JPH03153570A - 多結晶スピネル焼結体 - Google Patents

多結晶スピネル焼結体

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JPH03153570A
JPH03153570A JP1293016A JP29301689A JPH03153570A JP H03153570 A JPH03153570 A JP H03153570A JP 1293016 A JP1293016 A JP 1293016A JP 29301689 A JP29301689 A JP 29301689A JP H03153570 A JPH03153570 A JP H03153570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintered body
grain size
density
sintering
transmittance
Prior art date
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Pending
Application number
JP1293016A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Akagi
赤木 広一
Takanori Sone
孝典 曽根
Hisao Watai
渡井 久男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、新規な多結晶スピネル焼結体に関するもの
である。
[従来の技術] マグネシア−アルミナスピネルは融点が高く、化学的に
も安定であるだけでなく、多結晶体においても光学異方
性に基づく光散乱が生じないため、可視および赤外の領
域における耐熱性窓材料への応用が期待される。従来セ
ラミックス焼結体は、透光性酸化アルミニウム焼結体な
どにあるように、結晶粒が小さく揃った焼結体とするこ
とにより、その透光性は付与されてきた。スピネル焼結
体においても。
例えば刊行物(窯業協会誌85巻5号P225〜230
(1977))に示されているように、焼結を1400
℃で1時間までに抑え、焼結粒径を1〜2μ腫とするこ
とによって透光性のあるスピネル焼結体が得られている
。このように焼結の過程において結晶粒を小さく揃えて
おくことは、粒成長に伴う気孔の凝集が抑えられるため
、気孔の排斥が進み易く緻密な焼結体となるからである
[発明が解決しようとする課題] このように、従来のスピネル焼結体は焼結温度を下げる
などの方法により粒成長を抑え、均一でしかも粒径の小
さい結晶粒からなる焼結体とすることにより透光性を付
与していたが、この様な焼結体では不可避的に存在する
巨大気孔や、焼結過程の初期に生じた凝集気孔は焼結中
に消滅しないため、必ずしも充分な透過率が得られない
という課題がある。
この発明はかかる課題を解決するためになされたもので
、高い透光性を有する多結晶スピネル焼結体を得ること
を目的とする。
〔8題を解決するための手段] この発明の多結晶スピネル焼結体は、理論密度の98%
以」二の密度を有し、平均結晶粒径が3μI11以下の
結晶粒子と、この結晶粒子に対して平均結晶粒径が20
倍以上の結晶粒子を体積比にして5〜70%の割合で含
む透光性を有するものである。
[作用コ この発明において、結晶粒子構成を上記のようにするこ
とにより、巨大気孔に異常粒子の粒界が進行し、巨大気
孔と結晶粒子との境界面の曲率が変わり。
巨大気孔が排斥消滅され、高い透光性を有する多結晶ス
ピネル焼結体となる。
[実施例コ まず、高純度のアルミニウム粉末と酸化マグネシウム粉
末をモル比1:lとなるように混合する。原料粉末とし
ては水酸化物をそれぞれ大気中で暇焼することによって
酸化物としたものでもよいが、原料粉末の粒径は焼結中
の反応を容易に行うために、平均粒径としてとして2μ
■以下、望ましくは1μm以下がよく、純度については
光の吸収を引き起こす金属イオンの混入を避けるため、
99%以上、望ましくは99.5%以上の物を使うのが
よい1モル比についてはスピネルは若干の固溶域を持っ
ているので、実際には10%程度の誤差を有しても問題
とはならない、この混合粉末を金型プレス等の方法によ
り成型を行い、真空中にて1400〜1800℃で0.
