JPH03153647A - アセチル化合物の製造方法およびアセチル化合物の取得方法 - Google Patents

アセチル化合物の製造方法およびアセチル化合物の取得方法

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JPH03153647A
JPH03153647A JP28727889A JP28727889A JPH03153647A JP H03153647 A JPH03153647 A JP H03153647A JP 28727889 A JP28727889 A JP 28727889A JP 28727889 A JP28727889 A JP 28727889A JP H03153647 A JPH03153647 A JP H03153647A
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Shukukei Rin
林 淑瓊
Binko Rai
敏宏 雷
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San Fu Chemical Co Ltd
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San Fu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は酢酸ビニルをアセチル化剤としてフェノールI
化合物をアセチル化してアセチル化合物、即ち、芳香族
の酢酸エステルを製造する方法に関する。この方法は簡
便、迅速、低温でアセチル化し、従来の無水酢酸または
塩化アセチルを使用し、そして酸性反応生成物を生成す
る方法に比べて、耐腐食性反応設備を不要にする利点が
ある。
従来の技術 これまで、酢酸ビニルを使用したアセチル化反応は澱粉
類のアセチル化反応の文献(米国特許第3、022.1
89号、同第3.081.296号、同第3.318.
868号、同第4.038.482号、同第2.731
.496号)に見られるが、この酸性ヒドロキシ基を持
つフェノール類化合物のアセチル反応の記述はなく、こ
の優れた効果を応用した例は未だ文献に発表されていな
い。
発明が解決しようとする課題 フェノール類化合物と一般の脂肪族アルコール類化合物
とがや\異なるところは、両者とも同じようにヒドロキ
シ基を含んでいるが、前者は電離されて酸性を帯び、故
に、ヒドロキシ基のアセチル化反応は脂肪族アルコール
類化合物よりも困難であることが知られている。より高
い反応温度と、より強酸性触媒を必要とし、このために
反応装置の材質の要求も過酷な条件を必要とし、生成物
の成分も複雑となる。
工業用でもっとも用いられるアセチル化剤は無水酢酸と
塩化アセチルが主であり、この2種類共に水分に敏感で
後者がもっとも甚だしく、故に加水分解を避けなければ
ならない。反応後前者は1モルの酢酸を生成し、後者は
塩化水素を生成し、前者は蒸留によって分離しなければ
ならない。故に、設備費用がか\す、後者は水分による
装置の厳重な腐食性および公害を非常に注意しなければ
ならない。
課題を解決するための手段 本発明者等は、従来の欠点を克服すべく検討した結果、
フェノール類化合物をアルカリで中和して塩にし、16
0℃以下の温度で酢酸ビニルを用いてアセチル化反応さ
せることにより、アセチル化合物を効率よく製造する方
法を見いだし、本発明を完成させたものである。
本発明は酢酸ビニルの使用により、反応後の副産物には
腐食性はなく、揮発性のアセトアルデヒドとなる。アセ
トアルデヒドは簡単に主要生成物から分離できるほか、
回収して多くの有機化合物の合成に使用される。
反応中、このフェノール類化合物の酸性を抑制するため
に、先にアルカリでフェノール類化合物を中和してヒド
ロキシ基にしてその親核性を増し、更に中性酢酸ビニル
エステルの反応能力を増すため、結果において大部分の
フェノール類化合物は効率よく対応するアセチル化合物
に導くことができる。
本発明は、アセチル化反応するにあたり、まず、フェノ
ール類化合物をアルカリで中和するものである。
本発明のフェノール化合物としては、フェノール以外に
、例えば、クロル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基を有
するフェノールを用いることができる。使用することが
できるアルカリとしては、周期律表の第1族の壇基性金
属壇、即ち、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジ
ウムの水酸化物または炭酸塩、および有機アミン化合物
あるいはアンモニア等を挙げることができる。中和に使
用するアルカリとフェノール類化合物のモル比は0.5
ないし2.5であることが好ましい。
アセチル化反応の際の酢酸ビニルの使用量は、フェノー
ル類化合物に対してモル比で1:10.好ましくは、1
:5の範囲を選ぶことができる。
アセチル化反応は溶媒中で行うことが好ましく、例えば
、水、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド等を使用することが
できる。反応を行うにあたって、溶媒とフェノール類化
合物との重量比は2ないし8であることが好ましい。ア
セチル化反応を行うには、反応温度は前述した如く 1
60℃以下、0℃以上であり、反応をより効率よく行う
には、10℃ないし110℃、より好ましくは、20℃
ないし70℃の反応温度で行われる。反応はまた、加圧
下で行うことが望ましく、1ないし10気圧、より好ま
しくは、工ないし3気圧を選択することである。
以上の如くして生成されるアセチル化合物は、副成され
るアセトアルデヒドを蒸発させることにより、また、水
等の溶媒と固液分離により分離、再結晶することで精製
し、取得することができる。
例えば、第1図に示すような装置を配置して、反応から
取得までを実施することができる。
この装置において、フェノール類化合物とアルカリとは
、中和タンクN1にて塩を形成し、反応タンクR1に送
られ、酢酸ビニルと混ざりアセチル化反応が行われる。
副成するアセトアルデヒドは、熱交換器E1およびE2
を経て回収される。
方、得られた粗アセチル化合物は、中和タンク(沈殿タ
ンク) N2に送られて、サンでアルカリを取り除かれ
、遠心分離器S1にて固液分離した後、再結晶のために
結晶タンクC1に導かれ、その結晶を遠心分離器S2に
て分離し、精製アセチル化合物として得ることができる
実施例 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。因に
、実施例1はアセチル化剤としての酢酸ビニルと無水酢
酸との反応率と選択率について比較を行ったものである
。また、実施例2、実施例3、実施例4および実施例5
は、それぞれ酢酸ビニルの使用量、アルカリおよびその
使用量と水の使用量に対する反応の影響について示した
ものである。更に、実施例6は、水、その他の溶媒で試
みた場合、実施Fs7は、フェ/−ルおよび他のフェノ
ール類化合物を用いた場合の結果を示すものである。
実施gAJ 1 酢酸ビニルと無水酢酸を別々にアセチル化剤として使用
し、バラオキシ安息香酸のアセチル化反応を観察した。
反応条件は以下の通りである。
酢酸ビニル:  100gのバラオキシ安息香酸と81
gの苛性カリを400m1の水に攪拌しながら加え、均
一に溶解後、酢酸ビニル80m1を加え22時間反応し
た。
無水酢酸:  100gのバラオキシ安息香酸に120
m1の酢酸と120m1の無水酢酸を加え、125〜1
30℃で攪拌しながら2時間反応した。
表1にこの2種類のアセチル化剤の反応結果を示実施例
2 100gのバラオキシ安息香酸と81gの苛性カリを4
00m1の水を加えて溶かし、酢酸ビニルを加えて2時
間反応した。表2に酢酸ビニル使用量と反応の影響を示
す。
表2 実施例3 100gのバラオキシ安息香酸と表3のモル比の苛性カ
リを加え、400m1の水に溶解した後、200m1の
酢酸ビニルを加えて2時間反応した。表3にアルカリ使
用量と反応の影響を示す。
表 3 実施例5 実施例4 バラオキシ安息香酸と各種のアルカリについて実施例2
と同様に行った。表4にアルカリの種類と反応の影響を
示す。
表4 100gのパラオキシ安息香酸と81gの苛性カリに表
5の通りの量の水を加え攪拌して溶解した後、200m
1の酢酸ビニルを加えて2時間反応した。表5に水量と
反応の影響を示す。
表5 実施例6 100gのバラオキシ安息香酸と120 nu!のトリ
エタノールアミンを各種の溶剤にそれぞれ溶かし、32
8+nf酢酸ビニルと反応した。表6に各種溶剤に対す
るアセチル化反応の影響を示す。
表 実施例7 各種のフェノール化合物(1モル)と表7の量の苛性カ
リを加え、苛性カリの4倍量の水を加えて溶かし、これ
に1.2モルの酢酸ビニルを加えて室温で反応した。表
7に各フェノール化合物のアセチル化反応の結果を示す
表7 発明の効果 本発明の第1の効果は、低温でフェノール類化合物のア
セチル化反応が進行させることができることにある。
本発明の第2の効果は、アセチル化反応が簡便で反応生
成物が反応条件下で分離でき、従来の方法におけるよう
な不要な酸性副産物を生成しないことである。
第3の効果は、低温反応条件と非酸性反応生成物のため
、設備に高価な材料を必要としないことである。
このような効果は工業的に実施する場合において非常に
有利な条件である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施するための製造方法の例を
示すフローチャート。 El、R2・・・熱交換器 R1・・・反応タンク N1・・・中和タンク Sl、S2・・・遠心分離器 C 結晶タンク

