JPH03159402A - 自動車用三波共用アンテナ - Google Patents

自動車用三波共用アンテナ

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JPH03159402A
JPH03159402A JP1298946A JP29894689A JPH03159402A JP H03159402 A JPH03159402 A JP H03159402A JP 1298946 A JP1298946 A JP 1298946A JP 29894689 A JP29894689 A JP 29894689A JP H03159402 A JPH03159402 A JP H03159402A
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    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
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    • HELECTRICITY
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    • H01Q5/00Arrangements for simultaneous operation of antennas on two or more different wavebands, e.g. dual-band or multi-band arrangements
    • H01Q5/30Arrangements for providing operation on different wavebands
    • H01Q5/307Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way
    • H01Q5/314Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way using frequency dependent circuits or components, e.g. trap circuits or capacitors
    • H01Q5/321Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way using frequency dependent circuits or components, e.g. trap circuits or capacitors within a radiating element or between connected radiating elements

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  • Details Of Aerials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は自動車に装備され、無線電話用の電波であるM
T波の送受信が可能である上、放送波であるAM波及び
FM波の受信を行なえる自動車用三波共用アンテナに関
する。
[従来の技術] 第5図は従来のこの種の三波共用アンテナを示す図であ
る。図示の如くこのアンテナは、中間部位に整相コイル
2を介在させ、MT波に合せて電気長が(3/8)λ十
(5/8)λの2段コーリニアとしたMT波素子1を備
えたアンテナである。
したがってこのアンテナではMT波については感度のよ
い送受信を行なえるが、AM波やFM波に対しては素子
長が短すぎるため感度不足を来たす。
すなわち、AM@及びFM波専用のアンテナ素子長は、
約0,75〜0.95m程度必要なのに対し、上記アン
テナは、0.35〜0.4mLかなく、遥かに短い。そ
こで一般にはAM波に対しては給電ケーブルの低インピ
ーダンス化をはかり、FM波に対してはプースタ3を用
いて増幅を行なうことにより、感度不足を補なうように
していた。
しかし上記のアンテナは、FM波の感度向上の為に能動
素子を用いたブースタ3を使用しているため、増幅度に
自ら限界がある。そして上記増輻度の限界を越えると混
変調、相互変調等の障害を生ずることになる上、局間ノ
イズの増大,S/N比の低下などの問題を生じる事にな
る。
第6図は第5図に示したアンテナが持っている欠点をも
