、壁パネ
ル５の７レーム１３が変形して外装板１４に応力が加わ
ると外装板１４は破Ｍ１され易い。このために、第１図
に示すように外装板１４の端面の係止溝１７に７レーム
１３に固定した係止金物２１を挿入係止させることによ
って、外装板１４をフレーム１３に取り付けるようにし
てあり、係止溝１７と係止金物２１との滑りで、７レー
ム１３の変形に伴って外装板１４に応力が作用しないよ
うにしてある。しかし単に係止溝１７に係止金物２１を
挿入係止しただけでは外装板１４が脱落するおそれがあ
り、外装板１４と７レーム１３との間のス密や水密にも
問題がある．そこで第７図の実施例では、７レーム１３
の屋外面に粘着性を有する弾性層２６を設けておき、こ
の弾性層２６に外装板１４を接着させるごとによって、
外装板１４の脱落の防止と気密・水密の確保をおこなう
ようにしている．弾性層２６は弾性を有するために７レ
ーム１３の変形が外装板１４に伝わることを防止するこ
とができる．また壁パネル５に衝撃が加わった場合、弾
性層２６が緩衝材となるために、衝撃によって外装板１
４が破損されることを防止することができる．第８図の
実施例では外装板１４の背面の全面に粘着性を有する弾
性層２６を設けて、弾性層２６で７レーム１３に外装板
１４が接着されるようにしてある．このように外装板１
４の全面に弾性層２６を設けておくと、外装板１４に鉄
玉や大石が当たっても外装板１４を貫通することを防ぐ
ことができる。

【発明の効果】

上述のように本発明にあっては、構造体に取り付けた取
付金物の連結片を壁パネルの背面と壁パネルに取り付け
た挟持金物との間に挟持させることによって構造体に壁
パネルの上端部を取り付けるようにしたので、構造体が
地震時に変位しても挟持金物と連結片との滑りで壁パネ
ルが構造体の変位に追随することを防ぐことができ、壁
パネルに変形が生じることを防止することがでさるもの
である。また連結片に突設した一対のストッパー片開の
部分を挟持金物と壁パネルの背面との間に挟持させるよ
うにしているために、構造体が所定以上に変位すると一
対のストッパー片の一方が挟持金物に当接して構造体の
変位が壁パネルに伝播されることになり、構造体の変位
に追随して壁パネルを変形させることがでさるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の側面断面図、第２図は同上
の平面断面図、第３図は同上に用いる取付金物の斜視図
、第４図（ａ）乃至（ｆ）は同上に用いる面板の縮小正
面図、第５図は本発明の他の実施例の平面断面図、第６
図は同上に用いる取付金物の縮小斜視図、＄７図及Ｖ第
８図はさらに他の実施例の側面断面図、＄９図は地震時
の構造体の変位を示す概略図である． １は構造体、２は取付金物、３は連結片、４はストッパ
ー片、５は壁パネル、６は挟持金物である．

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）梁のような構造体に取り付けた取付金物に連結片
   を下方へ垂下して設けると共に連結片の背面に左右一対
   のストッパー片を突出して設け、壁パネルの背面の上端
   部を取付金物の連結片の表面に当接させるように壁パネ
   ルを構造体に沿って配設し、壁パネルの背面側の上端部
   に挟持金物を取り付けると共に連結片の上記一対のスト
   ッパー片間の部分を挟持金物と壁パネルの背面との間に
   挟持させて成ることを特徴とする壁パネルの取付構造。