JPH03162807A - パン製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、パン材料の混練行程を所定時間実行した後に
発酵行程及び焼き上げ行程を実行するようにしたパン製
造装置に関する。

（従来の技術） 近年、オーブン機能を備えた電子レンジにおいて、パン
製造装置を組込んだものが供されている。このものは、
所望量のパン材料（小麦粉，イースト菌及び水など）を
収容した容器を加熱室内にセットし、この状態で電子レ
ンジに設定されたパン製造コースを開始させると、次の
ようなパン製造のための各行程が自動的に実行されるよ
うになっている。

即ち、まず、パン生地を生成するために、容器の内底面
に配設された混練部材を電子レンジ本体側に設けられた
モータによって回転させるという混練行程が予め決めら
れた峙間行われる。次いで、例えばオーブン機能用のヒ
ータを小出力で駆動することによって、加熱室内ひいて
は容器内をイースト菌の発酵に適した温度に保持する発
酵行程が所定時間行われ、その後に前記ヒータを大出力
で駆動してパン生地を焼き上げる焼き上げ行程が行われ
る。

（発明が解決しようとする課題） ところで、従来のパン製造機能付き電子レンジでは、前
記混練行程の継続時間を、容器内に投入されたパン材料
の量の如何に拘らず一定の時間となるように制御してい
るため、次のような問題点があった。

即ち、パン材料が多い場合には、混練時間が不足気味と
なってパン生地中のグルテンの生成が不十分になる場合
があり、また、この逆にパン材料が少ない場合には、混
練時間が過剰気味となって、所ｍオーバーミキシングに
よるグルテン切れを来たす場合があり、このような各場
合には美味しいパンを得ることが困難になる。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、パン材料の混練行程を、その量の大小に関係なく
且つ面倒な操作を伴うことなく常に適正な時間だけ行う
ことができるパン製造装置を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、上記目的を達成するために、容器内に収容さ
れたパン材料の混練行程を所定時間実行した後に、発酵
行程及び焼き上げ行程を実行するようにしたパン製造装
置において、混練行程実行用のモータに流れる負荷電流
を検出する電流検出手段を設けた上で、その検出電流に
基づいて容器内のパン材料の量を判定すると共にその判
定結果量が多い場合ほど前記混練行程の尖行時間が長く
なるように制御する制御手段を設ける構成としたもので
ある。

（作用） 電流検出手段による検出電流、つまりモータに流れる負
荷電流は、混練行程の進行に応じたパン材料の弾力変化
に応じて次第に変化する性質があるが、このような負荷
電流の変化特性は、容器内に収容されたパン材料の量の
大小によっても影響を受けるものであり、容器内のパン
材料が多い場合ほどモータの負荷電流は高めに推移する
。具体的には、容器内のパン材料が比較的多い場合には
、混練行程開始後に一定時間が経過した時点の負荷電流
が相対的に高くなり、或は混練行程開始後に所定の負荷
電流が流れるまでの所要時間が相対的に短くなるなどの
性質がある。

制御手段は、斯様な電流変化特性を利用して容器内に収
容されたパン材料の量を判定するものであり、その判定
結果量が多い場合ほど前記混練行程の実行時間が長くな
るように制御する。この結果、混練行程の実行時間は、
容器内のパン材料の量に応じた適正な時間となるように
自動的に変化されるようになる。

（実施例） 以下、本発明をパン製造機能付きの電子レンジに適用し
たー実施例について図面を参照しながら説明する。

まず、電子レンジの全体構或を示す第２図において、本
体１は、外箱２と内箱３とから構成され、内箱３の内部
は扉４によって開閉される加熱室５とされている。また
、外箱２内には、内箱３と隣接するようにして機械室６
が形成されていると共に、この機械室６の前面部分に操
作パネル７が設けられている。

上記加熱室５の底部には、通常の電子レンジ機能を利用
する場合には、ターンテーブル（図示せず）が装着され
るものであるが、パン製造機能を利用する場合には、内
部に収容したパン材料の混練から焼き上げまでを連続し
て行うための容器８が装着される。容器８の底部には、
混練部材たるインペラ８ａが回転可能に配設されており
、このインベラ８ａは、機械室６内のモータ９によって
回転伝達機構１０を介して回転駆動されるようになって
いる。尚、この実施例では、容器８にて１〜２斤のパン
を焼き上げ得る構成としている。

加熱室５の奥部には、多数の通気孔１１ａを有したパネ
ル１１により区切られた空間部が形戊されており、この
空間部にはオーブン機能時に熱風加熱を行うためのヒー
タ１２及びコンペクションファン１３が配置されている
。コンペクションファン１３は、外箱２の背面に設けら
れたファンモータ１４の回転軸に装着されており、この
回転軸にはファンモータ１４の冷却ファン１４ａも装着
されている。

機械室６には、加熱室５内にマイクロ波を供給するため
のマグネトロン１５，その電源を構成する高圧トランス
１６及び高圧コンデンサ１７の他に、マグネトロン冷却
用ファン装置（図示せず）などが設けられている。

