JPH03167381A - ロープおよびそれからなるタイヤ滑り止め装置の緊締索条および延縄漁用幹縄 - Google Patents
ロープおよびそれからなるタイヤ滑り止め装置の緊締索条および延縄漁用幹縄Info
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- JPH03167381A JPH03167381A JP1303773A JP30377389A JPH03167381A JP H03167381 A JPH03167381 A JP H03167381A JP 1303773 A JP1303773 A JP 1303773A JP 30377389 A JP30377389 A JP 30377389A JP H03167381 A JPH03167381 A JP H03167381A
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/02—Ropes built-up from fibrous or filamentary material, e.g. of vegetable origin, of animal origin, regenerated cellulose, plastics
-
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- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/10—Rope or cable structures
- D07B2201/104—Rope or cable structures twisted
-
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
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- D07B2201/10—Rope or cable structures
- D07B2201/1096—Rope or cable structures braided
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は耐屈曲疲労性、寸法安定性ならびに耐摩耗性に
優れたロープおよびそれからなるタイヤ滑り止め装置の
緊締索条および延縄漁用幹縄に関するものである。
優れたロープおよびそれからなるタイヤ滑り止め装置の
緊締索条および延縄漁用幹縄に関するものである。
[従来技術]
従来から、芯鞘構造を有するロープは知られている。
たとえば、特公昭62−18679号公報では、芯戊分
を熱硬化性樹脂で硬化させ、この芯成分を編組織の鞘成
分で被覆した、通常の繊維からなるロープが開示されて
いる。
を熱硬化性樹脂で硬化させ、この芯成分を編組織の鞘成
分で被覆した、通常の繊維からなるロープが開示されて
いる。
また、特公昭56−41733号公報では、捲縮マルチ
フィラメントを合撚したロープが開示されている。
フィラメントを合撚したロープが開示されている。
[発明が解決しようとする課題]
しかし、前者のロープは、芯成分が熱硬化性樹脂で固定
されていることと繊維間の空隙が少ないことによって、
曲げ抵抗(摩擦)の極めて大きいロープとなり、硬くて
耐屈曲疲労性が悪いという欠点があった。また、後者の
ロープは、捲縮マルチフィラメントを合撚した構造を有
するので、前者のロープに比して柔らかいが、ロープに
張力が加えられた場合には捲縮が伸びてしまい、結局空
隙の少ないロープと変りがなく、結局、耐屈曲疲労性ノ
悪いロープになってしまう欠点があった。
されていることと繊維間の空隙が少ないことによって、
曲げ抵抗(摩擦)の極めて大きいロープとなり、硬くて
耐屈曲疲労性が悪いという欠点があった。また、後者の
ロープは、捲縮マルチフィラメントを合撚した構造を有
するので、前者のロープに比して柔らかいが、ロープに
張力が加えられた場合には捲縮が伸びてしまい、結局空
隙の少ないロープと変りがなく、結局、耐屈曲疲労性ノ
悪いロープになってしまう欠点があった。
本発明は、かかる芯鞘構造のロープの欠点を解消し、ロ
ープ強度を改善すると同時に屈曲疲労性も向上せしめ得
たものである。
ープ強度を改善すると同時に屈曲疲労性も向上せしめ得
たものである。
本発明のロープは、長期間の屈萌挙動に対してもロープ
の柔軟性が低下せず、疲労の少ない耐久性のよいロープ
