JPH03151075A - 被塗装体の搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は被塗装体の搬送装置に関し、詳しくは長尺状の
被塗装体例えばバンパー或いはエアスポイラ−等を塗装
ラインに沿って搬送する被塗装体の搬送装置に関する。

（従来の技術） 従来、被塗装体の搬送装置としては、例えば実開平１−
８８７６２号公報に示されるように、バンパー等の長尺
状被塗装体をキャリアの受具に載置せしめて、塗料吹付
はステーションや乾燥ステーション等を備えた塗装ライ
ンに沿って搬送するものが知られている。

この従来の搬送装置においては、キャリアは、塗装ライ
ンに沿って移動するコンベア或いは台車に固持された支
柱と、該支柱の上部に固定され、搬送方向に延びる受具
とを備えており、１つの長尺状被塗装体は、１台のキャ
リアの受具に載置されて搬送され、搬送路の両側に配置
された塗装用ガンにより両側から塗料を吹付けられて塗
装される。

（発明が解決しようとする課題） しかるに、前記の被塗装体の搬送装置においては、１台
のキャリアが１つの被塗装体を搬送するものであるから
、塗装工程における作業効率が良くない。

そこで、本発明者は、一対の長尺状被塗装体を搬送方向
に沿い且つ互いに並列に載置せしめる−対の受具を備え
た被塗装体の搬送装置を準備し、一対の受具に長尺状被
塗装体を各々載置せしめ、被塗装体を並列状態で搬送す
ることを考慮した。

ところが、前記のような搬送装置で搬送する場合、一対
の受具の間隔りまり長尺状被塗装体同志の間隔を狭くす
ると、該被塗装体間に塗装用ガンを自由に挿入できない
ため、塗装用ガンを両波塗装体の互いに対向する面と対
向させることができないので、該内面に塗装すけが生じ
てしまう。

これに対して、一対の受具の間隔を広くすると、塗装用
ガンを両波塗装体の互いに対向する面と対向させること
ができるので該内面に塗装すげは生じないが、塗装作業
域以外でも搬送路の幅を広くしなければならない。この
ため、被塗装体を乾燥させるための乾燥作業域等のスペ
ースを広くせざるを得ないと共に、被塗装体を乾燥させ
るための乾燥炉も幅の広いものを用いなければならず、
コストアップの原因になる。

前記に鑑みて、本発明は、搬送する際には、−対の長尺
状被塗装体を幅の狭い搬送路内で並列させて搬送できる
にも拘らず、スプレー塗装する際には、塗装用ガンを前
記両波塗装体の互いに対向する面と対向させることがで
き、これにより、該被塗装体の表面に塗装すけが生じな
いようにすることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本発明は、搬送時には一対
の長尺状被塗装体を並列させて搬送すると共に、塗装作
業域では並列状態に配置されている長尺状被塗装体をそ
の上側部が外方へ傾くよう傾動させ、これにより、塗装
用ガンを両波塗装体の互いに対向する面に対向させるも
のである。

具体的に本発明の講じた解決手段は、一対の長尺状被塗
装体を搬送方向に沿い且つ互いに並列に載置せしめると
共に、前記搬送方向と直交する面内で回動可能な一対の
受具と、前記一対の長尺状被塗装体にスプレー塗装する
際、前記一対の受具を該長尺状被塗装体の上部が外方へ
適宜角度傾くよう傾動させる傾動手段とを備える構成と
するものである。

（作用） 前記の構成により、搬送する際には、一対の長尺状被塗
装体を一対の受具の各々に載置せしめて搬送方向に沿っ
て並列状態で搬送する。このようにすると、搬送路が狭
くても長尺状被塗装体を効率良く搬送できる。

また、スプレー塗装する際には、傾動手段を作動させて
一対の受具を、並列状態の長尺状被塗装体の上部が外方
へ適宜角度傾くよう傾動させる。

このようにすると、塗装用ガンを両波塗装体の互いに対
向する面と対向させることができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図は本発明の第１実施例に係る長尺状被塗
装体としてのバンパーＡの搬送装置を示し、第１図は該
搬送装置の側面構造、第２図は該搬送装置の平面構造、
第３図は水平な搬送方向の後方から見た該搬送装置の背
面構造を各々示して゛いる。

第１図〜第３図において、１ｏは搬送方向に駆動される
チェーンに連結具１０ａを介して連結され、搬送方向に
走行する台車であって、該台車１０の上面中央部には支
柱１２が立設されている。

支柱１２の上端部には搬送方向に延びる帯板状のアーム
１４が支持されており、該アーム１４の左右両側方（搬
送方向と直交する方向）には、適宜間隔に取付けられた
軸受１６，１６を介して該アーム１４に沿って左右回転
軸１８Ａ、１８Ｂが回転自在に支持されている。この場
合、左右回転軸１８Ａ、１８Ｂの前後両端には各々一対
の歯車２０．２０が設けられ、これら一対の歯車２０゜
２０は互いに噛合しており、例えば左回転軸１８Ａが一
方向に回転すると、この回転に同期して右回転軸１８Ｂ
は逆方向に回転する。

