JPH03168430A - 油圧緩衝器のバルブ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動車等の車両の車体と車軸間に介装されて
路面からの振動を減衰する油Ｊ′Ｅ緩衝器に関し，特に
油室の圧力変動によってピストンロフトの振動に起因す
るコトコト音の発生を防ｌ卜する油ＪＥ緩衝器に関する
． ［従来の技術］ 最近の自動車は低騒音化か進みエンシン音風切り音など
車室内に入り込む騒音は減少している．この為，従来は
問題とならなかったレベルの音でもクローブアップされ
るようになってきた． 油圧緩衝器より発せられる音の種類としては叩音（コト
コト音）とスウィッシュ音（シューシュー音）などがあ
る． コトコト音は少し荒れた簡易舗装路などをｌＯ〜３０ｋ
■／Ｈの低速で車両か走行している時に発生する室内音
であり，これは油圧緩衝器の伸・圧切換時に生ずる油室
の圧力変動がピストンロッドを加振し，車両のばね上側
マウント（インシュレータ〉を介して車体へ伝達され，
車体が共振して発生する． 一方，スウィッシュ音は凹凸の大きい悪路などを車両が
２０〜ＳＯｋｍ／Ｈで走行するときに発生する室内音で
ある．ｌ！ＩＩち、油圧緩衝器内で作動油かバルブの絞
り部分を通過するとき、高速明流となって圧力か低ドし
、油中に溶け込んでいるガスか気泡となる。この気泡が
下流にいって周囲圧力か高くなると崩壊し、泊減するか
この気泡の発生、消滅の過程において高い脈圧と騒音か
生ずる． しかして、上記のような異ざにおいて、従来はスウィッ
シュき対策かいろいろなされているか、コトコト汗対策
については今だ十分てないのか現状である。

この種、従来の油圧緩衝器として、例えば第８図に示す
ものか開発されている． これは，シリンダｌ内に隔壁部材たるピストン２を介し
てピストンロッド３が移動自在に挿入され，ピストン２
はシリンダｌ内に上下二つの油室４，５を区画している
．ピストン２には二つの油室４，５を連通ずる伸ポート
６と圧ポート７を形成し１伸ポート６の出口には間座８
を介してストッパ９で支持された伸側リーフバルブＩＯ
が開閉自在に設けられ、圧ポート７の出口にも間座を介
してストツパＩ］で支持されたチェックバルツ１１か開
閉自在に設けられ、チェックバルブ１ｌには切欠きＩ２
か形成されている。

ピストン２は第８図に示すように伸ポート６の出口にシ
ート部Ａに区画された溝状の開口部Ｂが形成され、各開
口部Ｂの伸偏り一フバルブ！Ｏに対する受圧而積は等し
くなっている．シリンダｌの下部にはベースバルブ１４
か設けられ、これは隔壁部材たるバルブケース１５と、
バルブケースＩ５に形成した伸ポートＩ６と圧ポートｌ
７と、伸ポートｌ６の出口に設けたチェックハルブ２ｌ
と圧ポートｌ７の出口に設けた圧側リーフバルブｌ８と
を有している． チェックバルブ２ｌを支えるシートの頭部には打刻オリ
フィス２２が形成され、チェックハルフ２ｌには圧ポー
トｌ７と対向する孔２ゴが形威されている． 圧側リーフバルブＩ８は間座ｌ９を介してストツバ２０
で支持されている． 下部油室５は各ポート１５．１７とチェックハルブ２ｌ
と圧側ソーフバルブｌ８を介してリザーバ側油室２４に
開閉される。バルブケースｌ５の圧ポート！７の開口部
Ｂ“は第８図と同じく等しく成形されている． 伸側時にはピストン２か左行し、上部油室４の油か下部
油室５に流れ、リザーハ側油室２４の油もｆ部油室５に
吸い込まれる． この際、低速域では切欠きｌ２より圧ポート７を介して
上部油室４の油か下部油室５に流れ、切欠き１２と圧ポ
ート７の流動抵抗て低速城の減衰力を発生する． 中速域では伸ポート６より伸側リーフバルブＩＯを押し
開いて流れ、リーフバルツ【Ｏの撓み作用で中速域の減
衰力を発生する． 更Ｃ高遠になると，伸ポート６を流れる流動抵抗も発生
して高速域の減衰力が発生する．方、伸側時におけるベ
ースハルブｌ４では、低速域において、油室２４の油が
オリフィス２２を介して下部油室５へ流れ，巾・高速域
になるとチェックバルブ６を押し開いて下部油室５に流
れる．ピストン２か右行する圧縮行程では、低速時下部
油室５の油か打刻オソフィス２２と圧ポート１６を介し
て油室２４に流れて低速域の減衰力が発生し、中速域で
は孔２コ及び伸ポートｌ７より圧側リーフバルブｔ８を
介して油室２４に流れ，圧側リーフハルブ■８の撓み作
用で中速域の減衰力か発生し，高速域では圧ポートＩ７
の流動抵抗も発生して高速域の減衰力か発生する．一方
ピストン２側ではＦ部油室５の油か圧ポート７より切欠
きｌ２を介して、又チェックバルブ！５を押し開いて上
部油室４に流出する。