5〜200時間の範囲で焼結する。焼結時間と焼結温度
の関係については、例えば1400℃の時は5〜200
時間、1800℃の時は0.5〜1時間と焼結温度によ
って時間を調整することにより、理論密度の98%以上
の密度を有し、平均結晶粒径が3μm以下の結晶粒子と
、この結晶粒子に対して平均結晶粒径が20倍以上に粒
成長(異常粒成長)した結晶粒子を体積比にして5〜7
0%の割合で含む焼結体を得ることができる。理論密度
が98%未満では焼結体中の気孔量が多すぎ、散乱が多
くなり透光性が低下する。上記結晶粒子の粒径が3μm
未満では粒成長に伴う気孔の凝集がおこり、透光性が低
下する。異常粒の平均粒径が20倍未満では異常粒発生
による効果が得られない、また上記体積比以上に異常粒
成長を起こすことは、異常粒同士の接触が多くなり、そ
の粒子間に閉じ込められた凝集気孔が透光性に悪影響を
及ぼすことになる。また5%以下では異常粒成長の発生
による緻密化の効果は得られない。
上記以外の方法として、a化アルミニウムと酸化マグネ
シウムの混合粉末を1300〜1500℃で焼結した後
粉砕し、得られたスピネル粉末を成形して焼結しても上
記焼結体は得られる。この場合の異常粒成長の体積比の
調整は上記と同様の方法によって行うことができる。ま
た焼結法については、無加圧で行うよりも、ホットプレ
ス等の加圧焼結法を用いた方が気孔の排斥と微小化が起
こり、li密な焼結体が得られやすい、かかる方法によ
って得られた焼結体は、例えば刊行物(J、Am、Ce
ram、Soc、、72巻2号P341〜344)に示
されたBaTiO3のように巨大気孔に異常粒子の粒界
が進行してくることにより、巨大気孔と結晶粒子との境
界面の曲率が変わるため、巨大気孔が排斥消滅され、高
い透光性を有する多結晶スピネル焼結体が得られる。
以下、この発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 純度99.7%の水酸化アルミニウム粉末および純度9
9.9%の水酸化マグネシウム粉末を、大気中でそれぞ
れ1400℃、900℃で暇焼した。得られた酸化アル
ミニウム粉末および酸化マグネシウム粉末をモル比1:
1となるようにしてポリエチレン製ポットに入れ、エチ
ルアルコール中で純度99.5%以上のアルミナボール
を泪いてボールミル混合を行った。混合した粉末を乾燥
し造粒した後、金型プレス法にて成型をおこない、ホッ
トプレス用カーボンダイズにセットした。誘導加熱型ホ
ットプレス装置により上記成型体を500Kgf/cm
2の加圧下で、真空中1400℃で5時間ホットプレス
焼結を行った。得られた焼結体はアルキメデス法による
測定の結果から理論密度の99.6%の密度を有してい
ることが解った。また、走査電子顕8に#!による1!
l構造の観察から粒径が3μm未満の結晶粒子に対して
、平均粒子径が上記粒径の20倍以とに異常粒成長した
粒子が体積化に17て10%分散していることがわかっ
た。得られた焼結体を厚さ1mmに加工し5両面を1μ
mダイヤモンドピースト研磨した後、赤外分光光度計に
より光透過率を測定した。その結果4μmの波長の光に
対して透過率は86%であった。
実施例2 実施例1と同様な方法で得た混合粉末の成型体を、50
0Kgf/cm2の加圧下で真空中1600℃で3時間
ホットプレス焼結を行った。実施例1と同様な測定の結
果、得られた焼結体は理論密度の99.8%の密度を有
し、実施例1と同様の粒子構成で、即ち異常粒成長した
粒子が体積比にして20%分散していることが解った。
得られた焼結体を厚さInmに加工研磨した物の光透過
率は、4μmの波長の光に対して89%であった。
実施例3 実施例1と同様な方法で得た混合粉末の成型体を500
ににf/cm2の加圧下で真空中1700℃で2時間ホ
ットプレス焼結を行った。実施例1と同様な測定の結果
、得られた焼結体は理論密度の99.9%の密度を有し
、実施例1と同様の粒子構成で、即ち異常粒成長した粒
子が体積比にして50%分散していることが解った。得
られた焼結体を厚さ1m+++に加工研磨した物の光透
過率は、4μ■の波長の光に対して85%であった。
実施例4 実施例1と同様な方法で得た混合粉末の成型体を500
Kd/am2の加圧下で真空中1800℃で1時間ホッ
トプレス焼結を行った。実施例1と同様な測定の結果、
