JPH03166318A - レールの熱処理方法 - Google Patents

レールの熱処理方法

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JPH03166318A
JPH03166318A JP30490389A JP30490389A JPH03166318A JP H03166318 A JPH03166318 A JP H03166318A JP 30490389 A JP30490389 A JP 30490389A JP 30490389 A JP30490389 A JP 30490389A JP H03166318 A JPH03166318 A JP H03166318A
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rail
cooling
temperature
head
top surface
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Application number
JP30490389A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Fukuda
福田 敬爾
Takefumi Suzuki
鈴木 孟文
Yoshiaki Makino
牧野 由明
Hiroki Yoshitake
吉武 弘樹
Hideaki Kageyama
影山 英明
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、レールを熱間圧延を終えオーステナイト域以
上の.温度域から冷却して、頭部および長平方向に均質
で所定の強度レベルのレールを製造する熱処理方法に関
する. (従来の技術) 近年鉄道輸送は高軸荷重化、高速化を指向し、それにと
もなってレール頭部の摩耗や疲労が激しくなり、レール
に要求される特性も一層激しさを増し、耐摩耗性や耐損
傷性などのより優れた中間強度(H.>300)から高
強度(.Hm>340)までの、種々の強度レベルのレ
ールが要求されるようになってきた.これまでの研究か
ら、微細なパーライト組織を有する鋼レールが、耐摩耗
性や耐損傷性などの点で優れた特性を示すことが知られ
ている. このような鋼レールとして、例えば特公昭55−238
85号公報に開示されているところの、特段の合金元素
を添加することなくレール頭部を高温度に再加熱し、所
定の温度域から冷却するとともに、ある温度区間を冷却
制御して得られる熱処理レールがある. またこのようなレールを得るための熱処理方法として、
特開昭59−74227号公報に開示されているところ
の、多数のロールを有するローラー型拘束装置を備え、
多数の水噴霧ヘッダーと交互に設けられた多数の空気地
帯をもつ冷却装置により、冷却装置の入口および出口温
度監視制御システムによって冷却装置を作動させ、水噴
霧と空気地帯で断続的に強制冷却する冷却方法とその冷
却装置がある。
(発明が解決しようとする課liJ!)しかしながら上
述した従来のいずれの技術も、以下に述べるような問題
がある。
すなわち特公昭55−23885号公報に開示の熱処理
レールは、再加熱温度によってオーステナイト粒径が相
違する.すなわちレールが高温度に再加熱されるにつれ
てオーステナイト粒径は粗大化し、同一冷却速度で冷却
を行っても焼入れ性は向上し、硬度は高温度になるほど
高くなる。そのためレール長手方向に再加熱温度のばら
つきがあると硬度もばらつき、均一な微細バーライト組
織を得ることができなくなる。したがって再加熱温度は
厳密に温度ばらつきがないように均一に制御されている
。そして高強度レールを得るために、普通炭素鋼レール
の場合約10℃/sの冷却速度で冷却を行う.しかし本
発明者らの種々の研究実験によると、第1図に示す冷却
開始温度と硬度の関係からも明らかなように、冷却温度
がIO’c/sの場合、冷却開始温度にばらつきがある
と硬度もばらつく。すなわち冷却開始温度が高くなると
硬度も高くなることが確かめられ、再加熱温度とあわせ
て冷却開始温度も所定の温度に硬度のばらつきがないよ
うに厳密に制御しなければならないという問題がある.