たないように工夫された三波共用アンテナを示す図であ
る。このアンテナは、図示の如く前述したMT波用とし
て構成された2段コーリニアからなるMT波素子1の頂
部に、AM波およびFM波については通過を許容するが
、MT波に対しては並列共振してその通過を阻止するM
T波遮断機能を発揮するトラップ要素4を設け、このト
ラップ要素4を介してFM波に対しては1/4波長共振
を生じさせ、かつAM波の受信が可能な導電性マスト5
を連結するようにしたものである。
上記構或のアンテナによれば、MT波の送受信を行なえ
るのは勿論、FM波およびAM波の受信も比較的感度よ
く行なえるが、未だ十分満足する特性を持つに至ってな
い。特にアンテナ素子長が短かいが故に、集束点レベル
が改善されず、FM波およびAM波についてのS/N比
が悪い。
なお自動車用アンテナにあっては、デザイン上の観点か
ら、また風圧を受けたときに発生する風切り音を低減す
る目的から、アンテナを後方へ若干傾けて取り付ける事
が要求される。しかるに上記三波共用アンテナにあって
は、MT波素子を備えていることから、上記のようにア
ンテナを後方へ傾けて取り付けると、MT波の送受信感
度が急に低下する事がある。
[発明が解決しようとする課題コ 上記したように、第6図に示したアンテナ、すなわち二
段コーリニアからなるMT波素子1の先端部にトラップ
要素4を介してAM波およびFM波受信のための導電性
マスト5を連結してなる三波共用アンテナは、必要かつ
十分なアンテナ特性を有していない。その特性改善を図
るには、導電性マスト5の長さを更に長くすればよいよ
うに考えられる。しかし導電性マスト5の長大化には自
ずから制限がある。この為、導電性マスト5の長さを長
くすることによって特性改善を図る訳にはいかない。
すなわち導電性マスト5の長さは、理論上は無線電話帯
域の周波数を有する電波の波長をλとしたとき、(1/
4)λの奇数倍に設定すればよいが、実際には5倍程度
に制限される。つまり、これ以上に長くすると(例えば
7倍,9倍程度にすると)、無線電話帯域での送受信に
際して放射パターンが乱れ、種々支障をきたす事になる
。また製造上 構造上の制約も加わる。例えば、アンテ
ナを車体内部に収容するためには、所謂首下寸法を車体
内部空間に適合するように制限する必要がある。このよ
うな事情を考慮にいれると、導電性マスト5の長さは(
1/4)λの3倍程度が限界である。結局、第6図に示
したアンテナの全長は、0.5〜06 6m程度にしか
ならない。
このため前述の0.75〜0.95mの長さを有するア
ンテナと比較すると、感度不足は免れ得ない。S/N比
についても良好なS/N比を得る事はできない。
一方、三波共用アンテナを後方へ若干傾けて取り付ける
と、MT波の送受信感度が急に低下する事がある為、デ
ザイン上も好ましくなく、かつ風切り,音が大きいとい
う弊害があるにも拘らず、アンテナを後傾させて取り付
ける事ができなかった。
そこで本発明の第1の目的は、無線電話用の電波である
MT波の送受信を良好に行なえるのは勿論、放送波であ
るAM波およびF M波を、相互変調.混変調,S/N
比の劣化なしに、0.75〜0.95mの長さのアンテ
ナと同等の感度で受信できる自動車用三波共用アンテナ
を提供する事である。
本発明の第2の目的は、第1の目的に加えて、アンテナ
を車体取付面に対して若干(例えば10〜20°程度)
傾斜させて取付けても、MT波の送受信感度の低下が殆
ど無く、その結果、デザイン上も好ましく、かつ風切り
音を低減できるように、アンテナを後傾させて取付ける
ことのできる自動車用三波共用アンテナを提供する事で
ある。
本発明の第3の目的は、第2の目的に加えて、車体壁に
設けてある規格径のアンテナ取付け孔に対して、格別の
処置を施すことなく取り付け得ると共に、比較的小型な
車体に対しても、アンテナ素子を縮小させて車体内部へ
支障なく収容可能な自動車用三波共用アンテナを提供す
る事である。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決し目的を達成するために、本発明では次
のような手段を講じた。
(1)無線電話用の電波であるMT波の送受信が可能で
ある上、放送波であるAM波およびFM波の受信を行な
える自動車用三波共用アンテナにおいて、 MT波の送受信が可能な如く導電性マストの中間部位に
第1,第2の整相コイルを介在させて三段コーリニアと
したMT波素子と、 このMT波素子の上に設けられたMT波遮断用のトラッ
