JPH03157445A - エポキシ樹脂エマルジヨン組成物およびその製法 - Google Patents

エポキシ樹脂エマルジヨン組成物およびその製法

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JPH03157445A
JPH03157445A JP29582089A JP29582089A JPH03157445A JP H03157445 A JPH03157445 A JP H03157445A JP 29582089 A JP29582089 A JP 29582089A JP 29582089 A JP29582089 A JP 29582089A JP H03157445 A JPH03157445 A JP H03157445A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塗料、接着剤、繊維加工剤、ガラス繊維集束
剤等として用いられるエポキシ樹脂エマルジョン組成物
およびその製法に関するものである。
(従来の技術) 従来から、塗料、接着剤等として、エポキシ樹脂が広く
利用されている。このようなエポキシ樹脂接着剤(塗料
等)は、通常、エポキシ樹脂自身をアミン系硬化剤によ
って硬化させて使用するようになっているが、最近、エ
ポキシ樹脂を乳化剤で転相しエマルジョン化したエポキ
シ樹脂エマルジョン組成物が開発され実用化されている
。例えば、特開昭54−15956号公報や特開昭58
−111831号公報には、エポキシ樹脂100重量部
(以下「部」と略す)に対してノニオン性乳化剤を3〜
20部用いたエポキシ樹脂エマルジョン組成物が開示さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記エポキシ樹脂エマルジョン組成物は
、乳化安定性を確保するために、乳化剤の配合割合が3
〜20部と、非常に多くなっている(乳化剤が3部未満
では、樹脂と水とが乳化直後に相分離してしまう)ため
、従来の、エポキシ樹脂をそのまま硬化させたものに比
べ、耐水性。
耐薬品性、皮膜強度等、物性面で劣っている。しかも、
加熱処理すると黄変したり接着力が低下する傾向がみら
れるという難点を有している。
また、特開昭61−243822号公報には、エポキシ
樹脂を変性し自己乳化タイプにしたものが開示されてい
るが、このものは、皮膜強度が低い、硬化速度が遅い、
コストが高い等の欠点を有している。
このように、従来のエポキシ樹脂エマルジョン組成物で
は、本来のエポキシ樹脂に匹敵するような耐水性、耐薬
品性、熱安定性等を備えたものは得られていないのが実
情である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、乳化
剤の使用量を必要最低限に抑えることにより、エマルジ
ョンの安定性を損なうことなくエポキシ樹脂に匹敵する
優れた物性を備えたエポキシ樹脂エマルジョン組成物の
提供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明は、軟化点が100
℃以下のエポキシ樹脂100重量部に対し、下記の(A
)成分を0.3〜0.9重量部、下記の(B)成分を0
.3〜0.9重量部、下記の(C)成分を0.4〜1.
2重量部、水を20〜700重量部を混合してなるO/
W型エポキシ樹脂エマルジョン組成物であって、分散質
の平均粒子径が0.6μI以下に設定されているエポキ
シ樹脂エマルジョン組成物を第1の要旨とし、 (A)分子量7000以上の高分子型乳化剤。
(B)分子量7000以下でHLB 17以上のノニオ
ン性乳化剤およびアニオン性乳化剤の少なくとも一方。
(C)分子量7000以下でHLB14〜17のノニオ
ン性乳化剤。
軟化点が100 ’C以下のエポキシ樹脂100重量部
に対し、下記の(A)成分を0.3〜0.9重量部、下
記の(C)成分を0.4〜1.2重量部の割合で配合し
て液状エポキシ樹脂を得る工程と、エポキシ樹脂100
重量部に対し200〜700重量部の水を用意し、この
水の一部に、エポキシ樹脂100重量部に対し0,3〜
0.9重量部の下記の(B)成分を熔解して(B)成分
水溶液を得る工程と、前記液状エポキシ樹脂に上記(B
)成分水溶液を配合して系をW10型エマルジョンから
0/W型エマルジョンに転相し、さらに前記水の残部を
配合する工程とを備えたエポキシ樹脂エマルジョン組成
物の製法を第2の要旨とする。
(A)分子量7000以上の高分子型乳化剤。
(B)分子量7000以下でHLB l 7以上のノニ
オン性乳化剤およびアニオン性乳化剤の少なくとも一方
(C)分子量7000以下でHLB 14〜170ノニ
オン性乳化剤。
〔作用〕