以上のように冷却開始温度のばらつきは硬度ばらつきを
生じさせるが、圧延熱を利用したレールの熱処理を行う
場合、圧延を終ったレールの長平方向(圧延レール長さ
、約100m〜150m)の温度は、圧延素材加熱時の
スキッドマーク,圧延時のデスケーリング水,圧延ロー
ル冷却水や搬送ローラーとの接触などによる抜熱によっ
て100゜C程度のばらつきが生じることは避けられな
い。そのため圧延を終えた圧延熱を有するレールを熱処
理に適用するにあたっては、熱処理前にレール長手方向
の温度を均一にする加熱・保熱炉などが必要になる.こ
のための加熱・保熱炉は、建屋面積,設備費およびラン
ニングコストに多額の費用を必要とし、また生産性も著
しく阻害するという問題がある。
つぎに特開昭59−74227号公報開示の熱処理方法
と装置は、レール長手方向の緩やがな比較的小さい温度
ばらつきに対しては有効であるが、レール長手方向の温
度ばらつきが大きくなると、たとえば加熱時のスキッド
マーク,ロール冷却水による偏冷却や搬送ローラーとの
不規則な接触冷却などによる急な温度変動に対しては、
水噴霧冷却および空気地帯のそれぞれの長さは、冷却設
備上一定の長さの繰り返しで固定されるため連続した冷
却帯長さの可変ができず、レールの殿送速度の調整やス
テップ状の冷却帯長さの調整ではレール長手方向の安定
した冷却制御は困難である。すなわち熱処理レールの高
強度化に要求されるレール長手方向にも、硬度ばらつき
の少ない微細パーライト組織を得ることは非常に難しい
という問題がある。
また強制冷却と非冷却の繰り返し断続冷却を行った場合
、本発明者らの実験研究によると、断続冷却時の強冷却
と非冷却の繰り返し数にもよるが、レール頭部断面硬度
分布は頭部表面から内部に向けて硬度の高低が生じ、硬
度分布にばらつきが生じる。その場合の組織は、頭部周
方向に沿って微細なパーライト組織と、比較的層間の粗
いパーライト組織が層状に断続冷却繰り返し数とほぼ同
数生じていた。これは強冷却と弱冷却を繰り返すなかで
、レール頭部断面内で頭表面から内部に向けて各位置で
起るパーライト変態温度が内部からの復熱や変態発熱の
影響を受けて変化し、変態が終了することが原因である
本発明は、圧延を終って圧延熱を有したレールを熱処理
するにあたって、レール長手方向にまた圧延レール毎に
温度ばらつきがあっても加熱・保熱炉などによる加熱・
均一保熱操作を行わないで、高強度、耐摩耗性、耐損傷
性などの諸特性がレール頭部全断面と長手方向に亘って
均一・均質化された熱処理レールを得ることができ、し
かも生産性を損わないレールの熱処理方法を提供する。
(課題を解決するための手段) 第1の発明は、圧延を終えたレールの頭部温度が、オー
ステナイト域以上である温度域から気体噴射流をレール
頭部中央部に指向して噴射冷却するレールの熱処理方法
において、レール頭部頭頂面下50+111位置の温度
770″c〜670℃間を、1.7℃/s以上7.0゜
Cps以下の冷却速度で冷却し、ひきつづき同一気体噴
射圧力でレール頭部頭頂面下5鴫位置の温度を下記(1
)式の温度以下まで冷却することを特徴とするレールの
熱処理方法である。
Te≦666+ V ・( −35+ 2 ・V ) 
・・・・=(1)但し、 TeV):レール頭部頭頂面下5M位置の冷却終了温度 V(’C/s):レール頭部頭頂面下5mm位置の温度
770℃〜670℃間の冷却速度 第2の発明は、圧延を終えたレールの頭部温度が、オー
ステナイト域以上である温度域から気体噴射流をレール
頭部中央部に指向して噴射冷却するレールの熱処理方法
において、レール頭部頭頂面の表面温度767℃〜66
7℃間を、1.7℃/s以上7.0℃/s以下の冷却速
度で冷却し、ひきつづき同一気体噴射圧力でレール頭部
頭頂面の表面温度を下記(2》式の温度以下まで冷却す
ることを特徴とするレールの熱処理方法である. Tes≦663 + Vs ・(−35+ 2 ・Vs
