JPH03157219A - 車両用外気温検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は車室外の空気の温度、すなわち外気温度を正確
に検出するようにした車両用外気温検出装置に関するも
のである。

（従来の技術） 近年においては種々のオートエアコン装置が車両内へ組
込まれており、車室内の温度を所望の温度に調整するこ
とにより、車室内での快適性の確保を図るようにしてい
る。

このようなオートエアコン装置を搭載した車両では外気
温度を検出するための外気温センサーをエンジルーム内
の例えばラジェータを取付るための取付部の近傍に設け
ており、この外気温センサからの検出信号に基いて外気
温度の値を運転席の近傍の表示部へ表示させるようにし
ている。

第４図に示す外気温度Ｔａ（１の曲線は従来装置の表示
部に表示される温度を示した曲線であり、時刻ｔ２から
時刻ｔ３までの低速走行時において外気温センサからの
検出信号に基く検出温度Ｔｓの値が真の外気温度Ｔｏよ
り高い値を示す場合には、表示される外気温度Ｔ　ａ　
Ｏの値も一定の遅延をもたせて上昇させるようにしてい
る（特開昭６１−１５２４号公報）。

運転者は運転席の近傍の表示部へ表示された外気温度Ｔ
ａｏを考慮して所望の室内温度を設定する。すると温度
制御を行なうためのコントロールユニットは、運転者に
よって設定された設定温度に応じて吹出し口から吹出さ
れる空気の温度を制御する。この時コントロールユニッ
トは運転者ニよって設定された設定温度と前述した外気
温度Ｔａｏ値とを比較しつつ温度制御を実行する。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら通常外気温センサがエンジンルーム内若し
くは近傍に設けられているので、車両が所定の速度以上
で走行しているときには、常に新鮮な外気が吹き込み、
真の外気温度の値を検出することができる半面、渋滞等
によって車両の走行速度が所定の速度を下回るような場
合には、検出した外気温度の値に誤差を生じる場合があ
った。

すなわち低速走行時若しくはアイドリング時等の停車時
においてはエンジン等から発生した熱気がエンジンルー
ム内に籠ってしまい、いわゆる熱気溜りが生じる。この
ようなエンジンルーム内の熱気溜りは、エンジンルーム
内の温度を真の外気温度Ｔｏの値よりも高い値とするの
で、外気温センサによって検出される検出温度の値も真
の外気温度Ｔｏの値よりも高くなってしまう。

このように外気温センサによって検出された外気温度の
値に誤差を生じると、誤った外気温度の情報を運転者へ
報知するのみならず、コントロールユニットの温度制御
が不適切なものとなってしまうという虞れがあった。

本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、低速走行時
若しくは停車時においても正確に外気温度を検出するこ
とのできる車両用外気温検出装置を提供することを目的
とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するための本発明が提供する第１の手段
は、車両に搭載され当該車両の外気温度を検出する外気
温検出手段と、前記車両の走行速度を検出する車速検出
手段と、前記外気温検出手段で検出される外気温度に係
る信号と車速検出手段で検出れされる走行速度に係る信
号とを入力し、当該走行速度が所定値を下回ったときに
は当該走行速度が所定値を下回る前の外気温度に係る信
号を出力する外気温出力手段とを有することを特徴とす
る。

また本発明が提供する第２の手段は、車両に搭載され当
該車両の外気温度を検出する外気温検出手段と、前記車
両の走行速度を検出する車速検出手段と、イグニッショ
ンスイッチのオン操作を検出するオン操作検出手段と、
前記外気温検出手段で検出される外気温度に係る信号と
、車速検出手段で検出される走行速度に係る信号及びオ
ン操作検出手段で検出されるオン操作に係る信号とを入
力して、イグニッションスイッチがオン操作されたこと
が検出されたときには、当該車両の走行速度が所定値に
達するまでの間、当該オン操作されたときの外気温度に
係る信号を出力する外気温出力手段とを有することを特
徴とする。