すなわち、本発明は、乳化剤として上記特殊な3種類の
乳化剤の組み合わせを用い、しかも乳化方法を、上記3
種類の乳化剤のうち2つをエポキシ樹脂と混ぜた液状エ
ポキシ樹脂と、残った1つの乳化剤を少量の水に溶かし
たものとを混合することにより、W10型エマルジョン
からO/W型エマルジョンに転相するという特殊な方法
で行っているため、乳化剤の量が少ないにもかかわらず
、分散質であるエポキシ樹脂の平均粒子径が0.6μm
以下という非常にきめの細かいエマルジョンを得ること
ができる。したがって、本発明のエポキシ樹脂エマルジ
ョン組成物は、エマルジョン中にに遊離する過剰な乳化
剤がなく、耐水性、耐薬品性、皮膜強度に優れ、しかも
加熱処理に変色せず、接着力にも優れたものとなる。し
かも、エマルジョンのきめが細かいため、非常に貯蔵安
定性も優れているという利点を有する。
つぎに、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いる軟化点カ月00℃以下のエポキシ樹脂と
しては、例えば下記の式(1)に示すようなビスフェノ
ールAエピクロルヒドリン型エポキシ樹脂や下記の式(
2)に示すようなノボラック型エポキシ樹脂等があげら
れる。
また、上記の樹脂以外に、ハロゲン化エポキシ樹脂、レ
ゾルシン型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂、テトラヒドロキシフェニルエタン型エポキシ樹脂
、グリセリントリエーテル型エポキシ樹脂、ポリオレフ
ィン型エポキシ樹脂等があげられる。これらのエポキシ
樹脂は、軟化点がt o o ’c以下であることが必
要で、上記のような構造を有するものであっても、軟化
点が100℃を超えるものは、後述する本発明の方法で
は乳化できない。
上記エポキシ樹脂を乳化するための乳化剤は、下記の3
種類の乳化剤を組み合わせて用いることが必要である。
(A)分子量7000以上の高分子型乳化剤。
(B)分子量7000以下でI(LB 17以上のノニ
オン性乳化剤およびアニオン性乳化剤の少なくとも一方
(C)分子量7000以下でHLB 14〜17のノニ
オン性乳化剤。
上記(A)の分子量7000以上の高分子型乳化剤とし
ては、エチレンオキサイドとこれ以外のアルキレンオキ
サイド、例えばプロピレンオキサイドやブチレンオキサ
イドとのブロックポリマーポリビニルアルコール等があ
げられる。なかでも、下記の式(3)で示されるエチレ
ンオキサイドープロピレンオキサイドブロツクボリマー
等が好適である。
(余   白  ) また、上記(B)および(C)に用いるノニオン系乳化
剤としては、ラウリルエーテルエチレンオキサイド付加
物、セチルエーテルエチレンオキサイド付加物、ステア
リルエーテルエチレンオキサイド付加物、オレイルエー
テルエチレンオキサイド付加物、オクチルフェニルエー
テルエチレンオキサイド付加物、ノニルフェニルエーテ
ルエチレンオキサイド付加物、ソルビタンモノラウレー
トソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステア
レート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノ
オレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンセ
スキオレエート、ソルビタンジステアレート、ソルビタ
ンモノラウレートエチレンオキサイド付加物、ソルビタ
ンモノパルミテートエチレンオキサイド付加物、ソルビ
タンモノステアレートエチレンオキサイド付加物、ソル
ビタントリステアレートエチレンオキサイド付加物。
ソルビタンモノオレエートエチレンオキサイド付加物、
ソルビタントリオレエートエチレンオキサイド付加物、
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、グリ
セロールモノステアレート。
グリセロールモノオレエート ポリエチレングリコール
モノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレ
ートポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチ
レングリコールモノオレエート、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、硬
化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物等があげられる。
本発明においては、これらを分子量、HLBに応じて使
い分ける。なかでも、上記(B)の分子量7000以下
でHLB 17以上のノニオン性乳化剤としては、下記
