JPH03162400A - 産業車両の作動器制御装置 - Google Patents

産業車両の作動器制御装置

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JPH03162400A
JPH03162400A JP30279789A JP30279789A JPH03162400A JP H03162400 A JPH03162400 A JP H03162400A JP 30279789 A JP30279789 A JP 30279789A JP 30279789 A JP30279789 A JP 30279789A JP H03162400 A JPH03162400 A JP H03162400A
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Katsuhiko Abe
克彦 阿部
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、高所作業車等の産業車両においてブーム等
の作業用部材を駆動させるための作動器(シリンダ等の
アクチュエータ)を制御する作動器制御装置に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、産業車両として、例えば高所作業車においては、
先端に作業台を取り付けたブーム等の作業用部材を備え
、そのブームを伸縮させたり、起伏・倒伏させたりする
ことにより、作業台を移動させるようになっている。こ
のブームは、例えば作動油等の作動流体の供給に基づい
て作動する油圧式の伸縮用シリンダによって伸縮される
と共に、同じく油圧式の起伏用シリンダによって起伏・
倒伏される。又、作業台にはブームの動きを指示するた
めに操作される、つまりは各シリンダの作動を指示する
ために操作される伸縮操作レバー及び起伏操作レバー等
の操作手段が設けられ、それら操作レバーの操作量に応
じて各シリンダの作動を制御する制御装置が設けられて
いる。即ち、この制御装置は、各操作レバーの操作量に
応じた指令値を割り出し、その指令値に基づいて各シリ
ンダ毎に設けられた作動流体調節用の制御バルブを駆動
制御し、各シリンダへの作動油の供給量を調節して各シ
リンダの作動速度を制御するようになっている(例えば
、特開昭61−22980号公報の「産業車両における
駆動機器制御装置」に開示されている)。
又、ブームの伸縮位置の上限及び下限、即ちストローク
エンドに達する際の衝撃を緩和するために、そのストロ
ークエンド付近で伸縮用シリンダの作動速度を予め定め
られた所定の低速度に抑えるべく、制御装置から制御バ
ルブへ予め定められた低速指令値を出力して駆動制御す
るようにした技術も提案されている(例えば、特開昭6
2−157200公報に開示された「高所作業車のブー
ムストロークエンド衝撃緩和装置」)。
[発明が解決しようとする課題コ ところが、前記従来の各技術では、制御バルブにおいて
、制御装置からの同じ指令値に対する制御特性に、即ち
ある指令値に対するバルブ開度量に製品上の多少のバラ
ツキがあった。このため、異なる車両毎で、制御装置か
らの同じ指令値に対する制御バルブの開度量が若干異な
ることになり、各シリンダの作動速度、延いてはブーム
の伸縮、起伏・倒伏の速度等に差が生じることになった
つまりは、異なる車両毎で、操作手段の操作に対するブ
ームの作動速度に差(癖)が生じ、各車両毎で操作フィ
ーリングに違和感が伴うことになった。
又、同一の車両においても、各操作手段の操作量に対す
る制御バルブの開度量に差があるため、複数の操作手段
の間でそれらの操作量に対する制御バルブの開度量を同
じにすることができず、各操作手段を同じフィーリング
で操作することができないという場合があった。
そこで、上記のような制御バルブにおける制御特性のバ
ラツキを解消するために、制御装置のトリマ調整等を行
うことによって制御装置と制御バルブとの間のマッチン
グ調整を行うことも考えられるが、その調整自体が面倒
なものであり容易に行うことができなかった。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって
、その第1の目的は、シリンダ等の作動器の作動速度を
調節するために設けた制御バルブ等の流体量調節手段に
おける制御特性のバラツキに対応して、異なる車両毎で
操作手段の同じ操作量に対する作動器の作動速度を均等
なものに調整することが可能で、かつ同一の車両におい
ても各操作手段の同じ操作量に対する作動器の作動速度
を均等なものに調整することが可能で、しかもその調整
を容易に行うことが可能な産業車両の作動器制御装置を
提供することにある。
又、第2の目的は、シリンダ等の作動器の作動速度を調
節するために設けた制御バルブ等の流体量調節手段にお
ける制御特性のバラツキに対応して、異なる車両毎で作
動器の作動を指示するために操作手段が操作されたとき
に、作動器の作動速度を予め定められた同じ目標速度に
近付けることが可能で、しかもその調整を容易に行うこ
とが可能な産業車両の作動器制御装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 上記第1の目的を達成するために、第1の発明において
は、作業用部材を駆動させるために作動流体の供給に基
づいて作動する作動器と、作動器の作動速度を調節する
ためにその作動器への作動流体供給量を調節する流体量
調節手段と、作動器の作動を指示するために操作される
操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、操作手
段の操作量に相対して流体量調節手段の調節量を指令す
るための指令値を指令値データとして予め記憶した指令
値データ記憶手段と、操作手段が操作されたときに、操
作量検出手段の検出値に対応する指令値を指令値データ
