JPH0316665A - シャワーヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シャワーヘッドに係り、特に自動温度調節機
能を備えたシャワーヘッドに関する。

〔従来の技術〕

浴室や近来になって普及してきた洗髪もできる洗面化粧
台等に備えられるシャワーヘッドには、各種のものが利
用されている。たとえば、脈動吐水させることによって
マッサージ磯能を持たせたものや、吐水を広げた散水状
としたり流線が細い集中吐水とする等である。いずれも
、吐水の形態を変えることが基本であり、洗髪用，洗顔
用やボディ用等のように用途に応じて最適な吐水が得ら
れるように工夫されている。

このような吐水の形態を変える方式として、従来では牧
水する水や湯を霧のようにミスト化するものも利用され
ている。これは、第７図に示すようにシャワーヘッドの
散水板５０に吐水孔５１を開けて、この吐水孔５１内で
ニードル５２が相対的に位置を変えるようにしたもので
ある。ニードル５２としては、同図（ａ）のように先端
を球体状としたもののほか、同図〜）のように先細りと
したもの等が利用されているが、その機能は吐水をミス
ト化し、霧の大きさを任意に設定できるようにしたもの
とな？ている。

〔発明が解決しようとする課題〕

シャワーヘッドからの湯をミスト化すると、噴霧の粒径
が小さいので、通常の散水や集中吐水に比べるとシャワ
ーヘッドから出た霧の温度降下が大きい。このため、身
体に触れるまでにミストの温度が下がり、通常のシャワ
ーに比べると使い勝手が悪い。

また、シャワーヘッドは一般に湯水混合栓や電気温水器
等に接続され、設定された温度の温水が噴出される。と
ころが、シャワーヘッドまでにホース等を接続するので
、たとえば湯水混合栓で温度設定した温度に比べると肢
水温度は一般に低くなる。また、ホースが外気温度に触
れることによって温度変動も激しい傾向にある。

このように、温度設定の面から変動等の条件が加わるの
で、■シャワーヘッドからの温水の温度も変動しやすい
。このため、湯水混合栓等の温度調整ハンドルによって
設定をやり直す必要があり、使い勝手も悪い。

そこで、本発明は、シャワーヘッドの内部に自動温度調
節機能を持たせることによって、快適に使えるようにす
ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のシャワーヘッドは、以上の目的を達或するため
に、本体に吐水ヘッドを設け、該吐水ヘッドに開けた散
水孔の付近にニードル型の弁体を位置させ、これらの散
水孔及び弁体の相対位置によって吐水噴流の粒径を変更
可能としたシャワーヘッドであって、供給された混合水
の温度に感応する感温機能部を前記本体の内部に設け、
更に該感温機能部に前記弁体を連接してなり、混合水温
度が高いときには前記散水孔と弁体との間の流路面積を
縮小させ且つ混合水温度が低いときには流路面積が拡大
するように前記弁体を感温機能部によって駆動可能とし
たことを特徴とする。

〔作用〕

シャワーヘッドの本体に流入した混合水は、感温機能部
を通過して吐水ヘッドの散水孔から噴流となって放出さ
れる。散水凡の中を相対的に移動して流路面積を変える
弁体は感温機能部に連接されているので、感温機能部に
駆動されてその位置を混合水温度に応じて変える。そし
て、高温側へ変動したときには散水孔の流路を縮小し、
また低温側へ変動したときは逆に流路を広げるように弁
体が駆動される。このため、高温側への変動の際には絞
りによって噴流が微小化されてミスト状となり、噴流の
放熱面積の増大によって温度上昇分を相殺するように噴
流温度は低下する。また、低温側へ変動すると流路面積
の拡大によって噴流が束のようなジェット流となり、放
熱面積が小さくなって噴流の温度降下が抑えられる。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を具体的に
説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すシャワーヘッドの縦断
面図、第２図（ａ）及び（ロ），は第１図のＩ−１線及
び■一■線矢視位置による断面図である。