)−”・・(2)但し、 Tes V)  :レール頭部頭頂面の冷却終了表面温
度 VsV/s)  :レール頭部頭頂面の表面温度767
℃〜667℃間の冷却速度 (作 用) 以下作用とともに本発明について詳細に説明する。
本発明の方法は、圧延終了後の圧延熱を保有した圧延レ
ールを、レール長手方向およびレール間において温度ば
らつきのある圧延レールであっても、オーステナイト域
温度以上から冷却して、均質な材質を保持した中間強度
ないし高強度のレールを安定して造り分けることができ
る。
通常圧延を終了した圧延レール長手方向(圧延長さ、約
100m〜150m)の頭部頭頂面の表面温度測定結果
によると、温度ばらつきは約80℃から100℃である
.圧延レールの先頭部は後端部より比較的高温度である
。そして中間部においては部分的にスキッドマークや搬
送ローラーなどの影響による温度ばらつきもある.また
圧延されるレール間においても相当の温度ばらつきがあ
る。したがって、このような圧延を終了した圧延レール
長手方向の温度分布にばらつきがある場合、従来のよ・
うな冷却(冷却速度、約10″C/s)を行うと、レー
ル長手方向に硬度ばらつきが生じることは明らかである
そこで本発明者らは、冷却開始温度ばらつきがある場合
について種々の開発実験を行った。まず普通炭素鋼系レ
ールを用いて、レール頭部頭頂面下5間位置および24
馴位置に熱電対を埋め込み、レール頭部頭頂面下5闘位
置の冷却速度をそれぞれ5℃/s,7℃/s. 10″
C/sとして冷却開始温度を変化させ、冷却したレール
の硬度との関係を調べると、第1図のような結果が得ら
れた。
第l図に示すように10″C/s以上の冷却速度では、
冷却開始温度が上昇するにつれて硬度は上昇し、その影
響を受けることは明らかで、7℃/s以下の場合は、冷
却開始温度が変化してもほぼ一定の硬度であり、冷却開
始温度の影響を受けないことがわかった。その影響を受
けない冷却速度の上限は、約7゜C/Sである。またC
rなどを添加した合金鋼レールを3℃/sで冷却した場
合でも、冷却開始温度の影響を受けず十分な高強度が得
られた。
これらの冷却速度は、前記のようにレール頭部に熱電対
を埋め込み、第2図に示すように、レール1に対してレ
ール頭部頭頂面冷却用ヘッダ−2から気体冷却媒体をレ
ール頭部中央部に指向してレール頭頂面を噴射冷却する
冷却ノズル3、およびレール頭部頭側面および顎下面冷
却用ヘッダ−4から頭側面および頭部顎下面を噴射冷却
する冷却ノズル5を設けたレール頭部冷却用ノズルで、
所望の気体噴射圧力(噴射流量)を噴射してレール頭部
の冷却を行い、必要な冷却速度と気体噴射圧力およびノ
ズル距離との関係を定めておく。
第2図に示すような冷却ノズルを用いた場合の、冷却速
度と気体噴射圧力(気体噴射流量、ノズル距離およびノ
ズル抵抗係数などを含む)との関係は第3図に示すとお
りである。このようにして所望の冷却速度を気体噴射冷
却ノズルから噴射する所定の噴射圧力によってレールの
冷却を行う。
ここで冷却速度を限定する温度域をレール頭部頭頂面下
5IIII+1位置で770゜Cから670゜Cとした
理由は、第4図の冷却曲線に示すように、レール頭部頭
頂面下5 mm位iaおよび24mm位置b(レール頭
部断面中央部相当)に熱電対を埋め込み測定を行った結
果、冷却速度の指標として、5lTIIT1位置aが2
4mm位置bに比較して冷却速度が大きく、レール頭部
硬度と冷却速度の関係を把握しやすいこと、および温度
範囲をパーライト変態が開始する温度以上とするこ.と
によって冷却速度が変態熱による影響を受けないからで
ある。ところが熱処理を行おうとするレール頭部の冷却
開始温度は、オーステナイト域以上の温度域(約700
゜C以上)であればよいから、冷却開始温度が770゜
C以下になることが有り得る。その場合は第4図のレー
ル頭部頭頂面下5mm位置aの冷却曲線Aに点線で示す