から割り出し、その指令値に基づいて流体量調節手段を
駆動制御する駆動制御手段とを備えた産業車両の作動器
制御装置において、作動器の作動量を検出する作動量検
出手段と、その作動量検出手段の検出値に基づいて作動
器の実際の作動速度を割り出す速度割り出し手段と、流
体量調節手段への指令値に相対する作動器の作動速度を
速度データとして予め記憶した速度データ記憶手段と、
指令値の初期設定を指示するために操作される設定手段
と、その設定手段が操作されたときに、速度データから
割り出される作動速度と速度割り出し手段にて割り出さ
れる実際の作動速度との偏差を算出し、その偏差に基づ
いて駆動制御手段から流体量調節手段への指令値を変更
設定する指令値変更設定手段とを備えている。
又、上記第2の目的を達成するために、第2の発明にお
いては、作業用部材を駆動させるために作動流体の供給
に基づいて作動する作動器と、作動器の作動速度を調節
するためにその作動器への作動流体供給量を調節する流
体量調節手段と、作動器の作動を指示するために操作さ
れる操作手段と、操作手段が操作されたときに、作動器
の作動速度を予め定められた目標速度にするために所定
の指令値に基づいて流体量調節手段を駆動制御する駆動
制御手段とを備えた産業車両の作動器制御装置において
、作動器の作動量を検出する作動量検出手段と、その作
動量検出手段の検出値に基づいて作動器の実際の作動速
度を割り出す速度割り出し手段と、指令値の初期設定を
指示するために操作される設定手段と、その設定手段が
操作されたときに、速度割り出し手段にて割り出される
実際の作動速度を目標速度に近付けるために駆動制御手
段から流体量調節手段への指令値を変更設定する指令値
変更設定手段とを備えている。
[作用コ 上記第lの発明の構成によれば、設定手段か操作される
ことにより、駆動制御手段からの指令値の初期設定が指
示される。この状態において、操作手段が操作されて作
動器の作動が指示されることにより、駆動制御手段は操
作量検出手段の検出値に対応する指令値を指令値データ
記憶手段に記憶されている指令値データから割り出し、
その割り出した指令値に基づいて流体量調節手段を駆動
ii11 mする。これによって、作動器への作動流体
供給量が調節されて作動器の作動速度か制御され、それ
に応じて作業用部材が駆動制御される。
このとき、作動量検出手段は作動器の作動量を検出し、
その検出値に基づき、速度割り出し手段は作動器の実際
の作動速度を割り出す。そして、指令値変更設定手段は
速度データ記憶手段に記憶されている速度データから割
り出される作動速度と、速度割り出し手段にて割り出さ
れる実際の作動速度との偏差を算出し、その偏差に基づ
いて駆動制御手段から流体量調節手段への指令値を変更
設定する。
これによって、個々の流体量調節手段における制御特性
のバラツキに対応して、作動器の作動速度か操作手段の
操作量に相対して予め定められた速度に調整され、異な
る車両毎で、操作手段の操作量に対する作業用部材の駆
動速度が均等なものに調整される。加えて、同一の車両
においても複数の操作手段に対応して複数の作動器及び
複数の置体量調節手段が設けられている場合には、各操
作手段毎でその操作量に相対する作動器の作動速度が均
等なものに調整される。
又、上記第2の発明の構或によれば、設定手段が操作さ
れることにより、駆動制御手段からの指令値の初期設定
が指示される。この状態において、操作手段が操作され
て作動器の作動が指示されることにより、駆動制御手段
は所定の指令値に基づいて流体量調節手段を駆動制御し
、これによって作動器の作動速度が制御され、それに応
じて作業用部材が駆動制御される。
このとき、作動量検出手段は作動器の作動量を検出し、
その検出値に基づき、速度割り出し手段は作動器の実際
の作動速度を割り出す。そして、指令値変更設定手段は
速度割り出し手段にて割り出される実際の作動速度を目
標速度に近付けるために駆動制御手段から流体量調節手
段への指令値を変更設定する。
これによって、個々の流体量調節手段における制御特性
のバラツキに対応して、作動器の作動速度が予め定めら
れた速度に調整され、異なる車両毎で、作業用部材の駆
動速度が均等なものに凋整される。
[第i実施例1 以下、上記第1の発明を高所作業車に具体化した第1実
施例を第1図〜第6図に基づいて詳細に説明する。
第2図に示すように、高所作業車1の車体フレーム2に
は、走行用油圧モータ3が設けられ、同モータ3が駆動
されることによって高所作業車1の走行移動が行われる
。又、車体フレーム2上には旋回座ベアリング4が設け
られ、その旋回座ベアリング4に対して旋回台5が水平
方向へ旋回可能に取り付けられている。この旋回台5に
は旋回用油圧モータ6が設けられ、同モータ6が駆動さ
れることによって旋回台5の旋回が行われる。
旋回台5には、アウターブーム7とインナーブーム8と
からなる作業用部材としてのブーム9が設けられている
。即ち、旋回台5にはアウターブーム7の基端部が上下
方向へ回動可能、即ち起伏・倒伏可能に支持され、その
アウターブーム7と旋回台5との間には、図示しない油
圧ポンプから供給される作動油の供給に基づいて作動す
る作動器としての起伏用シリンダ10が設けられている
そして、その起伏用シリンダ10が作動することによっ
てアウターブーム7の起伏・倒伏が行われる。又、アウ
ターブーム7の先端側には、インナーブーム8が出没可
能に支持され、アウターブーム7内には、同じく前記油
圧ポンプから供給される作動油の供給に基づいて作動す
る作動器としての伸縮用シリンダ1lが設けられている
。そして、この伸縮用シリンダ1lが作動することによ
ってアウターブーム7に対してインナーブーム8が出没
され、ブーム9の伸縮が行われる。
起伏用シリンダIOには、アウターブーム7の起伏角θ
に対応する起伏用シリンダ10の伸縮量、即ち作動量を
