JPH03152805A - フライバックトランス用絶縁フイルム - Google Patents

フライバックトランス用絶縁フイルム

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JPH03152805A
JPH03152805A JP1291464A JP29146489A JPH03152805A JP H03152805 A JPH03152805 A JP H03152805A JP 1291464 A JP1291464 A JP 1291464A JP 29146489 A JP29146489 A JP 29146489A JP H03152805 A JPH03152805 A JP H03152805A
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film
flyback transformer
biaxially oriented
oriented polyester
winding
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Hiroshi Noda
能田 豁
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業」:の利用分野〉 本発明はフライバックトランス用絶縁フィルムに関し、
更に詳しくは優れた電気絶縁特性、硬化性液状絶縁樹脂
の含浸性を確保しながら、巻線の巻乱れを防止した、:
軸配向ポリエステルフィルムからなる積層型フライバッ
クトランス用絶縁フィルムに関する。
〈従来技術〉 フライバックトランスは例えばブラウン管の水平偏向回
路に使用されている。このフライバックトランスは、構
造」二、セパレート型のものと積層型のものとに大別で
きる。セパレート型のものは、コイルボビンの表面を隔
壁により複数のプロッタに分割し、各ブロック毎に巻線
をバラ巻きJることで製造する。一方、積層型のものは
、]イルボビンに巻線を一層にならべて巻き、その−L
に絶縁フィルムを数層に巻き、さらにその表層面上に巻
線を一層にならべて巻ぎ、そしてこれら操作を数回繰返
し、その後硬化性液状絶縁樹脂、例えば■ポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂などを線間やフィルム層間に含
浸充填し、硬化さけることぐ製造する。この積層型フラ
イバックトランスは、セパレート型のものに比して、■
画像の安定性が良い、■発煙事故が殆んどない、という
特長をイjJる。このため、近江人型テレビ受像機、特
に20インチ以上の大画面テレビ受像機を中心に多く使
用されるようになっている。
従来、積層型フライバックトランスの絶縁フィルムとし
ては耐熱性、電気特性特に絶縁特性の点から、厚み10
0μmの二軸配向ポリエステルフィルムを主に用いてい
る。しかし、このフィルムを用いる場合、製品不良率が
数%発生するという問題がある。この主な要因は巻線の
巻乱れにある。
巻線は本来整然と線同士が隣り合い、はぼ直線状に巻か
れていなければならないが、時として(イ)巻線の一部
が曲る、+01巻線間隔が空く、(ハ)巻線が交差する
等の現象が発生する。この現象を巻線の巻乱れという。
巻線の巻乱れは積層型の特徴をなくすので、巻乱れ発生
品は製品として使用できない。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、優れた電気絶縁特性、硬化性液状絶縁
樹脂の含浸性を確保しながら、巻線の巻き不良の発生を
防止した、二軸配向ポリエステルフィルムからなる積層
型フライバックトランス用絶縁フィルムを捉供り−るこ
とにある。
〈発明の構成・効果〉 本発明の目的は、本発明によれば、平均厚みが85〜9
5μ瓦であり、かつ150℃に30分間保持したときの
フィルム長手方向の熱収縮率が1.2%以下である二軸
配向ポリエステルフィルムからなるフライバックトラン
ス用絶縁フィルムによつ(達成される。
本発明におけるポリエステルはポリ1ヂレンテレフタレ
ート、エチレンテレフタレート単位を主たる繰返し単位
とする]ポリエステル、及びこれらを主成分とするポリ
マーブレンド物を主たる対象とする。このコポリエステ
ルとしては酸成分の80モル%以上がテレフタル酸、グ
リコール成分の80モル%以上がエチレングリコールよ
りなるものが好ましい。またポリマーブレンド物として
はこの80重量%以上がポリエチレンテレフタレートや
コポリエステルよりなるものが好ましい。
