JP2000037856A - 揺動印刷ロール - Google Patents
揺動印刷ロールInfo
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- JP2000037856A JP2000037856A JP10225418A JP22541898A JP2000037856A JP 2000037856 A JP2000037856 A JP 2000037856A JP 10225418 A JP10225418 A JP 10225418A JP 22541898 A JP22541898 A JP 22541898A JP 2000037856 A JP2000037856 A JP 2000037856A
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Abstract
ールにおける軸芯方向への揺動を滑らかにする。 【解決手段】 支軸14に可回転かつ軸芯方向に摺動自
在に軸支されたロール母体11と、支軸に固着された支
持盤26に軸支されて軸芯が支軸に平行に並んだ外歯車
27と、その外歯車の左右で噛み合う内歯車28・29
を有し、支軸に可回転に軸支され、ロール母体と回転中
心を同じくする原動回転筒30と従動回転筒31によっ
て揺動印刷ロール36を構成し、揺動印刷ロールの軸芯
方向への揺動を滑らかにする。原動回転筒とロール母体
の間には、両者間で回転を伝え、且つ、ロール母体を軸
芯方向に導くガイドを設ける。従動回転筒とロール母体
の間には、ロール母体を軸芯方向に駆動するカム34を
設ける。原動回転筒の内歯車と従動回転筒の内歯車の歯
数を異ならせる。
Description
る印刷ロールに関するものである。
右軸芯方向に揺動する揺動印刷ロールがある。この揺動
印刷ロールは、互いに接触して回転する2本のロールの
一方に適用され、それが軸芯方向に揺動して、それら2
本のロールの周面に付着しているインキ膜や水膜を軸芯
方向に撫でて均一にする作用をなすものである。
には、揺動印刷ロールの内部に組み込まれたものがあ
り、非回転固定支軸に可回転に軸支された第1歯車と、
揺動印刷ロールの周面を構成するロール母体と一体回転
する第2歯車と、それら第1歯車と第2歯車の一方に付
設されたカムフロワーと、その他方の歯車に付設された
周面溝カムとの溝カム機構によって構成されており、第
1歯車と第2歯車の回転差によって生じるカムフロワー
と周面溝カムとの位相差に応じて、ロール母体が軸芯方
向に揺動する仕組みになっている。
し、11は、ロール母体である。ロール母体11の外周
面には外周面層12が積層されており、その内周面には
円筒部材13が密着している。その円筒部材13は、ス
トロークベアリングやニードルベアリングを介して支軸
14に可回転、且つ、軸芯方向に摺動自在に軸支されて
いる。支軸14の一部は、円筒部材13の回転中心15
から偏心した回転軸22を形成しており、そこに回転筒
16がニードルベアリングやストロークベアリングを介
して可回転に軸支されている。この回転筒16の一端側
は外歯車17になっており、他端側の周面は溝カム18
になっている。
車17に噛み合う内歯車19と、その溝カム18に嵌合
するカムフロワー20が設けられている。このため、揺
動印刷ロール21が他の印刷ロールに接触して回転する
とき、その外周面層12と一体回転する内歯車19によ
って回転筒16が回転する。
フロワー20と、外歯車17と一体回転する溝カム18
の間に、内歯車19と外歯車17との歯数の差に応じた
回転差が生じる。その結果、その回転差に相応する溝カ
ム18とカムフロワー20の変位差分だけ、ロール母体
11が円筒部材13と一体になって支軸14の軸芯方向
に移動する。
1では、ロール母体11が定速回転するとき、回転筒1
6は内歯車19と外歯車17の歯数比に応じた一定速度
で回転するので、溝カム18のカム面が滑らかに形成さ
れている限り、ロール母体11はスムーズに左右に揺動
