JPH03152237A

JPH03152237A - ２方向伸縮性織物

Info

Publication number: JPH03152237A
Application number: JP1287528A
Authority: JP
Inventors: Osamu Wada; 和田　脩; Kazuo Kimura; 一夫木村
Original assignee: Teijin Ltd
Current assignee: Teijin Ltd
Priority date: 1989-11-06
Filing date: 1989-11-06
Publication date: 1991-06-28
Anticipated expiration: 2013-11-05
Also published as: JP2820464B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、２方向に高伸縮性を有する織物に関する。

［従来技術］従来から、伸縮性織物としては、経方向か、若しくは緯
方向に伸縮性を有するものが広く使用されているが、経
方向、および緯方向に高い伸縮性を有し、歪み率が小さ
く、かつ、表面が高品位の織物は実用化されていない。

すなわち、従来の伸縮性織物は、捲縮加工糸、又は、ウ
レタン系弾性糸をして作成されるが、経方向、緯方向の
２方向に伸縮性を有し、歪み率が小さい織物では、織物
の表面にクレープ状の凹凸が発生し、表面が平滑な織物
とすることが困難であった。特に、該織物が平組織に織
成さてているものでは、クレープ状の凹凸の発生が著し
く、このため商品価値がなく実用化されていない。

■発明の１−１的］本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消して、経方
向、緯方向の２方向に１１い伸縮性を６し、織物の表面
にシボが発生しない高品位の織物を提案することにある
。

［発明の構成］本発明は、弾性糸を芯糸に使用し、ポリエステル又はポ
リアミド繊維を鞘糸に使用して撚係数Ｋが、３０．００
０≧Ｋ≧９．０００（但し、に−ＬＸＶ’ＤＯＫコ撚係
数、し撚数（Ｌ／Ｉｌ）　　Ｄａ：デニール）の範囲に
あるようにしてカバリング糸とし、該カバリング糸を織
物の経糸および緯糸に使用して平組織に織成した織物で
あって、該織物のカバーファクタおよび伸長率が下記式
を満足するものであることを特徴とする２方向伸縮性織
物。

４８０　≧　（ＣＦ）ｙ≧３２０　　　　　　　　　　
　・・　（１）（ＣＦ）Ｌ≦７２０　　　　　　　　　
　　　　　…（２）（ＣＰ）ｔ≧＜ＣＰ）ｙ＋　２００
　　　　　　　　　　…（３）４０≧Ｓｔ　≧２０　　
　　　　　　　　　　　　　…（４）３０≧Ｓｙ≧ｌＯ
…（５）（Ｌ１シ、（ＣＩ！　）　　カバーファクターであって、ＣＩ’−
Ｎ−Ｊ　Ｄｅ（Ｎは織物の仕上げ密度）で求める。

（ＣＦ）ｔ：経糸のカバーファクター（ＣＦ）ｙ：緯糸のカバーファクターＳｔ：紅糸方向の伸長率ｓｙ・緯糸方向の伸長率にある。

以ド、本発明の詳細な説明する。

本発明に使用する弾性糸は、従来から使用されているポ
リウレタンエラストマーからなる弾性糸が使用されるが
、特に好ましくは、ポリエーテル・ポリエステルブロッ
ク共重合体からなる弾性糸を使用するものが揚げられる
。すなオ）ち、ポリウレタンエラストマーとしては、ポ
リエステルジオル、ポリエーテルジオール、ポリカーボ
ネートジオールのようなポリカ−ボネートとポリイソシ
アネートおよび低分子鎖伸長剤、所望により末端停止り
剤を反応させて得られるポリウレタンエラストマーが例
示される。また、ポリエーテル・ポリエステルブロック
共重合体としては、ポリブチレンテレフタレート系ポリ
エステルを２＼−ドセグメントとし、ポリオキシブチレ
ングリゴール系ポリエテルをソフトセグメントとするブ
ロック共重合体が例示される。なお、該ポリエーテル・
ポリエステルブロック共重合体には、必要に応じて紫外
線吸収剤や酸化防止剤を添加したものが好ましく使用さ
れる。