を提供せんとするものである。
の柔軟性が低下せず、疲労の少ない耐久性のよいロープ
を提供せんとするものである。
また、タイヤ滑り止め装置の緊締索条は、引張り力と屈
曲作用と金具による磨耗作用とが同時に加えられるため
に、疲労が非常に激しいという課題があった。また、延
縄漁に用いる幹縄の場合も、巻き揚げ機のローラによる
引張り力と屈曲作用とロープの内外部での摩擦作用とが
同時に加えられるために、疲労によるロープ寿命が短い
という課題があった。
曲作用と金具による磨耗作用とが同時に加えられるため
に、疲労が非常に激しいという課題があった。また、延
縄漁に用いる幹縄の場合も、巻き揚げ機のローラによる
引張り力と屈曲作用とロープの内外部での摩擦作用とが
同時に加えられるために、疲労によるロープ寿命が短い
という課題があった。
本発明は、かかる特定な糸条でロープを構成することに
よって、柔軟性を低下させないで、耐屈曲疲労の少ない
耐久性のよいロープを提供せんとするものである。
よって、柔軟性を低下させないで、耐屈曲疲労の少ない
耐久性のよいロープを提供せんとするものである。
さらに本発明は、かかる特定なロープを用いて、耐屈曲
性に優れた耐久性のよいタイヤ滑り止め装置の緊締索条
ならびに延縄漁用幹縄を提供せんとするものである。
性に優れた耐久性のよいタイヤ滑り止め装置の緊締索条
ならびに延縄漁用幹縄を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段]
本発明は、かかる目的を次のような構成により達成した
ものである。
ものである。
すなわち、本発明のロープは、フィラメント糸のストラ
ンドで構成された芯鞘構造を有し、かつ該ストランドが
実質的に樹脂によって固定されていないロープであって
、該芯成分または該鞘成分が撚糸組織または編組組織で
構成されており、該鞘成分は、バルキー特性度1.10
以上の三次元交絡加工糸で、かつ該芯或分のリードより
小さいリードを有する組織で構成されていることを特徴
とするものである。
ンドで構成された芯鞘構造を有し、かつ該ストランドが
実質的に樹脂によって固定されていないロープであって
、該芯成分または該鞘成分が撚糸組織または編組組織で
構成されており、該鞘成分は、バルキー特性度1.10
以上の三次元交絡加工糸で、かつ該芯或分のリードより
小さいリードを有する組織で構成されていることを特徴
とするものである。
また、本発明のタイヤ滑り止め装置の緊締索条は、フィ
ラメント糸のストランドで構成された芯鞘構造を有し、
かつ該ストランドが実質的に樹脂によって固定されてい
ないロープであって、該芯或分および該鞘成分が編組組
織で構成されており、該鞘成分はバルキー特性度1.1
0以上の三次元交絡加工糸で、かつ該芯或分のリードよ
り小さいリードを有する組織で構成されていることを特
徴とするものである。
ラメント糸のストランドで構成された芯鞘構造を有し、
かつ該ストランドが実質的に樹脂によって固定されてい
ないロープであって、該芯或分および該鞘成分が編組組
織で構成されており、該鞘成分はバルキー特性度1.1
0以上の三次元交絡加工糸で、かつ該芯或分のリードよ
り小さいリードを有する組織で構成されていることを特
徴とするものである。
さらに、また、本発明の延縄漁用幹縄は、芯戊分および
鞘成分が撚糸組織で構成されており、該鞘成分はバルキ
ー特性度1.10以上の三次元交絡加工糸で、かつ該芯
或分のリードより小さいリードを有する組織で構成され
ているフィラメント糸のストランドで構成された芯鞘構
造を有し、かつ該ストランドが実質的に樹脂によって固
定されていないロープを2本以上撚り合せてなるもので
ある。
鞘成分が撚糸組織で構成されており、該鞘成分はバルキ
ー特性度1.10以上の三次元交絡加工糸で、かつ該芯
或分のリードより小さいリードを有する組織で構成され
ているフィラメント糸のストランドで構成された芯鞘構
造を有し、かつ該ストランドが実質的に樹脂によって固
定されていないロープを2本以上撚り合せてなるもので
ある。
[作用コ
本発明を図面により説明する。
第1図は、本発明のロープ1の一例を示す側面図である
。
。
該ロープ1は、6本のストランド3からなる編組組織で
構成された芯成分2と、その芯成分2を被覆する16本
のストランド3からなる編組糺織で構成された鞘成分4
でつくられている。
構成された芯成分2と、その芯成分2を被覆する16本
のストランド3からなる編組糺織で構成された鞘成分4
でつくられている。