図において、シャワーヘッドの本体１は、中空の円筒体
状に形或され、その一端に蓋１ａを着脱自在に設けると
共に他端には吐水ヘフド２を取り付けている。そして、
本体ｌの下面には浴室に備え付けた揚水混合栓や電気温
水器等の給湯源にホース（図示せず）によって接続され
る流入口１ｂを開放している。また、吐水ヘッド２の中
央には散水孔２ａが開けられ、散水のミスト度合を手動
で変更するために本体ｌに対してネジ２ｂ接合によって
一体化されている。

本体ｌの内部には、流入孔１ｂから流れ込む混合水の温
度変動に対してこれを自動調節するための感温機能部Ａ
が設けられる。この感温機能部Ａは散水孔２ａの中に入
り込むニードル弁型の弁体３を可動部材として備えてい
る。すなわち、本体ｌの内部には吐水ヘッド２と同軸上
に中空のスリーブ４が軸線方向に摺動自在に収納され、
このスＩＪ　＋ブ４の先端に固定した弁体３が散水孔２
ａの中に挿入されている。弁体３の先端には散水孔２ａ
の内径よりも大きなニードルヘッド３ａが形或され、こ
の先端部分を散水孔２ａより前側に突き出している。

そして、弁体３の移動によってニードルヘッド３ａと散
水孔２ａとの間の隙間が拡大したり縮小したりすること
によって流路面積を変え、粒径の異なるミストとして吐
水可能としている。また、スリーブ４は、蓋１ａとの間
に設けたスプリング５によって吐水ヘッド２方向へ付勢
され、ニードルヘッド３ａと散水孔２ａとの間の隙間が
大きくなるように維持されている。

更に、本体１の内部には感温機能ｆｌＡの要素としてエ
レメントケース６が固定されている。このエレメントケ
ース６は本体１の中にネジ６ａによって固定されしかも
スリーブ４の中に一体に組み込まれた状態として配置さ
れる。そして、一端を弁体３の固定座３ｂに突き当てる
と共に、他端には蓋ｌａ側のスリーブ４の内壁４ａにピ
ン６ｂを突き当てている。エレメントケース６の内部に
は、外界の温度に感応して膨張及び収縮するワックスペ
レットが封入され、その膨張，収縮によってピン６ｂが
出没する。つまり、温度が高いとワックスペレットの膨
張によってピン６ｂが第ｌ図において左側へ突き出し、
これによって本体ｌ内で絶対静止しているエレメントケ
ース６に対してスリーブ４が左側へ押される。この結果
、スリーブ４と一体の弁体３も左側へ移動し、ニードル
ヘッド３ａと散水孔２ａとの隙間が絞られる。逆に、温
度が低ければワックスペレットの収縮によってピン６ｂ
はエレメントケース６側へ移動し、スプリング５の付勢
力によりスリーブ４が吐水ヘッド２側へ動く。このため
ニードルヘッド３ａと散水孔２ａとの間の隙間が広くな
り、流路面積が大きくなる。

なお、流入孔ｌｂから流れ込む混合水等がエレメントケ
ース６の周囲を通過するように、スリーブ４の周壁に開
口４ｂを設けておく。

以上の構或において、供給される混合水の温度に応じた
ピン６ｂの出没によって、弁体３と吐水ヘッド２との位
置関係を変えてミストの度合を自動調節できることは既
に述べた。つまり、第１図の状態では、ニードルヘッド
３ａと散水孔２ａとの間の隙間は比較的小さく、散水孔
２ａからの吐水は粒径の小さなミストとなって放出され
る。これに対して、設定した温度よりも混合水が高くな
ると、ピン６ｂが突き出てスリーブ４が左へ移動し弁体
３が散水孔２ａの流路を絞るようになり、ミストの粒径
は更に小さくなる。したがって、混合水の温度が上昇し
ても、吐出されるミストが微細化されるために放熱面積
も増え、人体に触れるときには放熱による温度降下によ
って変動前の温度と変わらないシャワーを浴びることが
できる。また、混合水の温度が異常に高くなったときに
は、ビン６ｂの突き出し量も大きくなるので、弁体３が
更に移動してニードルヘッド３ａが完全に散水孔２ａを
閉じて止水する。このため、給湯源側に温度変動が生じ
ても、一定温度以上の温水が吐出されることがなく安全
に使用できる。