左右回転軸１８Ａ、１８Ｂの前後両端部には逆三角形状
の左右支持板２２Ａ、２２Ａ、２２Ｂ。

２２Ｂが固持されており、これら左支持板２２Ａ。

２２Ａの上端部間及び右支持板２２Ｂ、２２Ｂの上端部
間には各々受具支持部材２４．２４が前後方向に架設さ
れている。さらに、各受具支持部材２４はその上面の前
後両端部と中央部とにおいて各々支持棒２６を介して受
具２８を固持しており、これらにより、受具２８は左右
方向つまり搬送方向と直交する面内で回動可能であると
共に、該受具２８はバンパーＡを搬送方向に沿い且つ互
いに並列に載置せしめることができる。

支柱１２の下部左側に、エアシリンダー３０のシリンダ
ーチューブ３０　ａ　４＜回転可能に支持されており、
該エアシリンダー３０のシリンダーロッド３０ｂは、搬
送方向に延びる連結棒３１を介して左支持板２２Ａ、２
２Ａの上部左側部と相対回転自在に連結されている。

以上説明した左右回転軸１８Ａ、１８Ｂ、歯車２０、左
右支持板２２Ａ、２２Ｂ、受具支持部材２４及びエアシ
リンダー３０によって、受具２８を適宜角度傾動させる
傾動手段３２が構成されており、該傾動手段３２は次の
ように作用する。

すなわち、バンパーＡにスプレー塗装する際には、エア
シリンダー３０を作動させて、シリンダーロッド３０ｂ
を進出させる。このようにすると、第４図に示すように
、左支持板２２Ａひいては左側の受具支持部材２４が左
方つまり外方へ回動し、この回動が一対の歯車２０．２
０を介して右支持板２２Ｂに伝わり、右支持板２２Ｂひ
いては右側の受具支持部材２４も外方へ回動し、これに
伴って、左右両受具２８はその上部が外方へ傾くよう傾
動する。従って、両バンパーＡの対向面は斜め上方を向
くようになるため、塗装用ガンをバンパーＡ同志の間に
挿入しなくても両バンパーＡの互いに対向する面に塗料
を塗布できるので、塗装すけが防止される。

また、バンパーＡに対する塗装が完了して次のステーシ
ョンへ搬送する際には、エアシリンダー３０のシリンダ
ーロッド３０ｂを没入させる。このようにすると、左支
持板２２Ａが内方へ回動し、これに伴って右支持板２２
Ｂも内方へ回動するので、左右両受具２８はその上部が
内方へ傾くよう傾動する。このため、第３図に示すよう
に、受具２８は元の状態に戻るので、バンパーＡは搬送
方向に沿い且つ互いに並列に載置された状態で搬送され
る。

第５図〜第８図は本発明の第２実施例に係るバンパーＡ
の搬送装置を示し、第５図は該搬送装置の側面構造、第
６図は平面構造、第７図は搬送方向の後方から見た背面
構造、第８図は断面構造を各々示している。

該バンパーＡの搬送装置は、前記第１実施例と同様の台
車１０を有し、該台車１０の上面中央部には、適当な間
隔をおいて該中央部から前後の斜め上方に延びる断面Ｔ
字状のレール支持部材３４゜３４が立設されており、両
レール支持部材３４゜３４の上端部は同じく断面Ｔ字状
の連結部材３６により連結されている。また、各レール
支持部材３４の上端部は、搬送方向と直交する水平方向
に延びる断面り字状のレール３８．３８の中央部を支持
しており、各レール３８は水平方向に延びる中央部と該
中央部の両側から斜め下方へ傾斜している側部とからな
る。

両レール３８．３８には搬送方向に並列して延びる一対
の受具支持部材４０．４０が架設されており、各受具支
持部材４０は、前記第１実施例と同様、その上面の前後
両端部と中央部において各々支持棒２６を介して受具２
８を固持している。

また、第１１図に示すように、各受具支持部材４０は、
その両端において下方に垂下するローラ支持部４０ａを
有し、該ローラ支持部４０ａは、その上部において水平
方向に並ぶ２個の上側ガイドローラ４２Ａを、その下部
において１個の下側ガイドローラ４２Ｂを各々支持して
おり、上側ガイドローラ４２Ａはレール３８の摺動部３
８ａの上面に当接していると共に、下側ガイドローラ４
２Ｂと摺動部３８ａの下面との間に若干の隙間が設けら
れている。このようにすることにより、各受具支持部材
４０ひいては受具２８は搬送方向と直交する方向つまり
内外方向へ移動自在であると共に、受具支持部材４０が
レール３８の両側部と対応する位置に来ると、受具支持
部材４０ひいては受具２８はその上部が外方へ傾くよう
傾動する。