検出する作動量検出手段としての起伏角センサ21が取
り付けられている。又、伸縮用シリンダ11には、ブー
ム9全体の長さ(ブーム長)Lに対応する伸縮用シリン
ダ11の伸縮量、即ち作動量を検出する作動量検出手段
としてのブ一ム長センサ22か取り付けられている。こ
の実施例では、起伏角センサ2l及びブーム長センサ2
2のそれぞれがポテンショメー夕により構成されている
インナーブーム8の先端部には、ブラケットl2を介し
て作業台l3が回動可能に連結保持されている。この作
業台l3はブラケット{2に設けられた図示しない水平
保持用シリンダの作動に基つき、ブーム9の起伏・倒伏
の状態に係わりなく常に水平状態に保持されるようにな
っている。
又、作業台l3上にはコントロールパネルl4が設けら
れている。このコントロールパネル14には、アウター
ブーム7の起伏角θを調節すべく起伏用シリンダ10の
作動を指示するために操作される操作手段としての起伏
操作レバー15、インナーブーム8の伸縮量を調節すべ
く伸縮用シリンダ11の作動を指示するために操作され
る操作手段としての伸縮操作レバー16、旋回台5の旋
回を調節すべく旋回用油圧モータ6の作動を指示するた
めに操作される旋回操作レバーl7、この高所作業車1
の走行移動量を調節すべく走行用油圧モータ3の作動を
指示するために操作される走行操作レバーl8、更には
各種スイッチ類かそれぞれ設けられている。
起伏操作レバーl5は中立位置から前方へ倒すことによ
り起伏用シリンダIOの伸長を指示し、逆に手前へ倒す
ことにより同シリンダlOの収縮を指示する。又、伸縮
操作レバー16は中立位置から前方へ倒すことにより伸
縮用シリンダ11の伸長を指示し、逆に手前へ倒すこと
により同シリンダ11の収縮を指示する。更に、旋回操
作レバ−17は中立位置から前方へ倒すことにより旋回
用油圧モータ6の正転を指示し、逆に手前へ倒すことに
より同モータ6の逆転を指示する。又、走行操作レバー
l8は中立位置から前方へ倒すことにより走行用油圧モ
ータ3の正転を指示し、逆に手前へ倒すことにより同モ
ータ3の逆転を指示する。
次に、上記のように構或した高所作業車1において、前
記走行用油圧モータ3、旋回用油圧モータ6、起伏用シ
リンダIO及び伸縮用シリンダ1lを油圧によって作動
制御するための電気的構成を第1図のブロック図に従っ
て説明する。
操作量検出手段としの起伏操作量センサ23、同じく操
作量検出手段としての伸縮操作量センサ24、更に旋回
操作量センサ25及び走行操作量センサ26はそれぞれ
ポテンショメー夕よりなり、前記各操作レバー15〜1
8の操作量を検出し、それらの操作量に対応する信号を
出力する。又、前記起伏角センサ21及びブーム長セン
サ22は、それぞれ起伏角θに対応した作動量及びブー
ム長Lに対応した作動量を検出し、それらの検出値に対
応する信号を出力する。
そして、起伏角センサ21,ブーム長センサ22及び各
操作量センサ23〜26から出力された信号は、信号選
択用のマルチプレクサ27及びアナログ・デジタル変換
用のA/Dコンバータ28を介して入出力ポート29に
入力される。
又、起伏用シリンダ10及び伸縮用シリンダ11の作動
速度に関する切期設定モードにするためにオン・オフ操
作される設定手段とての初期設定スイッチ30は、その
オン・オフ信号を入出力ポート29に出力する。
駆動制御手段、速度割り出し手段及び指令値変更設定手
段としてのマイクロコンピュータ3lは中央処理装置(
CPU)32、所定の制御プログラム等を予め記憶した
読み出し専用メモリ(ROM)33、CPU3 2の演
算結果等を一時記憶する指令値データ記憶手段及び速度
データ記憶手段としての不揮発性メモリ34等と、これ
ら各部と前述したマルチプレクサ27、A/Dコンバー
タ28及び入出力ポート29等とをバス等によって接続
した論理演算回路として構成されている。
マルチプレクサ27は起伏角センサ2l、ブーム長セン
サ22及び各操作量センサ23〜26の出力信号の中か
らCPU3 2の指令に基づいて所定の一つの信号をそ
の時々に選択し、A/Dコンバータ28へ出力する。そ
して、A/Dコンバータ28はマルチプレクサ27から
出力されるアナログ値をデジタル値に変換して人出力ポ
ート29を介してCPU32へ出力する。
CPU32はカウンタを備えたものである。又CPU3
 2はROM33に記憶された所定の制御プログラムに
基づいてブーム9の伸縮及び起伏・倒伏等のための処理
を含む各種演算処理を実行する。そして、CPU3 2
は前記各センサ21,22及び各操作量センサ23〜2
6にこの順序で1〜6の順序を設定し、その順序に基づ
いてマルチプレクサ27を介して各センサ21,22及
び各操作量センサ23〜26の出力信号を選択して読み
出し、その出力信号に基づいてアウターブーム7の起伏
角θ、ブーム長L及び各操作レバーl5〜18の操作量
をそれぞれ割り出す。更に、CPU32はその演算処理
結果を不揮発性メモリ34に一時記憶する。
又、不揮発性メモリ34には、第5図に実線で示す基準
グラフLOのように、各操作レバー15〜l8に対応し
て、レバー操作量に対するバルブ指令値を定めた指令値
データとしてのマップがそれぞれ記憶されている。更に
、不揮発性メモリ34には、第6図に実線で示す特性グ
ラフAOのように、バルブ指令値に対する起伏用シリン
ダlO及び伸縮用シリンダ1lの作動速度、即ち伸長速
度・収縮速度(ここでは、バルブ開度量として表されて
いる)を定めた速度データとしてのマップかそれぞれ記
憶されている。
CPU3 2は入出力ポート29を介して各駆動回路3
5,36,37,:L8,39.40へ制御信号を出力
する。この信号は、前述したように不揮発性メモリ34
に記憶されたレバー操作量に対するバルブ指令値を定め
た各マップを参照し、各操作レバー15〜l8の操作量
に応じて割り出されたバルブ指令値である。そして、そ
のバルブ指令値に基づき、伸縮用シリンダl1への作動