の式(4)で示されるラウリルエーテルエチレンオキサ
イド付加物、下記の式(5)で示されるオレイルエーテ
ルエチレンオキサイド付加物、下記の式(6)で示され
るオクチルフェニルエーテルエチレンオキサイド付加物
、下記の式(7)で示されるノニルフェニルエーテルエ
チレンオキサイド付加物等が好適である。
C+Jzs  0JH2CHzO)−H・・・・・・(
4)C1山q O[CHzCHtO汁H・・・・・・(
5)csLt←ゆ一0イCHzCtlzOk■ ・・・
・・・(6)C,l(、。8可−o(cuzcozo汁
H・・・・・・(7)そして、上記(C)の分子量70
00以下でHLB14〜17のノニオン性乳化剤として
は、下記の式(8)で示されるソルビタン脂肪酸エステ
ルのエチレンオキサイド付加物、下記の式(9)で示さ
れるヒマシ油のエチレンオキサイド付加物、下記の式側
で示される硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物等
が好適である。
(以下余白) ・・・・・・(9) また、上記(B)の分子量7000以下でHLBIT以
上のアニオン性乳化剤としては、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、高級硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、
ラウリル硫酸アンモニウムドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコ
ハク酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナ
トリウム、アルキルリン酸カリウム塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等があげ
られる。なかでも、下記の式01)で示されるアルキル
スルホン酸ナトリウム、下記の弐021で示されるアル
キルスルホコハク酸ナトリウムが好適である。
R−◎←0責CHzCH*0斤5OJa  ・”・=0
1)RO−CO−CI−SOJa          
・・・”Q7JRO−Co−CH。
本発明のエポキシ樹脂エマルジョン組成物は、前記エポ
キシ樹脂エマルジョン組成物および上記3種類の乳化剤
(A、B、C)を用い、例えばっぎのようにして製造す
ることができる。すなわち、まず上記エポキシ樹脂に対
し、上記分子量7000以上の高分子型乳化剤(A成分
)および上記分子量7000以下でHLB14〜17の
ノニオン性乳化剤(C成分)を配合して液状状態にする
、また、少量の水に、上記分子量7000以下でHLB
 17以上のノニオン性乳化剤およびアニオン性乳化剤
(B成分)を溶解する。そして、上記A成分およびC成
分を含有する液状エポキシ樹脂に上記B成分水溶液を配
合し、系をW10型エマルジョンからO/W型エマルジ
ョンに転相する。
ついで、残りの水を徐々に添加して均一に撹拌する。こ
のようにして、分散質(エポキシ樹脂)の粒子径が、例
えば0.6μ蒙以下の、非常に安定なエポキシ樹脂エマ
ルジョン組成物が得られる。
ちなみに、このようにして得られたエポキシ樹脂エマル
ジョン組成物は、製造後90日経過しても樹脂相の分離
や沈降がなく、貯蔵安定性に優れていることがわかった
。また、従来のように、乳化剤を3〜10部使用したも
のは、繊維加工剤。
ガラス繊維集束剤等、その工程に熱処理が不可欠である
ような用途に用いる場合には、乳化剤の配合量が多いた
め黄変1着色等がみられたが、本発明のエポキシ樹脂エ
マルジョン組成物は、乳化剤含有量が1〜3部と少ない
ため、加熱処理時の変色が殆どなく、熱安定性に優れて
いることがわかつた。また、接着力も、エポキシ樹脂単
独品と同等の強さを有することがわかった。
なお、上記製法において、A成分の配合量は、エポキシ
樹脂100部に対し0.3〜0.9部に設定することが
必要である。また、B成分の配合量も、エポキシ樹脂1
00部に対し0.3〜0.9部に設定することが必要で
ある。さらに、C成分の配合量は、エポキシ樹脂100
部に対し0.4〜1.2に設定することが必要である。
上記3種類の乳化剤を、上記の範囲内で配合することに
よって、乳化剤の使用量が非常に少なくても過不足なく
充分に安定性に優れたエマルジョンが得られる。
つぎに、実施例について、比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕 エピコート#828(油化シェル社製)100部にエチ
レンオキサイドープロピレンブロックボリマ−(MW=
7000) 013部とヒマシ油エチレンオキサイド1
00モル付加Th (MW=4600、HLB=15.
