JPH03161794A - 鍵センサのシャッタ取付用治具およびシャッタの取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は、自動ピアノに使用される鍵センサを構成する
シャッタの取付治具、および、その取付治具の使用方法
に間し、シャッタの垂下部にシャッタ取付治具の当接面
を当接し、この垂下部に対しタッカー打込具の打込ヘッ
ドの位置決めを行うことにより、シャッタの位置決め精
度を向上させると共に、シャッタの取付作業の効率化を
図るものである。

く従来の技術〉 自動ピアノは、自然楽器として構成されたピアノにアク
チュエータおよび鍵センサ等を装着して自動演奏を可能
にしたものである。

この自動ピアノに使用される鍵センサは、鍵の上下位置
を検出するもので、従来よりフォトカブラで構成されて
いる。

すなわち、この鍵センサは、棚板上に固定されたフォト
カブラを内蔵するセンサ本体と、これに対向して鍵の裏
面に垂下、固定されたシャッタと、を有するものであっ
た。

そして、この鍵センサをピアノに組み込むには、８８ｌ
！の全ての鍵の裏面にシャッタを固定し、これらのシャ
ッタに対応してセンサ本体を棚板上に取り付けていたも
のである。

このようなシャッタを鍵の裏面に固定する方法としては
、従来より、シャッタの取付面に接着剤、または両面テ
ープを施し、これを鍵の裏面に押圧して固定する方法、
または、鍵の裏面にネジ孔を形成した後、シャッタ取付
面を重ねてこのネジ孔にネジを螺入することにより、シ
ャッタを固定する方法等が用いられていた。

なお、既に販売したピアノを自動ピアノとして使用する
ための改良にあっては、例えば顧客の家庭などにおいて
作業者が目視しての手作業により、上記センサ本体並び
にシャッタを１個ずつその位置（上下位置、水平位置）
を決めて取り付けていた。

く発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来の鍵センサ用のシャッタ
の取付方法にあっては、以下の不具合が生じていた。

すなわち、接着剤または両面テープを用いたシャッタの
取付方法では、接着力が弱い場合があって演奏の途中で
シャッタが剥がれ落ちる恐れがある。このため、演奏途
中に鍵センサがピアノの鍵位置を急に検出することがで
きなくなることがあった。

一方、ネジによる取付方法では、ネジを鍵の裏面のネジ
孔に螺人する際、ネジの回転によりシャッタの位置が初
めに位置決めざれた位置より微妙にずれる恐れがある。

そのため、ネジを注意深く螺人しなければならなくなり
、その作業には多くの時間が必要であった。また、８８
個の鍵の裏面にネジ用の下孔加工をひとつひとつ行なう
必要があった。この下孔加工を行なう作業には多くの時
間と労力とを要し、かつ、その位置決めにも、正確さが
必要であって作業者の熟練が要求ざれていた。

そこで、本発明は、自動ピアノの鍵センサ用シャッタを
鍵裏面に取り付ける際の、シャッタの位置決め精度を向
上させるとともに、その取付作業時間を短縮する自動ピ
アノの鍵センサ用シャッタ取付治具及びその使用方法を
提供することを、その目的としている。

〈課題を解決するための手段〉 そこで、本願の第１の発明は、固着部および垂下部から
成り、垂下部が鍵の裏面から垂下されるシャッタを有す
る自動ピアノの鍵センサにあって、タツカー針を打ち込
んで該シャツタの固着部を鍵の裏面に取り付けるための
自動ピアノの鍵センサ用シャッタ取付治具において、タ
ッカー針を打ち込み可能なように、タッカー打込具の打
込ヘッドに取り付けられる取付部と、上記シャッタの垂
下部に当接されることにより、上記打込ヘッドをこの垂
下部に対して位置決めするガイド部と、を有する自動ピ
アノの鍵センサ用シャッタ取付治具である。

また、本願の第２の発明は、固着部とこれから直交方向
に折り曲げられた垂下部とを有するシャッタを準備する
工程と、打込ヘッドへの取付部に対して一定距離に配設
した当接面を有する治具を準備する工程と、この治具を
打込ヘッドに装着したタッカー打込具を準備する工程と
、上記シャツ夕の固着部を鍵の裏面に位置決めする工程
と、上記打込ヘッドに装着した治具の当接面をシャ・ン
タの垂下部に当接する工程と、を含む自動ピアノの鍵セ
ンサ用シャッタ取付治具の使用方法である。