本発明においては、該弾性糸を芯糸とし、ポリエステル
またはポリアミド繊維を鞘糸として使用したカバリング
糸として使用され、該カバリング糸が経糸および緯糸に
使用される。特に、鞘糸にポリエステルを使用したもの
は、その熱セ・ソト性が良好であるため、本発明の織物
には好適である。

また、該カバリング糸は、その撚係数Ｋが、３０．００
０≧Ｋ≧９．０００　　（イロし、Ｋ＝ｔ　ＸＪＤｏ　
　Ｋ：撚係数、（：撚数（ｔ／ｍ）　　Ｄａ：デニール
）の範囲になるように作成されている必要がある。該撚
係数にの上限は、カバリング糸の設計伸度から決められ
るが、特に本発明では２方向の伸縮性が必要であるため
、前記の範囲とすることが必要であり、また、該撚係数
の下限は、織物表面の平滑性を得るために緻密さが要求
されるが、このため前記の範囲とする必要がある。また
、前記の鞘糸は、カバリング性を揚げるために、その単
糸デニールが、０，１〜２デニールの範囲のものを使用
するものが好ましい。

本発明の織物は、この様な弾性糸を使用したカバリング
糸を経糸、および緯糸に使用して平織物に織成されるが
、織物仕上げ工程において発生する表面の凹凸を防止す
るため、経糸と緯糸のカバーファクターが（１）〜（３
）式を満足するものであることが重要である。特に、（
１）〜（３）式のうち、シボ防止のために経糸と緯糸の
バランスが（３）式を満足することが必要である。

第１図は、（１）〜（３）式を満足するカバーファクタ
ーの範囲を示す図°Ｃある。

本発明の織物は、経方向の伸長率と緯方向の伸長率が（
４）〜（５）式を満足する必要があるが、緯糸のカバー
ファクターが４８０を超えると経方向の伸長率として３
０％が得られず、また、該緯糸のカバーファクターが３
２０未満ては、伸長率が必要以上に人となると共に伸長
に伴う残留歪み率が′３％を超えるもの発生し品く、さ
らに、糸が織物中でスノップを起こすので好ましくない
。該残留歪み率は、本発明の織物ては高々３９６である
ことが好ましい。本発明の織物では、緯方向の伸長率を
２０％以上にする必要があるが、この伸長率を確保する
には、経糸のカバーファクターが７２０以ドである必要
があり、（２）式を満足する必要がある。本発明のよう
な平織の織物では（４）〜（５）式を満足するような高
伸度の伸びを何するときは、たとえ染色仕上時に収縮を
押えるような条件を取ったとしても織物表面にはシボが
発生するので、（３）式を満足する経糸および緯糸のカ
バーファクターの関係が重要である。なお、本発明にお
いて、伸長率の測定は月Ｓ　Ｌ　１０８０のａ−１定法
に従って行われるものである。すなわち、経方向、およ
び緯方向に、５ｃｍ　Ｘ　３０ｃｍの試料を採取し、試
験員２０ｃｍの間隔に印を付ける。該試料の下端に１．
５　ｋｇの荷重を吊るす。１０分後に印の間隔Ｌ１を測
定し、次式により伸長率を求める。

伸長率（％）−（（Ｌ　　−Ｌ　　）／ＬｏＩＸ１００
０但腰Ｌ　Ｏ：２０　ａｎである。該伸長率の３御１定が
終われば、直ちに荷重を除き、試験片を水平な台の上に
置き６０分放置した後、該印間隔Ｌ２を測定し、次式に
より残留歪み率（％）を求める。

残留歪み率（％）−ｆ　（Ｌ　　−Ｌｏ）　／Ｌｏｌ　
　Ｘ１００この様に２方向に伸縮性を有する織物は、前
記のような糸を使用して得られるが、さらに（４）〜（
５〉式のような伸長率を付与するためには、染色仕上工
程において、糸口身が有する収縮率を差し引いて、さら
に該染色仕上工程で織物を１０〜４０％の範囲で収縮さ
せることにより得ることができる。