0)0.4部を配合して50℃まで加温し、乳化剤がエ
ポキシ樹脂中に充分均一に分散するまで撹拌した。そし
て、室温に冷却し、これに、水15部にノニルフェニル
エーテルエチレンオキサイド30モル付加物(MW= 
1800、HL B 17.5 ) 0.3部を溶解さ
せたものを加え、直ちにモータにより撹拌した。しばら
くこの撹拌を続けたのち、残り85部の水を10分おき
に4分の1ずつ添加して分散質の平均分子径が0.59
μ鋼であるエポキシ樹脂エマルジョン組成物を得た。こ
のエマルジョン組成物は、90日間放置後も安定であっ
た。また、このエマルジョン組成物をアミン系硬化剤で
硬化させた皮膜の吸水率は0゜8重量%(以下「%」と
略す)、吸アセトン率は14%、吸トルエン率は14.
5%、4%Na OHを用いた吸アルカリ率は0.7%
、皮膜強度は350 kg / cdであった。また、
この皮膜を熱処理しても着色は見られなかった。さらに
、アミン系硬化剤で硬化させる際の初期硬化所要時間は
180分で、その接着性は良好であった。
なお、上記各物性の評価は以下のようにして行つた(以
下の実施例、比較例においても同じ)。
〈90日後放置安定性〉 エマルジョン組成物を試験管中に深さ20c鱈こなるよ
うに入れ、90日間室温下に放置したのち、樹脂相およ
び水相の分離状態を調べた。評価は下記の4段階評価と
した。
◎・・・分離が全く見られない ○・・・分離は殆ど見られない Δ・・・分離が見られる? ×・・・完全に分離している く平均粒子径〉 大塚電子社製のLPAシステム3000/3100を用
い、光散乱法に従って測定した。
く皮膜吸水率〉 エマルジョン組成物をアミン系硬化剤で硬化させ厚さ!
腸の皮膜を得た。そして、この皮膜を2、5 c1a角
に切り、水中に48時間浸したのち、浸漬後の重量増加
率で示した。
〈皮膜吸アセトン率〉 水の代わりにアセトンを用い、上記と同様にして浸漬後
の重量増加率で示した。
く皮膜吸トルエン率〉 水の代わりにトルエンを用い、上記と同様にして浸漬後
の重量増加率で示した。
〈皮膜吸アルカリ率〉 水の代わりに4%NaOH水溶液を用い、上記と同様に
して浸?R後の重量増加率で示した。
〈皮膜着色性〉 エマルジョン組成物をアミン系硬化剤で硬化させ厚さ1
[nInの皮膜を得た。そして、この皮Hりを2゜5c
m角に切り、130 ’Cで5分間処理して皮膜の着色
状態を観察した。評価は下記の4段階評価とした。
◎・・・変色が全く見られない ○・・・変色は殆ど見られない Δ・・・かなり変色している ×・・・完全に変色している 〈皮膜強度〉 エマルジョン組成物をアミン系硬化剤で硬化させ厚さ1
 mmの皮膜を得た。この皮膜を3号ダンベルで型取り
し、20℃1毎分200Mの条件で引っ張ったときの強
度を測定した。
〈初期硬化所要時間〉 エマルジョン組成物中に含まれるエポキシ樹脂のエポキ
シ当量と同当量のアミン系硬化剤を配合して硬化させる
ことにより鋼板を張り合わせた。
その際、最終硬化物の接着強度の80%の強度が得られ
るまでに要した時間を測定した。
〈接着力〉 上記初期硬化所要時間の測定の場合と同様にして鋼板を
張り合わせた。その接着力を、下記の4段階で評価した