〈作用〉 本願の請求項ｌに記載の発明に係る自動ピアノの鍵セン
サ用シャツタ取付治具を使用する本願の請求項２に記載
の発明に係るシャツタ取付治具の使用方法は以下のとお
りである。

すなわち、まず、固着部とこれから直交方向に折り曲げ
られた垂下部とを有するシャツタを準備する。

次に、タッカー打込具の打込ヘッドへの取付部と、この
取付部に対して一定距離に配設した当接面とを有するシ
ャツタ取付治具を準備する。

そして、このシャツタ取付治具の取付部を打込ヘッドに
例えば嵌合させることにより、シャツタ取付治具を打込
ヘッドに装着したタッカー打込具を準備する。

次に、上記シャツタの固着部を鍵の裏面に対して所定の
位置に位置決めをして重ね合わせる。例えば両面粘着テ
ープにより仮の固定を行うものである・　この結果・　
シャ・ソタの垂下部は鍵の裏面力）ら突設されることに
なる。

そして、上記打込ヘッドに装着したシャツタ取付治具の
ガイド部の当接面をこのシャツタの垂下部に当接する。

この結果、タツカー打込具の打込ヘッドはこの垂下部に
対して位置決めされる。

そして、タッカー打込具によりタッカー針を鍵裏面の所
定位置に打ち込む。この結果、シャツタは鍵裏面に位置
決めされて強固に固定される。

く実施例〉 以下、本発明に係る自動ピアノの鍵センサ用シャッタ取
付治具およびこのシャツタ取付治具の使用方法を図面を
参照して説明する。

まず、自動ピアノの鍵センサについて説明する。

自動ピアノの鍵センサは、棚板上に固定されたセンサ本
体と、鍵裏面に設けられた遮光板（シャッタ）とからな
るものである。このセンサ本体にはシャッタ溝が設けら
れ、このシャツタ溝の側壁には一対の発光素子と受光素
子とが配列されている構造である。このような構造にお
いて、鍵センサは、シャッタ溝を出没（通過）するシャ
ツタの動きを検出するものである。

次に、　自動ピアノの鍵センサのシャツタについて説明
する。第ｌ図は鍵センサのシャツタを示す斜視図である
。

この図において、１は鍵センサのシャツタを示している
。このシャツタｌは略Ｌ字形の板状体であって、自動ピ
アノの鍵の裏面に両面テープで位置決めされて、タッカ
ー針によって固着される略矩形の固着部２と、この固着
部２から直角に折り曲げられた垂下部３と、から形成さ
れている。なお、上記タッカー針は、金属性のコ字形の
針てある。

また、この固着部２にはタッカー針を打ち込むための長
孔４が長平方向に沿って２箇所に設けられている。タッ
カー針はこれらの長孔４，４を介して鍵裏面に打ち込ま
れるものである。

また、垂下部３は所定の長さで所定の幅の矩形の板体て
あって、その中央部分には段差を有する所定形状の窓５
が例えば黒鍵または白鍵に対応して形成されている。

第２図は本発明の一実施例に係る鍵センサ用シャッタ取
付治具を示す斜視図である。

この図に示すように、シャツタ取付治具１１は、略直方
体であり、タッカー打込具と嵌合する取付部１２と、上
記シャッタ１の垂下部３に当接するガイド部ｌ３と、か
ら形成されている。

この取付部１２は凹字形の口金状部材であって、所定の
幅、所定の奥行きの閏口１２Ａを有している。この間口
１２Ａの幅は、タッカー打込具の打込ヘッドの幅と略等
しく、タツカー打込具の打込ヘッドに嵌合可能な構造で
ある。

