JPH03167007A - ラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、砂地や雪路等の悪路で高い耐スタック性能を
発揮するラジアルタイヤに関する。

［従来の技術と発明が解決しようとする課題］従来のラ
ジアルタイヤは、トレッドショルダ部に比べてトレッド
センター部が脹らんだ形状にモールドしたものであった
。すなわち、正のクラウンアールを有していた。

このために、例えば２　．　　５　ｋ　ｇ　ｆ　／　ｃ
　ｍ　２の正規内圧をタイヤに与えている場合には、砂
漠等の悪路を走行するラリーにおいてタイヤが砂地に潜
込んでしまい、車の進退が不可能になるスタックが生じ
ることが多かった。凸形状のトレッド部が砂を両側に俳
除するのである。そこで、従来はスタック防止のために
例えば０．５〜１．Ｏｋｇｆ／ｃｍ２程度の低内圧走行
を余儀なくされていた。タイヤの内圧を低くすることに
よってその接地長を大き＜シ、砂地でのトラクション性
能を確保するのである。ところが、このように極端な低
内圧で走行を継続していると、タイヤ変形の振幅が大き
くなって発熱が増大し、タイヤ故障が発生しやすくなる
。熱によるベルトセバレーションから生じるバーストや
サイドカットバースト等の故陣である。雪路でも同様の
事情があった。

本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであって、悪
路で高い耐スタック性能を発揮するラジアルタイヤを提
供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係るラジアルタイヤは、前記の目的を達成する
ために、トレッドショルダ一部に比べてトレッドセンタ
ー部が凹んだ形状にモールドしたものである。

後述する理由により、トレッドショルダ一部にリブパタ
ーンを設けることも耐スタック性能の改善に効果がある
。

［作　用コ 本発明に係るラジアルタイヤでは、リム組して所定の内
圧を与えた状態でもトレッドショルダ一部に比べてトレ
ッドセンター部が凹んでおり、負のクラウンアールを有
する。この形状のトレッド部は、例えば砂地走行におい
て砂をトレッドセンター部に向かってかき集め、これを
包み込む。したがって、砂地に潜込みにくくグリップが
良く利き、耐スタック性能が向上する。

更にトレッドショルダ一部にリブパターンを設けると、
これがあたかも堰になってトレッド部の砂の包み込み効
果が大きくなる。

［実施例］ 第１図は本発明の実施例に係るラジアルタイヤの断面図
であり、第２図はそ′のトレッドバタン部分展開図であ
る。

第１図に示すように、２層構造のカーカス１０がトレッ
ド部２からショルダ一部４及びサイド部６を経てビード
部８に至り、更にビードコアｌ２及びビードフィラ−１
４を内側から外側に向かって巻込んでいる。そして、ビ
ード部８がリムｌ６に組込まれている。トレッド部２に
おいてカカス１０を締付けるベルトも２雇構造である。

カーカス１０に接する第１ベルトプライ２２を構成する
ゴムには、スチールコードが打込まれている。このプラ
イ２２の外側の第２ベルトプライ２４を構成するゴムに
は、アラミド繊維からなるコドが打込まれている。第２
ベルトプライ２４は、第１ベルトプライ２２より幅が広
＜、シかも両端が内側に折り返されている。ただし、こ
のタイヤのトレッド幅は、第２ベルトプライ２４の幅よ
り更に大きい。

第２図に示すように、このタイヤのトレッドパターンは
点対称であって、タイヤ周方向に３本の縦溝３２がジグ
ザグに刻まれるとともに、ラテラル方向に多数の横溝３
４がやはりジグザグに刻まれている。これらの縦溝３２
と横溝８４とによって、トレッドセンター部３Ｂに２列
のブロック３８が形或される。各ブロック３８には、こ
れを大きく２分する両側オープンサイプ４０が形成され
るとともに、ラテラル方向の片側オープンサイプ４２も
刻まれている。両側のトレッドショルダ一部４４には、
それぞれ周方向に連続するリブ４Ｂが設けられる。しか
も、このトレッド部２は、トレッドショルダ一部４４に
比べてトレッドセンター部３６が凹んだ形状にモールド
されており、第１図に示すようにリム組して１．０〜１
．５ｋｇｆ／ｃｍ２の内圧を与えた状態でも負のクラウ
ンアールを有する。更に詳しくは、縦溝３２と横満３４
との溝底連結面ばかりでなく、ブロツク３８の踏面連結
面もトレッドセンター部８Ｂが凹５ んた形状をしている。

