JPH03151890A - 新規微生物およびそれを用いる2―チオフェン酢酸の製造方法 - Google Patents

新規微生物およびそれを用いる2―チオフェン酢酸の製造方法

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JPH03151890A
JPH03151890A JP28880889A JP28880889A JPH03151890A JP H03151890 A JPH03151890 A JP H03151890A JP 28880889 A JP28880889 A JP 28880889A JP 28880889 A JP28880889 A JP 28880889A JP H03151890 A JPH03151890 A JP H03151890A
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惣田 あきら夫
Hajime Satonaka
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金子 精一
Yoshihiro Sato
佐藤 善博
Haruo Yugawa
湯川 治夫
Tetsuya Hiroi
哲也 廣井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規微生物およびそれを用いる2−チオフェン
酢酸の製造方法に関する。さらに詳しくは、シュードモ
ナス属に属し、2−n−アルキルチオフェンを2−チオ
フェン酢酸に変換する能力を有する微生物を2−n−ア
ルキルチオフェンに作用させることによって、ペニシリ
ンやセファロスポリンの化学修飾剤として有用である2
−チオフェン酢酸(R,R,Chauvetteら、 
J、 Am、 Chen+、Soc、。
84.3401(1962) )を高収率、高選択率で
容易に製造する方法に関する。
〔従来の技術、発明が解決しようとする課題〕一般に2
−チオフェン酢酸を製造する方法としては有機合成法に
よって(1)チオフェンをクロルメチル化し、シアン化
アルカリと反応させて2−シアノメチルチオフェンとし
、これを加水分解する方法(米国特許第2533084
号公報) 、(2)チオフェンをアセチル化し、ホルム
アルデヒドジメチルカブタール−8−オキシドを用いて
1−メチチルスルフィニル−1−メチルチオ−2−チエ
ニルエチレンを経由する方法(特開平1−86458号
公報) 、(3)チオフェンを直接ハロゲン化酢酸で光
化学反応により縮合する方法(特開昭53−46962
号公報)等があるが、いずれもシアノ化合物などの有害
な試薬やS−オキサイドのような高価な薬品を使用する
か、または高温、高圧を利用する方法である。
また、これらの方法で得られた2−チオフェン酢酸は副
反応等によって往する不純物のために着色しており、精
製方法(特開昭56−23429号公報および特開昭6
1−76482号公報)が提案されている。
上記の如く、有機合成法による2−チオフェン酢酸の製
造には問題点があることに鑑み、本発明者らは微生物を
用いて2−チオフェン酢酸を製造すべく検討を重ねた。
その結果、ストレプトマイセス属に属する微生物を用い
、2−アルキルチオフェンを酸化して2−チオフェン酢
酸を製造する方法を完成した。
さらに、本発明者らは2−チオフェン酢酸の収率の向上
と大量生産を図るべく検討を重ねた結果、シュードモナ
ス属に属する微生物がこの目的に適合することを見出し
、本発明を完成したのである。
〔課題を解決するための手段〕 すなわち、本発明はシュードモナス属に屈し、2−n−
アルキルチオフェンを2−チオフェン酢酸に変換する能
力を有する微生物を2−n−アルキルチオフェンに作用
させることを特徴とする2−チオフェン酢酸の製造方法
並びにシュードモナス属に属し、2−n−アルキルチオ
フェンを2−チオフェン酢酸に変換する能力を有するシ
ュードモナス・エスピー EK−9891菌(FERM
 P−11097)に関する。
本発明に係る上記微生物シュードモナス・エスピー E
K−9891菌(以下、EK−9891菌と略記する。
)は神奈川県内の土壌から無機培地等の培地を用いて分
離されたものであり、本菌は以下に示す菌学的性質を有
している。
