JPH03157329A - ポリプレノイド化合物を含有する脂肪乳剤 - Google Patents

ポリプレノイド化合物を含有する脂肪乳剤

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JPH03157329A
JPH03157329A JP13410190A JP13410190A JPH03157329A JP H03157329 A JPH03157329 A JP H03157329A JP 13410190 A JP13410190 A JP 13410190A JP 13410190 A JP13410190 A JP 13410190A JP H03157329 A JPH03157329 A JP H03157329A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリプレノイド化合物を含有する脂肪乳剤に関
する。さらに詳しくは、医薬品として有用なポリプレノ
イド化合物の投与に適した脂肪乳剤に関する。
〔従来の技術〕
ポリプレノイド化合物は種々の幅広い生理活性を示し例
えば、癌増殖抑制、癌転移抑制、分化誘導、血球産生能
改善、肝機能改善など有用な生理作用により、医薬品と
しての開発が期待されている。しかしながらポリプレノ
イド系化合物は一般に医薬品として利用可能な溶媒に対
する溶解性が極めて低く、有効な投与を可能にする製剤
化方法の開発が重要な課題であった。
従来、ポリプレノイド化合物およびその近緑化合物を実
験動物に対して懸濁液として注射する方法、油脂類に溶
解して経口投与する方法[Jpn、 J、 Cance
r Re5(Gann)、77巻、351−355頁(
1986)] 、 リポソームに含有させて投与する方
法(特開昭62−39521)などが試みられてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ポリプレノイド化合物を懸濁液として投与する方法は、
該化合物の薬理効果を減退させるという欠点を伴なう他
に、静脈内投与には適さず、また油脂類に溶解して投与
する方法も静脈内投与には適用し難い。さらにまた、ポ
リプレノイド化合物をリポソーム製剤とする場合に同製
剤は呆存安定性が悪いために医薬品としての応用に限界
がある等の欠点があった。従ってポリプレノイド化合物
を、静脈内投与を含む幅広い投与ルートで安全に人体に
投与することが出来、かつ保存安定性が良好な製剤とす
る方法の開発が強く求められていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、ポリプレノイド化合物を経口投与、皮下
投与、静脈内投与等幅広い投与ルートで医薬品(例えば
、癌転移抑制剤、癌転移抑制剤、細胞分化誘導剤)とし
て適用することが可能な製剤化方法を鋭意検討した結果
、同化合物を粒子径の小さい脂肪乳剤とすることにより
、保存安定性が良好なポリプレノイド化合物含有製剤の
作製に成功して本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の一般式、 CHl [式中、−CHt−C−C−Cl+!−はトランス型イ
ソプレン単■ Qは2〜8の整数、mは0または5〜18の整数、nは
0または1を示し、Q十mは8〜20の範囲にある。X
は水素原子または式−PO,R(Rは水素原子またはナ
トリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム等のカ
チオンを示す。)で示される基を意味する。1で表わさ
れるポリプレノイド化合物と油成分、乳化剤および水を
混合してなる脂肪乳剤に関する。
上記したポリプレノイド化合物の具体例としては、 ソラネソールーリン酸ニアンモニウム塩(化合物A) 1−ジヒドロデカプレノール−リン酸ニアンモニウム塩