また、ガイド部ｌ３は、取付部１２の開口１２Ａの背面
にその間口方向とは逆方向に突設して取付部１２に一体
化して設けられている。ガイド部１３は凹字形の張り出
し状であって、所定幅、所定奥行きの嵌合凹部１５を有
している。この嵌合凹部１５は２つの当接面、すなわち
上記垂下部３に対しての前後方向の位置決めを行う前後
面ｌ６と、垂下部３に対しての左右方向の位置決めを行
う左右面１７とを有している。したがって、鍵センサの
シャッタ１の垂下部３にガイド部１３の嵌合凹部１５を
嵌合させたとき、当接面１６、１７は垂下部３の前面お
よび側面にそれぞれ当接することになる。このようにガ
イド部１３は、垂下部３に対してタッカー打込具の打込
ヘッドの前後方向および左右方向の位置決めを同時に行
うことができる構造である。

以上の構成に係る自動ピアノの鍵センサ用シャッタ取付
治具の使用方法（シャッタ取付方法）を第３図を用いて
説明する。この第３図は本発明の一実施例に係る自動ピ
アノの鍵センサ用シャッタ１の取付状態を示す斜視図で
ある。

まず、シャッタ取付治具１１の取付部ｌ２をタッカー打
込具２０の打込ヘッド（タッカー針打ち込み部）に嵌合
することにより、シャッタ取付治具１１をタッカー打込
具２０に装着する。

次に、センサ本体に対してシャッタ１の相対的位置を正
確に１立置決めを行なった後、各ｆｆ３１の裏面（下面
）に両面テープを介してシャツタ１を固着する。シャッ
タ１の固着部２を１１３１の裏面に重ね合わせて所定位
置に仮止めするものである。

この結果、シャッタ１の垂下部３は鍵３１の裏面から垂
直に突出するものである。

ここで、この状態のシャッタｌの垂下部３にシャッタ取
付治具ｌ１のガイド部ｌ３の嵌合凹部ｌ５を嵌合させる
。すなわち、前後面ｌ６を垂下部３の前面に、左右面１
７をその両側面に、それぞれ当接させるものである。こ
の結果、タッカー打込具２０の垂下部３に対しての前後
左右両方向での位置決めが行われることとなる。そして
、この位置決めによって、タッカー打込具２０の打込ヘ
ッド（タッ力一針打ち込み口）がシャッタ１の長孔４，
４に正確に案内されるものである。

この状態において、タッカー打込具２０の打ち込みレバ
ーを操作して略コ字形のタッカー針２１をシャッタ１の
長孔４，４を介して鍵３】の裏面に打ち込む。この結果
、タッカー針２１の押え片２１ａはシャッタ１の固着部
２の長孔４、４０間の部分を１３１の裏面に所定力で押
えて固着することとなる。

このようにしてワンタッチでしかもシャッタの位置ずれ
が生じることなくそのシャッタ１は鍵裏面に強固に取り
付けられるものである。

一方、第４図は本発明の他の実施例に係る鍵センサ用シ
ャッタ取付治具を示す斜視図である。

この図において、シャッタ取付治具４ｌは、上記シャッ
タ取付治具１１と同じく一体の取付部４２とガイド部４
３とから形成されている。しかし、ガイド部４３の形状
は、上記シャッタ取付治具１１のガイド部１３のそれと
異なるものである。

詳しくは、ガイド部４３は全体として凸形に形成され、
取付部４２の開口方向と逆方向に突出した所定長さ、所
定幅の突起４４を有している。この凸状の突起４４の左
右側面４５、４６はシャッタ１の垂下部３の左右側面七
当接可能であり、そのガイドＩｇ４３の基・端面４７は
垂下部３の前面に同時に当接することとなる形状である
。

以下に第６図を参照してこのシャッタ取付治具４１の使
用方法を示す。この図において、実線はタッカー打込具
２０の最初の打ち込み位置Ａを、一点鎖線はタッカー打
込具２０を位置Ａから水平方向に移動させた次の打ち込
み位置Ｂを、それぞれ示している。

まず、シャッタ取付治具４ｌの凸状突起４４の右側面４
６をシャッタｌの垂下部３の左側面５３に当接し（Ａの
位置）、ダッカ一針５１を一方の長孔４を介して打ち込
む。

次に、タッカー打込具２０を水平方向に移動して、シャ
ッタ取付治具４１の凸状突起４４の左側面４５をシャッ
タ１の垂下部３の右側面５４に当接させ（Ｂの位置）、
タッカー針５２を他方の長孔４を介して打ち込む。