プ要素と、 このトラップ要素を介して前記導電性マストに接続され
た導電性マストからなり、前記MT波素子と共働してA
M波およびFM波の受信が可能な如く設けられたAM/
FM波用補助素子と、を具備し、前記A M / F 
M波用補助素子の電気長を、無線電話帯域の送信側周波
数に近い周波数の電波の(3/4)波長に設定すると共
に、前記M T波素子の長さと前記A M / F M
波用補助素子の長さとの和が、FM波の受信に適合する
電気長となるように、前記MT波素子の電気長を設定し
た。
(2)無線電話帯域の送信側周波数に近い周波数の電波
の波長をλとしたとき、M T波素子は、車体壁上に突
出して設けられ電気長が(3/8)λの導電性マストか
らなる第1の素子と、この第1の素子の上に設けられ電
気長が(1/4)λの第1整相コイルからなる第2の素
子と、この第2の素子の上に設けられ電気長が(3/4
)λの導電性マストからなる第3の素子と、この第3の
素子の上に設けられ電気長が(1/4)λの第2整相コ
イルからなる第4の素子と、この第4の素子の上に設け
られ電気長が(5/8〜3/4)λのヘリカルコイルか
らなる第5の素子と、からなるものとした。
(3)径の異なる導電性パイプを互いに摺動自在に接続
して伸縮自在な第3の素子を形成し、この第3の素子の
最大径の導電性パイプを第2の素子の頂部に結合すると
ともに、 筒状絶縁物の外周に各素子ごとの機能に応じてピッチを
変えて導線を巻回することにより、第2整相コイルから
なる第4の素子,ヘリカルコイルからなる第5の素子,
およびトラップ要素からなる第6の素子の三者を一体的
に設け、これを前記第1の素子〜第3の素子の内部へ挿
脱自在に挿入可能な如く結合し、 無線電話帯域の送信側周波数に近い周波数の電波の(3
/4)波長に電気長を設定されたAM/FM波用補助素
子である導電性マストを、第4の素子〜第6の素子にお
ける筒状絶縁物の内部へ挿脱自在に挿入可能な如く構成
した。
[作用] 上記手段を講じた結果、次のような作用が生じる。
(1)MT波素子は、逆招分をキャンセルするための第
1整相コイルおよび第2整相コイルを途中に介在させた
所定電気長の導電性マストにて構成されており、三段コ
ーリニア方式のアンテナとして働く。したがって無線電
話用の電波であるMT波の送受信を良好に行なえる。
またMT波素子の長さとA M / F M波用補助素
子の長さとの和が、FM波の受信に適合する電気長(1
/4)λとなるように、AM/FM波用補助素子の電気
長を(3/4)λに設定した上で、M T波素子の電気
長が設定されている。なお第1第2の整相コイル等は、
FM波に対してはアンテナの容量性を打ち消して共振状
態を呈するローディングコイルとして作用する。そして
ブースタ等は全く使用されていない。かくして放送波で
あるAM波およびFM波を、相互変調,混変調,S/N
比の劣化なしに、0.75 〜0.95mの長さのアン
テナと同等の感度で受信することができる。
(2)MT波素子を構成している第1の素子〜第5の素
子の電気長を、理想値より若干ずらしたものに設定し、
第1整相コイルおよび第2整相コイルによる逆相分のキ
ャンセルが完全に行なわれないようにした。このため残
存した逆用分の作用により、垂直面パターンにおける半
値角が広がり、アンテナを車体取付面に対して若干(例
えば10〜20°程度)傾斜させて取付けても、MT波
の送受信感度の低下が殆ど無いものとなる。なおアンテ
ナを傾斜させたことにより利得は若干低下するが、その
低下分は三股コーリニア方式を採用したことにより、十
分カバーされる。かくしてアンテナ特性を劣化させずに
、デザイン上も好ましく、かつ風切り音を低減できるよ
うに、アンテナを後傾させて取付ける事が可能となる。
(3)構造的には、5段階の異径パイプを互いに摺動自
在に接続した態様のテレスコープ式素子と同等のものと
なる。このため、アンテナ素子の最大径が通常のA P
vl / F M波用アンテナと同等のものとなる。し
たがって車体壁に設けてある規格径のアンテナ取付け孔
に対して、格別の処置を施すことなく取り付け得る。ま
た所謂首下寸法を決定付けるA M / F M波用補
助素子である導電性マストの電気長が、(3/4)λの
近くに設定されているので、佇下寸法を規定寸法の範囲
内に収める事ができる。その結果、比較的小型な車体に
対しても、アンテナ素子を伸縮させて車体内部へ支障な
く収容可能なものとなる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例の概略的構成を示す側面図で