(化合物C) 炭素ぶ十数が45から60のポリプレノールの混合物(
化合物D) 炭素原子数が50から60のα−ジヒドロポリプレノー
ルの混合物(化合物E) α−ジヒドロデカプレノール(化合物B)炭素原子数が
75から110のドリコール−リン酸ニアンモニウム塩
の混合物(化合物F)a−ジヒドロデカブレニル−リン
酸(化金物G) α−ジヒドロデ力ジグレニル−リン酸二ナトリウム塩化
合物H) などの化合物が挙げられる。
上記化合物A1BおよびCは、Jpn、  J。
Cancer Res、 (Gann)、 76+ 7
60−770. August。
1985に記載の方法によって製造することができる。
これらの化合物の毒性は極めて低く、例えばマウス(I
CR雄)に対して腹腔内投与した場合、LDio> 1
9/ kgの急性毒性しかなかった。
本発明の脂肪乳剤における油成分としては、製薬の技術
分野における脂肪乳剤の調製に際して通常用いられる製
薬上許容されうる油脂類の総べてか使用可能であって、
かかる油脂類の具体例としては、大豆油、綿実油、ナタ
ネ油、サフラワー油、ゴマ油、米ヌカ油、コーン胚芽油
、ヒマワリ油などの植物油、ニシン油、イワシ油、イカ
油なとの魚油またはこれら植物油または魚油の部分水素
添加処理で得られるかエステル交換反応で得られる油、
などを挙げることができる。
更に天然に産生ずるか、または天然に産生じたものを分
別あ理(例えば溶剤分別、脱ろう処理など)および/ま
たはエステル交換処理して得られる一般にMCTと呼称
される炭酸数8〜12の中鎖長の脂肪酸のトリグリセリ
ド、例えばパーム油、分別パーム油などの液体油もこの
油成分として使用することができる。
更にまた炭酸数6〜18の脂肪酸のジまたはモノグリセ
リドの一つまたはこれらジまたはモノグリセリドの二つ
以上の混合物もこの油成分として使用することができる
本発明の脂肪乳剤における乳化剤としては、製薬上許容
されうるりン脂質および非イオン性界面活性剤の一つま
たは二つ以上の混合物を使用することが可能であって、
リン脂質としては卵黄リン脂質の例えば卵黄レシチン、
大豆リン脂質の例えば大豆レシチン、これらの水素添加
生成物、7オスフアチジルコリン、フオスファチジルエ
タノールアミンなどが挙げられる。また非イオン性界面
活性剤としては、分子量800〜20.000の高分子
系のもの、例えばポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン共重合体、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、硬化
ヒマシ油ポリオキシエチレン誘導体などを挙げることが
できる。
本発明の脂肪乳剤は、上記した通り、ポリプレノイド化
合物と、油成分と、乳化剤とから成り、これに水を混合
して調製されるが、上記の成分の他に、必要によっては
その乳化力を向上させるために乳化補助剤を、また乳化
剤の安定性を向上させるために乳化安定剤を、更に浸透
圧を調整するために等張化剤を加えることができる。
かかる乳化補助剤の具体例としては炭素数6〜30の脂
肪酸、これら脂肪酸の塩またはモノグリセリド、例えば
カプロン酸、カプリン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、
バルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキ
ドン酸、エイコサベンクエン酸、ドコサヘキサエン酸、
およびこれらのカルボン酸の塩、例えばナトリウム塩、
カリウム塩、カルシウム塩、およびこれらのカルボン酸
のモノグリセリドが挙げられる。
また乳化安定剤の具体例としてはコレステロール、トコ
フェロール、アルブミン、脂肪M7ミド誘導体、多糖類
、多糖類の脂肪酸エステル誘導体を挙げることがで、き
る。
また等張化剤としては、グリセリン、デキストラン、ア