A、形態            桿菌B、芽胞 C1運動性           十 り、グラム反応 E、カタラーゼ反応       十 F、ブドウ糖の分解(OF試験) 酸化G0色素の産生 (1)ビオシアニン (2)ビオベルデイン (3)フロレッセイン       +(4)カロチノ
イド系 H041°Cでの発育 1.4℃での発育 J、アルギニンの加水分解 に、ゲラチンの加水分解 り、澱粉の加水分解 M、尿素の加水分解 N、白糖からレバンの産生 0、インドールの産生 P、硫化水素の産生 Q、硝酸塩の還元 R,オキシダーゼ反応 S、レシチナーゼ反応 T、リパーゼ反応(Tween 80分解)士tJ、V
P反応 V、IPA反応 w、oNpc 十 十 十 X、炭素源の利用 酢酸塩 コハク酸塩 L−マレイン酸塩 クエン酸塩 オキザロ酸塩 ギ酸塩 マロン酸塩 L−アラビノース マルトース セロビオース ラクトース D−キシロース L−ラムノース グルコース D−マンノース D−ガラクトース D−フラクトース シェークロース トレハロース 十 十 十 十 ソルビトール m−イノシトール アドニトール レブロース メリビオース ズルシトール サリジン ラフィノース デキストリン Y、窒素源の利用 し−リジン L−オルニチン し−アルギニン Z、′P!から酸の産生 マルトース し−ラムノース グルコース シェークロース ソルビトール イノシトール + 十 + アドニトール L−アラビノース マンニトール A、脱炭酸能 L−リジン L−オルニチン L−アルギニン       + 以上の諸性質をBergey’s Manual of
 SystematicBacteriologyに基
ずいて検索したところ、本面はシュードモナス・フルオ
レッセンス ビオノ<−Vであると認めた。本面は工業
技術院微生物工業技術研究所に寄託されており、その受
託番号はFERMP−11097である。本発明におい
ては、本面を自然にもしくは人工的手段によって変異さ
せて得られる変異株であっても上記能力を有するものは
すべて包含される。
次に、本発明による2−チオフェン酢酸の製造方法につ
いて述べる。
本発明に用いる2−n−アルキルチオフェンとしては通
常、下記の式で表わされるものが好適である。
(式中、mは2〜12の整数である。)無機塩と窒素源
を含む水溶液を滅菌し、2−n−アルキルチオフェンと
EK−9891菌を加えpH調整を行ない振盪する。鉱
酸で酸性にし遠心分離不溶解物を除去したのち溶媒、例
えばエチルエーテルで抽出する。残香を水より再結晶し
て目的とする2−チオフェン酢酸を得ることができる。
この製造方法における反応温度は、使用する微生物の生
育温度の範囲、好ましくは最適生育温度の範囲に設定す
る。この設定も基質、培地の組成、 pHその他の条件
によって異なるので一様に規定できないが、例えば15
〜35°C1好ましくは25〜30″Cが適当である。
反応系のpHは通常6.0〜8.0、好ましくは6.8
〜7.3の範囲に設定すればよい。培養は、通常好気的
条件がよく、例えば振盪培養法または通気撹拌培養法な
どが利用できる。ただし、2−n−アルキルチオフェン
は揮発し易いので、クローズドシステム、例えば密封方
法が望ましい。
培養時間は2−チオフェン酢酸が十分に蓄積するまで行
なえばよく、通常は4日間以上、好ましくは7〜IO日
間である。無機塩として添加する物質はリン酸塩、マグ
ネシウム塩、カルシウム塩。
鉄塩、その他必要に応じて微量金属塩が用いられる。窒
素源として添加する物質は使用菌が資化しうるものであ
ればよく、例えば尿素、硫酸アンモニウム、塩化アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム。
リン酸アンモニウムならびに各種アミノ酸を包含する。
これらの窒素源は1種で用いてもよく、また2種以上組
み合わせて用いてもよい。さらに、使用菌の成長を促進
するための栄養源としてビタミン、酵母エキス、麦芽エ
キスなどの適量を添加してもよい。
本発明においては、上述のように使用菌を培地に直接接
種して培養を行なう場合の他に、使用菌を、それが資化
しうる炭素源、例えばグルコース。
フラクトース、サッカロース、マルトース、廃糖蜜、で
んぷん等の1種もしくは2種以上を含む培養液で予め培
養して得られる菌体を上述した培地と同様な組成の物質
を含む液に添加し、反応を行なう場合も包含する。
〔実施例〕
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明する。