（作用） 本発明が提供する第１の手段は、外気温出力手段に外気
温検出手段で検出される外気温度に係る信号と、車速検
出手段で検出される車両の走行速度に係る信号とを入力
し、走行速度が所定速度以上であるときには、順次入力
される外気温度に係る信号を出力し、また走行速度が所
定速度以下となるときには、この所定速度となる前の所
定の時刻に検出した外気温度に係る信号を出力するよう
にして、当該車両のエンジン等から発散される熱の影響
を防止するようにしたものである。

また本発明が提供する第２の手段は、外気温度及び車両
の走行速度の外に当該車両のイグニッションスイッチの
オン操作の有無を検出するようにしている。しかして、
外気温出力手段はイグニッションスイッチのオン操作に
係る信号を入力したときには、当該車両の走行速度が所
定速度に達するまでの間、イグニッションスイッチがオ
ン操作されたときに検出される外気温度に係る信号を出
力するようにして、イグニッションスイッチのオン操作
前の走行時に得られた外気温度に係る信号を出力するの
を防止するようにしたものである。

（実施例） 以下本発明に係る一実施例を図面を参照して詳細に説明
する。

まず第１図を参照して本発明に係る車両用外気温検出装
置の構成を説明する。

コントロールユニット１には複数のセンナ、即ちイグニ
ッションセンサ３、車速センサ５及び外気温センサ７の
それぞれが接続されている。

イグニッションセンサ３は図示しないイグニッションス
イッチのオン操作を検出するためのオン操作検出手段で
あり、イグニッションスイッチのオン操作を検出した時
には検出信号３ａをコントロールユニット１へ出力する
。

車速センサ５は車両の車速を検出するための車速検出手
段であり、例えば車速に応じた周期の矩形パルスから形
成される車速信号５ａをコントロールユニット１へ出力
する。

外気温センサ７は第２図に示すように車両９のフロント
側バンパー１１の内側に固設されている。

この外気温センサ７は周囲の外気温度に応じた温度信号
を出力するための外気温検出手段であり、検出信号７ａ
をコントロールユニット１へ出力する。

なお外気温センサ７の取付場所としては、第２図に示す
如くバンパーの内側に限定されることなく、適宜の箇所
例えばラジェータ下側近傍等に設けることができる。

次にコントロールユニット１の内部構成を説明する。

演算回路１３はイグニッションセンサ３からの検出信号
３　ａ　ｓ車速センサ５からの車速信号５ａ及び外気温
センサ７からの検出信号７ａを入力し、これらの入力し
たそれぞれの信号を処理する。例えば外気温センサ７か
ら検出信号７ａを入力すると、この検出信号７ａに応じ
て検出温度Ｔｓを判断し、この検出温度Ｔｓに係る情報
を順次メモリ回路１５へ格納する。また演算回路１３は
外気温出力手段を有している。この外気温出力手段は予
め所定の基準の車速Ｖｏを設定しており、車速検出手段
である車速センサ５からの車速信号５ａに基づく検出車
速Ｖｓが基準の車速Ｖｏ以下であるかどうかを判定する
。この外気温出力手段は検出された検出車速Ｖｓが基準
の車速Ｖｏ以下であることを判定した時には、検出車速
Ｖｓが基準の車速Ｖｏを下回る直前に格納した検出温度
Ｔｓに係る情報をメモリ回路１５から取出して表示部１
７及び制御回路１９へ出力する。また外気温出力手段は
イグニッションセンサ３からの検出信号３ａに基いてイ
グニッションスイッチがオン操作されたことを判断する
と、このイグニッションスイッチがオン操作されてから
検出車速Ｖｓが基準の車速Ｖｏに達するまでの間、イグ
ニッションスイッチのオン操作の際に得られた検出信号
７ａに基く検出温度Ｔｓの温度情報を表示部１７及び制
御回路１９へ出力する。