油供給量を調節する流体量調節手段としての伸長用バル
ブ41及び収縮用バルブ42、起伏用シリンダ10への
作動油供給量を調節する流体量調節手段としての起伏用
バルブ43及び倒伏用バルブ44、更には走行用バルブ
45及び旋回用バルブ46がそれぞれ駆動制御される。
従って、伸長用バルブ41及び収縮用バルブ42の開度
量がそれぞれ制御されることにより、伸縮用シリンダ1
Iへの作動曲供給量が調節されて同シリンダitの作動
速度が調節され、ブーム9の伸縮速度が制御される。又
、起伏用バルブ43及び倒伏用バルブ44の開度量がそ
れぞれ制御されることにより、起伏用シリンダ10への
作動油供給量が調節されて同シリンダ10の作動速度が
調節され、ブーム9の起伏・倒伏の速度が制御される。
更に、走行用バルブ45の開度量が制御されることによ
り、走行用油圧モータ3への作動油供給量が調節されて
同モータ3の回転速度が調節され、車両の移動速度が制
御される。更に又、旋回用バルブ46の開度量が制御さ
れることにより、旋回用曲圧モータ6への作動油供給量
が調節され、旋回台5の旋回速度が制御される。
そして、前述した各バルブ41〜46には、マイクロコ
ンピュータ3lからのバルブ指令値に対する制御特性、
即ちある指令値に対するバルブ開度量の関係において、
異なる車両毎で第6図に示すような製品上の多少のバラ
ッキがある。従って、異なる車両毎で、マイクロコンピ
ュータ3Iからのバルブ指令値に対する各バルブ41〜
46の開度量が若干異なることになり、走行用油圧モー
タ3、旋回用油圧モータ6、起伏用シリンダ1o及び伸
縮用シリンダ11の作動速度、延いては車両の走行速度
、旋回台5の旋回速度、或いはブーム9の伸縮、起伏・
倒伏の速度等に差が生じることになる。
そこで、この実施例では、高所作業車1として特に重要
なブーム9の動きに係わる伸長用バルブ41、収縮用バ
ルブ42、起伏用バルブ43及び倒伏用バルブ44の制
御特性のバラッキに対処するために、車両製造時に各バ
ルブ指令値の初期設定を行うようになっている。
以下に、マイクロコンピュータ31が実行する初期設定
の処理動作について第3図のフローチャートに従って説
明する。
この初期設定は車両完成時に行うものであって、初期設
定スイッチ3oをオン操作すると、マイクロコンピュー
タ3lの処理が初期設定モードへ移行する。
そして、この初期設定モードではステップ100,12
0,140,160において起伏操作レバー15又は伸
縮操作レバーl6が操作されて伸縮操作量センサ24又
は起伏操作量センサ23からの信号がブーム伸長の指示
か、ブーム収縮の指示か、ブーム起伏の指示か、或いは
ブーム倒伏の指示かをそれぞれ判断する。
そして、例えばステップl00において、ブーム伸長で
ある場合には、伸長用バルブ4lの制御特性の調整を行
うべく、ステップ101へ移行する。
ステップ101において、伸縮操作量センサ24の検出
信号から伸縮操作レバー16の操作量を割り出し、次い
でステップ102において、第5図に実線で示すマップ
の基準グラフLOを参照して、その割り出したレバー操
作量に対するバルブ指令値を割り出して出力する。
次に、ステップ103において、初期設定の開始フラグ
が有るか否かを判断し、この段階では開始フラグが無い
ので、ステップ104において、開始フラグをセットし
、次いでステップ105において、ブーム長センサ22
の検出信号に基づきその時のブーム長Lを割り出し、再
びステップl00へ戻ってステップ100〜103の処
理を繰り返す。
そして、ステップ103において、今度は開始フラグが
セットされているので、ステップ106へ移行し、同ス
テップ106においてカウンタの値をrl」だけ加算す
る。次に、ステップ107において、カウンタの値が予
め定められた目標値αに達したか否かを判断し、目標値
αに達していない場合はステップl00に戻ってステッ
プ100〜103,106,107の処理を繰り返す。
その結果、ステップ107において、カウンタの値が目
標値αに達すると、ステップ108において、ブーム長
センサ22の検出信号に基づきその時のブーム長Lを割
り出し、次いでステップl09において、前記ステップ
105,108で割り出したブーム長Lと前記カウンタ
の値とに基づきブーム9の伸長速度を割り出す。
次に、ステップ110において、レバー操作量に応じて
出力されたバルブ指令値に対する伸長速度について、不
揮発性メモリ34に予め記憶されている第6図に実線で
示すマップの特性グラフAOに基づいて割り出した値と
、前記ステップl09にて割り出した伸長速度との偏差
を算出する。
続いて、ステップ111において、その算出した速度偏
差に対応する分だけバルブ指令値を変更して設定する。
即ち、第5図に実線で示す基準グラフLOにおいて、レ
バー操作量のある値XOに対するバルブ指令値が値YO
である場合に、前記算出した速度偏差に対応する分だけ
基準グラフLOを上下へ平行移動し、その平行移動した
修正グラフに従ってバルブ指令値を決定する。
例えば、レバー操作量の値XOに対して、ブーム9の伸
長速度が設定値よりも遅い場合には、前記速度偏差に対
応する分だけ基準グラフLOを上方へ平行移動した修正
グラフLlに従って、バルブ指令値の値Y1を決定する
従って、当初は第6図に実線で示す特性グラフAOを前
提として、値YOのバルブ指令値に対して値Zlの伸長
速度、即ちバルブ開度量が得られるものとしていたのに
対し、実際には別の特性グラフA1に従って値Zlより
も小さい値ZOのバルブ開度量しか得られなかったもの
が、その別の特性グラフAtに応じてバルブ指令値が値
Ylに変更設定され、目標とする値Z1に相当するバル
ブ開度量に変更設定される。つまり、個々の伸長用バル
ブ4lの制御特性のバラツキに合わせて、伸縮用シリン
ダ11の伸長速度、延いてはブーム9の伸長速度がレバ
ー操作量の値xOに対応して予め定められた値になるよ