この結果、タッカー針５１．５２を２本用いてシャッタ
１を鍵３１の裏面に固定しているので、上記のタッカー
針１本で固定している場合に比べてシャッタ１は鍵３１
により強固に取り付けられるものである。

また、シャッタ取付治具ＩＬ４１を使用することにより
、打込み作業の位置決め基準が設けられるので、タッカ
ー打込具２０のどの部位からタッカー針が打ち出される
かを作業者は把握できる。

これにより、タッカー針の打込み不良が無くなる。

すなわち、タッカー針を長孔４、４の打込み範囲内に必
ず打ち込めるという効果を奏する。

なお、上記各実施例にあっては、シャツタ取付治具の取
付部はタッカー打込具の打込ヘッドに嵌合して接着剤で
取り付け固定されている。

く発明の効果〉 以上説明してきたように、本願の請求項１および請求項
２に記載の発明によれば、シャッタの取付作業を行うに
際して治具により簡単にタッカー打込具を位置決めする
ことができ、その取付作業時間を大幅に短縮することが
できる。また、この取付作業においてシャッタがずれた
りすることがなく、その位置決め精度が向上している。

さらに、取付作業の熟練さを要求されることなく、作業
者が各家庭で容易にこのセンサをピアノに組み込むこと
ができる。そして、この取付作業によってシャッタ自体
は鍵に強固に固定されるものである。

また、治具によりタッカー針打込位置を作業者が正確に
把握できるので、タッカー針の破損やシャッターの損傷
を防止でき、作業の信頼性も高まる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る鍵センサのシャッタを示す斜視図
、 第２図は本発明の一実施例に係る鍵センサ用シャッタ取
付治具を示す斜視図、 第３図は本発明の一実施例に係るシャッタ取付治具の使
用状態を説明するための斜視図、第４図は本発明の他の
実施例に係る鍵センサ用シャッタ取１寸治具を示す斜視
図、 第５図は本発明の他の実施例に係るシャッタ取付治具の
使用状態を説明するための斜視図である。 １　・　・　・　・　◆　●　・ ２　・　・　●　・　◆　●　・ ３　・　●　・　・　・　●　・ １　１、　４１　・　・　◆ ｌ　２、　４２　◆　●　・ １３、　４３●　●　◆ ｌ６、　１７、　４５、 ２０　◆　◆　・　●　◆　◆　◆ ２１、　５１、　５２● ３　ｌ　・　◆　・　●　◆　●　● ◆−シャッタ、 ・・固着部、 ・・垂下部、 ・・シャッタ取付治具、 ・・取付部、 ・・ガイド部、 ４６、４７・・・・当接面、 ・・タッカー打込具、 ・・タッカー針、 ・・・鍵。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）固着部および垂下部から成り、垂下部が鍵の裏面
   から垂下されるシャッタを有する自動ピアノの鍵センサ
   にあって、タッカー針を打ち込んで該シャッタの固着部
   を鍵の裏面に取り付けるための自動ピアノの鍵センサ用
   シャッタ取付治具において、 タッカー針を打ち込み可能なように、タッカー打込具の
   打込ヘッドに取り付けられる取付部と、上記シャッタの
   垂下部に当接されることにより、上記打込ヘッドをこの
   垂下部に対して位置決めするガイド部と、を有すること
   を特徴とする自動ピアノの鍵センサ用シャッタ取付治具
   。
2. （２）固着部とこれから略直交方向に折り曲げられた垂
   下部とを有するシャッタを準備する工程と、打込ヘッド
   への取付部に対して一定距離に配設した当接面を有する
   治具を準備する工程と、この治具を打込ヘッドに装着し
   たタッカー打込具を準備する工程と、 上記シャッタの固着部を鍵の裏面に位置決めする工程と
   、 上記打込ヘッドに装着した治具の当接面をシャッタの垂
   下部に当接する工程と、を含むことを特徴とする自動ピ
   アノの鍵センサ用シャッタ取付治具の使用方法。