JPH03153347A - マット化フィルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は１表面にマット化層を有し、ボールペン、イン
クペン、鉛筆等による筆記性の良好なマット化フィルム
に関するものである。

〔従来の技術及び問題点〕

従来、マット化フィルムとしては種々のものが知られて
いる。それらの内の一つとして１合成樹脂フィルムの少
なくとも一方の面にマット化層を設けたものがある（例
えば、特開昭６０−６４６０号、同６Ｇ−３２６５７号
、同６０−８３０３７号等）、コノようなりット化フィ
ルムにおけるマット化剤としては、一般に、無機質微粒
子が用いられている。しかしながら、このような無機質
微粒子をマット化剤に用いたマット化フィルムでは、イ
ンクベン磨耗性が大きい上、その筆記性に汎用性がない
等の問題もあり、筆記具（例えばインクベン、ボールペ
ン、鉛筆等）に適応した無機質微粒子を選定する必要が
あり、そしてその使用に際しては、各種筆記具に対応し
てマット化フィルムを使いわける必要があった・ 〔発明の課題〕 本発明は、従来技術に見られる前記問題点を解決し、イ
ンクペン磨耗性が小さく、かつ各種筆記具によって円滑
に筆記し得るマット化フィルムを提供することをその課
題とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、マット化剤に有機質微粒子と無機質微粒子を併用
したマット化フィルムは、インクペン磨耗性が小さく、
かつ各種筆記具に適応するすぐれた筆記性を有するとと
もに、消去性及び再加筆性にも優れていることを見出し
、本発明を完成するに到った。

すなわち、本発明によれば、合成樹脂フィルムの少なく
とも一方の面に、平均粒径１ＯＩＪａ以下の有機質微粒
子５０〜９５重量算と平均粒径１Ｏｐａ以下の無機質微
粒子５−５０重量％からなるマット化剤を高分子バイン
ダーとともに含むマット化層を設けてなるマット化フィ
ルムが提供される。

本発明のマット化フィルムを構成する支持体としては、
無色又は有色の透明ないし半透明の合成樹脂フィルムが
用いられ１例えば、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、セルロースエステルフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム等が好ましく用いられる。

本発明で合成樹脂フィルムの一方又は両方の面に設ける
マット化層は、有機質微粒子と無機質微粒子をマット化
剤として含むものである。有機質微粒子としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂の他
、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、フェノー
ル樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ベンゾグアナミン−メ
ラミン樹脂、メラミン樹脂等の各種高分子からなる微粒
子がある。この有機質微粒子は、架橋構造を有している
のが好ましい、有機質微粒子の形状は特に制約されない
が、球形状であるのが好ましい。有機質微粒子の平均粒
径は１０ＩＩａ以下であり、好ましくは０．５〜９ｐｓ
であり、さらに好ましくは１−５−である。

無機質微粒子としては、カオリン、天然シリカ。

合成シリカ、酸化チタン、酸化ケイ素、けいそう土、炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム
、アルミナ、タルク、クレー等の各種のものが挙げられ
る。無機質微粒子の形状は特に制約されないが、球形状
であるのが好ましい。

無機質微粒子の平均粒径は１０μ−以下であり、好まし
くは０．５〜９−１さらに好ましくは１−５−である。

有機質微粒子と無機質微粒子の割合は、有機質微粒子５
０〜９５重量２．好ましくは５５−９２重量％、無機質
微粒子５〜５０重量メ、好ましくは８〜４５重量２であ
る。

有機質微粒子の割合が前記範囲より少ないと、インクペ
ンの磨耗性が著しく大きくなるとともに。

鉛筆で筆記した画線の消去性及び鉛筆再加筆性が低下す
るようになる。一方、有機質微粒子の割合が前記範囲よ
り多くなると、鉛筆消去性及び鉛筆再加筆性が大きく低
下するようになる。

本発明のマット化フィルムは、前記マット化剤及び高分
子バインダーを含む塗布液を１合成樹脂フィルムの一方
又は両方の面に塗布乾燥することによって得ることがで
きる。マット化剤は、高分子バインダー１００重量部に
対し、５〜３００重量部、好ましくは１０〜２００重量
部である。マット化層の厚さは１〜３０μｍ、好ましく
は２−１５戸である。

高分子バインダーとしては、従来公知の各種の溶媒可溶
性の樹脂が用いられる他、高分子エマルジョンも用いら
れる。高分子バインダーとしては。

例えば、熱硬化性ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂
、尿素ホルマリン樹脂、メラミン樹脂、アグリル樹脂等
が挙げられる。塗布液には、前記成分の他、界面活性剤
、架橋剤、触媒、顔料等の補助成分を添加することがで
きる。

