JPH0316833Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0316833Y2
JPH0316833Y2 JP7684085U JP7684085U JPH0316833Y2 JP H0316833 Y2 JPH0316833 Y2 JP H0316833Y2 JP 7684085 U JP7684085 U JP 7684085U JP 7684085 U JP7684085 U JP 7684085U JP H0316833 Y2 JPH0316833 Y2 JP H0316833Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation axis
planetary gear
roller
torque
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7684085U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61193937U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7684085U priority Critical patent/JPH0316833Y2/ja
Publication of JPS61193937U publication Critical patent/JPS61193937U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0316833Y2 publication Critical patent/JPH0316833Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主にフアクシミリや電子複写機、ワ
ードプロセツサーやコンピユーターのプリンター
等の事務機器等の紙送り装置に関する。フアクシ
ミリや電子複写機、ワードプロセツサーやコンピ
ユーターのプリンター等には常に1枚の用紙が適
正に供給されることが望ましい。然し乍ら、湿度
の高い季節等には複数枚の用紙が重合状態で送り
込まれることが屡々発生し、これを防止する為に
従来では、第1図に示す如く上下に二体のローラ
ーR1,R2を配設し、当該ローラーR1,R2の内、
例えば上段部のローラーR1の回転軸K1にモータ
ーMを連結し、当該上段部のローラーR1の回転
軸K1と下段部のローラーR2の回転軸K2とにスプ
ロケツト乃至はプーリー等を付設し、該スプロケ
ツト乃至はプーリーにチエーン乃至はベルトを掛
架して上段部の回転軸K1の回転トルクを下段部
の回転軸K2へ伝達すべく構成し、下段部のロー
ラーR2と回転軸K2との間にバネクラツチSをト
ルクリミツターとして介在させ、当該バネクラツ
チSの入力軸から入力された回転トルクよりも大
きな逆回転トルクが出力軸側へかかつている場合
には、入力軸から入力されたトルクは出力軸へは
伝達されず、出力軸側へかかつている逆回転トル
クが入力軸から入力された回転トルクよりも小さ
くなつた場合には、入力軸から入力された回転ト
ルクが出力軸へ伝達される様に構成したものが一
般的なものとなつている。
近年、フアクシミリや電子複写機等の事務機器
の普及により、これら事務機器の紙送り装置に用
いられるトルクリミツターの需要が急激に増加し
てきており、当然に低コスト且つ信頼性の高い製
品が要求されている。然し乍ら、前記の如くのバ
ネクラツチを利用したトルクリミツターは、その
構造上、寸法精度の僅かな違いや湿度の影響によ
りトルクのバラツキが生じ易く、その作動上の信
頼性に乏しい欠点がある。そこで、本考案では、
バネクラツチに替えて、ヒステリシス特性を有す
る金属板、即ちヒス板に着目し、このヒス板とマ
グネツトを組み合わせ、これに遊星歯車機構を合
わせて構成することにより従来技術の諸欠点を一
挙に解消する事務機器等の紙送り装置を提供せん
としたものである。
本考案の実施例を添付図面に従つて以下に説明
するに、先ず、第1実施例は第3,4図に示して
おり、2は、その各支持軸3に遊星ギヤ4を夫々
支承した基盤であつて、該基盤2はスプリングピ
ン5により回転軸K2に固定支持されている。6
は回動スリーブであつて、メタル8を介して回転
軸K2に回転自在に支持されている。7は前記遊
星ギヤ4とかみ合う太陽ギヤであつて、該太陽ギ
ヤ7は回動スリーブ6の一側部に一体形成されて
いる。10は3体の円盤状マグネツトであつて、
前記回動スリーブ6に3個のスペーサー11をは
さんでキー12により一体動すべく固設してい
る。13は側板部材を有する筒体と内周面に前記
遊星ギヤ4とかみ合うインターナルギヤ15を形
成した蓋体とからなるケーシングであつて、当該
ケーシング13は回転軸K2に軸受14により回
転自在に支持されている。16はケーシング13
の筒体部分の内周面にカラーリング17をその間
隔保持具として挟着固設した4体のヒス板製鍔体
であつて、当該ヒス板製鍔体16は、前記3体の
円盤状マグネツト10の間隙に均等空隙を保持し
た状態で配設されており、これら3体の円盤状マ
グネツト10と4体のヒス板製鍔体16により磁
力吸着部9を構成している。尚、本第1実施例で
は、円盤状マグネツト10とヒス板製鍔体16を
複数体多段構成した場合を説明したが、所望のト
