JPH03167130A - 反応性抑制剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は反応性抑制剤、特に吸気により反応性を抑制す
ることのできる反応性抑制剤に関する。

［従来の技術］ 近年各種ストレスの増大に伴い、そのストレス解消のた
めの手段が模索されている。

例えば一般の工場の製造ラインのように一定の情報に対
して即座に行動を行なわなければならないような環境下
に長時間おかれた場合、多くのストレスが蓄積されるこ
とが容易に予想され、通常は一定時間間隔毎に所定の休
憩をとることにより、慢性的なストレスの蓄積を防ぐよ
うにしている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、例えば−船釣な工場の作業現場を想定し
た場合、その近傍で休憩をとっても、肉体的な疲労を回
復することにはなっても精神的なストレスを解消するこ
とにはならない場合が多い。

すなわち、作業ラインにおけるストレスは一定の信号に
対して条件反射的に緊張してしまうことに起因する部分
が多（、これでは作業現場近傍で休憩しても信号に対す
る条件反射だけは継続され、ストレスの解消にはならな
いのである。

無論、鎮静剤などを投与すればストレスの蓄積を防止す
ることは可能であろうが、再度作業現場に復帰した場合
に作業能率を向上させるのに時間がかかってしまう。

このため、一定の信号に対する反応性を一時的に低下さ
せ、ストレスの解消ないし蓄積防止を図ることのできる
反応性抑制剤が要望されていた。

一方近年、香が人間の心と体に働きがけて引起こす有用
な効果が次第に明かとされ、例えば意識水準を鎮静させ
る組成物としてアロエ、カミツレ、サルビア、ジャスミ
ン、ローズ、レモン等が挙げられているが、ローズ、レ
モン等は鎮静にも興奮にも分類される（特開昭６３−１
９９２９３号公報参照）ものである。

したがって、単に興奮作用を有する、あるいは鎮静作用
を有するというだけでは反応性評価の基準とはなりえず
、前述したような反応性を抑制することが必要となる環
境下においてはより詳細な検討が要求されていた。

本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり
、その目的は吸気により反応性を抑制させることのでき
る反応性抑制剤を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を達成する為に本発明者らが鋭意研究を行なっ
た結果、ローズ油を一定含量で含むことにより、反応性
を抑制させることが出来ることを見出し本発明を完成す
るにいたった。

すなわち、本発明はローズ油を０，０３重量％以上含む
ことを特徴とする反応性抑制剤である。

なお、ローズ油０．０３重量％未満であると充分な反応
性抑制作用が得られない。

また、本発明におけるローズ油は公知の精油であり標準
商業品種が本発明に用い得る。

更に、天然のローズから蒸留、抽出等の方法により得ら
れた製油を本発明に用いることができる。

この様に、本発明に係る反応性抑制剤は、′ローズ油を
一定濃度以上で配合することとしたので、人間ないし動
物に吸気させることで容易に優れた反応性抑制効果を期
待することが出来る。

なお、本発明に係る反応性抑制剤は、前記有効成分が有
効量吸気され、臭覚受容体を刺激もしくは経気道的に体
内に吸収されることにより効果が発現するものをさし、
香水、コロン、室内芳香剤等のフレグランス製品のほか
、石鹸、歯磨等の化粧料、吸入薬などの医薬品なども包
括するものである。

また、本発明に係る反応性抑制剤は、特に反応性の抑制
が要求される工場などの作業現場近傍の休憩所等に於け
る芳香剤として極めて有用であり、更には禁煙用バイブ
等の中に入れることも好適である。

［実施例］ 以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を説明する。

なお、本発明はこれにより限定されるものではない。

まず、具体的な実施例の説明に先立ち反応性試験の方法
について説明する。

スルはり大域 本発明者らは反応性の測定をおこなうため二刺激（予告
信号と本信号）パラダイムを用いた単純反応時間課題下
で香の生体に及ぼす影響をポリグラフ的に検討した。

すなわち、第１図に示すように一般に二刺激パラダイム
条件下では、予告信号ＷＳに続く心拍率の増加、更に本
信号Ｉｓ提示直前に向けての心拍数の減少がみられる。

この心拍数の上昇と減少は、ともに外的環境への感受性
や反応性を高める注意あるいは反応準備過程と関連する
予期的心拍反応と考えられる。

特に本信号Ｉｓ提示直前での心拍数の低下度合は反応性
に密接に関係しており、この心拍の低下度が小さいほど
反応性が低いことが報告されている。

そこで、本発明者らは次の実験ｌおよび実験２をおこな
い反応性試験とした。

（実験１） 被験者Ａ：２０代女子大生８名 香刺激：ローズ３濃度（６％、０．４％、０゜０３％　
官能強度としては各区差で２倍となる）及びブランクと
して乾燥空気を用いた。

そしてこれらを各３回同一個人にランダム提示した。こ
れを１シーケンスとし、５分間の休憩をはさんで再度繰
返した。

香り刺激提示はプレスト法により２０秒間提示した。す
なわち、１ｍｍφテフロン管を鼻腔巾約１ｃｍ挿入・固
定し、香料溶液に３１７ｍ１ｎの空気をバブリングして
送気した。