以上に説明した本発明の実施例に係るラジアルタイヤで
は、例えば砂地走行において凹形状のトレッド部２がト
レッドセンター部３６に向かって砂をかき集め、これを
包み込む。トレッドショルダ一部４４に設けられたリブ
４６は、この包み込み効果を助長する。したがって、砂
地に潜込みに＜＜トレッド部２のグリップが良く利き、
耐スタック性能が向上する。しかも、トレッドセンター
部３Ｂのブロックパターンが砂地でのトラクション効果
を大きくしている。また、２枚のプライ２２．２４で構
成されるベルトの幅よりトレッド幅を大きくしているの
で、接地面積が広くなり、単位面積あたりの接地圧が低
減している。なお、縦溝３２及び横溝３４の溝断面積は
、トラクション性能を上げるうえで、いずれも太きい方
が望ましい。

また、本実施例に係るラジアルタイヤでは第１ベルトプ
ライ２２にスチールコードを採用し、第２ベルトプライ
２４にスチールコードより弾性６ 率の低いアラミド繊維コードを採用しているので、トレ
ッド部２全体の弾性率が下がり、内圧変化によるトレッ
ド部２の形状変化が大きくなっている。したがって、１
．０〜１．５ｋｇｆ／ｃｍ２の内圧時にはトレッドセン
ター部３６が凹んでいても、２．０〜３．Ｏｋｇｆ／ｃ
ｍ２程度の高い内圧をかければ、トレッドセンタ部３６
が脹らんだトレッド形状を実現することもできる。

さて、耐スタック性能の向上に関する本発明の効果を実
証するために、上記実施例に係る負のクラウンアールを
有するタイヤと正のクラウンアールを有する従来のタイ
ヤとについて、それぞれ内圧を変更しながらスタック発
生度を調べた。この結果を第３図に示す。ただし、２、
５　ｋ　ｇ　ｆ　／　ｃ　ｍ　２の内圧時の従来タイヤ
のスタック発生度を１００とする指数表示である。

同図に示されるように、本実施例に係るラジアルタイヤ
は、内圧が同一であれば従来のタイヤよりスタック発生
度が低い。したがって、本実施例によれば、従来より高
圧での走行が可能になり、低Ｊｆ　追行時に比べてタイ
ヤの発熱が低減するから、タイヤ故障の発生が抑制され
る。

なお、本実施例ではトレッドセンター部３Ｂに２列のブ
ロック３８を設けていたが、ブロック列の数がこれに限
定されるわけではない。これらのブロック３８に代えて
トレッドセンター部３６にもリブを設けることもできる
。また、２枚のベルトプライ２２，２４の双方にスチー
ルコードを打込んでも、あるいは双方にアラミド繊維コ
ードを打込んでも良い。

［発明の効果］ 以上に説明したように、本発明に係るラジアルタイヤは
、トレッドショルダ一部に比べてトレッドセンター部が
凹んだ形状にモールドしたものであって、例えば砂地走
行時にトレッド部が砂を包み込む作用が生じる。したが
って、砂地に潜込みに＜＜トレッド部のグリップが良く
利き、耐スタック性能が向上する。更にトレッドショル
ダ一部にリブパターンを設けると、トレッド部の砂の包
み込み効果が大きくなる。

以上のことから、本発明に係るラジアルタイヤは、砂地
や雪路等の悪路で高い耐スタック性能を発揮し、従来よ
り高い内圧での走行が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例に係るラジアルタイヤの断面
図、 第２図は、前図のラジアルタイヤのトレッドパターン部
分展開図、 第３図は、前２図のラジアルタイヤと従来のラジアルタ
イヤとに関する内圧とスタック発生度との関係を示すグ
ラフである。 符号の説明 ２・・・トレッド部、ＩＯ・・・カーカス、２２．２４
・・・ベルトプライ、３６・・・トレッドセンター部、
３８・・・ブロック、４４・・・トレッドショルダ一部
、４６・・・リブ。 ９ 第１図 第２図 Ｉ”ｌ　Ｆｓ−．　（Ｋｇｆ／ｃｍ２）第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、トレッドショルダー部に比べてトレッドセンター部
   が凹んだ形状にモールドしたことを特徴とするラジアル
   タイヤ。 ２、トレッドショルダー部にリブパターンを設けたこと
   を特徴とする請求項１記載のラジアルタイヤ。