該芯成分2を構成するストランド3のリード(A’/d
)は、鞘部4の編組組織を構成するストランド3のリー
ド(L/D)よりも大きく構成されている。ここでlま
たはLは、芯成分2または鞘成分4を構成するストラン
ド3が各成分を1回転する長さであり、dは芯成分2の
直径を意味し、Dは芯成分2および鞘成分4を含めた直
径、つまりロープ全体の直径を意味する。
)は、鞘部4の編組組織を構成するストランド3のリー
ド(L/D)よりも大きく構成されている。ここでlま
たはLは、芯成分2または鞘成分4を構成するストラン
ド3が各成分を1回転する長さであり、dは芯成分2の
直径を意味し、Dは芯成分2および鞘成分4を含めた直
径、つまりロープ全体の直径を意味する。
芯成分2のリードは、少なくとも4.0以上好ましくは
5.0以上であるものが好ましく、さらには鞘成分4の
リードの1.2倍以上であるのが好ましい。
5.0以上であるものが好ましく、さらには鞘成分4の
リードの1.2倍以上であるのが好ましい。
すなわち、ロープ1に引張り力が加えられると、リード
の大きい、すなわち構造伸びの小さい芯成分2で支えら
れ、それだけ鞘成分4に加えられる引張り力、すなわち
芯成分2をコイル状に被覆しているストランド3を伸ば
す力(鞘成分4を締めつける力)が小さいままで維持さ
れ、その上鞘成分4は、三次元交絡加工糸で構成されて
いるので、繊維間空隙が減少することもなく、ロープ伸
度も小さく、寸法安定性に優れており、鞘威分4の柔ら
かさを保持させることができる。また、鞘成分4が三次
元交絡加工糸であることに加えて、鞘成分4のリードを
芯成分2より小さく構成したことにより、コイル状のス
トランド3のピッチが小さく、dllげに対して鞘成分
4の外側の繊維の引張り歪と内側の圧縮歪とが小さくな
る効果を発揮せしめることができ、もって寸法安定性や
耐屈曲疲労性を大きく改善し得たものである。
の大きい、すなわち構造伸びの小さい芯成分2で支えら
れ、それだけ鞘成分4に加えられる引張り力、すなわち
芯成分2をコイル状に被覆しているストランド3を伸ば
す力(鞘成分4を締めつける力)が小さいままで維持さ
れ、その上鞘成分4は、三次元交絡加工糸で構成されて
いるので、繊維間空隙が減少することもなく、ロープ伸
度も小さく、寸法安定性に優れており、鞘威分4の柔ら
かさを保持させることができる。また、鞘成分4が三次
元交絡加工糸であることに加えて、鞘成分4のリードを
芯成分2より小さく構成したことにより、コイル状のス
トランド3のピッチが小さく、dllげに対して鞘成分
4の外側の繊維の引張り歪と内側の圧縮歪とが小さくな
る効果を発揮せしめることができ、もって寸法安定性や
耐屈曲疲労性を大きく改善し得たものである。
本発明のロープ1の鞘成分4は、三次元交絡構造を有す
る加工糸、たとえばエアー交絡構造、ウォータージェッ
ト交絡構造などの交絡加工糸などが使用できるが、特に
空気交絡加工糸が繊維間の空隙率が大きくて、かつその
維持特性に優れているので好ましい。
る加工糸、たとえばエアー交絡構造、ウォータージェッ
ト交絡構造などの交絡加工糸などが使用できるが、特に
空気交絡加工糸が繊維間の空隙率が大きくて、かつその
維持特性に優れているので好ましい。
かかる加工糸は、空隙率が高く、含気量の高いものほど
、放熱特性ならびに耐摩耗性に優れた柔軟なロープを提
供する。
、放熱特性ならびに耐摩耗性に優れた柔軟なロープを提
供する。
すなわち、一般にロープを屈曲テストすると、ロープは
、屈曲挙動に伴って該屈曲部において徐々に熱をもつよ
うになり、熱融着現象を惹起し、ついには融断する現象
を示すものである。
、屈曲挙動に伴って該屈曲部において徐々に熱をもつよ
うになり、熱融着現象を惹起し、ついには融断する現象
を示すものである。
本発明は、かかる現象の発生を、空隙率の高い特定なス
トランドを用いることによって抑えることができること
を究明したものである。
トランドを用いることによって抑えることができること
を究明したものである。
本発明でいう三次元交絡加工糸、特に空気交絡加工糸は
、放熱性、耐摩耗性に優れており、耐融断性に優れた特
徴を発揮する。
、放熱性、耐摩耗性に優れており、耐融断性に優れた特
徴を発揮する。
上述の空隙率は、後述のバルキー特性度(嵩高性)で表
わすことができる。
わすことができる。
本発明においては、バルキー特性度が1.10以上、好
ましくは1.15以上、特に好ましくは1.20〜1.
28の範囲のものが使用される。
ましくは1.15以上、特に好ましくは1.20〜1.