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フェノール類化合物をアルカリで中和して塩にし
    、160℃以下の温度で酢酸ビニルを用いてアセチル化
    反応させることを特徴とするアセチル化合物の製造方法
  2. (2)アセチル化反応を10℃ないし110℃で行う請
    求項1記載の方法。
  3. (3)アセチル化反応を20℃ないし70℃で行う請求
    項1記載の方法。
  4. (4)アセチル化反応を1ないし10気圧下で行う請求
    項1記載の方法。
  5. (5)アセチル化反応を1ないし3気圧下で行う請求項
    1記載の方法。
  6. (6)使用する酢酸ビニル対フェノール類化合物のモル
    比を1:10にて行う請求項1記載の方法。
  7. (7)使用する酢酸ビニル対フェノール類化合物のモル
    比を1:5にて行う請求項1記載の方法。
  8. (8)使用するアルカリが周期律表の第 I 族の塩基性
    金属塩、有機アミン化合物またはアンモニアである請求
    項1記載の方法。
  9. (9)使用するアルカリがリチウム、ナトリウム、カリ
    ウム、ルビジウムの水酸化物もしくは炭酸塩またはアン
    モニアである請求項1記載の方法。
  10. (10)中和に使用するアルカリとフェノール類化合物
    のモル比が0.5ないし2.5である請求項1記載の方
    法。
  11. (11)中和およびアセチル化反応を溶媒中で行う請求
    項1記載の方法。
  12. (12)溶剤が水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホ
    ルムアミド、ジメチルアセトアミドである請求項1記載
    の方法。
  13. (13)溶媒に対するフェノール類化合物の重量比が2
    ないし8である請求項11記載の方法。
  14. (14)フェノール類化合物がフェノールまたはクロル
    基、ヒドロキシ基、カルボキシ基を有するフェノールで
    ある請求項1記載の方法。
  15. (15)フェノール類化合物をアルカリで中和して塩に
    し、160℃以下の温度で酢酸ビニルを用いてアセチル
    化反応させ、副成したアセトアルデヒドを蒸発、分離し
    、生成物のアセチル化合物を固液分離により分離、再結
    晶し、精製することを特徴とするアセチル化合物の取得
    方法。
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