ある。10はM T波の送受信が可能であると共にFM
波,AM波の受信が可能な如く設けられた三波共用のア
ンテナ素子である。
このアンテナ素子10は、MT波素子10Aと、MT波
遮断用のトラップ要素10’Bと、AM/FM波用補助
素子10Cとの三部分がらなっている。
MT波素子10Aは、M T波の送受信が可能な如く、
後述するように多段に構成されてぃる導亀性マストの中
間部位に、導線を巻回してなる第1,第2の整柑コイル
11.12を介在させて三段コーリニアとしたものであ
る。
トラップ要素10Bは、MT波素子10Aの上端部に設
けられており、AM波およびFM波については通過を許
容するが、MT波に対しては並列共振してその通過を阻
止するMT波遮断機能を発揮する如く構成されている。
AM/FM波用補助素子10Cは、トラップ要素10B
を介して前記MT波素子10Aの導電性マストに接続さ
れた棒状の導電性マストからなり、前記M T波素子1
0Aと共働してAM波およびF M波の受信を可能とす
る如く設けられたものである。
なお、上記AM/,FM波用補助素子10Cの電気長は
、無線電話帯域の送信側周波数に近い周波数の電波の波
長をλとした時、(3/4)λの近くに設定されている
。またMT波素子10Aの長さと前記AM/FM波用補
助素子10Cの長さとの和Lが、FM波の受信に適合す
る電気長となるように、前記MT波素子10Aの電気長
は設定されている。各部の電気長の設定値については後
述する。
20はアンテナ素子伸縮駆動機構である。この駆動機構
20は、車体壁21に所謂ネックモールド部22を取り
付け固定され且つ筒体部内に前記アンテナ素子10を挿
脱自在に収納するように設けられた素子収納筒23と、
この素子収納筒23の下端部に取り付けられたモータ2
4および回転ドラム25等からなるローブ移送機構26
と、このロープ移送機構26により移送され先端部が前
記AM/FM波用補助素子10Cの導電性マスト基端部
に結合されたアンテナ伸縮操作用のラック付き可撓性ロ
ーブ(不図示)とからなっている。
かくしてローブ移送機構26により伸縮操作用ロープが
長手方向へ移送されることによって、AM/FM波用補
助素子10Cの導電性マストが上下方向に駆動される。
その結果、他の部分も上記マストに連動し、アンテナ素
子10の伸縮操作が行なわれる。なおアンテナ素子縮小
時においては、10CがIOBの中へ挿入され、IOB
が1OAの中へ挿入され、IOAが素子収納筒23の中
へ挿入されることになる。
第1図中27は、前記素子収納筒23の上端部に設けら
れた給電部である。また30はスブリツタを収容した給
電ボックスである。この給電ボックス30の一端は、短
い同軸ケーブル31を介して前記給電部27に接続され
ている。給電ボックス30の他端には、MT波用ケーブ
ル32およびAM/FM波用ケーブル33の各一端が接
続されている。40はモータ正逆転用のリレーを収容し
たリレーボックスである。このリレーボックス40の一
端はリード線41.42をそれぞれ介してモータ23お
よび給電ボックス30に接続されている。リレーボック
ス40の他端には電源供給ライン43.44が接続され
ている。
第2図は、本実施例における三波共用アンテナの電気系
の回路構戊を示す図である。
第2図に示すように、MT波素子10Aの各部の電気長
は次のように設定されている。無線電話帯域の送信側周
波数に近い周波数の電波の波長をλとしたとき、車体壁
上に突出して設けられている導電性マストからなる第1
の素子S1は、電気長が(3/8)λに設定されている
。この第1の素子S1の上に設けられている第1整相コ
イル11からなる第2の素子S2は、電気長が(1/4
)λに設定されている。この第2の素子S2の上に設け
られている導電性マストからなる第3の素子S3は、電
気長が(3/4)λに設定されている。この第3の素子
S3の上に設けられている第2整相コイル12からなる
第4の素子S4は、電気長が(1/4)λに設定されて
いる。
この第4の素子S4の上に設けられているヘリカルコイ
ルからなる第5の素子S5は、電気長が(5/8〜3/
4)λに設定されている。
前記ネックモー゜ルド部22のストレーキャパシティは
、公知の手段により極小化が図られている。
同軸ケーブル31は広帯域化を図るべく所要の電気長と
されている。
MT波信号は、同軸ケーブル31と、Ct,C2,Ll
からなる・ハイパスフィルタ51と、MT波用ケーブル