ポリエステルには、必要に応じ、安定剤、l化防止剤、
難燃剤、滑剤2表面粗さ増加剤、その他の改質剤を含有
さけることができる。安定剤としてはリン化合物を挙げ
ることができ、酸化防止剤としくはリン化合物やヒンダ
ードフェノール系化合物を挙げることができ、難燃剤と
してはハロゲン化合物やリン化合物を挙げることができ
、また滑剤としては無機微粒子や架橋ポリマー微粒子を
挙げることができる。これら改質剤は従来から当業者に
良く知られている。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、上述したポ
リエステルを用いて製造する。二軸配向ポリエステルフ
ィルムの製造は当業者に知られている方法で行うとよい
。例えば、ポリエチレンテレフタレートを溶融押出し、
急冷して未延伸フィルムとし、続いて該未延伸フィルム
を二輪方向に延伸し、熱固定することで製造づる。その
際、延伸倍率は、絶縁フィルムとしての物性にもよるが
、つの方向で2.5倍以上、更には3.0倍以上とする
のがよい。また延伸倍率の二つの方向の積は7倍以上、
更には9倍以上とするのがよい。熱固定温度は、フィル
ムの熱収縮率を考慮して決めるとよいが、通常200℃
以上、好ましくは220℃以上である。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、その平均厚
みが85〜95μ扉である必要がある。好ましくは87
〜94μmである。フィルムの平均厚みが95μmより
厚くなると、従来の絶縁フィルムと同じように巻線の巻
乱れが発生するので好ましくない。一方フイルムの平均
厚みが85μ瓦より薄くなると、電気絶縁特性特に治病
破壊電圧が低下し、さらに硬化性液状絶縁樹脂の含浸性
が低下するので好ましくない。硬化性液状絶縁樹脂の含
浸性が低下すると、絶縁層中に空隙(ボイド)が形成さ
れる。この空隙はコロナ放電の発生要因となり、このた
めにフライバックトランスの寿命が低下し、長期にわた
って初期の特性を維持づるのが難しくなる。
軸配向ポリエステルフィルムは上述の平均厚みを有して
いても、厚み斑(厚み変動)が大きすぎると巻線の巻乱
れを発生させることがある。このため厚み斑はできるだ
け小さくするのが好ましく、=13μm以内、さらには
±2μm以内とする5 −〇− のが好ましい。二軸配向ポリエステルフィルムの厚みは
局部的にも97μmより厚くないことが好ましい。この
点から、平均厚みが95μmの場合、厚み斑は±2μ班
以内とするのが好ましい。
本発明の二軸配向ポリニスデルフィルムは、さらに 1
50℃で30分間保持して測定したフィルム長手方向の
熱収縮率が1.2%以下ぐある必要がある。
好ましくは0.6%以下である。この熱収縮率が1.2
%より大きいと、硬化性液状絶縁樹脂の含浸性不足のと
きと同じ状況となり、寸なわら絶縁層中に空隙が形成さ
れ、フライバック1〜ランスの寿命が短くなるので好ま
しくない。例えば、この熱収縮率が1.2%より大ぎい
ど、フィルムの平均厚みが90μ瓦であっても絶縁層中
に空隙の形成されていることが多い。
これは、硬化性液状絶縁樹脂の硬化処理時にフィルムの
温度が上り、熱収縮によってフィルム層の巻き締りが生
じ、この結果として絶縁層中、特にフィルム層間に空隙
が形成される、ことにJ、ると考えられる。
ここC1フィルムの長手方向とは、1〜ランスコイルに
巻くフィルムスリット品の長手方向をいう。
フィルムス971〜品は、通常、フィルム原反を縦方向
にスリブ1〜して製造する。この場合、フィルムスリッ
ト品の長手方向とフィルム原反の縦方向(長手方向)と
が一致する。もつとも、フイルムスリッ1へ品はフィル
ム原反を幅り向(横方向)にスリットして製造すること
もできるが、この場合にはフィルムスリット品の長手方
向とフィルム原反の幅方向(横り向)とが一致りる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、必要に応じ
て、表面処理をすることができる。例えば、難燃剤を塗
布して難燃特性を付与したり、表面粗さ増加剤を塗布し
て凹凸皮膜、不連続皮膜を形成し、フィルム表面を粗く
することができる。
この表面粗さ増加剤とし−Cは、例えば水溶性高分子、
不活性微粒子等を挙げることができる。この表面処理は
フィルム製造]二稈内で行ってもにり、またこの工程外
で行ってもよい。
本発明の絶縁フィルムは−に述した二軸配向ポリエステ
ルフィルムからなる。このフィルムを用いてのフライバ
ックトランスの製造は、従来から行われている或いは知
られでいる方法で行うことができる。