◎・・・優れている O・・・良好である △・・・やや劣る 〔実施例2〕 エチレンーブロビレンブロツクボリマーの量ヲ0.6部
に変え、ノニルフェニルエーテルエチレンオキサイド3
0モル付加物の量を0.6部に変え、ヒマシ油エチレン
オキサイド100モル付加物の量を0.8部に変えた。
それ以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.33
μmの良好なエマルジョン組成物を得た。このエマルジ
ョン組成物は、90日放置後も安定であった。また、こ
のエマルジョン組成物をアミン系硬化剤で硬化させた皮
膜の吸水率は0.8%、吸アセトン率は14%、吸トル
エン率は14.5%、吸アルカリ率は0.8%、皮膜強
度は345 kg/llであった。また、この皮膜を熱
処理しても着色は見られなかった。さらに、アミン系硬
化剤で硬化させる際の初期硬化所要時間は180分で、
その接着性は良好であった。
〔実施例3〕 エチレン−プロピレンブロックポリマーの量ヲ0.9部
に変え、ノニルフェニルエーテルエチレンオキサイド3
0モル付加物の量を0.9部に変え、ヒマシ油エチレン
オキサイド100モル付加物の量を1.2部に変えた。
それ以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.28
μ厘の良好なエマルジョン組成物を得た。このエマルジ
ョン組成物は、90日放置後も安定であった。また、こ
のエマルジョン組成物をアミン系硬化剤で硬化させた皮
膜の吸水率は0.9%、吸アセトン率は15%、吸トル
エン率は15.5%、吸アルカリ率は0.8%、皮膜強
度は395 kg/CTAであった。また、この皮膜を
熱処理しても着色は見られなかった。さらに、アミン系
硬化剤で硬化させる際の初期硬化所要時間は185分で
、その接着性は良好であった。
〔実施例4〕 エチレン−プロピレンブロックポリマー0.6 部(M
W=4600)、硬化ヒマシ油エチレンオキサイド80
モル付加物(MW=4600.HLB=15)0.8部
を、予め85℃に加熱したエピコ−)#1001(油化
シェル社製)に配合して撹拌し、乳化剤を充分均一に分
散させたのち75℃まで冷却した。そして、これに、ノ
ニルフェニルエーテルエチレンオキサイド35モル付加
物(MW=1800、HLB17.5)0.6部を溶解
した75℃の水15部を加え、直ちにモータで撹拌を開
始した。転相確認後しばらく撹拌を続けたのち、残りの
水85部を4分の1ずつ75℃に加熱して加えた。全て
の水を加えたのち、ゆっくりと室温まで冷却して平均粒
子径0.411部mの良好なエマルジョン組成物を得た
。このエマルジョン組成物は、90日放置後も安定であ
った。また、このエマルジョン組成物をアミン系硬化剤
で硬化させた皮膜の吸水率は0.7%、吸アセトン率は
14%、吸トルエン率は15.5%、吸アルカリ率は0
.8%、皮膜強度は360 kg/cntであった。ま
た、この皮膜を熱処理しても着色は見られなかった。さ
らに、アミン系硬化剤で硬化させる際の初期硬化所要時
間は195分で、その接着性は良好であった。
〔実施例5〕 エポキシ樹脂としてノボラック型エポキシ樹脂を用いた
。それ以外は上記実施例4と同様にして平均粒子径0.