ように、700゜C付近で得られる温度勾配から点線で
示したように、770゜Cまで延長して770℃におけ
る時間を読み取り、670゜Cに達した時の時間との差
で冷却速度を求めることで770゜Cから670゜C間
の冷却速度が得られる。この場合の冷却速度は770゜
C以上から冷却した場合とほぼ同一の冷却速度となり、
前記で定めた冷却速度と気体噴射冷却圧力(流量、ノズ
ル距離)との関係を補正することなく用いることができ
る。
また24飾位置bについては、レール頭部断面のほぼ中
央に位置しており、レール頭部のバーライト変態の進行
状態から冷却を終了する時間を判断することができる。
それは冷却によってパーライト変態が開始するまで温度
は緩やかに降下するが、パーライト変態が拍まると変態
発熱によって温度は上昇をはじめ、変態がほぼ終了する
と温度は再び降下をはじめる.冷却は最短時間として再
び温度が降下を開始する時間をもって終了すればレール
頭部全断面に亘ってパーライト変態を終了させることが
でき、所望の硬度の熱処理レールを製造することができ
る。
ところで本発明の特徴は、冷却開始温度にばらつきがあ
っても得られる材質にばらつきがないことにあるから、
冷却開始温度にばらつきがある場合、冷却を開始するに
あたって検出されたレール頭頂面表面温度の最も高い温
度を冷却開始温度としてバーライト変態が終了する冷却
停止温度までを冷却所要時間として、レール全長に亘っ
て同時に冷却を開始して冷却を停止すると、パーライト
変態の終了は時間的にばらつきが生じることになる。そ
れはレール長手方向において部分的にパーライト変態が
終了しても引き続き冷却が行われたため冷却停止温度は
低温度となる。このような場合、冷却速度が7℃/s以
上になると、レール頭部断面内においてレールにとって
有害なミクロマルテンサイト組織が生戒するという問題
がある。特に偏析があるような場合はマルテンサイト組
織の生成が多くなる。しかし本発明のように7℃/s以
下で冷却を行えば、このような問題は生じない。
また本発明における冷却速度の下限は1.7℃/sであ
る。これは所望する熱処理レールの硬度、例えば普通炭
素鋼レールで中間強度Ha:300を得る冷却速度は1
.7゜C八、また溶接性を考慮した高強度レールのCr
などを添加した合金鋼レールでH,:340を得る冷却
速度は1.7℃/sを必要とするからである. つぎに770℃から670℃までを所定の冷却速度で冷
却した後、ひきつづき同一気体噴射圧力で冷却して冷却
を終了する冷却終了温度を前記(1)式の温度以下と限
定した理由について述べると、レール頭部のパーライト
変態が終了したときのレール頭部頭頂面下5fII11
位置の温度は前記(1)式に表わされる温度である.し
たがって、所望の冷却速度で冷却を行った後、(1)式
に従ってそれ以下の温度で冷却を停止すればよい.(l
)式の温度まで所定の冷却が行われると、レール頭部の
バーライト変態は終了するから、それ以後はどの様な冷
却を行ってもよい。しかし冷却速度に対応した温度より
高い温度、例えば冷却速度1.7℃/sで612゜C以
上、7.0℃/sで519℃以上で冷却を停止すると、
レール頭部断面内においてパーライト変態が終了しない
部分が生じ、レール長手方向頭部断面内に硬度ばらつき
が生じる。またつづいて水のような冷媒を用いた強制冷
却などを行うと、部分的にマルテンサイト組織が生或す
る恐れがある。このようにして得られた結果に基すいて
冷却速度に対応する冷却停止温度を定め、冷却を停止す
るように操作することによって安定して均質な微細パー
ライト組織を得ることができる. ここで冷却に用いる冷却開始温度、冷却速度および冷却
停止温度をレール頭部頭頂面表面下5 mm位置とした
理由は、種々の研究実験を行う場合、温度を精度良く測
定する必要がある.しかし実験室においては、冷却を行
おうとするレールを圧延レールと同等の材質条件を再現