表示部１７は演算回路１３から検出温度Ｔｓの温度情報
を入力すると、この入力した温度情報に応じて外気温度
の値を可視情報として表示する。

制御回路１９は演算回路１３からの温度情報を外気温度
に関する情報として入力し、この入力した外気温度に関
する情報を参照して種々の温度制御を実行する。

次に第３図のフローチャートを参照して第１図に示した
実施例の動作を説明する。

ステップＳ１ではイグニッションセンサ３からの検出信
号３ａに基いてイグニッションスイッチがオン操作され
たかどうかを判断しており、第４図に示す時刻ｔｏにお
いてイグニッションスイッチがオン操作された場合（ス
テップＳ２）にはステップＳ３へ進む。ステップＳ３で
は外気温センサ７からの検出信号７ａを読み取り、続い
てステップＳ５ではこのステップＳ３において読込んだ
検出温度Ｔｓを順次記憶する。即ち外気温センサ７から
の検出信号７ａに基く検出温度Ｔｓを順次メモリ回路１
５へ格納する。

続いてステップＳ７ではステップＳ３において読取られ
た検出温度Ｔｓの値を外気温度Ｔａとして設定する。

次にステップＳ９では新たに検出された検出温度Ｔｓの
値が先に検出され設定された外気温度Ｔａの値よりも大
きいか否かを判断しており、検出温度Ｔｓの値が外気温
度Ｔａを下回る場合にはステップＳｌｌへ進む。ステッ
プＳｌｌではこの新たに検出された検出温度Ｔｓの値を
外気温度Ｔａとして新たに設定する。ステップ３１３で
は前述したステップＳｌｌにおいて設定した外気温度Ｔ
ａの値を表示部１７及び制御回路１９へ出力する。

これにより表示部１７では外気温度Ｔａが表示されると
共に、制御回路１９ては外気温度Ｔａを参照して温度制
御が実行される。

次にステップＳ１７ではステップＳ１５で読取った車速
センサ５からの車速信号５ａに基く検出車速Ｖｓの値が
予め基準値として設定される車速Ｖｏより大であるか否
かを判断しており、検出車速Ｖｓの値が基準の車速Ｖｏ
以下である場合にはステップＳ１９へ進む。ステップＳ
１９では検出車速Ｖｓが基準の車速Ｖｏを下回る直前に
記憶された検出温度Ｔｓを読出すと共に、この検出温度
Ｔｓを外気温度Ｔａとして設定する。

従って第４図に示すように時刻ｔｏから時刻ｔまでの期
間、即ちイグニッションスイッチがオン操作されてから
検出車速Ｖｓの値が基準の車速ｖｏに達するまでの期間
においては、イグニッションスイッチのオン操作の際に
得られた外気温センサ７からの検出信号７ａに基く検出
温度Ｔｓを外気温度Ｔａとして使用する。

次に第４図に示すように時刻ｔ１において検出車速Ｖｓ
の値が基準の車速Ｖｏを上回ると、ステップＳ１７から
ステップＳ２５へ進み、外気温センサ７から出力される
検出信号７ａを読み取り、前述したステップＳ５．ステ
ップＳ７．ステップＳ９へ戻る。

一方、ステップＳ９では新たに検出された検出温度Ｔｓ
の値が先に検出され設定された外気温度Ｔａを上回った
か否かを判断して、検出温度Ｔｓの値が外気温度Ｔａを
上回るとステップＳ２１へ進む。ステップＳ２１では検
出温度Ｔｓの上昇率が予め設定した所定の値α［’Ｃ／
ｍｉｎ］より大きいかどうかを判断しており、検出温度
Ｔｓの上昇率がα［”Ｃ／ｍｉｎ］より大きい場合には
ステップＳ２３へ進む。ステップ３２３では所定の上昇
率α［℃／ｍｉｎ］を上限値として外気温度Ｔａの値を
検出温度Ｔｓの値に近づける。即ち検出温度Ｔｓの値が
所定の上昇率α［”Ｃ／ｍｉｎ］よりも大きい場合には
、第４図の時刻１．から時刻ｔ２までの期間に示すよう
に外気温度Ｔａの値を一定の遅延をもたせて上昇させる
。続いてステップ８２３からステップ３１３へ進む。