［発明か解決しようとする課題］ 上記のような油圧緩衝器では伸・圧行程時に伸側リーフ
ハルブＩＯ又は圧側リーフバルブｌ８か開くが、各ポー
ト６又はＩ７の開口部受圧面積は等しい九にリーフハル
ブＩｎ，＋８は全周から均一に開く．このム、リーフバ
ルブ１０．１８が開く瞬間は設定開度よりも一峙的に開
きすぎ、いわゆるオーハシュートして必要以上に開き！
：．部油室４から下部油室５へ，又は下部油室５から油
室２４への通路面積は一瞬急拡大し，これによりＬ下油
室４．５の圧力か急変する。しかしてこの圧力変動かピ
ストンロッド３を振動させ，車体のばね上側マウント（
インシュレータ）を介して！１ｉ．体へ伝達され、重体
を共振させて通常コトコト音と称する異音が発生する． −Ｌ記のコトコト盲は通常は余程集中しないと聞えない
音であるか，現在はかなり大きな問題となっており、運
転者に不快を与えたり，危険な感しさせたりしている． そこで，本発明の目的は、メインリーフバルツか開くと
きオーハシユートせず、流路面積の急拡大と油室の圧力
変動を抑止させ、よってピストンロットの振動に起因す
るコトコトａの発生を防止した油圧緩衝器を提供するこ
とである。