する温度に加熱炉などによって再加熱を行う加熱条件や
冷却開始までの待機時間の相違などから、レール表面に
生成するスケールなどのため頭部頭頂面の表面温度を非
接触で精度良く測定することが比較的難しいからである
. 一方実操業における圧延レールの場合は、非接触温度計
で頭部頭頂面表面温度で管理するのがよい。実操業の圧
延レールは、圧延が終了して冷却装置までに到達する時
間は安定して生産を行う上で常時一定の時間で到着する
。したがって、この間にレール頭部の表面に生戒する・
スケールはばらつきは少なく比較的安定している。
本発明者らは種々の研究実験によってレール頭部頭頂面
表面下5闘位置および24mm位置の温度測定と併せて
レール頭頂面表面温度を非接触温度計で測定した結果、
表面温度はレール頭部頭頂面表面下5mm位置に対して
約3℃低い温度であり、冷却速度が大きくなると温度差
はやや大きくなる傾向にある。しかし冷却速度に換算し
た場合、レール頭部頭頂面表面下5mm位置の結果とは
殆ど差がなく、実用的範囲内においては殆ど問題がない
ことがわかった. また前記(2)式および(1)式の冷却停止温度は、冷
却中における冷却を停止する温度で、冷却装置内に構造
上温度計が設置できず測温できないことがあり、冷却が
終了して冷却装置から出た後、すなわちレール頭部表面
温度が復熱した後に測温することがある.そのような場
合についてさらに種々の研究実験を行った結果、頭頂面
表面温度および表面下5IIIIn位置温度の復熱は、
冷却を停止して冷却装置から出て測温かできるまでの時
間約20秒後で、いずれも約15〜20℃であった。し
たがって冷却が終了して冷却装置から出た後に温度測定
を行い操業管理する場合は、前記(2)式および(1)
式の温度に15〜20゜Cの温度を加算した温度以下に
なるように熱処理を行っても何ら問題はない。なお、加
算する温度は冷却を終了して温度を測定するまでの復熱
時間によって決まる。
以上の理由から、実操業においてはレール頭部頭頂面表
面温度の管理で操業することが好ましい.したがって冷
却速度はレール頭部頭頂面表面温度では767℃から6
67゜C間を、冷却停止温度はレール頭部頭頂面表面温
度では前記(2)式を用いて求め、あらかじめ定められ
た気体噴射圧力(流量、ノズル距離)で所定時間の冷却
を行い、所望の強度の熱処理レールを得ることができる
これらの結果から、圧延を終了したオーステナイト域温
度以上の圧延熱を有し、かつレール長手方向にまた圧延
レール毎に温度ばらつきがある圧延レールを、均熱する
ことなく7℃/s以下の冷却速度でパーライト変態がほ
ぼ終了するまで直接冷却して、レール長手方向と頭部全
断面に亘って、また圧延レール間に亘ってもばらつきの
ない均一・均質化された中間強度から高強度熱処理レー
ルを、生産性を損わず効率よく製造することができる。
(実施例) 次に本発明の実施例について説明する。
実施例1 本実施例における冷却条件は、レール頭部頭頂面下5m
位置における温度を700″c,  750゜C,80
0゛Cの3水準にして熱処理を行った。また冷却速度V
は、普通炭素鋼レールテは5℃/s,7℃/s,合金鋼
レールでは3゜C八として冷却し、冷却終了温度Teは
(1)式より算出して、■が5℃/sの場合Teは54
1℃以下、■が7℃/sの場合Teは519゜C以下、
■が3℃/sの場合Teは579゜C以下になるように
冷却した。これらの試験結果を第1図に示す。本発明の
方法によると、硬度Hvは冷却開始温度の影響を受けず
、また硬度ばらつきは極めて小さく安定している。なお
■が10℃/sの場合、硬度Hvは冷却開始温度の影響
を受け、硬度のばらつきは大きかった。
実施例2 第1表に示される化学戒分を含有せしめたオーステナイ
ト域温度以上の圧延熱を有する60キログラム/メート
ル(60K)および136ポンド/ヤード圧延レール(
136RE)を、本発明の方法により冷却媒体として空