28の範囲のものが使用される。
バルキー特性度が1.10未満では空隙率が小さすぎて
ロープの柔らかさや融断を防止することができにくくな
り、ロープ寿命を改善することができない。
ロープの柔らかさや融断を防止することができにくくな
り、ロープ寿命を改善することができない。
本発明でいうバルキー特性度は、次のようにして求めら
れる。
れる。
まず、該三次元交絡加工糸を引揃えて約2万デニールの
引揃え糸となし、この糸の総デニールの1/60のグラ
ム数の荷重をかけながら加撚して、撚数が207/20
cmである撚糸を形成し、該撚糸の直径を上記荷重の下
でマイクロメーターで測定し、単位デニール当りの直径
を求める。
引揃え糸となし、この糸の総デニールの1/60のグラ
ム数の荷重をかけながら加撚して、撚数が207/20
cmである撚糸を形成し、該撚糸の直径を上記荷重の下
でマイクロメーターで測定し、単位デニール当りの直径
を求める。
次に、三次元交絡加工糸に加工する前の原糸について、
上述と同様にして撚糸を形成して、その撚糸の直径を前
述と同様にして測定し、単位デニール当りの直径を求め
る。
上述と同様にして撚糸を形成して、その撚糸の直径を前
述と同様にして測定し、単位デニール当りの直径を求め
る。
こうして求められた前者の直径と後者の直径との比を求
める。この直径の比をバルキー特性度という。
める。この直径の比をバルキー特性度という。
なお、既に三次元交絡加工糸に加工された糸の場合は、
その三次元交絡を再び解繊した糸を原糸として、上述方
法により撚糸を形成して直径を測定して求めることがで
きる。
その三次元交絡を再び解繊した糸を原糸として、上述方
法により撚糸を形成して直径を測定して求めることがで
きる。
本発明でいう編組組織としては、3つ打ち、4つ打ち、
6つ打ち、8つ打ち、12打ち、16打ちおよび36打
ちなどを使用することができる。
6つ打ち、8つ打ち、12打ち、16打ちおよび36打
ちなどを使用することができる。
かかるロープを構成する素材としては、通常の合成繊維
あるいは天然繊維、金属繊維の単独またはこれらの混用
繊維があげられる。かかる繊維の中でも、好ましくは引
張強度10g/d以上、さらに好ましくは15g/d以
上、また、好ましくは初期弾性率150g/d以上、さ
らに好ましくは200g/d以上である繊維、たとえば
、高倍率(たとえば10倍以上、好ましくは15倍以上
)延伸して、高強力化したポリアクリル系、高強力ポリ
ビニールアルコール系、高強力ポリオレフイン系などの
繊維や、アラミド系繊維などの繊維が好ましく使用され
得る。
あるいは天然繊維、金属繊維の単独またはこれらの混用
繊維があげられる。かかる繊維の中でも、好ましくは引
張強度10g/d以上、さらに好ましくは15g/d以
上、また、好ましくは初期弾性率150g/d以上、さ
らに好ましくは200g/d以上である繊維、たとえば
、高倍率(たとえば10倍以上、好ましくは15倍以上
)延伸して、高強力化したポリアクリル系、高強力ポリ
ビニールアルコール系、高強力ポリオレフイン系などの
繊維や、アラミド系繊維などの繊維が好ましく使用され
得る。
本発明のロープ1は、該ロープ1を構成する各ストラン
ド3が実質的に固定されない範囲において、合戊樹脂(
接着剤)で、少なくとも間歇的に被覆して集束性ならび
に保護性を付与されていてもよい。
ド3が実質的に固定されない範囲において、合戊樹脂(
接着剤)で、少なくとも間歇的に被覆して集束性ならび
に保護性を付与されていてもよい。
ここで実質的に固定されない範囲とは、ストランド3が
互いに固定されていす、各ストランド3単位で移動可能
であるものであり、つまりロープ1全体が該樹脂で一体
的に固定されていないもので、少なくともストランド3
毎に独立しているものを意味する。
互いに固定されていす、各ストランド3単位で移動可能
であるものであり、つまりロープ1全体が該樹脂で一体
的に固定されていないもので、少なくともストランド3
毎に独立しているものを意味する。
ここで用いる合成樹脂としては、伸縮性、撥水性を有す
るものが好ましく、たとえば、ポリウレタン系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、シリ
コン系樹脂およびタール系樹脂などを使用することがで
きる。
るものが好ましく、たとえば、ポリウレタン系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、シリ
コン系樹脂およびタール系樹脂などを使用することがで
きる。
また、本発明のロープ1は、染料や顔料などの着色剤で
着色(原着を含む)したものが耐久性や商品的価値の上