ルブミンなどが使用されうる。
本発明の脂肪乳剤は、ポリプレノイド化合物を0.00
1〜lO%(以下の割合はすべてv/v%で示される)
好ましくはo、oot−t%、油成分を1〜50%、好
ましくは1〜20%、乳化剤を0.1−10%、好まし
くは0.5〜5%、含むものであり、そして乳化補助剤
を0.3%以下の量で、また乳化安定剤を0.5%以下
の量で含んでいても良い。
そして上記した成分に水を加えて100%の量となるよ
うに調製され、この際必要に応じて浸透圧調整のために
等張化剤が加えられる。
本発明の脂肪乳剤は、所定量のポリプレノイド化合物、
油成分、乳化剤、必要によっては更に乳化補助剤、乳化
安定剤および等張化剤を混合し、30〜90℃の温度に
加温し、これに所定量の水を加えて混合物を常用のホモ
ジナイザーまたはホモミキサー、例えば加圧噴射型ホモ
ジナイザー、超音波ホモジナイザー、高速回転型ミキサ
ーなどを用いて均質化処理して粗乳化液とし、必要によ
って水を加え、さらに上記のホモジナイザーで均質化処
理して得られる。
本発明の脂肪乳剤は製造の都合によっては脂肪乳剤の生
成後に乳化安定剤、等張化剤を加えても良く、更に場合
によっては脂肪乳剤の生成前または生成後にその他の添
加剤例えば着色剤、抗酸化剤、賦香剤、甘味剤などを添
加することができる。
本発明のポリブレノイド化合物を含有する脂肪乳剤は平
均粒子径が300nm以下の微細な粒子よりなる乳化液
であり、その保存安定性は極めて良好である。そしてこ
の脂肪乳剤を癌細胞の培養系に添加した場合、および実
験動物に投与した場合、ポリブレノイド化合物の有する
生理作用を効果的に発現させることが出来る。この脂肪
乳剤は例えば静脈内、筋肉内、皮下などに投与するため
の注射液として用いることが出来、まj;カプセル化な
どをした後、経口投与剤として用いることも出来る。
本発明の脂肪乳剤を注射液として用いる場合には、1日
当りポリプレノイド化合物としてIOμg/ kg〜l
omz/ kgの投与量で用いられる。また経口投与剤
として用いる場合1日当りポリブレノイド化合物として
0.5mg/ kg 〜100119/ kgの投与量
で用いられる。
〔実施例〕
つぎに本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1〜5 化合物A、B、C,Gまj;はHを含有する脂肪乳剤の
夫々を作製した。大豆油50g、大豆レシチン6g、グ
リセリン12.5gと化合物ASB。
C,GまたはH2,59を混合し、50〜60℃に加温
して溶解させた。これに250n12の蒸留水を加え、
ミキサーで均質化して粗乳化液を得l:。この粗乳化液
に蒸留水を加えて全量を5001とした後、マントン・
ゴーリン型高圧乳化機の液槽に入れて循環させ、均質な
脂肪乳剤を作製した。このようにして作製した化合物A
SB、C,GまたはHを含有する脂肪乳剤の平均粒子径
はいずれも200nm以下であった。これらの脂肪乳剤
を約4℃で3か月保存した場合、いずれの脂肪乳剤の平
均粒子径も200nm以下に維持されていた。
実施例 6.7 化合物CまたはGを含有する脂肪乳剤の夫々を作製した
。大豆油20g、卵黄レシチン2.4gと化合物Cまた
はG O,89を混合し、50〜60℃に加温して溶解
させた。これにloo+I2の蒸留水を加え、ミキサー
で均質化して粗乳化液を得た。
この粗乳化液に蒸留水を加えて全量を20012とした
後、マントン・ゴーリン型高圧乳化機の液槽に入れて循
環させ、均質な脂肪乳剤を作製した。このようにして作
製した化合物CまたはGを含有する脂肪乳剤の平均粒子
径は200nm以下であった。これらの脂肪乳剤を約4
℃で3か月保存した場合、いずれも平均粒子径は200
nm以下に維持されていた。
実施例 8 化合物Fを含有する脂肪乳剤を作製した。大豆油20g
、卵黄レシチン2.49、バルミチン酸ナトリウム0.