［課題を解決するためのｐ段］ 上記の目的を達成するため、本発明の構成は、シリンダ
内に隔壁部材を介して上下二つの油室を区画し、隔壁部
材には二つの油室を連通ずるポートを設け，ポートの出
口端にリーフバルブを開閉自在に設けている油圧緩衝器
に於で、隔璧部材に前記ポートをバイパスするサブポー
トを設け、このサブポートの出口端にメインリーフハル
ブより先に開いて小流量の油の流れを許容するサブリー
フハルブを設けたことを特徴とするものである． ［作　用］ 伸縮作動時にポートから作用する油圧でメインリーフバ
ルブが開くが，メインリーフバルブに先立ってサブリー
フハルブか開いてゆるやかに開口面積を増加し且つ小流
量の油を流す．このため流路面積の急拡大と油室の圧力
変動を抑止され，よってピストンロフトを振動させない
． ［実施例］ 以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明する． 油圧緩衝器自体の基本的構造は、第１図に示されている
． 即ち，シリンダ１内に隔壁部材たるピストン２゛を介し
てピストンロッド３か移動自在に挿入され、ピストン２
゛はシリンダｌ内に上下二つの油室４，５を区画してい
る．ピストン２゜には二つの油室４，５を連通ずる枚数
の伸ポート６と圧ボー７を形成し、伸ポート６の出口に
は間座８を介してストツバ９で支持された伸側リーフハ
ルブ１０か開閉自在に設けられ、圧ポート７の出口にも
間座を介してストッパｌ３で支持されたノンリターンバ
ルブたるチェックバルブ１１が開閉自在に設けられ、チ
ェックハルブ１１には切欠きｌ２か形成されている．切
欠きｌ２の代りにシートに打刻オリフィスを設けてもよ
い． シリンダｌの下部にはベースバルブ１４が設けられ、こ
れは隔壁部材たるバルブケース！５と，バルブケース１
５に形成した伸ポートｌ６と圧ポート１７と、伸ポート
ｌ６の出口に設けたメインリーフハルブたるチェックバ
ルブ２ｌと圧ポートｌ７の出口に設けた圧側ソーフバル
ブｌ８とを有している。チェックハルブ２１を支えるシ
ートの頭部には打刻オリフィス２２か形威され、チェッ
クバルブ２ｌには圧ポート１７と対向する孔２３が形成
されている． チェックバルブ２１は中央のハルブボディ２５の段部と
の間に設けたノンリターンスプリング２６で常時閉じ方
向に付勢されている． バルブボディ２５の中央にはポートｌ６より小径のサブ
ポート２８を形成して油室５と油室２４とを連通させ、
サブポート２８のＥ部出口端にはサブリーフバルブＺ７
の弁体２Ｔか開閉自在に当接している． 八ルブボディ２５の上部には中央に孔３２を設けたキャ
ップ３０かたこ足状の脚部３３が取り付けられ、このキ
ャップ３０とサフリーフバルツ２７との間にサブスブソ
ング３ｌを介在させてサブリーフバルブ２７を閉じ方向
に付勢している．サブリーフハルブｚ７は第２図に示す
ように円板本体の中央に平面Ｕ字状の切込み２９を形成
し、且つ中央に弁体２ｒか一体に設けられている。

ｊｔ体２７′は板厚が薄くて上方に撓み易く、メインリ
ーフバルブたるチェックハルツ２ｌより先に開口するよ
うに１没計されている． サブスブリンク３１のばね荷重はノンリターンスプリン
タ２６のはね荷重より小さく設定されているか、等しく
ても大きくても使用可能である。伸縮作動時の基本的な
作用，効果は第８図の従来技術と同じである． 本発明ては更に次のような著しい作用，効果を有してい
る． 即ち、伸長作動時に，油室２４の油か下部油室５に吸い
込まれる．しかして、低速域では伸ポートｌ６より打刻
オリフィス２２を介して油室２４の油か下部油室５に流
出する． 速度か速くなると、弁体２ｒが撓み易いため、サブポー
ト２８からの油かチェックバルブ２ｌに先立ってサブリ
ーフハルブ２７の弁体２７′を押し開いて下部油室５に
流出する． ｊｔ体２ｒはゆるやかに開口面積を増加させ、しかも、
この時サブリーフバルブ２７がオーバシュートしてもサ
ブポート２８は小孔であって流路而積は制限され、流１
，ｔも少なく、流路面積か魚激に拡大せず，よって油室
５．２４の圧力は急激に変化しない．この為、抽室５の
圧力変動によるピストンロット３の振動か抑止され，ピ
ストンロット３の振動に起因する車体のコトコト汗も発
生しない。

ピストン速度か高速になるとチェックバルブ２ｌか開い
て下部油室５に流出する。圧縮作動時には下部油室５の
油圧てサブリーフハルツ２７はサブポート２８を閉し，
圧側リーフハルブ１８で圧倒減衰力を発生させる。

上記の実施例ではベースバルブ１４のチェックハルブ２
１にハイバスさせてサブリーフハルブを設けたものであ
るが，この構成はピストン３側のチェックハルブｌ１に
ハイバスさせてサソリーフバルブを設けてもよく、又は
ベースハルブｌ４の圧側リーフバルツＩ８及びピストン
側の伸側リーフバルブＩＯにバイパスさせてサブリーフ
ハルブを設けてもよい． 第３図は本発明の他の実施例に係るサブリーフハルブを
示す。