うに調整される。
その後、ステップ112において、開始フラグをリセッ
トし、次いでステップ113においてカウンタをリセッ
トして、その後の処理を一旦終了する。
一方、ステップ120において、ブーム収縮である場合
には、収縮用バルブ42の制御特性の調整を行うべくス
テップ121へ移行する。
そして、それ以降のステップ121〜ステップ133の
処理では、前述したブーム伸長の場合のステップ101
〜ステップ113の処理に準ずる処理を行い、特に異な
る処理としてステップl29においては、前記ステップ
109でブーム9の伸長速度を割り出したのに対し、ブ
ーム9の収縮速度の割り出しを行う。
従って、このブーム収縮の場合においても、個々の収縮
用バルブ42の制御特性のバラツキに合わせて、伸縮用
シリンダ1lの収縮速度、延いてはブーム9の収縮速度
がレバー操作量に応じて予め定められた値になるように
調整される。
又、ステップ140において、ブーム起伏である場合に
は、起伏用バルブ43の制御特性の調整を行うべくステ
ップ141へ移行する。
そして、それ以降のステップ141〜ステップ153の
処理では、前述したブーム伸長の場合のステップ101
〜ステップ113の処理に準ずる処理を行い、特に異な
る処理としてステップl45,148においては、前記
ステップ105、108でブーム長Lを割り出したのに
対し、ブーム9の起伏角度θの割り出しを行い、ステッ
プi49においては、前記ステップ109でブーム9の
伸長速度を割り出したのに対し、ブーム9の起伏速度の
割り出しを行う。
従って、このブーム起伏の場合においても、個々の起伏
用バルブ43の制御特性のバラッキに合わせて、起伏用
シリンダ■0の伸長速度、延いてはブーム9の起伏速度
がレバー操作量に応じて予め定められた値になるように
調整される。
一方、ステップ160において、ブーム(至)I伏であ
る場合には、倒伏用バルブ.1・1の制御特性の調整を
行うべくステップ161へ移行する。
そして、それ以降のステップ161〜ステップ173の
処理では、前述したブーム起伏の場合のステップ141
〜ステップ1. 5 3の処理に準ずる処理を行い、特
に異なる処理としてステップl69においては、前記ス
テップ149でブーム9の起伏速度を割り出したのに対
し、ブーム9の倒伏速度の割り出しを行う。
従って、このブーム倒伏の場合においても、個々の倒伏
用バルブ44の制御特性のバラツキに合わせて、起伏用
シリンダIOの収縮速度、延いてはブーム9の倒伏速度
かレバー操作量に応じて予め定められた値になるように
調整される。
以上のように、伸長用バルブ41、収縮用バルブ12、
起伏用バルブ43及び例伏用バルブ44について、それ
らの制御特性のバラツキに対処するための調整を完了し
た後、初期設定スイッチ30をオフ操作すると、マイク
ロコンピュータ31の処理が初期設定モードから通常モ
ードに戻る。
ここで、通常モードの処理について第4図に示すフロー
チャートに従って説明すると、先ずステップ201にお
いて伸縮操作量センサ24の検出信号に基づいて伸縮操
作レバー16の操作量を割り出し、ステップ202にお
いて起伏操作量センサ23の検出信号に基づいて起伏操
作レバー15の操作量を割り出し、ステップ203にお
いて旋回操作量センサ25の検出信号に基づいて旋回操
作レバー17の操作量を割り出し、同様にステップ20
4において走行操作量センサ26の検出信号に基ついて
走行操作レバー18の操作量を割り出す。
次に、ステップ205において前記ステップ20Iにて
割り出した伸縮操作レバー16の操作量に対するバルブ
指令値を伸長用バルブ・41へ出力し、ステップ206
において同様に伸縮操作レバー1Gの操作量に対するバ
ルブ指令値を収縮用バルブ42へ出力する。又、ステッ
プ207において、前記ステップ202にて割り出した
起伏操作レバーl5の操作量に対するバルブ指令値を起
伏用バルブ43へ出力し、ステップ208において同様
に起伏操作レバーl5の操作量に対するバルブ指令値を
倒伏用バルブ44へ出力する。
続いて、ステップ209において、前記ステップ203
にて割り出した旋回操作レバー17の操作量に対するバ
ルブ指令値を旋回用バルブ46へ出力する。又、ステッ
プ110において、前記ステップ204にて割り出した
走行操作レバーI8の操作量に対するバルブ指令値を走
行用バルブ45へ出力する。
更に、ステップ211においては、前記各バルブ・11
〜44への出力に応じて調整された起伏用シリンダlO
及び伸縮用シリンダl1の作動量に対応するブーム長L
及び起伏角θを、ブーム長センサ22及び起伏角センサ
21の検出信号に基づいて割り出し、その割り出した値
を前記各バルブ4l〜44を駆動制御するためのフィー
ドバックデータとして処理に取り込む。
そして、この実施例の通常モードでは、車両完或時る行
う初期設定モードにおいて、各操作レバー15.16の
操作量に対応するバルブ指令値と、車両毎で異なる各バ
ルブ4l〜44の制御特性のバラツキとの間の調整を行
っているので、異なる車両毎で、各操作レバー15.1
6の操作量に対する起伏用シリンダ10及び伸縮用シリ
ンダ11の作動速度を均等なものにすることができて、
ブーム9の作動速度における差(癖)を無くすことがで
き、各車両毎で操作フィーリングの違和感を無くして同
等の操作フィーリングを得ることができる。
又、同一の車両においても、各操作レバー15,16毎
でそれらの操作量に相対する各シリンダ10.11の作
動速度を均等なものに調整することができる。よって、
各シリンダio,zを作動制御するために各操作レバー
15.16を同じフィーリングで操作することができる
しかも、この実施例では、初期設定スイッチ30のオン
操作によって初期設定モードにした後は、各操作レバー
15.16を通常通りに操作するだけで調整を行うこと
ができるので、従来例とは異なりトリマ調整等の面倒な