099、グリセリン5gと化合物F O,59を混合し
、50〜60℃に加温して溶解させた。これに100+
xffの蒸留水を加え、ミキサーで均質化して粗乳化液
を得た。この粗乳化液に蒸留水を加えて全量を2001
12とした後、マントン・ゴーリン型高圧乳化機の液槽
に入れて循環させ、均質な脂肪乳剤を作製した。このよ
うにして作製した化合物Fを含有する脂肪乳剤の平均粒
子径は30On+o以下であった。この脂肪乳剤を約4
℃で3か月保存した場合、平均粒子径は300nn+以
下に維持されていた。
実施例 9 実施例3で作製した化合物Cを含有する脂肪乳剤を用い
、ヒト白血病細胞HL−60に対する分化誘導効果をニ
トロブルー・テトラゾリウム(NBT)還元活性を指標
として測定した。測定に先立ち化合物Cを含有する脂肪
乳剤を対照脂肪乳剤(化合物Cを加えず、実施例3と同
じ方法で作製したポリプレノイド化合物不含有脂肪乳剤
)と適当な比率で混合し、終濃度0.5〜519/m(
lの化合物Cを含有する脂肪乳剤を得た。
HL−60細胞を、2XlO’個/+*ffの密度テl
θ%ウシ胎児血清を含有するRPMI 1640培地に
懸濁し、24穴プラスチツクプレートの各人に1mQず
つ播いた。即座に、培地中の化合物Cの終濃度がO〜5
0μg/yanとなるように、対照脂肪乳剤または化合
物Cを含有する脂肪乳剤を添加した。プレートをCO,
インキュベーター中、37°Cで4日間保温した。保温
後、遠心して細胞を集め、10’個/Iの密度で、lO
%ウシ胎児血清、0.1%NBTおよび1100n/+
I2のホルボール・12−ミリステート・13−アセテ
ートを含有するRPMl  1640培地に懸濁しI;
。この細胞懸濁液を37℃で20分間保温した後、一部
をスライドグラス上にとり、メタノール固定した。NB
Tの還元によって濃青色に染まった細胞の数を数え、全
細胞数に対するパーセンテージを算出した。
表  1 22.1 35.5 45.5 53.7 57.4 表1に示した結果から明らかなように、化合物C含有脂
肪乳剤で処理しf: HL −60細胞においては、培
地中の化合物Cの濃度に応じてNBTを還元する細胞の
パーセンテージが増加した。即ち化合物C含有脂肪乳剤
は培養HL−60細胞に対して有意な分化誘導効果を示
した。
実施例 IO 実施例1〜3で作製した化合物A、BまたはCを含有す
る脂肪乳剤を用いて、癌転移抑制効果を測定した。測定
に先立ち、まず化合物A1BまたはCを含有する脂肪乳
剤を対照脂肪乳剤(化合物A、BまたはCのいずれをも
力aえず、実施例1と同じ方法で作製したポリズレノイ
ド化合物不含有脂肪乳剤)と適当な比率で混合し、終濃
度0.03〜0−211g/1112の化合物A、Bま
たはCを含有する脂肪乳剤を得た。
測定時、B16FlOメラノ一マ細胞4XlO’個をC
57BL/ 6マウス(雄、6週令)の左後肢足社に移
植した。対照脂肪乳剤または終濃度0.03〜0.2m
g/+rlの化合物A、BまたはCを含有する脂肪乳剤
を、移植後1日目より255日目で3日目ごとに9回、
尾静脈内に投与した。移植後277日目左後肢を切断し
、411日目マウスを解剖して肺に形成された転移結節
数を測定した。対照脂肪乳剤を投与したマウスにおいて
形成された肺転移結節数の平均値(No)と化合物A、
 BまたはCを含有する脂肪乳剤を投与したマウスにお
いて形成された肺転移結節数の平均値(N)から、次式
に従って肺転移抑制率を算出した。
肺転移抑制率(%)−(1−N/N、)X 100なお
各実験群の使用動物数はいずれも10匹であつ tこ 
表  2 (119/ kg)       (%)CO,379 G        O,878 G        2.0          85A
        0.8           67B
        0.8          54表2
に示した結果から明らかなようlこ、0.3〜2.0暑
g/ kgの化合物C5または0.81119/ kg
の化合物AまたはBを含有する脂肪乳剤を投与したマウ
スにおいては、対照脂肪乳剤を投与したマウスに比べて
、肺転移が顕著に抑制された。
〔発明の効果〕