［発明の効果］本発明により得られる織物は、経方向および緯方向に高
度の伸縮性を有するものであり、さらに該織物は平組織
に織成されているにも拘らず織物の表面にシボを発生さ
せることがない高品位を有するものである。通常、平組
織に織成された織物は、組織点間の長さが短く、自由長
が小さい。このため、該組織点間毎に存在する糸に対す
る拘束力が一定でなく、バラツキを有する。特に、本発
明のような２方向に伸縮性を有する織物では、染色仕上
加工時に収縮させる必要があるが、その際該自由長にお
ける収縮量にバラツキを起こす。また、織物は、仕上工
程において、主に経方向に緊張され、緯方向にはロープ
状に丸められるなどの操作を受けるため、経方向と緯方
向で収縮に差を有すると共に、特に、緯方向に不均一な
力を受け、不均一な収縮をおこす。このため織物表面に
は、凹凸のシボを発生させるものと推測される。

本発明は、この様な課題を前記に説明したような糸を使
用し、かつ、織物表面のカバー条件を規定することによ
り解決したものである。すなわち、該自由長における収
縮量のバラツキを減少させるために（［）〜（３）式を
満足するように織成すると共にこれにより（４）〜（５
）式を満足する２方向に伸縮性を有する織物としたもの
である。

さらに、織物中の糸の収縮する際にカバリンギの程度が
均一なラセン巻き構造を保持しているようにＫの値を規
定したものである。このようにすることによりカバリン
グ糸を構成する芯糸が受ける収縮量の不均一性を制御す
るものである。

また、さらに、本発明に使用する弾性糸にポリエーテル
・ポリエステル・ブロック共重合体からなる糸を使用す
るものでは、染色仕上工程において受ける熱処理の影響
を強く受ける。すなわち、該弾性糸は、熱処理によりｌ
＼−ドセグメント部分の結晶化度が増加し、ビン止め効
果を得ることができると同時にソフトセグメント部分の
非結晶の配向の束縛が解除され非晶部分がよりランダム
になるという繊維微細構造の発達に加えて、糸の形態を
固定することができるというポリウレタン系の弾性糸で
は得られない性質を有するために、本発明のような織物
の表面にシボを発生させないためには、その熱セット性
を利用することができるし、また、鞘糸にポリエステル
繊維を使用することによりその効果を一層若しいものと
することができる。

［実施例１］ジメチルテレフタレート１６７３部、テトラメチレング
リコール１０５部、数十均分Ｊ’Ｑ２０００のポリテト
ラメチレングリコール２７５部、テトラブチルチタネー
ト０，２部を反応機に仕込み、内ｍ１９０℃でエステル
交換反応を行った。理論量の約７０％のメタノールが留
出した時点で内温を２００〜２４０℃に）ｌ’　ｆｉＡ
Ｌ、弱真空ドて６０分、次いて高真空ドて２００分反応
させた。ここで安定剤としてイルガノックス１０１０　
（チバガイギー１１製）３．５部、チヌビン３２７（チ
バガイギーン１製）０２１部を添加し、２０分攪拌後反
応を終了させた。生成したポリエーテルエステルブロッ
ク共重合体をベレット化した後、該ベレットを乾燥後２
６５℃で溶融し３ホールのノズルを持つキャップより吐
出量３．９　ｇ／分でポリマを押出し、２ケのゴデツト
ロールを介して８００ｍ／１ｎの速度て巻取り４０　ｄ
ａ／６　［１の弾性糸を得た。

該弾性糸を芯糸に使用し、鞘糸にレギュラーポリエステ
ルフィラメント糸（７５ｄｅ／７２　ｒｉｌ）を用いて
撚係数に−１９，Ｏ圓にてシングルカバーした糸を経糸
、緯糸に使用して織成し、第１表に示すような織物とす
るために、該織物を精練し、リラックス　（９０℃、３
０秒）、乾燥（ピンテンター）、プレセット（１，６０
℃、３０秒）、アルカリ減量処理（ＮａＯｌｌ　　Ｉ５
ｇ／Ｌ、９０分、１（Ｈ１ｋ％１部）、染色、乾燥、７
フイナルセツト（１６０℃、３０秒）により仕上加１．
を行って伸縮性織物をｉ９だ。得られた織物の物性を第
１表に示す。