上述のような電子レンジの電気的構成の概略は第１図に
示す通りである。

即ち、第１図において、交流電源１８の両端に接続され
る端子１８ａ，１８ｂは、一方の端子１８ａがヒューズ
１９，常閉形の熱動スイッチ２０及び扉４を開放したと
きにオフされる扉スイッチ２１を介して電源ライン２２
に接続され、他方の端子１８ｂが扉４を開放したときに
オフされる扉スイッチ２３を介して電源ライン２４に接
続されている。そして、これら、電源ライン２２及び２
４間には、扉４の開放時にオンされるモニタスイッチ２
５が接続されている。

電源ライン２２及び２４間には、前記高圧トランス１６
の一次側コイル１６ａが切換形のリレースイッチ２６の
接点（Ｃ−ａ）間を介して接続されている。この高圧ト
ランス１６の二次側コイル１６ｂには、高圧ダイオード
２７及び前記高圧コンデンサ１７が倍電圧整流回路を構
成するように接続されており、その整流回路の出力端子
は、マグネトロン１５のアノード及び接地端子に接続さ
れている。また、斯かるマグネトロン１５のヒータは、
高圧トランス１６の二次側コイル１６ｃから通電される
ように接続されている。

尚、上記リレースイッチ２６は、通常の電子レンジ機能
が選択された場合に接点（ｃ−ａ）間オン状態に切換え
られ、オーブン機能及びパン製造機能が選択された各場
合に接点（ｃ−ｂ）間オン状態に切換えられるものであ
る。

しかして、前記ヒータ１２及びファンモータ１４は、電
源ライン２２．２４間からリレースイッチ２８及び前記
リレースイッチ２６の接点（ｃ　−ｂ）間を介して通電
されるように接続されている。

また、前記図示しないターンテーブル及びマグネトロン
冷却用ファン装置の各駆動モータ２９及び３０は、電源
ライン２２．２４間にリレースイッチ３１を介して接続
されている。

前記インペラ８ａ駆動用のモータ９は、正逆回転可能に
設けられており、その正回転用及び逆回転用の各端子が
夫々リレースイッチ３２及び３３を介して電源ライン２
２に接続されていると共に、共通端子が電源ライン２４
に接続されている。また、加熱室５内を照明するための
ランブ３４は、電源ライン２２．２４間にリレースイッ
チ３５を介して接続されている。

そして、モータ９の共通端子側の通電路には、そのモー
タ９に流れる負荷電流１ａを検出するための電流検出手
碌たる変流器３６が介在されており、その変流器３６に
よる検出信号は制御手段たる加熱制御回路３７に与えら
れるようになっている。

上記加熱制御回路３７は、マイクロコンピュータを含ん
で構成されたもので、変流器３６からの検出信号の他に
前記操作パネル７に設けられたキースイッチ群３８から
の信号を受けるようになっており、それらの入力信号及
び予め記憶したプログラムに基づいて、前記各リレース
イッチ２６．２８．３１，３２，３３．３５を選択的に
動作させることにより、電子レンジ機能，オーブン機能
及びパン製造機能の制御を行うと共に、これらの制御に
関連してブザー３９による報知動作及び操作バネル７上
の表示器４０による表示動作も制御するようになってい
る。尚、加熱制御回路３７の１！源は、交流電源１８か
ら降圧トランス４１を介して供給されるようになってい
る。

ここで、加熱制御回路３７による制御動作のうち、電子
レンジ機能及びオーブン機能の制御動作は、本発明の要
旨に直接的な関係がないと共に良く知られたものである
から、その説明を省略することにし、以下においてはパ
ン製造機能の制御内容並びにこれに関連した作用につい
て第３図及び第４図も参照して説明する。

今、パン製造を行う場合には、容器８を加熱室５の底部
に装着し、その容器８内に所望量のパン材料（小麦粉，
イースト菌及び水など）を収容し、キースイッチ群３８
によりパン製造機能を選択操作してパン製造を開始させ
る。

すると、加熱制御回路３７にあっては、リレースイッチ
２６を接点（ｃ−ｂ）間オン状態に切換えた上で、リレ
ースイッチ３２．３３の一方をオンさせると共に、リレ
ースイッチ３５をオンさせる。すると、リレースイッチ
３５のオンに応じてランブ３４が点灯して加熱室５内が
照明されると共に、リレースイッチ３２若しくは３３の
オンに応じてモータ９が駆動され、これによりインペラ
８ａが回転されて一次混練行程が開始される。尚、この
一次混練行程においては、例えばリレースイッチ３２．
３３を所定周期でオンさせることによりインペラ８ａを
正逆回転させ、以て容器８のコーナ一部分に小麦粉が水
と混ぜ合わされることなく付着したままとなる事態を防
止するようにしている。

このような一次混練行程は、予め設定された一定時間だ
け行われるものであり、一定時間経過後には、リレース
イッチ３２．３３を所定時間だけオフ状態に保持し、こ
れによりインベラ８ａによる混練動作を停止させたねか
し行程を実行する。