本発明で用いる好ましい塗布液の具体例を示すと１例え
ば、メラミン樹脂及びｌ又は尿素ホルマリン樹脂、アク
リル系エマルジョン、架橋触媒及びマット化剤を含むも
のが挙げられる。

メラミン樹脂及び尿素ホルマリン樹脂は公知の方法、例
えばメラミン又は尿素とホルムアルデヒドをアンモニア
の存在下で反応させる方法で製造できる０本発明におい
ては従来公知の種々のものが使用でき、塗布層の耐溶剤
性を向上させる作用を有する。

アクリル系エマルジョンとしては、エマルジョンを構成
する主成分として、アクリルホモポリマー、酢酸ビニル
−アクリルコポリマー、スチレン−アクリルコポリマー
等を含むものが挙げられる。

この成分は塗膜に適度の硬さを付与するとともに。

支持体と塗膜との接着性を付与する作用を有する。

架橋触媒としては、例えば塩化アンモニウム、シュウ酸
アンモニウムが好適である。これらはメラミン樹脂や尿
素ホルマリン樹脂に対して架橋触媒として作用すると考
えられる。また一部はアクリル系エマルジョンに対して
も架橋作用を有する。

〔発明の効果〕

本発明のマット化フィルムは、そのマット化層に有機質
微粒子と無機質微粒子からなるマット化剤を含有させた
ことから、種々の筆記具に対する筆記性、消去性、再加
筆性に優れているととも。

種々の筆記具に対する耐磨耗性にも優れている。

本発明のマット化フィルムは、製図用トレーシングフィ
ルム、ＰＰＣ用転写シート等として有利に用いられる。

〔実施例〕

次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例 厚さ５０−のポリエチレンテレフタレートフィルム上に
表−１に示す成分組成の塗布液を、乾燥後の膜厚が５Ｉ
Ｉｍとなるように塗布し、温度１４０℃で乾燥した。

なお、表−１に示した有機マット化剤は、ベンゾグアナ
ミン樹脂からなるもので、その平均粒径は２ｐｓであっ
た。

次に前記のようにして得たマット化フィルムについて、
そのインクペン磨耗性、鉛筆筆記性、インク筆記性、ボ
ールペン筆記性、鉛筆消去性及び鉛筆再加筆性を以下の
ようにして評価した。その結果を表−２に示す。

（１）インクペン磨耗性 マット化フィルムを自動作画機にセットし、インクペン
を用いて１０００鳳／分の直線を描画し、その前後のイ
ンクペンの先の磨耗度合いを類５＃鏡にて観察し、評価
した。

（２）鉛筆筆記性 鉛筆（ぺんてる社製、１１品名：ＩＩＩ−ＰＯＬＹＭＥ
Ｒ，ＨＢ。

０．５ｍｍ）の芯を用いてマット化フィルムに１ｏＣ１
１の直線を５本書き、その線を顕微鏡にてａ察し１価し
た。

（３）インキ筆記性 インキ（開明社製、製品名ニドローイングゾル−Ａ）を
用いてマット化フィルムに１０ｃｍの直線を５本書き、
その線を顕微鏡にて観察し評価した。

（４）ボールペン筆記性 ボールペン（ステラドラ−日本社製、製品名：マイクロ
チップボールペン）を用いて、マット化フィルムに１０
ｃｍの直線を５本書き、その線を顕微鏡にて観察し評価
した。

（５）鉛筆消去性 鉛筆（ぺんてる社製、１１品名：ＨＩ−ＰＯＬＹＭＥＲ
１２Ｈ。

０．５ｍｍ）の芯を用いてマット化フィルムに１０ｃｍ
の直線を１ｍ−の間隔で５本書き、プラスチック消しゴ
ムを使用してこの画線上を６往復擦り１画線の消えた度
合を評価した。

（６）鉛筆再加筆性 鉛筆（ぺんてる社製、製品名：旧・ＰＯＬＹＭ［Ｒ，２
Ｈ。

０．５＋ａｍ）の芯を用いてマット化フィルムに１０ｃ
ｍの直線を１−一の間隔で５本書き、プラスチック消し
ゴムを使用してこの画線の上を２０回擦る。消しゴムで
消した所にかかるように３本の平行した線を１１１０１
間隔で書き、消しゴムで消した部分とそうでない部分の
画線の濃度の差を評価した。

なお上記評価方法における評価結果は、５段階評価法で
行ない、その数字の大きい程優れていることを示す。

表−２

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂フィルムの少なくとも一方の面に、平均
   粒径１０μｍ以下の有機質微粒子５０〜９５重量％と平
   均粒径１０μｍ以下の無機質微粒子５〜５０重量％から
   なるマット化剤を高分子バインダーとともに含むマット
   化層を設けてなるマット化フィルム。
2. （２）該マット化剤が球形状のものである請求項１のマ
   ット化フィルム。