台車１０の上面中央部には、レール支持部材３４の立設
部の間においてＴ字状のスプロケットホイール支持部材
４４が上方に立設されており、該スプロケットホイール
支持部材４４は、その上部の内側で適宜間隔をおいて内
側スプロケットホイール４６Ａ、その上部の外側の各々
で外側スプロケットホイール４６Ｂ１内側スプロケツト
ホイール４６Ａの下方で下側スプロケットホイール４６
Ｃを各々回転自在に支持している。そして、各スプロケ
ットホイール４６Ａ、４６Ｂ、４６Ｃにはチェーン４８
が架設されており、該チェーンは４８各スプロケツトホ
イール４６Ａ、４６Ｂ、４６０間を三角形状に回動する
。また、チェーン４８と、受具支持部材４０の中央部と
は、長穴を有するリンク部材５０を介して相対的角度が
変更可能な状態で連結されており、受具支持部材４０は
チェーン４８に随伴してレール３８の上方を内外方向へ
移動可能である。

台車１０におけるスプロケットホィール支持部材４４立
設部の後側には、エアシリンダー５２のシリンダーチュ
ーブ５２ａが固定されており、該エアシリンダー５２の
シリンダーロッド５２ｂはチェーン４８と連結されてい
る。これにより、シリンダーロッド５２ｂの上動に伴っ
てチェーン４８は外方へ回動し、逆にシリンダーロッド
５２ｂの下動に伴ってチェーン４８は内方へ回動する。

以上説明したレール３８．受具支持部材４０゜スプロケ
ットホイール４６Ａ、４６Ｂ、４６Ｃ。

チェーン４８、リンク部材５０、エアシリンダー５２に
よって、受具２８を適宜角度傾動させる傾動手段５４が
構成されており、該傾動手段５４は次のように作用する
。

スナワち、バンパーＡにスプレー塗装する際には、第９
図及び第１０図に示すように、エアシリンダー５２のピ
ストンロッド５２ｂを上動させてチェーン４８を外方へ
回動させる。このようにすると、チェーン４８に随伴し
て受具支持部材４０は外方へ移動し、これに伴って、受
具２８は、外方へ移動すると共にその上部が外方へ傾く
ように傾動する。従って、バンパーＡも互いに離反する
ように移動すると共に、バンパーＡの内面は斜め上方を
向くようになるため、塗装用ガンを、バンパーＡ同志の
間に挿入できると共にバンパーＡの互いに対向する面と
対向させられるので塗装すけが確実に防止される。

また、バンパーＡに対する塗装が完了して次のステーシ
ョンへ搬送する際には、エアシリンダー５２のシリンダ
ーロッド５２ｂを下動させてチェーン４８を内方へ回動
させる。このようにすると、受具支持部材４０及び受具
２８が前記と逆の運動をするので、バンパーＡは搬送方
向に沿い且つ互いに並列に載置された状態で搬送される
。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明に係る被塗装体の搬送装置
によると、搬送する際には一対の長尺状被塗装体を並列
状態で搬送でき、また、スプレー塗装する際には、傾動
手段を作動させて長尺状被塗装体の上部が外方へ適宜角
度傾くよう傾動させることにより、両長尺状被塗装体の
互いに対向する面を塗装用ガンと対向させることができ
る。二゛のため、本発明によると、長尺状被塗装体を狭
い搬送路内で効率良く搬送することができ、且つ該両長
尺状被塗装体の互いに対向する面に塗装すけが生じない
ように塗装できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の第１実施例である被塗装体の
搬送装置を示し、第１図は側面図、第２図は平面図、第
３図は背面図、第４図は傾動手段を作動させた状態の第
３図相当図、第５図〜第１１図は第２実施例である被塗
装体の搬送装置を示し、第５図は側面図、第６図は平面
図、第７図は背面図、第８図は第６図における■−■線
断面図、第９図は傾動手段を作動させた状態の第７図相
当図、第１０図は同じく傾動手段を作動させた状態の第
８図相当図、第１１図は部分断面図である。 Ａ・・・バンパー １８Ａ・・・左回転軸 １８Ｂ・・・右回転軸 ２０・・・歯車 ２２Ａ・・・左支持板 （長尺状被塗装体） ２２Ｂ・・・右支持板 ２４・・・受具支持部材 ２８・・・受具 ３０・・・エアシリンダー ３２・・・傾動手段 ３８・・・レール ４０・・・受具支持部材 ４６Ａ、４６ｂ、４６ｃ ・・・スプロケットホイール ４８・・・チェーン ５０・・・リンク部材 ５２・・・エアシリンダー ５４・・・傾動部材 ８

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一対の長尺状被塗装体を搬送方向に沿い且つ互い
   に並列に載置せしめると共に、前記搬送方向と直交する
   面内で回動可能な一対の受具と、前記一対の長尺状被塗
   装体にスプレー塗装する際、前記一対の受具を該長尺状
   被塗装体の上部が外方へ適宜角度傾くよう傾動させる傾
   動手段とを備えたことを特徴とする被塗装体の搬送装置
   。