ルクが得られれば単板構成であつても差し支えな
い。要するにケーシング13と回動スリーブ6と
の間にヒストルクが生ずれば良いので、円盤状マ
グネツト10とヒス板製鍔体16の配設位置が逆
であつても本考案の要旨は変じない。
次に、本考案による紙送り装置を電子複写機の
給紙装置に利用した場合の作動状態を説明する
に、給紙装置に1枚の用紙が適正に送られた場合
には、駆動軸K1の回転トルクは上段部のローラ
ーR1と回転軸K2へ伝達されているが、この時、
下段部のローラーR2は1枚の用紙を介して上段
部のローラーR1と圧接状態にある為、その摩擦
回転トルクが、回転軸K2から回動スリーブ6か
らケーシング13を介して伝達される回転トルク
より大きくなり、下段部のローラーR2は回転軸
K2の回転方向と逆に回転する。そして、用紙が
2枚以上送られた場合には、用紙同士がスベリを
起こし、上段部のローラーR1から下段部のロー
ラーR2へ摩擦回転トルクが伝達されなくなり、
回転軸K2の回転トルクが回動スリーブ6からケ
ーシング13を介して下段部のローラーR2へ伝
達され、下段部のローラーR2は回転軸1と同じ
方向へ回転し、不要な用紙を排出するものであ
る。この状態の場合におけるトルクリミツターの
内部の作用を説明すると、先ず、上下段部のロー
ラーR1,R2が圧接状態、即ち適正に1枚の用紙
を送つている場合には、回転軸K2は上段部のロ
ーラーR1と同じ方向に回転し、回転軸K2に固定
支持した遊星ギヤ4をその支持軸3に支承した基
盤2も同じ方向へ回転し、それに伴つて遊星ギヤ
4も同じ方向へ公転する。これと同時に、下段部
のローラーR2は上段部のローラーR1との摩擦ト
ルクによつて、回転軸K2の逆方向へ回転し、下
段部のローラーR2と一体動するケーシング13
とその内周面に形成したインターナルギヤ15も
逆回転する。このインターナルギヤ15の回転に
伴つて遊星ギヤ4の自転方向は回転軸K2の回転
方向の逆となり、遊星ギヤ4とかみ合う太陽ギヤ
7を形成した回動スリーブ6は回転軸K2と同じ
方向へ回転する。この時、インターナルギヤ15
を形成したケーシング13の回転数に対し、太陽
ギヤ7を形成した回動スリーブ6は、その回転数
を増幅しており、それに伴つて磁力吸着部9のヒ
ストルクも増幅される効果を発揮する。次に、2
枚以上の用紙を送つた場合には、回転軸K2は上
段部のローラーR1と同じ方向に回転し、回転軸
K2に固定支持した遊星ギヤ4の基盤2も同じ方
向へ回転し、それに伴つて遊星ギヤ4も同じ方向
へ公転する。この時、上段部のローラーR1から
下段部のローラーR2へは摩擦回転トルクが伝達
されなくなつており、下段部のローラーR2は、
回動スリーブ6に取着した円盤状マグネツト10
とケーシング13の内周面に取着したヒス板製鍔
体16とで構成した磁力吸着部9の吸着力によつ
て回転軸K2と同じ方向へ回転するものである。
次に、本考案の第2実施例を第5図に従つて第1
実施例と異なる構成のみを説明すると、遊星歯車
機構部1を二組設定し、回動スリーブ6に支持鍔
部18を突設し、該支持鍔部18間にヒス板製筒
体19を支持し、ケーシング13の内周面に筒状
マグネツト20を固着した構成としている。又、
第3実施例は第6図に示しており、これは、前記
第2実施例と基本構成を同じくし、遊星歯車機構
部1を左右いずれか一方に構成した場合を示して
いる。
本考案は、上下に二体のローラーR1,R2を配
設し、当該ローラーR1,R2の内、例えば上段部
のローラーR1の回転軸K1にモーターMを連結し、
当該上段部のローラーR1の回転軸K1と下段部の
ローラーR2の回転軸K2とにスプロケツト乃至は
プーリー等を付設し、該スプロケツト等はプーリ
ーにチエーン乃至はベルトを掛架して上段部の回
転軸K1の回転トルクを下段部の回転軸K2へ伝達
すべく構成し、下段部のローラーR2と回転軸K2
との間にトルクリミツターを介在させた紙送り装
置において、回転軸K2に各支持軸3に遊星ギヤ
4を支承した基盤2を固定支持し、回転軸K2
回動スリーブ6を回転自在に支持し、該回動スリ
ーブ6に遊星ギヤ4とかみ合う太陽ギヤ7を設
け、ケーシング13の内周面の一部に遊星ギヤ4
とかみ合うインターナルギヤ15を設けて遊星歯
車機構部1を形成し、ケーシング13の内周面と
回動スリーブ6の外周面との相互の対応位置にヒ
ス板とマグネツトからなる磁力吸着部9を設けて
トルクリミツターを構成したことを特徴とするも
のであるから、従来のバネクラツチを利用した紙
送り装置に対する技術的効果として、ヒストルク
を利用している為バネクラツチにおける摩擦トル
クに比して伝達トルクが安定し、簡易な構成で確
実な作動性を提供し得ると共に、設定トルクの変
更にはヒス板とマグネツトの組合せを設計変更す
るのみで容易に対応し得る等、種々の効果を発揮
する極めて優れた考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は駆動力伝達機構を示す概要斜視図、第
2図A,Bは同伝達原理説明図、第3図は第1実
施例の縦断面図、第4図は第3図イ−イ線断面
図、第5図は第2実施例の縦断面図、第6図は第
3実施例の縦断面図である。 符号表、1……遊星歯車機構部、2……基盤、
3……支持軸、4……遊星ギヤ、5……スプリン
グピン、6……回動スリーブ、7……太陽ギヤ、
8……メタル、9……磁力吸着部、10……円盤
状マグネツト、11……スペーサー、12……キ