実施例1 ハートインフュージョン■4培地100−を坂ロフラス
コに入れ、120°Cで20分間加熱殺菌したのち、シ
ュードモナス・エスピー EK −9891(FERM
 P−11097)の2白金耳を接種し、3o″Cで4
8時間往復振盪(100回/分)培養した(前培養)。
次に、尿素0.25 g、 KfltPOa 0.2 
g。
NaH!P0.0.3 g、 Mg50g−7H200
,08gを含む培地100dを200dの坂ロフラスコ
に入れ、120°Cで20分間加熱殺菌したのちNaC
lでpHを7.0に調整した。これに原料の2−n−ア
ルキルチオフェンとして2−n−デシルチオフェン(式
(1)。
m=10)0.36gを加えたのち、前培養菌液200
μlを接種し、30°Cで7日間回転振盪(100回/
分)培養した。
得られた培養液を遠心分離し、上澄液を塩酸で酸性にし
た。ジエチルエーテルを用いて3回(各々50m)エー
テル抽出を行なった。エーテル溶液からエーテルを留去
した残留物の一部を採取し、メタノール溶液として約5
μmの008(オクタデシル シラン)を充填した内径
4.6m、長さ250閣のカラムおよびuv検出器を備
えた島津RBA型液体クロマトグラフで流量1.0 d
/sinのメタノールを溶離液として分析した。2−チ
オフェン酢酸の保持時間は3.16分であり、原料の2
−n−デシルチオフェンの保持時間7.81分よりもか
なり短く、ピークがよく分離したため、分析は容易であ
った0分析の結果98%の収率で2チオフエン酢酸が得
られていることがわかった。
また、赤外吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトル
、LC−MSを測定した結果、次のようなデータが得ら
れ、市販の2−チオフェン酢酸のデータと一致した。
IR(KBr、  can−’) 3050 (υ、c−w) 2900〜2540  (−Cool)1700 (υ
5csQ) 1398  (−CHi−) 1240  (−COO−) 1190、 1040. 850. 688(チオフェ
ン環)LC−MS RT    6.00 分子it  l 42 (NH4(1B)が結合して1
60で検出される。) 実施例2 実施例1における原料の2−n−アルキルチオフェンと
して、2−n−デシルチオフェンに代えて、2−n−エ
チルチオフェン(式(1)、m=2)とヘキサデカン0
.2gを用い、2−n−エチルチオフェンが培養中に揮
発しないように装置を施したこと以外は実施例1に記載
されている方法で反応を行ない、実施例1と同様にして
分析した結果、45%の収率で2−チオフェン酢酸が得
られた。
実施例3〜6 実施例1における原料の2−n−アルキルチオフェンと
して、それぞれ次のような化合物を用いたこと以外は実
施例1に記載されている方法で反応を行ない、実施例1
と同様にして分析した結果、表に示したような収率で2
−チオフェン酢酸が得られた。
表1 シュードモナスEK−9891菌を使用した2−
n−アルキルチオフェンの酸化反〔発明の効果〕 本発明は微生物を利用して2−n−アルキルチオフェン
より2−チオフェン酢酸を製造するものであり、微生物
としてシュードモナス属細菌を使用することにより2−
チオフェン酢酸の収率の向上を図り、しかも大量生産が
可能である。さらに、水より再結晶するだけで非常に純
度の高い物質を得ることができる。
本発明により製造された2−チオフェン酢酸はペニシリ
ンやセファロスポリンの化学修飾剤として使用すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シュードモナス属に属し、2−n−アルキルチオ
    フェンを2−チオフェン酢酸に変換する能力を有する微
    生物を2−n−アルキルチオフェンに作用させることを
    特徴とする2−チオフェン酢酸の製造方法
  2. (2)シュードモナス属に属し、2−n−アルキルチオ
    フェンを2−チオフェン酢酸に変換する能力を有するシ
    ュードモナス・エスピーEK−9891菌(FERMP
    −11097)。
JP28880889A 1989-11-08 1989-11-08 新規微生物およびそれを用いる2―チオフェン酢酸の製造方法 Granted JPH03151890A (ja)

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