から好ましい。たとえば、繊維中に0. 1〜5重量
%、好ましくは0.3〜1重量%カーボンブラックを含
有せしめたものは、耐候性、耐久性を向上せしめること
ができるので好ましい。
着色(原着を含む)したものが耐久性や商品的価値の上
から好ましい。たとえば、繊維中に0. 1〜5重量
%、好ましくは0.3〜1重量%カーボンブラックを含
有せしめたものは、耐候性、耐久性を向上せしめること
ができるので好ましい。
本発明のロープ1は、特に耐屈曲疲労性と耐摩耗性が要
求される用途、特にタイヤ滑り止め装置用の緊締索条や
延縄漁用幹縄として有用である。
求される用途、特にタイヤ滑り止め装置用の緊締索条や
延縄漁用幹縄として有用である。
すなわち、タイヤ滑り止め装置は、第2図に示すように
、車両用タイヤ5の外周に、積雪などに対して滑り止め
の機能を有するトレッド部6を、金具7を介して、緊締
索条10で固定した装置である。トレッド部6は、好ま
しくは鋼鉄製ワイヤーで補強した天然ゴムなどに、粉塵
発生の少ないスパイク金具を埋め込んで作成されたもの
が好ましく使用される。
、車両用タイヤ5の外周に、積雪などに対して滑り止め
の機能を有するトレッド部6を、金具7を介して、緊締
索条10で固定した装置である。トレッド部6は、好ま
しくは鋼鉄製ワイヤーで補強した天然ゴムなどに、粉塵
発生の少ないスパイク金具を埋め込んで作成されたもの
が好ましく使用される。
このトレッド部6には、金具7が取り付けられており、
この金具7で緊締索条10を挟みつけることにより、前
述のトレッド部6を把持、固定している。
この金具7で緊締索条10を挟みつけることにより、前
述のトレッド部6を把持、固定している。
この装置は、第2図のように緊締索条10の一端にフッ
ク8を設け、他端は環部9を設けており、この環部9で
余剰の緊締索条10を折返して緊締し、適宜の箇所の金
具7部分にフック8をひっかけて固定する構造を有して
いる。
ク8を設け、他端は環部9を設けており、この環部9で
余剰の緊締索条10を折返して緊締し、適宜の箇所の金
具7部分にフック8をひっかけて固定する構造を有して
いる。
かかる装置においては、緊締索条10の金具7による把
持部分と、環部9で折返した部分で強い屈曲疲労を受け
、伸長作用や硬化、融断現象などを発生する。これらの
作用や現象は、従来ロープでは激しく発生し、まず、こ
の緊締索条としての用途では使用できなかったが、本発
明の編組組織からなる芯鞘構造のロープを使用すること
により、寸法安定性に優れ、硬化現象や融断現象の著し
く改善された耐久性のよい装置を提供することができた
ものである。
持部分と、環部9で折返した部分で強い屈曲疲労を受け
、伸長作用や硬化、融断現象などを発生する。これらの
作用や現象は、従来ロープでは激しく発生し、まず、こ
の緊締索条としての用途では使用できなかったが、本発
明の編組組織からなる芯鞘構造のロープを使用すること
により、寸法安定性に優れ、硬化現象や融断現象の著し
く改善された耐久性のよい装置を提供することができた
ものである。
次に、本発明の延縄漁用幹縄13は、第3図に示すよう
に、撚糸構造の芯成分2と鞘成分4とからなる芯鞘構造
のロープ11を複数本を撚合せて構成されたストランド
12を、さらに複数本抱撚した構造を有するものである
。
に、撚糸構造の芯成分2と鞘成分4とからなる芯鞘構造
のロープ11を複数本を撚合せて構成されたストランド
12を、さらに複数本抱撚した構造を有するものである
。
すなわち、延縄漁用幹縄13は、波や潮流による外力に
対して抵抗を有する性質とともに該外力にある程度追従
する性質も兼備えたものが要求されるので、上述の緊締
索条10に比してかなり大きな伸びが要求される。その
ために、本発明の幹縄13は、撚糸構造の芯鞘構造糸を
、さらに抱撚した構造のものを採用する。第3図の例で
は、本発明のロープ11を3本撚り合せてストランド1
2を形成し、かかるストランド12をさらに3本撚り合
せた、つまりロープ11を9本撚合せた抱撚構造を有す
る。
対して抵抗を有する性質とともに該外力にある程度追従
する性質も兼備えたものが要求されるので、上述の緊締
索条10に比してかなり大きな伸びが要求される。その
ために、本発明の幹縄13は、撚糸構造の芯鞘構造糸を
、さらに抱撚した構造のものを採用する。第3図の例で
は、本発明のロープ11を3本撚り合せてストランド1
2を形成し、かかるストランド12をさらに3本撚り合
せた、つまりロープ11を9本撚合せた抱撚構造を有す
る。
かかる撚糸構造のロープは、前述の編組構造のロープに
比して、波や潮流に対して追従する性質、つまり延縄漁
用幹縄13として好都合な伸びを有する点で、明確に相
