JP2559961Y2 - パチンコ機用通過チャッカー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、パチンコ機の遊技板面
に取り付けて使用するパチンコ機用通過チャッカーに関
する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ機用通過チャッカー（以下単に
通過チャッカーという）は、取付基盤の表側にパチンコ
球をくぐらせるゲート部材を突設してなるものである。
この通過チャッカーには、ゲート部材にパチンコ球をく
ぐらせてその落下方向を単に案内するガイドタイプと、
パチンコ球検出スイッチを組み込んでゲート部材をくぐ
るパチンコ球を電気的に検出するスイッチタイプがあ
る。前記ガイドタイプの通過チャッカーは、取付基盤と
ゲート部材の組合せで構成される。一方、スイッチタイ
プの通過チャッカーは、取付基盤を基準にして表側にゲ
ート部材、裏側にスイッチ保持部が突設され、且つ、ス
イッチ保持部で支持されるパチンコ球検出スイッチの球
通過部がゲート部材に臨んでいる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】前記スイッチタイプの
通過チャッカーは、ゲート部材、取付基盤、スイッチ保
持部が一体に成形されているため、例えパチンコ球検出
スイッチを装着しなくてもスイッチ保持部が邪魔になる
からガイドタイプの通過チャッカーとして利用すること
ができない。一方、ガイドタイプの通過チャッカーは、
パチンコ球検出スイッチを通すための透孔が取付基盤に
なく、また、パチンコ球検出スイッチを固定するための
スイッチ保持部等もないため、スイッチタイプの通過チ
ャッカーとして利用することができない。このように従
来は、スイッチタイプとガイドタイプの通過チャッカー
に全く互換性がなく、夫々独立して製造・使用されてい
たため、金型の製作コスト、ストックの保管コスト等の
面で無駄が多い問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ため本考案は、遊技板に取付ける取付基盤と、遊技板面
を落下するパチンコ球がくぐり得るゲート部材と、を有
するパチンコ機用通過チャッカーにおいて、前記取付基
盤にパチンコ球検出スイッチの球通路部が挿通可能な透
孔を形成すると共に、さらにその取付基盤に、パチンコ
球検出スイッチ固定用のスイッチホルダーを着脱自在に
取り付け得るホルダー用係合部を設けてなるパチンコ機
用通過チャッカーを提供する。

【０００５】

【作用】通過チャッカーの裏側にスイッチホルダーを取
り付けない状態では、取付基盤の裏面がフラットになっ
ているからガイドタイプの通過チャッカーとして使用す
ることができる。一方、取付基盤のホルダー用係合部に
スイッチホルダーを装着し、ゲート部材にパチンコ球検
出スイッチの球通路部を臨ませるようにして該スイッチ
ホルダーでパチンコ球検出スイッチを固定すれば、スイ
ッチタイプの通過チャッカーとして使用することができ
る。このように、本考案の通過チャッカーは、取付基盤
の裏面にスイッチホルダーを着脱することによってスイ
ッチタイプとガイドタイプの何れにも使うことができ
る。

【０００６】

【実施例】以下に本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。なお、図１はスイッチタイプとして使用する場
合の分解斜視図、図２はスイッチタイプの使用例を示す
一部断面正面図、図３はスイッチタイプの使用例を示す
縦断側面図、図４は図３のＡ−Ａ線断面図、図５はガイ
ドタイプの使用例を示す一部断面正面図、図６はガイド
タイプの使用例を示す横断平面図である。通過チャッカ
ー１は、取付基盤２と、該取付基盤２の表側に突設した
ゲート部材３とから構成され、図１に示すように、スイ
ッチタイプとして使用する場合は、さらにスイッチホル
ダー４が組み合わされる。

【０００７】取付基盤２とゲート部材３は合成樹脂の一
体成形品である。取付基盤２には、パチンコ球検出スイ
ッチ５（例えば通過型近接スイッチ）の球通路部５ａが
挿通可能な透孔６が形成されている。ゲート部材３は、
平面視コ字状の所謂ゲート型をしており、前記透孔６の
両サイドに２本のゲートアーム３ａ，３ａが接続する形
態である。ゲート部材３のゲートアーム３ａ，３ａの内
面には、前記パチンコ球検出スイッチ５の球通路部５ａ
が嵌ってスライドし得る凹溝７が形成されている。ま
た、取付基盤２には、透孔６の両側縁に横向き凸状に開
口し、且つ、ゲートアーム３ａ，３ａの基端部で角孔状
に貫通するホルダー用係合部８が形成されている。前記
スイッチホルダー４は、パチンコ球検出スイッチ５の胴
部５ｂが嵌合し得る角筒形状をしており、両側板４ｓ，
４ｓの先端に、前記取付基盤２のホルダー用係合部８に
係合する外向きの係合爪９が突設されている。また、ス
イッチホルダー４の両側板４ｓ，４ｓの後端には、パチ
ンコ球検出スイッチ５を固定する内向きの固定爪１０が
突設されている。