することになる。ところが実際には、ロール母体11が
脈動するかの如く、その軸芯方向への移動が滑らかでな
くギクシャクしたものとなる。
車17に駆動される過程において、図2に図示する如
く、内歯車19の内歯23が噛合点24から10個、1
5個、20個、25個と順次回転移動し、それに応じて
外歯車17の外歯25も10個、15個、20個、25
個と順次回転移動する。しかし、内歯車19の回転中心
15を基準とする内歯車19の回転角度と外歯車17の
回転角度との差、例えば、噛合点24から10個目の外
歯25−10と内歯23−10との角度差α10、15個
目の外歯25−15と内歯23−15との角度差α15、
20個目の外歯25−20と内歯23−20との角度差
α20、25個目の外歯25−25と内歯23−25との
角度差α25が、順次噛合点24を通過する外歯車19や
内歯車17の歯数に正比例せず、僅かながらも刻々と増
減変化しており、この回転中心15を基準とする内歯車
19の回転角度と外歯車17の回転角度との差αの変化
が、ロール母体11のギクシャクした脈動の原因である
ことが判明した。
装置を内蔵した揺動印刷ロールにおける軸芯方向への揺
動を滑らかにすることを目的とする。
ール36は、(a) 支軸14に可回転かつ軸芯方向に
摺動自在に軸支されたロール母体11と、支軸14に固
着された支持盤26に軸支され、軸芯が支軸14に平行
に並んで一体になって回転する外歯車27Aと外歯車2
7Bと、それぞれ外歯車27Aと外歯車27Bに噛み合
う並んだ外歯車27と、それぞれ外歯車27の左端と右
端に噛み合う内歯車28・29を有し、支軸14に可回
転に軸支され、ロール母体11と回転中心を同じくする
原動回転筒30と従動回転筒31によって構成されてお
り、(b) 原動回転筒30とロール母体11の間に、
ロール母体11の回転を原動回転筒30に伝え、且つ、
ロール母体11を支軸14の軸芯方向に導くガイド32
・33が介在しており、(c) 従動回転筒31の外周
面とロール母体11の内周面との何れか一方に、支軸1
4の円周方向に続くカム34が設けられており、それら
の他方に、そのカム34に係合するカムフロワー35が
設けられており、(d) 原動回転筒の内歯車28と、
原動回転筒の内歯車28に噛み合う外歯車27Aと、従
動回転筒の内歯車29に噛み合う外歯車27Bと、従動
回転筒の内歯車29が歯車列を構成していること、を第
1の特徴とする。
特徴は、上記第1の特徴に加えて、上記の外歯車27A
と外歯車27Bの歯数とモジュールが同じであり、原動
回転筒の内歯車28と従動回転筒の内歯車29の歯数が
異なること、にある。
特徴は、上記第1の特徴に加えて、上記の外歯車27A
と外歯車27Bの歯数が異なり、原動回転筒の内歯車2
8と従動回転筒の内歯車29の歯数とモジュールが同じ
であること、にある。
特徴は、上記第1、第2又は第3の何れかの特徴に加え
て、上記の外歯車27が、支軸14の円周方向に等間隔
に、支持盤26に複数個軸支されていること、にある。
特徴は、上記第1、第2、第3又は第4の何れかの特徴
に加えて、上記の支軸14の軸芯を中心とする外歯車2
7の反対側において、支軸14に平行に軸桿37が支持
盤26に軸支されていること、にある。
特徴は、上記第1、第2、第3、第4および第5の何れ
かの特徴に加えて、上記の支持盤26が外歯車27の左
右両端部に合計2個設けられていること、にある。
特徴は、上記第1、第2、第3、第4、第5および第6
の何れかの特徴に加えて、上記の原動回転筒30のガイ
ド32が、支軸14の軸芯方向に原動回転筒30の外周
面に設けられた長孔溝(32)であり、ロール母体11
のガイド33が、その長孔溝32に遊嵌する滑車(3
3)であり、カム34が従動回転筒31に設けられてお
り、カムフロワー35がロール母体11に設けられてい
ること、にある。
印刷ロール36を図示するものであり、ロール母体11
は金属パイプで構成されている。ロール母体11の内周