32とを通る。MT波用ケーブル32の端末は無線電話
機セット(不図示)に接続される。
A M / F M波信号は、L2,L3,C3からな
るローパスフィルタ52を通り、更にL4,C4からな
るMT波阻止用トリップ回路53を通過したのち、A 
M / F M波用ケーブル33を通る。
A M / F M波用ケーブル33の端末はラジオ受
信機(不図示)に接続される。
電源供給ライン43.44からはリレーボックス40内
のリレーを介してモータ24に電源が供給されるものと
なっている。
第3図および第4図は本実施例の三波共用アンテナの具
体的構造を、一部切断して示す側面図である。
第3図に示すように、電気長を(3/4)λの近くに設
定されたA M / F M波用捕助素子10Cである
導電性マストを、後述するように第4の素子S4,第5
の素子S5,およびトラップ要素10Bからなる第6の
素子S6を一体化した筒体における筒状絶縁物の内部へ
挿脱自在に挿入可能な如く構成されている。なおA M
 / F M波川浦助素子10Cである導電性マストの
下端部には、アンテナ素子伸縮操作用のラック付き可撓
性ロープ61の一端がジョイント62を介して接続され
でいる。
第2整柑コイル12からなる第4の素子S4へリカルコ
イルからなる第5の素子S5,およびトラップ要素10
Bからなる第6の素子S6は、次の様にして一体化され
ている。筒状絶縁物63の外周に、導線64を各素子ご
との機能に応じてピッチa  Pb  Pcを変えて巻
回することにより、三者を一体化している。上記一体化
したものは、次に述べるように第1の素子〜第3の素子
の内部へ挿脱自在に挿入可能な如く結合されている。
なお第4の素子S4を得るに当たっては、導線64の展
開長が電気長で( 1. / 4 )λとなるように、
線間ストレーキャパシティが並列共振しない範囲で、ピ
ッチPaをできる限り狭くして巻いている。
また第5の素子S5を得るに当たっては、導線64の展
開長が電気長で(5/8〜3/4)λとなるように、ビ
ッチpbをできる限り広くして巻いている。
さらに第4の素子S4を得るに当たっては、無線電話帯
域の周波数に対して、線間ストレーキャパシティとの関
係により並列共振が生じるように、ピッチPcを定めて
巻いている。
第3図において、65は上部導体、66は絶縁カバー 
67a,67bは導線の接続点、68は下部導体、69
は接触スプリングである。
次に第4図に示すように、第3の素子S3は径の累なる
3本の導電性パイプ71,72.73を互いに摺動自在
に接続して伸縮自在な素子としたちのである。この第3
の素子S3の最大径の導電性バイプ71の下端は、第1
の素子S1の上に設けられている第2の素子S2の頂部
に結合されている。
第1の素子S1は、金属製の外筒74を、強化プラスチ
ック絶縁筒75の外側に、同軸的に嵌合させてなるもの
である。
第2の素子S2は、上記強化プラスチック絶縁筒75の
外側に、導線76を所定ピッチで巻回したものである。
導線76の周囲は合成樹脂等の絶縁部材で固めてある。
なお導線76の巻回の仕方としては、導線76の展開長
が電気長で( ]. / 4 )λとなるように、線間
ス1・レーキャパシティが並列共振しない範囲で、ピッ
チPdをできる限り狭くして巻いている。上記の如く巻
回された導線76の両端は、第2の素子S2の上下に配
置されている金属製ジョイント77a,77bに対し、
接続点78a,78bにて接続されている。上記ジョイ
ント77aは前記導電性バイプ71と接続されており、
上記ジョイント77bは前記金属製の外筒74と接続さ
れている。第4図中、7つはストッパーである。また8
1〜83は導電性パイプ71〜73および他の素子との
間の接触スプリングである。
上記の如く構成された本実施例によれば、次のような作
用効果を奏する。
MT波素子10Aは、逆相分をキャンセルするための第
1整相コイル11および第2整t目コイル12を途中に
介在させた所定電気長の導電性マストにて構成されてお
り、三段コーリニア方式のアンテナとして働く。したが
って無線電話用の電波であるMT波の送受信を良好に行
なえる。
またMT波素子10Aの長さとAM/FM波用補助素子
10Cの長さとの和が、FM波の受信に適合する電気長
となるように、AM/FM波用補助素子10Cの電気長
を(3/4)λの近くに設定した上で、MT波素子10
Aの電気長が設定されている。以下具体例を示す。
MT波の周波数を仮に840MHzとすると、その(1