【０００８】次に本考案の通過チャッカー１の使用方法
について説明する。先ず、スイッチタイプの通過チャッ
カー１として使用する場合は、図１〜図４に示すよう
に、スイッチホルダー４の係合爪９をホルダー用係合部
８に嵌め込んで取付基盤２の裏面にスイッチホルダー４
を取り付ける。そして、スイッチホルダー４の固定爪１
０側からパチンコ球検出スイッチ５を押し込む。そうす
ると、パチンコ球検出スイッチ５で固定爪１０が押し広
げられ、パチンコ球検出スイッチ５がスイッチホルダー
４から透孔６を通り、ゲートアーム３ａ，３ａの凹溝７
に案内されて球通路部５ａがゲート部材３に嵌まる。そ
して、スイッチホルダー４の固定爪１０が自己の弾性で
戻ることによってパチンコ球検出スイッチ５の後端を押
さえる。一方、ガイドタイプの通過チャッカー１として
使用する場合は、図５，６に示すように、取付基盤２の
裏面にスイッチホルダー４を取り付けないで遊技板１１
に固定する。

【０００９】以上本考案の実施例について説明したが、
もちろん本考案は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、実施例では、取付基盤２にスイッチホルダ
ー４を取り付けてからパチンコ球検出スイッチ５を差し
込むようにしたが、図７に示すように、先ずスイッチホ
ルダー４をパチンコ球検出スイッチ５の後ろから鞘状に
差込み、そのままの状態でスイッチホルダー４の固定爪
１０を取付基盤２に係合させる構成としてもよい。な
お、図７のスイッチホルダー４に、パチンコ球検出スイ
ッチ５のリードワイヤー（図示せず）を通す割溝１２を
設けておけば、スイッチホルダー４に対するパチンコ球
検出スイッチ５の着脱が容易である。また、実施例はパ
チンコ球検出スイッチ５として通過型近接スイッチを使
用した例であるが、パチンコ球の通路部を備えたケース
体内にマイクロスイッチを組み込んだ通過型マイクロス
イッチ等をパチンコ球検出スイッチ５として使用しても
よい。

【００１０】

【考案の効果】本考案の通過チャッカー１は、取付基盤
２の裏面にスイッチホルダー４を着脱することによって
スイッチタイプとガイドタイプの何れにも使用すること
ができるため、両タイプを別々に製造する場合に比べて
金型の製作コストを格段に低減させ得る効果がある。ま
た、ストックも１種類分だけ用意すれば良いため、従来
のように両タイプの通過チャッカーを別々に用意する場
合に比べて無駄がなく、従って、保管コストも大幅に低
減させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】スイッチタイプとして使用する場合の分解斜視
図である。

【図２】スイッチタイプの使用例を示す一部断面正面図
である。

【図３】スイッチタイプの使用例を示す縦断側面図であ
る。

【図４】図３のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】ガイドタイプの使用例を示す一部断面正面図で
ある。

【図６】ガイドタイプの使用例を示す横断平面図であ
る。

【図７】他の実施例を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

１…パチンコ機用通過チャッカー、２…取付基盤、３…
ゲート部材、４…スイッチホルダー、５…パチンコ球検
出スイッチ、５ａ…球通路部、６…透孔、８…ホルダー
用係合部、１１…遊技板。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技板に取付ける取付基盤と、遊技板面
   を落下するパチンコ球がくぐり得るゲート部材と、を有
   するパチンコ機用通過チャッカーにおいて、 前記取付基盤にパチンコ球検出スイッチの球通路部が挿
   通可能な透孔を形成すると共に、さらにその取付基盤
   に、パチンコ球検出スイッチ固定用のスイッチホルダー
   を着脱自在に取り付け得るホルダー用係合部を設けてな
   ることを特徴とするパチンコ機用通過チャッカー。