マッチング調整を行う必要がなく、調整自体を非常に容
易なものにすることができる。
[第2実施例] 次に、上記第2の発明を高所作業車に具体化した第2実
施例を第7図〜第11図に基づいて詳細に説明する。尚
、この実施例において、前記第1実施例と同様の部材に
ついては同様の符号を付して説明を省略し、特に構威の
異なった点についてのみ説明する。
この実施例では、ブーム9がストロークエンドに達する
際の衝撃を緩和するために、そのストロークエンド付近
で起伏用シリンダIO及び伸縮用シリンダ11の作動速
度を予め定められた所定の低速度に抑えるべく、マクロ
クコンピュータ31から伸長用バルブ41、収縮用バル
ブ42、起伏用バルブ43及び倒伏用バルブ44へ出力
される低速指令値に対する制御特性のバラッキに対処す
るようになっている。
第7閃に示すように、ブーム9の伸縮、即ち伸縮用シリ
ンダIIの伸長・収縮を指示するために切換え操作され
る操作手段としての伸縮切換スイッチ5lは、その切換
え信号を入出力ポート29を介してCPU32に出力す
る。又、ブーム9の起倒、即ち起伏用シリンダlOの伸
長・収縮を指示するために切換え操作される操作手段と
しての起倒切換スイッチ52は、その切換え信号を入出
力ポート29を介してCPU3 2に出力する。
前記各切換スイッチ51.52は旋回台5側の図示しな
いコントロールパネルに設けたものであり、旋回台5側
からブーム9の伸縮・起倒を指示する際に操作されるス
イッチである。そして、各切換スイッチ51.52が操
作されることにより、CPU3 2はROM3 3に予
め記憶した制御プログラムに従い各駆動回路35〜38
へ制御信号を出力し、伸長用バルブ41,収縮用バルブ
42、起伏用バルブ43及び倒伏用バルブ44をそれぞ
れ駆動制御して起伏用シリンダ10及び伸縮用シリンダ
11を伸縮させる。この際、CPU3 2は各シリンダ
10.11がストロークエンド域に達したことを判断す
ると、各バルブ41〜44へ低速指令値を出力して各シ
リンダ10.11の作動速度を予め定めた低速度にする
ための処理を実行する。
又、起伏用シリンダlO及び伸縮用シリンダ11の低速
度制御に関する初期設定モードにするために切換え操作
される設定手段としての初期設定スイッチ53は、その
切換え信号を入出力ポート29を介してCPU32に出
力する。
以下に、マイクロコンピュータ3lが実行する低速度制
御に関する初期設定の処理動作について第8図のフロー
チャートに従って説明する。
この初期設定は車両完或時に行うものであって、初期設
定スイッチ53をオン操作すると、マイクロコンピュー
タ3lの処理が低速度制御の初期設定モードへ移行する
この初期設定モードにおいて、伸縮切換スイッチ5lが
伸長側へ切換えられると、伸縮用シリンダl1の伸長に
関する低速度制御についての初期設定が開始される。
そして、ステップ301において、伸長用バルブ4lへ
低速指令値aを出力する。この低速指令値aは後述する
他の低速指令値b.  c,  d.  e.fと同様
に予め定めた指令値であって、第11図に示すように各
バルブ41〜44の制御特性のバラツキに対応するため
に等間隔をもって設定された合計6個の値である。
次いで、ステップ302において、ブーム長センサ22
の検出信号に基づいて割り出される作動速度が、第l1
図に示すようにバルブ開度量(作動速度)の予め定めら
れた目標値β以下であるか否かを判断する。
そして、作動速度が目標値β以下である場合には、ステ
ップ303において、その低速指令値aを伸長用バルブ
4lに対する低速指令値として不揮発性メモリ34にセ
ット(記憶)する。
又、作動速度が目標値βよりも大きい場合には、ステッ
プ304において伸長用バルブ4lへ低速指令値bを出
力する。
次いで、ステップ305において、ブーム長センサ22
の検出信号に基づいて割り出される作動速度が予め定め
られた目標値β以下であるか否かを判断する。
そして、作動速度が目標値β以下である場合には、ステ
ップ306において、その低速指令値bを伸長用バルブ
4lに対する低速指令値として不揮発性メモリ34にセ
ットする。
又、作動速度が目標値βよりも大きい場合には、ステッ
プ307において伸長用バルブ4lへ低速指令値Cを出
力する。
次いで、ステップ308において、ブーム長センサ22
の検出信号に基づいて割り出される作動速度が予め定め
られた目標値β以下であるか否かを判断する。
そして、作動速度が目標値β以下である場合には、ステ
ップ309において、その低速指令値Cを伸長用バルブ
4lに対する低速指令値として不揮発性メモリ34にセ
ットする。
又、作動速度が目標値βよりも大きい場合には、ステッ
プ310において伸長用バルブ4lへ低速指令値dを出
力する。
次いで、ステップ311において、ブーム長センサ22
の検出信号に基づいて割り出される作動速度が予め定め
られた目標値β以下であるか否かを判断する。
そして、作動速度が目標値β以下である場合には、ステ
ップ312において、その低速指令値dを伸長用バルブ
4lに対する低速指令値として不揮発性メモリ34にセ
ットする。
又、作動速度が目標値βよりも大きい場合には、ステッ
プ313において伸長用バルブ4lへ低速指令値eを出
力する。
次いで、ステップ314において、ブーム長センサ22
の検出信号に基づいて割り出される作動速度が予め定め
られた目標値β以下であるか否かを判断する。
そして、作動速度が目標値β以下である場合には、ステ
ップ315において、その低速指令値eを伸長用バルブ
4lに対する低速指令値として不揮発性メモリ34にセ
ットする。
又、作動速度が目標値βよりも大きい場合には、ステッ
プ316において低速指令値fを伸長用バルブ41に対
する低速指令値として不揮発性メモリ34にセットし、
その後の処理を一旦終了する。
以上のように、伸長用バルブ4lの制御特性のバラツキ
に合わせて、伸縮用シリンダ11の伸長時のストローク