面には、滑車32やカムフロワー35を可回転に軸支す
る軸材を突設するための筒体38が密着しており、この
筒体38はロール母体11の一部を構成している。12
は、ロール母体11の外周面に積層された外周面層であ
り、揺動印刷ロール36の外面を構成している。支軸1
4には、2つの支持盤26・26が取り付けられてお
り、それらの支持盤の26・26の間に外歯車27の支
軸と軸桿37が架け渡されている。支軸14には、それ
ぞれの内歯車28・29を外歯車27の左右に噛み合わ
せて、原動回転筒30と従動回転筒31が可回転に軸支
されている。このように外歯車27や原動および従動回
転筒30・31が装着された支軸14は、筒体28に嵌
め込まれ、端部においてロール母体11を軸支してい
る。
受39が被せられており、この支軸受39は支軸14の
一部を構成している。内歯車28の反対側になる原動回
転筒30の片端の外周面には、原動回転筒30の軸芯方
向に長くなっていて筒体38の内周面に突設した滑車3
3が遊嵌する長孔溝32が設けられている。内歯車29
の反対側になる従動回転筒31の片端の外周面には、従
動回転筒31の円周方向に連続していて筒体38の内周
面に突設したカムフロワー35が嵌合するカム溝(3
4)が設けられている。
転筒31、支軸受39とロール母体11(38)の各間
には、×印(稍々横長の枡目印)で図示するニードルベ
アリングが介在し、それらの各間は相互に回転自在にな
っている。又、支軸受39とロール母体11(38)の
側面同士、支軸受39と従動回転筒31の側面同士、外
歯車の支持盤26と原動回転筒30、および、外歯車の
支持盤26と従動回転筒31の側面同士など、回転する
部材が相互に側面で接する箇所には、×印(枡目印)で
図示するストロークベアリングが介在し、それらの部材
の回転が妨げられないようになっている。
回転駆動される版胴やインキフオームロール、フアンテ
ンロール等にコロガリ接触すると、それらのロールによ
ってロール母体11(筒体38)が回転駆動される。す
ると、その内周面に突設されている滑車33が長孔溝3
2の溝壁面を押して原動回転筒30を回転駆動し、原動
回転筒30と一体をなす内歯車28が外歯車27を介し
て内歯車29と共に従動回転筒31を回転駆動すること
になる。
と共に一種の不思議歯車機構を構成するので、ロール母
体11と一体になって回転するカムフロワー35の回転
角度と、従動回転筒31と一体になって回転するカム3
4の回転角度との間に、原動回転筒の内歯車28と従動
回転筒の内歯車29の歯数の差に応じた差が生じ、カム
34がカムフロワー35に作用してロール母体11が軸
芯方向に沿って揺動することになる。そのとき、ロール
母体11に突設されている滑車33が、原動回転筒30
の軸芯方向に長くなっている長孔溝32に遊嵌している
ので、ロール母体11の軸芯方向への揺動が、滑車33
によって妨げられることはない。
体11を左右に揺動する揺動装置の動力の入力側である
内歯車28(原動回転筒30)の回転中心と、動力の出
力側である内歯車29(従動回転筒31)の回転中心
が、共に支軸14の軸芯であり、その共通する支軸14
の軸芯を基準とする両内歯車28・29の回転角度の差
は、両内歯車28・29の外歯車27との噛合点を順次
通過する両内歯車28・29の歯数に常に正比例してお
り、それらの回転中心の間に偏位がないので、その出力
側の従動回転筒31に脈動(ガタツキ)がなく、ロール
母体11の軸芯方向への揺動がスムーズになる。その結
果、本発明の揺動印刷ロール36にコロガリ接触して回
転駆動する印刷ロールの周面に付着しているインキ膜あ
るいは水膜が、その揺動印刷ロール36に軸芯方向に撫
でられて滑らかで均一な厚みのインキ膜あるいは水膜と
なる。
Aと外歯車27Bの歯数とモジュールが同じであり、外
歯車27Aと外歯車27Bには一体になった1個の歯車
が使用されるので、歯車の制作費が安くつき、揺動印刷
ロール36が組み立て易くなる。尚、この場合、原動回