また、第１図の状態で使っている間に混合水の温度が下
がると、エレメントケース５の中のワックスペレットが
収縮してピン６ｂが第ｌ図において右側へ移動する。こ
のため、スプリング５の付勢力によってスリーブ４が第
３図のように吐水ヘフド２側へ移幼し、弁体３のニード
ルヘッド３ａが散水孔２ａの前側へ突き出る。したがっ
て、流路面積が大きくなり、ミスト状であったものが粒
径の大きなジェット状の噴流となって吐出される。この
ナこめ、吐水粒の表面積が小さくなって放熱が抑えられ
、身体に触れるときには変動前の温度と変わらないよう
にすることができる。

このように、シャワーを使っている間に給湯源からの混
合水の温度５＜変動しても、感温機能部．へにより吐水
粒の粒径を変えることができ、温度変動を感じないで使
うことができる。このため、温度が変化したときに吐水
ヘッド２を慌てて調節する等の必要がなく、快適にシャ
ワーを浴びることができる。また、異常高温となったと
きの止水に加えて、シャワーを使い始めたときの温度に
低い混合水も速やかに排出できる。つまり、シャワーを
使い始めるときには、湯水混合栓や電気温水器等に接続
したホース等の流路に溜まっている水が先に吐出される
。この場合では、ピン６ｂがエレメントケース６の中に
入り込んで第３図のように流路を大きく開くので、設定
温度に達していない水が短時間で排出される。したがっ
て、シャワーを浴びるときに、冷たい水を被ることがな
く、更に一層快適に使うことができる。

なお、吐水のミスト化や吐水粒の大きさの調整は、吐水
ヘッド２を手で取り扱うことによって行う。すなわち、
粒径を小さくしてミスト化したいときは、第１図のよう
に吐水ヘフド２と本体１の位置関係とし、また粒径を大
きくしたジェット噴流とするときは、図の状態から吐水
ヘッド２を本体ｌに差し込む方向へ動かす要領で行えば
よい。

そして、吐水ヘッド２による噴霧形態の調整に対して、
混合水の温度変動が生じたときには上記と同様な作動に
よって、散水孔２ａの流路面積を変えて粒径を大きくし
たり小さくしたりすることは無論である。

第４図は別の実施例を示すシャワーヘッドの縦断面図、
第５図（ａ）及びら）は第４図の■−■線及びＩＶ−Ｉ
Ｖ線矢視による断面図である。なお、第１図から第３ｖ
Ａで説明したものと同じ部材については共通の符番で指
示しその詳細な説明は省略する。

本体ヱの一端には蓋を兼ねたアダプタジョイント７が固
定され、このアダプタジョイント７に給湯源からのホー
ス（図示せず〉が接続される。アダプタジョイント７の
周壁には開口７ａを設けると共にエレメントケース６を
挿入してこれをネジ６ａ接合によって固定している。ま
た、本体１の内部には弁体３を一体化したスライダ８が
軸線方向へ摺勤自在に内蔵されている。スライダ８には
、エレメントケース６のピン６ｂ側が挿入される筒部８
ａが軸線方向に形戊され、ビン６ｂによってスライダ８
を吐水ヘフド２側へ押し出し可能としている。

そして、スライダ８にはアダプタジョイント７からの流
路を吐水ヘッド２側へ連絡させる開口８ｂを開け、更に
吐水ヘッド２との間にはスプリング９が設けられている
。このスプリング９はスライダ８を吐水ヘッド２と逆向
きに付勢し、流路を広げる方向に弁体３を維持している
。なお、弁体３の先端に設けたニードルヘッド３ａは、
第ｌ図の例とは逆に散水孔２ａの背部側に位置している
。