/4)λは約90mmとなる。第1,第2の整相コイル
11.12の構造上必要な物理的長さを各30mmとす
る。ここでトラップ要素10Bを第6の素子S6とし、
AM/FM波用補助素子10Cを第7の素子S7とする
。第1の素子81〜第7の素子S7の各々の長さの理想
値M1〜M7に対し、実施値N1〜N7は次のようにな
る。
M  1  −= 9  0  X  1.m m  
   N  1  −  1  3  5 m mM2
−30X1mm     N2−30X1mmM3−9
0X2mm     N3−270mmM 4 − 3
  0  X  1  m m     N 4 − 
3  0  X  1  m mM S − 9  0
  X  2 m m     N  5 =・ 2 
 2  5 m mM6−30X1mm     N6
−30  文 1m’mM7=−90X3mm    
 N7−270mm上記の結果、実施値のトータルは9
90mmとなり、理想値より十分長くなった。上記長さ
、すなわち990mmに短縮率を乗じ、N5をヘリカル
化したことにより、720〜760mmの長さにするこ
とができた。
なお第1,第2の整相コイル11.12および第5の素
子S5を構成しているヘリ力ルコイルは、FM波に対し
てはアンテナの容量性を打ち消して共振状態を呈するロ
ーディングコイルとして作用すると共に、AM波に対し
てもアンテナ実効長を高める作用がある。なお本実施例
ではブースタ等は全く使用されていない。
かくして放送波であるAM波およびFM波を、相互変調
,混変調,S/N比の劣化なしに、0.75〜0.95
mの長さのアンテナと同等の感度で受信することができ
る。
一方、MT波素子10Aを構成している第1の素子81
〜第5の素子S5の各々の電気長は、理想値より若干ず
らしたものに設定されている。
すなわち素子81〜S5の各々の電気長の理想値V1〜
V5に対し、実施値W1〜W5は次のように設定されて
いる。
V1・・・(1/4)λ  W1・・・(3/8)λ■
2・・・(1/2)λ  W2・・・(1/4)λV3
・・・(1/2)λ  W3・・・(3/4)λV4・
・・(1/2)λ  W4・・・(1/4)λV5−(
1/2),I   W5・ (5/8〜3/4)λ したがって第1整相コイル11および第2整相コイル1
2による逆相分のキャンセルが完全に行なわれないもの
となる。その残存した逆相分の作用により、垂直面パタ
ーンにおける半値角が広がる。その結果、アンテナを車
体取付面に対して若干(例えば10〜20″程度)傾斜
させて取付けても、MT波の送受信感度の低下が殆ど無
いものとなった。なおアンテナを傾斜させたことにより
利得は若干低下する。しかし、その低下分は三股コーリ
ニア方式を採用したことにより、十分カバーされた。実
験結果によれば、二段コーリニア比で、利得は若干プラ
スとなった。かくしてアンテナ特性を劣化させずに、デ
ザイン上も好ましく、かつ風切り音を低減できるように
、アンテナを後傾させて取付ける事が可能となった。
構造的には、5段階の異径パイプを互いに摺勤自在に接
続した態様のテレスコープ式素子と同等のものとなる。
このため、アンテナ素子の最大径が通常のAM/FM波
用アンテナと同等のものとなる。したがって車体壁に設
けてある規格径のアンテナ取付け孔に対して、格別の処
置を施すことなく取り付け得る。また所謂首下寸法を決
定付けるAM/FM波用補助素子10Cである導電性マ
ストの電気長が、(3/4)λの近くに設定されている
ので、首下寸法を規定寸法の範囲内に収める事ができる
。その結果、比較的小型な車体に対しても、アンテナ素
子を伸縮させて車体内部へ支障なく収容可能なものとな
る。
なお本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えばトラップ要素10BおよびAM/FM波用補助素子
10Cを除いた下方部分のみを単独で使用可能なように
、上記二つの部分を分離可能な構造にしても良い。また
低インピーダンス変換回路をアンテナ入力回路に介在さ
せるようにしても良い。さらにAM/FM波用補助素子
10Cである導電性マストの電気長を、使用条件如何に
よっては(5/4)λにしてもよい。このほか本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿
論である。
[発明の効果コ 本発明によれば、次のような効果をもった自動車用三波
共用アンテナを提供できる。
第1に、無線電話用の電波であるMT波の送受信を良好