転筒の内歯車28と従動回転筒の内歯車29の何れか一
方又は双方を転移歯車とする。
の内歯車28と従動回転筒の内歯車29が、歯数とモジ
ュールが同じなので、歯車の制作費が安くつき、揺動印
刷ロール36が組み立て易くなる。尚、この場合、外歯
車27Aと外歯車27Bの何れか一方又は双方、若しく
は、原動回転筒の内歯車28と従動回転筒の内歯車29
の何れか一方又は双方を転移歯車とする。
30(内歯車28)から従動回転筒31(内歯車29)
へと回転トルクを伝える外歯車27が、支軸14の円周
方向に等間隔に、支持盤26に複数個軸支されているの
で、それらの内歯車28・29の入力出回転トルクが、
それらの回転方向において均等になり、ロール母体11
の回転がスムーズになる。
軸芯を中心とする外歯車27の反対側において、支軸1
4に平行に軸桿37が支持盤26に軸支されているの
で、外歯車27の支軸に弛みが回避される。
が外歯車27の左右両端部に合計2個設けられており、
外歯車27や軸桿37の支持構造が両持ち梁になるの
で、外歯車27や軸桿37の弛みが更に生じ難くなる。
やカム34を、加工材料の表面である原動回転筒30や
従動回転筒31の外周面に設けることにしたので、それ
らの切削加工をしやすく、本発明が実施しやすくなる。
と外歯車の噛み合い箇所における断面側面図である。
の噛み合い箇所における断面側面図である。
る。
1)
る印刷ロールに関するものである。
右軸芯方向に揺動する揺動印刷ロールがある。この揺動
印刷ロールは、互いに接触して回転する2本のロールの
一方に適用され、それが軸芯方向に揺動して、それら2
本のロールの周面に付着しているインキ膜や水膜を軸芯
方向に撫でて均一にする作用をなすものである。
には、揺動印刷ロールの内部に組み込まれたものがあ
り、非回転固定支軸に可回転に軸支された第1歯車と、
揺動印刷ロールの周面を構成するロール母体と一体回転
する第2歯車と、それら第1歯車と第2歯車の一方に付
設されたカムフロワーと、その他方の歯車に付設された
周面溝カムとの溝カム機構によって構成されており、第
1歯車と第2歯車の回転差によって生じるカムフロワー
と周面溝カムとの位相差に応じて、ロール母体が軸芯方
向に揺動する仕組みになっている。
し、11は、ロール母体である。ロール母体11の外周
面には外周面層12が積層されており、その内周面には
円筒部材13が密着している。その円筒部材13は、ス
トロークベアリングやニードルベアリングを介して支軸
14に可回転、且つ、軸芯方向に摺動自在に軸支されて
いる。支軸14の一部は、円筒部材13の回転中心15
から偏心した回転軸22を形成しており、そこに回転筒
16がニードルベアリングやストロークベアリングを介
して可回転に軸支されている。この回転筒16の一端側
は外歯車17になっており、他端側の周面は溝カム18
になっている。
車17に噛み合う内歯車19と、その溝カム18に嵌合
するカムフロワー20が設けられている。このため、揺
動印刷ロール21が他の印刷ロールに接触して回転する
とき、その外周面層12と一体回転する内歯車19によ
って回転筒16が回転する。
フロワー20と、外歯車17と一体回転する溝カム18
の間に、内歯車19と外歯車17との歯数の差に応じた
回転差が生じる。その結果、その回転差に相応する溝カ
ム18とカムフロワー20の変位差分だけ、ロール母体
11が円筒部材13と一体になって支軸14の軸芯方向
に移動する。
1では、ロール母体11が定速回転するとき、回転筒1
6は内歯車19と外歯車17の歯数比に応じた一定速度
で回転するので、溝カム18のカム面が滑らかに形成さ
れている限り、ロール母体11はスムーズに左右に揺動
することになる。ところが実際には、ロール母体11が
脈動するかの如く、その軸芯方向への移動が滑らかでな
くギクシャクしたものとなる。
車17に駆動される過程において、図2に図示する如
く、内歯車19の内歯23が噛合点24から10個、1
5個、20個、25個と順次回転移動し、それに応じて