ー、13……ケーシング、14……軸受、15…
…インターナルギヤ、16……ヒス板製鍔体、1
7……カラーリング、18……支持鍔部、19…
…ヒス板製筒体、20……筒状マグネツト、R…
…ゴムローラー、M……駆動モーター、K……駆
動軸、S……バネクラツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上下に二体のローラーR1,R2を配設し、当該
    ローラーR1,R2の内、例えば上段部のローラー
    R1の回転軸K1にモーターMを連結し、当該上段
    部のローラーR1の回転軸K1と下段部のローラー
    R2の回転軸K2とにスプロケツト乃至はプーリー
    等を付設し、該スプロケツト等はプーリーにチエ
    ーン乃至はベルトを掛架して上段部の回転軸K1
    の回転トルクを下段部の回転軸K2へ伝達すべく
    構成し、下段部のローラーR2と回転軸K2との間
    にトルクリミツターを介在させた紙送り装置にお
    いて、 回転軸K2に、各支持軸3に遊星ギヤ4を支承
    した基盤2を固定支持し、回転軸K2に回動スリ
    ーブ6を回転自在に支持し、該回動スリーブ6に
    遊星ギヤ4とかみ合う太陽ギヤ7を設け、ケーシ
    ング13の内周面の一部に遊星ギヤ4とかみ合う
    インターナルギヤ15を設けて遊星歯車機構部1
    を形成し、ケーシング13の内周面と回動スリー
    ブ6の外周面との相互の対応位置にヒス板とマグ
    ネツトからなる磁力吸着部9を設けてトルクリミ
    ツターを構成したことを特徴とする事務機器等の
    紙送り装置。
JP7684085U 1985-05-23 1985-05-23 Expired JPH0316833Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7684085U JPH0316833Y2 (ja) 1985-05-23 1985-05-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7684085U JPH0316833Y2 (ja) 1985-05-23 1985-05-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61193937U JPS61193937U (ja) 1986-12-03
JPH0316833Y2 true JPH0316833Y2 (ja) 1991-04-10

Family

ID=30619348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7684085U Expired JPH0316833Y2 (ja) 1985-05-23 1985-05-23

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0316833Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6347523A (ja) * 1986-08-15 1988-02-29 Nippo Sangyo Kk 事務機器等の紙送り装置用トルクリミツタ−

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61193937U (ja) 1986-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4770279A (en) One-way clutch
US4785688A (en) Torque limiter for paper feeding device of office machine and the like
JPH0316833Y2 (ja)
US3853024A (en) Two speed drive system for print mechanism or the like
JPH0723616Y2 (ja) 事務機器等の紙送り装置用トルクリミッター
JPH0543311Y2 (ja)
JPS6317502Y2 (ja)
US3505903A (en) Multiple speed drive
US3793895A (en) Power transmitting device
US3029921A (en) Control mechanism
US2085770A (en) Gearless variable speed transmission
JPH06156832A (ja) 用紙給送装置
JPH0322191Y2 (ja)
JPS6251543A (ja) プリンタの用紙送出機構
JPH01120458A (ja) 動力伝達装置
JPS63189339A (ja) 給紙機構
JPH0430205Y2 (ja)
KR900002007A (ko) 무한가변 정량 기계식 트랜스미션
JP2554244Y2 (ja) 回転伝達装置
JP2000037856A (ja) 揺動印刷ロール
JPS60165337U (ja) 給紙機構
JPS61116234U (ja)
JPH04280745A (ja) 紙送り装置
JP2535385Y2 (ja) 差動制限装置
JPS62204050A (ja) 減速装置