に行なえるのは勿論、放送波であるAM波およびFM波
を、相互変調,混変調,S/N比の劣化なしに、0.7
5〜0.95mの長さのアンテナと同等の感度で受信で
きる。
第2に、第1の効果に加えて、アンテナを車体取付面に
対して若干(例えば10〜20″程度)傾斜させて取付
けても、MT波の送受信感度の低下が殆ど無く、その結
果、デザイン上も好ましく、かつ風切り音を低減できる
ように、アンテナを後傾させて取付けることができる。
第3に、第2の効果に加えて、車体壁に設けてある規定
径のアンテナ取付け孔に対して、格別の処置を施すこと
なく取り付け得ると共に、比較的小型な車体に対しても
、アンテナ素子を縮小させて車体内部へ支障なく収容可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例を示す図で、第1図
はアンテナ全体の機略的構成を示す側面図、第2図は同
アンテナの電気系の回路構成を示す図、第3図および第
4図は三波共用アンテナ素子の具体的構造を一部切断し
て示す側面図である。第5図および第6図はいずれも従
来例を示す図である。 10・・・アンテナ素子、IOA・・・MT波素子、1
0B・・・トラップ要素、ioc・・・A M/ F 
M&用捕肋素子、11.12・・・第1,第2の整F目
コイル、20・・・アンテナ素子伸縮駆動機構、Sl−
56・・・第1の素子〜第6の素子。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無線電話用の電波であるMT波の送受信が可能で
    ある上、放送波であるAM波およびFM波の受信を行な
    える自動車用三波共用アンテナにおいて、 MT波の送受信が可能な如く導電性マストの中間部位に
    第1、第2の整相コイルを介在させて三段コーリニアと
    したMT波素子と、 このMT波素子の上に設けられたMT波遮断用のトラッ
    プ要素と、 このトラップ要素を介して前記導電性マストに接続され
    た導電性マストからなり、前記MT波素子と共働してA
    M波およびFM波の受信が可能な如く設けられたAM/
    FM波用補助素子と、を具備し、前記AM/FM波用補
    助素子の電気長を、無線電話帯域の送信側周波数に近い
    周波数の電波の(3/4)波長に設定すると共に、前記
    MT波素子の長さと前記AM/FM波用補助素子の長さ
    との和が、FM波の受信に適合する電気長となるように
    、前記MT波素子の電気長を設定したことを特徴とする
    自動車用三波共用アンテナ。
  2. (2)無線電話帯域の送信側周波数に近い周波数の電波
    の波長をλとしたとき、MT波素子は、車体壁上に突出
    して設けられ電気長が(3/8)λの導電性マストから
    なる第1の素子と、この第1の素子の上に設けられ電気
    長が(1/4)λの第1整相コイルからなる第2の素子
    と、この第2の素子の上に設けられ電気長が(3/4)
    λの導電性マストからなる第3の素子と、この第3の素
    子の上に設けられ電気長が(1/4)λの第2整相コイ
    ルからなる第4の素子と、この第4の素子の上に設けら
    れ電気長が(5/8〜3/4)λのヘリカルコイルから
    なる第5の素子と、からなることを特徴とする請求項1
    に記載の自動車用三波共用アンテナ。
  3. (3)径の異なる導電性パイプを互いに摺動自在に接続
    して伸縮自在な第3の素子を形成し、この第3の素子の
    最大径の導電性パイプを第2の素子の頂部に結合すると
    ともに、 筒状絶縁物の外周に各素子ごとの機能に応じてピッチを
    変えて導線を巻回することにより、第2整相コイルから
    なる第4の素子、ヘリカルコイルからなる第5の素子、
    およびトラップ要素からなる第6の素子の三者を一体的
    に設け、これを前記第1の素子〜第3の素子の内部へ挿
    脱自在に挿入可能な如く結合し、 無線電話帯域の送信側周波数に近い周波数の電波の(3
    /4)波長に電気長を設定されたAM/FM波用補助素
    子である導電性マストを、第4の素子〜第6の素子にお
    ける筒状絶縁物の内部へ挿脱自在に挿入可能な如く構成
    したことを特徴とする請求項2に記載の自動車用三波共
    用アンテナ。
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