第４図では、ニードルヘッド３ａが散水孔２ａに深く入
り込んで流路面積が小さく、粒径の小さな吐水噴流とし
て使うことができる。ここで、アダプタジョイント７か
らの混合水の温度が高くなったときは、エレメントケー
ス６内のワックスベレットが膨張してピン６ｂが突き出
る。このため、スライダ８は図において右側へ移動し、
弁体３を更に深く散水孔２ａの中に入り込ませる。した
がって、吐水噴流の粒径が更に小さくミスト化され、放
熱面積を大きくすることによって身体に触れる前のミス
ト温度を下げる。また、異常高温となったときは、前記
実施例の場合と同様に弁体３によって完全に散水孔２ａ
を閉じて止水される。

一方、混合水温度が低下したときはエレメントケース６
内のワックスペレットが収縮し、ビン６ｂが第４図にお
いて左側へ動く。これによって、スプリング９で付勢さ
れたスライダ８も左側へ移動して第６１！ｌの状態とな
り、弁体３が散水孔２ａから引き抜かれるように動く。

この結果、散水孔２ａの流路面積が拡大し、粒径の大き
な吐水噴流となって噴出される。したがって、吐水噴流
からの放熱が小さくなり、供給される混合水温度が低く
変動しても、身体に触れるときには変動を感じることな
く使うことができる。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明のシャワーヘッドにおい
ては、供給される混合水の温度に感応して散水孔に対す
る弁体の位置を変！させ、高温側に変動したときには吐
水噴流の粒径を小さくし、また、低温側に変動したとき
には粒径を大きくするようにしている。このため、高温
側へ変動したときには粒径の縮小によって噴流からの放
熱が促進され、体感温度も高くなることがない。逆に、
低温側へ変動しても粒径が大きくなって放熱が抑えられ
るので、体感温度の低下もなくなる。したがって、給湯
源側に温度変動が生じても体感温度が変わらないように
使え、快適にシャワーを浴びることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のシャワーヘッドの縦断面図、第２図（
ａ）及び（ロ）は第１図のＩ−．１線及び■−■線矢視
位置による断面図、第３図は低温゜側へ変動した状態の
縦断面図、第４図は別の実施例の縦断面図、第５図（ａ
）及び（ロ）は第４図の■一■線及び■−■線矢視断面
図、第６図は低温側へ変動したときの断面図、第７図は
従来例を示すものである。 １：本体　　　　　　ｌａ：蓋 １ｂ＝流入口　　　　　２：吐水ヘッド２ａ：散水孔　
　　　　２ｂ＝ネジ ３：弁体　　　　　　３ａ：二ードルヘッド３ｂ：固定
座　　　　　４：スリーブ ４ａ：内壁　　　　　　４ｂ＝開口 ５：スプリング　　　６：エレメントケース６ａ：ネジ
　　　　　　６ｂ＝ビン ７：アダプタジョイント ７ａ：開口　　　　　　８：スライダ ８ａ：筒部　　　　　　８ｂ＝開口 ９：スプリング Ａ：感温機能部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、本体に吐水ヘッドを設け、該吐水ヘッドに開けた散
   水孔の付近にニードル型の弁体を位置させ、これらの散
   水孔及び弁体の相対位置によって吐水噴流の粒径を変更
   可能としたシャワーヘッドであって、供給された混合水
   の温度に感応する感温機能部を前記本体の内部に設け、
   更に該感温機能部に前記弁体を連接してなり、混合水温
   度が高いときには前記散水孔と弁体との間の流路面積を
   縮小させ且つ混合水温度が低いときには流路面積が拡大
   するように前記弁体を感温機能部によって駆動可能とし
   たことを特徴とするシャワーヘッド。