斯かるねかし行程時間が経過したときには、加熱制御回
路３７は、例えばリレースイッチ３２をオンさせるもの
であり、これによりモータ９が再駆動されて二次混練行
程が開始される。そして、加熱制御回路３７は、このよ
うな二次混練行程の開始後に一定時間Ｔが経過したとき
に、変流器３６の出力信号により示されるモータ９の負
荷電流Ｉａに基づいて容器内のパン材料の量を判定する
。

具体的には、第３図に示すように、モータ９に流れる負
荷電流１ａは、混練行程の進行に応じたパン材料の弾力
変化に応じて次第に上昇する性質があるが、このような
負荷電流１ａの変化特性は、容器８内に収容されたパン
材料の量の大小によっても影響を受ける。具体的には、
容器８内のパン材料が相対的に多い場合には、負荷電流
１ａは第３図に二点鎖線で示すように高めに推移する。

また、容器８内のパン材料が相対的に少ない場合には、
負荷電流１ａは第３図に実線で示すように低めに推移し
、パン材料が中程度の場合には、第３図に一点ｍ線で示
すように上記各場合の中間を推移する。

従って、二次混練行程開始後に一定時間Ｔが経過した時
点の負荷電流１ａの大きさに基づいて、容Ｗ８内のパン
材料の量を判定できるものであり、加熱制御回路３７は
、斯かる判定を予め記憶した負荷電流データと変流器３
６により検出した負荷電流１ａとの比較に基づいて行う
と共に、その判定結果を例えば「２斤Ｊ，ｒｌ．５斤」
，「１斤」の３段階に区分して記憶する。

そして、加熱制御回路３７は、このように判定シタパン
材料の量に基づいて、二次混練行程の実行時間、並びに
その後に行われる発酵行程及び焼き上げ行程の実行時間
を変更する。具体的には、前述のように判定したパン材
料の量が多い場合ほど上記二次混練行程．発酵行程及び
焼き上げ行程の実行時間が長くなるように変更するもの
であり、第４図に示すように、判定量が「１．５斤」の
場合についての各行程の実行基準時間ｔ１，ｔ２，ｔ３
を予め設定しておき、この基準時間ｔ１，ｔ２，ｔ３に
対して、判定量に応じた補正時間α，β，γを加算若し
くは減算するようにしている。

この結果、二次混練行程，発酔行程及び焼き上げ行程の
実行時間は、容器８内のパン材料の量に応じた適正な時
間となるように自動的に変化されるようになり、結果的
に常に美味しいパンを焼き上げることができる。

尚、加熱制御回路３７は、発酵行程時においては、リレ
ー２８を十分に小なるデューティ比にてオンさせること
によりヒータ１２を小出ノコで発熱させ、また、焼き上
げ行程時においては、リレー２８を連続的にオンさせる
ことによりヒータ１２を大出力で発熱させるようになっ
ている。

尚、上記実施例では、容器８内のパン材料の量を判定す
るのに、二次混練行程開始後に一定侍間Ｔが経過した時
点の負荷電流Ｉａの大きさを利用するようにしたが、こ
れに限らず、例えば二次混練行程開始後に負荷電流１ａ
の大きさが一定値に達するまでの時間の長短を利用した
り、或は二次混練行程開始後における負荷電流１ａの上
昇勾配（微少単位時間当りの変化ｆｆｉ）を利用しても
同様の効果が得られるものである。

また、上記実施例では、パン材料の量の判定結果に基づ
いて二次混練行程，発酵行程及び焼き上げ行程の各実行
時間を変更するようにしたが、少なくとも混練行程の実
行時間を変更する構成とすれば良いものである。さらに
、上記実施例では、電流検出手段として変流器３６を利
用するようにしたが、他の電流検出手段を用いても良い
ものである。加えて、上記丈施例では、オーブン機能及
びパン製造機能のためにコンペクションファン１３を利
用した熱風加熱方式を採用したが、これに限られないこ
とは勿論である。

［発明の効果］ 本発明によれば以上の説明によって明らかなように、容
器内のパン材料の量を混練部材駆動用モータの負荷電流
に基づいて判定すると共に、その判定結果に応じて混練
行程の実行時間を自動的に変化させる構成としたので、
パン材料の混練行程を、その量の大小に関係なく且つ面
倒な操作を伴うことなく常に適正な時間だけ行うことが
できるという優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明をパン製造機能付き電子レンジに適用した
ー実施例を示すもので、第１図は電気回路構成図、第２
図は電子レンジの横断平面図、第３図は作用説明用の電
流変化特性図、第４図は、制御手段による制御内容を示
す図である。 図中、５は加熱室、８は容器、８ａはインペラ（混練部
材）、９はモータ、１２はヒータ、１５はマグネトロン
、３６は変流器（電流検出手段）、３７は加熱制御回路
（制御手段）を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、容器内に収容されたパン材料をモータにより駆動さ
   れる混練部材によって混練するように構成され、その混
   練行程を所定時間実行した後に発酵行程及び焼き上げ行
   程を実行するようにしたものにおいて、前記モータに流
   れる負荷電流を検出する電流検出手段と、その検出電流
   に基づいて前記容器内のパン材料の量を判定すると共に
   その判定結果量が多い場合ほど前記混練行程の実行時間
   が長くなるように制御する制御手段とを設けたことを特
   徴とするパン製造装置。