気を用いた空気噴射冷却法(冷却ノズルは第2図に示す
レール頭部中央に指向して空気噴射流を、レール頭部頭
頂面、頭側面および顎下面に向けて噴射冷却するノズル
、空気噴射圧力は第3図による)によって熱処理した。
本実施例における冷却条件は、レール頭部頭頂面表面温
度をレール全長にわたって測定し、各レールの最高表面
温度を基準にして熱処理を行った。
第1表において冷却開始温度は、符合■では780゛C
、符合■では775゜C1符合■では770゜Cであっ
た。それぞれの冷却速度Vsは、符合の,■ではいずれ
も5℃/s、符合■では3℃/sとして冷却し、冷却終
了温度’r”esは(2)式より算出し決定した。
Tes計算値は符合の.■では538゜C以下、符合■
では576゜C以下である。したがって符合のではTe
sを535゜C、符合■ではTesを530゜C、符合
■ではTesを567゜Cとした。
第1表   (wtX) 得られた結果(冷却開始温度がレール頭頂面表面硬度に
及ぼす影響)を第5図(a)〜(C)に示す。第5図(
a)〜(C)に示すように本発明の冷却方法によると、
冷却開始温度(レール頭頂面表面温度)に約700゜C
から約780゜Cのばらつきがあるにもかかわらず、硬
度ばらつきは非常に少ない均一・均質な微細パーライト
組織の熱処理レールが得られた。
(発明の効果) 以上説明したごとく本発明は、冷却開始時間にばらつき
があっても、レール全長に亘って耐摩耗性、耐損傷性に
優れたばらつきの少ない均質な熱処理レールを安定して
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はレールの冷却速度および冷却開始温度と硬度の
関係を示す図、第2図は本実施例に用いた空気噴射頭部
冷却ノズルの断面を示す図、第3図はレール頭部頭頂面
下5 mm位置の冷却速度と空気噴射圧力(流量)およ
びノズル距離の関係を示す図、第4図はレール頭部頭頂
面下5鴫および24+im位置の冷却曲線を示す図、第
5図(a)〜(C)は本発明を実施した場合の冷却開始
温度と硬度の関係を示す図である. 1・・・レール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)圧延を終えたレールの頭部温度が、オーステナイ
    ト域以上である温度域から気体噴射流をレール頭部中央
    部に指向して噴射冷却するレールの熱処理方法において
    、レール頭部頭頂面下5mm位置の温度770℃〜67
    0℃間を、1.7℃/s以上7.0℃/s以下の冷却速
    度で冷却し、ひきつづき同一気体噴射圧力でレール頭部
    頭頂面下5mm位置の温度を下記(1)式の温度以下ま
    で冷却することを特徴とするレールの熱処理方法。 Te≦666+V・(−35+2・V)・・・・・・(
    1)但し、 Te(℃):レール頭部頭頂面下5mm位置の冷却終了
    温度 V(℃/s):レール頭部頭頂面下5mm位置の温度7
    70℃〜670℃間の冷却速度
  2. (2)圧延を終えたレールの頭部温度が、オーステナイ
    ト域以上である温度域から気体噴射流をレール頭部中央
    部に指向して噴射冷却するレールの熱処理方法において
    、レール頭部頭頂面の表面温度767℃〜667℃間を
    、1.7℃/s以上7.0℃/s以下の冷却速度で冷却
    し、ひきつづき同一気体噴射圧力でレール頭部頭頂面の
    表面温度を下記(2)式の温度以下まで冷却することを
    特徴とするレールの熱処理方法。 Tes≦663+Vs・(−35+2・Vs)・・・・
    ・・(2)但し、 Tes(℃):レール頭部頭頂面の冷却終了表面温度 Vs(℃/s):レール頭部頭頂面の表面温度767℃
    〜667℃間の冷却速度
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