外歯車17の外歯25も10個、15個、20個、25
個と順次回転移動する。しかし、内歯車19の回転中心
15を基準とする内歯車19の回転角度と外歯車17の
回転角度との差、例えば、噛合点24から10個目の外
歯25−10と内歯23−10との角度差α10、15個
目の外歯25−15と内歯23−15との角度差α15、
20個目の外歯25−20と内歯23−20との角度差
α20、25個目の外歯25−25と内歯23−25との
角度差α25が、順次噛合点24を通過する外歯車19や
内歯車17の歯数に正比例せず、僅かながらも刻々と増
減変化しており、この回転中心15を基準とする内歯車
19の回転角度と外歯車17の回転角度との差αの変化
が、ロール母体11のギクシャクした脈動の原因である
ことが判明した。
装置を内蔵した揺動印刷ロールにおける軸芯方向への揺
動を滑らかにすることを目的とする。
ール36は、(a) 支軸14に可回転かつ軸芯方向に
摺動自在に軸支されたロール母体11と、支軸14に固
着された支持盤26に軸支され、軸芯が支軸14に平行
に並んで一体になって回転する外歯車27Aと外歯車2
7Bと、それぞれ外歯車27Aと外歯車27Bに噛み合
う並んだ外歯車27と、それぞれ外歯車27の左端と右
端に噛み合う内歯車28・29を有し、支軸14に可回
転に軸支され、ロール母体11と回転中心を同じくする
原動回転筒30と従動回転筒31によって構成されてお
り、(b) 原動回転筒30とロール母体11の間に、
ロール母体11の回転を原動回転筒30に伝え、且つ、
ロール母体11を支軸14の軸芯方向に導くガイド32
・33が介在しており、(c) 従動回転筒31の外周
面とロール母体11の内周面との何れか一方に、支軸1
4の円周方向に続くカム34が設けられており、それら
の他方に、そのカム34に係合するカムフロワー35が
設けられており、(d) 原動回転筒の内歯車28と、
原動回転筒の内歯車28に噛み合う外歯車27Aと、従
動回転筒の内歯車29に噛み合う外歯車27Bと、従動
回転筒の内歯車29が歯車列を構成しており、(e)
それら外歯車27Aと外歯車27Bの歯数とモジュール
が同じであり、原動回転筒の内歯車28と従動回転筒の
内歯車29の歯数が異なることを第1の特徴とする。
(a) 支軸14に可回転かつ軸芯方向に摺動自在に軸
支されたロール母体11と、支軸14に固着された支持
盤26に軸支され、軸芯が支軸14に平行に並んで一体
になって回転する外歯車27Aと外歯車27Bと、それ
ぞれ外歯車27Aと外歯車27Bに噛み合う並んだ外歯
車27と、それぞれ外歯車27の左端と右端に噛み合う
内歯車28・29を有し、支軸14に可回転に軸支さ
れ、ロール母体11と回転中心を同じくする原動回転筒
30と従動回転筒31によって構成されており、(b)
原動回転筒30とロール母体11の間に、ロール母体
11の回転を原動回転筒30に伝え、且つ、ロール母体
11を支軸14の軸芯方向に導くガイド32・33が介
在しており、(c) 従動回転筒31の外周面とロール
母体11の内周面との何れか一方に、支軸14の円周方
向に続くカム34が設けられており、それらの他方に、
そのカム34に係合するカムフロワー35が設けられて
おり、(d) 原動回転筒の内歯車28と、原動回転筒
の内歯車28に噛み合う外歯車27Aと、従動回転筒の
内歯車29に噛み合う外歯車27Bと、従動回転筒の内
歯車29が歯車列を構成しており、(f) それら外歯
車27Aと外歯車27Bの歯数が異なり、原動回転筒の
内歯車28と従動回転筒の内歯車29の歯数とモジュー
ルが同じであることを第2の特徴とする。
特徴は、上記第1又は第2の何れかの特徴に加えて、上
記の外歯車27が、支軸14の円周方向に等間隔に、支
持盤26に複数個軸支されていること、にある。
特徴は、上記第1又は第2の何れかの特徴に加えて、上
記の支軸14の軸芯を中心とする外歯車27の反対側に
おいて、支軸14に平行に軸桿37が支持盤26に軸支
されていること、にある。