エンドにおける低速度が予め定められた目標値βに近づ
くように低速指令値a − fか決定される。
一方、同じく初期設定モートにおいて、伸縮切換スイッ
チ5lが収縮側へ切換えられると、伸縮用シリンダ11
の収縮に関する低速度制御(こつし)での初期設定が開
始され、前記フローチャートで説明したと同様に、収縮
用ノくルブ42の低速指令値a − fが決定される。
又、同じく初期設定モードにおいて、起倒切換スイッチ
52が起伏側或いは倒伏側へ切換えられると、起伏用シ
リンダ10の起伏或いは倒伏(こ関する低速度制御につ
いての初期設定が開始され、前記フローチャートで説明
したと同様に、起伏用バルブ43或いは倒伏用バルブ4
4の低速指令値a − fがそれぞれ決定される。
以上のように、伸長用バルブ4l、収縮用ノ<ノレブ4
2、起伏用バルブ43及び倒伏用ノくルブ44について
、それらの制御特性のノ〈ラツキに対応して低速度制御
の際の低速指令値a − fをセ・ソトした後、初期設
定スイッチ53をオフ操作すると、マイクロコンピュー
タ31の処理が初期設定モードから通常モートに戻る。
ここで、伸縮切換スイッチ5lの切換え操作による通常
モードの処理について第9図に示すフローチャートに従
って説明すると、先ずステップ401において、伸縮切
換スイッチ5lが切換え操作されるのを待って、同スイ
ッチ51が切換え操作されると、ステップ402におい
て、ブーム長センサ22の検出信号に基づいてブーム長
Lを割り出す。
そして、ステップ403において、前記割り出したブー
ム長Lに基づいて、伸縮用シリンダ11の作動がストロ
ークエンド域であるか否かを判断し、ストロークエンド
域でない場合には、ステップ404において、低速指令
値よりも大きい予め定められた通常指令値を伸長用バル
ブ4l又は収縮用バルブ42へ出力して、伸縮用シリン
ダl1の伸長速度又は収縮速度を制御する。
一方、ステップ403において、前記割り出したブーム
長Lがストロークエンド域に達した場合には、ステップ
405において、先にセットした低速指令値a − f
を伸長用バルブ41又は収縮用ハルブ42へ出力し、伸
縮用シリンダ11の伸長又は収縮を低速度制御する。
又、起削切換スイッチ52の切換え操作による通常モー
ドの処理について第lO図に示すフローチャートに従っ
て説明すると、先ずステップ50lにおいて、起倒切換
スイッチ52が切換え操作されるのを待って、同スイッ
チ52が切換え操作されると、ステップ502において
、起伏角センサ2lの検出信号に基づいて起伏角θを割
り出す。
そして、ステップ503において、前記割り出した起伏
角θに基づいて、起伏用シリンダIOの作動がストロー
クエンド域であるか否かを判断し、ストロークエンド域
でない場合には、ステップ504において、低速指令値
よりも大きい通常指令値を起伏用バルブ43又は倒伏用
バルブ44へ出力して、起伏用シリンダIOの伸長速度
又は収縮速度を制御する。
一方、ステップ503において、前記割り出したた起伏
角θがストロークエンド域に達した場合には、ステップ
505において、先にセットした低速指令値a − f
を起伏用バルブ43又は倒伏用バルブ44へ出力し、起
伏用シリンダlOの伸縮又は収縮を低速度制御する。
そして、この実施例の通常モードでは、車両完戊時に行
う初期設定モードにおいて、各ハルブ4l〜44の制御
特性のバラッキに合わせて低速指令値a−fをそれぞれ
調整してセットし、起伏用シリンダ10及び伸長用シリ
ンダ11のストロークエンド域における低速度を予め定
めた目標値βに近づけることができるので、異なる車両
毎でストロークエンド域の低速度制御に係る差を無くす
ことができ、ストロークエンド域におけるブーム9の作
動を何れの車両でも同等の操作フィーリングで制御する
ことができる。しかも、初期設定スイッチ53のオン操
作によって初期設定モードにした後は、各切換スイッチ
51.52を通常通り切換えるだけの操作によって調整
できるので、調整自体を非常に容易なものにすることが
できる。
尚、この発明は前記各実施例に限定されるものではなく
、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構或の一部を適
宜に変更して次のように実施することもできる。
(1)前記各実施例では、起伏用シリンダIO及び伸縮
用シリンダ11を作動器とする流体量調節手段としての
伸長用バルブ41収縮用バルブ42、起伏用バルブ43
及び倒伏用バルブ44の制御特性のバラツキについての
み調整するように構成したか、走行用油圧モーク3及び
旋回用油圧モータ6を作動器とする流体量調節手段とし
ての走行用バルブ45及び旋回用バルブ46の制御特性
のバラツキについても調整するように構或してもよい。
(2)前記第2実施例では、起伏用シリンダ10及び伸
縮用シリンダl1のストロークエンド域における低速度
制御に具体化したが、ブームの動きに関連して変化する
車両バランスの安全を確保するために作業台の移動範囲
を規制するように設定した作業範囲規制装置を備えた車
両において、その作業台の移動範囲を規制する際の起伏
用シリンダ及び伸縮用シリンダの作動速度を所定の低速
度に制御する場合にも具体化することもできる。
(3)前記第2実施例では、ストロークエンド域での低
速度を予め定められた目標値βに調整するために、各バ
ルブ41〜44の制御特性のバラッキに対応して合計6
個の低速指令値a − fを等間隔をもって予め設けた
が、その低速指令値の数を6個以上に設定したり、低速
指令値の間隔を不均等に設けてもよい。
(4)前記各実施例では、作動流体として作動油を使用
した油圧式の各シリンダ10.11を設けた車両に具体
化したが、作動流体として気体を使用した空圧式のシリ
ンダを設けた車両に具体化してもよい。
(5)前記各実施例では、高所作業車に具体化したが、
それ以外の産業車両に具体化してもよい。