違する性質を有するものであるが、硬化現象や融断現象
が著しく改善された耐久性のよい性質を有する点では同
じである。
比して、波や潮流に対して追従する性質、つまり延縄漁
用幹縄13として好都合な伸びを有する点で、明確に相
違する性質を有するものであるが、硬化現象や融断現象
が著しく改善された耐久性のよい性質を有する点では同
じである。
かかる延縄漁用幹縄l3には、さらに好ましくは耐候性
と耐磨耗性を改善するために、該ストランドが固定され
ない程度に樹脂加工、特に好ましくはタール系樹脂加工
が施されるのがよい。
と耐磨耗性を改善するために、該ストランドが固定され
ない程度に樹脂加工、特に好ましくはタール系樹脂加工
が施されるのがよい。
[実施例]
以下実施例により、本発明を説明する。
実施例1
1000D,192Fのポリエステルマルチフィラメン
ト糸を4本合撚してヤーンを形成し、このヤーン8本を
撚り合せてストランドを作成した。
ト糸を4本合撚してヤーンを形成し、このヤーン8本を
撚り合せてストランドを作成した。
同様にして、撚方向が逆のストランドを作成した。
これらの撚方向の異なるストランドを各々3本ずつ使用
して、プレーグーで6つ打ち編組構造の芯成分を作成し
た。この芯或分の直径は6mmで、リードは5.8であ
った。
して、プレーグーで6つ打ち編組構造の芯成分を作成し
た。この芯或分の直径は6mmで、リードは5.8であ
った。
一方、IOOOD,288Fの・ポリエステルマルチフ
ィラメントの空気交絡加工糸を4本を合撚してヤーンを
形成した後、このヤーンを2本を撚り合せてストランド
を作威した。
ィラメントの空気交絡加工糸を4本を合撚してヤーンを
形成した後、このヤーンを2本を撚り合せてストランド
を作威した。
同様にして、このストランドと撚方向が逆のストランド
を作成した。
を作成した。
これらの撚り方向の異なるストランドを、各々8本ずつ
使用して、芯成分の外周にブレーダーで16打ち編組構
造の鞘成分を形戊した。この鞘成分の編組構造は、同じ
撚り方向のストランドが2本ずつ引き揃う構造にした。
使用して、芯成分の外周にブレーダーで16打ち編組構
造の鞘成分を形戊した。この鞘成分の編組構造は、同じ
撚り方向のストランドが2本ずつ引き揃う構造にした。
得られたロープの外周は、9mmで、リード(鞘成分)
は2.8であった。
は2.8であった。
なお、鞘成分に使用した空気交絡加工糸のバルキー特性
度は1. 2 2 (1.95/1.60 )であっ
た。
度は1. 2 2 (1.95/1.60 )であっ
た。
このロープの屈曲疲労性は、下記方法による硬化長で判
定した。
定した。
使用する試験機の概要を第4図に示す。
該試験機において、ロープ14の一端は回転自在に固定
されており、他端は、ローラ15を介して荷重(20k
g)16が取付けられている。固定端とローラ15の中
心との間隔は、315mmで、その中央に第2図と同様
の金具17を取付け、この金具17を半径25mmの偏
芯板18に連結した。
されており、他端は、ローラ15を介して荷重(20k
g)16が取付けられている。固定端とローラ15の中
心との間隔は、315mmで、その中央に第2図と同様
の金具17を取付け、この金具17を半径25mmの偏
芯板18に連結した。
この偏芯板18とロープl4の中心との間隔は、170
mmであった。
mmであった。
この偏芯板■8を回転させると、ロープ14は屈曲運動
をする仕組になっている。
をする仕組になっている。
該偏芯板18は、1710rpmの回転数を有するもの
であるが、この偏芯板l8を12000回回転させたと
きの硬化長を測定して、ロープの疲労度を判定した。
であるが、この偏芯板l8を12000回回転させたと
きの硬化長を測定して、ロープの疲労度を判定した。
硬化長は、平板の上で、ロープ14を第5図に示すよう
に金具17を挟んで環状に湾tlbさせる。
に金具17を挟んで環状に湾tlbさせる。
このとき、該ロープ14の両端を300gの荷重をかけ
て引張った状態にしておき、その状態での、Aの長さを
ノギスで測定して判定した。
て引張った状態にしておき、その状態での、Aの長さを
ノギスで測定して判定した。
Aの数値の小さい方が、疲労度が軽い。
結果は、第1表に示す。
比較例1、2
1000D,192Fのポリエステルマルチフィラメン
ト糸を4本合撚してヤーンを形成し、このヤーン8本を
撚り合せてストランドを作成した。
ト糸を4本合撚してヤーンを形成し、このヤーン8本を
撚り合せてストランドを作成した。
このストランドを2本ずつ使用して、プレーグーでt2
打ち編組構造のロープを作成した。
打ち編組構造のロープを作成した。