さらに、実施例１で使用したカバリング糸を経糸、緯糸
に使用して種々の織物密度で織成し、該織物を精練し、
リラックス（９０℃、３０秒）、乾燥（ピンテンター）
、プレセット（１６０℃、３０秒）、アルカリ減量処理
（Ｎａ０１１１５ｇ／Ｉ−、，９０分、１０重量％減量
）、染色、乾燥、ファイナルセット（１６０℃、３０秒
）により仕上加工を行って伸縮性織物を得た（実施例２
〜４）。得られた織物の物性を第１表に示す。

比較例１〜３として実施例１と同じ糸使いで織物を織成
し、実施例１と同様の仕上加工を施して得られた織物の
カバファクターが、（３）式を満足しないときの例を第
１表に併せて示す。

実施例１の織物は、２方向に伸縮性をＨし、かつ、織物
の表面が平滑でシボのないものが得られた。また、実施
例２〜４に示すように、（１）〜（３）式、特に、（３
）式を満足するものは、織物の表面が平滑でシボのない
ものが得られるのに対して、比較例１〜３に示すように
同じ糸使いの織物でもカバーファクターの関係が（３）
を満足しないものは、織物の表面にシボによる凹凸が発
生し織物の品位が著しく損なわれる。第１図に、実施例
１〜４、及び比較例１〜３の織物のカバーファクターに
より対応する点を示す。

［実施例５］弾性糸として市販のポリウレタン弾性糸（４０ｄａハｌ
’ｉｌ）を芯糸に使用し、鞘糸にレギュラーポリエステ
ルフィラメント糸７５　ｄｅ／７２　ｒｌｌの連続糸を
用いて撚係数に−１９，０００にてシングルカバーした
糸を経糸、緯糸に使用して製織し、第１表に示すような
織物とし、該織物に実施例１と同様の条件で染色仕上加
工を行い、伸縮性織物を得た。得られた織物の物性を第
１表に示す。

［比較例４］比較例４として、実施例５で使用した弾性糸、およびポ
リエステルフィラメント糸をそれぞれ芯糸、鞘糸に使用
し、撚係数に−４，７５０によりカバリング糸を作成し
、該カバリング糸を経糸、緯糸に使用して織成し、該織
物を実施例５と同様の条件で染色仕上加工し伸縮性織物
を得た。

実施例５の織物は、２方向に伸縮性を有し、かつ、織物
の表面が平滑でシボのないものが得られたのに対して、
比較例４の織物では、糸使いも相違し、織物のカバーフ
ァクターが（３）式を満足しないものであるため、経方
向の伸長率が不足し、さらに織物の表面にシボによる凹
凸が発生し織物の品位が著しく不良であった。これらの
結果を第１表に併せて示す。尚、第１表において、経密
度、緯密度は共に（本／　ｃ　ｍ　）のｊ１位で測定し
た。

（以ド。

余白）４、

【図面の簡単な説明】

第図は、本発明におけるカバーフアフタ−の範囲を示す図である。第図緯糸のカバーファクター

Claims

【特許請求の範囲】弾性糸を芯糸に使用し、ポリエステル又はポリアミド繊
維を鞘糸に使用して撚係数Ｋが３０，０００≧Ｋ≧９，０００（但し、Ｋ＝ｔ×√ＤｅＫ：撚係数、ｔ：撚数（ｔ／ｍ
）Ｄｅ：デニール）の範囲にあるようにしてカバリング
糸とし、該カバリング糸を織物の経糸および緯糸に使用
して平組織に織成した織物であって、該織物のカバーフ
ァクターおよび伸長率が下記式を満足するものであるこ
とを特徴とする２方向伸縮性織物。４８０≧（ＣＦ）ｙ≧３２０…（１）（ＣＦ）ｔ≦７２０…（２）（ＣＦ）ｔ≧（ＣＦ）ｙ＋２００…（３）４０≧Ｓｔ≧２０…（４）３０≧Ｓｙ≧１０…（５）但し、（ＣＦ）：カバーファクターであって、ＣＦ＝Ｎ・√Ｄ
ｅ（Ｎは織物の仕上げ密度）で求める。（ＣＦ）ｔ：経糸のカバーファクター（ＣＦ）ｙ：緯糸のカバーファクターＳｔ：経糸方向の伸長率Ｓｙ：緯糸方向の伸長率