38μmの良好なエマルジョン組成物を得た。このエマ
ルジョン組成物は、90日放置後も安定であった。また
、このエマルジョン組成物をアミン系硬化剤で硬化させ
た皮膜の吸水率は0.8%、吸アセトン率は14%、吸
トルエン率は15.5%、吸アルカリ率は0.7%、皮
膜強度は380 kg/ciであった。また、この皮膜
を熱処理しても着色は見られなかった。さらに、アミン
系硬化剤で硬化させる際の初期硬化所要時間は2゜0分
で、その接着性は良好であった。
〔実施例6〕 エピコート#828(油化シェル社製>100部にエチ
レンオキサイド−プロピレンブロックポリ7− (MW
=7000) 0.6部と硬化ヒマシ油エチレンオキサ
イド1oOモル付加物(MW=4600、)[L B 
= 15.0 ) 0.6部を配合して5゜”Cまで加
温し、乳化剤がエポキシ樹脂中に充分均一に分散するま
で撹拌した。そして、室温に冷却し、これに、水15部
にノニルフェニルエーテルエチレンオキサイド35モル
付加物(MW= 1800、HLB17.5)0.2部
とアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩0.4部を溶解さ
せたものを加え、直ちにモータにより撹拌した。しばら
くこの撹拌を続けたのち、残り85部の水を10分おき
に4分の1ずつ添加して平均分子径0.59μmの良好
なエマルジョン組成物を得た。このエマルジョン組成物
は、90日間放置後も安定であった。また、このエマル
ジョン組成物をアミン系硬化剤で硬化させた皮膜の吸水
率は0.8%、吸アセトン率は14%、吸トルエン率は
14.5%、吸アルカリ率は0.7%、皮膜強度は35
0 kg/cfflであった。また、この皮膜を熱処理
しても着色は見られなかった。
さらに、アミン系硬化剤で硬化させる際の初期硬化所要
時間は180分で、その接着性は良好であった。
〔比較例1〕 エチレンープロピレンブロックポリマーの量を0.6部
に変え、ノニルフェニルエーテルエチレンオキサイド3
0モル付加物の量を0.6部に変え、ヒマシ油エチレン
オキサイド100モル付加物の量を0.8部に変えた。
それ以外は実施例1と同様にして、平均粒子径2.98
μmのエマルジョン組成物を得た。このエマルジョン組
成物は、直ちに樹脂の分離、沈降が見られた。
〔比較例2〕 エチレンープロピレンブロックポリマーの量を1、2 
部に変え、ノニルフェニルエーテルエチレンオキサイド
30モル付加物の量を1.2部に変え、ヒマシ油エチレ
ンオキサイド1ooモル付加物の量を1.6部に変えた
。それ以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.2
8μmの良好なエマルジョン組成物を得た。しかし、こ
のエマルジョン組成物は、熱処理によって着色がひどく
、繊維加工剤やガラス繊維集束剤としては用いることの
できないものであった。
〔比較例3〜7〕 本発明の乳化剤の組み合わせ以外の乳化剤(後記の表(
その2)参照)を用い、実施例1と同様にしてエマルジ
ョン組成物を得た。しかし、これらのエマルジョン組成
物はいずれも平均粒子径が0.6μmより大きく、直ち
に樹脂相と水相の分離沈降が見られた。
〔比較例8〜io) エピコート#828(油化シェル社W)to。
部に対して、実施例2と同一の3種類の乳化剤を同一割
合で配合した。ただし、比較例8では上記3種類の乳化
剤を予め樹脂に分散させ、比較例9ではエチレンーブロ
ピレンブロツクボリマーとノニルフェニルエーテルエチ
レンオキサイド付加’Jhを水に溶かし、比較例10で
は3種類の乳化剤をいずれも水に溶かし、それ以外の条
件は実施例1と同様にしてエマルジョン組成物を得た。
これらのエマルジョン組成物は、すべて平均粒子径が0
゜6μmより大きく、直ちに樹脂相と水相の分離沈降が
見られた。
(比較例11〜16) エビコー)#828 (油化シェル社製)100部に対
して、実施例2と同一の3種類の乳化剤を配合した。た
だし、各乳化剤の配合量のいずれかを、本発明の範囲外
に設定した。その結果、得られたエマルジョン組成物は
、すべて平均粒子径が0.6μIより大きく、直ちに樹
脂相と水相の分離が見られた。
〔比較例17〕 エピコート$828(油化シェル社製)100部に対し
て、実施例2と同一の3種類の乳化剤を同一割合で配合
した。ただし、ノニルフェニルエーテルを45部の水に
溶解させたのちエマルジョン樹脂に配合した。それ以外
は実施例2と同様にしてエマルジョン組成物を得た。こ
のエマルジョン組成物は、平均粒子径が2.65μmで
、直ちに樹脂相と水相の分離が見られた。