このロープの直径は9mmで、リードは該ロープ直径の
2.9倍であった(比較例1)。
2.9倍であった(比較例1)。
実施例1において、鞘成分の空気交絡加工糸の代りに、
IOOOD,192Fのポリエステルマルチフィラメン
ト糸に置換する以外は実施例lと同様にして編組構造の
ローブを形成した(比較例2)。
IOOOD,192Fのポリエステルマルチフィラメン
ト糸に置換する以外は実施例lと同様にして編組構造の
ローブを形成した(比較例2)。
結果は、第l表に示す。
1000D,192Fのポリエステルマルチフィラメン
ト糸を11本合撚してヤーンを形成し、これを芯戊分と
して、その外周に、実施例1で使用した空気交絡加工糸
を8本を用いて抱撚加工してロープを形或した。
ト糸を11本合撚してヤーンを形成し、これを芯戊分と
して、その外周に、実施例1で使用した空気交絡加工糸
を8本を用いて抱撚加工してロープを形或した。
このロープの芯或分の直径は1.5mmで、リードは6
.9であった。また、鞘成分を含めた該ロープの外周の
直径は2,Qmmで、リードは5.2であった。両威分
のリード比は1.33であったこのロープを9本撚り合
せて第3図の撚り構造を有する延縄漁用ロープを作成し
た。
.9であった。また、鞘成分を含めた該ロープの外周の
直径は2,Qmmで、リードは5.2であった。両威分
のリード比は1.33であったこのロープを9本撚り合
せて第3図の撚り構造を有する延縄漁用ロープを作成し
た。
次に、このロープをコールタールで樹脂加工した。この
ロープを屈■させたところ、各ストランド単位が自在に
移動可能で、柔軟であった。
ロープを屈■させたところ、各ストランド単位が自在に
移動可能で、柔軟であった。
得られた樹脂加工ロープを近海鮪船による延縄の幹縄と
して使用し、50回試験投縄した。
して使用し、50回試験投縄した。
この幹縄は、耐屈曲性に優れ、耐磨耗性、取り扱い性お
よび耐候性にも優れた性能を発揮した。
よび耐候性にも優れた性能を発揮した。
[発明の効果]
本発明の耐屈曲疲労性ロープは長期間の屈曲挙動に対し
てもロープの柔軟性が低下せず、疲労の少ない耐久性の
よいロープを提供することができるので、かかる屈曲特
性が要求される分野、たとえば土木、建築用ロープ、運
輸用ロープや水産(漁扮)用ロープに好適である。
てもロープの柔軟性が低下せず、疲労の少ない耐久性の
よいロープを提供することができるので、かかる屈曲特
性が要求される分野、たとえば土木、建築用ロープ、運
輸用ロープや水産(漁扮)用ロープに好適である。
これらの用途の中でも、本発明のロープは、タイヤ滑り
止め装置の緊締索条ならびに延縄漁用幹縄に特に有効で
ある。
止め装置の緊締索条ならびに延縄漁用幹縄に特に有効で
ある。
第1図は、本発明のロープの一構造例を示す側面図であ
る。 第2図は、タイヤ滑り止め装置の緊締索条として第1図
のロープを用いた例である。 第3図は、本発明の延縄漁用の幹縄の一例を示す断面図
である。 第4図は、ロープの屈曲疲労性を測定する際に使用する
試験機の概略図である。 第5図は、ロープの硬化長を測定する方法を示す概略図
である。 図中 1、11、14:ロープ 2:芯戊分 3、12:ストランド 4:鞘戊分 l:芯成分構成糸条が一回転する直線長さL:鞘威分構
成糸条が一回転する直線長さd:芯成分の太さ D:鞘成分を含めたロープ全体の太さ 5:タイヤ 6:トレッド7、17:金具
8:フック 9:環部 10:緊締索条13:幹縄
15:ローラ16:荷重 1
8:偏心板A:硬化長
る。 第2図は、タイヤ滑り止め装置の緊締索条として第1図
のロープを用いた例である。 第3図は、本発明の延縄漁用の幹縄の一例を示す断面図
である。 第4図は、ロープの屈曲疲労性を測定する際に使用する
試験機の概略図である。 第5図は、ロープの硬化長を測定する方法を示す概略図
である。 図中 1、11、14:ロープ 2:芯戊分 3、12:ストランド 4:鞘戊分 l:芯成分構成糸条が一回転する直線長さL:鞘威分構
成糸条が一回転する直線長さd:芯成分の太さ D:鞘成分を含めたロープ全体の太さ 5:タイヤ 6:トレッド7、17:金具
8:フック 9:環部 10:緊締索条13:幹縄
15:ローラ16:荷重 1
8:偏心板A:硬化長
Claims (3)
- (1)フィラメント糸のストランドで構成された芯鞘構
造を有し、かつ該ストランドが実質的に樹脂によって固
定されていないロープであって、該芯成分または該鞘成
分が撚糸組織または編組組織で構成されており、該鞘成
分は、バルキー特性度1.10以上の三次元交絡加工糸
で、かつ該芯成分のリードより小さいリードを有する組
織で構成されていることを特徴とするロープ。 - (2)フィラメント糸のストランドで構成された芯鞘構