本発明の絶縁フィルムは、フライバックトランスの絶縁
フィルムとして必要な優れた電気特性。
硬化性液状絶縁樹脂の含浸特性を備えながら、巻線の巻
乱れを防止し、これによる不良品の発生を無く1という
優れた作用効果を奏する。さらに、フィルムの重量が軽
くなっていることから、フライバックI・ランスの軽量
化に寄Ijする。
〈実施例〉 以下、実施例をあげて本発明を更に説明する。
なお、例中の物性は下記の通り測定した。
(1)  フィルムの平均厚み、厚み斑JIS  C2
318の厚み試験方法に準じてサンプルフィルムの厚み
を測定する。その総平均値をもって平均厚みとし、最大
値と最小値の差から厚み斑を求める。
(2)  熱収縮率 JIS  C2318の熱収縮率試験方法に準じて測定
する1、但し、150℃での保持時間は30分どする。
(3)  巻線の巻乱れ 径30μmφのエナメル線を用い、自動巻線iぐ積層型
フライバックトランスの製造と同じようにして巻上げた
あと、巻き状態を目視で検査ザる。
巻線の曲り、線間隔の空き、線の重なり(交差)のある
ものを不合格とし、これらのないものを合格とする。こ
の検査は少くとも100個のサンプルについて行い、こ
れらの中に不合格が1つでもあるど×とし、ずべ°C合
格であると○として表示する。
(/I)  液状絶縁樹脂の含浸性 積層型フライバックトランスから全フィルム層(絶縁フ
ィルム層)を剥離し、目視により空隙(ボイド)の有無
を検査づ−る。この場合、フィルム表面に■ボキシ樹脂
皮膜(通常、上記剥離によってもフィルム表面にはエポ
ギシ樹脂の皮膜が看いている)のない部分があると、こ
の部分に空隙(ボイド)があったことになる。この検査
は101ノ=9=  0 ンプルについて行い、ボイドが1つでもあると不合格と
する。不合格をXとし、合格を○として表示する。
なお、上記積層型フライバックトランスの製造において
、硬化性液状絶縁樹脂としては液状エポキシ樹脂を用い
、含浸処理は下記の方法で行った。
(ω 巻線を巻上げたコイルを真空槽に入れ、真空吸引
後1時間保持する。
+b+  これに液状エポキシ樹脂を常温で注入し、常
圧に戻してから3時間保持する。
(C)  コイルを取出し、1時間風乾して液の滴下を
なくしたのち70℃で4時間乾燥する。
(小 110℃で3時間加熱してエポキシ樹脂を硬化さ
せる。
(5)トランスの長期寿命 フライバックトランスに定格電圧の120%の電圧をか
け、65℃には1000時間保持し、この間の絶縁破壊
の有無を見る。このテストを10+jンプルについて行
い、破壊の全くないものをOとし、破壊の1個あるもの
を△とし、破壊の2個以、[あるものを×として表示す
る。
実施例1〜3及び比較例1〜5 固有語i 0.63のポリエチレンテレフタレート(平
均粒径0.9μmの滑剤を0.08%含有)を280℃
で溶融押出し、急冷して未延伸フィルムとし、次いで該
未延伸フィルムを縦方向に3.6倍延伸し、さらにステ
ンターにて横方向に3.9倍延伸し、続いて235℃で
熱固定した。熱固定フィルムは、続いてフィルム温度を
150℃以上に保持した状態で、幅方向をフリーの状態
とし走行方向の引取張力を約0.1に9/−に下げて弛
緩した。
なお、フィルムの厚みは吐出量の微調整で行った。また
比較例5では上記弛緩処理を省略した。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を後掲の
表に示す。
さらに、上記フィルムを用いて積層型フライバックトラ
ンスを、それぞれのフィルムについて576個づつ製作
した。そして巻線の巻乱れについては全数検査した。こ
の結果、及びエポキシ樹脂11 − 12 の含浸性、トランスの長期寿命について後掲の表面に示
す。
上表から、実施例1〜3のフィルムは巻線の巻乱れ、エ
ポキシ樹脂の含浸性、トランスの長期寿命に優れている
ことがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.平均厚みが85〜95μmであり、かつ150℃に
    30分間保持したときのフィルム長手方向の熱収縮率が
    1.2%以下である二軸配向ポリエステルフィルムから
    なるフライバックトランス用絶縁フィルム。
  2. 2.平均厚みが87〜94μmである請求項1記載のフ
    ライバックトランス用絶縁フィルム。
  3. 3.厚みの変動が±3μm以内である請求項1記載のフ
    ライバックトランス用絶縁フィルム。
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