の第5の特徴は、上記第1又は第2の何れかの特徴に加
えて、上記の支持盤26が外歯車27の左右両端部に合
計2個設けられていること、にある。
特徴は、上記第1又は第2の何れかの特徴に加えて、上
記の原動回転筒30のガイド32が、支軸14の軸芯方
向に原動回転筒30の外周面に設けられた長孔溝(3
2)であり、ロール母体11のガイド33が、その長孔
溝32に遊嵌する滑車(33)であり、カム34が従動
回転筒31に設けられており、カムフロワー35がロー
ル母体11に設けられていること、にある。
ル36を図示するものであり、ロール母体11は金属パ
イプで構成されている。ロール母体11の内周面には、
滑車32やカムフロワー35を可回転に軸支する軸材を
突設するための筒体38が密着しており、この筒体38
はロール母体11の一部を構成している。12は、ロー
ル母体11の外周面に積層された外周面層であり、揺動
印刷ロール36の外面を構成している。支軸14には、
2つの支持盤26・26が取り付けられており、それら
の支持盤の26・26の間に外歯車27の支軸と軸桿3
7が架け渡されている。支軸14には、それぞれの内歯
車28・29を外歯車27の左右に噛み合わせて、原動
回転筒30と従動回転筒31が可回転に軸支されてい
る。このように外歯車27や原動および従動回転筒30
・31が装着された支軸14は、筒体28に嵌め込ま
れ、端部においてロール母体11を軸支している。
受39が被せられており、この支軸受39は支軸14の
一部を構成している。内歯車28の反対側になる原動回
転筒30の片端の外周面には、原動回転筒30の軸芯方
向に長くなっていて筒体38の内周面に突設した滑車3
3が遊嵌する長孔溝32が設けられている。内歯車29
の反対側になる従動回転筒31の片端の外周面には、従
動回転筒31の円周方向に連続していて筒体38の内周
面に突設したカムフロワー35が嵌合するカム溝(3
4)が設けられている。
転筒31、支軸受39とロール母体11(38)の各間
には、×印(稍々横長の枡目印)で図示するニードルベ
アリングが介在し、それらの各間は相互に回転自在にな
っている。又、支軸受39とロール母体11(38)の
側面同士、支軸受39と従動回転筒31の側面同士、外
歯車の支持盤26と原動回転筒30、および、外歯車の
支持盤26と従動回転筒31の側面同士など、回転する
部材が相互に側面で接する箇所には、×印(枡目印)で
図示するストロークベアリングが介在し、それらの部材
の回転が妨げられないようになっている。
回転駆動される版胴やインキフオームロール、フアンテ
ンロール等にコロガリ接触すると、それらのロールによ
ってロール母体11(筒体38)が回転駆動される。す
ると、その内周面に突設されている滑車33が長孔溝3
2の溝壁面を押して原動回転筒30を回転駆動し、原動
回転筒30と一体をなす内歯車28が外歯車27を介し
て内歯車29と共に従動回転筒31を回転駆動すること
になる。
と共に一種の不思議歯車機構を構成するので、ロール母
体11と一体になって回転するカムフロワー35の回転
角度と、従動回転筒31と一体になって回転するカム3
4の回転角度との間に、原動回転筒の内歯車28と従動
回転筒の内歯車29の歯数の差に応じた差が生じ、カム
34がカムフロワー35に作用してロール母体11が軸
芯方向に沿って揺動することになる。そのとき、ロール
母体11に突設されている滑車33が、原動回転筒30
の軸芯方向に長くなっている長孔溝32に遊嵌している
ので、ロール母体11の軸芯方向への揺動が、滑車33
によって妨げられることはない。
に揺動する揺動装置の動力の入力側である内歯車28
(原動回転筒30)の回転中心と、動力の出力側である
内歯車29(従動回転筒31)の回転中心が、共に支軸
14の軸芯であり、その共通する支軸14の軸芯を基準
とする両内歯車28・29の回転角度の差は、両内歯車
28・29の外歯車27との噛合点を順次通過する両内
歯車28・29の歯数に常に正比例しており、それらの