実施例1〜8に示したように、本発明のポリブレノイド
化合物を含有する脂肪乳剤は平均粒子径が300nm以
下の微細な粒子よりなる乳化液であり、約4°Cで3か
月保存してもその微細な粒子が安定に維持される。そし
てこの脂肪乳剤を実験動物に投与した場合、ポリプレノ
イド化合物の持つ生理作用が効果的に発現される。実施
例9にポリブレノイド化合物Cを含有する脂肪乳剤を辷
ト白血病細胞の培養系に添加した場合、同細胞の分化が
誘導されることを示した。
さらに実施例10にポリプレノイド化合物A、 Bまた
はCを含有する脂肪乳剤をマウスの静脈内に投与した場
合、顕著な癌転移抑制効果が発揮されることを示した。
上記した事実から、本発明のポリズレノイド化合物を含
有する脂肪乳剤は医薬品としての利用に極めて適した製
剤であることが分かる。
比較例 1 化合物Aの懸濁液を作製した。化合物A200mgに対
してジメチルスルホキシド1m+2を加え、メノウ乳鉢
を用いて可能な限り均一化した。さらに生理的食塩水を
加えて全量を100mffとし、化合物Aの懸濁液を作
製した。このようにして作製した懸濁液は光学顕微鏡で
見ると不均質な粒子よりなり、4℃で約1時間放置する
と粒子の沈澱が生じた。
実施例 11 実施例1で作製しI;化合物Aを含有する脂肪乳剤およ
び比較例1で作製した化合物Aの懸濁液を用いて、癌転
移抑制効果を比較した。測定に先立ち、化合物Aを含有
する脂肪乳剤を対照脂肪乳剤と適当な比率で混合し、終
濃度0.25〜I ay/ ti(lの化合物Aを含有
する脂肪乳剤を得た。
また化合物Aの懸濁液と1%ジメチルスルホキシドを含
有する生理的食塩水を適当な比率で混合し、終濃度0.
25〜l trg/ rtrQの化合物Aの懸濁液を得
た。
測定時、実施例6に記載したのと同一の方法でマウスに
癌細胞を移植した。対照脂肪乳剤また(よ終濃度0.2
5〜l my/ rtrQの化合物Aを含有する脂肪乳
剤(実験1)を、あるいは1%ジメチルスルホキシドを
含有する生理的食塩水または終濃度0.25〜liIg
/mQの化合物Aの懸濁液(実験■)を、移植後1日目
より27日目まで隔日に14回、腹腔内に投与した。移
植後28日目に左後肢を切断し、42日目にマウスを解
剖して肺に形成された転移結節数を測定しj;。実験I
においては実施例6に記載したのと同一の方法で肺転移
抑制率を算出した。また実験■においては1%ジメチル
スルホキシドを含有する生理的食塩水を投与したマウス
において形成された肺転移結節数の平均値(M、)と、
化合物Aの懸濁液を投与したマウスにおいて形成された
肺転移結節数の平均値(M)から次式に従って肺転移抑
制率を算出しt;。
肺転移抑制率(%) −(1−M/M、)X to。
なお各実験群の使用動物数はいずれも10匹であった。
表  3 Crmy/kg)         (%)■(脂肪乳
剤)     2.5       565     
      93 ■(懸濁液)      2.5       135
           46 表3に示した結果から明らかなように、化合物Aを含有
する脂肪乳剤を投与したマウスにおいては、懸濁液とし
て投与した場合よりも大きい効果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、▲数式、化学式、表等があります▼はトランス
    型イソプレン単 位、▲数式、化学式、表等があります▼はシス型イソプ
    レン単位、 ▲数式、化学式、表等があります▼はジヒドロイソプレ
    ン単位を示す。 lは2〜8の整数、mは0または5〜18の整数、nは
    0または1を示す。l+mは8〜20の範囲にある。X
    は水素原子または式−PO_3R(Rは水素原子又はナ
    トリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム等のカ
    チオンを示す。)で示される基を意味する。]で表わさ
    れるポリプレノイド化合物、油成分、乳化剤および水を
    混合してなる脂肪乳剤。
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