得られた焼結体は理論密度の99.9%の密度を有し、
実施例1と同様の粒子構成で、かつ異常粒成長した粒子
が体積比にして70%分散していることが解った。得ら
れた焼結体を厚さ1i+nに加工研磨した物の光透過率
は、4μmの波長の光に対して53%であった。
比較例1 実施例1と同様な方法で得た混合粉末の成型体を500
Kgf/cm2の加圧下で真空中1400℃で0.5時
間ホットプレス焼結を行った。実施例1と同様な測定の
結果、得られた焼結体は理論密度の99.3%の密度を
有した。また焼結体中に異常粒成長は観察されなかった
。得られた焼結体を厚さ1mmに加工研磨した物の光透
過率は、4μmの波長の光に対して45%であった。
比較例2 実施例1と同様な方法で得た混合粉末の成型体を500
Kgf/c+a2の加圧下で真空中1800℃で5時間
ホットプレス焼結を行った。実施例1と同様な測定の結
果、得られた焼結体は理論密度の99.9%の密度を有
し、また異常粒成長した粒子が体積比にして80%分散
していることが解った。得られた焼結体を厚さ1mmに
加工研磨した物の光透過率は、4μmの波長の光に対し
て35%であった。
実施例1〜4および比較例1,2の結果を表に示す。
また第1図はこの発明の実施例の焼結体と比較例の焼結
体を比較する焼結体中の異常粒成長した粒子の体積比に
よる4μmの波長の光に対する透過率変化を示す特性図
で、縦軸は4μmの波長の光に対する透過率(%)、横
軸は焼結体中の異常粒成長した粒子の体積比(%)であ
り、第2図はこの発明の実施例の焼結体と比較例の焼結
体を比較する紫外〜赤外域での透過率を示す特性図で、
縦軸は透過率(%)、横軸は波長(μm)である0図に
おいて(1)、 (2)および(3)は各々実施例1.
実施例2および比較例1の特性である。第1図および第
2図から解るように、異常粒成長した粒子の体積比が1
0〜70%であるスピネル焼結体は、4μmの光に対す
る透過率が50%以上であり、しかも紫外〜可視域での
透過率が比較例より高くなっている。
[発明の効果] 以上説明したとうり、この発明は理論密度の98%以上
の密度を有し、平均結晶粒径が3μ厘以下の結晶粒子と
、この結晶粒子に対して平均結晶粒径が20倍以上の結
晶粒子を体積比にして5〜70%の割合で含む透光性を
有するものを用いることにより、透過率の高い多結晶ス
ピネル焼結体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の焼結体と比較例の焼結体を
比較する焼結体中の異常粒成長した粒子の体積比による
4μ道の波長の光に対する透過率変化を示す特性図、第
2図はこの発明の実施例の焼結体と比較例の焼結体を比
較する紫外〜赤外域での透過率を示す特性図である。 図において、(1)および(2)は各々実施例1および
実施例2の特性、(3)は比較例1の特性である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  理論密度の98%以上の密度を有し、平均結晶粒径が
    3μm以下の結晶粒子と、この結晶粒子に対して平均結
    晶粒径が20倍以上の結晶粒子を体積比にして5〜70
    %の割合で含む透光性を有する多結晶スピネル焼結体。
JP1293016A 1989-11-10 1989-11-10 多結晶スピネル焼結体 Pending JPH03153570A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006290688A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Tosoh Corp 透光性セラミックス
JP2006315878A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 透光性セラミックスおよびその製造方法
JP2009107917A (ja) * 2007-08-27 2009-05-21 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 多結晶性モノリシックアルミン酸マグネシウムスピネル

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