回転中心の間に偏位がないので、その出力側の従動回転
筒31に脈動(ガタツキ)がなく、ロール母体11の軸
芯方向への揺動がスムーズになる。その結果、本発明の
揺動印刷ロール36にコロガリ接触して回転駆動する印
刷ロールの周面に付着しているインキ膜あるいは水膜
が、その揺動印刷ロール36に軸芯方向に撫でられて滑
らかで均一な厚みのインキ膜あるいは水膜となる。
7Aと外歯車27Bの歯数とモジュールが同じであり、
外歯車27Aと外歯車27Bには一体になった1個の歯
車が使用されるので、歯車の制作費が安くつき、揺動印
刷ロール36が組み立て易くなる。尚、この場合、原動
回転筒の内歯車28と従動回転筒の内歯車29の何れか
一方又は双方を転移歯車とする。
筒の内歯車28と従動回転筒の内歯車29が、歯数とモ
ジュールが同じなので、歯車の制作費が安くつき、揺動
印刷ロール36が組み立て易くなる。尚、この場合、外
歯車27Aと外歯車27Bの何れか一方又は双方、若し
くは、原動回転筒の内歯車28と従動回転筒の内歯車2
9の何れか一方又は双方を転移歯車とする。
ら従動回転筒31(内歯車29)へと回転トルクを伝え
る外歯車27を支軸14の円周方向に等間隔に支持盤2
6に複数個軸支するときは、それらの内歯車28・29
の入力出回転トルクが、それらの回転方向において均等
になり、ロール母体11の回転がスムーズになる。
7の反対側において、支軸14に平行に軸桿37を支持
盤26に軸支するときは、外歯車27の支軸に弛みが回
避される。
両端部に合計2個設けるときは、外歯車27や軸桿37
の支持構造が両持ち梁になるので、外歯車27や軸桿3
7の弛みが更に生じ難くなる。
を、加工材料の表面である原動回転筒30や従動回転筒
31の外周面に設けることが出来、それらの切削加工が
しやすく、従って、本発明が実施し易い。
と外歯車の噛み合い箇所における断面側面図である。
の噛み合い箇所における断面側面図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】(a) 支軸(14)に可回転かつ軸芯方
向に摺動自在に軸支されたロール母体(11)と、 支軸(14)に固着された支持盤(26)に軸支され、
軸芯が支軸(14)に平行に並んで一体になって回転す
る外歯車(27A)と外歯車(27B)と、 それぞれ外歯車(27A)と外歯車(27B)に噛み合
う内歯車(28・29)を有し、支軸(14)に可回転
に軸支され、ロール母体(11)と回転中心を同じくす
る原動回転筒(30)と従動回転筒(31)によって構
成されており、(b) 原動回転筒(30)とロール母
体(11)の間に、ロール母体(11)の回転を原動回
転筒(30)に伝え、且つ、ロール母体(11)を支軸
(14)の軸芯方向に導くガイド(32・33)が介在
しており、(c) 従動回転筒(31)の外周面とロー
ル母体(11)の内周面との何れか一方に、支軸(1
4)の円周方向に続くカム(34)が設けられており、
それらの他方に、そのカム(34)に係合するカムフロ
ワー(35)が設けられており、(d) 原動回転筒の
内歯車(28)と、原動回転筒の内歯車(28)に噛み
合う外歯車(27A)と、従動回転筒の内歯車(29)
に噛み合う外歯車(27B)と、従動回転筒の内歯車
(29)が歯車列を構成していること、を特徴とする揺
動印刷ロール。 - 【請求項2】 前掲請求項1に記載の外歯車(27A)
と外歯車(27B)の歯数とモジュールが同じであり、
原動回転筒の内歯車(28)と従動回転筒の内歯車(2
9)の歯数が異なることを特徴とする前掲請求項1に記
載の揺動印刷ロール。 - 【請求項3】 前掲請求項1に記載の外歯車(27A)
と外歯車(27B)の歯数が異なり、原動回転筒の内歯
車(28)と従動回転筒の内歯車(29)の歯数とモジ
ュールが同じであることを特徴とする前掲請求項1に記
載の揺動印刷ロール。 - 【請求項4】 前掲請求項1に記載の外歯車(27)
が、支軸(14)の円周方向に等間隔に、支持盤(2