また、香り提示前１０秒間は安静状態とし、香り提示終
了直後に１秒間の音刺激（予告信号ＷＳ１３．５ｋＨｚ
）が提示され、その１０秒後にキー押しを要求する音刺
激（本信号ＩＳ、２．５ｋＨ２）が提示される。このキ
ー押し反応により音刺激ＩＳは終了する。

心拍数ＨＲは１秒毎に算出し、各試行のＨＲ変化は香り
提示直前５秒間の平均ＨＲ値（ベースライン）からの差
異ＨＲで表した。

（実験２） 被験者：４０代女性９名 香刺激二ローズ６％、ブランク なお、実験手続に関しては本信号Ｉｓ提示のタイミング
が予告信号ＷＳ開始時から８秒から９秒後と不定である
意思外は前記実験値と同様である。

第２図には実験１の結果が示されている。

同図より明らかなように、ブランク（Ｘ−Ｘ）は心拍低
下の極小値が予告信号ＷＳから約１０秒後に−４，５拍
／分となっている。

これに対し、ローズ浦０．０３％区（△−△）、ローズ
浦０，４％区（ローロ）、ローズ油６．０％区（○−Ｏ
）の場合には心拍の低下がいずれも−２，５拍／分とな
り、心拍低下度がブランクと比較し大幅に緩和されてい
る。

この結果、明確な反応性抑制が認められた。

一方、第３図には実験２の結果が示されており、実験１
はど顕著ではないがローズ油６％区（〇−〇）ではブラ
ンク（Ｘ−Ｘ）に比較し本信号Ｉｓ直前の心拍数の低下
抑制が認められ、これとともに反応性が抑制されている
ことが理解される。

以上の様に本発明に係る反応性抑制剤は、０゜０３重量
％以上のローズ油を含有することにより極めて優れた反
応性抑制を図ることが出来る。

次に各種配合例を示し、より詳細に本発明を説明する。

なお、各実施例とも優れた反応性抑制効果を示した。

火施別ユ　香水及びオーデコロン 標準商業品種のローズ油を９５％水性アルコールに重量
濃度で６％になるように溶解し、オーデコロンを調整す
る。

また、同じ調合香料を９５％水性アルコールに重量濃度
で２０％になるように溶解して香水とする。

大事１１に ローズ油 ９５％エチルアルコール スパン８５ ツイン８１ プロペラント 室内用エアスプレー ６％ ５５％ ２％ １％ ３６％ 害ｊ１阿」−石鹸 石鹸素地　　　　　　　　　　　　　９４．０％ローズ
油　　　　　　　　　　　　　　６．０％色素　　　　
　　　　　　　　　　　　適　量（製法） 前記調香料及び色素を石鹸素地に添加後、機械ねり、あ
るいは枠ねりして石鹸を製造した。

火旌透Ａ　シャンプー アルキル硫酸トリエタノール アミン塩 ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド エチレングリコールモノステアレート 防腐剤 色素 ローズ油 精製水 （製法） 精製水中に他の成分を攪拌溶解し、 を得た。

１５、０％ ５、０％ ２、０％ 適量 適量 ６．０％ 残余 シャンプー 夾胤１　　ヘアリンス 塩化アルキルトリメチルアンモニウム　３．０％セチル
アルコール　　　　　　　　　　１．０％防腐剤　　　
　　　　　　　　　　　　０．１％グリセリン　　　　
　　　　　　　　５．０％ローズ油　　　　　　　　　
　　　　０．０５％色素　　　　　　　　　　　　　　
　　適量ＰＯＥ　（８モル）ステアリルエーテル　０．
　６％精製水　　　　　　　　　　　　　　　残余（製
法） 各成分を８０℃にて混合溶解し、室温まで放冷してヘア
リンスを得た。

尖族何ｌ　練り香水 ローズ油を１５％含む調香料と 流動パラフィンを５：４の比で 配合した組成物　　　　　　　　　　９０．０％トリミ
リスチン酸グリセリン　　　　１０．０％（製法） 各成分を混合攪拌して練り香水を得た。

以上の様な各種香水及びオーデコロン、シャンプー、ヘ
アリンス、バスパウダなどは、特に夕方帰宅後に使用す
ることにより優れた反応性抑制が期待できる。

Ｋ施１−　　バスパウダー タルク　　　　　　　　　　　　　　　８０．０％ロー
ズ油流動パラフィンを ６：２０の比で配合した組成物　　　２０．０％（製法
） 各成分を混合攪拌してバスパウダを得た。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明に係る反応性抑制剤によれば
、ローズ油を６重量％以上含むこととしたので吸気によ
り容易に反応性を抑制させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は二刺激パラダイムと心拍変化の関係を示す説明
図、 第２図は実験１の結果による本発明の効果を示す説明図
、 第３図は実験２の結果による本発明の効果を示す説明図
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ローズ油を０．０３重量％以上含むことを特徴と
   する反応性抑制剤。