[発明の効果コ 以上詳述したように上記第1の発明によれば、シリンダ
等の作動器の作動速度を調節するために設けたバルブ等
の流体量調節手段における制御特性のバラツキに対応し
て、異なる車両毎で操作手段の操作に対する作動器の作
動速度、延いては作業用部材の駆動速度を均等なものに
調整すること力っでき、かつ同一の車両においても各操
作手段の同じ操作量に対する作動器の作動速度を均等な
ものに調整することができ、しかもその調整を非常に容
易に行うことができるという優れた効果を発揮する。
又、上記第2の発明によれば、シリンダ等の作動器の作
動速度を調節するために設けた制御バルブ等の流体量調
節手段における制御特性のバラッキに対応して、異なる
車両毎で作動器の作動を指示するために操作手段が操作
されたときに、作動器の作動速度を予め定められた同じ
目標速度に近付けることができ、しかもその調整を非常
に容易に行うことができるという優れた効果を発揮する
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は第1の発明を具体化した第l実施例を
示す図面であって、第1図は作動器制御装置の電気的構
或を示すブロック図、第2図は高所作業車を示す図、第
3図は各バルブに対する初期設定の処理動作について説
明するフローチャート、第4図は通常モードの処理につ
いて説明するフローチャート、第5図はレバー操作量に
対するバルブ指令値の関係を説明するマップ、第6図は
バルブ指令値に対するバルブ開度量(作動速度)の関係
を説明するマップ及゛びそのバラッキを説明する図であ
る。第7図〜第四図は第2の発明を具体化した第2実施
例を示す図面であって、第7図は作動器制御装置の電気
的構成を示すブロック図、第8図は各バルブに対する初
期設定の処理動作について説明するフローチャート、第
9図及び第IO図は通常モードの処理について説明する
フローチャート、第11図はバルブ指令値に対するバル
ブ開度量(作動速度)の関係のバラッキを説明する図で
ある。 図中、9は作業用部材としてのブーム、10は起伏用シ
リンダ、1lは伸縮用シリンダ(10.11は作動器を
構威している)、15は起伏操作レバー 16は伸縮操
作レバー 5Iは伸縮切換スイッチ、52は起倒切換ス
イッチ(15,16,51.52は操作手段を構成して
いる)、2lは起伏角センサ、22はブーム長センサ(
2122は作動量検出手段を構成している)、23は起
伏操作量センサ、24は伸縮操作量センサ(23,24
は操作量検出手段を構或している)、4lは伸長用バル
ブ、42は収縮用バルブ、43は起伏用バルブ、44は
倒伏用バルブ(41〜44は流体量調節手段を構威して
いる)、31は駆動制御手段、速度割り出し手段、指令
値変更設定手段としてのマイクロコンピュータ、34は
指令値データ記憶手段及び速度データ記憶手段としての
不揮発性メモリ、30.53は設定手段としての初期設
定スイッチである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 作業用部材を駆動させるために作動流体の供給に基
    づいて作動する作動器と、 前記作動器の作動速度を調節するためにその作動器への
    作動流体供給量を調節する流体量調節手段と、 前記作動器の作動を指示するために操作される操作手段
    の操作量を検出する操作量検出手段と、前記操作手段の
    操作量に相対して前記流体量調節手段の調節量を指令す
    るための指令値を指令値データとして予め記憶した指令
    値データ記憶手段と、 前記操作手段が操作されたときに、前記操作量検出手段
    の検出値に対応する指令値を前記指令値データから割り
    出し、その指令値に基づいて前記流体量調節手段を駆動
    制御する駆動制御手段とを備えた産業車両の作動器制御
    装置において、前記作動器の作動量を検出する作動量検
    出手段と、 前記作動量検出手段の検出値に基づいて前記作動器の実
    際の作動速度を割り出す速度割り出し手段と、 前記流体量調節手段への指令値に相対する前記作動器の
    作動速度を速度データとして予め記憶した速度データ記
    憶手段と、 前記指令値の初期設定を指示するために操作される設定
    手段と、 前記設定手段が操作されたときに、前記速度データから
    割り出される作動速度と前記速度割り出し手段にて割り
    出される実際の作動速度との偏差を算出し、その偏差に
    基づいて前記駆動制御手段から前記流体量調節手段への
    指令値を変更設定する指令値変更設定手段とを備えた産
    業車両の作動器制御装置。 2 作業用部材を駆動させるために作動流体の供給に基
    づいて作動する作動器と、 前記作動器の作動速度を調節するためにその作動器への
    作動流体供給量を調節する流体量調節手段と、 前記作動器の作動を指示するために操作される操作手段
    と、 前記操作手段が操作されたときに、前記作動器の作動速
    度を予め定められた目標速度にするために所定の指令値
    に基づいて前記流体量調節手段を駆動制御する駆動制御
    手段と を備えた産業車両の作動器制御装置において、前記作動
    器の作動量を検出する作動量検出手段と、 前記作動量検出手段の検出値に基づいて前記作動器の実
    際の作動速度を割り出す速度割り出し手段と、 前記指令値の初期設定を指示するために操作される設定
    手段と、 前記設定手段が操作されたときに、前記速度割り出し手
    段にて割り出される実際の作動速度を前記目標速度に近
    付けるために前記駆動制御手段から前記流体量調節手段
    への指令値を変更設定する指令値変更設定手段と を備えた産業車両の作動器制御装置。
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