JPH0316385Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキヤビネツトにおける回転扉の収納装
置に関するもので、比較的簡単な構造で、上方に
回動した扉を円滑にキヤビネツト本体内の上部に
収納し得るようにしたものである。

次にその詳細を図示の実施例について説明する
と、第１図において１は背面に突設したフツク
（図示せず）により間仕切用パネル等の上部に取
付けるようにした吊りキヤビネツト本体、２はそ
の前面開口部に設けた回転扉で、第２図以下に示
すように本体１の上部内側には外向き断面コ字状
の案内溝３′を有する本体レール３が本体側板１
ａ前後の断面コ字状の補強板４，５にそれぞれ止
めねじ６および各補強板の裏面に固着されたナツ
ト７により固定されて前後方向に設けられてお
り、本体レール３の上板部３ａの前端部には切欠
部８が設けられ、また同本体レール３の内側板部
３ｂの前端部には前上りの支持板９が固着され、
その先端には転子１０が支軸１１により外向きに
取付けられている。この支軸１１にはまた第５図
に示すように縦長の補助転子取付板１２が上端の
嵌合孔１２ａにより回動自在に取付けられ、支軸
１１の端部は座金１３を通し支持板９に締着して
ある。取付板１２下端の嵌合孔１２ｂには補助転
子１４が支軸１５を介し取付けられ、支軸１５の
端部は取付板１２に締着されている。また取付板
１２には内方折曲片１２ｃが形成され、本体１内
両側の取付板１２，１２は端部をこの内方折曲片
１２ｃに止めねじ１６により接続した断面コ字状
の連結板１７で連結されている。

一方、扉２の裏面両側には内向き断面コ字状の
案内溝１８′を有する扉レール１８が縦設され、
扉レール１８の外側板１８ａの上端部には後上り
の支持板１９が固定され、その先端部には転子２
０が支軸２１により内向きに取付けられ、支軸２
１の先端部は支持板１９に締着されている。また
案内溝１８′の上下端部にはそれぞれ係止板２２，
２２′が設けられている。

而して本体１側の固定転子１０および補助転子
１４が扉レール１８の案内溝１８′内に転動自在
に嵌合し、案内溝１８′上部の係止板２２により
扉２は本体１の固定転子１０により回転自在に支
持吊下されて本体１の戸口を閉じており、また扉
２上部の転子２０が本体１上部の断面上向きコ字
状の補強板２３と本体１の天板１ｂの間に装着さ
れた前上りの傾斜板２４に係止され、扉２の上方
への移動が抑止されている。

本考案の回転扉収納装置は上記の如き構造であ
るから、扉２を下縁の引手２′（第１図）により
前方へ引けば扉２は本体１の固定転子１０を支点
として上方へ回動し、ほぼ水平状態まで開くとき
は扉２の転子２０が本体レール３の切欠部８から
入り、レール底板３ｃに当接するので扉２を本体
１内に押込めば、扉２は上部の転子２０が本体レ
ール３の案内溝３′に嵌合、案内され、また本体
１の戸口においては扉レール１８が転子１０，１
４に支持され、円滑に移動して本体１内の上部に
収納される。この場合、扉レール下部の係止板２
２′を補助転子１４に係止せしめてストツパーと
してもよく、或は扉２の上縁を本体１の後板１ｃ
（第２図）に係止してもよい。また扉２を閉じる
には上記と反対の操作により扉２を本体１から引
出せば扉レール上部の係止板２２が本体の転子１
０に係止されて止まるので扉２を該転子１０を支
点として下方に回動すれば扉を閉じることができ
る。図において３a′，３b′は本体レールの上板部
３ａと内側板部３ｂの上記切欠部８にそれぞれ設
けた転子２０導入のための案内板である。

本考案は上述のように比較的簡単な構造で極め
て円滑に扉を開閉し得る実用的な効果を有してい
る。尚上記各転子１０，１４，２０等には滑子を
使用してもよい。また補助転子１４および取付板
１２はなくても前記とほぼ同様な効果を得ること
ができるが、この補助転子１４と、これを両側に
張出す作用をする連結板１７により、扉２の収納
或は引出時、ガタ付き等を防ぎ強固にこれを支持
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示し、第１図はキヤ
ビネツト本体の外観斜視図、以下拡大して示し、
第２図は縦断側面図、第３図は要部の縦断背面
図、第４図は同横断平面図、第５図は同分解斜視
図である。 １……キヤビネツト本体、２……扉、３……本
体レール、４，５……本体側部補強板、６，１６
……止めねじ、７……ナツト、９，１９……支持
板、１０，１４，２０……転子、１２……取付
板、１７……連結板、１８……扉レール、２２，
２２′……係止板、２３……本体上部補強板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) キヤビネツト本体１の戸口上部両側に転子１
   ０を設けるとともに同本体１の内側前後方向に
   本体レール３を固設し、上記本体１の戸口に配
   置した扉２の裏面両側には扉レール１８を縦設
   すると共に扉２の裏面上部には転子２０を設
   け、上記本体側転子１０を扉レール１８の案内
   溝１８′に回転自在に嵌合して該案内溝１８′上
   端の係合部材２２により扉２を上記転子１０に
   回動自在に支持吊下せしめて上記本体１の戸口
   を閉じ、該扉２を上方に回動して本体１内に押
   込むことにより、上記扉２の転子２０が上記本
   体レール３の案内溝３′に係合転動し、本体１
   の戸口においては上記扉レール１８が本体側転
   子１０に支持されて移動し収納し得るようにし
   てなるキヤビネツトにおける回転扉の収納装
   置。 (2) 上記本体側転子１０の支軸１１に取付板１２
   を回動自在に取付けてその端部に補助転子１４
   を設け、これを上記扉レール１８の案内溝１
   ８′に嵌合すると共に上記取付板１２に折曲片
   １２ｃを設け、これにその両端部を接続１６し
   た連結板１７をもつて上記本体１内両側の取付
   板１２，１２を連結してなる実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載のキヤビネツトにおける回
   転扉の収納装置。