即ち、このサブリーフハルブ２７ａは円板本体に複数の
ポート２７ａ゛を設けたものであり、サブポート２８の
出口端にサブスプリングコＩに付勢されなから当接して
いる． このサツリーフハルブ２７ａはサブポート２８からの油
圧で全体がチェックバルブ２ｌに先立って均一にリフト
し，ポート２７ａ′はサブリーフハルツ２７ａの吸着を
防止するものである．この際サブスプリング］１はノン
リターンスプリング２６よりばね荷軌を小さくしている
． 第４［２ｌは本発明の他の実施例を示し，これは第１図
の実施例を変形してサブリーフバルブ２７とハルブボデ
ィ２５との間にワッシャ３２を介在させたものである． 即ち，サブポート２８の出口端に大きい開口部２８ａを
形戊し、ワッシャ３２には第５図に示すようにこの開口
部２８ａと対向する孔３３を形成し、ワッシャ３２の上
面にサブリーフハルブ２７を当接したものである． この場合は，ワッシャ３２の孔３３を任意の大きさにす
ることによりサブリーフバルブ２７の弁体２ｒ又は，第
３図のサブリーフバルブ２７ａに対する受圧而積を大き
くして弁体２ｒ又はサフリーフバルブ２７ａの応答性を
良くしている。

第５図のワッシャ３２は受圧而積を調整する孔ゴ３を有
しているか，第６図の他の実施例に示すワッシャゴ３は
中央にオリフィスゴ４を設け，オリフィス３４に応じた
サブリーフハルブの応答性流量調整、その他の特性を変
更している．四に，第７図は本発明の他の実施例に係り
、これはサブリーフバルブをキャップで直接固定したも
のである． 即ち、第２図に示すサブリーフ八ルブ２７の外周を止め
具たるキャップ３５でハルブボディ２５に固定し、弁体
２７ａのみを可動させるようにしたものである。止め具
としては、ビンでも溶接又は接着剤でもよく、キャップ
３５は圧入してもよく、他の部材で創めてもよい。

［発明の効果］ 本発１１　Ｅよれば，メインソーフハルブにバイパスし
てメインソーフハルツより先に開くサブリーフバルツを
設け、開口面積をゆるやかに増加し、且つ小流ψの油を
流すようにしたから油室間を流れる流路ｕｔｉ積か急拡
大せず、よって油室の圧力か急激に変動しない。このム
、ピストンロットは振動せず、ピストンロットの振動に
起因する車体側のコトコト音の発生か防ＩＬされる．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る油圧緩衝器の縦断側面
図、第２図，第３図はサブリーフバルブの側而図、：１
４４図は他の実施例に係るベースハルフ部の縦断側面図
、第５　Ｆ２ｉ１、第６図はワッシャの側面図，第７図
は本発明の他の実施例に係るベースバルブの縦断正面図
、ｔＪＳ８図は従来の油圧緩衝器の縦断正面図である． ［符号の説明］ ｌ・・・シリンダ ２′・・・隔壁部材たるピストン ４．５・・・油室 ６．７・・・ポート １０．１８・・・リーフハルブ １１．２１・・・メインリーフバルブたるチェックバル
ブ ｌ５・・・隔壁部材たるハルブヶース ２７．２７ａ・・・サブリーフバルブ ２７′・・・弁体 ２７３′・・・孔 ２８・・・サツポート ゴ２・・・ワッシャ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダ内に隔壁部材を介して上下二つの油室を区画し
   、隔壁部材には二つの油室を連通するポートを設け、ポ
   ートの出口端にメインリーフバルブを開閉自在に設けて
   いる油圧緩衝器に於て、隔壁部材に前記ポートをバイパ
   スするサブポートを設け、このサブポートの出口端にメ
   インリーフバルブより先に開いて小流量の油の流れを許
   容するサブリーフバルブを設けたことを特徴とする油圧
   緩衝器のバルブ装置。