次に渋滞時等の低速走行時における動作を説明する。

第４図に示すように時刻ｔ２において検出車速ｖ８の値
が基準の車速Ｖｏを下回るとステップＳ１７からステッ
プＳ１９へ進む。ステップＳ１９では時刻ｔ２の直前に
記憶された検出温度Ｔｓを読出すと共に、この読出した
検出温度Ｔｓを外気温度Ｔａとして設定する。

従って第４図に示すように時刻ｔ２から時刻ｔ３までの
検出車速Ｖｓの値が基準の車速Ｖｏを下回る低速走行時
においては、時刻ｔ２の直前に記憶された検出温度Ｔｓ
の値を外気温度Ｔａとして用い、表示部１７はこの外気
温度Ｔａを表示するとともに、制御回路１９は外気温度
Ｔａを参照して種々の制御処理を実行する。

なお、前述した実施例では、低速走行時若しくはアイド
リング時においても表示部１７へ外気温度Ｔａだけを表
示させるように構成したが、検出車速Ｖｓの値が基準の
車速Ｖｏを下回る低速走行時においては、表示部１７へ
確認ランプ等を点灯させるように構成すると、運転者は
この確認ランプの点灯を視認するとにより、表示部１７
へ表示された外気温度の情報は検出車速Ｖｓが基準の車
速Ｖｏを下回る直前に得られた外気温センサ７からの検
出信号７ａに基く検出温度であることを認識することが
できる。

［発明の効果］ 以上説明してきたように本発明によれば、車速検出手段
によって検出された車速か基準の車速以下であるときに
は、この検出された車速が基準の車速を下回る前に得ら
れた検出温度を外気温度として用いるように構成したの
で、低速走行時においても外気温度の値を真の外気温度
へより近似させて得ることができる。

またイグニッションスイッチがオン操作されてから車両
の車速が基準の車速に達するまでの間、このニグニツシ
ョンスイッチのオン操作の際に得られた検出温度を外気
温度として用いるように構成したので、車両の運転開始
時における外気温度を正確に検出することができる。

また低速走行時若しくはアイドリンク時においてエンジ
ンルーム内の熱気の影響を受けることがないので、外気
温センサを適宜の位置へ設置することができ、設計上の
自由度が拡大する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例を示したブロック図、第
２図（Ａ）は外気温センサの取付位置を示した説明図、
第２図（Ｂ）は第２図（Ａ）丸枠内の断面図、第３図は
第１図に示した実施例の作用を示したフローチャート、
第４図（Ａ）は検出温度Ｔｓに対する外気温度Ｔａの変
化を従来例の外気温ＴａＯと共に示した説明図、第４図
（Ｂ）は検出車速Ｖｓの変化を時間の経過と共に示した
グラフである。 ３・・・イグニッションセンサ ５・・・車速センサ ７・・・外気温センサ １３・・・演算回路 第２　図　（Ｂ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両に搭載され当該車両の外気温度を検出する外
   気温検出手段と、 前記車両の走行速度を検出する車速検出手段と、前記外
   気温検出手段で検出される外気温度に係る信号と車速検
   出手段で検出れされる走行速度に係る信号とを入力し、
   当該走行速度が所定値を下回ったときには当該走行速度
   が所定値を下回る前の外気温度に係る信号を出力する外
   気温出力手段と を有することを特徴とする車両用外気温検出装置。
2. （２）車両に搭載され当該車両の外気温度を検出する外
   気温検出手段と、 前記車両の走行速度を検出する車速検出手段と、イグニ
   ッションスイッチのオン操作を検出するオン操作検出手
   段と、 前記外気温検出手段で検出される外気温度に係る信号と
   、車速検出手段で検出される走行速度に係る信号及びオ
   ン操作検出手段で検出されるオン操作に係る信号とを入
   力して、イグニッションスイッチがオン操作されたこと
   が検出されたときには、当該車両の走行速度が所定値に
   達するまでの間、当該オン操作されたときの外気温度に
   係る信号を出力する外気温出力手段と を有することを特徴とする車両用外気温検出装置。