造を有し、かつ該ストランドが実質的に樹脂によって固
定されていないロープであって、該芯成分および該鞘成
分が編組組織で構成されており、該鞘成分はバルキー特
性度1.10以上の三次元交絡加工糸で、かつ該芯成分
のリードより小さいリードを有する組織で構成されてい
ることを特徴とするタイヤ滑り止め装置の緊締索条。 - (3)芯成分および鞘成分が撚糸組織で構成されており
、該鞘成分はバルキー特性度1.10以上の三次元交絡
加工糸で、かつ該芯成分のリードより小さいリードを有
する組織で構成されているフィラメント糸のストランド
で構成された芯鞘構造を有し、かつ該ストランドが実質
的に樹脂によって固定されていないロープを2本以上撚
り合せてなる延縄漁用幹縄。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1303773A JPH03167381A (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 | ロープおよびそれからなるタイヤ滑り止め装置の緊締索条および延縄漁用幹縄 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1303773A JPH03167381A (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 | ロープおよびそれからなるタイヤ滑り止め装置の緊締索条および延縄漁用幹縄 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03167381A true JPH03167381A (ja) | 1991-07-19 |
Family
ID=17925113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1303773A Pending JPH03167381A (ja) | 1989-11-22 | 1989-11-22 | ロープおよびそれからなるタイヤ滑り止め装置の緊締索条および延縄漁用幹縄 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03167381A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996022682A1 (en) * | 1995-01-28 | 1996-08-01 | Huffishing Limited | Improvements in or relating to lines |
JP2011111692A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Seiwa:Kk | 繊維ロープ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5887383A (ja) * | 1981-11-20 | 1983-05-25 | 富士フアイバ−グラス株式会社 | 摩擦材料用嵩高加工紐 |
JPH01321956A (ja) * | 1988-04-18 | 1989-12-27 | New England Overseas Corp Inc | 丸経編複合コード |
-
1989
- 1989-11-22 JP JP1303773A patent/JPH03167381A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5887383A (ja) * | 1981-11-20 | 1983-05-25 | 富士フアイバ−グラス株式会社 | 摩擦材料用嵩高加工紐 |
JPH01321956A (ja) * | 1988-04-18 | 1989-12-27 | New England Overseas Corp Inc | 丸経編複合コード |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996022682A1 (en) * | 1995-01-28 | 1996-08-01 | Huffishing Limited | Improvements in or relating to lines |
JP2011111692A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Seiwa:Kk | 繊維ロープ |
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