6)に複数個軸支されていることを特徴とする前掲請求
項1に記載の揺動印刷ロール。 - 【請求項5】 前掲請求項1に記載の支軸(14)の軸
芯を中心とする外歯車(27)の反対側において、支軸
(14)に平行に軸桿(37)が支持盤(26)に軸支
されていることを特徴とする前掲請求項1に記載の揺動
印刷ロール。 - 【請求項6】 前掲請求項1に記載の支持盤(26)が
外歯車(27)の左右両端部に合計2個設けられている
ことを特徴とする前掲請求項1に記載の揺動印刷ロー
ル。 - 【請求項7】 前掲請求項1に記載の原動回転筒(3
0)のガイド(32)が、支軸(14)の軸芯方向に原
動回転筒(30)の外周面に設けられた長孔溝(32)
であり、ロール母体(11)のガイド(33)が、その
長孔溝(32)に遊嵌する滑車(33)であり、カム
(34)が従動回転筒(31)に設けられており、カム
フロワー(35)がロール母体(11)に設けられてい
ることを特徴とする前掲請求項1に記載の揺動印刷ロー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10225418A JP3013303B2 (ja) | 1998-07-25 | 1998-07-25 | 揺動印刷ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10225418A JP3013303B2 (ja) | 1998-07-25 | 1998-07-25 | 揺動印刷ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000037856A true JP2000037856A (ja) | 2000-02-08 |
JP3013303B2 JP3013303B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=16829070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10225418A Expired - Lifetime JP3013303B2 (ja) | 1998-07-25 | 1998-07-25 | 揺動印刷ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3013303B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009061706A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Techno Rooru Kk | 揺動印刷ロール |
JP2017024353A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | テクノロール株式会社 | ゴースト対策用ロールを有した印刷機、及び、ゴースト対策用ロール |
-
1998
- 1998-07-25 JP JP10225418A patent/JP3013303B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009061706A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Techno Rooru Kk | 揺動印刷ロール |
JP2017024353A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | テクノロール株式会社 | ゴースト対策用ロールを有した印刷機、及び、ゴースト対策用ロール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3013303B2 (ja) | 2000-02-28 |
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