〔比較例18〕 エピコート#828 (油化シェル社製)100部に対
して、実施例4と同一の3種類の乳化剤を、同一割合で
、かつ総量で10部になるよう配合した。それ以外には
実施例4と同様にして平均粒子径0.23μmの良好な
エマルジョン組成物を得た。
このエマルジョン組成物は、90日間放置後も安定であ
った。このエマルジョン組成物をアミン系硬化剤で硬化
させた皮膜の吸水率は4%、吸アセトン率は30%、吸
トルエン率は30%、吸アルカリ率は4%、皮膜強度は
200 kg/cfflであった。
また、この皮膜を熱処理すると、着色がかなりひどかっ
た。アミン系硬化剤で硬化させるときは、初期硬化所要
時間は350分で、接着性は本発明によるものより劣っ
た。
〔比較例19) エピコート#828自身をアミン系硬化剤で硬化させた
。この皮膜の吸水率は0.8%、吸アセトン率は14%
、吸トルエン率は14.5%、吸アルカリ率は0.7%
、皮膜強度は350kg/cdであった。また、この皮
膜を熱処理しても着色は見られなかった。さらに、アミ
ン系硬化剤で硬化させるときの初期硬化所要時間は17
5分で、接着性は良好であった。
以上の実施例および比較例の組成および評価結果を、下
記の表にまとめて示す。ただし、表において、エチレン
オキサイドはrEo、と略している。
(以下余白) [発明の効果] 以上のように、本発明のエポキシ樹脂エマルジョン組成
物は、従来のものに比べ乳化剤の量が必要最低@量に抑
えられており、全ての乳化剤が過不足なく乳化に貢献し
ている。このため、過剰にamする乳化剤がなく、硬化
速度が速くて、しかも熱処理時に黄変等の着色がなく熱
安定性に優れている。また、エポキシ樹脂単独品と同等
の接着力を備え、接着性が高い。そして、耐水性、耐薬
品性、皮膜強度等の諸物性に優れている。さらに、分散
質であるエポキシ樹脂の平均粒子径が0.6μm以下と
小さいため、エマルジョン構造が非常に安定で、製造後
90日を経過しても樹脂相の分離沈降がなく、貯蔵安定
性に優れている。しかも、他の成分に比べて単価の高い
乳化剤の含有量が少ないため、組成物全体の単位重量当
たりの価格が安価であるという利点を有する。
また、本発明の製法によれば、乳化剤として用いる3種
類のもの(A、B、C)のうち、AとCとをエポキシ樹
脂に分散させ、Bを少量の水に分散させて両者を混合す
ることにより転相させてからエマルジョンを得るように
しているため、平均粒子径が0.6μm以下という非常
に細かいエマルジョンを簡単に得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)軟化点が100℃以下のエポキシ樹脂100重量
    部に対し、下記の(A)成分を0.3〜0.9重量部、
    下記の(B)成分を0.3〜0.9重量部、下記の(C
    )成分を0.4〜1.2重量部、水を20〜700重量
    部を混合してなるO/W型エポキシ樹脂エマルジョン組
    成物であつて、分散質の平均粒子径が0.6μm以下に
    設定されていることを特徴とするエポキシ樹脂エマルジ
    ョン組成物、(A)分子量7000以上の高分子型乳化
    剤。 (B)分子量7000以下でHLB17以上のノニオン
    性乳化剤およびアニオン性乳化 剤の少なくとも一方。 (C)分子量7000以下でHLB14〜17のノニオ
    ン性乳化剤。
  2. (2)軟化点が100℃以下のエポキシ樹脂100重量
    部に対し、下記の(A)成分を0.3〜0.9重量部、
    下記の(C)成分を0.4〜1.2重量部の割合で配合
    して液状エポキシ樹脂を得る工程と、エポキシ樹脂10
    0重量部に対し200〜700重量部の水を用意し、こ
    の水の一部に、エポキシ樹脂100重量部に対し0.3
    〜0.9重量部の下記の(B)成分を溶解して(B)成
    分水溶液を得る工程と、前記液状エポキシ樹脂に上記(
    B)成分水溶液を配合して系をW/O型エマルジョンか
    らO/W型エマルジョンに転相し、さらに前記水の残部
    を配合する工程とを備えたことを特徴とするエポキシ樹
    脂エマルジョン組成物の製法。 (A)分子量7000以上の高分子型乳化剤。 (B)分子量7000以下でHLB17以上のノニオン
    性乳化剤およびアニオン性乳化 剤の少なくとも一方。 (C)分子量7000以下でHLB14〜17のノニオ
    ン性乳化剤。
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